JPH1199198A - 傷面用シート - Google Patents

傷面用シート

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JPH1199198A
JPH1199198A JP9279320A JP27932097A JPH1199198A JP H1199198 A JPH1199198 A JP H1199198A JP 9279320 A JP9279320 A JP 9279320A JP 27932097 A JP27932097 A JP 27932097A JP H1199198 A JPH1199198 A JP H1199198A
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JP
Japan
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sheet
wounded surface
wound surface
wound
water
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JP9279320A
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English (en)
Inventor
Naoaki Rikihisa
直昭 力久
Hiroaki Rikihisa
弘昭 力久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】傷面の状態を確認し、傷面から取り除くことな
くその治癒を行うことを目的とする。 【解決手段】吸水性の高分子を含む透明な保形体を傷面
に被着させることにより、傷面の状態を確認できるよう
にしようとするものであり、図1のように傷面1−aに
シート1−bを被着させる。ここでシート1−bはその
全体を透明な吸水性高分子材で形成され、透明な吸水性
高分子材としては、フェノールホルムアルデヒド樹脂、
ポリエチレン樹脂などのポリマー材が挙げられる。シー
ト1−bは傷面1−aに被着されることで、傷面よりで
る体液や血液などを吸収するとともに、傷面を被覆する
ことで外部からの雑菌の進入を防止し、また傷面に適度
な湿度を保たせることを可能とする。これは、布製のガ
ーゼは吸水性をもち、その事が傷面を適度な湿りの状態
に保つことに対応している。つまり、傷面を適度な湿り
の状態に保つことで、傷面の乾燥が防がれ、傷面の組織
が回復する。このように、シート1−bは吸水性の高分
子で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、傷面の状態を確認
しながらの治療を可能とする傷面シートに関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、傷面を保護するために、傷面にガ
ーゼを被着させていた。ガーゼとしては布性のものが一
般的であり、このガーゼを傷面に何枚か載せ、さらにそ
の上部に油紙を載せて包帯を巻いたり、また粘着テープ
を用いて皮膚にガーゼを止着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにガーゼは、
傷面に被着することで傷面より血液や体液を吸収する機
能があるものの、傷面を覆ってしまうため傷面の状態を
外部より視認することは出来なかった。すなわち、傷面
の状態を確認するためにはガーゼを取り除かねばならな
かった。一方で、皮膚移植などで生じる傷面は、頻繁に
その状態を確認する必要がある。しかるに傷面に張った
ガーゼは体液などの影響で傷面の組織と結びつくので、
ガーゼを取り除く際に傷面の組織を痛めていた。また、
ガーゼを取り除く際に傷面に細菌等の異物が入ってしま
うこともあった。このため組織の状態を経験で推測し、
ガーゼを取り除いてまで直視により傷面を確認せず、次
の処置に移ることもあった。しかしながら、傷面の状態
が推測したものと異なる場合、ガーゼに覆われているた
め、傷面の状態の把握が遅れることもあった。本発明
は、こうしたことに着目してなされたものであり、傷面
の状態を確認し、傷面から取り除くことなくその治癒を
行うことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、人体や動物類
の傷面の全部または一部を被覆し、傷面を保護する傷面
保護用シートにおいて、吸水性を有する透明体からなり
該傷面を外部より視認可能とした傷面被覆用シート用い
て上記課題を解決するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、吸水性の高分子を含む
透明な保形体を傷面に被着させることにより、傷面の状
態を確認できるようにしようとするものであり、図1の
ように傷面1−aにシート1−bを被着させる。断面か
ら見ると図2のようになる。図3のように包帯3−cや
粘着テープ3−dなどで固定することも可能である。こ
こでシート1−bはその全体を透明な吸水性高分子材で
形成され、透明な吸水性高分子材としては、フェノール
ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレン樹脂などのポリマ
ー材が挙げられる。シート1−bは傷面1−aに被着さ
れることで、傷面よりでる体液や血液などを吸収すると
ともに、傷面を被覆することで外部からの雑菌の進入を
防止し、また傷面に適度な湿度を保たせることを可能と
する。これは、布製のガーゼは吸水性をもち、その事が
傷面を適度な湿りの状態に保つことに対応している。つ
まり、傷面を適度な湿りの状態に保つことで、傷面の乾
燥が防がれ、傷面の組織が回復する。このように、シー
ト1−bは吸水性の高分子で構成される。
【0006】
【実施例】図4は、本発明の1実施例にかかるシート4
である。このシート4は、基材4−aを透明体からなる
非吸水高分子材で形成されるとともに、これらの中に、
傷面被着側の下層に高密度で、粒状の吸水性高分子ポリ
マー4−dを混入させるものである。基材4−aに混入
される高分子ポリマーは吸水性を有するため、傷面1−
aから出る体液や血液を吸収するとともに、傷面1−a
を適度の湿りの状態に保つものとする。さらに、透明体
としての基材4−aの上面や側面からは、下面の傷面1
−aから吸水した水分を適宜蒸発、気化させることとす
ることもできる。
【0007】こうして構成されるシート4によれば、医
師等はガーゼのように傷面を確認するために取り除く必
要がなく、透明体で構成されるシート4を透視しながら
傷面を視認し、その治癒を経時的に確認することができ
る。したがって、傷面をいためることもなく、適切な処
置を達成することが可能となる。
【0008】図1ないし図3に示す実施形態において
は、シート1−bの全体を高分子吸収体としての高分子
ポリマーで形成することとしていたが、これは、例えば
ゼラチンや寒天質からなる透明体に、これらの透明性を
阻害しない程度の有色の粒状からなる吸水性の高分子材
を混入させることとしてもよい。また、ゼラチンや寒天
質からなる透明体にあって、傷面に対する被着側に高密
度に粒状の吸水性高分子材を混入させることとしてもよ
く、さらに層状からなる透明な吸水性高分子ポリマーを
この部分に一体化させることとしてもよい。
【0009】図5は本発明の他の実施例である。この実
施例に係るシート5は、基材5−aを前記実施例のよう
に非吸水性高分子材で構成するとともに、この基材5−
aの傷面に対する被着側に層状の吸水性高分子材5−e
を一体に配設してなる。図5では3枚の層状の吸水性高
分子材5−eを重合させるようにしている。
【0010】上記各実施形態ならびに実施例において、
吸水性の高分子を含む基材の形状は、シート状、ジェル
状ないし乳液状の物質をシート状に保形させることとし
てもよい。例えば、乳液状、ジェル状の物質を含んだ流
動材をチューブに貯蔵し、使用時にチューブから傷面に
塗布した後、これをシート状に成形し、これにより傷面
を保護するシートとしてもよい。これら吸水性の高分子
を含む透明体を傷面に被着させた後、適宜、透明フィル
ムで被着し、あるいはテープを貼り、透明体を傷面に固
定する。また、透明体そのものに接着力を持たせ、透明
体を傷面に固定させることとすることもできる。
【0011】さらに上記各実施形態ならびに実施例にお
いて、薬剤を含ませることもできる。薬剤には例えばス
テロイドや鎮静剤がある。例えば、基材や吸水性の高分
子ポリマーにあらかじめこれらの薬剤を含浸させること
により傷面の治癒をあわせて行うことも可能とされる。
【0012】透明体を複数回の再利用可能とすることも
できる。例えば、透明体に吸着された水分等を取り除く
ことで、再利用が可能となる。その際、透明体の体液成
分を取り出しやすくするために、透明体を層状に構成す
ることもできる。例えば、底面に高分子吸着層を作り、
その上面に、イオン吸着層を作り、さらにその上面に水
分の吸水層を作ることが出来る。吸水性の高分子が膨張
することにより傷面への圧迫が強くなるようにすること
もできる。傷面から体液がにじむ場合、一般に傷面に対
する圧迫力を強くする。吸水性の高分子を用いることに
より、体液のにじむ量に応じて圧迫力を強くすることが
可能となる。
【0013】さらに上記実施形態において、シートはあ
らかじめラミネート材からなるパック容器や密閉容器に
収容したり、ロール状に巻き取り、使用時にまき出すこ
ととしてもよい。
【発明の効果】上記のように本発明によれば、傷面の状
態を確認し、傷面から取り除くことなくその治癒を行う
ことが出来るようになる。また透明体に含まれる高分子
は吸水性を持ち、傷面からにじむ体液吸い取ることが出
来るようになる。また、傷面を適度の湿りの状態に保つ
ことも出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 傷面にシートを被着させた場合の正面から見
た図である。
【図2】傷面にシートを被着させた場合の断面図であ
る。
【図3】 シートの固定状態を示す図である。
【図4】 基材に粒状の吸水性高分子を含浸させた場合
の図である。
【図5】 シートを層状にした場合の図である。
【符号の説明】
1−a、2−a、3−a 傷面 1−b、2−b、3−c 傷面用シート 4−a、5−a 基材 4−d 吸水性高分子材 5−e 吸水性高分子ポリマー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体や動物類の傷面の全部または一部を被
    覆し、傷面を保護する傷面保護用シートにおいて、 吸水性を有する透明体からなり、該傷面を外部より視認
    可能とした傷面被覆用シート。
  2. 【請求項2】吸水性を有する透明体が、シート材、ジェ
    ル状物質ないし乳液状物質をシート状にさせたものであ
    る請求項1に記載の傷面保護用シート。
  3. 【請求項3】請求項1において、透明体に粒状からなる
    吸水性高分子材を含有してなる傷面保護用シート。
  4. 【請求項4】請求項3において、傷面の被覆側に高密度
    に吸水性高分子材を含有してなる傷面保護用シート。
  5. 【請求項5】請求項1において、シート状の保形体の傷
    面への被覆側に層状からなり吸水性を有する吸水性高分
    子材を配設してなる傷面被覆用シート。
JP9279320A 1997-09-29 1997-09-29 傷面用シート Pending JPH1199198A (ja)

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JPH1199198A true JPH1199198A (ja) 1999-04-13

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