JPS58133893A - メタン発酵槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメタン発酵槽、ガスタンク、ガス消費機器等か
らなるメタン発酵装置におけるメタン発酵槽の改良に関
するものである。

メタン発酵槽は、その原理は古くから知られており、種
々の実用機が使用に供されてきだが、一般に普及した汎
用機はほとんど市販されていない。

上記メタン発酵槽の課題点を要約すると、投入負荷から
いかに効率よくメタンガスを発酵させるかという点と、
上記槽保温を効率よく行い、上記発酵ガスエネルギーの
うち消化液の保温に使用される分をいかに少く抑えるか
という点である。特に後者の点について、冬季、寒冷地
での利用に関し、地中埋設型管種々のものが実用化され
ている。しかし下記理由等により、メタン発酵槽は、量
産化に適したものはなく、個々の利用者毎に受注生産さ
れているのが現状である。

（１）　　メタン発酵槽は実用的なものでは消化液を３
　′　”− 数ｍ’収容するため、その重量は数トンにも及び、槽壁
材料に大きな機械的強度が要求される一方、高い断熱性
能が要求される。

（′；４　槽容量は、投入負荷量により決定されるが、
各利用者により必要投入負荷量がまちまちであるＡ−め
、メタン発酵槽容量を統一規格化した犬晴ｌ（産を行い
にくい。

（３）　　メタン発酵槽設置に関し、組立製造されたも
のを現場に運搬設置するため、運送費、設置に費用がか
さむ。

（４）　　メタン発酵槽設置現場での断熱材施工作業が
容易でない、 （５）　　メタン発酵槽投入口部からの熱逸散等が大き
い。

ところで近年、メタン発酵ガス利用による省エネルギー
意識高揚の風潮の中、廃棄物処理とガス化機器として一
般人が手軽に入手利用できるメタン発酵装置が雫まれて
いた。

本発明は、かかる要望を満し、かつ前記問題点を克服し
、殆んどの利用者に対し、対処できる様、量産化に適し
た、かつ保温断熱特性の優れたメタン発酵槽を提供する
ものである。

本発明メタン発酵槽の実施例を添付図面にもとづいて詳
細に説明する。

第１図および第２図において、１は覆蓋で、投入口蓋２
、熱交換媒体循環パイプ３、水中ポンプ用電線４、制御
部品リード線５、発酵ガス取出し管６等の引出しロア、
および内部観察覗き窓１０１の覆蓋（図示せず）を具備
する。８は覆蓋１により覆われた内蓋で、投入口９、投
入筒１０、およびそれら間の接続部１１、消化液温度検
知素子１２、水中ポンプ用水封管１３、およびその蓋１
４、消化液の保温に用いる熱交換媒体循環パイプ３、発
酵ガス取出し管６等が気密性良好に接続されており、さ
らに内蓋８は、パツキン１６を介し、槽壁１６にも気密
性高く接続されている。

槽壁１６は、第１図に示すように、その中央部に四角錐
状凸部１６′を設けた板状パネルユニットで、それぞれ
パツキン（図示せず）を介し他面の槽壁゛材料に接続さ
れる構造に設計されている。ＦＩＪ６　゛・−・ ち具体的には例えば１ｙ）／のメタン発酵槽の場合、１
ｍ高さＸ１ｍ巾の壁板パネルユニットを４面接続したも
のから成る。捷た槽壁相料のうち一面には、溢水口２２
および溢水Ｕ字管２３が取りつけられている。

次に底板部材１７は、水中ポンプ１８、取付架台１９、
排水ドレイン貫通口２ｏを具備し、上記槽壁１６の下面
にパツキン２１を介して気密性良く接続された構造より
成る。

上記内蓋８、槽壁１６および底板部材１７の接続辺に関
しては上記パツキン１５．２１を介して、それぞれの材
料周縁部間をネジで締付ける構造に設計されている。ま
た、上記部材３面接続頂点には、それぞれ９０°に立体
的に開いたいわゆる三方パツキンを挿入し、それぞれ間
を気密性良好に接続されている。

次に実施例における各部の機能について説明する。

投入１−１９は、メタン発酵槽使用者Ａに対し最も近い
ｔ面中央部に設けられており、投入負荷即ち厨芥等を使
用者Ａが入れやすい様、横巾３０〜５０　ｃｍ　、奥行
３０〜６０ｃｒｎの間口に設計されている。一方、消化
液Ｂの表面積の比に応じた発酵ガスが投入筒１０からも
発生するため、投入筒１０は投入口９に対し若干小さく
１５〜４０　ｆｆｉ　Ｘ１６〜３０ｃｒｎに設計されて
いる。メタン発酵槽の使用者Ａの手前側中央で、投入口
９と投入筒１０の側壁が一致する様、即ち使用者Ａの対
面側で長く緩やかな傾斜面ができる漏斗状形状に接続部
１１が設計されており、投入負荷が円滑に消化液Ｂ中へ
導入される様設計されている。また接続部１１の使用者
の手前側は垂直面、あるいは急斜面にしているものであ
る。

投入口蓋２は、第１図に示すように補強材で断熱材をラ
ミネートした構造の中央部と、断熱と防臭を兼ねた周縁
パツキン部から成る。上記投入口蓋２は、他の構造部材
に較べ、蓋開閉操作を容易に行わせるため、例えばステ
ンレス薄板−発泡スチロール−ステンレス薄板等の耐候
性軽量断熱材の貼合せで構成されている。

７″−パ 槽壁１６、内蓋８の材料は、例えばＦＲＰ（繊維強化プ
ラスチック）と断熱材をラミネートした三層構造に接合
したパネル材を用いる事により、多量の消化液Ｂの荷重
に対し構造部材としての強度を有する一方、良好な断熱
特性を有する材料として、かつ、軽量であるため運搬２
組立作業が容易であり、かつ長期間耐久性が得られる等
の多くの特徴を有する。

まだ、上記槽壁１６を例えば１　ｍＸ１　ｍ等の規格大
きさに大量生産したパネルユニットを用いる事により、
従来のオーダーメイドの丸型タンク式メタン発酵槽に比
べ、運搬２組立てが容易になるばかりか、メタン発酵槽
の設計が容易となり、かつ量産によるコストダウンが図
れる等の特長を合わせもつ事ができる。

上記パネルユニット式の槽壁１６は、組立てた後、消化
液Ｂの攪拌効率を向上させ、内容物の堆積をなるべく生
じさせない様、パネル中央部に第球型に近づける様設計
されている。

上記のように、本発明の実施例におけるメタン発酵槽は
、投入口およびその周辺構造・材質、槽壁材料・形状を
改良する事により、メタン発酵槽保温特性の向上、メタ
ン発酵槽使用に於ける作業性向上、メタン発酵槽コスト
、設計の容易さ等の多くの特長を有する〇 即ち、具体的には下記のような特長を有する。

（１）投入口９の断面積を大きくとり、かつ投入筒１ｏ
の断面積を必要最小限に抑え、投入筒１０の中心を極力
使用者Ａ側に近づけ、投入負荷が投入された場合、その
殆んどは直接投入筒１０に落下し、かつ飛散したものも
接続部１１の傾斜により円滑に消化液Ｂ中へすべり落ち
るという構造のため、投入作業が簡便であるという特長
を有する。

（２）軽量断熱材貼合せ構造と、周縁部にパツキンを有
する構造の投入口蓋２を用いる事により、メタン発酵槽
の保温、防臭性能が向上するという特長を有する。

９− （３）ＦＲＰ等の機械的強度が大きい材料に断熱材を貼
り合せた板状材質に、その中央部に四角錐状凸部１ｅ／
を設けたかつ規格化されたノ（ネルを用い、それをつな
き合わせた構造より成る槽壁１６を用いる事により、メ
タン発酵槽保温特性、製造組立性のみならず、メタン発
酵槽設計の容易さを向上させるという特長を有する。

」二１記のように、本発明は従来のような個々の使用者
に対し、その都度製造されるメタン発酵槽に比べ、メタ
ン発酵槽保温面、メタン発酵槽使用面、その価格面、さ
らにその設計の容易さ等にその特長を有し、その工業的
価値は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の断面図、第２図は同装
置の内蓋の平面図を示す。 １・・・・・・覆蓋、２・・・・・・投入口蓋、８・・
・・・・内蓋、９・・・・・・投入口、１０・・・・・
・投入筒、１６・・・・・・槽壁、１７・−・・・底板
部材。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　Ｉｔｆ芥等の投入口、温度制御部品、ガス取
   出口等を気密性良好に接続し、断熱性能の高い材質より
   成る内蓋と、この内蓋を覆った覆蓋と、断熱性能の高い
   材質より成る四面の板状パネルユニットを組合せた槽壁
   と、槽壁の下面に設けた底板部材をそねそれパツキンを
   介して組合せて構成したメタン発酵槽。
2. （２）上記槽壁はその中央部に四角錐状凸部を設けた板
   状パネルユニットから成る特許請求の範囲第１項記載の
   メタン発酵槽。
3. （３）投入口と、投入負荷を消化液中に導く投入筒間の
   接続部を、装置使用者の手前側を垂直面、あるいは急斜
   面に、対面を緩斜面にした漏斗状形状にした特許請求の
   範囲第１項記載のメタン発酵槽。
4. （４）投入１コは、耐候性軽量断熱材貼合せ構造の板状
   材享１より成り、かつその周縁部でパツキンを介して密
   着する投入口蓋を具備した特許請求の範囲第１項記載の
   メタン発酵槽０