JPH1192188A - モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物 - Google Patents

モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物

Info

Publication number
JPH1192188A
JPH1192188A JP27189797A JP27189797A JPH1192188A JP H1192188 A JPH1192188 A JP H1192188A JP 27189797 A JP27189797 A JP 27189797A JP 27189797 A JP27189797 A JP 27189797A JP H1192188 A JPH1192188 A JP H1192188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
concrete
cement
aggregate
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27189797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Izumida
建治 泉田
Kiyoshi Maehara
喜好 前原
Masanori Ogawa
正宣 小川
Yuji Ito
裕二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP27189797A priority Critical patent/JPH1192188A/ja
Publication of JPH1192188A publication Critical patent/JPH1192188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/02Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates
    • C04B18/021Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates agglomerated by a mineral binder, e.g. cement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0045Polymers chosen for their physico-chemical characteristics
    • C04B2103/0051Water-absorbing polymers, hydrophilic polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/72Repairing or restoring existing buildings or building materials

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート製品等にひび割れが生じてその中
に水が浸入したとしても、その浸入水により、更にひび
割れが成長する現象を防ぐ方策を確立すること。 【解決手段】(a)界面活性剤、(b)高吸水性ポリマ
ー、(c)水不溶解性粉状物、(d)水混合物(A)
を、セメント、砂及び水と混合混練し、硬化させた後、
必要により所望の大きさに砕いて得られるモルタルまた
はコンクリート用骨材及び該骨材を含有するモルタルま
たはコンクリート組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタルまたはコ
ンクリート製品に生じるひび割れによりモルタルまたは
コンクリート製品の劣化が促進されることを防ぐモルタ
ルまたはコンクリート用骨材とこれを配合して得られる
モルタルまたはコンクリート組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートは、物理的応力、アルカリ
骨材反応、固化時の水和熱、温度変化、凍結、中性化等
によりひび割れを生じ、この隙間から水が内部に浸入す
ると、更にひび割れを大きくするというプロセスで劣化
していく。特にひび割れが内部の鉄筋にまで到達すると
鉄筋は浸入してくる水により急速に錆びて膨張し、更に
ひび割れを押し広げてコンクリートの劣化を早めること
になる。従ってこの様な劣化促進作用のあるひび割れか
ら、コンクリート製品を守る為に、水の浸入を防ぐべく
コンクリート製品へのペイント塗装、樹脂またはモルタ
ル等のひび割れへの充填、撥水剤の塗布等が行われてい
る。あるいは特公平03−66466ではコンクリート
中に、不透水性外殻と高吸水性樹脂を含む芯剤とからな
る樹脂カプセルを含有させることにより、クラック発生
時に樹脂が吸水膨潤して、漏水を防止するということが
開示されている。しかしながら前記樹脂カプセルの比重
は1程度であるがコンクリート骨材の比重は3程度であ
るので、セメント打設時の混練で比重の小さい樹脂カプ
セルが表面に浮き、コンクリート内部に均一に分散され
ず、深いひび割れには効力がないという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】補修したコンクリート
に更にひび割れが生じると、再び補修を行わねばなら
ず、劣化促進させない為には定期的な補修が必要という
ことになる。従ってコンクリート製品等にひび割れが生
じてその中に水が浸入したとしても、その浸入水によ
り、更にひび割れが成長する現象を防ぐ方策の確立が望
まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題を解決すべく鋭意検討を行った結果本発明に至っ
た。即ち本発明は、(1)(a)界面活性剤、(b)高
吸水性ポリマー、(c)非水硬性の水不溶性粉状物、及
び(d)水の混合物(A)を、セメント、砂及び水と混
合混練し、硬化させたモルタルまたはコンクリート用骨
材、(2)界面活性剤が1〜35重量%、高吸水性ポリ
マーが0.1〜20重量%、水不溶性粉状物が1〜35
重量%、水が10〜97.9重量%を占める割合となる
よう混合物(A)を調製し、これを混合物(A)、セメ
ント、砂及び水の合計重量に対し1〜40重量%混合混
練する前項(1)に記載の骨材、(3)高吸水性ポリマ
ーがポリ(メタ)アクリル酸誘導体である前項(1)ま
たは(2)に記載の骨材、(4)ポリ(メタ)アクリル
酸誘導体がポリ(メタ)アクリル酸ナトリウムまたはポ
リ(メタ)アクリル酸アミドである前項(3)に記載の
骨材、(5)前項(1)〜(4)のいずれか1項に記載
の骨材を配合したモルタルまたはコンクリート組成物。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のモルタルまたはコンクリート用骨材は界面活性
剤、高吸水性ポリマー、非水硬性の水不溶性粉状及び水
を混合した混合物(混合物(A))をセメント、砂に水
を加えて混練した硬化前のフレッシュコンクリートに配
合してから硬化させ、必要により更に適当な大きさに砕
いて得られる。
【0006】本発明で使用する界面活性剤は、本発明の
骨材を含有する本発明のモルタルまたはコンクリート組
成物を硬化して得られる硬化物(以下、単に硬化物とい
う)にひび割れが生じ、水がひび割れから浸入してきた
ときに骨材に含まれる高吸水性ポリマーと水不溶性紛状
物が膨潤してひび割れを充填するのを助ける。界面活性
剤は、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性系等
如何なる種類のものであっても良く、具体的例として
は、脂肪酸塩、燐酸エステル、ポリオキシエチレングリ
コール、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルエー
テル硫酸エステル塩、アルファオレフィンスルフォン酸
塩、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられ、これらは
単独でまたは2種以上を混合して用いても良い。これら
界面活性剤のうち環境面からは生分解性の良好なものを
選択するのが好ましい。具体的例としては脂肪酸ナトリ
ウム、脂肪酸カリウム、アルキルエーテル硫酸エステル
ナトリウム、アルファオレフィンスルフォン酸ナトリウ
ム、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシ
ド等が挙げられる。界面活性剤の配合量は1〜35重量
%で用いられ、好ましくは2〜20重量%である。
【0007】高吸水性ポリマーとしては、短時間で吸
水、膨潤し、最大では自己の重量の数百倍程度にまで膨
潤するような物質が用いられ、、非架橋型高吸水性ポリ
マーで、通常のコンクリートの固化時間内ではほとんど
吸水乃至膨潤しないものが好ましい。高吸水性ポリマー
は硬化物のひび割れから水が浸入してきたときに吸水し
て膨潤し、ひび割れを埋めると同時に、膨潤に伴って骨
材から押し出される水不溶性粉状物のバインダーとな
り、水不溶性粉状物がひび割れ個所へ入り込んだ後、流
失するのを防ぐ働きがある。
【0008】使用しうる高吸水性ポリマーの具体例とし
ては、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、ポリ
(メタ)アクリル酸アミド等のポリ(メタ)アクリル酸
系誘導体、カルボキシメチルセルロースアルカリ金属
塩、アルギン酸ナトリウム塩、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、澱粉グリコール酸ナトリウム塩、澱
粉リン酸エステルナトリウム塩、澱粉−アクリル酸塩グ
ラフト共重合体等が挙げられ、ポリ(メタ)アクリル酸
系誘導体が好ましく、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウ
ムまたはポリ(メタ)アクリル酸アミドが更に好まし
く、ポリアクリル酸ナトリウムが特に好ましい。高吸水
性ポリマーは、混合物(A)において通常0.1〜20
重量%、好ましくは1〜10重量%を占める割合で配合
する。
【0009】また、高吸水性ポリマーは、親水性糊剤を
混合せしめることもできる。親水性糊剤は、天然物系糊
剤、合成高分子系糊剤等いずれでも良いが、腐敗しにく
い合成高分子系糊剤が好ましい。具体例としてはポリビ
ニルアルコール、澱粉糊、ゼラチン、膠、ヒドロキシプ
ロピルセルロース等が挙げられる。親水性糊剤を使用す
る場合の親水性糊剤の配合量は、高吸水性ポリマー10
0重量部に対して通常3〜40重量部である。また、高
吸水性ポリマーと親水性糊剤のトータルの混合物(A)
における配合割合は、通常0.1〜20重量%、好まし
くは1〜10重量%である。配合割合が0.1重量%未
満では混合物(A)の粘度が不十分になり、混合物
(A)がひび割れ個所へ入り込んだ後で流失する恐れが
ある。
【0010】本発明において用いる水不溶性粉状物は非
水硬性、即ち水とのみ混合しただけでは硬化反応しない
ものであれば有機物粉体、無機物粉体何れでも良く、粒
径1ミクロン〜1mmに幅広くかつ均等に分布している
ものが好ましい。また、その比重は水に近い1.0ぐら
いか若干重いくらいが良く、水中に浮遊し、均一に分散
するものがよい。具体例としては、ロジン粉末、樹脂粒
子、粘土、木粉、バーミキュライト、パーライト、シラ
スバルーン等が挙げられる。水不溶性粉状物は単独また
は2種以上の混合でも良く、2種以上用いる場合粒度分
布が広くなる組合せが好ましくい。これら水不溶解性粉
状物のうち粘士が好ましい。ここで粘士とは適当量の水
を混ぜてこねると可塑性を生じ、乾けば剛性を示し、高
い温度で焼くと焼結するような物質をいう。具体例とし
てはベントナイト、モンモリロナイト、カオリン、木節
粘土、ガイロメ粘士等が挙げられ、モンモリロナイトが
好ましい。水不溶性粉状物は、混合物(A)において、
通常1〜35重量%、好ましくは5〜25重量%を占め
る割合で配合する。
【0011】本発明においては、界面活性剤、高吸水性
ポリマー、水不溶性粉状物はあらかじめ水で混練して混
合物(A)としておいてからセメント、砂及び水と混合
しセメント組成物とする。水で混練してないと界面活性
剤、高吸水性ポリマー及び水不溶性粉状物がセメント組
成物中に不均一に分散してしまい、これら3成分が同時
にひび割れに入り込むことが出来なくなる。この場合の
水は、混合物(A)において通常10〜97.9重量
%、好ましくは30〜80重量%を占める割合で配合す
る。
【0012】混合物(A)の使用量は、混合物(A)、
セメント、砂及びセメント組成物を得る際に使用する水
の合計重量に対し、通常1〜40重量%、好ましくは3
〜25重量%である。
【0013】セメント組成物を得る際のセメントの種類
は特に限定されず、普通ポルトランドセメント、アルミ
ナセメント、シリカセメント、フライアッシュセメント
等が挙げられる。また砂は通常のモルタルまたはコンク
リート組成物に使用されているものであれば特に制限は
ないが、粒径0.1〜1mm程度の川砂が好ましい。セ
メント組成物においてセメント:砂の使用割合は通常
1:1〜3(重量部比)であり、セメント:水の使用割
合は通常10:2.5〜7、好ましくは10:2.5〜
3(重量部比)である。セメント組成物は通常セメン
ト、砂を良く混合したものに徐々に水を混練しながら加
え次いで混合物(A)を加え混練する。
【0014】こうして得られたセメント組成物は、通常
は硬化させてから砂利程度の大きさに砕いて本発明の骨
材を得ることができるが、硬化せしめる前に所望する大
きさにセメント組成物を成形してから硬化させ、粉砕工
程を省略しても良い。骨材の形状、大きさについては任
意であるが、その形状は金平糖の様に表面に凹凸の有る
球状で、大きさは直径0.5〜2.0cmぐらいのもの
が好ましい。尚、後述する本発明のモルタルまたはコン
クリート組成物において、コンクリート組成物を得る場
合は、本発明の骨材の大きさはコンクリート組成物に使
用する砂利と同程度の大きさにすることが本発明の骨材
が均等に分散される点で好ましい。
【0015】こうして得られた本発明の骨材をセメント
等と配合し、本発明のモルタルまたはコンクリート組成
物を得ることができる。本発明のモルタルまたはコンク
リート組成物における本発明の骨材以外の成分として
は、通常のモルタルまたはコンクリート組成物に使用さ
れるものであれば特に制限はない。
【0016】本発明の骨材のモルタルまたはコンクリー
ト組成物における配合量は任意であるが、通常モルタル
またはコンクリート組成物中で0.1〜50容積%を占
める割合となるのが好ましい。
【0017】次に本発明の骨材のひび割れ防止の機構に
つきコンクリート製品を例にとり説明する。図1は本発
明の骨材を配合したコンクリート組成物を硬化させたコ
ンクリート製品の一例である。図1中の1で示されるの
コンクリート中には本発明の骨材2が配合されており均
一に分散している。このコンクリートには3で示される
ひび割れが生じており、そのひび割れ内部の面(空孔)
では骨材2が露出している。この様なコンクリート製品
に水が接触すると、水はひび割れを通じてコンクリート
製品内部に浸入する。しかしながら水と接触した本発明
の骨材2からそれに含まれる界面活性剤、高吸水性ポリ
マー、水不溶性粉状物が吸水、膨潤して溶けだし、図2
の様にひび割れに充填される、この様に充填されると最
早水はコンクリート内に浸入出来なくなる。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例によって更に詳細に説明
する。
【0019】実施例1 (1)界面活性剤:オレイン酸ナトリウム100g(試
薬、和光純薬工業株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム2
0g(商品名:パナカヤクF、日本化薬株式会社製) (3)水不溶性粉状物:シラスバルーン50g(商品
名、フロービーズHE−5023、製鉄化学工業株式会
社製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。
【0020】別に市販砂配合済みセメント(商品名:家
庭セメント、東京サンホーム株式会社製)2.6Kgを
用意し、これに水600gを加え5分間混練した。30
分間放置後前記の混練物を160g(対セメント5重量
%)を加えて混練した後、厚み1cmの板状になる様に
ポリエチレンシート上に広げて固化させた。2日間放置
後このコンクリート板を大きさ0.5〜2cmに砕き、
本発明の骨材とした。別に市販砂配合済みセメント(商
品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)2.
6Kgを用意し、これに水600gと前記で得られた骨
材200g(対セメント7容積%)を加えてよく混練し
た後、型枠に入れて図3の形状物として固化させた。こ
のコンクリート容器を二つに割った後(図4)再び合わ
せて針金で補強し、図5の状態にして容器に水を注いだ
が、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を水中
に10分間浸漬した。これを取り出し、容器に一杯にな
るまで水を注いだが水が容器の合わせ目から漏れること
はなかった(7日間漏水無し)。合わせ目には本発明の
骨材中の成分が滲みだし、充填されていた。
【0021】 実施例2 (1)界面活性剤:ステアリン酸ナトリウム50g、(試薬、和光純薬工業株式 会社製) ラルリル硫酸ナトリウム20g、(商品名、エマール10パ ウダー、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム30g(商品名:パナカヤ クF、日本化薬株式会社製) (3)水不溶性粉状物:雲母粉100g(商品名:ミカパウダーA1000、日 本マイカ製作所製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。
【0022】別に市販砂配合済みセメント(商品名:家
庭セメント、東京サンホーム株式会杜製)2.6Kgを
用意し、これに水600gを加え5分間混練した。30
分間放置後前記の混練物を100g(対セメント3重量
%)を加えて混練した後、厚み1cmの板状になる様に
ポリエチレンシート上に広げて固化させた、2日間放置
後このコンクリート板を大きさ0.5〜2cmに砕き、
本発明の骨材とした。別に市販砂配合済みセメント(商
品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会杜製)2.
6Kgを用意し、これに水600gと前記で得られた骨
材200g(対セメント7容積%)を加えてよく混練し
た後、型枠に入れて図3の形状物として固化させた。こ
のコンクリート容器を二つに割った後(図4)再び合わ
せて針金で補強し、図5の状態にして容器に水を注いだ
が、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を水中
に10分間浸漬した。これを取り出し、容器に一杯にな
るまで水を注いだが水が容器の合わせ目から漏れること
はなかった(7日間漏水無し)。合わせ目には本発明の
骨材中の成分が滲みだし、充填されていた。
【0023】実施例3 (1)界面活性剤:ポリカルボン酸型高分子界面活性剤
30g、(商品名、デモールP、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:アルギン酸ナトリウム40
g、(試薬、和光純薬工業株式会社製) (3)水不溶性粉状物:シラスバルーン50g(商品
名:フロービーズHE−5023、製鉄化学工業株式会
社製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。
【0024】別に市販砂配合済みセメント(商品名:家
庭セメント、東京サンホーム株式会社製)2.6Kgを
用意し、これに水600gを加え5分間混練した。30
分間放置後前記の配合物を100g(対セメント3重量
%)を加えて混練した後、厚み1cmの板状になる様に
ポリエチレンシート上に広げて固化させた。2日間放置
後このコンクリート板を大きさ0.5〜2cmに砕き、
本発明の骨材とした。別に市販砂配合済みセメント(商
品名:家庭セメント、東京サンホーム株式会社製)2.
6Kgを用意し、これに水600gと前記で得られた骨
材200g(対セメント7容積%)を加えてよく混練し
た後、型枠に入れて図3の形状物として固化させた。こ
のコンクリート容器を二つに割った後(図4)再び合わ
せて針金で補強し、図5の状態にして容器に水を注いだ
が、水は合わせ目から直ぐに漏れ出た。この容器を水中
に10分間浸漬した。これを取り出し、容器に一杯にな
るまで水を注いだが水が容器の合わせ目から漏れること
はなかった(7日間漏水無し)。合わせ目には本発明の
骨材中の成分が滲みだし、充填されていた。
【0025】
【発明の効果】本発明の骨材は通常のモルタルまたはコ
ンクリート用骨材と比重がほぼ同じため、モルタルまた
はコンクリートに配合しても均一に分散される。また、
本発明の骨材を配合した本発明のモルタルまたはコンク
リート組成物の硬化物は、使用中に生じたひび割れを通
して水が浸入してきてもその水を利用して、ひび割れ部
を速やかに高吸水性ポリマー、水不溶性粉状物が充填す
るため、浸入水の内部への浸入を防ぐ事が出来る。従っ
てモルタル及びコンクリート製品の劣化を防ぐために極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨材を配合したコンクリート製品の例
【図2】本発明の骨材が浸入してきた水によって高吸水
性ポリマーが膨潤し、水不溶性粉状物と共にひび割れ部
を充填した例
【図3】実施例において製造した容器
【図4】図3の容器を2分割したもの
【図5】図3で得られた2分割された製品を針金で補強
し復元したもの
【符号の説明】
1 コンクリート部 2 本発明の骨材 3 ひび割れ 4 高吸水性ポリマーと水不溶性粉状物 5 合わせ目 6 針金
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明において用いる水不溶性粉状物は非
水硬性、即ち水とのみ混合しただけでは硬化反応しない
ものであれば有機物粉体、無機物粉体何れでも良く、粒
径1ミクロン〜1mmに幅広くかつ均等に分布している
ものが好ましい。また、その比重は水に近い1.0ぐら
いか若干重いくらいが良く、水中に浮遊し、均一に分散
するものがよい。具体例としては、ロジン粉末、樹脂粒
子、粘土、木粉、バーミキュライト、パーライト、シラ
スバルーン等が挙げられる。水不溶性粉状物は単独また
は2種以上の混合でも良く、2種以上用いる場合粒度分
布が広くなる組合せが好ましくい。これら水不溶解性粉
状物のうち粘土が好ましい。ここで粘土とは適当量の水
を混ぜてこねると可塑性を生じ、乾けば剛性を示し、高
い温度で焼くと焼結するような物質をいう。具体例とし
てはベントナイト、モンモリロナイト、カオリン、木節
粘土、ガイロメ粘土等が挙げられ、モンモリロナイトが
好ましい。水不溶性粉状物は、混合物(A)において、
通常1〜35重量%、好ましくは5〜25重量%を占め
る割合で配合する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 実施例2 (1)界面活性剤:ステアリン酸ナトリウム50g、(試薬、和光純薬工業株式 会社製) ラウリル硫酸ナトリウム20g、(商品名、エマール10パ ウダー、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム30g(商品名:パナカヤ クF、日本化薬株式会社製) (3)水不溶性粉状物:雲母粉100g(商品名:ミカパウダーA1000、日 本マイカ製作所製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例1 (1)界面活性剤:オレイン酸ナトリウム100g(試
薬、和光純薬工業株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:ポリアクリル酸ナトリウム2
0g(商品名:パナカヤクF、日本化薬株式会社製) (3)水不溶性粉状物:ポリエチレンビーズ50g(商
品名、フロービーズHE−5023、製鉄化学工業株式
会社製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例3 (1)界面活性剤:ポリカルボン酸型高分子界面活性剤
30g、(商品名、デモールP、花王株式会社製) (2)高吸水性ポリマー:アルギン酸ナトリウム40
g、(試薬、和光純薬工業株式会社製) (3)水不溶性粉状物:ポリエチレンビーズ50g(商
品名:フロービーズHE−5023、製鉄化学工業株式
会社製) (4)水:200g (1)、(2)、(3)を混合した後、(4)を加え1
0分間混練した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)界面活性剤、(b)高吸水性ポリマ
    ー、(c)非水硬性の水不溶性粉状物、及び(d)水の
    混合物(A)を、セメント、砂及び水と混合混練し、硬
    化させたモルタルまたはコンクリート用骨材。
  2. 【請求項2】界面活性剤が1〜35重量%、高吸水性ポ
    リマーが0.1〜20重量%、水不溶性粉状物が1〜3
    5重量%、水が10〜97.9重量%を占める割合とな
    るよう混合物(A)を調製し、これを混合物(A)、セ
    メント、砂及び水の合計重量に対し1〜40重量%混合
    混練する請求項1に記載の骨材。
  3. 【請求項3】高吸水性ポリマーがポリ(メタ)アクリル
    酸誘導体である請求項1または2に記載の骨材。
  4. 【請求項4】ポリ(メタ)アクリル酸誘導体がポリ(メ
    タ)アクリル酸ナトリウムまたはポリ(メタ)アクリル
    酸アミドである請求項3に記載の骨材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨材
    を配合したモルタルまたはコンクリート組成物。
JP27189797A 1997-09-19 1997-09-19 モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物 Pending JPH1192188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27189797A JPH1192188A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27189797A JPH1192188A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1192188A true JPH1192188A (ja) 1999-04-06

Family

ID=17506425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27189797A Pending JPH1192188A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1192188A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095715A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Sintokogio Ltd セメント硬化体用骨材及びセメント硬化体
FR2942469A1 (fr) * 2009-02-24 2010-08-27 Vicat Composition utile pour la preparation d'un beton sans ajout d'eau.
JP2011062943A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Tsuneo Matsumoto 未使用生コン処理方法、及びリサイクル生コンクリート
KR20140043042A (ko) * 2010-12-21 2014-04-08 마페이 에스.피.에이. 시멘트 조성물로부터 골재를 제조하는 방법
WO2016003757A1 (en) * 2014-07-01 2016-01-07 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
WO2016188559A1 (en) * 2015-05-26 2016-12-01 Cemex Research Group Ag. Method to artificially agglomerate finely divided materials
US10266450B2 (en) 2014-07-01 2019-04-23 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
JPWO2020245882A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10
US10920494B2 (en) 2007-12-11 2021-02-16 Aquasmart Enterprises, Llc Hydraulic fracture composition and method
US10947447B2 (en) 2007-12-11 2021-03-16 Aquasmart Enterprises, Llc Hydraulic fracture composition and method
CN115180864A (zh) * 2022-07-13 2022-10-14 交通运输部公路科学研究所 一种桥面流态混凝土快速塑化材料

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003095715A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Sintokogio Ltd セメント硬化体用骨材及びセメント硬化体
US10947447B2 (en) 2007-12-11 2021-03-16 Aquasmart Enterprises, Llc Hydraulic fracture composition and method
US10920494B2 (en) 2007-12-11 2021-02-16 Aquasmart Enterprises, Llc Hydraulic fracture composition and method
FR2942469A1 (fr) * 2009-02-24 2010-08-27 Vicat Composition utile pour la preparation d'un beton sans ajout d'eau.
WO2010097543A1 (fr) * 2009-02-24 2010-09-02 Vicat Composition utile pour la preparation d'un beton sans ajout d'eau
JP2011062943A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Tsuneo Matsumoto 未使用生コン処理方法、及びリサイクル生コンクリート
KR20140043042A (ko) * 2010-12-21 2014-04-08 마페이 에스.피.에이. 시멘트 조성물로부터 골재를 제조하는 방법
US10266450B2 (en) 2014-07-01 2019-04-23 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
WO2016003757A1 (en) * 2014-07-01 2016-01-07 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US10150701B2 (en) 2014-07-01 2018-12-11 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US11767262B2 (en) 2014-07-01 2023-09-26 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US10611687B2 (en) 2014-07-01 2020-04-07 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US10618843B2 (en) 2014-07-01 2020-04-14 Aquasmartenterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US11220458B2 (en) 2014-07-01 2022-01-11 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US9783457B2 (en) 2014-07-01 2017-10-10 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US9359253B2 (en) 2014-07-01 2016-06-07 Aquasmart Enterprises, Llc Coated-fine-aggregate, concrete composition and method
US10640423B2 (en) 2015-05-26 2020-05-05 Cemex Research Group Ag Method to artificially agglomerate finely divided materials
WO2016188559A1 (en) * 2015-05-26 2016-12-01 Cemex Research Group Ag. Method to artificially agglomerate finely divided materials
WO2020245882A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 関東天然瓦斯開発株式会社 セメントスラリーの供給方法とそれを用いた坑の掘削方法及びセメンチング方法
JPWO2020245882A1 (ja) * 2019-06-03 2020-12-10
CN115180864A (zh) * 2022-07-13 2022-10-14 交通运输部公路科学研究所 一种桥面流态混凝土快速塑化材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100894934B1 (ko) 미세하게 미립으로 덮힌 표면의 미립자
US3257338A (en) Concrete composition comprising cement, primary aggregate, particulate expanded polystyrene and a homogenizing agent
JPH1192188A (ja) モルタルまたはコンクリート用骨材及びモルタルまたはコンクリート組成物
JP2016527175A (ja) 複合構造材料及びそのための骨材
JP4500371B2 (ja) セメント混和剤のコンパクト化ユニット
CN108975817B (zh) 一种利用脱硫石膏晶须增强的保温砂浆及其制备方法
JPH03237049A (ja) 締固め不要の気中打設コンクリートの製造方法
JPH11310779A (ja) 可塑性注入材
KR102279214B1 (ko) 일반강도 고유동성 콘크리트용 혼화제 조성물
JPH01261250A (ja) 高吸水性樹脂を用いたセメント・コンクリートおよびモルタルの混和材料
JP2004231430A (ja) 軽量モルタル、これを用いた形成物、及び軽量モルタルの打設方法
CA1153397A (en) Composition for preparing inorganic foamed bodies
JP4657567B2 (ja) 可塑性軽量注入材用起泡剤及びそれを用いた可塑性軽量注入材の製造方法並びにその充填工法
JP2001019528A (ja) グラウト材組成物、硬化物及びその施工方法
JP2005081824A (ja) 水硬性組成物の部分水和成形体、その製造方法およびその利用方法
JPH01186306A (ja) 高強度セメントモルタル製品の製造方法
JP3674559B2 (ja) 可塑性注入材の注入方法
JPH1045457A (ja) 無収縮硬化性組成物及びその硬化物
CN113735551B (zh) 渣土基免烧轻质保温材料及其制备方法和应用
CN115417630B (zh) 一种绿色环保型改性玻化微珠轻质预拌砂浆制备及其应用
JPH04260674A (ja) 軽量硬化物の製造法
JP3102504B2 (ja) 樹脂組成物及びモルタル又はコンクリート製品
JPH1171157A (ja) 水硬性組成物
JPH01280506A (ja) 高強度セメントモルタル製品の製造方法
JP2002104886A (ja) ポーラスコンクリートの製造方法