JPS5819997B2 - 電子光学表示時計の表示切替方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、液晶、発光ダイオード等の電子光学表示装
置を有し、該表示装置の同一表示面上に少なくとも３種
類の異なる表示を切替えて表示する時計における表示切
替の方式に関するものである。

近年、電子光学表示を用いた電子時計において、その表
示機能が時、分、秒だけでなく、日付、曜日、あるいは
月の機能をも表示するものが現われてきており、さらに
アラーム、クロノグラフ等の付加機能を考えると一つの
表示面上に同時にすべての機能を表示すると煩雑になり
、又、腕時計の如き小型の時計においては表示面が小さ
いので、個々の機能の表示が非常に小さくなってしまう
ことになる。

従って前記の如く多くの表示機能を有する時計において
は該表示機能をいくつかのブロックに分割し、同一表示
面上にその全体あるいは一部を切替えて表示することが
必要となってくる。

従来、前記の如く表示切替を行なう時計においては時計
の外部から操作出来る表示切替スイッチを設け、該表示
切替スイッチの作動により順次一つずつ表示の種類を切
替えるもの、あるいは前記表示切替スイッチの作動中に
は作動前と異なる表示を行なうが、作動終了後には作動
前と同じ表示に戻るものが一般的であった。

この発明は前記２種類の異なる表示切替の方式を、一つ
の表示切替スイッチの作動時間ｄコの長短により一つの
時計で使用者が容易に使い分けることを可能にするだけ
でなく、表示切替スイッチの１回の操作で３種類の異な
る表示を見ることを可能にするものである。

以下、図面にもとづいて説明を行なうと、第１図はこの
発明による電子腕時計の外観形状の例を示すもので、１
は電子光学表示装置による表示面、２は表示面１の表示
を選択切替する表示切替スイッチで、押しボタンスイッ
チを用いたものであり、押しボタンスイッチを押してい
る間だけ表示切替スイッチが作動されているものである
。

第２図及び第３図はこの発明による表示切替方式の実施
例の一つを示すもので、１秒“、１分“、９時“、１日
“、１月“の各表示機能を有し、前記各表示機能を９時
“及び１分“のブロック、１月“及び１日“のプロ゛ン
ク、そして１秒“のみのプロ゛ンクの３ブロツクに分割
し、表示切替スイッチ２の操作によって前記各表示機能
のブロックを表示面１に切替表示する場合のものであり
、第２図は表示面１の表示の変化を示すもの、第３図は
、第２図に示される表示の変化の種類と表示切替スイッ
チ２の入力との関係を示すタイミング図である。

ここで表示切替スイッチ２の作動中にはその入力がゝＨ
“レベルに、又、作動前及び作動後はその入力がゝＬ”
レベルになるものとする。

第２図ａは９時“の桁３及び１分“の桁４のブロックの
表示状態、第２図すは１月“の桁５及び１日“の桁６の
ブロックの表示状態、そして第２図Ｃは１秒“の桁７の
みのブロックの表示状態を示すものである。

以下、第３図に従って表示切替操作を説明すると、通常
は第２図ａの表示状態にあるものとしこの表示状態にお
いて表示切替スイッチ２を予じめ定められた時間巾ｔ１
に満たない時間巾だけ作動させると、表示切替スイッチ
２の作動中のみ第２図すの表示状態に切替えられ、作動
終了後は元の第２図ａの表示状態に戻るが、表示切替ス
イッチ２を予じめ定められた時間巾ｔ１以上作動させる
と、作動中は前記の場合と同様に第２図すの表示状態に
切替えられるが、作動終了後は、第２図ａの表示状態に
は戻らず第２図Ｃの表示状態に移行する。

又、第２図Ｃの表示状態においても前記の場合と同様に
、表示切替スイッチ２を予じめ定められた時間巾ｔ１に
満たない時間巾だけ作動させると、作動中は第２図すの
表示状態に切替えられるが、作動終了後は第２図Ｃの表
示状態に戻り表示切替スイッチ２を予じめ定められた時
間巾ｔ１以上作動させると、作動中は第２図すの表示状
態に切替えられ１作動終了後は第２図ａの表示状態に移
行するものである。

ここで前記子じめ定められた時間巾ｔ１としては、操作
感覚上３秒間前後の時間巾が好ましいと思われる。

第４図は、第２図及び第３図によって示される実施例に
おける表示切替回路の例を示すもので、８は水晶振動子
、９は水晶振動子８の発振及び分周回路、１０は１秒′
の桁の計時回路、１１は１分”の桁及び１時“の桁の計
時回路、１２は１日“の桁及び１月“の桁の計時回路、
１３は計時回路１０，１１及び１２の内容を切替表示す
る電子光学表示装置１４は表示切替スイッチ２からの入
力を受ける表示切替スイッチ端子、１５は表示切替スイ
ッチ端一・子１４からの入力により計時回路１０，１１
及び１゛２の内容を選択切替して電子光学表示装置１３
に送る表示切替回路の代表部分を示すもので、１５ａ、
１５ｂ、１５ｃ、１５ｄ、及び１５ｅはアンド回路、１
５ｆ及び１５ｇはインバーター、１５ｈ及び１５ｉはオ
ア回路、１５ｊはカウンター回路で、発振分周回路９か
らの適当な周波数のクロックパルスを用い、アンド回路
１５ａを通じて予じめ定められた時間巾ｔ１をカウント
するもの、１５にはＴタイプのフリップフロップ回路で
ある。

従って表示切替スイッチ２の作動中は表示切替スイッチ
端子１４の入力力５’ Ｈ“レベルになる為、アンド回
路１５ｅ及びオア回路１５ｉを通じて計時回路１２の内
容が電子光学表示装置１３に送られ、第２図すの１日“
の桁及び１月″の桁の表示状態゛となり、表示切替スイ
ッチ２の作動前及び作動終了後は表示切替スイッチ端子
１４の入力が“Ｌ“レベルになる為、Ｔタイプのフリッ
プフロップ回路１５にの出力Ｑが１Ｈ“レベルであるか
′ＸＬ“レベルにあるかによって計時回路１０の内容か
あるいは計時回路１１の内容のどちらかが表示されるこ
とになり、それぞれ第２図Ｃの１秒”の桁の表示状態と
なるかあるいは第２図ａの１分”の桁及び１時“の桁の
表示状態となるかのどちらかである。

ここで表示切替スイッチ２を予じめ定められた時間巾以
上作動させることによって始めてカウンター回路１５ｊ
からパルス出力が発生し、Ｔタイプのフリップフリップ
回路１５にの出力Ｑのレベルが反転し、第２図ａの表示
状態と第２図Ｃの表示状態が交互に表示されることにな
る。

次に第５図はこの発明による表示切替方式の他の実施例
を示すもので、第２図と同様の表示の変化の種類を有す
る場合の表示切替スイッチ２の入力と表示の種類の変化
との関係を示すタイミング図であり、第２図ａの表示状
態から第２図すの表示状態へ移行させる操作は第３図の
実施例と同様であるが、第２図Ｃの表示状態から第２図
ａの表示状態へ移行させる場合は、第３図の実施例にお
いては表示切替スイッチ２を予じめ定められた時間巾ｔ
１以上作動させることが必要であ°つたが、この実施例
においては、予じめ定められた時間巾ｔ１に満たない時
間巾の作動で移行させるようにしたものである。

ここで、第２図Ｃの表示状態から第２図ａの表示状態へ
移行させる場合の表示切替スイッチ２の作動中には第２
図すの表示状態となるものとしたが、作動中の表示を作
動終了後の表示状態と同じ第２図ａの表示状態としても
良い。

７又、前記２つの実施例においては表示切替スイッチ２
を予じめ定められた時間巾ｔ１以上作動させた場合に、
作動終了後に表示状態が変化するものとしたが、作動時
間巾が予じめ定められた時間巾ｔ１になった時点で表示
状態を変化させることにより、使用者に予じめ定められ
た時間巾ｔ１だけ作動させたかどうかを明確に知らせる
ことが可能である。

次に、第６図はこの発明による表示切替方式のさらに別
の実施例を示すもので、第２図と同様の表示の変化の種
類を有する場合の表示切替スイッチ２の入力と表示の種
類の変化との関係を示すタイミング図であり、前記２つ
の実施例においては第２図ａの通常の表示状態から表示
切換スイッチ２を予じめ定められた時間巾ｔ１以上作動
させた場合、作動終了後は第２図Ｃの表示状態に移行す
るのに対し、この実施例においては作動終了後は作動中
と同じ第２図すの表示状態に移行し、さらにこの第２図
すの表示状態において予じめ定められた時間巾ｔ１に満
たない時間巾の作動をくり返すことによっても順次表示
状態が切替えられ第２図ａの表示状態に戻り、第２図ａ
の表示状態に戻った後は予じめ定められた時間巾ｔ１以
上表示切替スイッチ２を作動させない限り作動中は第２
図すの表示状態に切替えられるが、作動終了後は第２図
ａの表示状態に戻るものである。

なお、この実施例においては、予じめ定められた時間巾
ｔ１として５秒間前後の時間巾を設定する事が表示切替
スイッチの操作感覚上好ましいと思われる。

以上の如くこの発明は、表示切替スイッチを予じめ定め
られた時間巾に満たない時間巾だけ作動させることによ
り、複数の異なる種類の表示の内、任意の２種類の表示
状態の間のみで表示切替を行なうことが可能であり、同
じ表示切替スイッチを予じめ定められた時間巾以上作動
させることにより、容易にその他の種類の表示状態へ切
替えることが可能である。

従って使用者は、多くの種類の表示の内で通常見る頻度
の高い２種類の表示のみをくり返して見ることが出来、
又、第５図及び第６図の実施例の如く、特定の表示状態
の間の表示切替にのみ表示切替スイッチの予じめ定めら
れた時間巾以上の作動を行なわせ、それ以外の表示状態
の間の表示切替は、表示切替スイッチの予じめ定められ
た時間巾に満たない時間巾の作動でも良くすることも可
能であり、表示の種類が多い場合に非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による電子腕時計の外観形状の例を示
すもの、第２図及び第３図はこの発明による表示切替方
式の実施例の一つを示すもの、第４図は、第２図及び第
３図に示される実施例における表示切替回路の例を示す
もの、第５図及び第６図はそれぞれこの発明による表示
切替方式の他の実施例を示すものである。 １・・・・・・表示面、２・・・・・・表示切替スイッ
チ、３・・・・・・１時”の桁、４・・・・・・１分“
の桁、５・・・・・・１月“の桁、６・・・・・・１日
“の桁、７・・・・・・９秒“の桁、８・・・・・・水
晶振動子、９・・・・・・発振分周回路、１０゜１１．
１２・・・・・・計時回路、１３・・・・・・電子光学
表示装置、１４・・・・・・表示切替スイッチ端子、１
５・・・・・・表示切替回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時計外部より操作出来る表示切替スイッチを設け、
   該スイッチを操作することにより同一表示面上に少なく
   とも３種類の異なる表示を切替えて表示するように構成
   した電子光学表示時計において、前記表示切替スイッチ
   の作動中の表示を作動前の表示と異なる種類のものとし
   、前記表示切替スイッチを予じめ定められた時間巾に満
   たない時間巾だけ作動させた場合には、前記表示切替ス
   イッチの作動終了後の表示は作動前の表示と同一の表示
   に戻り、前記表示切替スイッチを予じめ定められた時間
   巾以上作動させた場合には、前記表示切替スイッチの作
   動終了後の表示は作動前の表示と異なる種類のものに移
   行することを特徴とする電子光学表示時計の表示切替方
   式。