JPS5817398Y2 - ビニ−ルハウストウノ センジヨウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主としてビニールハウス等の表面ニ付着した
土、はこり等の汚れを除去ｙる洗浄装置に関するもので
、特に製造容易で低置に製造でき、使用に除しては取扱
いて簡単で便利な洗浄装置を提供するものである。

これまで、農業用に所謂、ビニールて・ウスが利用され
農産物の生産に種々の効果をあげているが、ビニールハ
ウスは畑地の屋外で使用されるため、その表面には土、
はこり等が耐着しその汚れがひどく、これを放置してお
くと採光が阻害され、ビニールハウスの機能が著しく低
下するばかりでなくビニールの材質の劣化を早めビニー
ルハウスの損傷の原因ともなる。

このためビニールハウスの洗浄装置が使用されるが、ビ
ニールハウスをｉｔするビニールシートは一般に機械的
強度が小さく骨組以外のところでは、たるむ状態となり
その面が曲面をなし特に骨組に当接する部分とその近傍
ではビニールシートが鋭角をもってたるむためその部分
の洗浄が困難となり洗浄が完全に行われない場合が多々
ある。

また従来の洗浄装置では洗浄作業中に水が飛散し作業者
が濡れる等して作業性も悪いという問題がある。

本考案はかかる問題点を全て除去したビニールハウス等
の洗浄装置を提供するものである。

すなわち、本考案の一つの目的は、極めて効率のよい洗
浄効果を発揮し得る洗浄装置を提案することにある。

また、本考案の他の目的は、ビニールハウスを構成する
ビニールシート上面の傾斜状態の如何に拘わらず、はこ
りなどの洗い残としがなく、ビニールハウスの全域に亘
って確実かつ安定した洗浄が行ない得る洗浄装置を提案
することにある。

また本考案の他の目的は、洗浄作業中に水が飛散して作
業者にかげるようなことが全くないようにした洗浄装置
を提案することにある。

また本考案のその他の目的は、ビニールシートの上面上
を摺動してほこりなどを除去するための洗浄部材が装置
本体から容易に交換でき、磨耗したときなどに便利とな
るようにした洗浄装置を提案することにある。

さらに本考案のその他の目的は、可撓性ビニールシート
上面でもシートを損傷させることなく洗浄作業を行ない
得るようにした洗浄装置を提案することにある。

以下本考案の一実施例を図面に示した構成に従つて説明
する。

図面において、先ず一部を切欠いた斜視状態を示す第１
図及び下面を示す第２図から説明すると。

１０は円筒状、あるいは円柱状の柄杆であり、との柄杆
１０の先端部１１には後述するヘッドカバーの中央部を
回動自在に枢支するための吊り軸１２が設けられている
。

また柄杆１０には図示しない給水パイプが配設されてお
り、その先端はカバー２０に設けたノズル１３へと結合
されている。

上記吊り軸１２には、環状溝１４、環状凹部１５が形成
されているシャフト１６の上端が軸支されている。

ヘッドカバー２０には周辺部にスカート部２１が環状に
形成され断面が逆回状をなし、さらにスカート部２１の
端縁部２２には水の飛散防止兼用のブラシ２３が環状に
植設されている。

また、ヘッドカバー２０の中央部２４には孔２５が形成
されており、このカバー２０はこの孔２５の内周部と前
記シャフト１６の環状溝１４とが互いに嵌合し合うこと
によりシャフト１６に固設されている。

３０は水車であり、その外周部にはノズル１３から噴出
する水を受ける水受部３１が形成されており、中心部附
近あるいは外周部には、重量を軽減するためや水を排出
するための孔３２゜３３が形成されている。

そして、この水車３０の下面３０ａにはゴム状軟質物か
ら成る肉薄の洗浄部材４０が着脱自在に取、り付げられ
ている。

この洗浄部材４０は補強支持部材４１ａ、４１ｂ。

４１ｃにより基部を補強支持されており、これらの補強
支持部材４１ ａ ｔ ４１ ｂ 、４１ ｃとともに
ビス４２ａ 、４２ｂにより水車の下面３０ａに放射状
に分散配設されている。

このように配設された洗浄部材４０の長手方向は、水車
３０の径方向と互いに一致するように水車３０の下面に
取り付けられている。

すなわち、水車３００回転方向と直交する方向に洗浄部
材４０の長手方向が位置するように取付けられている。

したがって、水車３０が回転すると、洗浄部材４０を形
成する２枚の突片の下面はビニールシートの上面をあた
かも板状のへらで掃くように、圧接摺動するから、極め
て効率のよい洗浄が行ない得るようになっている。

すなわち、ブラシ等の植毛では、洗浄作業中にその先端
が付着物に当接した場合であっても、そこを回避して左
右に分かれてしまう。

これに対し、弾性力を有する肉薄の突片はその先端がほ
こり等に当接すると、そこを回避することなく直進する
から、強固に付着したほこりなどであっても、洗い残こ
すこともなく完全に洗浄し得ろようになっている。

なお、この例では上記洗浄部材４０はコ字状に折曲形成
したゴム状軟質物の中途部４０ａにおいて上述のごとく
ビス４２ ａ ｔ ４２ ｂのごとキ螺着具により水車
３０の下面に取り付けられているが着脱自在であれば、
他の取付方法によることも可能である。

また、装置本体を、軟金属あるいは合成樹脂のいずれの
材料で形成しても良いが、合成樹脂で装置本体を形成し
た場合には、比較的装置全体が軽量となる。

したがって、可撓性のビニールシート上面の洗浄中に、
ビニールシートを圧迫してそれを損傷することかないの
で、極めて好都合である。

次に、このような構成を有するビニール・・ウス等の洗
浄装置の作用について・述べる。

まず、図示しない水道の蛇口等より供給されろ水を、ノ
ズル１３から噴出すると、その水は水車３０の水受部３
１に勢いよく当り、これにより水車３０は回動されると
ともに水は水受部３１の下方向に落下してスカート部２
１内周に沿って渦巻き状に流れる。

そこで、柄杆１０により本装置を支えながらブラシ２３
及び洗浄部材４０側を、図示しないビニールハウス等の
ビニールシート面に当接すれば、ビニールシートの上面
は、回動する洗浄部材４０を構成する弾性力を有する肉
薄の突片により、あたかも板状のへらの先端でこすられ
るように掃かれる。

したがって、ブラシの如き植毛等で洗浄した場合と比較
して数倍の洗浄効果を発揮する。

しかも、本実施例では、洗浄部材４０が２枚の突片を備
えているので、−個の洗浄部材４０で所定の時間的間隔
を以って連続してビニールシートの上面を摺動するので
、１枚の突片で洗浄部材４０を構成した場合に比してよ
り効率的である。

また、□洗浄部材４０の突片は肉薄でしかも弾性力を有
するので、ビニールシートを損傷するようなこともない
。

また、この場合、スカート部２１のブラシ２３は、水車
、３０の回動による水の飛散を防止するとともに１本装
置の支持及び補助洗浄を行ない得る。

さらに、上記洗浄部材４０は容易に着脱自在に装着され
ているので摩耗等したときは必要のものだけを容易に交
換できるので動車のよい使用状態が得られる。

なお、洗浄後の水は、スカート部２１外に排出されるほ
か、水車３０の孔３２，３３内を通っても上部に流通し
、さらに水車３０の外部に排出される。

以上のように本考案は作用するものである。

第３図は、本考案装置に使用される洗浄部材の各変形例
を例示したものである。

すなわち、第３図イに示した洗浄部材４０は、上記第１
図及び第２図に例示したものと同様であり、水車３０の
下面に取り付けられたとき、丁度水車３０の下面と平行
となるよう洗浄部材４０の下面を形成しであるが、これ
に限定されない。

例えば水車３０の下面に洗浄部材４０を取り付けたとき
、ヘッドカバー２０の中央部２４の方向に向うにつれて
洗浄部材４０の下面を下方向（水車３０の下方向）に突
出させるように形成してもよい。

このように洗浄部材４０の下面を形成した場合には、仮
にビニールシート一部にたわみ部分が出来、そのために
そのたわみ部分に洗浄部材４０の下面が当接せず、それ
によって良く洗浄できないような状態であっても、下方
向に突出した部分でほこりなどを除去することができる
ので、洗い残こしが全くなくなり、完全な洗浄が可能と
なる。

なお、洗浄部材の形状を逆Ｖ字状と口たため、取付は状
態が強固となり、また取り換えが簡単である。

第３図口に示した洗浄部材４０は、各突片の長さ方向の
下面中途に切り込み４３．４４を形成したものであり、
また第３図へに示した洗浄部材４０は、各突片の長さ方
向の下面、すなわち、ビニールシートの上面に当接され
る摺動端縁４５に沿って凹凸部を設けたものである。

このように形成したので、はこりなどの付着状態程度に
応じて洗浄部材を選定し得る。

なお、１つの洗浄装置に第３図中イ２ロ、八を適宜組み
合わして行なってもよい。

なお、洗浄部材は、図面に例示されている形状のものに
限定されず、例えば２枚の突片から成る逆Ｖ字状でなく
とも、突片１枚を伺らかの手段で水車３０の下面に取り
付けてもよい。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば柄杆の
先端はヘッドカバーの中央部において回動自在に枢支さ
れているので、ビニールハウスの各部分への当接角度も
柄杆の先端で自動的に調整できるのでビニールハウスの
各部分のシール角度に倣って常に安定した洗浄操作を連
続的に行ない得るものである。

また本考案によれば、ブラシなどの植毛を用いず、弾性
力を有するゴム状軟質物を使用し、しかもその長手方向
がヘッドカバーの径方向と一致するように取り付けたも
のであるから、強固な付着物も容易に洗浄することがで
きる。

また本考案によれば、スカート部にブラシを設けたので
、水の飛散を防止するとともに本装置の支持及び補助の
洗浄をも行ない得るものである。

さらに本考案によれば、洗浄部材が着脱自在に取り付け
られているので、必要（例えば摩耗）に応じてそれを簡
単に交換できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部切欠き斜視図、第
２図は同じく底面図、第３図は洗浄部材の種々の変形例
を示す斜視図である。 １０・・・・・・柄杆、１３・・・・・・ノズル、２０
・・・・・・ヘッドカバー、２３・・・・・・ブラシ、
３０・・・・・・水車、３１・・・・・・水車の水受部
、４０・・・・・・洗浄部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状のスカート部が周辺部下端に形成されかつ中央部が
   柄杆の先端に回動自在に枢支されたヘンドカバーと、上
   記スカート部の端縁部の全域に亘って植設された水飛散
   防止を兼用したブラシと、上記ヘッドカバー内に収納さ
   れその内部において自由に回動する水車と、長手方向が
   該水車の径方向と互いに一致するように水車の下面に着
   脱自在に複数個分散配設された弾性力を有する肉薄のゴ
   ム状軟質物と、上記水車の外周部に沿って形成された水
   受部に先端開口部が臨まれるように配設された水射出用
   の給水ホースとを具備して構成されたことを特徴とする
   ビニールハウス等の洗浄装置。