JPS5819393B2 - 摩擦溶接方法 - Google Patents

摩擦溶接方法

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JPS5819393B2
JPS5819393B2 JP53107607A JP10760778A JPS5819393B2 JP S5819393 B2 JPS5819393 B2 JP S5819393B2 JP 53107607 A JP53107607 A JP 53107607A JP 10760778 A JP10760778 A JP 10760778A JP S5819393 B2 JPS5819393 B2 JP S5819393B2
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pressure
friction welding
welding method
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secondary pressure
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寺門一佳
漆原久
森川穣
大内康司
平根輝夫
友崎良蔵
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、摩擦溶接方法に係り、特に母材の少なくとも
一方に700’C,103時間のクリープ破断強度が2
0kg/−以上であり且つMC型炭化物を有する合金を
用いたものの摩擦溶接方法に関する。
摩擦溶接は、2個の母材を相対的に回転させると共に加
圧して被溶接面を接触させ、前記接触部に生ずる摩擦熱
により溶接する方法である。
前記加圧の方法としては、圧力を二段階に変えて前者を
低く後者を高くする方法が主流をなしている。
又、前記回転を停止する時期としては、圧力が低い状態
にあるときに停止するのが一般であり、たまに圧力を高
圧側に高める途中で停止することがある。
しかし、前記従来の摩擦溶接方法は、一般に超合金と呼
ばれているニッケル基合金或はコバルト基合金或は鉄基
合金を母材の少なくとも一方に用いたときには、良い結
果を与えなかった。
すなわち、溶接部の機械的強度が低いものしか得られず
、引張り試験すると溶接部から破断した。
超合金は、「特殊鋼便覧」理工学社発行1969年23
−12頁によれば「高温(650℃)で比較的高い応力
で使用され一機械的にも熱的にも強い合金」と定義され
ている。
前記従来の摩擦溶接方法で良い結果を与えたものとそう
でないものとを前記定義にならって区別したところ、7
00°c、io3時間のクリープ破断強度が20 kg
/mtA以上である合金を母材の少なくとも一方に用い
たときに、前記溶接部の破断が生じることがわかった。
本発明の目的は、母材の少なくとも一方に700’C,
103時間のクリープ破断強度が20kg/−以上であ
り且つMC型炭化物を有する合金を用いたものの摩擦溶
接において、溶接継手を引張り試験したときに溶接部か
ら破断しない方法を提供するにある。
本発明は、圧力を高圧側に高めてから、母材の回転を停
止するものである。
このとき母材の回転速度と高圧側に高められる二次圧力
の大きさは、MC型炭化物の溶接部への整列を防止する
のに十分な大きさとする。
ここで、回転の停止とは、回転を停止する動作に入って
から、その動作を終了するまでを含む。
ニッケル基合金において、一般に超合金と呼ばれるもの
は、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、タングス
テン、バナジウムおよびジルコニウムの少なくとも1つ
を主要な構成元素とするMC型の炭化物を含んでいる。
この合金は700°C2103時間のクリープ破断強度
が20 kg/ma以上であり、前記した従来の方法で
摩擦溶接すると、継手を引張り試験したときに必ずと云
ってよいほど溶接部から破断する。
このことから、このニッケル基合金を例にとって溶接部
から破断する原因を調べた。
その結果、溶接部の破断の原因は、MC型炭化物が溶接
部に集まって整列するためであることがわかった。
すなわち、整夕IルたMC型炭化物と基地との境界が強
度的に弱くなり、引張り試験したときにそこから優先的
に破断することがわかった。
そこで、MC型炭化物を溶接部に整列させないことを条
件にした研究を行ない、加圧力を高めてから母材の回転
を停止すれば、MC型炭化物をはりとしてほとんど除去
することができ、溶接部に整列するのを防止できること
を見出した。
又、母材の加圧力は、最初の圧力すなわち一次圧力を3
〜40 kg/mrAの範囲にして、次の圧力すなわち
二次圧力を5〜50kg/−の範囲にすべきであること
、特に望ましくは、一次圧力を5〜20 kg/m7?
Lの範囲にし、二次圧力を10〜40kg/−の範囲に
して、二次圧力を一次圧力のおよそ2倍にすべきである
ことを見出した。
又、母材の回転速度は、母材の円周X3000mm1分
を超えない範囲が望ましいことも見出した。
前記加圧力を、一次圧力について3〜40kg/maの
範囲にしたのは、3kg/−よりも低いと発熱が少なく
て適切な深さの軟化層が得られず、一方、40kg/m
aよりも高くなると母材が割れてクラックが入る危険性
が多いことからである。
二次圧力を5〜50 kg/m4の範囲にしたのは、一
次圧力との関係において、この範囲が効果的であると判
断したからである。
なお、本発明においては、二次圧力に達したならば、速
やかに母材の回転を停止してしまうことが望ましい。
このようにすれば、二次圧力を40kg/−よりも高い
50に97maにしても殆ど母材自身が割れる心配はな
い。
一次圧力および二次圧力の前記した特に望ましい範囲は
、その範囲内で常に良い結果が得られたことから決めた
又、母材の前記望ましい回転速度は、回転速度をそれよ
りも高めて、二次圧力になってから回転を停止したとき
に、MC型炭化物が溶接部に多少残って整列することが
あったので、それを防ぐ意味で規定した。
700°C1103時間のクリープ破断強度が20k1
9/mA以上であり且つMC型炭化物を有する合金には
、前記ニッケル基合金のほかに、コバルト基超合金と通
称されるクロム炭化物を含むコバルト基合金或は鉄基の
超合金などが含まれる。
本発明は、これらを母材の少なくとも一方とするものの
摩擦溶接においても、前記したニッケル基合金の場合と
同じように常に良い結果を与えることができる。
本発明において、母材の一方の被溶接面を斜面にし、そ
の傾斜角度を0.3〜1.2度の範囲にすることは望ま
しく、この結果、よりしろ、すなわち摩擦溶接によって
母材の長さが減少する割合のばらつきが殆どなくなり、
寸法の一定した溶接継手が得られるようになる。
実施例 1 母材の一方に700°G、103時間のクリープ破断強
度が20kg/w?を以上であるニッケル基台金アロイ
(Alloy) 713 Cを用い、他方にクロム−モ
リブデン鋼の調質材を用いて、本発明と従来の一般的な
方法とによって摩擦溶接を行なった。
アロイ713Cは、化学組成が、クロム12重量%とモ
リブデン4重量%とアルミニウム5.5重量%とチタン
0.5重量%とニオブ2重量%および炭素0.12重量
%を含み、残部がニッケルからなる。
又、103時間のクリープ破断強度は816℃で約33
kg/m4を有し、982℃で約10.5kg/m4を
有する。
本発明および従来の方法について、図面を用いて詳しく
説明する。
本発明は第1図に示してあり、従来法は第2図に示しで
ある。
第1図および第2図中のアルファベットでPは母材の加
圧力を示し、Nは母材の回転数およびTは時間を示す。
母材の形状はいずれも丸棒状で、寸法はニッケル基合金
が直径19rItmφ、クロム−モリブデン鋼が直径2
4關φである。
。母材の回転に当っては、ニッケル基合金のみを一
回転させ、クロム−モリブデン鋼は回転させなかった。
本発明の摩擦溶接工程は、まず、ニッケル基合金を回転
数Nで回転させ、次いで、クロム−モリブデン鋼を前記
ニッケル基合金に一次圧力P1で押し付けてT1時間保
持し、その後、圧力を二次圧力P2に高めて13時間保
持し、そこで回転を停止させ、回転停止後、二次圧力P
2の状態を少し維持してから圧力を開放することよりな
る。
一方、従来の摩擦溶接工程は、ニッケル基合金を回転さ
せ、次いでクロム−モリブデン鋼を前記ニッケル基合金
に一次圧力P1で押し付けるまでは本発明と同じである
が、そのあとの工程が異なる。
一次圧力P1にT0時間保持すると同時又はその前にニ
ッケル基合金の回転を停止し、その後、二次圧力P2に
高めて14時間保持してから圧力を開放することよりな
る。
本発明および従来の一般的な摩擦溶接方法におけるN
、 Pl、 P2. T1等の具体的な条件を第1表に
示す。
なお、本発明の実施例において、A6.5の場合は母材
である丸棒の中央に直径10罷φの孔を設けて管状にし
、それを摩擦溶接した。
得られた溶接継手について引張り試験を行なったときの
破断位置ならびに引張り強さを第2表に示す。
本発明によるものは、破断位置がいずれもニッケル基合
金側であり、又、引張り強さはいずれも60kg/−以
上であった。
これに対して、従来の方法によるものは、破断位置がい
ずれも溶接部であり、引張強さも本発明によるものの1
/2又はそれ以下ときわめて低かった。
前記した違いの原因をつかむために本発明による屑2と
従来の方法による/I67について、溶接部の断面の組
織を顕微鏡写真にとった。
第3図は本発明であり、第4図は従来の方法によるもの
である。
第3図および第4図中で黒く塗りつぶされたように見え
る部分がクロム−モリブデン鋼の他の組織でベイナイト
であり、灰色の部分がニッケル基合金である。
本発明によるものは黒く塗りつぶれた部分と灰色の部分
との境界の近傍に何の介在物も見られないが、従来の方
法によるものはMC型炭化物が整夕1ルでいるのが見ら
れる。
溶接継手の引張試験において、従来の方法によるものが
溶接部から破断し、又、本発明によるものにくらべてき
わめて低い引張強さを示したのは、明らかにこのMC型
炭化物の整列が原因であると思われる。
実施例 2 アロイ713Cの被溶接面に傾斜を設け、その角度を0
.15〜1.2度の範囲内でいろいろに変えて、本発明
の方法により摩擦溶接を行なった。
摩擦溶接の条件は、N : 800rl)m 、 Pl
: 10に9/mA。
P2:25kg/−2T1:4秒、T3:1秒およびT
4:6秒にした。
その結果、傾斜角度が大きくなるにつれてよりしるが多
くなるという傾向はあるが、傾斜角度がある範囲内にお
さまっていれば、それ以外の角度のものにくらべて、よ
りしるのばらつきがかなり少なくなることをつきとめた
すなわち、傾斜角度が0.3度より小さいとき、具体的
には0.15〜0.24度のときにはよりしろが1.5
〜4、9 mmの範囲でばらつき、その差は3.4mm
であったが、傾斜角度を0.3〜1.2度にしたときに
は、よりしるが3.6〜5.2 mmの範囲でばらつく
ものの、その差はL6mmと約1/2になることがわか
った。
以上、実施例について述べたことから明らかなように、
本発明によれば、700°c、io3時間のクリープ破
断強度が20に9/−以上であり且つMC型炭化物を有
する合金を母材の少なくとも一方に用いたものの摩擦溶
接において、引張り試験しても溶接部から破断しない溶
接継手を得ることができる。
この種材料の従来の摩擦溶接方法では、溶接継手を引張
試験したときに溶接部から破断するのが常であり、溶接
部の信頼性に問題があったから、溶接部から破断せずに
母材側で破断させることができる本発明の方法は、これ
に代わるものとして適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の摩擦溶接方法の説明図、第2図は従来
の一般的な摩擦溶接方法の説明図、第3図は本発明の一
実施例による溶接部の顕微鏡組織写真および第4図は従
来の方法による溶接部の顕微鏡写真である。 R・・・・・・回転数、Pl・・・・・・一次圧力、P
2・・・・・・二次圧力。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 12個の母材を相対的に回転させると共に加圧して接触
    させ、加圧力を低圧の一次圧力から高圧の二次圧力へと
    二段階に切換え、高圧になってから前記母材の回転を停
    止する摩擦溶接方法において、前記母材の少なくとも一
    方が700℃、103時間のクリープ破断強度20kg
    /−以上を有し且つMC型炭化物を含む超合金からなり
    、前記−次圧力を3〜40kg/−1前記二次圧力を5
    〜50kg/rtn?t、前記母材の回転速度を母材の
    円周の長さX 3000mm7分を超えない範囲とし、
    前記二次圧力と前記回転速度をMC型炭化物の溶接部へ
    の整列を防止するのに十分な値に調整することを特徴と
    する摩擦溶接方法。 2、特許請求の範囲第1項において、前記超合金がニッ
    ケル基合金からなることを特徴とする摩擦溶接方法。 3 特許請求の範囲第1項において、前記母材の一方の
    被溶接面が斜面になっており、その角度が0.3〜1.
    2度であることを特徴とする摩擦溶接方法。
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US5111990A (en) * 1988-12-20 1992-05-12 United Technologies Corporation Inertia weld notch control through the use of differential wall thicknesses

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5211294A (en) * 1975-07-17 1977-01-28 Teijin Ltd Preparation of polyester elastomer

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