JPH1190915A - 無機質板の製造装置 - Google Patents

無機質板の製造装置

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JPH1190915A
JPH1190915A JP25963197A JP25963197A JPH1190915A JP H1190915 A JPH1190915 A JP H1190915A JP 25963197 A JP25963197 A JP 25963197A JP 25963197 A JP25963197 A JP 25963197A JP H1190915 A JPH1190915 A JP H1190915A
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JP
Japan
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separation filter
inorganic plate
layer
solid
water
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Application number
JP25963197A
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English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
伸一 鈴木
Katsunori Akiyama
勝則 秋山
Yasushi Sakamoto
安司 阪本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離フィルタの洗浄性が高く、また歩留りを
低下させないようにすることができる無機質板の製造装
置を提供する。 【解決手段】 固形成分と液成分が混ざり合った固液混
合材料が供給される分離フィルタ2。分離フィルタ2に
供給された固液混合材料に分離フィルタ2を介して吸引
作用を及ぼして液成分を固液混合材料から脱離させるサ
クションボックスとを具備する無機質板の製造装置に関
する。多数本のフィラメント4を同方向に揃えて基材層
5を形成すると共に多数本のヤーン6を同方向に揃えて
捕捉層7を形成する。基材層5に捕捉層7を上記分離フ
ィルタ2を形成する。捕捉層7の表面積を大きくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装材や屋根材や
外構部材や内装壁材などの窯業系建材として用いられる
無機質板の製造装置に関するものであって、特に、抄造
法を用いた無機質板の製造装置における脱水装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より無機質板を抄造法にて製造する
ことが行われている。無機質板の抄造法は、例えば、セ
メントなどの固形成分を水に分散させてスラリーを調製
し、スラリーを抄き上げて含水無機質板(グリーンシー
ト)を形成し、含水無機質板を所望の含水量になるまで
脱水した後、養生硬化させるようにして行われている。
そして含水無機質板を脱水するにあたっては図3のよう
な脱水装置が用いられている。
【0003】この脱水装置は分離フィルタ2とサクショ
ンボックス3を具備して構成されている。分離フィルタ
2は不織布やフェルトなどで無端ループベルト状に形成
されるものであって、複数本の回転ロール10に架設さ
れて一方向(図3の矢印イの方向)に進行可能に保持さ
れている。また上側の回転ロール10a、10aの間に
おいて分離フィルタ2は略水平に保持されて供給部2a
として形成されている。さらに分離フィルタ2の外面に
は駆動ロール11が圧接されており、この駆動ロール1
1の回転駆動にて分離フィルタ2が進行するように形成
されている。
【0004】サクションボックス3は上面が開口するボ
ックス本体12と、上下面に貫通する多数個の孔を設け
た有孔プレート13で構成されるものであって、有孔プ
レート13はボックス本体12の上面の開口を塞ぐよう
にしてボックス本体12に取り付けられている。またボ
ックス本体12の下部には真空ポンプなどの減圧手段を
接続するための接続部12aが設けられており、減圧手
段を作動させることによりサクションボックス3が有孔
プレート13の孔から吸引作用を及ぼすようになってい
る。そしてサクションボックス3は、有孔プレート13
の上面を分離フィルタ2の供給部2aの下面に近接させ
るようにして供給部2aの下側に配設されている。
【0005】このような脱水装置で含水無機質板を脱水
するにあたっては、まず、上記のようにして形成された
含水無機質板14を進行する分離フィルタ2の供給部2
aの一端側(供給部2aの進行方向と反対側)より連続
的に載置して供給する。次に、供給部2aの上の含水無
機質板14を分離フィルタ2の進行によってサクション
ボックス3の上側に搬送すると共に分離フィルタ2を介
してサクションボックス3の吸引作用を含水無機質板1
4に及ぼすようにする。
【0006】そしてこのサクションボックス3の吸引作
用によって含水無機質板14に含まれる水の一部が含水
無機質板14から脱離(脱水)されて固形成分と分離さ
れ、分離フィルタ2を通って有孔プレート13の孔から
ボックス本体12へと取り込まれることになる。また供
給部2aには所望の含水率となった含水無機質板14が
残ることになる。この後、所望の含水率となった含水無
機質板14は分離フィルタ2の進行によって供給部2a
の他端側(供給部2aの進行方向側)から養生硬化工程
に送られ、この工程で養生硬化されることによって無機
質板に形成されるのである。
【0007】このような脱水装置であって、上記のよう
に分離フィルタ2を介して含水無機質板14に吸引作用
を及ぼすと、含水無機質板14の固形成分が分離フィル
タ2の内部に取り込まれて侵入し、分離フィルタ2がこ
の固形成分で目詰まりを起こすことがあった。そこで長
期使用等によって目詰まりを起こした分離フィルタ2の
表面(上面及び下面)にスプレーノズルにて水などの洗
浄液を吹きつけることによって、分離フィルタ2の内部
の固形成分を除去して洗浄し、目詰まりを解消するよう
にしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例で
は、基布に細い繊維を植毛したり細い繊維をバインダー
等で固めて結合させたりして形成される不織布やフェル
トを分離フィルタ2として用いているので、分離フィル
タ2の目(メッシュ)が細かくて洗浄液が内部にまで到
達しにくく、従って、分離フィルタ2の内部にまで侵入
した固形成分を十分に除去することができず、洗浄性が
低いという問題があった。そこでフィラメント(単繊
維)を織って不織布やフェルトよりも目の粗い織物を形
成し、この織物を分離フィルタ2として用いることも考
えられるが、この場合は分離フィルタ2の目が粗くなり
過ぎて含水無機質板14の固形成分が分離フィルタ2を
通過して水とともにサクションボックス3に取り込まれ
ることになり、歩留りが低下するという問題が生じる恐
れがあった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、分離フィルタの洗浄性が高く、また歩留りを低下
させないようにすることができる無機質板の製造装置を
提供することを目的とするものであり、加えて、分離フ
ィルタの寿命を長くすることができる無機質板の製造装
置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の無機質板の製造装置は、固形成分と液成分が混ざり合
った固液混合材料1が供給される分離フィルタ2と、分
離フィルタ2に供給された固液混合材料1に分離フィル
タ2を介して吸引作用を及ぼして液成分を固液混合材料
1から脱離させるサクションボックス3とを具備する無
機質板の製造装置であって、多数本のフィラメント4を
同方向に揃えて基材層5を形成すると共に多数本のヤー
ン6を同方向に揃えて捕捉層7を形成し、基材層5に捕
捉層7を設けて上記分離フィルタ2を形成して成ること
を特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項2に記載の無機質板の
製造装置は、請求項1の構成に加えて、分離フィルタ2
とサクションボックス3の間に通気性及び通水性を有す
る保護材8を設けて成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図2に本発明の無機質板の製造装置の脱水装置を
示す。この脱水装置は分離フィルタ2とサクションボッ
クス3を具備して構成されている。分離フィルタ2は無
端ループベルト状に形成されるものであって、複数本の
回転ロール10に架設されて一方向(図2の矢印イの方
向)に進行可能に保持されている。また上側の回転ロー
ル10a、10aの間において分離フィルタ2は略水平
に保持されて供給部2aとして形成されている。さらに
分離フィルタ2の外面には駆動ロール11が圧接されて
おり、この駆動ロール11の回転駆動にて分離フィルタ
2が進行するように形成されている。
【0013】サクションボックス3は上面が開口するボ
ックス本体12と、上下面に貫通する多数個の孔を設け
た有孔プレート13で構成されるものであって、有孔プ
レート13はボックス本体12の上面の開口を塞ぐよう
にしてボックス本体12に取り付けられている。またボ
ックス本体12の下部には真空ポンプなどの減圧手段を
接続するための接続部12aが設けられており、減圧手
段を作動させることによりサクションボックス3の内部
が減圧されて有孔プレート13の孔から吸引作用を及ぼ
すようになっている。そしてサクションボックス3は、
有孔プレート13の上面を分離フィルタ2の供給部2a
の下面に保護材8を介して近接させるようにして供給部
2aの下側に配設されている。
【0014】保護材8はポリエステル糸などの合成繊維
で織物や網体の形態に形成されており、分離フィルタ2
と同程度あるいは分離フィルタ2よりも大きな通気性及
び通水性を有するものである。また保護材8は無端ルー
プベルト状に形成されており、上記分離フィルタ2と同
様な方向(図2の矢印ロの方向)に進行可能に形成され
ている。また保護材8の分離フィルタ2の供給部2aと
サクションボックス3の間に位置する部分は接触部8a
として形成されており、接触部8aの上面は供給部2a
の下面に、接触部8aの下面は有孔プレート13の上面
にそれぞれ接触するようになっている。
【0015】保護材8は分離ベルト2の進行速さを略同
じ速さで進行させることができるが、保護材8を進行さ
せるにあたっては、例えば、駆動ロールを保護材8の内
面に圧接し、この駆動ロールの回転駆動を保護材8に伝
えるようにして行うことができる。また分離フィルタ2
の供給部2aと保護材8の接触部8aを接触させるよう
に形成してあるので、分離フィルタ2の進行駆動を供給
部2aから接触部8aに伝えることによって、分離フィ
ルタ2の駆動を利用して保護材8を分離フィルタ2とと
もに進行させることができる。また逆に保護材8を進行
駆動することにより、この駆動を接触部8aから供給部
2aに伝えて保護材8の駆動を利用して分離フィルタ2
を保護材8とともに進行させるようにしてもよい。
【0016】そしてこのように分離フィルタ2の供給部
2aの下面とサクションボックス3の有孔プレート13
の上面の間に保護材8を設けたので、分離フィルタ2の
供給部2aの下面とサクションボックス3の有孔プレー
ト13の上面が直接接触しないようにすることができ、
分離フィルタ2がサクションボックス3により磨耗され
ることがないようにすることができる。後述のように分
離フィルタ2は織物で形成され、その最下には比較的直
径の小さい縦糸が露出された状態になっている。従っ
て、分離フィルタ2の供給部2aの下面とサクションボ
ックス3の有孔プレート13の上面が直接接触すると、
縦糸が磨耗されて切れて分離フィルタ2が破損する恐れ
があるが、本発明のように保護材8を設けることによっ
て、分離フィルタ2の縦糸とサクションボックス3の有
孔プレート13の上面が直接接触しないようにすること
ができ、縦糸の磨耗による分離フィルタ2の破損を低減
することができる。尚、保護材8は分離フィルタ2に縫
い付けるなどして分離フィルタ2の下面の全面に亘って
着脱可能に取り付けるようにしてもよく、このことで保
護材8が磨耗してくると分離フィルタ2から取り外して
保護材8のみを新しいものに取り替えるようにすること
ができる。
【0017】以下に、上記のような脱水装置を用いた無
機質板の製造方法を説明する。まず、セメントとパルプ
などの補強繊維と珪石粉などの骨材等から構成される固
形成分を液成分としての水に配合して混合することによ
って、セメントスラリーを調製する。無機質板の製造に
おいてはこのセメントスラリーを固液混合材料1として
用いるが、セメントスラリーの固形成分の濃度は25〜
60重量%(スラリー全重量に対する固形成分の重量)
に設定するのが好ましい。セメントスラリーの固形成分
の濃度が25重量%未満であれば、濃度が低過ぎて分離
フィルタ2の洗浄性やセメントスラリーの歩留りが低下
する恐れがあり、またセメントスラリーの固形成分の濃
度が60重量%を越えると、濃度が高過ぎて補強繊維の
分散性が低くなって無機質板の品質(強度や地合い等)
の安定化が難しくなる恐れがある。
【0018】次に、セメントスラリーを長網(抄造ベル
ト)や丸網に抄き上げて含水無機質板14を形成する。
長網や丸網としては従来から用いられている金網製やフ
ェルト製のものなどを採用することができ、抄き上げら
れたセメントスラリーから水を自然に落下させて排出す
ることによって含水無機質板14を形成する。次に、固
液混合材料1から形成された含水無機質板14を進行す
る分離フィルタ2の供給部2aの一端側(供給部2aの
進行方向と反対側)より連続的に載置して供給する。次
に、供給部2aの上の含水無機質板14を分離フィルタ
2の進行によってサクションボックス3の上側に搬送す
ると共に分離フィルタ2を介してサクションボックス3
の吸引作用を含水無機質板14に及ぼすようにする。
【0019】そしてこのサクションボックス3の吸引作
用によって含水無機質板14に含まれる水の一部が含水
無機質板14から脱離(脱水)されて固形成分と分離さ
れ、分離された水が分離フィルタ2を通って有孔プレー
ト13の孔からボックス本体12へと取り込まれること
になる。また供給部2aには所望の含水率となった含水
無機質板14が残ることになる。この後、所望の含水率
となった含水無機質板14は分離フィルタ2の進行によ
って供給部2aの他端側(供給部2aの進行方向側)か
ら養生硬化工程に送られ、この工程で養生硬化されるこ
とによって無機質板に形成されるのである。尚、上記の
ようにセメントスラリーを長網(抄造ベルト)や丸網に
抄き上げて含水無機質板14を形成する代わりに、分離
フィルタ2の供給部2aの一端側に固液混合材料1を連
続的に直接供給して含水無機質板14を形成するように
してもよい。
【0020】本発明において分離フィルタ2は横糸20
と縦糸30で織った織物で形成されている。全ての横糸
20は長手方向が同方向に向くように揃えられており、
横糸20の長手方向と直交する方向に長い縦糸30を隣
接する横糸20の間に順次通していくことにより分離フ
ィルタ2が形成されている。また分離フィルタ2はその
厚み方向(上下方向)に多数の層が積み重なった状態の
多重織物に形成されている。各層は多数本の横糸20が
横方向(長手方向と直交する方向で水平方向)に並ぶこ
とにより形成されているが、分離フィルタ2の含水無機
質板14(固液混合材料1)が供給される側の表面(最
上面)は全面に亘って捕捉層7で形成されていると共に
捕捉層7より裏面側(下側)は多層(図1では層5aと
層5bの二層)の基材層5で形成されている。尚、捕捉
層7は基材層5内(例えば層5aと層5bの間)に配置
されていてもよい。
【0021】捕捉層7を構成する横糸20としては極細
のフィラメントを束ねて形成されるヤーン6を用いるこ
とができる。ヤーン6としては直径が0.006〜0.
08mmのフィラメントを40〜1200本束ねたもの
を用いるのが好ましい。また一層の捕捉層7の単位長さ
当たりのヤーン6の本数は400〜3000本/mに設
定することができる。ヤーン6を構成するフィラメント
の直径が0.006mm未満であれば、捕捉層7の単位
体積当たりの表面積(捕捉層7の単位体積内にあるヤー
ン6を構成する全フィラメントの表面積の合計)が大き
くなって捕捉層7の目が細かくなり過ぎて含水無機質板
14にサクションボックス3からの吸引作用を十分に及
ぼすことができなくなり、脱水性能が低くなる恐れがあ
り、ヤーン6を構成するフィラメントの直径が0.08
mmを超えると、捕捉層7の単位体積当たりの表面積が
小さくなって捕捉層7の目が粗くなり過ぎて含水無機質
板14中の固形成分の捕捉性が低下し、歩留りが低くな
る恐れがある。
【0022】またヤーン6を構成するフィラメントの数
が40本未満であれば、捕捉層7の単位体積当たりの表
面積が小さくなって捕捉層7の目が粗くなり過ぎて含水
無機質板14中の固形成分の捕捉性が低下し、歩留りが
低くなる恐れがあり、ヤーン6を構成するフィラメント
の数が1200本を超えると、捕捉層7の単位体積当た
りの表面積が大きくなって捕捉層7の目が細かくなり過
ぎて含水無機質板14にサクションボックス3からの吸
引作用を十分に及ぼすことができなくなり、脱水性能が
低くなる恐れがある。
【0023】また一層の捕捉層7の単位長さ当たりのヤ
ーン6の本数が400本/m未満であれば、捕捉層7の
単位体積当たりの表面積が小さくなって捕捉層7の目が
粗くなり過ぎて含水無機質板14中の固形成分の捕捉性
が低下し、歩留りが低くなる恐れがあり、一層の捕捉層
7の単位長さ当たりのヤーン6の本数が3000本/m
を超えると、捕捉層7の単位体積当たりの表面積が大き
くなって捕捉層7の目が細かくなり過ぎて含水無機質板
14にサクションボックス3からの吸引作用を十分に及
ぼすことができなくなり、脱水性能が低くなる恐れがあ
る。
【0024】基材層5を構成する横糸20としてはフィ
ラメント4を用いることができる。このフィラメント4
は上記のヤーン6を構成するフィラメントよりも大きい
直径を有するものであって、その直径は0.25〜1.
20mmであることが好ましい。また基材層5(層5a
と層5bのそれぞれ)の単位長さ当たりのフィラメント
4の本数は400〜3000本/mに設定することがで
きる。フィラメント4の直径が0.25mm未満である
と、基材層5の単位体積当たりの表面積(基材層5の単
位体積内にある全フィラメント4の表面積の合計)が大
きくなって基材層5の目が細かくなり過ぎて含水無機質
板14にサクションボックス3からの吸引作用を十分に
及ぼすことができなくなり、脱水性能が低くなる恐れが
あり、しかも分離フィルタ2の洗浄の際に洗浄液が分離
フィルタ2の内部にまで到達しにくくなって、分離フィ
ルタ2の内部(基材層5)に詰まった固形成分の洗浄性
が低下する恐れがある。またフィラメント4の直径が
1.20mmを超えると、基材層5の剛性が高くなり過
ぎて分離フィルタ2が曲がりにくくなり、分離フィルタ
2の進行がスムーズに行うことができなくなる恐れがあ
る。
【0025】また基材層5(層5aと層5bのそれぞ
れ)の単位長さ当たりのフィラメント4の本数が400
本/m未満であれば、基材層5の剛性が低くなり過ぎて
分離フィルタ2が軟弱になり、分離フィルタ2が破損し
易くなる恐れがあり、基材層5(層5aと層5bのそれ
ぞれ)の単位長さ当たりのフィラメント4の本数が30
00本/mを超えると、基材層5の単位体積当たりの表
面積が大きくなって基材層5の目が細かくなり過ぎて含
水無機質板14にサクションボックス3からの吸引作用
を十分に及ぼすことができなくなり、脱水性能が低くな
る恐れがあり、しかも分離フィルタ2の洗浄の際に洗浄
液が分離フィルタ2の内部にまで到達しにくくなって、
分離フィルタ2の内部(基材層5)に詰まった固形成分
の洗浄性が低下する恐れがある。
【0026】縦糸30としてはフィラメント(モノフィ
ラメント)を用いるのが好ましい。図1のように縦糸3
0は分離フィルタ2の内部(基材層5)を上下方向に通
って位置するものであり、従って、縦糸30としてヤー
ンを用いると分離フィルタ2の内部(基材層5)に表面
積が大きくて目の細かい部分(縦糸30の部分)が生じ
ることになる。そしてこのように分離フィルタ2の内部
に表面積が大きくて目の細かい部分が生じると、含水無
機質板14にサクションボックス3からの吸引作用を十
分に及ぼすことができなくなって脱水性能が低くなる恐
れがあり、しかも分離フィルタ2の洗浄の際に洗浄液が
分離フィルタ2の内部にまで到達しにくくなって、分離
フィルタ2の内部に詰まった固形成分の洗浄性が低下す
る恐れがある。
【0027】縦糸30の直径は0.20〜1.0mmで
あることが好ましい。また分離フィルタ2の単位長さ当
たりの縦糸30の本数は250〜2000本/mに設定
することができる。縦糸30の直径が0.20mm未満
であると、基材層5の単位体積当たりの表面積(分離フ
ィルタ2の単位体積内にある全縦糸30の表面積の合
計)が大きくなって基材層5の目が細かくなり過ぎて含
水無機質板14にサクションボックス3からの吸引作用
を十分に及ぼすことができなくなり、脱水性能が低くな
る恐れがあり、しかも分離フィルタ2の洗浄の際に洗浄
液が分離フィルタ2の内部にまで到達しにくくなって、
分離フィルタ2の内部(基材層5)に詰まった固形成分
の洗浄性が低下する恐れがある。またフィラメント4の
直径が1.0mmを超えると、基材層5の剛性が高くな
り過ぎて分離フィルタ2が曲がりにくくなり、分離フィ
ルタ2の進行がスムーズに行うことができなくなる恐れ
がある。
【0028】また分離フィルタ2の単位長さ当たりの縦
糸30の本数が250本/m未満であれば、基材層5の
剛性が低くなり過ぎて分離フィルタ2が軟弱になり、分
離フィルタ2が破損し易くなる恐れがあり、分離フィル
タ2の単位長さ当たりの縦糸30の本数が2000本/
mを超えると、基材層5の単位体積当たりにおける表面
積が大きくなって基材層5の目が細かくなり過ぎて含水
無機質板14にサクションボックス3からの吸引作用を
十分に及ぼすことができなくなり、脱水性能が低くなる
恐れがあり、しかも分離フィルタ2の洗浄の際に洗浄液
が分離フィルタ2の内部にまで到達しにくくなって、分
離フィルタ2の内部(基材層5)に詰まった固形成分の
洗浄性が低下する恐れがある。
【0029】そして本発明の分離フィルタ2は、含水無
機質板14(固液混合材料1)が供給される側の表面に
細い繊維を束ねたヤーン6で形成される捕捉層7を設け
たので、固形成分を捕捉するための捕捉層7の表面積を
大きくすることができ、捕捉層7をフィラメントで形成
するよりも固液混合材料1の歩留りを大きくすることが
できるものであり、不織布やフェルトなどのような繊維
をランダムに向けて形成される分離フィルタ2とほぼ同
等の歩留りを有するものとなる。また捕捉層7の下側の
基材層5はフィラメント4で形成したので、分離フィル
タ2の内部における基材層5の表面積を小さくすること
ができ、基材層5に固液混合材料1の固形成分を詰まり
にくくすることができるものである。しかも分離フィル
タ2の目詰まりを取り除くために洗浄する際には、分離
フィルタ2の表面(上面及び下面)にスプレーノズルに
て水などの洗浄液を吹きつけるようにするが、上記のよ
うに基材層5の表面積は小さくて不織布やフェルトなど
に比べて目が粗いので、分離フィルタ2の内部にまで洗
浄液を十分に到達させることができ、スプレーノズルか
ら吹き出される洗浄液の圧力が小さくても十分に洗浄す
ることができて洗浄性を高くすることができるものであ
る。
【0030】尚、洗浄液を噴射するスプレーノズルは、
ロール10、10の間あるいはロール10、10aの間
において分離フィルタ2を挟んで両側に設けるようにし
てもよいし、あるいは人がスプレーノズルを持って分離
フィルタ2に洗浄液を吹きつけるようにしてもよい。ま
た分離フィルタ2の洗浄は、含水無機質板14に吸引脱
水を施しながら(無機質板の製造装置を運転しながら)
行うようにしてもよいし、あるいは所定量の含水無機質
板14の吸引脱水を行った後、行うようにしてもよい。
【0031】また本発明の分離フィルタ2は織物で形成
されているので、フェルトや不織布などよりも進行によ
って生じる張力に対する伸びを小さくすることができ、
含水無機質板14の寸法精度を向上させることができ、
しかも織物の分離フィルタ2はフェルトや不織布などよ
りも剛性が高く腰があるので、有孔プレート13の孔を
大きくしたり孔の形状を自由に変えたりして含水無機質
板14への吸引作用を高くしても分離フィルタ2が撓ん
だりして脱水が行えなくなるようなことがなく、脱水の
効率化を図ることができる。
【0032】図1の分離フィルタ2において、基材層5
のフィラメント4の長手方向と捕捉層7のヤーン6の長
手方向は同方向に向けられて形成されているが、基材層
5のフィラメント4の長手方向と捕捉層7のヤーン6の
長手方向は異なる方向、例えば直交する方向に向けられ
て形成されてもよい。基材層5のフィラメント4の長手
方向と捕捉層7のヤーン6の長手方向が同方向であれ
ば、ヤーン6に洗浄液が当たり易くなって分離フィルタ
2の洗浄性を高くすることができるものであり、基材層
5のフィラメント4の長手方向と捕捉層7のヤーン6の
長手方向が直交する方向であれば、ヤーン6の磨耗を少
なくすることができて分離フィルタ2の耐久性を高くす
ることができるものである。
【0033】また図1の分離フィルタ2において、基材
層5のフィラメント4の長手方向及び捕捉層7のヤーン
6の長手方向は分離フィルタ2の進行方向と直交する方
向に向けられて形成されているが、基材層5のフィラメ
ント4の長手方向及び捕捉層7のヤーン6の長手方向は
分離フィルタ2の進行方向と同方向に向けられて形成さ
れていてもよい。基材層5のフィラメント4の長手方向
及び捕捉層7のヤーン6の長手方向が分離フィルタ2の
進行方向と直交する方向であれば、ヤーン6に洗浄液が
当たり易くなって分離フィルタ2の洗浄性を高くするこ
とができるものであり、基材層5のフィラメント4の長
手方向及び捕捉層7のヤーン6の長手方向が分離フィル
タ2の進行方向と同方向であれば、ヤーン6の磨耗を少
なくすることができて分離フィルタ2の耐久性を高くす
ることができるものである。
【0034】尚、捕捉層7の表面積を大きくするため
に、表面積の多いもの、例えば繊維屑などをヤーン6と
一緒に織り込んでもよい。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)図2に示すような脱水装置を有する無機質
板の製造装置を用いた。分離フィルタ2は図1に示すよ
うな横糸20と縦糸30で三重織りの連続織物で形成し
た。基材層5の表面に全面に亘って形成された捕捉層7
は、ヤーン6をその長手方向が同方向に向くように揃え
て横方向(長手方向と直交する方向で水平方向)に並べ
て形成した。ヤーン6としては直径が0.01mmのフ
ィラメントを90本束ねたナイロン糸を用い、また捕捉
層7の単位長さ当たりのヤーン6の本数は1100本/
mに設定した。基材層5は上下二層の層5aと層5bが
積層された状態で形成し、各層5a、5bはフィラメン
ト4をその長手方向がヤーン6と同方向に向くように揃
えて横方向(長手方向と直交する方向で水平方向)に並
べて形成した。フィラメント4としては直径が0.35
mmのナイロン糸を用い、また層5a、5bのそれぞれ
の(層5aと5bの一層当たりの)単位長さ当たりのフ
ィラメント4の本数は1100本/mに設定した。縦糸
30としては直径0.45mmのポリエステル糸のフィ
ラメントを用い、また分離フィルタ2の単位長さ当たり
の縦糸30の本数は900本/mに設定した。このよう
にして通気度が60cc/cm2 /secで無端ループ
ベルト状の分離フィルタ2を形成した。
【0036】そして上記分離フィルタ2を一方向(図2
の矢印イの方向)に進行可能に複数本の回転ロール10
に架設して保持すると共に上側の回転ロール10a、1
0aの間において分離フィルタ2を略水平に保持して供
給部2aを形成した。また分離フィルタ2の外面には駆
動ロール11が圧接されており、この駆動ロール11の
回転駆動にて分離フィルタ2が速度5m/分で進行する
ように形成した。また分離フィルタ2の横糸20の長手
方向は分離フィルタ2の進行方向と直交する方向とし
た。
【0037】保護材8としては網体(日本フィルコン製
のOL−13K)を用いた。この保護材8は直径が約
0.9mmのポリエステル糸を綾織りして形成されるも
のであって、厚みが1.90mm、通気度が330cc
/cm2 /secで無端ループベルト状に形成した。そ
してこの保護材8を分離フィルタ2の供給部2aとサク
ションボックス3の間に位置するように配設し、この部
分を接触部8aとして形成して接触部8aの上面を供給
部2aの下面に、接触部8aの下面を超高分子量ポリエ
チレンで形成される有孔プレート13の上面にそれぞれ
接触させるようにした。従って、保護材8は分離フィル
タ2の駆動を利用して分離フィルタ2とともに進行させ
るようにした。またサクションボックス13の長さ寸法
(分離フィルタ2の進行方向と同方向の長さ寸法)は3
mとした。
【0038】上記のように形成される脱水装置の分離フ
ィルタ2の洗浄性を評価した。洗浄性を評価するにあた
っては、まず固液混合材料1として、パルプ繊維5重量
%と、普通ポルトランドセメント(OPC)50重量%
と、珪石粉45重量%とを水(液成分)に分散して固形
成分濃度が15重量%のセメントスラリーを調製した。
次に分離フィルタ2の供給部2aの一端側にセメントス
ラリーを70kg/m 2 の割合で連続的に直接供給して
含水無機質板14を形成する。次にこの含水無機質板1
4を分離フィルタ2の進行によってサクションボックス
3の上側を通過させて吸引脱水し、所定の含水率の含水
無機質板14を形成した。この際のサクションボックス
13の真空度は300mmHgとした。このようにして
上記の脱水装置を一日運転しながら分離フィルタ2にス
プレーノズルにて水を吹きつけて洗浄した。そして分離
フィルタ2に侵入した目視で確認することができる固形
成分を除去するのに必要な水圧を測定した。
【0039】また上記の脱水装置を用いた場合のセメン
トスラリーの歩留りを次の式で計算した。 歩留り(%)=(セメントスラリー中の固形成分の重
量)/(脱水後の含水無機質板中の固形成分の重量)×
100 また上記の脱水装置の分離フィルタ2の耐磨耗性を評価
した。耐磨耗性は上記の条件にて脱水装置を30分間連
続運転した後、分離フィルタ2の下面の磨耗量を測定
し、また分離フィルタ2の外観を観察して評価した。
【0040】さらに上記の脱水装置で脱水された含水無
機質板14の地合いを評価した。地合いは、脱水後の含
水無機質板14を分離フィルタ2から剥離して展開した
後、含水無機質板14の上面及び下面の外観を観察して
評価した。 (実施例2)セメントスラリーの濃度を40重量%にし
た以外は上記実施例1と同様にして脱水装置を形成し、
この脱水装置を用いて上記実施例1と同様にして所定の
含水量の含水無機質板14を得た。また上記実施例1と
同様にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地合いをそれぞ
れ評価した。
【0041】(実施例3)セメントスラリーの濃度を2
0重量%にした以外は上記実施例1と同様にして脱水装
置を形成し、この脱水装置を用いて上記実施例1と同様
にして所定の含水量の含水無機質板14を得た。また上
記実施例1と同様にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地
合いをそれぞれ評価した。
【0042】(実施例4)セメントスラリーの濃度を6
8重量%にした以外は上記実施例1と同様にして脱水装
置を形成し、この脱水装置を用いて上記実施例1と同様
にして所定の含水量の含水無機質板14を得た。また上
記実施例1と同様にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地
合いをそれぞれ評価した。
【0043】(比較例1)分離フィルタ2として、通気
度が65cc/cm2 /secで厚みが3.4mmのフ
ェルトを用いた以外は上記実施例1と同様にして脱水装
置を形成し、この脱水装置を用いて上記実施例1と同様
にして所定の含水量の含水無機質板14を得た。また上
記実施例1と同様にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地
合いをそれぞれ評価した。
【0044】(比較例2)保護材8を配設しなかった以
外は上記実施例1と同様にして脱水装置を形成し、この
脱水装置を用いて上記実施例1と同様にして所定の含水
量の含水無機質板14を得た。また上記実施例1と同様
にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地合いをそれぞれ評
価した。
【0045】(比較例3)捕捉層7を構成する横糸20
として、基材層5を構成するフィラメント4と同等品を
用いた以外は上記実施例1と同様にして脱水装置を形成
し、この脱水装置を用いて上記実施例1と同様にして所
定の含水量の含水無機質板14を得た。また上記実施例
1と同様にして洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地合いをそ
れぞれ評価した。
【0046】上記実施例1乃至4及び比較例1乃至3の
洗浄性、歩留り、耐磨耗性、地合いを表1に示すが、洗
浄性の評価の欄には水圧が0.1MPa以下のものに◎
を、水圧が0.1〜0.2MPaのものに○を、水圧が
0.2MPaを超えるものに×をそれぞれ付した。また
歩留りの評価の欄には歩留りが98%以上のものに◎
を、歩留りが95〜97%のものに○を、歩留りが94
%以下のものに×をそれぞれ付した。また耐磨耗性の評
価の欄には磨耗量が少なくて分離フィルタ2の外観に問
題がなかったものに○を、磨耗量が多くて分離フィルタ
2の外観が低下したものに×をそれぞれ付した。さらに
上記洗浄性、歩留り、耐磨耗性を総合的に評価して、脱
水性能が高く、取扱が容易であったものに◎を、脱水性
能や取扱が問題がなかったものに○を、脱水性能と取扱
のいずれか一方に問題があったものに△を、脱水性能と
取扱の両方に問題があったものに×をそれぞれ付した。
【0047】また地合いの欄には含水無機質板14の上
面及び下面の外観を観察した結果、含水無機質板14の
上面及び下面にひび割れがなく地合いが良好なものに◎
を、含水無機質板14の上面及び下面にひび割れが多少
発生するが使用上問題がない程度の地合いを有するもの
に○を、含水無機質板14の上面及び下面にひび割れが
目立つが使用上問題がない程度の地合いを有するものに
△を、含水無機質板14の上面及び下面にひび割れが目
立って使用上問題となるものに×をそれぞれ付した。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明らかなように、分離フィルタ2
を織物で形成した実施例1乃至4では分離フィルタ2を
フェルトで形成した比較例1よりも小さい水圧で洗浄す
ることができ、洗浄性が高くなった。また捕捉層7をヤ
ーン6で形成した実施例1乃至4では捕捉層7をフィラ
メントで形成した比較例3よりも歩留りを高くすること
ができた。さらに保護材8を設けた実施例1乃至4では
保護材8を用いなかった比較例2よりも分離フィルタ2
の摩擦量を小さくすることができ、また外観も低下する
ことがなかった。
【0050】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、固形成分と液成分が混ざり合った固液混合材料
が供給される分離フィルタと、分離フィルタに供給され
た固液混合材料に分離フィルタを介して吸引作用を及ぼ
して液成分を固液混合材料から脱離させるサクションボ
ックスとを具備する無機質板の製造装置であって、多数
本のフィラメントを同方向に揃えて基材層を形成すると
共に多数本のヤーンを同方向に揃えて捕捉層を形成し、
基材層の表面に捕捉層を設けて上記分離フィルタを形成
したので、固形成分を捕捉するための捕捉層の表面積を
大きくすることができ、捕捉層をフィラメントで形成す
るよりも固液混合材料の歩留りを大きくすることができ
るものであり、また基材層をフィラメントで形成するこ
とによって、分離フィルタの内部における基材層の表面
積を小さくすることができ、基材層に固液混合材料の固
形成分を詰まりにくくすることができるものであり、し
かも分離フィルタの目詰まりを取り除くために洗浄する
際に吹きつけられる洗浄液を分離フィルタの内部にまで
十分に到達させることができ、洗浄性を高くすることが
できるものである。
【0051】また本発明の請求項2に記載の発明は、分
離フィルタとサクションボックスの間に通気性及び通水
性を有する保護材を設けたので、分離フィルタとサクシ
ョンボックスが保護材の介在によって直接接触しないよ
うにすることができ、分離フィルタがサクションボック
スにより磨耗されることがないようにすることができて
分離フィルタの寿命を長くすることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の分離フィルタの一例を示
す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示す概略図であ
る。
【図3】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 固液混合材料 2 分離フィルタ 3 サクションボックス 4 フィラメント 5 基材層 6 ヤーン 7 捕捉層 8 保護材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形成分と液成分が混ざり合った固液混
    合材料が供給される分離フィルタと、分離フィルタに供
    給された固液混合材料に分離フィルタを介して吸引作用
    を及ぼして液成分を固液混合材料から脱離させるサクシ
    ョンボックスとを具備する無機質板の製造装置であっ
    て、多数本のフィラメントを同方向に揃えて基材層を形
    成すると共に多数本のヤーンを同方向に揃えて捕捉層を
    形成し、基材層に捕捉層を設けて上記分離フィルタを形
    成して成ることを特徴とする無機質板の製造装置。
  2. 【請求項2】 分離フィルタとサクションボックスの間
    に通気性及び通水性を有する保護材を設けて成ることを
    特徴とする請求項1に記載の無機質板の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2019112666A1 (en) * 2017-12-05 2019-06-13 Huyck Licensco Inc. Felt for forming fiber cement articles and related methods
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