JPS58121229A - 環状アルコ−ル類の製造方法 - Google Patents
環状アルコ−ル類の製造方法Info
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- JPS58121229A JPS58121229A JP57004304A JP430482A JPS58121229A JP S58121229 A JPS58121229 A JP S58121229A JP 57004304 A JP57004304 A JP 57004304A JP 430482 A JP430482 A JP 430482A JP S58121229 A JPS58121229 A JP S58121229A
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- catalyst
- cyclic
- heteropolyacid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は環状アルコール類の製造方法に関するものであ
シ、さらに詳しくいえば、環状オレフイ′ン又は環状オ
レフィン含有炭化水素混合物を接触的に水和して環状ア
ルコールを製造するに際し、触媒としてヘテロポリ酸と
芳香族スルホン酸とから成る混合物を用いることによっ
て、高収率で環状アルコール類を、得る方法に関するも
のである。
シ、さらに詳しくいえば、環状オレフイ′ン又は環状オ
レフィン含有炭化水素混合物を接触的に水和して環状ア
ルコールを製造するに際し、触媒としてヘテロポリ酸と
芳香族スルホン酸とから成る混合物を用いることによっ
て、高収率で環状アルコール類を、得る方法に関するも
のである。
従来、環状オレフィン、殊にシクロヘキセンヲ水和して
シクロヘキサノールを製造する方法に関し、各種の触媒
を用いる方法、例えば高濃度の硫酸を用いて、いったん
エステルにしたのち加水分解する方法、リン酸などを担
体に担持させた固体触媒を用いて水和する方法、固体触
媒として陽イオン交換樹脂を用いる方法(特公昭38−
15619号公報、特公昭44−26656号公報)、
あるいは芳香族スルホン酸触媒を用いる方法(特公昭4
3−8104号公報、特公昭43−16125号公報)
などが知られている。
シクロヘキサノールを製造する方法に関し、各種の触媒
を用いる方法、例えば高濃度の硫酸を用いて、いったん
エステルにしたのち加水分解する方法、リン酸などを担
体に担持させた固体触媒を用いて水和する方法、固体触
媒として陽イオン交換樹脂を用いる方法(特公昭38−
15619号公報、特公昭44−26656号公報)、
あるいは芳香族スルホン酸触媒を用いる方法(特公昭4
3−8104号公報、特公昭43−16125号公報)
などが知られている。
しかしながら、高濃度硫酸を用いて、いったんエステル
にしたのち加水分解する方法は、高濃度硫酸の回収に多
大の費用を要し、また装置材質の腐食問題などがあって
経済的でなく、さらにシフ呂ヘキセンにベンゼンが含ま
れていると、ベンゼンと硫酸との反応によって副生物が
大量に生成するために、ベンゼンとの混合系にはこの方
法を用いることができないという欠点を有している。
にしたのち加水分解する方法は、高濃度硫酸の回収に多
大の費用を要し、また装置材質の腐食問題などがあって
経済的でなく、さらにシフ呂ヘキセンにベンゼンが含ま
れていると、ベンゼンと硫酸との反応によって副生物が
大量に生成するために、ベンゼンとの混合系にはこの方
法を用いることができないという欠点を有している。
また、リン酸などを担体に担持させた固体触媒を用いる
方法は収率が低く、その上担持した酸が溶出することに
よる触媒の寿命の点などに問題があり、他方固体触媒と
して陽イオン交換樹脂を用いる方法は、触媒の耐熱性が
低く、樹脂の分解や崩壊を避けるために反応温度をあま
り高くすることができず、反応速度が極めて遅いという
欠点を有している。
方法は収率が低く、その上担持した酸が溶出することに
よる触媒の寿命の点などに問題があり、他方固体触媒と
して陽イオン交換樹脂を用いる方法は、触媒の耐熱性が
低く、樹脂の分解や崩壊を避けるために反応温度をあま
り高くすることができず、反応速度が極めて遅いという
欠点を有している。
さらに、芳香族スルホン酸触媒を用いる方法は、実施例
にみられるようにワンバスの転化率が最も良いもので3
0%、その他は20%以下であって、触媒としての活性
が低いという欠点がある。
にみられるようにワンバスの転化率が最も良いもので3
0%、その他は20%以下であって、触媒としての活性
が低いという欠点がある。
ところで、一般にオレフィンの水和において、ケイタン
グステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステン酸な
どのヘゲ9ポリ酸の水溶液を用いる方法が知られている
( Brennstoff Chem、 。
グステン酸、リンモリブデン酸、リンタングステン酸な
どのヘゲ9ポリ酸の水溶液を用いる方法が知られている
( Brennstoff Chem、 。
・38,321,375(,1957)など)0しかし
ながら、この方法に関し、これまですべての面で十分満
足しうる結果を与えている報告は見出されていない。例
えば特公昭49−36203号公報、特公昭50’−3
5052号公報、特公昭50−35053号公報などに
おいては、装置材質の腐食や副反応を抑制するため、ヘ
テロポリ酸濃度を比較的低くし、またアルカリなどを添
加して−pHを2.5〜4.5に調整して行うことが記
載されているが、こ′の場合ワンパスの転化率が数%と
いった極めて低い欠点がある。
ながら、この方法に関し、これまですべての面で十分満
足しうる結果を与えている報告は見出されていない。例
えば特公昭49−36203号公報、特公昭50’−3
5052号公報、特公昭50−35053号公報などに
おいては、装置材質の腐食や副反応を抑制するため、ヘ
テロポリ酸濃度を比較的低くし、またアルカリなどを添
加して−pHを2.5〜4.5に調整して行うことが記
載されているが、こ′の場合ワンパスの転化率が数%と
いった極めて低い欠点がある。
さらに、特開昭51−13711号公報においては、1
0〜70重量%というヘテロポリ酸の高濃度水溶液を用
い、かつ100〜170℃の温度で反応させれば材質の
腐食やオレフィン重合物の生成などの副反応を抑制し、
触媒の寿命や水利活性などに満足しうる旨の記載がなさ
れている。しかしながら、実際に実施例をみると、水和
反応に供する原料としてはエチレン、プロピレンなどの
α−オレフィンのみであって、2−ブテンやシクロヘキ
センなどの内部に二重結合を有するオレフィンは用いら
れていない。また、ヘテロポリ酸の濃度を上げることに
よって、ヘテロポリ酸中の生成アルコールの濃度を上げ
ることができた例として水利に供する原料が水利活性の
比較的低い長鎖のα−オレフィンであるオクテン−1を
用いた例が示されているが、この場合へテロポリ酸中の
水和生成物であるオクタツールの濃度は極めて低くなっ
ている。
0〜70重量%というヘテロポリ酸の高濃度水溶液を用
い、かつ100〜170℃の温度で反応させれば材質の
腐食やオレフィン重合物の生成などの副反応を抑制し、
触媒の寿命や水利活性などに満足しうる旨の記載がなさ
れている。しかしながら、実際に実施例をみると、水和
反応に供する原料としてはエチレン、プロピレンなどの
α−オレフィンのみであって、2−ブテンやシクロヘキ
センなどの内部に二重結合を有するオレフィンは用いら
れていない。また、ヘテロポリ酸の濃度を上げることに
よって、ヘテロポリ酸中の生成アルコールの濃度を上げ
ることができた例として水利に供する原料が水利活性の
比較的低い長鎖のα−オレフィンであるオクテン−1を
用いた例が示されているが、この場合へテロポリ酸中の
水和生成物であるオクタツールの濃度は極めて低くなっ
ている。
したがって、α−オレフィンに比べてさらに水利活性の
著しく低い内部に不飽和結合を有するオレフィン、例え
ば2−ブテン、2−オクテン、シクロヘキセンなどに対
する水和活性が極めて低いことが予想される。
著しく低い内部に不飽和結合を有するオレフィン、例え
ば2−ブテン、2−オクテン、シクロヘキセンなどに対
する水和活性が極めて低いことが予想される。
さらに、本発明者らの追試によると、反応中にヘテロポ
リ酸は還元されて金属酸化物の沈殿が生じ、反応系は懸
濁液となる。このような懸濁系においては装置の目詰シ
などのトラブルが起るばかシでなく、触媒活性の低下も
著しく、工業的には問題点が多い。
リ酸は還元されて金属酸化物の沈殿が生じ、反応系は懸
濁液となる。このような懸濁系においては装置の目詰シ
などのトラブルが起るばかシでなく、触媒活性の低下も
著しく、工業的には問題点が多い。
本発明者らは、このような事情に鑑み、環状オ、レフイ
ンの水利による環状アルコールの製造の際に使用する触
媒について鋭意研究を重ねた結果へテロポリ酸と芳香族
スルホン酸から成る触媒系は、高転化率かつ高選択率で
環状アルコールを生成し、その上長期間使用による触媒
活性の低下もほとんど認められないことを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
ンの水利による環状アルコールの製造の際に使用する触
媒について鋭意研究を重ねた結果へテロポリ酸と芳香族
スルホン酸から成る触媒系は、高転化率かつ高選択率で
環状アルコールを生成し、その上長期間使用による触媒
活性の低下もほとんど認められないことを見出し、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、環状オレフィン又は該環状オレフ
ィンを含有する炭化水素混合物を接触水和して環状アル
コールを製造するに当シ、ヘテロポリ酸と芳香族スルホ
ン酸とから成る混合触媒を用いることを特徴とする環状
アルコール類の製造方法を提供するものである。
ィンを含有する炭化水素混合物を接触水和して環状アル
コールを製造するに当シ、ヘテロポリ酸と芳香族スルホ
ン酸とから成る混合触媒を用いることを特徴とする環状
アルコール類の製造方法を提供するものである。
本発明方法において原料として用いられる環状オレフィ
ンについて−は、特に制限はないが、次の一般式(1) %式%(1) (式中のRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基又はシクロヘキシル基で6.D、nは5〜12
、mは1〜4の整数である)で示される構造を有する化
合物が特に好適である。
ンについて−は、特に制限はないが、次の一般式(1) %式%(1) (式中のRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基又はシクロヘキシル基で6.D、nは5〜12
、mは1〜4の整数である)で示される構造を有する化
合物が特に好適である。
このような環状オレフィンとしては、例えばシクロペン
テン、シクロヘキセン、シクロオクテン、シクロノネン
、シクロデセン、シクロウンデセン、シクロドデセン、
メチルシクロヘキセン、ジメチルシクロヘキセン、トリ
メチルシクロヘキセン、テトラメチルシクロヘキセン、
フェニルシクロヘキセンなどが挙げられる。
テン、シクロヘキセン、シクロオクテン、シクロノネン
、シクロデセン、シクロウンデセン、シクロドデセン、
メチルシクロヘキセン、ジメチルシクロヘキセン、トリ
メチルシクロヘキセン、テトラメチルシクロヘキセン、
フェニルシクロヘキセンなどが挙げられる。
本発明方法においては、これらの環状オレフィンは単独
又は混合物として用いてもよいし、さらに他の炭化水素
との混合物として用いてもよい。
又は混合物として用いてもよいし、さらに他の炭化水素
との混合物として用いてもよい。
環状オレフィンを含有する炭化水素混合物として、芳香
族炭化水素及び環状パラフィンの中から選ばれた少なく
とも1種を含有する混合物が好ましく用いられる。この
芳香族炭化水素としては、例エバベンゼン、トルエン、
キシレン、ジフェニルなどが挙げられ、環状パラフィン
としては、例えばシクロヘキサン、シクロオクタンなど
が挙げられる。
族炭化水素及び環状パラフィンの中から選ばれた少なく
とも1種を含有する混合物が好ましく用いられる。この
芳香族炭化水素としては、例エバベンゼン、トルエン、
キシレン、ジフェニルなどが挙げられ、環状パラフィン
としては、例えばシクロヘキサン、シクロオクタンなど
が挙げられる。
ところで、本発明の原料として用いうる環状オレフィン
でアルシクロヘキセンハ、通常ハロケン化シクロヘキサ
ンの脱ハロゲン化水素反応、又はシクロヘキサンの脱水
素反応によって製造される。
でアルシクロヘキセンハ、通常ハロケン化シクロヘキサ
ンの脱ハロゲン化水素反応、又はシクロヘキサンの脱水
素反応によって製造される。
しかしながら前者の方法においては不均化反応によるベ
ンゼン、シクロヘキサンなどの副生物を十分抑制するこ
とが困難であり、また後者においては転化率やシクロヘ
キセンの選択率を100%とすることは難しく、シたが
ってシクロヘキセンはシクロヘキサンやベンゼンとの混
合物として得られることが多い。
ンゼン、シクロヘキサンなどの副生物を十分抑制するこ
とが困難であり、また後者においては転化率やシクロヘ
キセンの選択率を100%とすることは難しく、シたが
ってシクロヘキセンはシクロヘキサンやベンゼンとの混
合物として得られることが多い。
また、トルエンの部分水添によるメチルシクロヘキセン
の製造においても、トルエンとメチルシクロヘキサンと
の混合物で得られ、さらにはシクロオクタジエンの部分
水添反応によるシクロオクテンの製造においてもシクロ
オクタンとの混合物として得られることが多い。
の製造においても、トルエンとメチルシクロヘキサンと
の混合物で得られ、さらにはシクロオクタジエンの部分
水添反応によるシクロオクテンの製造においてもシクロ
オクタンとの混合物として得られることが多い。
したがって、本発明方法は、これらの芳香族炭化水素や
環状パラフィンを含有した環状オレフィンに対して効果
的な方法といえる。
環状パラフィンを含有した環状オレフィンに対して効果
的な方法といえる。
本発明方法において触媒の一成分として用いるヘテロポ
リ酸はモリブデン、タングステン、バナジウムの中から
選ばれた少なくとも1種の金属原子を含有するものであ
り、さらに他の元素を縮合配位元素として含んでいても
よい。このヘテロポリ酸の中心元素は、例えば9% A
s、Si%Ge、Tl、CelTh1Mn5 N1%
Tθ% 工、co、 Or。
リ酸はモリブデン、タングステン、バナジウムの中から
選ばれた少なくとも1種の金属原子を含有するものであ
り、さらに他の元素を縮合配位元素として含んでいても
よい。このヘテロポリ酸の中心元素は、例えば9% A
s、Si%Ge、Tl、CelTh1Mn5 N1%
Tθ% 工、co、 Or。
Fe、 Ga、 B、 V%Pt%Be及びZnの群の
中から選ばれた1種であり、またへテロポリ酸中の縮合
配位元素と中心元素との原子比は2.5〜12であ
する。さらにヘテロポリ酸は単重体のみならず二量体や
三量体などの重合体も使用しうる。
中から選ばれた1種であり、またへテロポリ酸中の縮合
配位元素と中心元素との原子比は2.5〜12であ
する。さらにヘテロポリ酸は単重体のみならず二量体や
三量体などの重合体も使用しうる。
これらのへテロポ刀酸の具体例としては、リンモリブデ
ン酸、リンタングステン酸、リンモリブドタングステン
酸、リンモリブドバナジン酸、リンモリブドタングスト
バナジン酸、リンタングストバナジン酸、リンモリブド
ニオブ酸、リンマンガンタングステン酸、ケイモリブデ
ン酸、ケイタングステン酸、ケイモリブドタングステン
酸、ケイモリブドタングストバナジン酸、ホウモリブデ
ン酸、ホウタングステン酸、ホウモリブドタングステン
酸、ホウモリブドバナジン酸、ホウモリブドタングスト
バナジン酸、コバルトモリブデン酸、コバルトタングス
テン酸などが挙げられる。これらの中でリンモリブデン
酸、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、ホウタ
ングステン酸などが好適である。
ン酸、リンタングステン酸、リンモリブドタングステン
酸、リンモリブドバナジン酸、リンモリブドタングスト
バナジン酸、リンタングストバナジン酸、リンモリブド
ニオブ酸、リンマンガンタングステン酸、ケイモリブデ
ン酸、ケイタングステン酸、ケイモリブドタングステン
酸、ケイモリブドタングストバナジン酸、ホウモリブデ
ン酸、ホウタングステン酸、ホウモリブドタングステン
酸、ホウモリブドバナジン酸、ホウモリブドタングスト
バナジン酸、コバルトモリブデン酸、コバルトタングス
テン酸などが挙げられる。これらの中でリンモリブデン
酸、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、ホウタ
ングステン酸などが好適である。
また、他の触媒の一成分として用いる芳香族スルホン酸
としては、例えばp−トルエンスルホン′酸、ベンゼン
スルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アンスラキノンス
ルホン酸などの芳香族モノスルホン酸+ポリスルホン酸
を挙げることができる。
としては、例えばp−トルエンスルホン′酸、ベンゼン
スルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アンスラキノンス
ルホン酸などの芳香族モノスルホン酸+ポリスルホン酸
を挙げることができる。
本発明方法において触媒として用いるヘテロポリ酸と芳
香族スルホン酸との混合割合については、ヘテロポリ酸
や芳香族スルホン酸の種類によって異なるが、通常触媒
全量に対する芳香族スルホン酸の含有量は5〜95重量
%、好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは1
0〜60重量%の範囲である。
香族スルホン酸との混合割合については、ヘテロポリ酸
や芳香族スルホン酸の種類によって異なるが、通常触媒
全量に対する芳香族スルホン酸の含有量は5〜95重量
%、好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは1
0〜60重量%の範囲である。
本発明方法における触媒濃度については特に制限はない
が、水溶液中の触媒濃度が高いほど反応が速やかに進行
するので好ましく、通常へテロポリ酸及び芳香族スルホ
ン酸の使用温度における飽和溶解度までの範囲の濃度が
用いられる。反応が回分式の場合には、触媒が飽和溶解
度以上に存在してもよいが、連続式の場合には輸送の問
題などが生じて好ましくない。まだ触媒濃度が低過ぎる
と反応速度が遅くて実用的でなく、好ましくは触媒濃度
が10重量%以上飽和溶解度までの範囲で反応が行われ
る。
が、水溶液中の触媒濃度が高いほど反応が速やかに進行
するので好ましく、通常へテロポリ酸及び芳香族スルホ
ン酸の使用温度における飽和溶解度までの範囲の濃度が
用いられる。反応が回分式の場合には、触媒が飽和溶解
度以上に存在してもよいが、連続式の場合には輸送の問
題などが生じて好ましくない。まだ触媒濃度が低過ぎる
と反応速度が遅くて実用的でなく、好ましくは触媒濃度
が10重量%以上飽和溶解度までの範囲で反応が行われ
る。
本発明のへテロポリ酸と芳香族スルホン酸との混合触媒
においては、ヘテロポリ酸の溶解度は芳香族スルホン酸
の混合によって上昇し、いわゆる高濃度の触媒水溶液を
調製することが可能であり、また反応中や反応後の沈殿
が著るしく減少するととによって、この高濃度触媒を長
期間にわたって安定的に使用することが可能である。
においては、ヘテロポリ酸の溶解度は芳香族スルホン酸
の混合によって上昇し、いわゆる高濃度の触媒水溶液を
調製することが可能であり、また反応中や反応後の沈殿
が著るしく減少するととによって、この高濃度触媒を長
期間にわたって安定的に使用することが可能である。
本発明方法においては、触媒の使用量が多いほど環状芽
レフインの転化率は大きくなる。この際原料の環状オレ
フィン中に芳香族炭化水素や環状パラフィンが含まれる
と珈状オレフィンの転化率は低下するが、触媒量をさら
に増すことによって転化率の低下を補うことができる。
レフインの転化率は大きくなる。この際原料の環状オレ
フィン中に芳香族炭化水素や環状パラフィンが含まれる
と珈状オレフィンの転化率は低下するが、触媒量をさら
に増すことによって転化率の低下を補うことができる。
本発明における好ましい触媒の使用量については、反応
形式が回分式か又は連続式によっても大きく異なシ、−
概に決めることはできないが、通常原料の環状オレフィ
ン又は環状オレフィンを含有する炭化水素混合物1重量
部に対して0.1〜200重量部の触媒が好ましく用い
られる。触媒量、が0.1重量部未満では反応速度が小
さく、また200重量部を越えると経済的に不利となる
。
形式が回分式か又は連続式によっても大きく異なシ、−
概に決めることはできないが、通常原料の環状オレフィ
ン又は環状オレフィンを含有する炭化水素混合物1重量
部に対して0.1〜200重量部の触媒が好ましく用い
られる。触媒量、が0.1重量部未満では反応速度が小
さく、また200重量部を越えると経済的に不利となる
。
本発明方法における反応温度は化学平衡論的には低温は
どよく、この点本発明方法は触媒活性が高いことによっ
て比較的低い温度で行いうるため、工業的に有利である
。反応温度は通常50〜180℃、好ましくは70〜1
50℃の範囲で行われる。反応温度が50℃以下では反
応速度が極端に遅くなるので実用的ではない。
どよく、この点本発明方法は触媒活性が高いことによっ
て比較的低い温度で行いうるため、工業的に有利である
。反応温度は通常50〜180℃、好ましくは70〜1
50℃の範囲で行われる。反応温度が50℃以下では反
応速度が極端に遅くなるので実用的ではない。
また、反応圧力は、反応条件下で液相に保つに必要な圧
力以上とすることが好ましく、この際窒素ガスなどの不
活性ガスを導入して圧力を調節することもできる0 さらに本発明方法においては、所望により触媒に対して
1重量%以下のリン酸を共存させてもよい。リン酸を共
存させることによってヘテロポリ酸の安定性がさらに向
上し、触媒寿命が一層長くなる。
力以上とすることが好ましく、この際窒素ガスなどの不
活性ガスを導入して圧力を調節することもできる0 さらに本発明方法においては、所望により触媒に対して
1重量%以下のリン酸を共存させてもよい。リン酸を共
存させることによってヘテロポリ酸の安定性がさらに向
上し、触媒寿命が一層長くなる。
本発明の実施形態としては回分式、連続式1半回分式の
いずれの方式でもよいが、効率的に行うには連続式が好
ましい。
いずれの方式でもよいが、効率的に行うには連続式が好
ましい。
本発明方法は、環状オレフィン又壌状オレフィンを含有
する炭化水素混合物を原料とい触媒としてヘテロポリ酸
と芳香族スルホン酸から成る混合物を用いて水和反応を
行うことによって、高転化率かつ高選択率で環状アルコ
ールを生成し、その上本発明の触媒は長期間使用による
活性低下がほとんど認められないなど、工業的に優れた
方法である。。
する炭化水素混合物を原料とい触媒としてヘテロポリ酸
と芳香族スルホン酸から成る混合物を用いて水和反応を
行うことによって、高転化率かつ高選択率で環状アルコ
ールを生成し、その上本発明の触媒は長期間使用による
活性低下がほとんど認められないなど、工業的に優れた
方法である。。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
.5〇−容ガラス製アンプル管に、リンモリブデン酸(
p:Mo=1:12原子比)とp−トルエンスルホン酸
とを合計122となるように種々の割合で入れ、さらに
水を触媒の結晶水も含めて全水量が121となるように
入れる0次にシクロヘキセン1−を加えたのち、アンプ
ル管を封じて100℃に調整されたオイル振とり器にセ
ットし、1時間振とうを行う。次いでアンプルを開封し
て反応液を取シ出し、これに水を加え溶剤抽出を繰り返
し行ったのち、ガスクロマトグラフィーによって未反応
シクロヘキセン、反応生成物であるシクロヘキサノール
及び副生成物の定量を行った。その結果を第1表に示す
。
p:Mo=1:12原子比)とp−トルエンスルホン酸
とを合計122となるように種々の割合で入れ、さらに
水を触媒の結晶水も含めて全水量が121となるように
入れる0次にシクロヘキセン1−を加えたのち、アンプ
ル管を封じて100℃に調整されたオイル振とり器にセ
ットし、1時間振とうを行う。次いでアンプルを開封し
て反応液を取シ出し、これに水を加え溶剤抽出を繰り返
し行ったのち、ガスクロマトグラフィーによって未反応
シクロヘキセン、反応生成物であるシクロヘキサノール
及び副生成物の定量を行った。その結果を第1表に示す
。
第1表より明らかに、リンモリブデン酸及びp−トルエ
ンスルホン酸それぞれ単独で行うよりも、混合系触媒を
用いた方がシクロヘキセンの転化率が高いことが分る。
ンスルホン酸それぞれ単独で行うよりも、混合系触媒を
用いた方がシクロヘキセンの転化率が高いことが分る。
第 1 表
* 比較例
実施例2
500m1容オートクレーブに水100−、リンタング
ステン酸150F、ベンゼンスルホン酸20f及びベン
ゼンとシクロヘキサンをそれぞれ40重量係、10重量
係を含有するシクロヘキセン25ゴを入れ、かきまぜな
がら昇温しで90℃で1時間保ったのち水冷した。冷却
後反応液を取り出し、水200−を加えて溶剤抽出を繰
返したのち、溶剤中の未反応シクロヘキセン、シクロヘ
キサノール及び副生物などをガスクロマトグラフィーに
よって定量した。その結果、シクロヘキサンの転化率は
80%であυ、シクロヘキサノール以外のものは検出さ
れなかった。
ステン酸150F、ベンゼンスルホン酸20f及びベン
ゼンとシクロヘキサンをそれぞれ40重量係、10重量
係を含有するシクロヘキセン25ゴを入れ、かきまぜな
がら昇温しで90℃で1時間保ったのち水冷した。冷却
後反応液を取り出し、水200−を加えて溶剤抽出を繰
返したのち、溶剤中の未反応シクロヘキセン、シクロヘ
キサノール及び副生物などをガスクロマトグラフィーに
よって定量した。その結果、シクロヘキサンの転化率は
80%であυ、シクロヘキサノール以外のものは検出さ
れなかった。
実施例3〜14
実施例1と同様に、触媒、温度、時間などの反応条件を
変化させて反応を行った。その結果を第2表に示す。
変化させて反応を行った。その結果を第2表に示す。
実施例15
1tオートクレーブ(SUB 32製)を使用し、かき
まぜながらシクロヘキセンを401/Hrで供給する。
まぜながらシクロヘキセンを401/Hrで供給する。
同時に触媒に対してリン酸を0.5重量係の割合で含み
、かつリンモリブデン酸とp−トルエンスルホン酸とが
9:1重量比で混合された触媒を含有する触媒濃度60
重量係の水溶液をSOO?/Hrで供給する。130℃
、3気圧、平均反応時間1時間の条件で連続的に反応を
行い、オートクレーブからの流出液を減圧蒸留塔に導い
て減圧蒸留を行った。塔頂よジシクロヘキセン11.6
f/Hr・シクロヘキサノール34.6t/Hrが得ら
れ、シクロヘキセンの転化率は71チであった。一方塔
底より得られる触媒水溶液に水を加えて供給触媒水溶液
と同一比重(1,71P/CC)となるように調整した
のち、再循環使用した。5日間の連続運転の結果、はと
んど安定して前記の結果を得た。
、かつリンモリブデン酸とp−トルエンスルホン酸とが
9:1重量比で混合された触媒を含有する触媒濃度60
重量係の水溶液をSOO?/Hrで供給する。130℃
、3気圧、平均反応時間1時間の条件で連続的に反応を
行い、オートクレーブからの流出液を減圧蒸留塔に導い
て減圧蒸留を行った。塔頂よジシクロヘキセン11.6
f/Hr・シクロヘキサノール34.6t/Hrが得ら
れ、シクロヘキセンの転化率は71チであった。一方塔
底より得られる触媒水溶液に水を加えて供給触媒水溶液
と同一比重(1,71P/CC)となるように調整した
のち、再循環使用した。5日間の連続運転の結果、はと
んど安定して前記の結果を得た。
また、同−装置及び触媒水溶液として60重量係のリン
モリブデン酸水溶液を用い、同一条件で(触媒3サイク
ル目)にポンプが詰シ運転不可能となった。逆止弁に黒
縁色の沈殿物が付着していた。なお−、この時の塔頂液
はシクロヘキセン26.3t / Hr %シクロヘキ
サノール14.6f/Hrであり、シクロヘキセンの転
化率[34,34であった。
モリブデン酸水溶液を用い、同一条件で(触媒3サイク
ル目)にポンプが詰シ運転不可能となった。逆止弁に黒
縁色の沈殿物が付着していた。なお−、この時の塔頂液
はシクロヘキセン26.3t / Hr %シクロヘキ
サノール14.6f/Hrであり、シクロヘキセンの転
化率[34,34であった。
実施例16
50−容ガラス製アンプル管に、リンモリブデン酸5
f トp −)ルエンスルホン酸5v及ヒ水1゜Vを入
れる。さらにシクロオクテン1−を加えたのち、アンプ
ル管を封じ、120℃で振とうしながら3時間保った。
f トp −)ルエンスルホン酸5v及ヒ水1゜Vを入
れる。さらにシクロオクテン1−を加えたのち、アンプ
ル管を封じ、120℃で振とうしながら3時間保った。
、次いで実施例1と同様にして分析したところ、シクロ
オクテンの転化率は38憾であシ、シクロオクタツール
以外の副生成物は認められなかった。
オクテンの転化率は38憾であシ、シクロオクタツール
以外の副生成物は認められなかった。
実施例17〜22
実施例16と同様にガラスアンプル管にて、環状オレフ
ィンの種類、触媒、温度、時間などの条件を変えて反応
を実施し、それぞれ対応する環状アルコールを得た。そ
の結果を第3表に示す。
ィンの種類、触媒、温度、時間などの条件を変えて反応
を実施し、それぞれ対応する環状アルコールを得た。そ
の結果を第3表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ■ 環状オレフィン又は該環状オレフィンを含有する炭
化水素混合物を接触水和して環状アルコールを製造する
に当シ、ヘテロポリ酸と芳香族スルホン酸とから成る触
媒系を用いることを特徴とする環状アルコール類の製造
方法。 2 環状オレフィンが一般式 %式% (式中のRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基又はシクロヘキシル基f、l、nは5〜12、
mは1〜4の整数である)で示される化合物である特許
請求の範囲第1項記載の方法。 3 環状オレフィンを含有する炭化水素混合物が、芳香
族炭化水素及び環状パラフィンの中から選ばれた少なく
とも1種を含有する混合物である特許請求の範囲第1項
記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57004304A JPS58121229A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 環状アルコ−ル類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57004304A JPS58121229A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 環状アルコ−ル類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58121229A true JPS58121229A (ja) | 1983-07-19 |
JPS647976B2 JPS647976B2 (ja) | 1989-02-10 |
Family
ID=11580760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57004304A Granted JPS58121229A (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 環状アルコ−ル類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58121229A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4562299A (en) * | 1983-12-16 | 1985-12-31 | Montedison S.P.A. | Process for the preparation of vicinal diols soluble in water |
-
1982
- 1982-01-14 JP JP57004304A patent/JPS58121229A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4562299A (en) * | 1983-12-16 | 1985-12-31 | Montedison S.P.A. | Process for the preparation of vicinal diols soluble in water |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS647976B2 (ja) | 1989-02-10 |
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