JPS5819376Y2 - ロ−タ - Google Patents
ロ−タInfo
- Publication number
- JPS5819376Y2 JPS5819376Y2 JP10308679U JP10308679U JPS5819376Y2 JP S5819376 Y2 JPS5819376 Y2 JP S5819376Y2 JP 10308679 U JP10308679 U JP 10308679U JP 10308679 U JP10308679 U JP 10308679U JP S5819376 Y2 JPS5819376 Y2 JP S5819376Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- steel
- rotor shaft
- wear
- journal portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、12φCr系鋼ロータのロータ軸のジャーナ
ル部におけるマシニングウェアを防止すると共に、この
防止対策に伴なう二次的欠点をも防止するロータの構造
に関する。
ル部におけるマシニングウェアを防止すると共に、この
防止対策に伴なう二次的欠点をも防止するロータの構造
に関する。
12%Cr系鋼をロータ軸として使用する場合、ロータ
軸とこれを支える軸受のように、その摺動面がある面圧
を受けた状態で摺動すると、均一にすり減る通常の摩耗
のほかに、時として下記に述べるマシニングウェア(m
achining wear)と呼ばれる異常摩耗が上
部摺動部のロータ軸側すなわちジャーナル部に発生する
ことがある。
軸とこれを支える軸受のように、その摺動面がある面圧
を受けた状態で摺動すると、均一にすり減る通常の摩耗
のほかに、時として下記に述べるマシニングウェア(m
achining wear)と呼ばれる異常摩耗が上
部摺動部のロータ軸側すなわちジャーナル部に発生する
ことがある。
一般には、上記摺動部には注油されており、ジャーナル
部は薄膜を介して軸受から浮いた状態で摺動しているが
、何らかの原因でこの油膜中に微小な異物が混入し、そ
れが軸受側に食い込んで固定される時、もしその異物が
充分硬ければジャーナル部の一部を削り落とす。
部は薄膜を介して軸受から浮いた状態で摺動しているが
、何らかの原因でこの油膜中に微小な異物が混入し、そ
れが軸受側に食い込んで固定される時、もしその異物が
充分硬ければジャーナル部の一部を削り落とす。
削り落とされたロータ軸の小片は、更2に軸受側に食い
込み、加工硬化を受け、これがまたジャーナル部の一部
を削り落とす。
込み、加工硬化を受け、これがまたジャーナル部の一部
を削り落とす。
このような現象が繰返されると、それらの削り落とされ
た小片は次々と軸受側に食い込み、固定された状態で加
工硬化を受ける。
た小片は次々と軸受側に食い込み、固定された状態で加
工硬化を受ける。
これは、あたかも機械加工時における切削工具の役割を
なし、ついにはマクロ的な大きさのえぐり込みまで発展
する。
なし、ついにはマクロ的な大きさのえぐり込みまで発展
する。
これが上記したマシニングウェアと呼ばれる異常摩耗現
象である。
象である。
従来は、上記のマシニングウェアの対応策を考慮して1
2係Cr系鋼ロータの製作には、一般に、次のような方
法がとられていた。
2係Cr系鋼ロータの製作には、一般に、次のような方
法がとられていた。
(1)ロータ軸のジャーナル部にマシニングウェアの起
り難い炭素鋼や低合金鋼(Cr−Ni鋼等)で成形され
たスリーブを焼ばめする方法。
り難い炭素鋼や低合金鋼(Cr−Ni鋼等)で成形され
たスリーブを焼ばめする方法。
第1図は、この方法で製作されたロータの概略断面図で
、図中、1はロータ軸、2はジャーナル部、3はスリー
ブで、これが図示省略の軸受との摺動部として作用する
。
、図中、1はロータ軸、2はジャーナル部、3はスリー
ブで、これが図示省略の軸受との摺動部として作用する
。
4は他の部材と接合させるためのフランジである。
(2)ロータ軸のジャーナル部にCrメッキを施す方法
。
。
第2図は、この方法で製作されたロータの概略断面図で
、図中、第1図と同一符号は第1図と同一部を示し、3
′はCrメッキ層で、これが図示省略の軸受との摺動部
として作用する。
、図中、第1図と同一符号は第1図と同一部を示し、3
′はCrメッキ層で、これが図示省略の軸受との摺動部
として作用する。
しかし、上記(1)の方法には次のような欠点がある。
(i) スリーブ3の均一な焼きはめは技術的に難か
しく、これがロータの曲り発生の原因となり、ひいては
ロータの振動発生の一因となっている。
しく、これがロータの曲り発生の原因となり、ひいては
ロータの振動発生の一因となっている。
(11)焼はめ部にすべり現象が発生し易い。
(Iii) フランジ4を分割型としなければならず
、ロータのコストアップの原因となっている。
、ロータのコストアップの原因となっている。
また、上記(2)の方法にも次のような欠点がある。
(1)メッキ層の剥離によるジャーナル部2損傷の危険
性があり、信頼性に乏しい。
性があり、信頼性に乏しい。
(このため、やむを得ない場合の補修法として用いられ
ることが多い。
ることが多い。
)一方、これらの欠点のないマシニングウェア防止策と
して、先に、ロータ軸のジャーナル部の外周面に炭着鋼
および/または低合金鋼を溶接肉盛してロータを製造す
る方法が提案されている。
して、先に、ロータ軸のジャーナル部の外周面に炭着鋼
および/または低合金鋼を溶接肉盛してロータを製造す
る方法が提案されている。
この方法によれば、上記の欠点を伴なわずにマシニング
ウェアを防止するロータを提供することができるが、ジ
ャーナル部の外周面に溶接肉盛を施すと、その溶接境界
部に大きな引張残留応力が生じ、割れ発生等の材料欠陥
の原因となる場合がある。
ウェアを防止するロータを提供することができるが、ジ
ャーナル部の外周面に溶接肉盛を施すと、その溶接境界
部に大きな引張残留応力が生じ、割れ発生等の材料欠陥
の原因となる場合がある。
そこで本考案は、前記した欠点および上記方法に伴なう
欠点を解消して性能の優れた12φCr系鋼ロータを提
供することを目的とするもので、その要旨は、ジャーナ
ル部の外周面に施された炭素鋼および/または低合金鋼
の溶接肉盛部の両端境界部に断面円形状の切欠円周溝を
設けた点にある。
欠点を解消して性能の優れた12φCr系鋼ロータを提
供することを目的とするもので、その要旨は、ジャーナ
ル部の外周面に施された炭素鋼および/または低合金鋼
の溶接肉盛部の両端境界部に断面円形状の切欠円周溝を
設けた点にある。
第3図は、本考案ロータの一実施態様例を示す概略断面
図である。
図である。
第3図において、第1,2図と同一符号は第1゜2図と
同一部を示すが、フランジ4はロータ軸1と一体に成形
されたフランジである。
同一部を示すが、フランジ4はロータ軸1と一体に成形
されたフランジである。
5は炭素鋼および/または低合金鋼による溶接肉盛部で
、ロータ軸1を回転させながらジャーナル部2の外周面
に溶接肉盛されたものである。
、ロータ軸1を回転させながらジャーナル部2の外周面
に溶接肉盛されたものである。
6は断面円形状(いわゆるRのついた)切欠溝で、溶接
肉盛部5の両端とジャーナル部2表面との境界部に円周
方向に設けられる。
肉盛部5の両端とジャーナル部2表面との境界部に円周
方向に設けられる。
この切欠円周溝6により、溶接境界部に生じている大き
な引張残留応力の流れが断たれ、引張残留応力が開放さ
れた状態となって材料欠陥の原因が消滅する。
な引張残留応力の流れが断たれ、引張残留応力が開放さ
れた状態となって材料欠陥の原因が消滅する。
また、この切欠円周溝6の底部にRをつけるのは、応力
集中が小さくなる形状にするためである。
集中が小さくなる形状にするためである。
なお、溶接肉盛部5の炭素鋼、低合金鋼としては、例え
ば表1に示すようなものが使用できる。
ば表1に示すようなものが使用できる。
以上述べた本考案ロータによる効果をまとめると次の通
りである。
りである。
(1) ロータ軸のジャーナル部にマシニングウェア
が生じない。
が生じない。
(2)フランジをロータ軸と一体に成形することができ
、コストが低減する。
、コストが低減する。
(3)応力の集中が起こらず、ロータの寿命が長くなる
。
。
第1,2図は従来のロータの概略断面図、第3図は本考
案のロータの概略断面図である。
案のロータの概略断面図である。
Claims (1)
- 12φCr系鋼ロータにおいて、ロータ軸のジャーナル
部の外周面に炭素鋼および/または低合金鋼の溶接肉盛
部を設け、該溶接肉盛部の両端境界部に断面円形状の切
欠円周溝を設けたことを特徴とするロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308679U JPS5819376Y2 (ja) | 1979-07-27 | 1979-07-27 | ロ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10308679U JPS5819376Y2 (ja) | 1979-07-27 | 1979-07-27 | ロ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5621623U JPS5621623U (ja) | 1981-02-26 |
JPS5819376Y2 true JPS5819376Y2 (ja) | 1983-04-21 |
Family
ID=29335801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10308679U Expired JPS5819376Y2 (ja) | 1979-07-27 | 1979-07-27 | ロ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5819376Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57165603A (en) * | 1981-04-03 | 1982-10-12 | Hitachi Ltd | Rotor shaft for steam turbine |
JPS6367333U (ja) * | 1986-10-22 | 1988-05-06 | ||
JPH0627481B2 (ja) * | 1989-11-24 | 1994-04-13 | 株式会社日立製作所 | 蒸気タービンロータシヤフトの製造法 |
-
1979
- 1979-07-27 JP JP10308679U patent/JPS5819376Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5621623U (ja) | 1981-02-26 |
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