JPH1196235A - ジョブ管理システム、ジョブ管理方法および記録媒体 - Google Patents

ジョブ管理システム、ジョブ管理方法および記録媒体

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JPH1196235A
JPH1196235A JP25721197A JP25721197A JPH1196235A JP H1196235 A JPH1196235 A JP H1196235A JP 25721197 A JP25721197 A JP 25721197A JP 25721197 A JP25721197 A JP 25721197A JP H1196235 A JPH1196235 A JP H1196235A
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JP
Japan
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job
job management
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agent
input
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Application number
JP25721197A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kashiwabara
秀明 柏原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/154,081 priority patent/US6571147B1/en
Publication of JPH1196235A publication Critical patent/JPH1196235A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の向上を図ることができるジョブ管理
システムを提供する。 【解決手段】 複数の装置30のジョブ処理動作を管理
するジョブ管理システムにおいて装置30毎に装置側ジ
ョブ管理用エージェントシステム部20を設け、これら
の装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20を入
力ジョブ管理用エージェントシステム部10に接続す
る。ジョブ情報8は入力ジョブ管理用エージェントシス
テム部10に入力され、装置側ジョブ管理用エージェン
トシステム部20は入力ジョブ管理用エージェントシス
テム部10から未処理をジョブ情報8を取得するととも
に取得したジョブ情報8を評価した上で作業スケジュー
ルに登録する。これにより、入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10側の負担を軽減することができると
ともに、装置30毎に効率的なジョブの処理を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも1つ
の装置におけるジョブ処理の動作や状態を管理するジョ
ブ管理システム、ジョブ管理方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業分野(印刷・製版、機械、電
気、化学、金属等)において利用される様々な装置(製
造装置(例えば、自動旋盤、フライス盤、NC制御工作
機、印刷機、印刷後加工機、各種製版機器、各種半導体
製造装置等)、ロボット、搬送機器等)について、これ
らの装置が与えられた動作(製造・加工、組立、検査、
搬送等、以下、「ジョブ」という。)を効率よく行うこ
とができるように、従来より与えるべきジョブを集中的
に管理する手法が用いられている。
【0003】すなわち、少なくとも1つの装置に与える
べきジョブの情報(以下、「ジョブ情報」という。)の
全てを予め所定の管理部(以下、「ジョブ管理部」とい
う。)に入力しておき、このジョブ管理部が各装置にジ
ョブを割り当てるとともに各装置におけるジョブの処理
状態を把握するようになっている。
【0004】図42は装置が処理すべきジョブを管理す
る従来の方法の例を示す図である。図42では複数の装
置903がジョブ管理部901に接続されており、さら
にジョブ管理部901がLAN902に接続されてい
る。このような構成により、例えば工場内の特定エリア
に配置された複数の装置903の動作や状態を1つのジ
ョブ管理部901が集中的に管理するようになってい
る。すなわち、LAN902からこれらの装置903に
て処理すべきジョブの情報がジョブ管理部901に与え
られ、ジョブ管理部901がいずれの装置にいずれのジ
ョブ情報を与えるべきかを予め演算して各装置903に
ジョブ情報を与えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
装置903の管理を集中的に行うということは本来、ジ
ョブを効率よく処理していくことを目的としている。し
たがって、ジョブ管理部901ではLAN902ら与え
られるジョブの処理がどの装置に適しているか、あるい
はジョブの処理にどの程度の時間を要するか、納期まで
に処理する予定を組むことができるかといった判断を行
わなければならない。さらに、厳密な生産性の向上を図
るには現在処理を待っているジョブをある装置で処理す
るに際してどれだけの費用が発生するかという点も把握
する必要がある。
【0006】このような場合において、近年の技術の高
度化、装置の複雑化に伴い、膨大な量の複雑なジョブ情
報を個別的にジョブ管理部901で管理することは困難
となってきた。すなわち、全ての判断をコンピュータ・
システムであるジョブ管理部901の計算により求める
には時間を要し、あるいは計算そのものが不可能となっ
てきている。その結果、ジョブ管理部901による各装
置903へのジョブ処理の指示やジョブの処理状態の管
理のために要する時間が増大し、装置903のジョブ処
理の速度に合ったタイミングでの適切なジョブ処理の指
示をジョブ管理部901が出すことができなくなってき
ている。あるいは、装置903のジョブ処理の速度に合
わせてジョブ処理の指示を出すために、本来計算すべき
内容の一部を省略してジョブ管理部901がジョブ処理
の指示判断を決定しなければならなくなってきている。
【0007】したがって、本来、生産性の向上を目的と
してジョブを集中的に管理しているにもかかわらず、実
際には装置903側においてジョブ管理部901からの
指示待ちといった無駄な時間が発生し、生産効率が低下
してしまうという問題が生じてしまう。
【0008】そこで、この発明は上記課題に鑑みなされ
たもので、ジョブ管理部における判断処理の負担を可能
な限り低減し、計画性のあるジョブの処理による生産性
の向上を図ることができるジョブ管理システム、ジョブ
管理方法等を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、装置
のジョブ処理動作を管理するジョブ管理システムであっ
て、(a) 前記装置が取り扱う複数のジョブ情報を格納す
る入力ジョブ管理部と、(b) 前記装置に対応した装置側
ジョブ管理部とを備え、前記装置側ジョブ管理部が、(b
-1) 前記複数のジョブ情報のうち前記装置が取り扱うこ
とができるジョブ情報を選定する手段と、(b-2) 選定さ
れたジョブ情報に従って当該装置側ジョブ管理部に対応
する装置にジョブ処理動作を行わせる手段とを有する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のジョブ
管理システムであって、前記装置および前記装置側ジョ
ブ管理部の組合せが複数である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のジョブ管理システムであって、前記入力ジョブ管理部
が複数であり、前記選定する手段が、各入力ジョブ管理
部が格納している複数のジョブ情報から当該装置側ジョ
ブ管理部に対応する装置が取り扱うことができるジョブ
情報を選定する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のジョブ管理システムであって、前記装置
側ジョブ管理部が、当該装置側ジョブ管理部に対応する
装置の内部に配置されている。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載のジョブ管理システムであって、前記選定
する手段が、(b-1-1) 前記入力ジョブ管理部から未処理
のジョブ情報を取得する手段と、(b-1-2) 取得したジョ
ブ情報が当該装置側ジョブ管理部に対応する装置が取り
扱うことができるか否かを評価する手段とを有する。
【0014】請求項6の発明は、請求項5記載のジョブ
管理システムであって、前記装置側ジョブ管理部が、(b
-3) 前記評価する手段の評価結果が肯定的な場合に前記
取得したジョブ情報を処理すべきジョブとして登録する
手段をさらに有する。
【0015】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかに記載のジョブ管理システムであって、前記装置
側ジョブ管理部が、(b-4) 当該装置側ジョブ管理部に対
応する装置におけるジョブ処理の完了を前記入力ジョブ
管理部に通知する手段をさらに有する。
【0016】請求項8の発明は、装置のジョブ処理動作
を管理するジョブ管理方法であって、(a) 前記装置が取
り扱う複数のジョブ情報を入力ジョブ管理部に格納する
工程と、(b) 前記装置に対応する装置側ジョブ管理部
が、前記複数のジョブ情報のうち当該装置側ジョブ管理
部に対応する装置が取り扱うことができるジョブ情報を
選定する工程と、(c) 選定されたジョブ情報に従って前
記装置側ジョブ管理部が当該装置側ジョブ管理部に対応
する装置にジョブ処理動作を行わせる工程とを有する。
【0017】請求項9の発明は、請求項8記載のジョブ
管理方法であって、前記装置および前記装置側ジョブ管
理部の組合せが複数である。
【0018】請求項10の発明は、請求項8または9記
載のジョブ管理方法であって、前記入力ジョブ管理部が
複数であり、前記選定する工程が、各入力ジョブ管理部
が格納している複数のジョブ情報から当該装置側ジョブ
管理部に対応する装置が取り扱うことができるジョブ情
報を選定する工程である。
【0019】請求項11の発明は、請求項8ないし10
のいずれかに記載のジョブ管理方法であって、前記選定
する工程が、(b-1) 前記入力ジョブ管理部から未処理の
ジョブ情報を取得する工程と、(b-2) 取得したジョブ情
報が当該装置側ジョブ管理部に対応する装置が取り扱う
ことができるか否かを評価する工程とを有する。
【0020】請求項12の発明は、請求項11記載のジ
ョブ管理方法であって、(d) 前記評価する工程における
評価結果を前記入力ジョブ管理部へと通知する工程をさ
らに有する。
【0021】請求項13の発明は、請求項11または1
2記載のジョブ管理方法であって、(e) 前記評価する工
程において肯定的な評価がなされたジョブ情報を当該装
置側ジョブ管理部に対応する装置が処理すべきジョブと
して登録する工程をさらに有する。
【0022】請求項14の発明は、請求項13記載のジ
ョブ管理方法であって、(f) 前記登録する工程における
登録の完了を前記入力ジョブ管理部へと通知する工程を
さらに有する。
【0023】請求項15の発明は、請求項8ないし14
のいずれかに記載のジョブ管理方法であって、(g) 前記
ジョブ処理動作を行わせる工程におけるジョブ処理の完
了を前記入力ジョブ管理部に通知する工程をさらに有す
る。
【0024】請求項16の発明は、コンピュータ読み取
り可能な記録媒体であって、装置が取り扱う複数のジョ
ブ情報を格納する入力ジョブ管理部と、前記装置に対応
しており、当該装置にジョブ処理動作を行わせる装置側
ジョブ管理部とを備えるジョブ管理システムに、請求項
8ないし15のいずれかに記載のジョブ管理方法を実行
させるプログラムを記録している。
【0025】
【発明の実施の形態】
<1.第1の実施の形態> <1.1 ジョブ管理システムの概要>図1はこの発明
の第1の実施の形態であるジョブ管理システム100の
構成を示す図である。なお、図1では実際にジョブの処
理を行う装置30も示している。
【0026】ジョブ管理システム100は大きく分けて
入力ジョブ管理用エージェントシステム部10と装置側
ジョブ管理用エージェントシステム部20とを有してお
り、これらは情報の通信ができるようにLAN40を介
して接続されている。また、図1ではLAN40に装置
側ジョブ管理用エージェントシステム部20が1つだけ
接続されているように示しているが、実際には入力ジョ
ブ管理用エージェントシステム部10が管理する装置3
0の台数に等しい数の装置側ジョブ管理用エージェント
システム部20がLAN40に接続されており、装置3
0と装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20と
が1対1の組合せの関係で接続されている。
【0027】入力ジョブ管理用エージェントシステム部
10および装置側ジョブ管理用エージェントシステム部
20は自律的な判断および処理を行うプログラムである
エージェントを中心とした内部構成となっており、エー
ジェントの集合として機能する入力ジョブ管理用エージ
ェントシステム部10や装置側ジョブ管理用エージェン
トシステム部20自体も自律的な判断および処理を行う
エージェントとしての機能を有している。すなわち、各
エージェントシステム部の構成プログラムであるエージ
ェントのみならず、各エージェントシステム部自体も自
律性を有している。
【0028】入力ジョブ管理用エージェントシステム部
10は、LAN40を通じて送られてくるジョブ情報を
格納する等の役割を果たす。すなわち、装置30が配置
されている工場のエリアで処理すべきジョブの情報や処
理中のジョブの情報等を総括的に保持するようになって
いる。なお、入力ジョブ管理用エージェントシステム部
10では入力されるジョブ情報のうち取り扱うべきもの
を予め簡単に選択するようになっており、取り扱うジョ
ブ情報を低減して効率的にジョブ情報を管理することが
できるようになっている。
【0029】装置側ジョブ管理用エージェントシステム
部20は、ジョブ情報に基づいて装置30の全体動作を
制御するものであるが、同時に、処理すべきジョブの情
報を入力ジョブ管理用エージェントシステム部10に格
納されているジョブ情報から選定して取得するという役
割を果たす。したがって、このジョブ管理システム10
0では、いずれの装置30がどのジョブを処理するかは
入力ジョブ管理用エージェントシステム部10が決定す
るのではなくて装置側ジョブ管理用エージェントシステ
ム部20が決定するようになっている。その結果、入力
ジョブ管理用エージェントシステム部10では全ての装
置の特性や処理状態を把握したり、いずれのジョブをい
ずれの装置30に処理させるべきかを判断するといった
膨大で複雑な情報処理を行う必要がないようになってい
る。これにより、入力ジョブ管理用エージェントシステ
ム部10の負担軽減が実現されている。
【0030】装置側ジョブ管理用エージェントシステム
部20はまた、既述のように装置30の実際の動作を制
御する役割を有しており、具体的には装置30内部のデ
バイスコントローラ31にジョブ情報等を送り、このジ
ョブ情報等に基づいてデバイスコントローラ31が装置
30内のモータやロボット等のハードウェアデバイス3
2に制御信号を送るようになっている。なお、図1では
1組のデバイスコントローラ31とハードウェアデバイ
ス32とを示しているが、実際に装置30に設けられる
デバイスコントローラ31やハードウェアデバイス32
は通常複数である。また、1つのデバイスコントローラ
31が複数のハードウェアデバイス32に協調動作させ
る場合もあり、この場合は1つのデバイスコントローラ
31に複数のハードウェアデバイス32が接続されるこ
ととなる。
【0031】なお、図1では入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10および装置側ジョブ管理用エージェ
ントシステム部20にコンピュータ・システム(以下、
単に「コンピュータ」という。)を利用する場合につい
て示しているが、この場合はこれらのコンピュータに後
述するジョブ管理動作を行わせるためのプログラムが、
磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テー
プ等の記録媒体9を介してまたはLAN経由でこれらの
コンピュータに予め読み込まれることとなる。また、入
力ジョブ管理用エージェントシステム部10や装置側ジ
ョブ管理用エージェントシステム部20は必ずしもコン
ピュータを利用する必要はなく、専用の情報処理装置と
して構成されていてもよい。特に、装置側ジョブ管理用
エージェントシステム部20は各装置30に対応して設
けられるものであることから、デバイスコントローラ3
1等とともに1つのボード上に電気的な回路として組み
込まれるようにしてもよい。これにより、装置側ジョブ
管理用エージェントシステム部20を装置30内部に配
置することができ、工場内の装置30を外観上美しくし
て整然と配置することが可能となるとともに装置側ジョ
ブ管理用エージェントシステム部20をコンパクトに
し、かつ保護することも可能となる。また、入力ジョブ
管理用エージェントシステム部10や装置側ジョブ管理
用エージェントシステム部20はLAN40を介して情
報伝達を行うのではなくて直接接続されるようになって
いてもよい。
【0032】以上、この発明に係るジョブ管理システム
100の構成について簡単に説明したが、以下にこのジ
ョブ管理システム100の構成および動作について詳説
する。
【0033】<1.2 ジョブ管理システムの構成>図
2は、ジョブ管理システム100の入力ジョブ管理用エ
ージェントシステム部10および装置側ジョブ管理用エ
ージェントシステム部20の動作に着目した場合の構成
(エージェントを中心とした構成)および情報の流れを
示す図である。なお、本実施の形態は図1に示したよう
に、入力ジョブ管理用エージェントシステム部10およ
び装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20とし
てコンピュータを利用している場合についてのものであ
り、このようなハードウェア構成の場合では図2に示す
動作に着目した構成要素は実際にはコンピュータ上で動
作するプログラムや記憶手段である。
【0034】<1.2(a) 入力ジョブ管理用エージェント
システム部の構成>入力ジョブ管理用エージェントシス
テム部10は入力されるジョブ情報8の格納や選択を行
うものであり、ジョブ管理エージェント11、ジョブデ
ータベース12およびジョブリストテーブル13を有し
ている。
【0035】ジョブ管理エージェント11はコンピュー
タ上で動作するプログラムであり、入力ジョブ管理用エ
ージェントシステム部10に入力されるジョブ情報8等
を取り扱う役割を担っている。なお、既述のようにエー
ジェントとは自ら判断して処理を実行する自律性を有す
るプログラムであり、操作者や他のエージェントからの
要求に応じて他のエージェントと連絡をとりながら自律
的に動作するようになっている。
【0036】ジョブデータベース12は入力ジョブ管理
用エージェントシステム部10にLAN40を介して入
力されるジョブ情報8をジョブ管理エージェント11を
介して格納する固定ディスク装置等の記憶手段である。
すなわち、入力ジョブ管理用エージェントシステム部1
0に入力される全てのジョブ情報8は一度ジョブデータ
ベース12に格納されるようになっている。
【0037】ジョブリストテーブル13は、ジョブデー
タベース12に格納されているジョブ情報8のうち、所
定の条件に適合するものを一時的に複写記憶するRAM
等の記憶手段である。なお、ジョブデータベース12か
らジョブリストテーブル13へのジョブ情報8の複写は
ジョブ管理エージェント11の動作により行われる。こ
のジョブリストテーブル13に記憶されたジョブ情報8
はLAN40を介して装置側ジョブ管理用エージェント
システム部20が取得可能な情報となる。
【0038】<1.2(b) 装置側ジョブ管理用エージェン
トシステム部の構成>装置側ジョブ管理用エージェント
システム部20はジョブリストテーブル13に記憶され
ているジョブ情報8を選定して取得したり、装置30の
動作を制御したりする役割を果たすものであり、ジョブ
取得・処理状態報告エージェント21、新規ジョブ評価
エージェント22、ジョブスケジュール制御エージェン
ト23、デバイス制御エージェント24およびジョブ処
理状態モニタリングエージェント25をエージェントと
して有している。また、エージェントが利用する情報を
格納する固定ディスク装置等に装置能力情報データベー
ス26、原価計算情報データベース27およびスケジュ
ール情報データベース28を有しており、装置30が取
り扱うことができるジョブの種類等である装置能力情
報、ジョブの処理についての原価計算を行うための原価
計算情報、および装置30が処理していくジョブの予定
等であるスケジュール情報が格納されている。
【0039】ジョブ取得・処理状態報告エージェント2
1は装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20の
窓口の役割を担っており、ジョブ管理エージェント11
にジョブリストテーブル13に記憶されているジョブ情
報8の取得を要求したり、装置30におけるジョブ処理
状態をジョブ管理エージェント11に報告したりするよ
うになっている。なお、ジョブ取得・処理状態報告エー
ジェント21とジョブ管理エージェント11との間の連
絡はLAN40を介して行われるようになっている。ま
た、以下の説明ではジョブ取得・処理状態報告エージェ
ント21がジョブ管理エージェント11に要求を出すこ
とによりジョブリストテーブル13に記憶されている情
報を取得したりジョブリストテーブル13へ情報を記入
したりするようになっているが、処理を迅速に行うため
にジョブ取得・処理状態報告エージェント21がジョブ
管理エージェント11を介することなくジョブリストテ
ーブル13から情報を取得したり情報を書き込んだりす
るようになっていてもよい。
【0040】新規ジョブ評価エージェント22はジョブ
取得・処理状態報告エージェント21が取得したジョブ
情報8が実際に装置30が取り扱うことができるもので
あるかどうかを評価する役割を担っている。具体的に
は、取得したジョブ情報8が装置能力情報や原価計算情
報に基づいて装置30が処理することができるジョブの
情報であるか否かや、経済的利益を生み出すことができ
るジョブの情報であるか否かが評価される。また、この
新規ジョブ評価エージェント22は評価対象のジョブが
装置30の作業スケジュールに登録することができるジ
ョブであるか否かの評価を後述するジョブスケジュール
制御エージェント23に依頼する。
【0041】ジョブスケジュール制御エージェント23
は装置30にて処理されるジョブの作業スケジュール等
を管理するエージェントであり、ジョブ取得・処理状態
報告エージェント21が取得した新規のジョブ情報が納
期までに処理することができるか否かを評価したり、ス
ケジュール情報の一部である作業スケジュールに登録す
べきジョブ情報を登録したり、後述するデバイス制御エ
ージェント24に処理すべきジョブの情報を与えたりす
る。
【0042】デバイス制御エージェント24は実際に装
置30の動作を制御するエージェントであり、装置30
のデバイスコントローラ31にジョブ情報8等を与え
る。
【0043】ジョブ処理状態モニタリングエージェント
25は装置30のジョブの処理における作業状態情報を
デバイス制御エージェント24を介して受け取り、この
作業状態情報の記録をジョブスケジュール制御エージェ
ント23に依頼する役割を担っている。
【0044】<1.2(c) その他>以上、入力ジョブ管理
用エージェントシステム部10および装置側ジョブ管理
用エージェントシステム部20のエージェントを中心と
した構成について説明したが、以下に装置30との関係
についても言及する。
【0045】図2に示す装置30は、モータやロボット
等のハードウェアデバイス32を有する場合の装置の構
成を示している。図2ではデバイスコントローラ31を
1つのみ示しているが複数であってもよく、ハードウェ
アデバイス32はこれに制御信号を送り込むデバイスコ
ントローラ31に接続されている。なお、デバイスコン
トローラ31とハードウェアデバイス32とは原則とし
て1対1に対応しているが、1つのデバイスコントロー
ラ31が複数のハードウェアデバイス32を制御するよ
うになっていてもよい。
【0046】以上のように、入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10と装置側ジョブ管理用エージェント
システム部20とはLAN40を介して1対1または1
対多の関係にあり、装置側ジョブ管理用エージェントシ
ステム部20と装置30とは1対1の関係にあり、装置
側ジョブ管理用エージェントシステム部20とデバイス
コントローラ31とは1対1または1対多の関係にあ
り、デバイスコントローラ31とハードウェアデバイス
32とは1対1または1対多の関係にある。
【0047】<1.2(d) システムのハードウェア構成>
図2はジョブ管理システム100の動作に着目した場合
のエージェントを中心とした構成を示した図であるが、
図1に示したようにジョブ管理システム100としてL
AN40に接続されたコンピュータを利用する場合のハ
ードウェアとしての構成は図3および図4に示すように
なる。
【0048】図3は入力ジョブ管理用エージェントシス
テム部10側のコンピュータの内部構成を示す図であ
り、コンピュータの処理を実行するCPU101、処理
の作業領域となるRAM102、処理管理者等への入出
力を行うCRT103およびキーボード104、LAN
40と通信を行う通信装置105、記録媒体9の読み取
りを行う読取装置106、並びにジョブ管理エージェン
ト11およびジョブデータベース12を格納する2つの
固定ディスク装置111、112が適宜インターフェイ
ス(I/F)を介する等してバスライン121に接続さ
れる構成となっている。そして、作業領域であるRAM
102の一部がジョブリストテーブル13となってい
る。
【0049】コンピュータを入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10として利用する場合にはプログラム
であるエージェントが予め読取装置106を介して記録
媒体9から読み込まれており、ジョブデータベース12
に格納されるジョブ情報8は通信装置105を介してL
AN40から取り込まれる。
【0050】なお、ジョブ管理エージェント11、ジョ
ブデータベース12およびジョブリストテーブル13は
読み書き自在な記憶装置に記憶されるのであればどのよ
うなものに記憶されていてもよく、これらが別々の記憶
装置に記憶されていなくてもよい。
【0051】図4は装置側ジョブ管理用エージェントシ
ステム部20側のコンピュータの内部構成を示す図であ
り、コンピュータの処理を実行するCPU201、処理
の作業領域となるRAM202、処理管理者等への入出
力を行うCRT203およびキーボード204、LAN
40と通信を行う通信装置205、記録媒体9の読み取
りを行う読取装置206、並びに各種エージェントおよ
び各種データベースを格納する2つの固定ディスク装置
211、212が適宜インターフェイス(I/F)を介
する等してバスライン221に接続される構成となって
いる。なお、図4ではバスライン221にインターフェ
イスを介して装置30のデバイスコントローラ31が接
続される様子も示している。
【0052】コンピュータを装置側ジョブ管理用エージ
ェントシステム部20として利用する場合にはプログラ
ムである各種エージェントが予め読取装置206を介し
て記録媒体9から読み込まれており、各種データベース
の内容は読取装置206から読み取られ、あるいは通信
装置205を介してLAN40から取り込まれるように
なっている。
【0053】なお、各種エージェントおよび各種データ
ベースは読み書き自在な記憶装置に記憶されるのであれ
ばどのようなものに記憶されていてもよく、これらが別
々の記憶装置に記憶されていなくてもよい。
【0054】<1.3 ジョブ管理システムの動作>ジ
ョブ管理システム100の構成については既に述べた通
りであるが、次に図2に示したエージェントに着目した
構成に則してジョブ管理システム100の動作について
装置30が金属材料の加工を行う装置である場合を例に
詳説する。
【0055】図5ないし図9は各構成(エージェント、
データベース等)間の情報のやりとりを説明するための
図である。なお、これらの図においては図2に示した構
成のうち説明に必要な部分のみを記載している。図5は
入力ジョブ管理用エージェントシステム部10にジョブ
情報8が取り込まれてから新規ジョブ評価エージェント
22が新規のジョブ情報8を取得するまでの動作を示す
図である。図6は新規ジョブ評価エージェント22が取
得したジョブ情報8を装置30が取り扱うことができる
ものであるかどうかを評価する動作を示す図である。図
7は肯定的な評価を得たジョブ情報8がスケジュール情
報データベース28に登録され、その後実際にジョブの
処理が実行されるまでの動作を示す図である。図8は装
置30の動作のモニタリングの動作を示す図である。そ
して、図9は装置30におけるジョブの処理が完了した
際の動作を示す図である。
【0056】<1.3(a) 入力ジョブ管理用エージェント
システム部のジョブ情報の取り込み>図5中ステップS
11ないしステップS13は、ジョブ情報8が入力ジョ
ブ管理用エージェントシステム部10に取り込まれてか
らジョブリストテーブル13に記憶されるまでの工程を
示している。また、図10はステップS11ないしステ
ップS13の内容を示す流れ図である。
【0057】ジョブ情報8はLAN40からジョブ管理
エージェント11を介してジョブデータベース12に格
納される。すなわち、入力ジョブ管理用エージェントシ
ステム部10に取り込まれる全てのジョブ情報8は一度
ジョブデータベース12に格納される(ステップS1
1、S12)。なお、この工程においてジョブ管理エー
ジェント11が入力されたジョブ情報8の簡単な形式上
の検査を行うようにしてもよい。図11はジョブデータ
ベース12に格納されているジョブ情報8の一覧の例を
示す図である。
【0058】次に、ジョブ管理エージェント11はジョ
ブデータベース12に格納されているジョブ情報8のう
ち、所定の条件を満たすものをジョブリストテーブル1
3に複写して記憶させる(ステップS13)。これによ
り、ジョブリストテーブル13に記憶されているジョブ
情報8を装置側ジョブ管理用エージェントシステム部2
0が取得したり情報を追加記入したりすることが可能と
なる。なお、ジョブ管理エージェント11によるジョブ
情報8の選択複写により、取り扱うジョブ情報8の数が
予め低減され、入力ジョブ管理用エージェントシステム
部10のジョブ情報8の管理および装置側ジョブ管理用
エージェントシステム部20によるジョブ情報8の取得
が迅速化されて効率的なジョブ情報の管理が実現される
ようになっている。
【0059】図12および図13はジョブリストテーブ
ル13に記憶されているジョブ情報8の一覧の例であ
る。図12ではジョブデータベース12に格納されてい
るジョブ情報8のうちジョブID0002のジョブ情報がジ
ョブリストテーブル13へは複写されていない場合を示
している。なお、図13はジョブリストテーブル13の
一部を示しているが、その内容は装置側ジョブ管理用エ
ージェントシステム部20から送られる管理情報であ
り、これを参照することにより入力ジョブ管理用エージ
ェントシステム部10側でジョブ処理の予約や完了を把
握することができるようになっている。なお、詳細につ
いては随時後述する。
【0060】また、ジョブ管理エージェント11が行う
ジョブリストテーブル13へのジョブ情報8の選択の条
件は、予めLAN40を介して装置側ジョブ管理用エー
ジェントシステム部20の新規ジョブ評価エージェント
22からジョブ取得・処理状態報告エージェント21を
介してジョブ管理エージェント11に与えられている
(ステップS14、S15)。装置30が加工装置の場
合には例えば、装置30が発揮することができる最大の
切削速度や最高の加工精度(値としては最小となる)等
の装置30の能力に関する条件が主として上記選択条件
となるが、その他、原価計算や加工時間等の条件であっ
てもよく、ジョブ管理エージェント11の負担が過大と
ならない程度の条件であればよい。また、このような条
件がLAN40に接続されている全ての装置側ジョブ管
理用エージェントシステム部20からジョブ管理エージ
ェント11に与えられるため、ジョブ管理エージェント
11は入力ジョブ管理用エージェントシステム部10が
管理するいずれかの装置30が取り扱うことができるジ
ョブ情報8を容易に選択することができる。なお、この
選択条件の一例を図14に示す。
【0061】<1.3(b) 新規ジョブ評価エージェントの
ジョブ情報の取得>図5中ステップS21ないしステッ
プS27は新規ジョブ評価エージェント22がジョブ取
得・処理状態報告エージェント21を介して新規のジョ
ブ情報8を取得する動作を示している。また、図15お
よび図16はステップS21ないしステップS27の内
容を示す流れ図である。
【0062】装置側ジョブ管理用エージェントシステム
部20が新規のジョブ情報8を入力ジョブ管理用エージ
ェントシステム部10側から取得する前提として、まず
ジョブスケジュール制御エージェント23がスケジュー
ル情報を参照しつつ新規のジョブ情報8を作業スケジュ
ールに登録すべきであると判断してジョブ取得・処理状
態報告エージェント21にジョブ情報8の取得を要求す
る(ステップS21)。この要求に応じてジョブ取得・
処理状態報告エージェント21がLAN40を介してジ
ョブ管理エージェント11にジョブリストテーブル13
に記憶されているジョブ情報8のうち未処理のものを渡
すように要求する(ステップS23)。
【0063】なお、新規のジョブ情報8を取得する要求
を最初に出すエージェントは必ずしもジョブスケジュー
ル制御エージェント23に限定する必要はなく、例えば
他のエージェントに動作指示を出す役割をできる限り新
規ジョブ評価エージェント22に集中させたい場合には
新規ジョブ評価エージェント22がジョブスケジュール
制御エージェント23にスケジュールの空き具合を簡単
に問い合わせた後に新規ジョブ評価エージェント22が
ジョブ取得・処理状態報告エージェント21に新規のジ
ョブ情報8の取得の要求を出すようにしてもよい(ステ
ップS22)。
【0064】ジョブ管理エージェント11では、ジョブ
取得・処理状態報告エージェント21からの要求に応じ
てジョブリストテーブル13に記憶されている未処理の
ジョブ情報8のうち任意のもの(正確には当該ジョブ取
得・処理状態報告エージェント21がこれまでに取得し
ていないジョブ情報)をジョブ取得・処理状態報告エー
ジェント21に渡す(ステップS24)。ここで、ジョ
ブ取得・処理状態報告エージェント21は取得したジョ
ブ情報8の形式的な検査(例えば、データ形式の誤り、
データ内容の過不足等の検査)を行い(ステップS2
5)、ジョブ情報8に異常がなければ取得したジョブ情
報8を新規ジョブ評価エージェント22へと渡す(ステ
ップS26)。
【0065】ここで、もしジョブ情報8に形式的な誤り
があるとジョブ取得・処理状態報告エージェント21は
その旨をジョブ管理エージェント11に通知する。そし
て、この通知を受けたジョブ管理エージェント11はジ
ョブリストテーブル13に通知内容を追加記入する(ス
テップS27)。具体的には図13に示すジョブリスト
テーブル13の予約ステイタス情報に「9」(予約禁
止)が記入され、作業拒否ステイタス情報に「1」(作
業拒否)が記入される。これにより、以後いずれの装置
側ジョブ管理用エージェントシステム部20もこのジョ
ブ情報8を取得することが不可能となる。なお、このよ
うなジョブ情報8の形式的な検査はジョブ管理エージェ
ント11が行ってももちろんよい。
【0066】<1.3(c) ジョブ情報の評価>図6中ステ
ップS31ないしステップS37は装置側ジョブ管理用
エージェントシステム部20が取得した新規のジョブ情
報8を装置30が処理することができるジョブの情報で
あるか否かを評価する工程を示す図である。この動作が
行われる結果として装置側ジョブ管理用エージェントシ
ステム部20がジョブリストテーブル13に記憶されて
いるジョブ情報8を選定して取得することとなる。ま
た、図17および図18はステップS31ないしステッ
プS37の内容を示す流れ図である。
【0067】新規のジョブ情報8の評価は3段階に分か
れており、装置30の能力範囲内のジョブであるか否か
の評価、利益を発生させるジョブであるか否かの評価、
および納期までに処理することができるジョブであるか
否かの評価が順に行われる。
【0068】装置30の能力範囲内のジョブであるか否
かの評価では、まず新規ジョブ評価エージェント22が
ジョブ情報8の加工仕様情報を取り出し、次に装置能力
情報データベース26から教師装置能力情報を読み出す
(ステップS31)。図19は装置能力情報データベー
ス26の内容の一例を示す図であり、図19に示される
回転数、切削速度等の項目のうち加工仕様情報に対応す
る項目が教師装置能力情報として読み出される。
【0069】そして、加工仕様情報がこの教師装置能力
情報で定められる各項目の許容値の範囲内であるか否か
が判断される。ここで、加工仕様情報が許容値の範囲内
であるならば装置30が処理することができるジョブで
あるという肯定的な評価がなされ、許容値の範囲外であ
るならば処理作業を拒否する否定的な評価がなされる。
【0070】なお、図19に示す制約条件は装置30の
能力の限界を示しており、ジョブ管理エージェント11
がジョブ情報8の選択を行うための条件(図14)に対
応している。
【0071】ジョブ情報8が装置30の能力の範囲内で
あると評価された場合は、次にジョブ情報8に従ったジ
ョブの処理が利益を発生するか否かが評価される。この
評価では、新規ジョブ評価エージェント22がジョブ情
報8から原価仕様情報を取り出し、次に原価計算情報デ
ータベース27からジョブ処理に要する費用に関する教
師原価計算情報を読み出す(ステップS32)。図20
は原価計算情報データベース27の内容の一例を示す図
であり、図20に示される情報のうち所要のものが教師
原価計算情報として読み出される。
【0072】そして、原価仕様情報がこの教師原価計算
情報で定められる各項目の許容値の範囲内であるか否か
が判断される。ここで、原価仕様情報が許容値の範囲内
であるならば装置30が処理すべきジョブであるという
肯定的な評価がなされ、許容値の範囲外であるならば処
理作業を拒否する否定的な評価がなされる。
【0073】ステップS32においてジョブ情報8が利
益を発生させるジョブの情報であると判断されると、次
に新規ジョブ評価エージェント22がジョブスケジュー
ル制御エージェント23にジョブ情報8が作業スケジュ
ールに登録可能か否かの評価を依頼する(ステップS3
3)。このとき、新規ジョブ評価エージェント22はジ
ョブスケジュール制御エージェント23に評価に必要な
所定の情報のみ(納期、ジョブ処理に要する時間等)を
渡す。
【0074】ジョブスケジュール制御エージェント23
ではスケジュール情報データベース28内の予定テーブ
ル281に格納されている作業スケジュールを参照し
て、新規ジョブ評価エージェント22から受け取った情
報が作業スケジュールに登録可能かどうかを評価する
(ステップS34)。すなわち、作業スケジュールの空
いている部分でジョブを処理することができるか否かを
判断する。そして、この評価結果を新規ジョブ評価エー
ジェント22へと渡す(ステップS35)。
【0075】以上の3段階の評価のいずれもが肯定的で
ある場合、その後、ジョブ情報8は後述するように新規
ジョブ評価エージェント22からジョブスケジュール制
御エージェント23へと送られて作業スケジュールに登
録されるが(ステップS41等)、いずれかの評価が否
定的である場合には当該装置30では作業を拒否する旨
を新規ジョブ評価エージェント22がジョブ取得・処理
状態報告エージェント21に通知する(ステップS3
6)。そして、ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21は作業拒否の報告をジョブ管理エージェント11へ
と通知し、ジョブ管理エージェント11は作業が拒否さ
れた旨をジョブリストテーブル13に記入する(ステッ
プS37)。これにより、各装置側ジョブ管理用エージ
ェントシステム部20における評価結果が入力ジョブ管
理用エージェントシステム部10側から把握できるよう
になる。具体的には、図13に示したジョブリストテー
ブル13の作業拒否ステイタス情報に「1」(作業拒
否)が記入され、作業拒否した装置側ジョブ管理用エー
ジェントシステム部20に対応する装置30の番号(各
装置には予め識別番号が付されている)が付記される。
そして、以後、付記された装置番号に対応する装置側ジ
ョブ管理用エージェントシステム部20にはこの拒否し
たジョブ情報8が渡されなくなり、1つのジョブ情報8
に対して1つの装置側ジョブ管理用エージェントシステ
ム部20が2回以上評価しないようになっている。
【0076】<1.3(d) ジョブ情報の登録>図7中ステ
ップS41ないしステップS43は肯定的な評価を得た
ジョブ情報8が作業スケジュールに登録される工程を示
してる。また、図21はステップS41ないしステップ
S43の内容を示す流れ図である。
【0077】肯定的な評価を得たジョブ情報8は、まず
新規ジョブ評価エージェント22からジョブスケジュー
ル制御エージェント23へと渡される(ステップS4
1)。このとき、新規ジョブ評価エージェント22にて
作成された付帯情報もジョブスケジュール制御エージェ
ント23に渡される。
【0078】付帯情報には、図19に示した装置能力情
報データベース26の内容からいずれのものを利用する
か、例えば、カッターの種類としていずれの種類を用い
るかといったジョブの処理に必要な情報やジョブの処理
に要する費用の見積額等が含まれている。
【0079】ジョブ情報8および付帯情報を受け取った
ジョブスケジュール制御エージェント23はこの内容を
予定テーブル281の作業スケジュールに登録する(ス
テップS41)。図22は作業スケジュールの情報とし
てジョブ情報8が登録されている様子を示す図である。
なお、図22における予定請求額、粗利益等の計算方法
について、図20に示した原価計算情報データベース2
7の内容のタイプA(上段が請求額の計算のために用い
られ、下段が粗原価の計算のために用いられる)が選定
された場合を例に図23に示す。
【0080】登録が完了するとジョブスケジュール制御
エージェント23は登録完了の通知をジョブ取得・処理
状態報告エージェント21に通知し(ステップS4
2)、さらにジョブ取得・処理状態報告エージェント2
1はその旨をジョブ管理エージェント11に通知する。
ジョブ管理エージェント11は図13に示すジョブリス
トテーブル13の予約ステイタス情報の項目に「1」
(予約する)を記入する(ステップS43)。これによ
り、ジョブ情報8の作業スケジュールへの登録が完了す
るとともに入力ジョブ管理用エージェントシステム部1
0側からジョブ情報8の登録状況を把握することができ
るようになり、既登録のジョブ情報8は他の装置側ジョ
ブ管理用エージェントシステム部20が取得することが
できないジョブ情報8となる。
【0081】<1.3(e) ジョブの処理>図7中ステップ
S51ないしステップS53はジョブ情報8に従って装
置30が動作するまでの工程を示す図である。また、図
24はステップS51ないしステップS53の内容を示
す流れ図である。
【0082】新規にジョブの処理を開始する前提とし
て、前のジョブの処理の完了時にジョブ処理状態モニタ
リングエージェント25からジョブスケジュール制御エ
ージェント23にジョブの処理が完了した旨が通知され
る(ステップS71)。
【0083】ジョブスケジュール制御エージェント23
は前のジョブの処理の完了通知を受けて、次に処理すべ
きジョブの情報を予定テーブル281の作業スケジュー
ルから読み出し、読み出したジョブ情報8や付帯情報を
デバイス制御エージェント24に与える(ステップS5
1)。デバイス制御エージェント24は与えられた情報
を装置30にさらに送って装置30にジョブの処理を実
行させる(ステップ52)。
【0084】装置30では、デバイス制御エージェント
24からの情報をデバイスコントローラ31が受け(ス
テップS52)、デバイスコントローラ31はジョブ情
報8や付帯情報に従ってハードウェアデバイス32に制
御信号を送り、これによりジョブの処理が実行される
(ステップS53)。
【0085】<1.3(f) ジョブ処理のモニタリング>装
置30にてジョブの処理が実行されている間に装置側ジ
ョブ管理用エージェントシステム部20ではジョブ処理
のモニタリングが行われる。図8中ステップS61ない
しステップS66はこのモニタリングの工程を示してい
る。また、図25はステップS61ないしステップS6
6の内容を示す流れ図である。
【0086】モニタリングのための情報はまず装置30
内部にてハードウェアデバイス32からデバイスコント
ローラ31へと送られる。この情報はハードウェアデバ
イス32の作業状態が変化する毎に状態信号として送ら
れる(ステップS61)。
【0087】デバイスコントローラ31は状態信号を受
け取る毎に、装置30の作業状態の情報を装置側ジョブ
管理用エージェントシステム部20のデバイス制御エー
ジェント24へと送る(ステップS62)。そして、デ
バイス制御エージェント24は受け取った作業状態情報
をジョブ処理状態モニタリングエージェント25へと転
送する(ステップS63)。
【0088】ジョブ処理状態モニタリングエージェント
25は専用のモニタリングテーブル251を有してお
り、ジョブ処理状態モニタリングエージェント25が受
け取る詳細な作業状態情報は全てこのモニタリングテー
ブル251に記録される(ステップS64)。図26は
モニタリングテーブル(詳細)251の記録内容の一例
である。
【0089】また、ジョブ処理状態モニタリングエージ
ェント25は受け取る作業状態情報を所定の情報量であ
る作業単位毎に区切ってジョブスケジュール制御エージ
ェント23へと送る。ジョブスケジュール制御エージェ
ント23では、スケジュール情報データベース28内部
に設けられているモニタリングテーブル(概略)283
に作業状態を記録し、さらにスケジュール情報データベ
ース28内部の実績テーブル282の内容を更新する
(ステップS65)。モニタリングテーブル(概略)に
作業状態情報を作業単位毎に区切って記録するのはモニ
タリングテーブル283を管理者等が必要に応じて参照
することで作業状態を容易に把握することができるよう
にするためである。図27にモニタリングテーブル28
3の内容の例を示す。
【0090】ジョブスケジュール制御エージェント23
はまた、実績テーブル282の更新内容に従って予定テ
ーブル281の内容も更新する(ステップS66)。実
績テーブル282には装置30の動作時間が刻々と更新
記録されるが、この動作時間が既に予定の動作時間を超
えている場合には、次のジョブの処理を開始する予定時
刻等を修正する必要があるからである。これにより、予
定の修正を入力ジョブ管理用エージェントシステム部1
0側で処理する必要がなくなり、未処理のジョブ情報8
を装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20に渡
す際にも作業スケジュールの修正を入力ジョブ管理用エ
ージェントシステム部10側で考慮する必要がなくな
る。
【0091】<1.3(g) ジョブ処理完了後の動作>図9
中ステップS71ないしステップS77は装置30にお
けるジョブの処理が完了した後のジョブ管理システム1
00の動作の工程を示している。また、図28および図
29はステップS71ないしステップS77の内容を示
す流れ図である。
【0092】装置30におけるジョブの処理が完了する
と、処理が完了した旨の作業状態情報が装置30からデ
バイス制御エージェント24を経由してジョブ処理状態
モニタリングエージェント25に入力され、この処理完
了報告がジョブ処理状態モニタリングエージェント25
からジョブスケジュール制御エージェント23に転送さ
れる(ステップS71)。これにより、既述のようにジ
ョブスケジュール制御エージェント23は次のジョブの
処理をデバイス制御エージェント24に指示する(ステ
ップS51)。
【0093】また、ジョブスケジュール制御エージェン
ト23は新規ジョブ評価エージェント22にジョブの処
理が完了するまでの要した費用である最終的な実績の計
算を依頼する(ステップS72)。実績の計算は既述の
予定請求額等の計算(図23)と同様の計算内容であ
り、具体例を図30に示す。
【0094】実績の計算が完了すると、新規ジョブ評価
エージェント22は計算結果をジョブスケジュール制御
エージェント23に渡し(ステップS73)、ジョブス
ケジュール制御エージェント23は最終実績として実請
求額や実処理時間等を実績テーブル282に記入する
(ステップS74)。これにより、入力ジョブ管理用エ
ージェントシステム部10側では実績の計算を行う必要
がなく、また装置側ジョブ管理用エージェントシステム
部20側で実績テーブル282を参照することにより実
績を容易に把握できるようになる。図31は実績テーブ
ル282の内容の例を示す図である。
【0095】ジョブスケジュール制御エージェント23
はまた、処理完了報告をジョブ取得・処理状態報告エー
ジェント21に転送し(ステップS75)、ジョブ取得
・処理状態報告エージェント21は処理完了報告をジョ
ブ管理エージェント11に通知する。そして、処理完了
報告を受けたジョブ管理エージェント11はその旨をジ
ョブリストテーブル13に記入する(ステップS7
6)。具体的には、図13に示すジョブリストテーブル
13の内容のうち、作業処理結果情報の時刻や終了結果
が記入される。これにより、入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10側でいずれのジョブ情報8の処理が
完了したのかを把握することができるようになる。
【0096】また、ジョブ管理エージェント11は処理
が完了したジョブ情報8をジョブリストテーブル13か
らジョブデータベース12へ移動してジョブリストテー
ブル13から抹消する(ステップS77)。
【0097】以上の動作により、装置30にてジョブの
処理が完了した後のジョブ管理システム100の動作が
完結する。
【0098】<1.4 各エージェントにおける動作の
流れ>以上、ジョブ管理システム100の全体の動作に
ついて説明してきたが、このジョブ管理システム100
は自律性を有するプログラムであるエージェントが相互
に連絡をとりながら動作するのもであるので、次に、個
々のエージェントに着目した場合の動作の流れについて
説明する。なお、図32ないし図40に示す工程のうち
図5ないし図9に示したものと同様の工程については同
じ符号を付しており、また、図5ないし図9では簡潔な
説明とするために1つの工程として符号を付しているも
のであっても図32ないし図40では詳細な工程に分け
て同符号を付して示している箇所もある。
【0099】<1.4(a) ジョブ管理エージェントにおけ
る動作の流れ>図32はジョブ管理エージェント11の
動作を示す流れ図である。
【0100】各エージェントは原則として他のエージェ
ント等からのメッセージの入力(ステップ100)に対
して反応する動作を行うようになっており、メッセージ
の入力があった場合にはまずメッセージの判定が行われ
る(ステップS101)。
【0101】ジョブ管理エージェント11に入力される
メッセージおよびこれに対する反応について順に簡潔に
説明すると次のようになる。
【0102】・LAN40からのジョブ情報8が入力さ
れると(ステップS11)、このジョブ情報8をジョブ
データベース12に登録する(ステップS12)。その
後、ジョブデータベース12からジョブ情報8を選択条
件に従って選択し、ジョブリストテーブル13へ複写す
る(ステップS13)。
【0103】・ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21から選択条件を受信すると(ステップS15)、こ
の選択条件がジョブデータベース12からのジョブ情報
8の選択に利用される(ステップS13)。
【0104】・ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21から未処理のジョブ情報8を送信するように要求さ
れると(ステップS23)、ジョブリストテーブル13
からジョブ情報8を読み出してジョブ取得・処理状態報
告エージェント21へ送信する(ステップS24)。
【0105】・ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21からジョブリストテーブル13へ追加情報の記入が
要求されると(ステップS27、S37、S43)、ジ
ョブ情報8の形式的誤り(ステップS27)、作業拒否
報告(ステップS37)、登録完了報告(ステップS4
3)をジョブリストテーブル13に追加記入する。
【0106】・ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21からジョブの処理の完了報告を受信すると(ステッ
プS76)、この完了報告をジョブリストテーブル13
へ記入し(ステップS76)、さらに完了したジョブの
ジョブ情報8をジョブリストテーブル13からジョブデ
ータベース12に移動する(ステップS77)。
【0107】以上のような、他のエージェント等からの
メッセージの入力(ステップS100)、メッセージの
判定(ステップS101)、およびメッセージに対する
反応がジョブ管理エージェント11にて循環しながら行
われている。
【0108】<1.4(b) ジョブ取得・処理状態報告エー
ジェントにおける動作の流れ>図33はジョブ取得・処
理状態報告エージェント21の動作を示す流れ図であ
る。ジョブ取得・処理状態報告エージェント21では、
他のエージェントからのメッセージの入力(ステップS
200)に対するメッセージの判定(ステップS20
1)およびメッセージに対する反応が次のように循環し
ながら行われる。
【0109】・ジョブスケジュール制御エージェント2
3からの新規ジョブ情報8の取得を指示されると(ステ
ップS21)、ジョブ管理エージェント11へ新規ジョ
ブ情報8を送信するよう要求する(ステップS23)。
【0110】・ジョブ管理エージェント11から新規ジ
ョブ情報8を受信すると(ステップS24)、取得した
ジョブ情報8の形式が適正であるか否かを判断し(ステ
ップS25)、形式に誤りがなければ取得したジョブ情
報8を新規ジョブ評価エージェント22に転送し(ステ
ップS26)、形式に誤りがあればその旨をジョブ管理
エージェント11に報告する(ステップS27)。
【0111】・新規ジョブ評価エージェント22からの
作業拒否報告(ステップS36)、ジョブスケジュール
制御エージェント23からの登録完了報告(ステップS
42)またはジョブ処理の完了報告(ステップS75)
を受信すると、これらの報告をジョブ管理エージェント
11に送信する(ステップS37、S43、S76)。
【0112】・その他の動作として、新規ジョブ評価エ
ージェント22から選択条件を受信すると(ステップS
14)、この選択条件をジョブ管理エージェント11に
転送する(ステップS15)。
【0113】<1.4(c) 新規ジョブ評価エージェントに
おける動作の流れ>図34は新規ジョブ評価エージェン
ト22の動作を示す流れ図である。新規ジョブ評価エー
ジェント22では、他のエージェントからのメッセージ
の入力(ステップS300)に対するメッセージの判定
(ステップS301)およびメッセージに対する反応が
次のように循環しながら行われる。
【0114】・ジョブ取得・処理状態報告エージェント
21から新規ジョブ情報8を受信すると(ステップS2
6)、このジョブ情報8の内容が装置30の能力の範囲
内であるかを評価し(ステップS31)、装置30の範
囲内であればこのジョブの処理が利益を発生させるか否
かを評価し(ステップS32)、利益を発生させるジョ
ブ情報8であるならばジョブスケジュール制御エージェ
ント23にスケジュール登録の可能性の評価を依頼する
(ステップS33)。なお、上記2段階の評価が否定的
なものである場合には作業拒否報告をジョブ取得・処理
状態報告エージェント21に通知する(ステップS3
6)。
【0115】・ジョブスケジュール制御エージェント2
3から作業スケジュールへの登録の可能性の評価である
3段階目の評価を受信すると(ステップS35)、この
評価結果が肯定的な場合はジョブスケジュール制御エー
ジェント23に作業スケジュールへの登録を依頼し(ス
テップS41)、否定的な評価である場合には作業拒否
報告をジョブ取得・処理状態報告エージェント21に通
知する(ステップS36)。
【0116】・ジョブスケジュール制御エージェント2
3から処理が完了したジョブの実績の計算を依頼される
と(ステップS72)、実績の計算を行って計算結果を
ジョブスケジュール制御エージェント23に送信する
(ステップS73)。
【0117】・その他の動作として、ジョブ取得・処理
状態報告エージェント21にジョブ管理エージェント1
1が利用する選択条件を送信する(ステップS14)。
【0118】なお、以下に新規ジョブ評価エージェント
22が行う評価動作について詳説する。
【0119】図35および図36はジョブ情報8の内容
が装置30の能力の範囲内であるか否かを評価する工程
(ステップS31)、およびジョブ情報8に従ったジョ
ブの処理が利益を発生させるか否かを評価する工程(ス
テップS32)における新規ジョブ評価エージェント2
2の動作の流れを示す図である。
【0120】ジョブ情報8の内容が装置30の能力の範
囲内であるか否かを評価する工程(ステップS31)で
は、まず取得したジョブ情報8から新規ジョブ評価エー
ジェント22が加工仕様情報SI1(I,J,K,・・
・)を取得する。ここで、I,J,K,・・・は加工仕様
情報SI1のパラメータを示しており、各I,J,K,・
・・の組合せ毎に特定の種類の加工仕様情報SI1の値
が特定されるようになっている。
【0121】次に、新規ジョブ評価エージェント22は
装置能力情報データベース26から各加工仕様情報SI
1(I,J,K,・・・)に対応する教師装置能力情報A
I1(I,J,K,・・・)を読み出す(ステップS31
2)。そして、パラメータI,J,K,・・・の各組合わ
せにおいて加工仕様情報SI1(I,J,K,・・・)の
値が対応する教師装置能力情報AI1(I,J,K,・・
・)の許容範囲内である場合には肯定的な評価がなさ
れ、いずれかの加工仕様情報SI1が教師装置能力情報
AI1の範囲外である場合には否定的な評価がなされる
(ステップS313、S314、S315)。
【0122】ジョブ情報8に従ってジョブの処理が利益
を発生するか否かを評価する工程(ステップS32)に
おける新規ジョブ評価エージェント22の動作は上記装
置能力に関する評価(ステップS31)とほぼ同様であ
り、ジョブ情報8から取得する原価仕様情報SI2
(I,J,K,・・・)(ステップS321)と原価計算
情報データベース27から読み出す教師原価計算情報A
I2(I,J,K,・・・)(ステップS322)とが比
較され、各原価仕様情報SI2が教師原価計算情報AI
2の許容範囲内である場合には肯定的な評価がなされ、
いずれかの原価仕様情報SI2が教師原価計算情報AI
2の許容範囲外である場合には否定的な評価がなされる
(ステップS323、S324、S325)。
【0123】<1.4(d) ジョブスケジュール制御エージ
ェントにおける動作の流れ>図37および図38はジョ
ブスケジュール制御エージェント23の動作を示す流れ
図である。ジョブスケジュール制御エージェント23で
は、他のエージェントからのメッセージの入力(ステッ
プS400)に対するメッセージの判定(ステップS4
01)およびメッセージに対する反応が次のように循環
しながら行われる。なお、本実施の形態では、ジョブス
ケジュール制御エージェント23が予定テーブル281
を参照しながらジョブ取得・処理状態報告エージェント
21に新規のジョブ情報8を取得するように指示する
(ステップS21)形態となっているので、ジョブスケ
ジュール制御エージェント23がこの指示を他のエージ
ェントからのメッセージが入力されない間に行うように
もなっている。
【0124】・新規ジョブ評価エージェント22からジ
ョブ情報8が作業スケジュールに登録できるか否かの評
価が依頼されると(ステップS33)、予定テーブル2
81を参照して評価を行い(ステップS34)、評価結
果を新規ジョブ評価エージェント22に報告する(ステ
ップS35)。
【0125】・新規ジョブ評価エージェント22からジ
ョブ情報8を作業スケジュールに登録するよう依頼され
ると予定テーブル281にジョブ情報8を登録し(ステ
ップS41)、登録が完了した旨をジョブ取得・処理状
態報告エージェント21に通知する(ステップS4
2)。
【0126】・ジョブ処理状態モニタリングエージェン
ト25からの作業状態情報を受信すると、モニタリング
テーブル283に作業状態情報を記録し、実績テーブル
282を更新する(ステップS65)。さらに、予定テ
ーブル281の内容を実績テーブル282の内容に従っ
て更新する(ステップS66)。
【0127】・ジョブ処理状態モニタリングエージェン
ト25からジョブの処理が完了した通知を受けると(ス
テップS71)、新規ジョブ評価エージェント22へ実
績の計算を依頼し(ステップS72)、さらに予定テー
ブル281から次に処理するジョブに関する情報を読み
出してデバイス制御エージェント24に渡す(ステップ
S51)。
【0128】・新規ジョブ評価エージェント22から実
績の計算結果を受けると(ステップS73)、実績テー
ブル282に実績を記入して(ステップS74)ジョブ
取得・処理状態報告エージェント21にジョブの処理が
完了した旨を通知する(ステップS75)。
【0129】<1.4(e) デバイス制御エージェントにお
ける動作の流れ>図39はデバイス制御エージェント2
4の動作を示す流れ図である。デバイス制御エージェン
ト24では、他のエージェントからのメッセージの入力
(ステップS500)に対するメッセージの判定(ステ
ップS501)およびメッセージに対する反応が次のよ
うに循環しながら行われる。
【0130】・ジョブスケジュール制御エージェント2
3からジョブ情報8および付帯情報を受信すると(ステ
ップS51)、これらの情報をデバイスコントローラ3
1に転送する(ステップS52)。
【0131】・デバイスコントローラ31から作業状態
情報を受信すると(ステップS62)、作業状態情報を
ジョブ処理状態モニタリングエージェント25に転送す
る(ステップS63)。
【0132】<1.4(f) ジョブ処理状態モニタリングエ
ージェントにおける動作の流れ>図40はジョブ処理状
態モニタリングエージェント25の動作を示す流れ図で
ある。ジョブ処理状態モニタリングエージェント25で
は、他のエージェントからのメッセージの入力(ステッ
プS600)に対するメッセージの判定(ステップS6
01)およびメッセージに対する反応が次のように循環
しながら行われる。
【0133】・デバイス制御エージェント24から作業
状態情報を受信すると(ステップS63)、作業状態情
報を所定の情報量である作業単位毎に区切ってジョブス
ケジュール制御エージェント23に転送する(ステップ
S65)。ここで、作業状態情報がジョブの処理の完了
を示している場合には処理完了報告をジョブスケジュー
ル制御エージェント23に通知する(ステップS7
1)。
【0134】・また、デバイス制御エージェント24か
らの作業状態情報を逐次、モニタリングテーブル(詳
細)251に記入する(ステップS64)。
【0135】<1.5 まとめ>以上、この発明の第1
の実施の形態であるジョブ管理システム100について
説明してきたが、このジョブ管理システム100は1つ
の入力ジョブ管理用エージェントシステム部10に少な
くとも1つの装置側ジョブ管理用エージェントシステム
部20がLAN40を介して接続された構成となってお
り、各装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20
が1つの装置30に対応するように接続されている。
【0136】入力ジョブ管理用エージェントシステム部
10や装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20
はエージェントという自律性を有するプログラムを中心
として動作するようになっており、また、これらのエー
ジェントシステム部自体も自律性を有する動作を行うよ
うになっている。
【0137】ここで、このジョブ管理システム100で
は装置30を管理するための全ての動作を入力ジョブ管
理用エージェントシステム部10が担うのではなく、装
置側ジョブ管理用エージェントシステム部20が多くの
部分を担当するようになっている。すなわち、各装置3
0がいずれのジョブ情報8に基づいた処理を行うことが
できるか否か、さらにはいずれのジョブ情報8が採算性
があり、かつ今後の作業スケジュールに登録することが
できるか否かを各装置30に接続されている個々の装置
側ジョブ管理用エージェントシステム部20が自律的に
判断するようになっている。
【0138】したがって、入力ジョブ管理用エージェン
トシステム部10は各装置30の特徴や予定を把握する
必要はなく、また膨大で複雑な計算をする必要がない。
これにより、管理すべき装置30の台数が増加しても入
力ジョブ管理用エージェントシステム部10が計算不能
の状態に陥ったり、最善のジョブの配分ができないとい
う状態になることを防止することができる。その結果、
生産効率の向上が実現される。
【0139】なお、装置側ジョブ管理用エージェントシ
ステム部20の自律性を最大限に利用するために、もし
入力ジョブ管理用エージェントシステム部10において
故障が生じた場合であっても、装置側ジョブ管理用エー
ジェントシステム部20が入力ジョブ管理用エージェン
トシステム部10への通信を停止するのみであって、装
置30へのジョブの処理の指示を自律的に続行するよう
になっていてもよい。このような動作により、入力ジョ
ブ管理用エージェントシステム部10の停止の影響を受
けにくいジョブ管理システム100を構築することも可
能となる。
【0140】また、このジョブ管理システム100では
入力ジョブ管理用エージェントシステム部10に入力さ
れるジョブ情報8のうち所定の選択条件を満たすものの
みがジョブリストテーブル13に記憶されるようになっ
ているので、取り扱うジョブ情報8の数が予め低減さ
れ、入力ジョブ管理用エージェントシステム部10およ
び装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20の負
担が低減されるようになっている。これにより、さらに
ジョブ情報8を効率的に管理することができるようにな
っている。さらに、この選択条件は各装置側ジョブ管理
用エージェントシステム部20から予め入力ジョブ管理
用エージェントシステム部10に送られるようになって
いるので、入力ジョブ管理用エージェントシステム部1
0はいずれかの装置30に適したジョブ情報8を適切に
選択することができる。
【0141】以上、この発明に係る第1の実施の形態で
あるジョブ管理システム100について説明してきた
が、ジョブ管理システム100が管理する装置30は加
工装置に限定されるものではなく、また、各エージェン
トの機能、各データベースの内容等の詳細な部分につい
ては装置30の動作形態やジョブ情報8の形式に合わせ
て様々な変形、追加、省略が可能である。以下の実施の
形態についても同様である。
【0142】<2. 第2の実施の形態>図41はこの
発明に係る第2の実施の形態であるジョブ管理システム
200の構成の概略を示す図である。このジョブ管理シ
ステム200が第1の実施の形態に係るジョブ管理シス
テム100と異なる点は入力ジョブ管理用エージェント
システム部10がLAN40に複数接続されているとい
う点である。なお、各入力ジョブ管理用エージェントシ
ステム部10および各装置側ジョブ管理用エージェント
システム部20自体の動作は第1の実施の形態とほぼ同
様である。
【0143】第1の実施の形態において説明したよう
に、入力ジョブ管理用エージェントシステム部10や装
置側ジョブ管理用エージェントシステム部20は自律性
を有するので、これらの組合せは1対1や1対多に限定
されるものではなく、多対多であってもよい。
【0144】入力ジョブ管理用エージェントシステム部
10および装置側ジョブ管理用エージェントシステム部
20が共に複数である場合には、各装置側ジョブ管理用
エージェントシステム部20のジョブ取得・処理状態報
告エージェント21は任意の入力ジョブ管理用エージェ
ントシステム部10のジョブリストテーブル13から未
処理のジョブ情報8を取得することとなる。なお、ジョ
ブ取得・処理状態報告エージェント21がジョブ情報8
を取得する態様は、特定の入力ジョブ管理用エージェン
トシステム部10にジョブ情報8を要求するようになっ
ていてもよく、ジョブ情報8の要求に対して最初に反応
した入力ジョブ管理用エージェントシステム部10(ジ
ョブ管理エージェント11)がジョブ情報8を送信する
ようになっていてもよい。
【0145】また、ジョブ情報8を受け取ったジョブ取
得・処理状態報告エージェント21のその後の動作内容
は第1の実施の形態と全く同様である。
【0146】このようにこの発明に係るジョブ管理シス
テムでは、入力ジョブ管理用エージェントシステム部1
0および装置側ジョブ管理用エージェントシステム部2
0が自律性を有するため、入力ジョブ管理用エージェン
トシステム部10および装置側ジョブ管理用エージェン
トシステム部20を共に複数とすることができ、多量の
ジョブ情報8を効率よく複数の入力ジョブ管理用エージ
ェントシステム部10が管理することができるととも
に、各装置側ジョブ管理用エージェントシステム部20
が自律的にジョブ情報8を評価、選定して作業スケジュ
ールに登録するので、各入力ジョブ管理用エージェント
システム部10の負担も大きく軽減される。その結果、
ジョブの処理の効率を十分に高めることが可能となる。
【0147】また、ジョブ管理システム200では入力
ジョブ管理用エージェントシステム部10が複数である
ため、いずれかの入力ジョブ管理用エージェントシステ
ム部10が故障したとしても自律性を有する装置側ジョ
ブ管理用エージェントシステム部20の動作はほとんど
影響を受けることはない。すなわち、装置側ジョブ管理
用エージェントシステム部20は正常に機能している入
力ジョブ管理用エージェントシステム部10と交信をす
ることにより、動作を続行することが可能となる。
【0148】
【発明の効果】請求項1ないし16記載の発明では、装
置側ジョブ管理部が当該装置側ジョブ管理部に対応する
装置が取り扱うことができるジョブ情報を選定するの
で、入力ジョブ管理部の負担が軽減される。これによ
り、入力ジョブ管理部における処理が過大になることを
防止するとともに装置に適切なジョブ処理動作を行わせ
ることができ、生産効率の向上を図ることができる。
【0149】請求項3および10記載の発明では、入力
ジョブ管理部が複数であるので、多数のジョブ情報を的
確に管理することができるとともに、入力ジョブ管理部
の故障等の影響を受けることなく装置側ジョブ管理部が
装置にジョブ処理動作を行わせることができる。
【0150】請求項4記載の発明では、装置側ジョブ管
理部が対応する装置の内部に配置されているので、装置
の外観上を美しくすることができるとともに装置側ジョ
ブ管理部をコンパクトにし、かつ保護することができ
る。
【0151】請求項5および11記載の発明では、装置
側ジョブ管理部がジョブ情報を自律的に取得して評価す
るので、入力ジョブ管理部の負担を軽減しつつ適切なジ
ョブの管理が実現される。
【0152】請求項6および13記載の発明では、装置
側ジョブ管理部がジョブ情報を処理すべきジョブとして
登録するので、入力ジョブ管理部の負担を軽減しつつ適
切なジョブの管理が実現される。
【0153】請求項7および15記載の発明では、ジョ
ブ処理の完了が装置側ジョブ管理部から入力ジョブ管理
部に通知されるので、入力ジョブ管理部においてジョブ
処理の完了状況を把握することができる。
【0154】請求項12記載の発明では、ジョブ情報の
評価結果が入力ジョブ管理部に通知されるので、入力ジ
ョブ管理部においてジョブ情報の評価結果を把握するこ
とができる。
【0155】請求項14記載の発明では、ジョブ情報の
登録の完了が入力ジョブ管理部に通知されるので、入力
ジョブ管理部においてジョブ情報の登録状況を把握する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るジョブ管理システムの構成の概
要を示す図である。
【図2】この発明に係る第1の実施の形態であるジョブ
管理システムの構成を示す図である。
【図3】入力ジョブ管理用エージェントシステム部のハ
ードウェア構成を示す図である。
【図4】装置側ジョブ管理用エージェントシステム部の
ハードウェア構成を示す図である。
【図5】ジョブ管理システムに入力されたジョブ情報が
ジョブリストテーブルに記憶される動作、および新規ジ
ョブ評価エージェントがジョブ情報を取得する動作を示
す図である。
【図6】新規ジョブ評価エージェントがジョブ情報を評
価する動作を示す図である。
【図7】ジョブ情報を作業スケジュールに登録する動
作、およびデバイス制御エージェントが装置を制御する
動作を示す図である。
【図8】装置の作業状態をモニタリングする動作を示す
図である。
【図9】装置におけるジョブの処理が完了した際のジョ
ブ管理システムの動作を示す図である。
【図10】図5におけるステップS11ないしステップ
S13の内容を示す流れ図である。
【図11】ジョブデータベースの内容の例を示す図であ
る。
【図12】ジョブリストテーブルの内容の例を示す図で
ある。
【図13】ジョブリストテーブルの内容の例を示す図で
ある。
【図14】装置側ジョブ管理用エージェントシステム部
からの選択条件の例を示す図である。
【図15】図5におけるステップS21ないしステップ
S24の内容を示す流れ図である。
【図16】図5におけるステップS25ないしステップ
S27の内容を示す流れ図である。
【図17】図6におけるステップS31ないしステップ
S35の内容を示す流れ図である。
【図18】図6におけるステップS36およびステップ
S37の内容を示す流れ図である。
【図19】装置能力情報データベースの内容の例を示す
図である。
【図20】原価計算情報データベースの内容の例を示す
図である。
【図21】図7におけるステップS41ないしステップ
S43の内容を示す流れ図である。
【図22】予定テーブルの内容の例を示す図である。
【図23】見積の計算例を示す図である。
【図24】図7におけるステップS51ないしステップ
S53の内容を示す流れ図である。
【図25】図8におけるステップS61ないしステップ
S66の内容を示す流れ図である。
【図26】モニタリングテーブル(詳細)の内容の例を
示す図である。
【図27】モニタリングテーブル(概略)の内容の例を
示す図である。
【図28】図9におけるステップS71ないしステップ
S74の内容を示す流れ図である。
【図29】図9におけるステップS75ないしステップ
S77の内容を示す流れ図である。
【図30】実績の計算例を示す図である。
【図31】実績テーブルの内容の例を示す図である。
【図32】ジョブ管理エージェントの動作を示す流れ図
である。
【図33】ジョブ取得・処理状態報告エージェントの動
作を示す流れ図である。
【図34】新規ジョブ評価エージェントの動作を示す流
れ図である。
【図35】ステップS31における新規ジョブ評価エー
ジェントの動作を示す流れ図である。
【図36】ステップS32における新規ジョブ評価エー
ジェントの動作を示す流れ図である。
【図37】ジョブスケジュール制御エージェントの動作
を示す流れ図である。
【図38】ジョブスケジュール制御エージェントの動作
を示す流れ図である。
【図39】デバイス制御エージェントの動作を示す流れ
図である。
【図40】ジョブ処理状態モニタリングエージェントの
動作を示す流れ図である。
【図41】この発明に係る第2の実施の形態であるジョ
ブ管理システムの構成のを示す図である。
【図42】従来のジョブ管理方法を示す図である。
【符号の説明】
8 ジョブ情報 9 記録媒体 10 入力ジョブ管理用エージェントシステム部 20 装置側ジョブ管理用エージェントシステム部 21 ジョブ取得・処理状態報告エージェント 22 新規ジョブ評価エージェント 23 ジョブスケジュール制御エージェント 24 デバイス制御エージェント 30 装置 100、200 ジョブ管理システム S11〜S15、S21〜S27、S31〜S37、S
41〜S43、S51〜S53、S61〜S66、S7
1〜S77 ステップ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置のジョブ処理動作を管理するジョブ
    管理システムであって、 (a) 前記装置が取り扱う複数のジョブ情報を格納する入
    力ジョブ管理部と、 (b) 前記装置に対応した装置側ジョブ管理部と、を備
    え、 前記装置側ジョブ管理部が、 (b-1) 前記複数のジョブ情報のうち前記装置が取り扱う
    ことができるジョブ情報を選定する手段と、 (b-2) 選定されたジョブ情報に従って当該装置側ジョブ
    管理部に対応する装置にジョブ処理動作を行わせる手段
    と、を有することを特徴とするジョブ管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジョブ管理システムであ
    って、 前記装置および前記装置側ジョブ管理部の組合せが複数
    であることを特徴とするジョブ管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のジョブ管理シス
    テムであって、 前記入力ジョブ管理部が複数であり、 前記選定する手段が、各入力ジョブ管理部が格納してい
    る複数のジョブ情報から当該装置側ジョブ管理部に対応
    する装置が取り扱うことができるジョブ情報を選定する
    ことを特徴とするジョブ管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のジ
    ョブ管理システムであって、 前記装置側ジョブ管理部が、当該装置側ジョブ管理部に
    対応する装置の内部に配置されていることを特徴とする
    ジョブ管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のジ
    ョブ管理システムであって、 前記選定する手段が、 (b-1-1) 前記入力ジョブ管理部から未処理のジョブ情報
    を取得する手段と、 (b-1-2) 取得したジョブ情報が当該装置側ジョブ管理部
    に対応する装置が取り扱うことができるか否かを評価す
    る手段と、を有することを特徴とするジョブ管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のジョブ管理システムであ
    って、 前記装置側ジョブ管理部が、 (b-3) 前記評価する手段の評価結果が肯定的な場合に前
    記取得したジョブ情報を処理すべきジョブとして登録す
    る手段、をさらに有することを特徴とするジョブ管理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のジ
    ョブ管理システムであって、 前記装置側ジョブ管理部が、 (b-4) 当該装置側ジョブ管理部に対応する装置における
    ジョブ処理の完了を前記入力ジョブ管理部に通知する手
    段、をさらに有することを特徴とするジョブ管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 装置のジョブ処理動作を管理するジョブ
    管理方法であって、 (a) 前記装置が取り扱う複数のジョブ情報を入力ジョブ
    管理部に格納する工程と、 (b) 前記装置に対応する装置側ジョブ管理部が、前記複
    数のジョブ情報のうち当該装置側ジョブ管理部に対応す
    る装置が取り扱うことができるジョブ情報を選定する工
    程と、 (c) 選定されたジョブ情報に従って前記装置側ジョブ管
    理部が当該装置側ジョブ管理部に対応する装置にジョブ
    処理動作を行わせる工程と、を有することを特徴とする
    ジョブ管理方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のジョブ管理方法であっ
    て、 前記装置および前記装置側ジョブ管理部の組合せが複数
    であることを特徴とするジョブ管理方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のジョブ管理方
    法であって、 前記入力ジョブ管理部が複数であり、 前記選定する工程が、各入力ジョブ管理部が格納してい
    る複数のジョブ情報から当該装置側ジョブ管理部に対応
    する装置が取り扱うことができるジョブ情報を選定する
    工程であることを特徴とするジョブ管理方法。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかに記載
    のジョブ管理方法であって、 前記選定する工程が、 (b-1) 前記入力ジョブ管理部から未処理のジョブ情報を
    取得する工程と、 (b-2) 取得したジョブ情報が当該装置側ジョブ管理部に
    対応する装置が取り扱うことができるか否かを評価する
    工程と、を有することを特徴とするジョブ管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のジョブ管理方法であ
    って、 (d) 前記評価する工程における評価結果を前記入力ジョ
    ブ管理部へと通知する工程、をさらに有することを特徴
    とするジョブ管理方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載のジョブ管
    理方法であって、 (e) 前記評価する工程において肯定的な評価がなされた
    ジョブ情報を当該装置側ジョブ管理部に対応する装置が
    処理すべきジョブとして登録する工程、をさらに有する
    ことを特徴とするジョブ管理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のジョブ管理方法であ
    って、 (f) 前記登録する工程における登録の完了を前記入力ジ
    ョブ管理部へと通知する工程、をさらに有することを特
    徴とするジョブ管理方法。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし14のいずれかに記載
    のジョブ管理方法であって、 (g) 前記ジョブ処理動作を行わせる工程におけるジョブ
    処理の完了を前記入力ジョブ管理部に通知する工程、を
    さらに有することを特徴とするジョブ管理方法。
  16. 【請求項16】 装置が取り扱う複数のジョブ情報を格
    納する入力ジョブ管理部と、 前記装置に対応しており、当該装置にジョブ処理動作を
    行わせる装置側ジョブ管理部と、を備えるジョブ管理シ
    ステムに、請求項8ないし15のいずれかに記載のジョ
    ブ管理方法を実行させるプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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