JPH1182695A - 変速機のオイル冷却装置 - Google Patents

変速機のオイル冷却装置

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JPH1182695A
JPH1182695A JP24088497A JP24088497A JPH1182695A JP H1182695 A JPH1182695 A JP H1182695A JP 24088497 A JP24088497 A JP 24088497A JP 24088497 A JP24088497 A JP 24088497A JP H1182695 A JPH1182695 A JP H1182695A
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transmission
cooler
pipe
gas inflow
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Tsutomu Yamazaki
努 山崎
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーラー配管内に残留するオイルを変速機内
の潤滑部に排出させることにより、該配管内の油づまり
を解消し、変速機内の潤滑を安定して行えるようにす
る。 【解決手段】 油圧制御装置3のオイルを、オイルクー
ラー5に送って冷却するとともに該冷却オイルを変速機
1内の潤滑部6に潤滑オイルとして供給するためのクー
ラー配管4を備え、クーラー5でオイルを冷却する必要
がないときは、気体流入手段8によって、該配管4の上
流側から該配管4内に大気を流入させ、変速機1内の潤
滑部6よりも高い位置に配置したクーラー5から、自重
によって潤滑部6に配管4内に残留するオイルを潤滑部
6に排出させる。同時に、気体流入防止手段9は、油圧
制御装置3内に大気が流入することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機内を循環す
るオイルを、該変速機の外部に設けたオイルクーラーに
送って冷却するとともに該冷却オイルを前記変速機内の
潤滑部に潤滑オイルとして供給するためのクーラー配管
を備える、変速機のオイル冷却装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】変速機内で用いる潤滑オイルは一般に、
変速機内を循環するオイルの一部を利用している。こう
した装置には、例えば、特開平5−33853号公報に
記載のものがある。この装置は、変速機内を循環するオ
イルを変速機の外部に設けたオイルクーラーに送って冷
却し、この冷却オイルをオイルパンに戻す装置であっ
て、クーラー配管に設けた分配弁が、オイルパン内の油
温が上昇すると、オイルパン内のオイルをリザーバに上
げて冷却し、このリザーバ内のオイルを再びオイルパン
に戻すことにより、オイルパン内において発生する油温
変化によるオイルレベルの変動を制御するものである。
【0003】しかしながら、この装置による分配弁は、
潤滑を必要とする際に、オイルクーラーからのオイルを
オイルパンまたはリザーバに供給するものであり、冷却
を必要としないときに、クーラー配管内に残留したオイ
ルを排出するものではない。このため、例えば、外気温
度の低下によりオイルの粘度が高くなると、クーラー配
管内に残留したオイルが流れにくくなり、変速機内に潤
滑オイルが十分に行き渡らなくなるという問題が生じ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした事
実に鑑みなされたもので、クーラー配管内に残留するオ
イルを変速機内の潤滑部に排出させることにより、クー
ラー配管内の油づまりを解消し、変速機内の潤滑を安定
して行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、請求項1に係る、変速機のオイル冷却装置は、変速
機内を循環するオイルを、該変速機の外部に設けたオイ
ルクーラーに送って冷却するとともに該冷却オイルを前
記変速機内の潤滑部に潤滑オイルとして供給するための
クーラー配管を備える、変速機のオイル冷却装置におい
て、前記オイルクーラーでオイルを冷却する必要がない
ときは、前記オイルクーラー配管内に残留するオイル
を、前記変速機内の潤滑部に排出させるための排出手段
を備えることを特徴とするものである。
【0006】請求項2に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項1において、前記排出手段は、前記クーラー
配管内の油圧が所定値を下回るときに、該クーラー配管
の上流側から該配管内に気体を流入させる気体流入手段
を備えることを特徴するものである。
【0007】請求項3に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項2において、前記気体流入手段は、外部に開
口した弁口を前記クーラー配管に分岐して設けたチェッ
ク弁であることを特徴するものである。
【0008】請求項4に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項2または3において、前記気体流入手段の上
流側に、前記気体が前記変速機内に流入することを防止
する気体流入防止手段を備えることを特徴するものであ
る。
【0009】請求項5に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項4において、前記気体流入防止手段は、前記
クーラー配管に介在するチェック弁であることを特徴す
るものである。
【0010】請求項6に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項5において、前記チェック弁が、該チェック
弁が閉じたときに前記クーラー配管内のオイルをドレン
させるドレンポートを備えることを特徴するものであ
る。
【0011】請求項7に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項1乃至6のいずれか一項において、前記冷却
オイルが自重によって前記変速機内の潤滑部に供給され
るように、前記オイルクーラーを前記変速機内の潤滑部
よりも高い位置に配置することを特徴するものである。
【0012】請求項8に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項1において、前記排出手段は、前記クーラー
配管の下流側に設けたオイル循環ポンプであることを特
徴とするものである。
【0013】請求項9に係る、変速機のオイル冷却装置
は、請求項8において、前記クーラー配管内の油温が設
定値を下回るときは、前記変速機内を循環するオイル
を、前記オイルクーラーに送ることなく前記変速機内の
潤滑部に供給する第一の流路切換手段を備えたことを特
徴するものである。
【0014】請求項10に係る、変速機のオイル冷却装
置は、請求項8において、前記クーラー配管内に残留す
るオイルの粘度が設定値を上回るときは、前記変速機内
を循環するオイルを、前記オイルクーラーに送ることな
く前記変速機内の潤滑部に供給する第二の流路切換手段
を備えたことを特徴するものである。
【0015】
【発明の効果】本発明である、請求項1に係る、変速機
のオイル冷却装置によれば、前記オイルクーラーでオイ
ルを冷却する必要がないときは、前記オイルクーラー配
管内に残留するオイルが前記変速機内の潤滑部に排出さ
れるようにしたため、前記残留オイルによって生じる前
記オイルクーラー配管内の油づまりが解消され、オイル
を冷却する必要があるときも、変速機内の潤滑を安定し
て行うことができる。
【0016】請求項2による装置によれば、請求項1に
おいて、前記クーラー配管内の油圧が所定値を下回ると
きは、気体流入手段によって、該クーラー配管の上流側
から該配管内に気体を流入させるため、前記クーラー配
管内に残留するオイルの排出を円滑に行うことができ
る。
【0017】請求項3による装置によれば、請求項2に
おいて、前記気体流入手段は、外部に開口した弁口を前
記クーラー配管に分岐して設けたチェック弁であるた
め、簡単な構造で前記クーラー配管内に気体を流入させ
ることができる。また、前記クーラー配管内に流入させ
る気体として空気を利用することができるため安価であ
る。
【0018】請求項4による装置によれば、請求項2ま
たは3において、前記気体流入手段の上流側に、前記気
体が前記変速機内に流入することを防止する気体流入防
止手段を備えるため、前記気体を前記クーラー配管内に
効率よく流入させることができる。また、前記変速機内
に前記気体が流入することによる不都合がない。
【0019】請求項5による装置によれば、請求項4に
おいて、前記気体流入防止手段は、前記クーラー配管に
介在するチェック弁であるため、請求項4に記載の効果
が、安価で簡単な構造で得られる。
【0020】請求項6による装置によれば、請求項5に
おいて、前記チェック弁が、該チェック弁が閉じたとき
にオイルをドレンさせるドレンポートを備えるため、前
記気体流入手段と前記気体流入防止手段との間に残留す
るオイルによって生じる前記オイルクーラー配管内の油
づまりが解消され、請求項1に記載の効果が一層顕著な
ものになる。
【0021】請求項7による装置によれば、請求項1乃
至6のいずれか一項において、前記オイルクーラーを前
記変速機内の潤滑部よりも高い位置に配置することによ
り、前記冷却オイルが自重によって前記変速機内の潤滑
部に供給されるから、安価で簡単な構造で前記オイルク
ーラー配管内に充填されたオイルを排出させることがで
きる。
【0022】請求項8による装置によれば、請求項1に
おいて、前記排出手段は、前記クーラー配管の下流側に
設けたオイル循環ポンプであるから、前記クーラー配管
内に残留するオイルを迅速に排出することができる。
【0023】請求項9による装置によれば、請求項8に
おいて、オイルが流れにくくなる低油温では、前記第一
の流路切換手段により、前記変速機内を循環するオイル
を、前記オイルクーラーに送ることなく前記変速機内の
潤滑部に供給するから、前記クーラー配管内に残留する
オイルによって起こる油づまりを未然に防ぐことができ
る。それにより、潤滑部の油潤滑不足による温度上昇
や、ロックアップ部のフリクション増加によるエンスト
の発生を防止できる。
【0024】請求項10による装置によれば、請求項8
において、オイルが流れにくくなる高い粘度では、前記
第二の流路切換手段により、前記変速機内を循環するオ
イルを、前記オイルクーラーに送ることなく前記変速機
内の潤滑部に供給するから、請求項9と同様な効果が得
られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明装置の第一実施形態を採用
した自動変速機を示すシステム図である。自動変速機1
は、ポンプ2からのポンプ圧を元圧に、例えば、車速お
よびスロットル開度に基づいて油圧制御装置3で調圧さ
れた油圧により変速が行われる油圧制御タイプの変速機
である。油圧制御装置3で用いられたオイルは、クーラ
ー配管4によって、変速機1の外部に設けられたオイル
クーラー5に送られ、変速機1内の潤滑部6に潤滑オイ
ルとして供給される。
【0027】オイルクーラー5は、このクーラー5から
の冷却オイルが自重によって変速機1内の潤滑部6に供
給されるように、変速機1内の潤滑部6よりも高い位置
に配置する。これは、例えば、図2に示すように、クー
ラー配管4およびオイルクーラー5を、クーラー配管4
を変速機1に接続する部分7よりも高くに配置すること
である。クーラー配管4には、図1に示すように、この
配管4の上流側から該配管4内に気体を流入させる気体
流入手段8が介在し、この気体流入手段8の上流側に
は、気体が油圧制御装置3内に流入することを防止する
気体流入防止手段9が接続される。
【0028】図3は、気体流入手段8を示す断面図であ
る。気体流入手段8は、外部に開口した弁口81をクー
ラー配管4に分岐して設けたチェック弁である。このチ
ェック弁は、クーラー配管4に分岐した弁口81にボー
ル10を挿入したものである。クーラー配管4内の油圧
が上昇すると、油圧によって押し上げられたボール10
が弁口81を封止し、油圧制御装置3で用いられたオイ
ルは、気体流入手段8内を流通する。なお、気体流入手
段8では、ボール10にかかる上向きの力(圧力)、即
ち、ボール10にかかる油圧が、ボール10の自重と大
気圧との和、即ち、ボール10にかかる下向きの力(圧
力)を下回ると、ボール10は下方に移動する。このた
め、ボール11で封止していた弁口81が開放され、ク
ーラー配管4の上流から該配管4内に大気が流入する。
【0029】図4は、気体流入防止手段9を示す断面図
である。気体流入防止手段9は、気体流入手段8の上流
側に設けたチェック弁である。このチェック弁は、クー
ラー配管4内の弁口91にボール11を挿入し、ばね1
2の弾性力によって弁口91をボール11で封止したも
のである。ここで、クーラー配管4内の油圧がばね12
の弾性圧よりも高いと、弁口91を封止していたボール
11が移動し、油圧制御装置3で用いられたオイルは、
気体流入防止手段9を介して、気体流入手段8へと流入
する。このとき、気体流入防止手段9内に設けたドレン
ポート92は、ストッパ93によって制限されたボール
11が封止するから、オイルはドレンされない。また、
クーラー配管4内の油圧がばね弾性圧よりも低下する
と、ばね力によってボール11が弁口91を封止し、気
体流入手段8からの大気が油圧制御装置3内に流入する
ことを防止する。このとき、ドレンポート92は、ボー
ル11の移動によって開放されるから、気体流入手段8
から逆流するオイルはドレンされる。
【0030】次に、図1〜4を参照して、第一実施形態
の作用を説明する。
【0031】走行中は、変速機1内のオイルを冷却する
必要がある。走行中における油圧制御装置3内の油圧は
大気圧よりも高いため、気体流入防止手段9では、油圧
制御装置3からの油圧により、弁口91を封止していた
ボール11が移動し、弁口91を開放する。このとき、
ばね力に反して移動したボール11はストッパ93でド
レンポート92を封止する位置に制限される。このた
め、気体流入防止手段9は連通状態にあるから、油圧制
御装置3で用いられたオイルの一部は、気体流入防止手
段9を介して気体流入手段8へと流動する。このとき、
気体流入手段8では、流入したオイルによって押し上げ
られたボール10が弁口81を封止する。これにより、
油圧制御装置3からのオイルは、気体流入防止手段9お
よび気体流入手段8を経て、オイルクーラー5へと流動
して冷却される。そして、この冷却オイルは、変速機1
内の潤滑部6に潤滑オイルとして供給される。
【0032】一方、エンジンが停止する場合には、オイ
ルを冷却する必要がない。ところが、エンジンが停止す
ると、油圧制御装置3から供給されるオイルは減少しク
ーラー配管4内に残留することがある。しかしながら、
例えば、特開平5−33853号公報に記載の従来装置
では、クーラー配管4内のオイルを排出できないため、
外気温度の低下によりオイルの粘度が高くなると、クー
ラー配管4内のオイルが流れにくくなるという問題が生
じる。そこで本発明装置では、クーラー配管4内に残留
するオイルを変速機1内の潤滑部6に排出させることと
した。
【0033】まずエンジンが停止すると、クーラー配管
4内の油圧は低下するため、気体流入手段8では、流入
したオイルによって押し上げられていたボール10が下
方に移動して弁口81を開放するため、クーラー配管4
の上流から該配管4内に大気が流入する。この大気圧に
より、オイルクーラー配管4内に残留するオイルは変速
機1内の潤滑部6へと円滑に排出される。このとき、気
体流入防止手段9では、クーラー配管4内の油圧が低下
しばね力によってボール11が弁口91を封止するか
ら、気体流入手段8からの大気が気体流入防止手段9を
介して油圧制御装置3内に流入することを防止する。し
かも、ボール11が弁口91を封止するから、油圧制御
装置3からのオイルは、オイルクーラー5側に流出しな
い。このため、残留オイルによって生じるオイルクーラ
ー配管4内の油づまりが解消され、再び、冷却が行われ
る場合にも、変速機1内の潤滑を安定して行うことがで
きる。なお、ボール11が弁口91を封止した状態で
は、ドレンポート92が開放されるため、このポート9
2からも、クーラー配管内に残留したオイルを補助的に
排出することができる。
【0034】図5は、本発明装置の第二実施形態を採用
した自動変速機を示すシステム図である。この実施形態
では、油圧制御装置3の下流側に順次、第一の流路切換
手段である流路切換装置14、ドレン装置15、気体流
入手段8を連結する。また、変速機1外部のクーラー配
管4には、温度計測装置16が設けられている。流路切
換装置14は、通常、油圧制御装置3とドレン装置15
とを連通させた状態にあり、クーラー配管4内の油温が
設定温度Tc を下回ると、油圧制御装置3と変速機内の
潤滑部6とを油路17によって連通させた状態に切り換
えるものである。ドレン装置15は、流路切換装置14
が油路17に切り換えられると、気体流入手段8から逆
流するオイルをドレンさせるが、流路切換装置14がド
レン装置15と連通する位置に切り換えられると、流路
切換装置14からのオイルは、ドレンされることなく、
ドレン装置15を流通し気体流入手段8に流入させるも
のである。温度計測装置16は、変速機1外部のクーラ
ー配管4内における油温を計測する。
【0035】図6のフローチャートは、流路切換装置1
4を切り換えるための制御プログラムである。以下、流
路切換装置14の作用を説明する。なお、流路切換装置
14は、通常、油圧制御装置3とドレン装置15とを連
通させた状態にある。まず温度計測装置16でクーラー
配管4内の油温Tを計測し、ステップ50にて、油温T
が温度低下による粘度上昇のため、クーラー配管4を設
定以上の油量が流れないと判断される油温Tc を下回る
まで、流路切換装置14を、油圧制御装置3とドレン装
置15とを連通させた状態に維持する。しかし、ステッ
プ50にて、クーラー配管4の油温が油温Tc を下回っ
たと判定されると、ステップ51に移行し、流路切換装
置14を、油圧制御装置3と変速機1内の潤滑部6とを
油路17によって連通させた状態に切り換える。
【0036】つまり、クーラー配管4内の油温Tが設定
値Tc を越えるときは、流路切換装置14を油圧制御装
置3とドレン装置15とを連通させた状態にし、油圧制
御装置3内のオイルを、オイルクーラー5に送ってオイ
ルを冷却する。これにより、オイルクーラー5からの冷
却オイルを、潤滑オイルとして変速機1内の潤滑部6に
供給する。また、クーラー配管4内の油温Tが設定値T
c を下回るときは、流路切換装置14を油路17によっ
て連通させた状態にし、油圧制御装置3内のオイルを、
オイルクーラー5に送ることなく変速機1内の潤滑部6
に供給するから、クーラー配管4内に残留するオイルに
よって起こる油づまりを未然に防ぐことができる。
【0037】図7は、本発明装置の第三実施形態を採用
した自動変速機を示すシステム図である。この実施形態
では、クーラー配管4の上流側には、油圧制御装置3か
ら供給された油温を計測する温度計測装置18が設けら
れ、この装置18の下流には、第一の流路切換手段であ
る流路切換装置14が接続される。また、オイルクーラ
ー5の上流側には、変速機1外部のクーラー配管4内の
油温を計測する温度計測装置16が設けられている。な
お、流路切換装置14は、クーラー配管4内の油温が設
定温度を越えるとき、油圧制御装置3とオイルクーラー
5とを連通させた状態であり、クーラー配管4内の油温
が設定温度を下回ると、油圧制御装置3と変速機1内の
潤滑部6とを油路19によって連通させた状態に切り換
える。
【0038】この実施形態では、クーラー配管4の下流
側、即ち、クーラー配管4を変速機1に接続した部分7
にオイル循環ポンプ20を設けている。この場合、クー
ラー配管4内の残留オイルは循環ポンプ20によって排
出できるため、図2に示すように、オイルクーラー5
を、変速機1内の潤滑部6よりも高い位置に配置する必
要はない。
【0039】図8のフローチャートは、流路切換装置1
4を切り換えるための制御プログラムである。以下、流
路切換装置14の作用を説明する。まずステップ60に
おいて、流路切換装置14を油圧制御装置3と変速機1
内の潤滑部6とを油路19によって連通させた状態に
し、油圧制御装置3からのオイルの一部を変速機1内の
潤滑部6に供給する。その後、ステップ61に移行し、
温度計測装置18で計測した温度Ti が、オイルクーラ
ー5での冷却を必要とする温度Th を越えたと判定する
と、ステップ62に移行し、流路切換装置14を、油圧
制御装置3とオイルクーラー5とを連通させた状態に切
り換える。これにより、油圧制御装置3から供給される
オイルの一部が、クーラー配管4を経てオイルクーラー
5側に流入する。
【0040】ステップ63では、変速機1外部に設けら
れた温度計測装置16でクーラー配管4内の油温To を
計測し、温度低下による粘度上昇のため、クーラー配管
4を設定以上の油量が流れないと判断される油温Tc を
下回るかを判定する。ステップ63にて、油温To が油
温Tc を下回ったと判定すると、ステップ64に移行
し、流路切換装置14を、油圧制御装置3と変速機1内
の潤滑部6とを油路19によって連通させた状態に切り
換える。その後、ステップ65に移行し、オイル循環ポ
ンプ20を稼働させることにより、クーラー配管4内に
残留するオイルを、変速機1内の潤滑部6に排出させ
る。なお、ステップ63にて、計測油温Toが油温Tc
を下回らなければ、ステップ62にリターンし、油圧制
御装置3から供給されるオイルの一部を、クーラー配管
4を経てオイルクーラー5側に流入させる。
【0041】つまり、温度計測装置18における油温T
i が設定値Th を越えるときは、流路切換装置14を油
圧制御装置3とオイルクーラー5とを連通させた状態に
し、油圧制御装置3内のオイルを、オイルクーラー5に
送ってオイルを冷却する。これにより、オイルクーラー
5からの冷却オイルを、潤滑オイルとして変速機1内の
潤滑部6に供給する。また、温度計測装置18における
油温Ti が設定値Thを下回るときは、流路切換装置1
4を油路19によって連通させた状態にし、油圧制御装
置3内のオイルを、オイルクーラー5に送ることなく変
速機1内の潤滑部6に供給する。
【0042】加えて、温度計測装置16における油温T
o が設定値Tc を越えるときは、流路切換装置14を油
圧制御装置3とオイルクーラー5とを連通させた状態に
し、油圧制御装置3内のオイルを、オイルクーラー5に
送ってオイルを冷却する。これにより、オイルクーラー
5からの冷却オイルを、潤滑オイルとして変速機1内の
潤滑部6に供給する。また、温度計測装置16における
油温To が設定値Tcを下回るときは、流路切換装置1
4を油路19によって連通させた状態にし、油圧制御装
置3内のオイルを、オイルクーラー5に送ることなく変
速機1内の潤滑部6に供給する。
【0043】この場合、オイルが流れにくくなる低油温
では、流路切換手段14により、前オイルをオイルクー
ラー5に送ることなく変速機1内の潤滑部6に供給する
から、クーラー配管4内に残留するオイルによって起こ
る油づまりを未然に防ぐことができる。それにより、潤
滑部の油潤滑不足による温度上昇や、ロックアップ部の
フリクション増加によるエンストの発生を防止できる。
【0044】なお、参照符号16,18を温度計測装置
に代えて粘度測定装置とし、参照符号14を、測定され
た粘度に基づいて切り換えを行う第二の流路切換装置と
した場合、クーラー配管4内に充填されたオイルの粘度
が設定値を上回るときは、油圧制御装置3からのオイル
をオイルクーラー5に送ることなく変速機1内の潤滑部
6に供給できるから、油温で判断したときと同様な効果
が得られる。
【0045】また、クーラー配管4内の残留オイルを排
出する手段として、オイル循環ポンプ20を用いれば、
残留オイルは、迅速に排出することができる。なおオイ
ル循環ポンプ20は、エンジンが停止する際に稼働さ
せ、クーラー配管4およびオイルクーラー5内に残留す
るオイルを、変速機1内の潤滑部6に排出することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第一実施形態を採用した自動変速
機を示すシステム図である。
【図2】同形態を示した側面図である。
【図3】気体流入手段の一実施形態を示す断面図であ
る。
【図4】気体流入防止手段の一実施形態を示す断面図で
ある。
【図5】本発明装置の第二実施形態を採用した自動変速
機を示すシステム図である。
【図6】同形態における流路切換手段の作用を説明する
フローチャートである。
【図7】本発明装置の第三実施形態を採用した自動変速
機を示すシステム図である。
【図8】同形態における流路切換手段の作用を説明する
フローチャートである。
【符号の説明】
1 自動変速機 2 オイルポンプ 3 油圧制御装置 4 クーラー配管 5 オイルクーラー 6 潤滑部 7 接続部 8 気体流入手段 81 弁口 9 気体流入防止手段 91 弁口 92 ドレンポート 93 ストッパ 10,11 ボール 12 ばね 14 流路切換手段 15 ドレン装置 16,18 温度計測装置 17,19 油路 20 オイル循環ポンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機内を循環するオイルを、該変速機
    の外部に設けたオイルクーラーに送って冷却するととも
    に該冷却オイルを前記変速機内の潤滑部に潤滑オイルと
    して供給するためのクーラー配管を備える、変速機のオ
    イル冷却装置おいて、 前記オイルクーラーでオイルを冷却する必要がないとき
    は、前記オイルクーラー配管内に残留するオイルを、前
    記変速機内の潤滑部に排出させるための排出手段を備え
    ることを特徴する、変速機のオイル冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記排出手段は、前記クーラー配管内の
    油圧が所定値を下回るときに、該クーラー配管の上流側
    から該配管内に気体を流入させる気体流入手段を備える
    ことを特徴する請求項1に記載の、変速機のオイル冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記気体流入手段は、外部に開口した弁
    口を前記クーラー配管に分岐して設けたチェック弁であ
    ることを特徴する請求項2に記載の、変速機のオイル冷
    却装置。
  4. 【請求項4】 前記気体流入手段の上流側に、前記気体
    が前記変速機内に流入することを防止する気体流入防止
    手段を備えることを特徴する請求項2または3に記載
    の、変速機のオイル冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記気体流入防止手段は、前記クーラー
    配管に介在するチェック弁であることを特徴する請求項
    4に記載の、変速機のオイル冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記チェック弁は、該チェック弁が閉じ
    たときに前記クーラー配管内のオイルをドレンさせるド
    レンポートを備えることを特徴する請求項5に記載の、
    変速機のオイル冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却オイルが自重によって前記変速
    機内の潤滑部に供給されるように、前記オイルクーラー
    を前記変速機内の潤滑部よりも高い位置に配置すること
    を特徴する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の、変
    速機のオイル冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記排出手段は、前記クーラー配管の下
    流側に設けたオイル循環ポンプであることを特徴とする
    請求項1に記載の、変速機のオイル冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記クーラー配管内の油温が設定値を下
    回るときは、前記変速機内を循環するオイルを、前記オ
    イルクーラーに送ることなく前記変速機内の潤滑部に供
    給する第一の流路切換手段を備えたことを特徴する請求
    項8に記載の、変速機のオイル冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記クーラー配管内に充填されたオイ
    ルの粘度が設定値を上回るときは、前記変速機内を循環
    するオイルを、前記オイルクーラーに送ることなく前記
    変速機内の潤滑部に供給する第二の流路切換手段を備え
    たことを特徴する請求項8に記載の、変速機のオイル冷
    却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105386851A (zh) * 2015-11-17 2016-03-09 苏细调 一种柴油机空冷散热器

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