JPS5819129Y2 - 昇降用作業ズボン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高所で作業する作業者が着用する昇降用作業ズ
ボンに関するものである。

従来造船、建築、鉄塔上の架線工事等高所で作業する作
業者、こは労働基準法第１１１条により命綱の使用が義
務づけられている。

この命綱は作業者の作業ズボンとは別個に作業者に取付
けられている。

すなわち作業ズボンは高所作業が容易に行ない得るよう
にニラカーボッ力のような緩めのズボンとし、このよう
なズボンを着用した作業者の腰部に別当をあてがい、こ
れに命綱を連結している。

この別当を取付けた作業者が長時間高所作業を継続する
と作業者の体重が別当にかかり、作業者に腰痛を与えて
いる。

またこのような別当の使用中に万−足を踏みはずすと第
３図に示すように別当１′が腰部よりはずれて胸部２′
に上り、これを締付けて胸骨を痛めるおそれがあった。

これがため別当が腰部よりはずれないようにしたものが
使用されたが、作業ズボンの着用後に別当を取付けるた
め、別当の取付および取外しが面倒で、取付けた別当が
作業の邪魔になるため低所において別当を取付けずに作
業し、そのまま高所作業をする場合があり頗る危険であ
った。

本考案はこれに鑑み作業ズボンに別当を一体に取付け、
はずれることなく、シかも別当によりズボンの強度を増
し、高所および低所作業に好適な作業ズボンを案出した
ものである。

すなわち強度の大きい綾織布を別当として作業ズボン本
体の外側面および内側面の長手方向に沿って縫着し、先
端にはこれと一連続の走引掛部を設け、上端の腰部には
側面の綾織布を延長し折返してズボン本体に縫着し、バ
ンド通しとしたことを特徴としている。

次にこれを図に示す実施例に基づいてさらに詳細に説明
する。

第１図（側面図）および第２図（正面図）は本考案にな
る昇降用作業ズボンの一実施例を示したもので、図にお
いて１は従来一般に使用されている作業ズボン本体を示
し、この作業ズボン本体１に強度の大きいナイロン製の
綾織布２を別当のかわりに縫着し一体に設けたものであ
る。

すなわち作業ズボン１の外側面３および内側面４の長手
方向に沿って綾織布２を一体に縫着し、先端にはこれと
一連続の綾織布２の走引掛部５を設けたのである。

二の走引掛部５は第１図から明らかなように足底部に当
る部分を広巾とする。

綾織布２の上端の腰部６は内側面より延長された綾織布
２を折返し７を設けてズボン本体１に縫着し、バンド通
し８とした。

このバンド通し８にはバンド９を通し、バンド９には留
金１０を取付は命綱（図示してない）を連結する。

図中１１はバンド９に取付けたワンタッチバックルを示
す。

このような作業ズボンは従来の一般作業用ズボンと同様
に着用し、作業に従事することができ、高所の作業には
バンド９に命綱をとりつければよいので、高所および低
所の作業に胸当、命綱が邪魔にならず、作業に従事する
ことができる利点がある。

以上説明したように本考案によれば強度の大きい綾織布
をズボンに一体に縫着し、先端には一連続の走引掛部を
、腰部には綾織布の折返しのバンド通しを設けたので、
このようなズボンをはき、長時間の作業を継続して行な
っても作業者の体重は腰部、股部および足の先端部に分
散し、腰痛を生ずることがない。

またバンド通しにバンドを通し、これを締めれば一般の
作業ズボンと同様にはくことができ、低所の作業に好適
であり、高所の作業には強度の大きいバンド通しに通し
たバンドに命綱を取付ければよいので高所の作業用ズボ
ンとしても好適であり、低所および高所における作業ズ
ボンとして使用し得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案になる昇降用作業ズボンの
一実施例を示す側面図および正面図、第３図は従来の胸
当を用いた作業ズボンをはき、足を踏みはずした場合の
説明図である。 １・・・・・・作業用ズボン本体、２・・・・・・綾織
布、５・・・・・・走引掛部、６・・・・・・腰部、７
・・・・・・折返し、８・・・・・・バンド通し。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業ズボン本体の長手方向に沿って綾織布を縫着し、先
   端には綾織布の一連続の走引掛部を設け、上端の腰部に
   は側面の綾織布を延長し、折返し縫着してバンド通しを
   設けたことを特徴とする昇降用作業ズボン。