JPH1197252A - 油入電気機器 - Google Patents

油入電気機器

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JPH1197252A
JPH1197252A JP25336797A JP25336797A JPH1197252A JP H1197252 A JPH1197252 A JP H1197252A JP 25336797 A JP25336797 A JP 25336797A JP 25336797 A JP25336797 A JP 25336797A JP H1197252 A JPH1197252 A JP H1197252A
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JP
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tank
oil
insulating oil
main tank
auxiliary tank
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JP25336797A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takamoto
和弘 高本
Masatoshi Shikii
正俊 式井
Tadahiko Kitamura
忠彦 北村
Takayuki Saito
隆之 斎藤
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁油の熱膨張、熱収縮による体積の変化を
封入ガスの体積変化で吸収できると共に、全体の高さを
低くもでき、併せて絶縁油中へのガスの溶け込みをも防
止できるようにする。 【解決手段】 変圧器本体(電気機器本体)22を収容
した主タンク21に、それの高さH1 以下の高さH2 を
有する補助タンク23を並設し、この補助タンク23の
内部にその上下部を遮断するように膜状の遮断部材25
を設け、主タンク21の内部から補助タンク23内部の
遮断部材25より下方の部分に絶縁油26を満たし、補
助タンク23内部の遮断部材より上方の部分にガス27
を封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁油の体積の変
化を封入ガスの体積の変化で吸収する構造を改良した油
入電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の一般的な油入電気機器の
構造を示す。このものの場合、主タンク1の内部に電気
機器本体2が収容されている。又、主タンク1の内部に
は、電気機器本体2を冷却するための絶縁油3が収容さ
れている。絶縁油3の油面3aは、電気機器本体2の最
上部より上方にあるものの、主タンク1内の最上部より
下方にあり、その間にガス4が封入されている。
【0003】この構造で、絶縁油3は、電気機器本体2
が使用されることによって発する熱や、周囲温度の変化
により、熱膨張、熱収縮して体積が変化する。この絶縁
油3の体積の変化にガス4が応じて体積を変化させ、も
って絶縁油3の体積の変化を吸収する。
【0004】図13は従来の異なる油入電気機器の構造
を示す。このものの場合、主タンク11の内部に電気機
器本体12が収容されている。又、主タンク11の上方
部には、補助タンク13が連通管14により連通させて
配設され、主タンク11の内部からその補助タンク13
の内部にかけて、電気機器本体12を冷却するための絶
縁油15が収容されている。絶縁油15の油面15a
は、この場合、補助タンク13の内部にあり、この補助
タンク13の内部における絶縁油15の油面15aと補
助タンク13内の最上部との間にガス16が封入されて
いる。
【0005】しかして、この構造でも、絶縁油15は、
電気機器本体12が使用されることによって発する熱
や、周囲温度の変化により、熱膨張、熱収縮して体積が
変化する。この絶縁油15の体積の変化にガス16が応
じて体積を変化させ、もって絶縁油15の体積の変化を
ガス16が吸収する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のもののう
ち、前者によれば、主タンク1に、電気機器本体2と絶
縁油3を収容するのに加え、その絶縁油3の油面3aよ
り上方の部分にガス4を封入するスペースを確保する高
さが必要であり、主タンク1の高さ、ひいては電気機器
全体の高さが大きくなる。又、後者によれば、主タンク
11の上方部に、補助タンク13を連通管14により連
通させて配設する寸法が加わり、やはり電気機器全体の
高さが大きくなる。
【0007】更に、両者とも、ガス4,16が、絶縁油
3,15の高温になる油面3a,15aと接しているた
め、高温となり、熱膨張量が大きく、圧力が大きくなる
ため、ガス4,16が絶縁油3,15に溶け込む量が大
きくなる。この絶縁油3,15に溶け込んだガス4,1
6は、圧力の変化や温度の変化によって絶縁油3,15
中に気泡を発生し、絶縁強度を著しく低下させてしま
う。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、絶縁油の体積の変化を封入
ガスの体積変化で吸収できるばかりでなく、全体の高さ
を低くでき、併せて絶縁油中へのガスの溶け込みも防止
できる油入電気機器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油入電気機器は、第1に、電気機器本体を
収容した主タンクと、この主タンクに並設されて連通さ
れ、主タンクの高さ以下の高さを有する補助タンクと、
この補助タンクの内部にその上下部を遮断するように設
けられた膜状の遮断部材と、前記主タンクの内部から前
記補助タンク内部の前記遮断部材より下方の部分に満た
された絶縁油と、前記補助タンク内部の前記遮断部材よ
り上方の部分に封入されたガスとを具備して成ることを
特徴とする。
【0010】本発明の油入電気機器は、第2に、上記膜
状の遮断部材に代えて、袋状の遮断部材を補助タンクの
内部に主タンクの内部と連通させて配設し、主タンクの
内部からその遮断部材の内部に絶縁油を満たし、補助タ
ンク内部の遮断部材外の部分にガスに封入して成ること
を特徴とする。
【0011】本発明の油入電気機器は、第3に、袋状の
遮断部材をその内部にガスを封入して補助タンクの内部
に配設し、主タンクの内部から補助タンク内部の遮断部
材外の部分に絶縁油を満たして成ることを特徴とする。
【0012】これらのものによれば、絶縁油の体積の変
化に対し、封入ガスが遮断部材を介して体積を変化さ
せ、もって絶縁油の体積の変化を吸収する。又、ガスの
封入スペースは補助タンクに確保され、補助タンクは主
タンクに並設されて主タンクの高さ以下の高さを有する
ものであり、これらによって、全体の高さを低くするこ
とができる。更に、絶縁油とガスとの間にあっては、遮
断部材がそれらの遮断をし、絶縁油中へのガスの溶け込
みを防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1を参照して説明する。図1は油入電気機器の一
例として油入変圧器を示しており、主タンク21の内部
に、電気機器本体である変圧器本体22を収容してい
る。変圧器本体22は、詳しくは図示しないが、鉄心
と、これに巻装したコイルを主体として構成している。
【0014】主タンク21の側方には、補助タンク23
を連通管24により連通させて並設している。この補助
タンク23は主タンク21より小さく、特に高さH2 を
主タンク21の高さH1 より小さくしている。なお、補
助タンク23の高さH2 は、変圧器全体の高さを主タン
ク21の高さH1 以上としないためには、該主タンク2
1の高さH1 以下であれば良いもので、主タンク21の
高さH1 と同じであっても良い。
【0015】補助タンク23の内部には、その上下部を
遮断するように遮断部材25を設けている。この遮断部
材25は、ゴムや合成ゴムあるいはその他のプラスチッ
クなど弾性材から成る膜状のもので、補助タンク23内
部の連通管24による連通部よりも上方の部分の全周囲
部に密に接合させて張設している。
【0016】そして、主タンク21の内部から上記補助
タンク23内部の遮断部材25より下方の部分には絶縁
油26を満たしており、補助タンク23内部の遮断部材
25より上方の部分にはガス27を封入している。この
ガス27は窒素等の不活性ガスである。なお、主タンク
21の天板21aにはブッシング28を設けており、こ
のブッシング28を通して変圧器本体22の口出線29
を主タンク21外に導出している。
【0017】このように構成したものの場合、絶縁油2
6は、変圧器本体22が使用されることによって発する
熱や、周囲温度の変化により、熱膨張、熱収縮して体積
が変化する。この絶縁油26の体積の変化に、補助タン
ク23内のガス27が遮断部材25を介して応じ体積を
変化させる。すなわち、絶縁油26の体積の変化によ
り、遮断部材25が上方にあるいは下方に伸ばされて、
補助タンク23内のガス27が体積を変化させるもので
あり、かくして絶縁油26の体積の変化をガス27が吸
収する。
【0018】又、この構造で、ガス27の封入スペース
は補助タンク23に確保されており、主タンク21に確
保する必要がないので、主タンク21の高さを低く抑え
ることができる。しかも、補助タンク23は主タンク2
1に並設されて主タンク21の高さ以下の高さを有する
ものであり、これらによって、変圧器全体の高さを低く
することができる。
【0019】そして、補助タンク23内の絶縁油26と
ガス27との間にあっては、遮断部材25がそれらの遮
断をするものであり、これによって、絶縁油26中への
ガス27の溶け込みを防止することができる。従って、
絶縁油26中にガス27の溶け込みによる気泡を発生す
るようなこともなく、絶縁強度を高く維持することがで
きる。
【0020】特に、本構成のものの場合、主タンク21
内には絶縁油26が最上部まで満たされる。これによ
り、主タンク21の上面部の冷却効率を高くできると共
に、変圧器本体22やブッシング28等の充電部をすべ
て絶縁油26中に位置させ得、絶縁強度を高くできるか
ら、それらの絶縁距離を小さくできる効果がある。しか
しながら、それに対して、補助タンク23内の絶縁油2
6は、その油面の位置が主タンク21内の最上部より下
方に設定されるのであり、このものでは、その補助タン
ク23内の絶縁油26の油面位置よりも上方の、主タン
ク21内の最上部近傍の部分Aが負圧となるため、絶縁
油26中にガス27が溶け込むようであると、その部
分、すなわち、変圧器本体22やブッシング28等の充
電部が存在する部分で絶縁油26中に気泡を発生するこ
とになり、絶縁強度低下の害が重大なものになってしま
う。
【0021】その点、本構成のものによれば、上述のよ
うに絶縁油26中へのガス27の溶け込みを遮断部材2
5により防止することができるので、主タンク21内の
変圧器本体22やブッシング28等の充電部が存在する
部分でも絶縁油26中に気泡を発生させず、絶縁強度の
低下による重大な害をこうむることがない。
【0022】以上に対して、図2ないし図11は本発明
の第2ないし第11実施例を示すもので、以下、これら
について第1実施例と相違する点のみを述べる。まず、
図2に示す第2実施例においては、補助タンク23の内
部に、連通管24により主タンク21の内部と連通させ
て袋状の遮断部材31を配設している。この遮断部材3
1は前記遮断部材25と同様の材料から成るものであ
り、主タンク21の内部からその遮断部材31の内部に
絶縁油26を満たし、補助タンク23内部の遮断部材3
1外の部分にガス27を封入している。
【0023】このようにしたものの場合、絶縁油26の
熱膨張、熱収縮による体積の変化に、補助タンク23内
のガス27が遮断部材31を介して応じ体積を変化させ
る。すなわち、絶縁油26の体積の変化により、遮断部
材31が伸張あるいは収縮されて、補助タンク23内の
ガス27が体積を変化させるものであり、かくして絶縁
油26の体積の変化をガス27が吸収する。
【0024】なお、この場合、特に遮断部材31に絶縁
油26の温度が最も高くなるときのことを考慮して充分
に大きな袋を使用することにより、該遮断部材31には
絶縁油26の温度がその最も高いところまで上昇しても
伸張力が加わらないようにでき、これによって遮断部材
31の劣化を少なくすることができる。このほか、変圧
器全体の高さを低くできる点、並びに絶縁油26中への
ガス27の溶け込みを防止できる点については、第1実
施例同様である。
【0025】図3に示す第3実施例においては、補助タ
ンク23の内部に、ガス27を封入した袋状の遮断部材
41を配設している。この遮断部材41も前記遮断部材
25と同様の材料から成るものであり、しかして、主タ
ンク21の内部から補助タンク23内部の遮断部材41
外の部分に絶縁油26を満たしている。
【0026】このようにしたものの場合、絶縁油26の
熱膨張、熱収縮による体積の変化に、補助タンク23内
のガス27が遮断部材41を介して応じ体積を変化させ
る。すなわち、絶縁油26の体積の変化により、遮断部
材41が収縮あるいは伸張されて、該遮断部材41内の
ガス27が体積を変化させるものであり、かくして絶縁
油26の体積の変化をガス27が吸収する。
【0027】なお、この場合、特に遮断部材41に絶縁
油26の温度が最も低くなるときのことを考慮して充分
に大きな袋を使用することにより、該遮断部材41には
絶縁油26の温度がその最も低いところまで低下しても
伸張力が加わらないようにでき、これによって遮断部材
41の劣化を少なくすることができる。このほか、変圧
器全体の高さを低くできる点、並びに絶縁油26中への
ガス27の溶け込みを防止できる点については、第1実
施例同様である。
【0028】図4に示す第4実施例においては、補助タ
ンク23内の絶縁油収容部分(図示例は第3実施例に倣
った構造であり、従って、補助タンク23内部の遮断部
材41外の部分が絶縁油収容部分である。このほか、図
示はしないが、第1実施例に倣う構造では、補助タンク
23内部の遮断部材25より下方の部分、第2実施例に
倣う構造では、遮断部材31の内部が、それぞれ絶縁油
収容部分である。)を連通管51により主タンク21の
下部と連通させている。
【0029】このようにすることにより、補助タンク2
3の絶縁油収容部分には、主タンク21内の温度の低い
絶縁油26が流入するようになる。このため、遮断部材
41(第1実施例構造では遮断部材25、第2実施例構
造では遮断部材31)に高温の絶縁油26が接すること
が避けられ、その劣化を少なくすることができる。又、
遮断部材41に耐熱性の低い材質を使用することがで
き、コスト安にできる。
【0030】図5に示す第5実施例においては、補助タ
ンク23を主タンク21と一体に設けている。このよう
にすることにより、主タンク21に補助タンク23を寄
せた形態となって、全体の大きさがコンパクトになり、
据付面積を小さくすることができる。
【0031】図6に示す第6実施例においては、主タン
ク21と補助タンク23の絶縁油収容部分(第4実施例
で述べたとおり)との連通部分である連通管61に弁6
2を設けている。このようにすることにより、遮断部材
41(遮断部材25,31)の交換の必要が生じた場
合、弁62を閉じ、主タンク21内に絶縁油26を保っ
たまま、その交換を行うことができる。
【0032】図7に示す第7実施例においては、補助タ
ンク23の絶縁油収容部分(第4実施例で述べたとお
り)を下部で連通管71により主タンク21と連通さ
せ、その連通部分である連通管71に、複数の弁とし
て、第1の弁72と第2の弁73とを設けている。この
ようにすることにより、第6実施例同様の作用効果が得
られるのに加えて、更に、遮断部材41(遮断部材2
5,31)の劣化によって発生し沈下すスラッジの除去
を行う必要が生じた場合、第1の弁72を閉じ、第2の
弁73を開いて、主タンク21内に絶縁油26を保った
まま、そのスラッジの除去を行うことができる。
【0033】図8に示す第8実施例においては、補助タ
ンク23の絶縁油収容部分(第4実施例で述べたとお
り)を下部で連通管81により主タンク21と連通さ
せ、その連通部分である連通管81に垂下部82を設け
ている。このようにすることにより、遮断部材41(遮
断部材25,31)の劣化によって発生し沈下するスラ
ッジを垂下部82に溜め込むことができて、主タンク2
1内に侵入させず、変圧器本体22に悪影響を及ぼさな
いようにすることができる。
【0034】図9に示す第9実施例においては、補助タ
ンク23の絶縁油収容部分(第4実施例で述べたとお
り)を連通管91により主タンク21の最上部と連通さ
せている。このようにすることにより、遮断部材41
(遮断部材25,31)の破損時に絶縁油26中に溶け
込んで主タンク21内に至り該主タンク21内の最上部
に溜まるガス27を、主タンク21内の絶縁油26の熱
膨張により連通管91を通じて補助タンク23内に移送
させることができ、変圧器本体22やブッシング28等
の充電部周りの絶縁強度を高く維持することができる。
【0035】図10に示す第10実施例においては、放
熱器101を具え、この放熱器101の上部を連通管1
02により主タンク21に連通させ、下部を連通管10
3により補助タンク23の絶縁油収容部分(第4実施例
で述べたとおり)に連通させている。このようにするこ
とにより、補助タンク23の絶縁油収容部分には、放熱
器101で冷却された温度の低い絶縁油26が流入する
ようになる。このため、遮断部材41(遮断部材25,
31)に高温の絶縁油26が接することが避けられ、そ
の劣化を少なくすることができると共に、遮断部材41
に耐熱性の低い材質を使用することができ、コスト安に
できる。
【0036】加えて、上記いずれの実施例においても、
ガス27は不活性ガスとしている。これによって、遮断
部材25,31,41の劣化を少なくすることができ
る。又、遮断部材25,31,41が万一破損したとき
にも、ガス27が絶縁油26に、ひいては変圧器本体2
2に害を与えることがなく、継続して運転することがで
きる。
【0037】図11に示す第11実施例においては、遮
断部材111を金属ベローズで構成している。この金属
べローズは、例えば、金属の薄板を蛇腹状に溶接したも
ので、伸縮可能になっている。このようにすることによ
り、絶縁油26の熱膨張、熱収縮による体積の変化に、
補助タンク23内のガス27が金属ベローズ111を介
して応じ体積を変化させる。すなわち、絶縁油26の体
積の変化により、金属ベローズ111が伸張あるいは収
縮されて、補助タンク23内のガス27が体積を変化さ
せるものであり、かくして絶縁油26の体積の変化をガ
ス27が吸収するようになる。
【0038】又、補助タンク23内の絶縁油26とガス
27との間にあっては、金属ベローズ111がそれらの
遮断をするものであり、これによって、絶縁油26中へ
のガス27の溶け込みを防止することができる。なお、
油入電気機器としては油入変圧器以外、例えば油入リア
クトル等であっても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1ないし3の油入電気機器
によれば、絶縁油の体積の変化を封入ガスの体積変化で
吸収できるばかりでなく、全体の高さを低くでき、併せ
て絶縁油中へのガスの溶け込みも防止できて、特に充電
部が存在する部分の絶縁強度を高く維持することができ
る。
【0040】請求項4の油入電気機器によれば、絶縁油
中へのガスの溶け込みの防止に供する遮断部材に高温の
絶縁油が接することが避けられ、その劣化を少なくでき
ると共に、その遮断部材に耐熱性の低い材質を使用する
ことができて、コスト安にできる。請求項5の油入電気
機器によれば、全体の大きさをコンパクトにできて、据
付面積を小さくすることができる。
【0041】請求項6の油入電気機器によれば、遮断部
材の交換の必要が生じたときに主タンク内に絶縁油を保
ったまま、その交換を行うことができる。請求項7の油
入電気機器によれば、請求項6の油入電気機器同様の作
用効果が得られるのに加えて、更に、遮断部材の劣化に
よって発生し沈下すスラッジの除去を行う必要が生じた
ときに、主タンク内に絶縁油を保ったまま、そのスラッ
ジの除去を行うことができる。
【0042】請求項8の油入電気機器によれば、遮断部
材の劣化によって発生し沈下するスラッジを一所に溜め
込むことができて、主タンク内に侵入させず、電気機器
本体に悪影響を及ぼさないようにすることができる。請
求項9の油入電気機器によれば、遮断部材の破損時に絶
縁油中に溶け込んで主タンク内の最上部に溜まるガス
を、補助タンク内に移送させることができて、充電部が
存在する部分の絶縁強度を高く維持することができる。
【0043】請求項10の油入電気機器によれば、請求
項4の油入電気機器同様の効果を得ることができる。請
求項11の油入電気機器によれば、遮断部材の劣化を少
なくできると共に、それら遮断部材が万一破損したとき
にも、ガスが絶縁油に、ひいては電気機器本体に害を与
えることがなくて、継続して運転することができる。
【0044】請求項12の油入電気機器によれば、請求
項1ないし3の油入電気機器同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図
【図2】本発明の第2実施例を示す縦断面図
【図3】本発明の第3実施例を示す縦断面図
【図4】本発明の第4実施例を示す縦断面図
【図5】本発明の第5実施例を示す縦断面図
【図6】本発明の第6実施例を示す縦断面図
【図7】本発明の第7実施例を示す縦断面図
【図8】本発明の第8実施例を示す縦断面図
【図9】本発明の第9実施例を示す縦断面図
【図10】本発明の第10実施例を示す縦断面図
【図11】本発明の第11実施例を示す縦断面図
【図12】従来例を示す縦断面図
【図13】異なる従来例を示す縦断面図
【符号の説明】
21は主タンク、22は変圧器本体(電気機器本体)、
23は補助タンク、24は連通管、H1 は主タンクの高
さ、H2 は補助タンクの高さ、25は遮断部材、26は
絶縁油、27はガス、31は遮断部材、41は遮断部
材、51は連通管、61は連通管(連通部分)、62は
弁、71は連通管(連通部分)、72は第1の弁、73
は第2の弁、81は連通管(連通部分)、82は垂下
部、91は連通管、101は放熱器、102,103は
連通管、111は遮断部材(金属ベローズ)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 式井 正俊 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 北村 忠彦 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 斎藤 隆之 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエーシステムエンジニアリング株式 会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器本体を収容した主タンクと、 この主タンクに並設されて連通され、主タンクの高さ以
    下の高さを有する補助タンクと、 この補助タンクの内部にその上下部を遮断するように設
    けられた膜状の遮断部材と、 前記主タンクの内部から前記補助タンク内部の前記遮断
    部材より下方の部分に満たされた絶縁油と、 前記補助タンク内部の前記遮断部材より上方の部分に封
    入されたガスとを具備して成ることを特徴とする油入電
    気機器。
  2. 【請求項2】 電気機器本体を収容した主タンクと、 この主タンクに並設され、主タンクの高さ以下の高さを
    有する補助タンクと、 この補助タンクの内部に前記主タンクの内部と連通して
    配設された袋状の遮断部材と、 前記主タンクの内部から前記遮断部材の内部に満たされ
    た絶縁油と、 前記補助タンク内部の遮断部材外の部分に封入されたガ
    スとを具備して成ることを特徴とする油入電気機器。
  3. 【請求項3】 電気機器本体を収容した主タンクと、 この主タンクに並設されて連通され、主タンクの高さ以
    下の高さを有する補助タンクと、 この補助タンクの内部に配設された袋状の遮断部材と、 この遮断部材の内部に封入されたガスと、 前記主タンクの内部から前記補助タンク内部の遮断部材
    外の部分に満たされた絶縁油とを具備して成ることを特
    徴とする油入電気機器。
  4. 【請求項4】 補助タンク内の絶縁油収容部分を主タン
    クの下部と連通させたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の油入電気機器。
  5. 【請求項5】 補助タンクを主タンクと一体に設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の油
    入電気機器。
  6. 【請求項6】 主タンクと補助タンクの絶縁油収容部分
    との連通部分に弁を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の油入電気機器。
  7. 【請求項7】 補助タンクの絶縁油収容部分を下部で主
    タンクと連通させ、その連通部分に複数の弁を設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の油
    入電気機器。
  8. 【請求項8】 補助タンクの絶縁油収容部分を下部で主
    タンクと連通させ、その連通部分に垂下部を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の油入
    電気機器。
  9. 【請求項9】 補助タンクの絶縁油収容部分を主タンク
    の最上部と連通させたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の油入電気機器。
  10. 【請求項10】 放熱器を具備し、この放熱器の上部を
    主タンクに連通させ、下部を補助タンクの絶縁油収容部
    分に連通させたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の油入電気機器。
  11. 【請求項11】 ガスを不活性ガスとしたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の油入電気機
    器。
  12. 【請求項12】 遮断部材を金属ベローズにて構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    油入電気機器。
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