JPS5817700Y2 - リベツト切断工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリベット長を任意に選択して切断することがで
きるリベット切断工具に関する。

ノベットは、構造物等の構成材の接合に多く使用される
が、使用にあたって、被接合物の厚さに合った各程良さ
のリベットを多数揃えておくことは不経済である。

従って、使用されるリベットの各径に対して、それぞれ
最も長いリベットを準備しておき、被接合物の厚さに合
わせて切断し使用するのが望ましい。

この為、リベットの切断工具を必要とするが、従来のこ
の種工具にはみるべきものがなかった。

本考案は、数種類の径のリベットを、簡単にそれぞれ所
望の長さにばらつきなく切断し得る、リベット切断工具
を提供しようとするものであり、その特徴とするところ
は、−支点でもって回動自在に係止され該支点の同心円
周上に穿設された複数個のリベット挿入孔を有する上・
下刃と、前記リベット挿入孔に対置させた切欠部を有し
前記上・下刃のいずれか一方に載置して一端を前記支点
に回動自在に係止された複数枚の厚みゲージと、前記上
・下刃の適宜の位置にそれぞれ一体に設けて突出させた
刃柄と、前記上・下刃の外部に設けた支点によって開閉
自在に連続されかつ肩部に前記刃柄をそれぞれ回動自在
に取り付けたＬ字状の握柄とからなることにある。

以下、本考案の一実施例につき、図面を用いて説明する
。

第１図は本考案の一実施例たるリベット切断工具の正面
図、第２図は第１図に示したリベット切断工具の一部截
断右側面図である。

両図において、１及び２は円板状の上刃及び下刃であっ
て、鍔付ボルト３とロックナツト６によって回動自在に
係止されている。

なお、鍔付ボルト３の鍔４は、上刃１に圧入されて固定
されている。

上・下刃１及び２には、これら上・下刃１及び２を貫通
する複数個のリベット挿入孔７ａ乃至７ｎが、支点たる
鍔付ボルト３を中心とする同心円周上に穿設されている
。

リベット挿入孔７ａ乃至７ｎは、それぞれ異なる径のも
のを適宜選択して設ければよい。

更に、鍔付ボルト３の開放端５側には、積み重ねられた
複数枚の厚みゲージ８ａ乃至８ｎが、調整ナツト９でも
って回動自在に係止されている。

厚みゲージ８ａ乃至８ｎには、前記リベット挿入孔７ａ
乃至７ｎの中心点に対置させて、即ち、支点たる鍔付ボ
ルト３の中心から、リベット挿入孔７ａ乃至７ｎの中心
までの距離と等距離となる位置に、切欠部１０ ａ乃至
１０ ｎが設けられている。

２０は倍力機構であって、ピン２１を支点として開閉す
るＬ字状の握柄２２及び２３、これら握柄２２及び２３
の肩部２４及び２５にピン２６及び２７で、それぞれ回
動自在に取り付けられかつ前記上刃１及び下刃２の適宜
の位置に一体に設けて突出させた刃部２８及び２９とか
らなっている。

また、握柄２２及び２３の対向面側にそれぞれ設けた突
起３１及び３２は、必要以上に握柄２２及び２３が閉じ
るのを防ぐストッパーの役目をなし、手を保護するもの
である。

圧縮コイルバネ３３は、閉じられた握柄２２及び２３を
開くためのものである。

次に、上述のごとく構成された本考案になるリベット切
断工具の使用例につき、第３図をも用いて説明する。

第３図は、リベット挿入孔７ｂに切断しようとするリベ
ット４０を挿入した状態を示す図である。

まず、適宜の長さに切断するべきリベット４０の胴部外
径に適合するリベット挿入孔を、リベット挿入孔７ａ乃
至７ｎ中から選ぶ（第３図においては７ｂ）。

ついで、調整ナツト９を緩めて、切断後のリベット長が
所望の長さを有するように、厚みゲージ８ａ乃至８ｎ中
から所要枚数（第３図においては８ａ乃至８ｅ）を前記
リベット挿入孔７ｂ上に回動させて、それら厚みゲージ
８ａ乃至８ｅの切欠部１０ａ乃至１０ｅを、前記リベッ
ト挿入孔７ｂの孔縁上に位置させた後、調整ナツト９を
締め付けて厚みゲージ８ａ乃至８ｅを固定する。

このように準備したリベット挿入孔７ｂに切断するべき
リベツ） ４０を挿入すれば、リベツ） ４０の頭剖４
１が厚みゲージ８ｅの切欠部１０ ｅに引掛かることに
より、所望のリベット長が得られる。

そして抜部２２及び２３を握れば、上刃１および下刃２
が亙に逆転してリベット４０が切断される。

以上の説明から明らかなごとく、本考案になるノベット
切断工具は、刃部と一体に備えた厚みケージによって任
意にリベット長を決定し得るとともに、切断面が平らな
リベットが得られ、カシメた後の仕上がり状態に好影響
を与える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるリベット切断工具の一実施例を示
す正面図、第２図は第１図に示したリベット切断工具の
一部截断右側面図、第３図は第；図に示したリベット切
断工具のリベット挿入孔に切断しようとするリベットを
挿入した状態を示す一部截断側面図である。 １・・・・・・上刃、２・・・・・・下刃、３・・・・
・・支点、７ａ〜７ｎ・・・・・・リベット挿入孔、８
ａ〜８ｎ・・・・・・厚みゲージ、１０ ａ〜１０ ｎ
・・・・・・切欠部、２２．２３・・・・・・握柄、２
０・・・・・・倍力機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一支点でもって回動自在に係止され該支点の同心円周上
   に穿設された複数個のリベット挿入孔を有する上・下刃
   と、前記リベット挿入孔に対置させた切欠部を有し前記
   上・下刃のいずれか一方に載置して一端を前記支点に回
   動自在に係止された複数枚の厚みゲージと、前記上・下
   刃の適宜の位置にそれぞれ一体を設けて突出させた刃柄
   と、前記上・下刃の外部に設けた支点によって開閉自在
   に連結されかつ肩部に前記刃柄をそれぞれ回動自在に取
   り付けたＬ字状の握柄とからなることを特徴とするリベ
   ット切断工具。