JPS5816986B2

JPS5816986B2 - 置石の製造装置

Info

Publication number: JPS5816986B2
Application number: JP54091770A
Authority: JP
Inventors: 菜花義一
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1979-07-18
Filing date: 1979-07-18
Publication date: 1983-04-04
Also published as: JPS5615971A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、直面の製造装置、さらに詳しくは、風趣を
添えるために庭等に配置する自然石から成る直面を、人
工的に岩田より堀採した岩石から短時間に得ることがで
きる直面の製造装置に関する。

昨今、石ブームで直面は需給がひっ迫している。

従来、自然の研摩作用及び風化作用を受けた岩石（自然
石）を、香川の下流で採取して直面としていた。

しかし、この方法では、所要の大きさの直面を自然石の
中から多数得ることができなかつた。

そこで、回転ドラム中に岩石を砂等とともに投入して、
所定時間、回転ドラムを回転させることにより、岩石を
研摩して直面を得る方法及び装置が提案されている（特
開昭５５−５８９６７号公報、特開昭５５−５４１７］
号公報参照）。

しかし、上記装置においては、大きな岩石を投入すると
、岩石が回転ドラムの内周面と衝突してドラムが変形し
てしまったり、振動も大きくなるので大きな岩石を研摩
することが困難であり、さらには岩石の取り出しも面倒
であった。

この発明は、上記にかんがみて、大きな直面でも製造可
能な直面の製造装置を提供することを目的とする。

この発明の要旨は、回転ドラムを回転自在にタイヤで支
持するとともに、回転ドラムの内周面の軸方向に適数本
のリブが砂を堆積させるために配設され、ドラムの投入
排出口に向って画調１に斜板が設けられている直面の製
造装置にある。

以下、この発明の装置を、図例に基づいて説明する。

この発明の直面の製造装置は、第１〜２図に示すように
、回転自在な三重の支持タイヤ１が直方形の４隅または
総重量に応じてドラム両側端最下部に補助支持タイヤ２
４を位置して配設され、これらの支持タイヤ１上に、回
転ドラム１０が回転自在に載置され、回転ドラム１０は
原動機３によってチェーン駆動されるようになっている
。

さらに詳細に説明すると、回転ドラム１０は硬質の鋼板
で形成され、断面六角状をしており、その外周部には、
補強のために縦横にリブ１１゜１２が配設され、支持タ
イヤ１と接触する両端部は、リブ１２の外側に鉄板１３
が巻かれて円筒状となっている。

回転ドラム１０の側面中央部には、逆漏斗状に形成され
た水供給口１４が形成され、水供給口１４は、フレキシ
ブルホース１５、回転継手１６を経て、水道管２と連通
している。

まだ、水供給口１４の回転ドラム１０側には、ドラム回
転中に石等が水供給口１４の壁面と衝突しないように保
護格子１７が丸棒等で形成され、さらに、小石、砂等が
水供給口１４から逆流しないように、鎖１８が水供給口
１４の小径部から大径部にかけて垂らして取り付けられ
ている。

また、回転ドラム１０の周面の軸方向中間部には、六角
形の内３面を開口した岩石の投入排出口１９が形成され
、この投入排出口１９にはボルト２０により脱着可能な
蓋２２がガスケット（図示せず）を介して水密的に取り
付けられている。

回転ドラム１０の内周面には、軸方向に補強及び岩石の
内壁への直接の衝突を防ぐ砂等を堆積させるためのリブ
２１が適数本配設されている。

さらに、回転ドラム１０の両端内側の中間位置から投入
排出口１９に向って斜板２３，２３がリブ補強されて設
けられている。

また、回転ドラム１０の両端外方には、回転ドラム１０
の大きな横振れを防止するスラストローラ４，４が配設
されている。

回転ドラム１０の下方には、支持タイヤ１の点検修理を
容易にするために、まだはドラム受部の破損等において
ドラムが落下しない様にドラム落下防止受を兼ねるジヤ
ツキ５が配設されている。

回転ドラム１０の一端部外周には適数個の爪９が等間隔
で配設され、原動機（油圧モータ等）３に取り付けられ
た駆動スプロケット６を介してチェーン駆動されるよう
になっている。

チェーン７の途中位置には張力調整テンションローラー
８が設けられている。

次に、上記装置の使用態様を説明する。

（ａ）岩田から、発破等で堀採した岩石を、所要の
大きさに切断して、必要な岩石を工場久ダンプ等で運搬
する。

（ｂ）この運搬してきた岩石Ｓを、蓋２２を取り外
して回転ドラム１０内にダンプから直接又はクレーン等
を使用して投入し、さらに、適量のバラス、砂を投入し
た後、蓋２２をボルト２０で締め付けて閉じる。

なお、蓋２２の開閉を油圧シリンダでできるようにして
おけば能率的である。

（ｃ）原動機３を始動して、ゆっくりと回転（１／
４〜７ｒｐｍ）させながら、水を供給口１４から供給し
、所定の水量（全体量で約７割）が入ったら水の供給を
停止する。

水量の確認は原動機の負荷又は直接流量計により積算に
より行なう。

（ｄ）続いて、回転ドラム１０を、０．５〜２ｈ程
度連続回転させた後、蓋２２が上面にくる位置で、回転
ドラム１００回転を停止させ、ボルト２０を緩め、蓋２
２を取り外す。

このとき、回転ドラム１０が回転中は、岩石Ｓはバラス
、砂及び水の作用により研摩されて、角が取れ、また表
面に光沢がでてくる。

なお、タイヤ支持であるので、回転ドラムの回転中にお
ける岩石の転勤による衝撃はタイヤで吸収され、回転が
滑らかである。

まだ、リブ２１，２１間には第３図に示すように、砂等
が堆積し、回転ドラム１０の内壁に岩石Ｓの角が直接衝
突するのを防止できる。

（ｅ）次に、回転ドラム１０を１８０°回転させて
逆転すると、投入排出口１９に向って斜板２３が設けら
れているため、研摩された岩石Ｓ（直行）は、バラス、
砂及び水と共に自動的に落下する。

この岩石をバラス等と分離して、洗浄して直行に仕上げ
る。

上記実施例においては、回転ドラムを断面形状六角形と
したが、他の多角形又は円としてもよい。

また、回転ドラムはチェーン駆動としたが１．支持タイ
ヤを直接駆動（油圧モータ等）回転させ、タイヤで回転
ドラムを回転させるようにしてもよい。

本願発明は、上記実施例に限られず、発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々の実施態様が考かえられる。

この発明の直行の製造装置は、上記のような構成なので
、大きな岩石でも容易に研摩して取り出し可能となり、
所要の大きさの直行を需要に応じて容易に得ることがで
き乙。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一例を示す装置の全体正面図、第２
図は同じく概略側面図、第２図Ａは第２図においてタイ
ヤ後方のドラム下方部の概略図、第３図は第１図の■−
■線断面図、第４図は第１図のＡ部拡大部分正面図及び
断面図である。１・・・支持タイヤ（転動体）、３・・・原動機、６・
・・駆動スプロケット、７・・・チェーン、１０・・・
回転ドラム、１４・・・水供給口、１９・・・投入排出
口、２１・・・リブ、２２・・・蓋、２３・・・斜板、
Ｓ・・・岩石。

Claims

【特許請求の範囲】

１岩石の投入排出口を周面の軸方向中間部に備えだ筒
状の回転ドラムが、回転自在に転動体上に配設されると
ともに、原動機と伝動手段を介して連結されている構成
を備え、回転ドラム中に岩石を砂とともに投入して回転
させることにより岩石を研摩して直面を得る直面の製造
装置において、前記転動体がタイヤであり、また、回転
ドラムの内周面の軸方向に適数本のリブが砂を堆積させ
るだめに配設され、さらに、回転ドラムの両端内側の中
間位置から前記投入排出口に向って斜板が設けられてい
ることを特徴とする直面の製造装置。