JPS5814912B2 - 扉自動開閉装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は扉自動開閉装置に関するものである。

従来、一般の自動扉はモータなどの原動機にて駆動する
ようになっているが、リミットスイッチで扉の位置を検
知して扉駆動用モータの回転数を調整することにより扉
を除行させたり、停止させており、扉位置の検知にリミ
ットスイッチを用いているので耐久性が悪く、またリミ
ットスイッチは扉と接触するので、扉のがたつきの影響
を受けて誤動作を起しやすいという欠点があった。

本発明は上述した欠点を解消するものであり、その目的
とするところは扉と連動する反射板との距離を測定する
距離測定装置を具備することにより、距離測定装置は扉
と接触することなく扉の位置を検出できるから誤動作や
故障をなくすることができ、また扉を開閉ずるさいに扉
にブレーキをかける位置の設定をデジタルスイッチで行
うことができるから、扉にブレーキをかける位置を簡単
に設定できるようにした扉自動開閉装置を提供するにあ
る。

本発明を以下、図示した実施例により詳述する。

扉１は商店やビルなどの出入口を自動的に開閉するため
のもので、扉１の上端両側から立設した取付金具５に装
置した戸車６は扉取付枠９の縦框１０上部間に取着しだ
上走行レール７上を走行できるようになっており、第１
図中右側の取付金具５から連結片８が上方に突設されて
いて他方の取付金具５の外側には超音波のような媒体を
反射できる反射板２が扉１のスライド方向と直交するよ
うに立設されている。

反射板２側の縦框１０の上走行レール７上方には超音波
のような媒体を発射したり検出できる超音波受信器を具
備し超音波の送波から反射波の受波までの時間を計測し
て被検知物体までの距離データを出力する距離測定装置
３が反射板２に対向して取着されており、距離測定装置
３で検出した反射板２までの距離データを判断回路２１
に出力できるようになっている。

十走行レール７上方の両側に配設されたプーり１１と従
動プーり１２間にはエンドレスなベルト１３が懸架され
ていてプーり１１は減速機１４を介して扉駆動用モータ
（以下モータと称する。

）４に連結しており、扉１から上方に突出する連結片８
はベルト１３下側の略中央部に固定されていてモータ４
を駆動するとプーリ１１，１２及びベルト１３が回転す
ると共に扉１を開閉できるようになっている。

扉１を開閉するに当って、扉１の移動スピードは扉取付
枠９に対する扉１の相対位置に基いて制御するようにな
っており、移動スピード制御するようになっており、移
動スピード制御手段２０は第２図に示すように判断回路
２１と扉駆動用モータ４の制御回路２２とで構成され、
距離測定装置３から出力される反射板２までの距離デー
タ（扉の相対位置データ）と、開時のブレーキ位置設定
スイッチ１８および閉時のブレーキ位置設定スイッチ１
９にて設定されるブレーキ位置データとに基いて扉駆動
用モータ４の回転方向や回転数を制御するようになって
いる。

すなわち、扉１がブレーキ位置設定スイッチ１８，１９
にて設定される位置になったとき、扉駆動用モータ４に
制動電流を流して扉１を除行させるようになっている。

また出入口の内外にはマットスイッチのような人体検知
スイッチ１６が配設されており、人が扉１の近くに来た
時に動作して開扉時間設定タイマ１７を作動させるよう
になっている。

開扉時間設定タイマは人体検知スイッチ１６付近に人が
いなくなっても一定時間作動するようになっており、開
扉時間設定タイマ１７のオンオフの信号を判断回路に出
力できるようになっている。

いま距離測定装置３で測定した反射板２と距離測定装置
３との距離をａとし、ａ１乃至ａ４を各々下記のように
定義する。

ａ＝ａ１：扉１が閉じきった時の距離 ａ２：扉１に開時にブレーキをかける時 の距離 ａ３：扉１（こブレーキがかけられて停止した時の距離 ａ４：扉１に閉時にブレーキをかける時 の距離 開時のブレーキ位置設定スイッチ１８はａ２を設ポする
もので、デジタルスイッチなどが用いてあり、一方閉時
のブレーキ位置設定スイッチ１９はａ４を設定するもの
で、やはりデジタルスイッチなどが用いてある。

判断回路２１は距離測定装置３と開時及び閉時のブレー
キ位置設定スイッチ１８，１９と開扉設定タイマ１７と
からくる４つの入力ａ，ａ２，ａ４及びオンまたはオフ
を判断して下記の表１乃至表２に従ってモータ４の制御
回路２２に出力を送る。

モーク４の制御回路２２は判断回路２１の出力に従って
、扉１を開く信号を受けると扉１を開く方向（第１図中
Ａ矢印方向）にモータ４を回転させ、また扉１を閉じる
信号を受けるとモーク４を逆回転させ、更にブレーキ信
号を受けるとモータ４を停止させる電流を流して扉１を
除行、停止させるようになっている。

尚、第１図中１５は判断回路２１やモータ４の制御回路
２２などを収納したコントロール箱である。

次に超音波を利用した距離測定装置３で扉１に取着した
反射板２との間の距離ａを測定する一例を説明する。

超音波は音速Ｖ＝約３４０ｍ／ｓｅｃで進むので、距離
測定装置３よリパルス状の超音波を出すと、反射板２よ
りかえってくるまでの時間ｔは でもとまる。

従って距離測定装置３よりパルス状の超音波を発射して
から反射板２より戻ってくるまでの時間ｔを計ってｔを
１７０倍すれば反射板２と距離測定装置３間の距離ａを
算出することができる。

上記のように扉１と連動する反射板２との距離を測定す
る距離測定装置３を具備するので、距離測定装置３から
発射した超音波のような媒体が反射板２から反射して戻
ってくる時間を測定するだけで扉１と接触することなく
扉の位置を検出することができ、距離測定装置３は扉１
と接触して振動したり破損することがないから、誤動作
したり故障することがない。

またブレーキ位置設定スイッチ１８．１９と、人体検知
スイッチ１６に連動する開扉時間設定タイマ１７とを具
備すると共に、これらの出力を判断する判断回路２１と
扉駆動用モータ４の制御回路２２を連動したので、判断
回路２１でこれらの信号を判断してモータ４の制御回路
２２に信号を送り、扉１を開閉したり徐行させながら停
止することができる。

更に扉１を開閉する際に、扉１にブレーキをかける位置
の設定をデジタルスイッチのようなブレーキ位置設定ス
イッチ１８．１９で行うことができるから、扉１にブレ
ーキをかける位置を簡単に設定できるものである。

本発明は上述のように、人体検知スイッチ出力に基いて
扉駆動用モータが制御され扉が自動的にスライド開閉さ
れるようにした扉自動開閉装置において、扉スライド方
向と直交する反射板を扉から突設し、超音波送受波器を
具備し超音波の送波から反射波の受波までの時間を計測
して被検知物体までの距離データを出力する距離測定装
置を該反射板と対向するように扉取付枠に取着し、距離
測定装置から出力される反射板までの距離データと、ブ
レーキ位置設定スイッチにて設定されるブレーキ位置デ
ータとに基いて扉駆動用モータを制御する扉の移動スピ
ード制御手段を設けたものであり、扉取付枠に対する扉
の相対位置を超音波を用いた距離測定装置にて直接計測
し、距離測定装置から出力される反射板までの距離デー
タ（扉の相対位置データ）とブレーキ位置設定スイッチ
にて設定されるブレーキ位置データとに基いて扉駆動用
モータを制御して扉の移動スピードを制御するようにな
っているので、常に適正なスピード制御が行なえるとい
う効果を有している。

つまり、扉の相対位置を距離測定装置にて直接計測して
扉の相対位置を正確に把握しながら扉のスピード制御を
行っているので、扉の駆動伝達系におけるスリップのよ
うな機械誤差が発生しても、ブレーキ位置がずれること
がなく、常に適正なスピード制御が行なわれるという効
果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部切欠正面図、第２図は
同上のブロック図であり、１は扉、２は反射板、３一距
離測定装置、４は扉駆動用モータ、１８．１９はブレー
キ位置設定スイッチ、２０は移動スピード制御手段であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 人体検知スイッチ出力に基いて扉駆動用モータが制
   御され扉が自動的にスライド開閉されるようにした扉自
   動開閉装置において、扉のスライド方向と直交する反射
   板を扉から突設し、超音波送受波器を具備し超音波の送
   波から反射波の受波までの時間を計測して被検知物体ま
   での距離データを出力する距離測定装置を該反射板と対
   向するように扉取付枠に取着し、距離測定装置から出力
   される反射板までの距離データと、ブレーキ位置設定ス
   イッチにて設定されるブレーキ位置設定スイッチにて設
   定されるブレーキ位置データとに基いて扉駆動用モータ
   を制御する扉の移動スピード制御手段を設けたことを特
   徴とする扉自動開閉装置。