JPS5816114Y2 - 過電流素子用のソレノイド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はソレノイドの吸引力を利用した過電流素子の構
造に関する。

従来、第１図に示すように、ヨークイの内空部にコイル
口を巻装した筒体ハを収容し、その節体ハの内空部下端
の固定鉄心二の端面とプランジャーホの端面とを各々対
応させて、それらの端面間の間隙を大小させるようにプ
ランジャーホを滑動自在にした過電流素子はすでにあっ
た。

しかるに、このようなソレノイドの吸引力を利用した過
電流素子では、プランジャ下ホ及び固定鉄心二の中央を
くり抜いて伝達ピンへか装備されているから、その伝達
ピンへの挿通する孔の太きさだけ固定鉄心二及びプラン
ジャーホの端面が小さく形成されねばならないら、これ
によって吸引力が小さくなり、従って速やかに電路を断
つことが難しくなるという欠点があった。

本考案は、このような従来の欠点に鑑みて成したもので
、プランジャ及び固定鉄心の対応する端面の面積を小さ
くすることなくして吸引力を大きく維持し、大電流が流
れた場合に、速やかに電路を断つ過電流素子を提供せん
とするものである。

以下、本考案を実施例図面に基づいて説明する。

第１図は従来の過電□流素子の構造を示す断面図、第２
図は本考案過電流素子の一実施例の構造を示す断面図、
第８図はプランジャーの形状を示す斜視図、第４図は伝
達ピンの形状を示す斜視図、第５図はプランジャーの他
の実施例の形状を示す斜視図である。

図において、１はヨークで、上端にガイド２を装備しそ
の内空部にはコイル３を収容している。

４はその節体３の下端部に付設した固定鉄心、５はその
固定鉄心４の端面と対接して滑動自在に装備されたプラ
ンジャーで外周に凸部５ａを形成している。

６は略し」型をなす伝達ピンで、その両脚部をヨーク１
の下端から内空部に挿入してその先端を前記凸部５ａに
当接している。

７は固定鉄心４とプランジャー５の各端面間に配設され
た復帰バネである。

。次に本考案過電流素子の動作について説明する
。

コイル３に通電されると固定鉄心４及びプランジャー５
の端面間に吸引力が作用し、プランジャー５は吸引され
る。

従ってプランジャー５の凸部５ａに当接した伝達ピン６
も同方向に移動し伝達ビン６０基部は突出する。

この伝達ピン６を開閉器等に接続しておけば開閉器を開
閉できる。

尚、プランジャー５の外周の凸部は第３図の如き形状の
ものに限定される主旨ではない。

第５図の如く外周全体に円環状に形成されていてもよい
のである。

本考案過電流素子は上記したように固定鉄心と該固定鉄
心に端面を対向せるプランジャーをヨークの内空部のコ
イル内に滑動自在に装備し、復帰バネを固定鉄芯とプラ
ンジャーの各端面間に配設し、略し型の伝達ピンの両脚
部を固定鉄心の外側に配し、該両脚部の先端をプランジ
ャーの外周に形成された凸部に当接して成るから伝達ピ
ンを挿通するべき孔を形成する必讐がないので、固定鉄
心及びプランジャーの端面間に作用する吸引力を増大さ
せることができ、高速に動作させることができるので、
開閉器等に大電流が流れた場合にそのプランジャーの動
作により速やかに電路を断たしめるべき過電流素子を提
供することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の過電流素子の構造を示す断面図、第２図
は本考案過電流素子の一実施例の構造を示す断面図、第
３図はプランジャーの形状を示す斜視図、第４図は伝達
ピンの形状を示す斜視図、第５図はプランジャーの他の
実施例の形状を示す斜視図である。 １・・・・・・ヨーク、２・・・・・・ガイド、３・・
・・・・コイル、４・・・・・・固定鉄心、５゛・・・
・・・プランジャー、５ａ・・・・・・凸部、６・・・
・・・伝達ピン、Ｉ・・・・・・復帰バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定鉄芯と該固定鉄芯に端面を対向せるプランジャーを
   ヨークの内空部のコイル内に滑動自在に装備し、復帰バ
   ネを固定鉄芯とプランジャーの各端面間に配設し、略１
   」型の伝達ピンノ両脚部を固定鉄芯の外側に配し、該両
   脚部ゑ先端をプランジャーの外周に形成された凸部に当
   接して成ることを特徴とする過電流素子用のソレノイド
   。