JPS5810328Y2 - ユウキヨクデンジシヤクソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、帯板状の可動鉄芯２にコイル１を巻回し、こ
のコイル１に流れる電流方向を変えることにより反転す
る可動鉄心２の一端を平板状のヨーク板３に接合し、逆
Ｊ字状に形式せる永久磁石４の一方の磁極面を可動鉄心
２の自由端側にてヨーク板３上面に当接するとともに、
ヨーク板３の上面に対向せる可動鉄心２の自由端上面を
永久磁石４の他方の磁極面に対向せしめて、ヨーク板３
の中央部に上記コイル１を貫挿する抜穴部７を形式して
成る有極電磁石装置に係り、その目的とするところは構
造が簡単でかつ製造性が向上した有極電磁石装置を提供
するにある。

以下本考案を実施例図により詳述する。

１は可動鉄心２を巻回する如く配置されたコイルで、図
中では概略的に示されているが、実際はコイル枠（図示
せず）に巻回されて該コイル枠をヨーク板３の抜穴部７
に配置し、該コイル枠に可動鉄心２を挿通して構成され
ている。

可動鉄心２の一端はヨーク板３の一方の縁部に接合され
、該一端にて可動鉄心２とヨーク板３とを磁気的に結合
するとともに可動鉄心２の自由端が上下動し得るように
しである。

ヨーク板３の可動鉄心２自由端側の縁部上面には、逆Ｊ
字状型に形式された永久磁石４の長脚部５磁極面が当接
配置されており、該永久磁石４の短脚部６の磁極面とヨ
ーク板３とは平行に対向し、短脚部６の磁極面とヨーク
板３の磁極面との間に可動鉄心２の自由端の上面及び下
面が対向している。

本考案は上述のように、帯板状の可動鉄心にコイルを巻
回し、このコイルに流れる電流方向を変えることにより
反転する可動鉄心の一端を平板状のヨーク板に接合した
のであるから、ヨーク板及び可動鉄心のいずれも磁性体
板材の打抜き加工のみで形式できて曲げ加工等を必要と
せず、製造性の大巾な向上が得られる利点を有し、しか
もコイルは帯板状の可動鉄心に巻回されるものであるか
ら、予めコイルを巻回したコイル枠に可動鉄心を挿通す
るようなことも極く容易にでき、コイル巻回の作業性が
向上する利点を有するものであり、さらに逆Ｊ字状に形
式せる永久磁石の一方の磁極面を可動鉄心の自由端側に
てヨーク板上面に当接するとともに、ヨーク板の上面に
対向せる可動鉄心の自由端上面を永久磁石の他方の磁極
面に対向せしめたものであるから、永久磁石の他方の磁
極により励磁される補助用ヨーク片を別途設ける必要が
なく、永久磁石を有す形式の有極電磁石装置でありなが
らしかも永久磁石、ヨーク板、コイル巻回の可動鉄心の
３部品のみで形成でき、構造が簡素化され、大巾な安価
化を達成できる利点を有するものである。

またヨーク板又は可動鉄心を、硬性の永久磁石と軟性の
電磁軟鉄との中間特性を有し、残留磁気を持つようにし
て所謂半硬質磁性材料により形成することによって、磁
気保持型の動作を得ることもできるものである。

さらにまた、本考案にあってはヨーク板の中央部にコイ
ルを貫挿する抜穴部を設けたので、可動鉄心の一端をヨ
ーク板の一端にそのまま接合するだけで可動鉄心を良好
に上下方向に回動させ得るものであり、ヨーク板の一端
を上方に折り曲げて枢支部をヨーク板から浮かせるよう
な必要は全くないから、平板状のヨーク板を使用するこ
とができて、製作が容易になるという利点があり、また
本考案にあっては、このような抜穴部をヨーク板の中央
部に設けたことによって、抜穴部の開口縁部を可動鉄心
の自由端側に当接する磁極部とすることができるという
一石二鳥の効果を奏するものであって、ヨーク板の上面
に磁極となる補助ヨーク片を別途設ける必要がなくなり
、部品点数を削減できるという効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の概略斜視図であり、１はコイル、２は
可動鉄心、３はヨーク板、４は永久磁石、７は抜穴部で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯板状の可動鉄心にコイルを巻回し、このコイルに流れ
   る電流方向を変えることにより反転する可動鉄芯の一端
   を平板状のヨーク板に接合し、逆Ｊ字状に形式せる永久
   磁石の一方の磁極面を可動鉄芯の自由端側にてヨーク板
   上面に当接するとともに、ヨーク板の上面に対向せる可
   動鉄芯の自由端上面を永久磁石の他方の磁極面に対向せ
   しめて、ヨーク板の中央部に上記コイルを貫挿する抜穴
   部を形成して戊る有極電磁石装置。