JPS58171687A - 陽電子放出型断層撮影装置 - Google Patents

陽電子放出型断層撮影装置

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JPS58171687A
JPS58171687A JP3609083A JP3609083A JPS58171687A JP S58171687 A JPS58171687 A JP S58171687A JP 3609083 A JP3609083 A JP 3609083A JP 3609083 A JP3609083 A JP 3609083A JP S58171687 A JPS58171687 A JP S58171687A
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positron emission
emission tomography
positron
processing space
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JP3609083A
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アルフレツド・ゼ−ゲル
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/29Measurement performed on radiation beams, e.g. position or section of the beam; Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2985In depth localisation, e.g. using positron emitters; Tomographic imaging (longitudinal and transverse section imaging; apparatus for radiation diagnosis sequentially in different planes, steroscopic radiation diagnosis)

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被検体を処理するだめの処理空間を取囲むよ
うに塊状に配置された複数のガンマ葎快出器を有し、陽
電子が陳′電子と共に消滅するときに発生して、互いに
ほぼ逆の力、向へ飛ぶ2つのガンマ11!量子が、同時
に亡々の検出器に入射したとき、一致回路との共動によ
って、検出器が1つの信号を記録し、発生した全ての信
号は、局部的な分布状態を記録する読影装置により処理
されるようにし、もって、被検体に導入された陽電子放
射物質の局部的な分布状態を記録するようにした陽電子
放出型断層撮影装置に関する。
陽電子放出聖断ノー撮影装置においては、被検体に導入
された物質の連動過程、及び七の結果を検亘する。この
物質は、崩壊するときに陽電子を放出する放射性同位元
素、又はそのような同位元素を含有する化合物である。
特に、生物学及び医学の分野では、この原理は、1本々
に応用されているが、生体でない′?/J質についても
、たとえば、材料試験などにおいても応用されている。
被検体内に注入された物質から放射された陽電子は、減
速する約IO−”秒の間に、その出力エネルギーによっ
て、約Q、 5 cmまモの距離を進むことができる。
10  秒後に、大喪式の陽電子は、隙電子と一緒にな
って消滅し、2つのガンマ線量子を発生する。それらの
ガンマ線量子は、互いに180゜の角度を成してほぼ逆
の力面に飛び、それぞれ、約0.5 MeVのエネルギ
ーを有する。
ガンマ線量子は、仮検体を貫通し、被検体から割出され
た後、被検体の処理空間を有する11S述の陽電子放出
型断層撮影装置の検出器システムによf)sd録される
多数の検出器が環状に配置されているため、伎1jj器
は、放射性崩壊によって発生し、検出器により限定され
る平面に現われた全てのガンマ線量子対をとらえること
ができる。検出器の後に接続される読影装置のコンピュ
ータは、測定データの、ガンマ線放射個所を表わ゛す様
々な力面について、2つの検出器を結ぶ線の両側の放射
線の強さ分布を丹現するプロフィールを構成する。
次に、適切にプログラムされたコンピュータが、そのプ
ロフィールに基いて、検出器の平面内にある被検体の横
断面の内部における放射能の局部的分布状態、すなわち
、同位体の崩壊11g1所の局部的分布状態を計算する
。その結果として得られる断層撮影画像は、スクリーン
に幾何学的な画像として表示されるか、又はプリンタに
よってプリントアウトされる。
複数の環状の検出器システムを使用して、被検体の隣接
するいくつかのスライスを同時に撮影するか、又ハ環状
の検出器システムと被検体とを相対的に移動させて、時
間的に連続して撮影を行なうことにより、崩壊個所の局
部的な分布状態を立体的に記録することができる。
このようにして撮影される断層写真からは、たとえば、
動物の体又は人体における生化学的プロセスに関する情
報や、器官及び組織の変化に関する情報を得ることがで
きる。陽電子放出型断層撮影装置は、核医学の他の検査
方法に匹敵する精度で、放射性物質の位置限定を行なう
ばかりでなく、笑質的に、あらゆる元素から、周期律表
において隣接する元素の陽子、又は重陽子の衝撃によっ
て、陽電子放射体を形成することができるという利点も
備えている。
生物学及び医学の分野における横置には、酸素の同位体
゛0 (半減期は約2分)、窒素の同位体゛°N (半
減期は約10分)、及び炭素の同位体11cc半減期は
約20分)が特に適している。
その理由は、生物系が殆どの場合、これらの元素と水素
(水素には、陽電子を放出できるような同位体は存在し
ない。)との化合物から構成されているためである。
特に、これらの同位体と、さらにフッ素の同位体゛°F
(半減:pAは約110分)とを使用して、多数の生理
的基質をマークした9、新陳代謝の際に、ある一定の時
点まで、自然の基質と同様に交換される相似化合物を製
造することができる。
次に、−例を挙げて説明炙る。
陽電子放出型断層撮影装置により、人間の脳の中の血液
の流れをスライスごとに測定するものとする。この場合
、患者が、炭素の放射性同位元素“Cでマークした一酸
化炭素の痕跡を含む空気を吸入するようにする。
この゛C−−酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと結
合して、C−カルボキシヘモグロビンとなり、血液の流
れを、放射能によりマークする。
脳内のIl(、−力ルボキシヘモグロビンの含有量k、
断1曽撮影写真から決定し、これを、撮影中に減少して
行く、患者の静脈血の中のヘモグロビンの含有量と比較
すれば、脳内の局部的な血液の流れがわかる。
以上説明したことは、全て既に知られており、たとえば
、1980年12月刊行の雑誌[シュベクトルム・デア
・ヴイッセンシャフ) J (Spektrumder
 Wissenschaft )の121ベニジから1
33ページに掲載された記事[トモグラフィー・ミツト
・ラデイオアクテイフ・マルキールテン・ズブスタンツ
エyJ (Tomographie mit radi
oaktivmarkierten 5ubstanz
en)にまとめて詳細に記載されている。
補足的に付は加えておくべきことは、陽電子放出型断層
撮影装置が、原則的に、生物学及び医学の分野のみに限
定されて利用されているのではなく、(目的にかかわら
ず)¥11)体の中に導入された陽電子放射物質の進路
と、その移動が終わった時点における物体内の陽電子放
射物質の分布状態とを知りたい場合には、広く一般に応
用できるということだけである。
前述のように、陽電子放出型断層撮影装置において記録
されるガンマ線量子対は、それぞれ、各々の陽電子が陰
電子と衝突するときに初めて発生する。従って、本来の
関心領域である核崩壊の場所からは多少離れた場所で発
生するので、断層写真は、それに伴なって不鮮明になる
。これは、いわばシステムに内在する欠陥であって、最
旨の性能を有するように開発された読影装置を使用して
も、この欠陥をなくすことはできない。
通常の陽電子放射物質を使用する場合、たとえば、生組
織内における前述の離間距離は数掴であジ、1crIT
を越えることもある。その結果、断層撮影装置の解像度
は著しく低くなり、従来の断層撮影装置の使用、すなわ
ち従来の断層撮影装置によって得られる情報内容には、
限界があった。
従って、本発明の目的は、各々の放射性物質の局部的な
分布状態を、より正確に測定できるような、冒頭に述べ
た種類の陽電子放出型断層撮影装置を提供することであ
る。
本発明によれば、この目的は、陽電子が磁界の内部の陽
電子発生場所と消滅場所との間で螺旋軌道を描くように
、処理空間内において磁界を発生する手段を設けること
により達成される。
磁界が印加されていないとき、陽電子は、従来の陽電子
放出型断層撮影装置の場合のように、直線状の軌道を描
いて、場合によっては、角度の変化を伴ないながら、核
崩壊場所から離れた散乱個所に対する。
これに対し、磁界を発生させたときには、陽電子は、強
制的に磁界の方向を中心として湾曲する軌道を描く。陽
電子?速度が低下していくため、この軌道の湾曲半径も
1目応じて小さくなり、軌゛道は螺旋状になる。
その結果、陽電子発生場所と、陽電子が寿命の尽きると
きに陰電子と共に消滅する場所との間の距離は短縮され
る。それに伴なって、画像の鮮鋭度は著しく改善される
従って、断層撮影写真から正確な情報が得られるばかり
でなく、従来に比べて小さな被検査又は材料領域でも、
検査することができる。しかも、このような著しく大き
な改善を達成するのに賛するコス)U、比較的低く、技
術的に困難な問題もない。
磁界は、環状の検出器システムの軸の方向に向いている
のが好ましい。このようにすれば、検出器の平面内、す
なわち、それぞれml察される被検体のスライスにおけ
る陽電子の特性は、陽電子放出方向には左右されないの
で、あらゆる方向に鮮鋭である画像が得られる。
たとえば、磁界を検出器の平面の直径に沿った方向に発
生させたとすると、陽電子の偏向は磁界の方向によって
影響を受け、画像の鮮鋭度は方向により異なってくる。
検出器によるガンマ線量子の記録に影響を及ぼさないよ
うにするために、磁界を発生する手段は、処理空間の外
に配置するのが好ましい。
そのために□、環状の検出器システムの軸方向前方、又
は軸方向後力に、磁石システムを設置することができる
。たとえば、コイル電流を変化させて、磁界を容易に変
化させることができるように、磁石システムは、コイル
システムから構盛されているのが好ましい。
被検体のスライス全体にわたって一様な解像度を得るた
めに、磁界が少なくとも被検体又はその一部狽域の大き
さ全体にわたって均質となるように、磁界を発生する手
段ヲ構成することができる。
この場合、たとえば、ヘルムホルツのコイルシステム、
又はガウガイイのコイルシステムを構成するように、処
理空間の軸方向前方及び軸力向後力に、それぞれ1つの
界磁コイルを配置したシステムが適している。
このようなコイルシステムを使用すれば、十分に均質で
、あらゆる方向から侵入することができ、かつ可変であ
る磁界が発生される。
均質性にすぐれた磁界を発生させるには、多大のコスト
が必要となり、また、所望の効果は、まず第1に磁界の
強さによって異なり、均質性とは無関係であるので、磁
界のピーク値が、物体の被検領域内、たとえば人の頭部
においてのみ発生されるようにすることもできる。この
場合に得られる断層撮影写真では、磁界のピーク値の領
域が、鮮鋭度の低い背景に対してきわ立って描出されて
おり、写真を「読影」しやすい。
磁界のピーク値の領域、又は均質な磁界領域を、所望の
個所に合わせることができるようにするために、磁界イ
発生する手段を、3つの空間方向に移動できるように配
置すると好都合である。
場合によっては、磁界線を集束するため、すなわち、磁
界を不均質にするための手段を、さらに設けると有利で
ある。この手段を使用することにより、磁界の磁束密度
の高い領域を、所望の部分領域に向けることができるの
で、物体のさらに小さな部分領域を検査できる。また、
付近の領域に比べて、きらに鮮鋭に描出される。
概昇によれば、約lテスラ(lテスラー1ウェーバ−7
、、’−1ky 、I s”x A=10’ガウス)以
上、好ましくid、1テスラから5テスラの磁束密度を
採用することにより、崩壊した核種の消滅場所までの距
離を、著しく短縮できることがわかった。
このような磁界を発生させるためには、超導電コイルを
使用するのが好ましい。
前述のように、磁界は軸力向に発生させると好都合であ
る。この場合、環状の検出器システムの環状平面に陽電
子の螺旋軌道を投影すると、軌道は収れん状態を示す。
これに対して、軸力向、すなわち、塊状平面に垂直な方
向の陽電子の最長移鯛距陥は実際上、全く影響を受けな
い。
しかしながら、所定の目的のために、たとえば、より大
量のガンマ線量子をとらえ、たとえば、患者の被曝を低
減するために、外部でより大きな検出器を使用する場合
などには、この移動距離を短縮することも考えられる。
さらに、付加的々径方向の磁界な発生させることもでき
る。この磁界は、軸力向の磁界に重畳されるが、唯一の
旋回自在の磁界を使用し、この磁界を2つの互いに垂直
な空間方向に動かしてもよい。このような構成の場合に
は、適切なデータ処理によって、解像度化さらに改善し
、かつ3つの空間方向の全てに鮮鋭である画像を得るこ
とかできる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の詳細な説明する
第1図及び第2図に概略的に示されている陽電子放出型
断層撮影装置は、多数のガンマ線検出器(1)を有する
。ガンマ線検出器(1)は、円周に沿って均一に配分さ
れ、中央の処理空fts’j (2)を取囲む環状の検
出器システム(3)ヲ形成している。
この処理空間(2)の中に被検体が挿入され、被検体内
に導入された陽電子放射物質がどのような分布を示すか
、すなわち、陽電子放射物質がどこに堆積又は集中して
いるかが測定される。
図示の場合の被検体は人体であり、たとえば、脳内の血
の流れを測定するために、頭部を処理空間内に入れた形
で仰臥している。このような場合には、吸気後に赤血球
のヘモグロビンと結合して、+1cmカルボキシヘモグ
ロビンとなり、七の状態で脳に達する炭素の同位体”C
’a:含む一酸化炭素が適している。この炭素の同位体
11cは、約20分の半減期の間に陽電子を放出しなか
ら(最大エネルギーは約10MeV)崩壊して、5つの
陽子と6つの中性子とを有するホウ素11Bとなる。
放出された陽電子は、それぞれ、平均的な長さが数箇か
ら約1Crnである一定の進路に沿って進んだ後に、陰
電子と衝突し、函電子と共に消滅して、2つのガンマ線
量子を発生する。このとき、合わせて1.Q2MeVの
エネルギーが放出され、このエネルギーは1.2つのガ
ンマ線量子に同量ずつ(分される。重子は、無視できる
ほどの散乱を伴ないlがら、180度ずれて互いに逆の
方向に飛ぶ。
2つのガンマ線量子が同時に反生され、逆方向に運動す
るため、処理空間(2)の中心に向いた検出器(1)に
よって、量子の発生場所を正硼に決定することができる
この過程が、第2図に概略的に示されている。
第2図には、いくつかの電子対消滅個所(4)が、それ
ぞれ星形のマークで示されている。その個所から、2つ
のガンマ線量子を表わす2本の矢印が、環状の検出器シ
ステム(3)に向かって、互いに逆の方向に出ている。
実際には、発生する全てのガンマ線の方向け、統計学的
に見て、三次元の空間全体に配分されており、環状の検
出器システム(8)は、システムが限定する平面内を飛
行するガンマ線量子のみをとらえるということは自明で
ある。しかし、その結果として検出器により得られる測
定結果の情報内容が変わることはない。
各々の量子の発生場所化決定するために、環状に配列さ
れた検出器(1)ニ、各々の検出器に2つのガンマ線量
子が同時に入射したときにのみ、1つの信号が記録され
るように、一致回路によって結合されている。2つの検
出器の間を結ぶ直線は、破検組織内でガンマ線量子が発
生した場所の容積を決定する。
信号の記録に必要な電子回路は、環状の検出器システム
(3)を取囲む構成要素(5)に内蔵されているが、本
発明においては重要なものではない。
発生した全ての信号は、公知のように適切にプログラム
されたコンピュータ(6)を有する読影装置によって処
理される。コンピュータ(6)ハ、測定データに含まれ
るガンマ線が記録された様々な方向について、2つの検
出器の間を結ぶ線の両側の放射線の強度分布プロフィー
ルを構成し、そのプロフィールに基いて、検出器の平面
内にある横断面の内部の電子対消滅個所(4)の局部的
な分布を計算する。この局部的な分布は、スクリーンに
表示されるか、又はプリンタにより記録される。
このような断層撮影では、観察すべき人体横断面のスラ
イスが撮影される。恒数の塊状検出器システム(3)ヲ
有する断層撮影装置、又は様々な横断面の画像を形成す
るために人体が相対的に摺動されるような単一の環状検
出器システム(3)によって得た複数枚のスライス画像
を組合わせることに゛より、局部的な分布状態、図示し
た莢施例では、脳内の炭素同位体+1cの陽電子の消滅
個所の局部的な分布状態を、三次元的に記録することが
できる。
導入部でも既に述べたように、用途によって、様々な陽
電子放射物質を使い分けなければならない0 断層撮影の場合は、陽電子の消滅場所ではなく、陽電子
の発生場所が問題となる。従って、図示の陽電子放出断
層撮影装置においては、陽子の発生場所と消滅場所との
間の距iを、できる限り短くする手段が設けられている
。この手段を使用すると、陽電子発生場所の局部的分布
に関して、画像の解像度、すなわち鮮鋭度が改善される
その手段ζは、処理空間(2)内において、この実施例
では、環状の検出器システム(3)の軸力向を向く磁界
、すなわち、第1図においては、図の平面内にある、又
は図の平面に平行な磁界(矢印(γ))であり、第2図
及び第4図においては、図の平面と垂直に広がる磁界(
[有]のマーク)を発生させる手段である。
°この手段により得られる効果について、第3図と第4
図を比較しながら説明する。
第3図の場合には、磁界は発生されておらず、陽電子(
e )を放射する物質(8)と、陽電子が陰電子(e−
)と衝突する消滅個所(4)との間の距離は、直線的に
飛ぶ陽電子の飛行路の長さとほぼ等しい。
偶然の散乱個所(9)の角度を変えれば、この距離をわ
ずかながら短縮することができるが、その他の方法によ
って距離を短くすることは不可能である。
これに対して、磁界を印加すると(第4図)、陽′延子
は、強制的に磁界の刃面に沿って湾曲した軌道をとって
飛ぶ。図示されているように、湾曲は、陽゛電子の速度
の低下により、@追が長くなるにつれて小さくなって行
くので、陽電子は、その発生場所、すなわち陽電子放射
物質(8)の場所と、消滅場所との間で螺旋状の軌道を
描く。
従って、軌道の長さが同じであるとすれば、磁界のない
場合に比べて、陽電子の消滅場所は、発生場所に大きく
接近し、磁界の強さによっては、距離を約0.1 m程
度まで短縮することができる゛。
陽電子の飛行に伴なう速度低下については、簡単な法則
がないので、磁界の作用を量的に計算することは困難で
ある。しかしながら、一定の磁界が、陽電子の直線的な
飛行軌道の距離を、おそらくは比例関係に基いて短縮す
る作用を有するということはいえる。
従って、低速で飛行する陽電子は飛行距離は短いが、湾
曲が小さい。大きさという点からいえば、磁束密度が約
1テスラ(1テスラ=1ウェーバ−/、、’−1kg 
/ s x A =10’ガウス)であるとき、陽電子
について問題となる全てのエネルギーのかなり大きな効
果が得られるものと思われる。実際には、約1〜5テス
ラの磁界が使用されると考えられる。
このような方法により、解像度又は鮮鋭度の著しくすぐ
れた断層撮影画像が得られる。
磁界を発生させるために従来のいくつかの方法を利用で
きる。
この実施例では、処理空間(2)の軸の前と後に、界磁
コイル(珂及び(11)k配置している。これらの界磁
コイルは、いわゆるヘルムホルツのコイルの態様に従っ
て形成され、配置されている。
ヘルムホルツのコイルとは、一般的には、同軸に配置さ
れ、同じ電流を供給され、互いに平行に耐量して配置さ
れる2つの同様なコイルを指すものとして解釈されてい
る。
従って、2つの界磁コイルαo) (n)の間の領域に
は、均質で、かつあらゆる方向から侵入しうる磁界が形
成される。これら2つの界磁コイル(io) (xl)
は、第2図の図示平面の上刃又は下刃にあるため、第2
図には示されていない。
界磁コイル00) (11)の自由な内径(d)(第5
図)は、処理空間(2)の直径と一致するので、被検体
、たとえば人体を界磁コイルの自口内に通すことができ
る。コイル電流を変化させることにより、磁界の強さが
変わり、その結果、断層撮影画像の鮮鋭度が変化する。
確かに、別の磁石システムを使用することもでき、単一
のコイルを、たとえば、環状の検出器システム(3)の
軸力向前力又(は後方に配置しても、゛原理的には磁界
を発生させることができるのであるが、磁界が均質であ
り、その結果として一様な画像鮮鋭度が得られるという
点を考えれば、前述の構成の力が有利である。
ヘルムホルツのコイルシステムの代わりに、ガウガイン
のコイルシステムも使用できると思われる。ガウガイン
のコイルシステムは、軸及び中心点が共通である複数の
へルムホルッコイルかう構成され、コイルの半径は、外
側に向かうにつれて大きくなり、コイル対に、開角が6
.3.5度の二菫円錐を形成する。ヘルムホルツのコイ
ルシステムをこのように変形すれば、磁界はさらに均質
になる。
いずれの場合も、超導電コイルによって問題となる強さ
範囲の磁界がきわめて有効に発生される。
渠1図からさらに明らかであるように、磁界な発生する
手段、すなわち、この実施例では、界磁コイル(1(1
) (li)k、:L 、’fjJ状の検出器システム
(3)の処理空間の外に配置されているので、ガンマ線
量子の記録が妨害されることはない。
°磁界がより強い領域、又は磁界がより均質である領域
を、横歪すべき個所に向けることができ〜るようにする
ために、磁界を発生する手段を、3つの空間力面、すな
わち軸方向と、それに垂直な平面内において、移動可能
であるように構成することができる。
磁界線を集束するため、すなわち、磁界を不均質にする
ための簡単な手段の例が、第5図に概略的に示されてい
る。
この実施例では、棒状に形成されている軟鉄部材112
1は、適切な案内手段によって、コイルシステム、たと
えば界磁コイル(11)を通って、二電矢印(殉により
示すように、軸力向に移動すると共に、二箪矢印(14
)により示すように、コイル千圃内において図示平面に
対して垂直に位置調節することができる。
このような手段、又はそれに類似する手段を使用して、
被検体の特に関心のある部分領域に、磁束密度を集中す
ることができる。それにより、陽電子の軌道の湾曲を大
きくすると同時に、関心領域の解像度を、他の領域より
高くすることができるので、関心領域以外の領域は、鮮
鋭度の低い背景として再現される。
導入部で既に述べたように、軸力向の解像度を高め、か
つ適切なデータ処理によって、3つの空間力面の全てに
ついて鮮鋭な画像を得るために、径方向に付加的な磁界
を発生させてもよい。
また、その代わりに、唯一の磁界、すなわち、図示の実
施例でに、界磁コイル+10) (11)のシステムを
、旋回自在に配置することもできる。この場合には、必
毀な情報は、次々にデータ処理される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る陽電子放出聖断I−撮影装置の
略側面図、 第2図は、第1図に示す断層撮影装置を、第1図の線■
−■の方向に見た拡大図、 第3図及び第4図は、それぞれ、磁界のない場合と、磁
界のある場合とにおける陽電子と電子の消滅の過程を示
す図、 第5図は、磁界を集束する、すなわち磁界を不均質にす
る手段を有する磁界発生コイルの縦断面図である。 (1)ガンマ線検出器  (2)処理空間(3)環状の
検出器システム (4)電子対消滅個所(6)コンピュ
ータ   (7)磁界 (8)陽電子放射物質  (10) (11)界磁コイ
ル(12)軟鉄部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)被検体を処理するための処理空間ヶ城囲むように
    、環状に配置されたり数のガンマ線検出器を有し、陽電
    子が陰電子と共に消滅するときに発生して、互いにほぼ
    逆の力量へ弛ぶ2つのガンマIU量子が、同時に奇々の
    検出器に入射したとき、一致回銘との共動によって、検
    出器が1つの信号を記録し、発生した全ての信号は、局
    部的な分布状態を記録する読影装置により処理されるよ
    うになっている、被検体に導入された陽電子放射物質の
    局部的な分布状態を記録する陽電子放射物質ノー撮影装
    置において、陽電子が、磁界の内部の陽寛子発生湯所(
    8)と消滅場所(4)との間で螺旋軌道を描くように、
    処理空間(2)内に磁界(7)を発生する手段CtO)
     (11)が設けられてい“ることを特徴とする陽電子
    放出型断層撮影装置。 (2)磁界が、塊状の検出器システム(8)の軸の方向
    を向いていることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項に記載の陽電子放出型断層撮影装置。 (3)磁界を発生する手段が、処理空間(2)の外に配
    置されていることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項又は第(2)項に記載の陽電子放出聖断j−撮影装置
    。 (4)磁界を発生する手段が、塊状の検出器システム(
    3)の軸力向前力、又は軸力向後力に設けられル磁石シ
    ステム、好−IL、<Uコイルシステム■)(1刀から
    形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第(3
    )項に記載の陽電子放出型断層撮影装置。 (6)処理空間(2)の軸方向耐力及び軸方向後力に、
    ベルムホルツのコイルシステム又はガラ−)fインのコ
    イルシステムを構成するように、それぞれ1つの界磁コ
    イル叫C11)が配置されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第(4)項に記載の′陽電子放出型断層撮影
    装置。 (6)@界は、少なくとも被検体、又はその一部領域の
    大きさ全体にわたって均質であることな特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項乃至第(5)項のい偽 ずれかに
    記載の陽電子放出型断層撮影装置。 (7)磁界線を集束するため、すなわち、磁界を不均質
    にするための手段が設けられていることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記
    載の陽電子放出型断層撮影装置。 F8)  &1界を発生する手段が、3つの空間方向に
    移動できるように配置されることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項乃至第(γ)項のいずれかに記載の陽
    電子放出型断層撮影装置。 (9)動作中の磁束密度が、約lテスラ以上、好ましく
    [1テスラ乃至5テスラであることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の
    陽電子放出型断層撮影装置。 叫 磁界を発生するために、超導電コイルが設けられて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項乃至第
    (9)項のいずれかに記載の陽電子放出型断層撮影装置
    。 αη 磁界が、旋回自在に配置されているこ、と、又は
    互いに垂直な2つの磁界が形成されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項乃至第叫項のいずれかに
    記載の陽電子放出型断層撮影装置。
JP3609083A 1982-03-06 1983-03-07 陽電子放出型断層撮影装置 Pending JPS58171687A (ja)

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