JPS5814652Y2 - 電線皮剥機のカッタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線皮剥機に係り、特に削屑の処理の容易な電
線皮剥機に関する。

従来の電線皮剥機は、連続して発生する削屑が回転する
刃物支持体に巻付くのを防止する方法として、電線を間
欠的に挿入して削屑を切断する方法が試みられているが
、作業に熟練を要する上、作業能率も悪いという欠点が
ある。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、使
用上の操作によらず、装置自体で削屑を細断し、その排
出の容易な、電線皮剥機を提供するにある。

このため本考案は、架台に回転可能に支持された刃物支
持体、この刃物支持体に回転力を伝達する動力源、その
中心が前記刃物支持体の回転中心に一致する如く前記刃
物支持体に設けられた被覆電線が挿入される案内孔、こ
の案内孔に設けられた削屑排出口、この削屑出口に近接
しかつその刃先が前記案内孔に突出する如く前記刃物支
持体に設けられた第１の刃物、前記刃物支持体に設けら
れ剥離された電線が挿入される案内孔、前記刃物支持体
の外周に設けられた第２の刃物、前記刃物支持体に近接
する如く前記架台に設けられた第３の刃物とより構成し
たものである。

すなわち、被覆電線を案内孔内に挿入すると、回転中心
部に向って取付けた刃物によって被覆電線の先端から皮
剥を剥取っていき、削屑が排出口から連続して排出され
、この削屑を、刃物支持体と同時に回転する第２の刃物
と、この第２の刃物と組合う第３の刃物により１回転毎
に鋏んで切断し、削屑の排出を容易にしたものである。

以下本考案の一実施例を図面によって説明する。

第１図において、架台２には軸受装置４によって回転可
能に支持された刃物支持体６と、動力源８が設けられて
おり、動力源８の回転力がカバー１０内に収納された減
速装置１２を介して刃物支持体６に伝達される。

刃物支持体６には、被覆電線が挿入される案内孔１４が
設けられており、この案内孔１４の中心と刃物支持体の
回転中心が一致するように構成されている。

また、刃物支持体６には第２図に示すように、削屑排出
口１６と、この削屑排出口１６内に刃先が案内孔１４内
に突出しその突出量が調整できる第１の刃物１８が設け
られていると共に、削屑２０の流出面とほぼ一致する刃
物支持体６の外周に第２の刃物２２が固定されている。

刃物支持体６の前方には刃物支持体６の回転中心と同心
に案内ブツシュ２４が設けられている。

架台２には、刃物支持体６に近接して第３の刃物２６が
設けられている。

このような構成において、案内ブツシュ２４に適合する
外径の電線を回転しないように支持して、案内ブツシュ
２４を通して刃物支持体６の案内孔１４に挿入すれば、
第２図のように被覆部分は第１の刃物１８によって切削
剥離され、第２の刃物２２の切刃面に出てくる。

第２の刃物２２よりも更に外周に出た削屑２０は、刃物
支持体６と共に回転する第２の刃物と架台２に固定され
た第３の刃物２６とにより一回転毎に切断され、電線の
先端が任意の寸法に固定されたストッパー２８に当たる
まで挿入していけば、削屑２０が刃物支持体６に巻き付
くことなく任意の長さの皮剥ができる。

以上本考案によれば、回転する刃物支持体と架台の両方
に刃物を設けることにより、削屑を適当な長さに切断で
き１、削屑の巻き付きを防止できると共に、削屑の処理
も容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例になる電線皮剥機の側断面図
、第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図である。 ２・・・・・・架台、６・・・・・・刃物支持体、８・
・・・・・動力源、１４・・・・・・案内孔、１６・・
・・・・削屑排出口、１８・・・・・・第１の刃物、２
０・・・・・・切削、２２・・・・・・第２の刃物、２
６・・・・・・第３の刃物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架台に回転可能に支持された刃物支持体、この刃物支持
   体に回転力を伝達する動力源、その中心が前記刃物支持
   体の回転中心に一致する如く前記刃物支持体に設けられ
   た被覆電線が挿入される案内孔、この案内孔に設けられ
   た削屑排出口、この削屑排出口に近接しかつその刃先が
   前記案内孔に突出する如く前記刃物支持体に設けられた
   第１の刃物、前記刃物支持体に設けられ剥離された電線
   が挿入される案内孔、前記刃物支持体の外周に設けられ
   た第２の刃物前記刃物支持体に近接する如く前記架台に
   設けられた第３の刃物とより構成したことを特徴とする
   電線皮剥機。