JPS581349Y2 - ブロック独楽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はブロック独楽、詳しくは独楽本体と該独楽本体の
回転板部に着脱自在に設けた複数のブロックとからなる
独楽に係る。

独楽として従来種々のものが知られているが、これ等の
独楽はそれぞれ独自の定められた形状を有するものであ
り、遊戯者がその独楽形状を自由に変更することは出来
なかった。

しかし独楽の形状を変えることが可能であれば、例えば
回転時間の長さを競う競技等にしても、その形状を変え
ることで回転時間も変るからその楽しみが倍加する。

本案ブロック独楽は、その形状な可変とすることでその
ような楽しみを増し、又その他種々の工夫がこらせるよ
う、更に回転機構を付設させることで子供でも容易に大
型ブロック独楽を回すことが出来るようにしたもので、
以下図面について説明する。

本案ブロック独楽は、第１図第３図が示す独楽本体と、
第４図が示すブロックとで形成される。

まず独楽本体１について説明すると、該本体は回転体と
、管状心棒と、螺施片とで形成される。

その回転体２は、表面に雄嵌合部３を多数等間隔に突出
させた回転板部を有し、その下面にはリング５が固定さ
せてあり、又該リングに周壁６を嵌合させて中空突部７
がビス止め８・・・させである。

該中空突部はその下端を独楽の接地点９とするもので、
該接地点は回転板部および中空突部の、即ち回転体の中
心軸線上に位置させる。

回転板部４の中心には透孔を設け、該透孔にフランジ付
き短管１０が嵌着させである。

該短管の管孔が心棒挿通孔１１を形成する。

１２は管状心棒で、その管孔の上部内面にはリードの大
きい標情１３を形成させ、下端部を上記心棒挿通孔から
中空突部７内へ抜出し不能にかつ回転可能に挿入させる
。

該管状心棒の下端部と中空突部の内面とには一方向へだ
けの回転力伝達機構１４を設ける。

該機構は公知の機構でよく、図示のように独楽本体を起
立させておき、管状心棒を正方向（例えば時計方向）に
回すと回転体が共に回されるが逆方向に対しては回転出
来ないように設けておく。

簡易な機構としては、第２図が展開断面図で示すような
起立面と傾斜面とで形成された歯付きのクラッチ板１５
．１６を中空突部内面と管状心棒の外周にそれぞれ固定
させればよい。

上方クラッチ板の歯１６ａは管状心棒の正方向への回動
によって下方クラッチ板１５の歯１５ａと噛合って回転
体２を回すが、逆方向への回動の際は各歯の斜面が滑り
合うために回転力を伝達することがない。

尚管状心棒は回転体の中心軸線の延長線上に位置させる
。

上記管状心棒１２内へは上端につまみ１７を付設させた
螺施片１８を螺合させる。

該螺施片は、そのつまみを持って上方へ持ち上げること
で管状心棒１２が逆方向へ回転して螺施片が上昇し、又
第１図のように接地点９を床面等水平面１９上に置いて
上昇している螺施片上端のつまみを押下げると肯状心棒
が、従って既述回転力伝達機構によって回転体が回され
る。

螺施片の押下げは数回連続して行うことで回転体の回転
速度を更に速くすることが出来る。

螺施片連続押下げのための螺施片引上げの際、回転体と
管状心棒とは逆回転となるが、上記回転力伝達機構が空
転するため回転体の回転が阻止されることはない。

尚螺施片が管状心棒上端から抜出すことを防止するため
螺施片下端に既述標情１３下端に係合可能な突子１８ａ
が付設させである。

２０はブロックで、その下面には回転板部４の雄嵌合部
３に嵌着可能とした雌嵌合部２１が形成させてあり、そ
の上面からは上記雄嵌合部と同一寸法の雄嵌合部２２が
突出させである。

該ブロックは、近時多く使用されている連結と分離が自
在に設けられたブロック玩具と同一構造のもので、第４
図Ａが示すように雌雄嵌合部をそれぞれ一箇づつ有する
ブロックを基本として、それぞれ複数施設けたブロック
でもよい。

同図ＢからＥが示すブロックは雌雄嵌合部をそれぞれ四
箇宛設げた例を示す。

雄嵌合部２２は同一形状、同一寸法であるが、雌嵌合部
は同図Ａが示すように、割溝２３を有する弾性内筒２４
を頂壁２５下面から垂設させて形成する単数の場合と、
同図ＣからＥが示すようにその弾性内筒に代えてブロッ
ク周壁２６と、その周壁内面に設げたずれ防止突片２７
と、フロック頂壁の裏面から垂設させた弾性仕切板２８
とで形成させる複数の場合がある。

いずれの場合も、雄嵌合部２２を雌嵌合部２１内へ嵌合
させると、適度の弾性でそれ等嵌合部を有するブロック
相互が連結され、又その弾性嵌合による連結は強制的に
引離すことで分離することが出来るよう設けるとよい。

上記ブロックを多数施設けておき、独楽本体の回転板部
４に雌雄の嵌合部を嵌合させることでブロック２０・・
・を取付げし、第１図が二点鎖線で示すようにブロック
独楽を形成させて回す。

上記実施例のように、各ブロックにそれぞれ雌雄各嵌合
部を設げると、回転板部上に取付けたブロック上に更に
他のブロックを積重ね出来てブロック独楽の遊戯性を高
めることが可能であるが、必しもブロックを積上げる必
要はなく、回転板上にフロックを取付けるだけであれば
、回転板部に雄嵌合部を設げた場合はブロックには雌嵌
合部を付設させればよく、又回転板部に雌嵌合部を設け
ればブロックには雄嵌合部だけを設げればよいこと工な
る。

本案は上記構成とするものであり、独楽本体とその本体
の回転板部に取外し可能に連結させた多数のブロックと
からなるものとしたから、従来の独楽に比べて回転時間
をはじめはるかに多（の遊戯方法が考えられ、又ブロッ
クを複数箇宛色分けしておくことで色採豊かなブロック
独楽が出来、又心棒を中心とする同一円周上に配置する
ブロックの色を考慮することで回転時の色を変化させる
ことも出来、更に独楽本体１は、回転体と管状心棒と螺
施片とで上方へ引揚げておいた螺施片を押下げるだげで
回転出来るようにしたから、該ブロック独楽を回すこと
が容易であり、独楽本体への多数ブロックの取付げによ
ってブロック独楽が大型化しかつ重くなっても容易に回
すことが出来て便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は独楽本体の縦断面図、第２図は独楽本体要部を
展開状態で示す拡大断面図、第３図は独楽本体の平面図
、第４図はブロックを示すもので、同図Ａは雌雄嵌合部
をそれぞれ一箇宛有するブロックの断面図、同図Ｂは雌
雄嵌合部を四箇宛有するフロックの斜視図、同図Ｃおよ
びＤは同図ＢのフロックのＣ−Ｃ線およびＤ−Ｄ線を矢
示方向にみた断面図、同図Ｅは底面図である。 １・・・・・・独楽本体、２・・・・・・回転体、１２
・・・・・・管状心棒、 １４・・・・・・回転力伝達機構、 １８・・・・・・螺施片、 ２０・・・・・・フロック。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）表面に雄雌いずれかの嵌合部を多数有する回転板
   部４の下面から中空突部７を突出させ、該突部の下端を
   回転板部および突部の中心軸線上に位置する接地点９と
   なし、かつその回転板部中心に心棒挿入孔１１を設げた
   回転体２と、管孔内面にリードの大きい標情１３を設け
   、下端部を上記心棒挿通孔１１から中空突部７内へ抜出
   し不能にかつ回転可能に挿入させて上記回転体の中心軸
   線延長線上に位置させた管状心棒１２と、該管状心棒の
   管孔内へ螺合させ上端にはつまみ１７を付設させた螺施
   片１８とを有し、上記中空突部の内面と管状心棒下端部
   との間には一方向へだけの回転力伝達機構１４を設けて
   なる独楽本体１と、上記雄雌の嵌合部へ底層可能な雌雄
   いずれかの嵌合部２１．２２を有する多数のブロック２
   ０・・・とからなり、上記雌雄嵌合部の嵌着によって独
   楽本体の回転板部に適当数のブロック２０を取外し可能
   に連結させてなることを特徴とするブロック独楽。
2. （２）フロック２０・・・にそれぞれ雌雄の両底合部を
   形成させてなることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項のブロック独楽。