JPS5817203Y2 - 粗・微動送り機構付ハイトゲ−ジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、粗動手段と機動手段とを組み込んだハンド）
Ｌｙｌとよりスライダーの粗動操作と微動操作を一箇所
で行なうことができるようにした粗・微動送り機構付ハ
イドゲージに関するものである。

ハイドゲージには、スクライバ−付のスライダーを支柱
に上下動自在に支持させ、このスライダーに操作ハンド
ルを回転自在に保持させると共に支柱にラックを形成し
、このラックに送りハンドルに連動させたピニオンを噛
合させたものがある。

この形式のハイドゲージでは、操作ハンドルを回転させ
てピニオンを回転させることにより、スライダーが支柱
に沿って上下動する。

このような操作によりスライダーに保持させたスクライ
バ−を被測定物に当接させて、高さの測定を行なう。

このスクライバ−が被測定物に接したときの接触圧（す
なわち測定圧）は、測定値に直接影響をおよぼすので、
この接触圧を常に一定にするのが望ましい。

しかしながら、操作ハンドルの回転量に対するスライダ
ーの移動量は一義的であると同時に、操作ハンドルの回
転によりスライダーが粗動する構造であり、しかも、操
作ハンドルの回転量は、測定者の感により調整していた
。

このため、スクライバ−の被測定物への接触圧を微小に
調整してこの接触圧を最適にすることが難しいものであ
った。

このようなハイドゲージにあっては、スフライ□六−が
被測定物に接する直前まではスライダーを粗動操作して
測定の迅速化を計ると共に、スクライバ−が被測定物に
接する直前から接するまでの間はスライダーを微動操作
してスクライバ−の被測定物への接触圧を微小に調整で
きるようにすること□が望ましい。

本考案は、この要望に沿うハイドゲージを提供すること
を目的とするもので、一箇所でスライダーの粗・微動操
作をできるようにしたことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説：明する
。

第１図において、１はベース、２はベース１上゛番と植
立された支柱、３はベース１上に植立された支柱、４は
支柱２と支柱３の上端に渡架された支柱支持体である。

支柱２と支柱３の対向部には、ラック５，６がそれぞれ
形成されている。

この支柱２と支柱３には、スライダー７が上下動自在に
支持されている。

８は、スライダー７に取り付けたスクライバ−である。

９はスライダー７に取り付けたダイヤル表示装置、１０
はスライダー７に取り付けたカウント装置である。

ダイヤル表示装置９の指針１１（第２図）は、ピニオン
１２、歯車１３を介してピニオン１４に連動している。

このピニオン１４は、ラック５に噛合している。

１５はラック５に噛合するピニオン、１６はピニオン１
２に噛合する歯車で、これらは同軸上に相対回転自在に
支持されており、これらの間にはバックラッシュ除去用
のヒゲゼンマイが装着されている。

カウント装置１０に連動するウオーム１７（第３図）は
、一連の歯車１Ｂ、１９，２０，２１．２２，２３を介
してピニオン２４に連動している。

このピニオン２４は、ラック６に噛合している。

２５は、スライダー７に回転自在に支持された駆動軸で
ある。

この駆動軸２５には、ピニオン２４が固定されている。

駆動軸２５のスライダ−７外部に突出する端部には、粗
・微動送り機構としてのハンドル２６が取り付けられて
いる（第３図参照）。

図中、２７はスライダー７に突設された軸状部、２８は
軸状部２７外周に形成された歯で、駆動軸２５は軸状部
２７の中心を貫通している。

ハンドル２６は、軸状部２７の歯２８に一部が噛合する
内歯歯車２９と、内歯歯車２９内に回転自在に嵌挿され
、かつ、駆動軸２５にキー３０でボス部３１ａが固定さ
れた円盤３１と、ボス部３１ａに回転自在に嵌合され、
かつ、円盤３１に接するサンギヤ３２と、サンギヤ３２
のボス部３２ａの外周面に圧入固定された筒状の微動ツ
マミ３３を有する（第４図、第５図参照）。

また、ハンドル２６は、微動ツマミ３３とサンギヤ３２
との間に介装され、かつ、ボス部３２ａに回転自在に支
持された粗動ツマミ３４と、粗動ツマミ３４の周縁部に
取り付けられたハンドルシャフト３５と、円盤３１と粗
動ツマミ３４との間に介装され、軸３７でこの円盤３１
と粗動ツマミ３４に回転自在に支持され、かつ、内歯歯
車２９とサンギヤ３２に噛合するプラネタリギヤ３６を
有する。

３８は、駆動軸２５に螺合されたナツトである。

なお、この微動ツマミ３３、円盤３１、サンギヤ３２、
内歯歯車２９、プラネタリギヤ３６は微動手段を構成し
、又、粗動ツマミ３４、円盤３１、プラネタリギヤ３６
は粗動手段を構成している。

次に、このような構成のハイドゲージのスライダー７の
粗・微動操作について説明する。

第３図、第４図に示したハンドル２６の粗動ツマミ３４
又はハンドルシャフト３５を掴んで、粗動ツマミ３４を
回転させると、この回転はプラネタリギヤ３６の軸部を
介して円盤３１に一体に伝達され、駆動軸２５が粗動ツ
マミ３４と一体に回転する。

これにより、ピニオン２４が回転して支柱３のランク６
上を上下に転し、スライダー４が支柱２，３に沿って上
下動する。

一方、微動ツマミ３３を回転させてサンギヤ３２を回転
させると、プラネタリギヤ３６が回転する。

これにより、プラネタリギヤ３６は、自転しなから内歯
歯車２９内を周方向に転動してサンギヤ３２外周を公転
する。

この公転が円盤３１に伝達されて駆動軸２５が回転する
。

この結果、ピニオン２４が円盤３１と一体に回転してス
ライダー４が支柱２．３に沿って上下動させられる。

ここで、プラネタリギヤ３６の公転数は、微動ツマミ３
３の回転数に対して十分に小さくなるので、スライダー
４は微小移動させられることになる。

このように粗動ツマミ３４を回転させることによりスラ
イダー４を上下に粗動させ、スクライバ−８が被測定物
に接する直前から接するまでは微動ツマミ３３を回転さ
せてスライダー４を上下に微動させることによりスクラ
イバ−８を被測定物にゆっくり静かに当てて接触圧を微
小に調整する。

このようなスライダー４の上下動操作に伴ない、ダイヤ
ル表示装置９、カウント装置１０が作動してこれにスク
ライバ−８の高さが指示される。

以上説明した実施例のギヤ３２．３６を、外周面を粗面
加工したローラに換えてもよい。

この場合には、ローラの外周面同志を圧接させて使用す
る。

さらには、粗動操作、ツマミと円盤とを上述した以外の
歯車減速機構を用いて連結してもよい。

本考案は、以上説明したように、スライダーを上下動さ
せるハンドルに粗動手段と、微動手段とを組み込んだの
で、スライダーに支持させたスクライバ−が被測定物に
接する直前まではスライダーを粗動操作して測定の迅速
化を計ることができ、スクライバ−が被測定物に接する
直前から接するまでの間はスライダーを微動操作してス
クライバ−の被測定物への接触圧を微小に調整すること
により測定誤差の生ずるのを防止できる。

しかも、このスライダーの粗・微動操作は一箇所で行な
うことができるので、粗・微動操作を迅速に片手で行な
うことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例のハイドゲージの一部を破
断した正面図。 第２図は、第１図に示したハイドゲージのスライダー内
の歯車の配置図。 第３図は、第１図の部分断面図。 第４図は、粗・微動装置としてのハンドルの断面図。 第５図は、第４図のＶ−Ｖ線断面図。 ２・・・・・・支柱、３・・・・・・支柱、４・・・・
・・スライダー、２５・・・・・・駆動軸、２９・・・
・・・内歯歯車、３１・・・・・・円盤、３３・・・・
・・微動ツマミ・′、３４・・・・・・粗動ツマミ、３
６・・・・・・プラネタリギヤ１，３７・・・・・・軸
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 スライダーに回転可能に支持された駆動軸を支柱に係合
   させ、該駆動軸の自転に応じそスライダーを上下動させ
   るハイドゲージＣ上遁いて、前記駆動軸に該駆動軸と一
   体に回転する円盤を取付け、該円盤には複数の軸を介し
   て粗動ツマミを取付けると共に、ボス部に回転自在に嵌
   合するサンギヤを介して微動ツマミを取付け、かつ前記
   複数の軸のそれぞれには前記サンギヤと前記スライダ１
   ど固設された内歯歯車に噛合するプラネタリギヤを枢支
   させたことを特徴とする粗・微動送り機構付ハイドゲー
   ジ。 □ ：