JPS581005B2 - スキンパック連続成型装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はハム、ソーセージのような食料品等を連続的に
真空密着包装ができるスキンパック装置に関するもので
ある。

従来のこの種の連続スキンパック方法は、包装物と同形
状に成型したシートに包装物を充填してその上から別の
フイルムをそのままのせ真空にしシールしている。

したがって包装物の大きさとシート成型部の大きさとが
合わないことが多く、これによって包装物が成型部内で
移動し、余分な包材が皺になる。

そこで包装物に対してフイルムを密着成型せんとして、
従来のチャンバーボックス成型をそのまま採用すると、
下部シート上に載置された包装物に対して上部フイルム
が熱板で予め加熱されてかぶさり真空加圧成型される前
に接触するのでこれが冷却して均一な密着真空成型がで
きない。

つまり、真空加圧成型前に上部フイルムが加熱されると
、上部フイルムがチャンバーボックス内に入る前にだれ
て包装物に不均一な状態でかぶさりそのま入の状態で真
空加圧成型されるので均一な密着真空成型ができないの
である。

そこで本発明にあっては、下部シートを真空或は圧空成
型で包装物の高さより深く、しかも包装物の周りを広く
とった箱形状に成型すると共に、真空加圧成型による真
空スキン包装時には真空状態下で上部フイルムを加熱し
てチャンバーボックス内における上部フイルムの包装物
に対する密着成型が均一に行なわれるようにしたもので
ある。

すなわち、熱可塑性プラスチックからなる下部シートを
予熱する装置と、予熱された下部シートを包装物の高さ
より深く、しかも包装物の周りを広くとった箱形状に成
型する真空又は圧空成型装置と、下部シートの成型部の
一部に穴をあける装置と、下部シートの成型部に包装物
を充填する装置と、上下動自在な熱板をもつ上部チャン
バーと、成型部に包装物が充填された下部シートが収容
できる下部チャンバーとを互に開閉自在に装置すると共
に上下部チャンバーで構成されるボックスは真空加圧装
置に連結し、かつ下部シートに重ね合される熱可塑性プ
ラスチックフイルムからなる上部フイルムを包装物に接
触しない状態でボックス内に装填できる如く構成し、真
空時熱板による上部フイルムの加熱後上部フイルム上か
ら加圧空気を送ることにより上部フイルムを包装物に密
着成型することのできる成型装置とからなるスキンパッ
ク連続成型装置をその発明とするものである。

以上のような本発明によれば、真空密着包装が連続的に
できるという特徴がある。

以上本発明にかかる装置を図面に示す装置をかりて説明
する。

熱可塑性プラスチックからなる下部シー｝ａはドラム１
から引き出され、シートの両縁を爪で把持してシートを
移動せしめる移動装置で次の各工程位置に間歇的に送ら
れる。

２，３はその移送装置のチェーンドラムであってこれに
爪を有する無端チェーン４が張渡されている。

５は加熱ヒータ一部であって、赤外線ヒーターとエアー
パイプとが具えられており、これでシ一トａを予熱する
。

６は真空或は圧空成型装置であって、包装物Ａの高さｈ
，より深くｈ、しかも包装物の周りを広くした箱形状に
下部シー｝ａを成型できるような溝孔６ｃをもった下型
６ａと、この下型と共にシートを挾む上型６ｂとからな
り、両型は上下に開閉自在であって、パイプを通じて図
示しない真空又は圧空装置に連結されている。

７は成型後底隅に穴をあける穿孔装置である。

熱可塑性プラスチックからなる上部フイルムｂはドラム
８から引出され各案内ローラーを経て下部シート上に重
ね合されてチャンバーボックス９内に装填されるが、チ
ャンバーボックス９は前記シートの成型部と同様な形状
をもつ下部チャンバー９ａと熱板１０をもつ上部チャン
バー９ｂとからなっており、図示しない真空または圧空
装置につながるパイプＩＬ１２がそれぞれのチャンバー
に連結されている。

各チャンバー９ａ，９ｂは互いに上下に開閉自在であり
、熱板１０も上部チャンバー内で上下動自在である。

１３は横カツタ一部、１４は縦カッタ一部である。

さてドラム１から移送装置で引出されるシ一トａは加熱
ヒータ一部５で予熱され、成型部６で真空又は圧空成型
され、次いで穿孔装置７で成型部の一部に穴があけられ
、更に図示しない充填装置で包装物Ａが成型部に充填さ
れてチャンバーボックス９内にドラム８から引出される
上部フイルムｂと共に装填される。

この場合上部チャンバーボックス９ｂと、包装物を収納
した下部チャンバーボックス９ａとを合せて完全な密室
を形成するものであるが、十部フ・ｆルムは完全にチャ
ンバーボックス内を２分するような状態で装填される。

次に上部チャンバーボックス中の熱板１０を下降させて
これを上部フイルムｂに接触させ、引続いてパイプ１１
．１２を利用してチャンバーボックス内を真空にする。

上部フイルムｂが成型可能温度に達したら真空を止め、
パイプ１２から大気圧の空気又は加圧空気を送る。

そうすると上部フイルムｂは包装物Ａに密着し、上部フ
イルムと下部シートとが完全に接合した真空密着包装物
かえられる。

このように包装されたものは各カッター１３，１４で切
断されて製品となる。

以上何れにしても本発明のものによれば、チャンバーボ
ックス内を真空に引いている間は上部フイルムｂは包装
物Ａに接触することはなく、したがってシートが冷却さ
れるのが防がれるのである。

それはシートの成型部が包装物の高さより深く成型され
上部フイルムがチャンバーボックスを２分するように装
填されてから下部シートに重ね合されるので接触しない
のであって、包装物を沈めたチャンバーボックスの構造
でスキンパックを連続的に行なうことができるのである
。

下部シートとしては具体的にＰＶＣ １ ５ ０μ〜４
００μのものからなる単層のものか、又はＰＶＣ２５０
μのものにＰＥ５０μのものを重合した多層のものが用
いられる。

上部フイルムとしてはアイオノマーフイルム４０μ、Ｐ
ＶＤＣ １ ５ μ、ＰＥ２０μのものを順次に積層し
た多層のもの又は厚さが総厚で６４μのＰＥ，ＰＶＤＣ
，ＰＥのものを順次に積層したものが用いられる。

前記した下部シートの単層のものは接着剤を用いて上部
フイルムと接着することとなるが下部シ一トの多層のも
のは接着剤なしで上部フイルムと接着できる。

又上部フイルムとして軟質ＰＶＣ５０μのものにＰＶＤ
Ｃ２０μのものを重合したものを用いれば、前記した下
部シートの単層のものに対して接着剤なしで接着できる
。

その他チャンバーボックス内の真空度は−７ ５ ９ｍ
ｍＨｇ 〜− ７ ６ ０ｍｍＨｇ，熱板の温度は９０
℃〜１７０℃、その加熱時間は１〜４秒であって、チャ
ンバーボックスに圧入される圧空エアーとしては大気圧
〜４ｋｇ／ｃｒＡ加圧のものが用いられる。

以上何れにしても本発明の最も特徴とするところは、下
部シートを真空又は圧空成型で包装物の高さより深く、
かつ包装物の周りを広くとった箱形状に成型する点と、
真空加圧成型による真空スキン包装時には真空状態下で
加熱する点であって、これによって上部フイルムは真空
加圧成型による真空スキン包装前には加熱されず、した
がって不均一に包装物に接触することはなく、又チャン
バーボックス内が真空に引かれている間は上部フイルム
が包装物に触れることがなく、したがってフイルムが冷
却されるのが防止されて、スキンパックを均一にしかも
連続的に行なうことができるという特徴があり、かかる
成型装置をスキンパック連続成型装置に組込むことによ
りスキンパックが連続的に成型されるという特徴がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置によって成型された製品の一部切断
せる斜面図。 第２図は本発明装置の斜面図。 第３図は本発明装置の部分斜面図。第４図は本発明装置
全体の説明図。 第５図は下部シートの成型状態を示す部分切断面図であ
る。 ａ・・・・・・下部シート、ｂ・・・・・・上部フィル
ム、６・・・・・・真空又は圧空成型装置、７・・・・
・・穿孔装置、９・・・チャンバーボックス、１０・・
・・・・熱板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱可塑性プラスチックからなる下部シートを予熱す
   る装置と、予熱された下部シートを包装物の高さより深
   く、しかも包装物の周りを広くとった箱形状に成型する
   真空又は圧空成型装置と、下部シートの成型部の一部に
   穴をあげる装置と、下部シートの成型部に被包装物を充
   填する装置と、上下動自在な熱板をもつ上部チャンバー
   と、成型部に包装物が充填された下部シートが収容でき
   る下部チャンバーとを互に開閉自在に装置すると共に上
   下部チャンバーで構成されるボックスは真空加圧装置に
   連結し、かつ下部シートに重ね合される熱可塑性プラス
   チックフイルムからなる上部フイルムを包装物に接触し
   ない状態でボックス内に装填できる如く構成し、真空時
   熱板による上部フイルムの加熱後、上部フイルム上から
   加圧空気を送ることにより上部フイルムを包装物に密着
   成型することのできる成型装置とからなるスキンパック
   連続成型装置。