JPH1177657A - 短繊維周方向配向管の製造方法及び装置 - Google Patents

短繊維周方向配向管の製造方法及び装置

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JPH1177657A
JPH1177657A JP26109597A JP26109597A JPH1177657A JP H1177657 A JPH1177657 A JP H1177657A JP 26109597 A JP26109597 A JP 26109597A JP 26109597 A JP26109597 A JP 26109597A JP H1177657 A JPH1177657 A JP H1177657A
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slurry
fixed
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JP26109597A
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Masateru Nishi
正輝 西
Yasuhiro Shigegaki
康弘 茂垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周方向に短繊維が配向した管を製造する。 【解決手段】 ノズル12の内面とノズル12内に挿入
された中子15との間に周方向配向性付与装置18を設
置する。周方向配向性付与装置18は、径の異なる複数
の筒体19aを同心状に配してノズル12と中子15側
に固定した固定剪断筒19と、径の異なる複数の筒体2
0aを固定剪断筒19の各筒体19aの間に重ね合わさ
れるように配した回転剪断筒20とからなる。回転剪断
筒20は回転軸22に連結されて、回転軸22により回
転させられる。スラリー6は回転剪断筒20と固定剪断
筒19との間で剪断力の作用を受けて、周方向に短繊維
6aが配向される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックス短繊維
を混合したスラリーを押出し成形機又は射出成形機で押
出し又は射出して管を製造するときにセラミックス短繊
維が周方向に一軸配向された管を製造する方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは、高温特性に優れている
ため、高温で使用する機器の使用構造材料として有望で
あるが、靭性が低く脆性材料であるため、その改善が望
まれている。
【0003】このような脆性材料については、応力が材
料の応力限界に達した際に発生する亀裂が一般的に応力
方向と直交する方向に進展する。これを改善するため、
マトリックス中にセラミックス短繊維を混合したスラリ
ーを押出し成形又は射出成形により成形する方法が提案
されている。
【0004】マトリックス中にセラミックス短繊維を混
合して成形したものにおいては、亀裂の先端が上記短繊
維と交差した際に、該短繊維に進路を妨害され、亀裂は
該短繊維を迂回して進展しようとするが、このとき亀裂
を進展させるための応力が分散され、亀裂は進展し難く
なる。又、上記亀裂が通過した後の上記短繊維がマトリ
ックスからプルアウトしない限り該短繊維はマトリック
スとの摩擦力によって亀裂の進展を阻止する力が作用す
る。これらのことから、応力が作用する方向にセラミッ
クス短繊維を一軸配向させることが即時破壊の防止に有
効であることがわかる。
【0005】上記セラミックス短繊維を一軸配向させる
ようにしたものではないが、セラミックス短繊維をマト
リックス中に混合して所要の粘性にしてなるスラリーを
押出して成形品を作るようにしたものとして、図4に一
例の概略を示すような押出し成形機1がある。すなわ
ち、水平方向に設置されたケーシング2内に搬送用スク
リュー3を収納して、該スクリュー3の軸4の一端を、
周辺部をスラリー6が通過できるように広い空間部を有
するようにしてある軸受5aに回転自在に支持させると
共に、軸4の他端をケーシング2に組み付けた軸受5b
に回転自在に支持させ、セラミックス短繊維6aが混合
されたスラリー6が、ケーシング2の一端側に設けたス
ラリー投入ホッパ7からケーシング2内に投入される
と、搬送用スクリュー3によりケーシング2の他端側の
スラリー溜り8へ送るようにする1段目圧送装置Aを構
成し、又、上記スラリー溜り8の下方位置に、水平方向
に配置したケーシング9の一端側を開口させて接続し、
該ケーシング9内にも搬送用スクリュー10を収納し
て、上記1段目圧送装置Aの場合と同様に軸受5a,5
bで回転自在に支持させ、上記スラリー溜り8内のスラ
リー6が、2本の水平ロールの回転で一定量宛供給する
ようにしてあるスラリー定量送り装置11によりケーシ
ング9内へ供給されると搬送用スクリュー10により圧
送するようにする2段目圧送装置Bを構成し、更に、該
2段目圧送装置Bの下流側に出口部を絞ったノズル12
を設けて、スラリー6を該ノズル12から押出して成形
品13を作るようにしたものがある。14はスラリー6
中の気泡を除去するためスラリー溜り8に接続した真空
発生装置である。
【0006】しかし、上記押出し成形機で押出し成形す
る場合、マトリックス中のセラミックス短繊維6aは、
ノズル12の出口部で該ノズル12の内壁による剪断力
の作用を受けることにより、ノズル12とスラリー6の
界面付近で押出し方向の一方向に配向されるが、成形品
13の内部までは上記剪断力が作用しないので、上記短
繊維を一軸配向することができない。
【0007】一方、上記押出し成形機1で円形の管を製
造しようとするときは、図5にノズル12の部分を拡大
して示す如く、ノズル12の出口を円形にすると共に、
該ノズル12の軸心部に円柱状の中子15を挿入してノ
ズル12の内壁に支持材16を介して固定設置し、ノズ
ル12の内周壁と中子15の外周面との間よりスラリー
6を押出すようにすることにより円管状の成形品13が
得られ、これを図示しない乾燥炉で乾燥させ、脱脂、焼
成させることにより管を製造するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示し
た押出し成形機や図示しない射出成形機自体は、上記し
たようにスラリー中のセラミックス短繊維を一軸配向さ
せるためのものではないので、図5のように管を製造す
る場合でも、ノズル12の出口からスラリー6が押し出
される際にスラリー6に対しては、ノズル12の内壁面
や中子15の外壁面により剪断力が付与されることによ
り、ノズル12とスラリー6の界面付近や中子15とス
ラリー6の界面付近では上記剪断力の作用によりセラミ
ックス短繊維6aは押出し方向の一方向の配向、すなわ
ち、管の軸方向の一軸配向となるだけである。
【0009】内部流体の内圧が作用する管においては、
軸方向に作用する応力よりも周方向に作用する応力の方
が大きいため、かかる周方向に作用する応力の方向にセ
ラミックス短繊維を一軸配向させた管を製造しなけれ
ば、応力が作用する方向と直交する方向に発生する亀裂
の進展を上記短繊維が阻止することができないが、従来
の管の製造においては、セラミックス短繊維を周方向に
一軸配向した管を作ることは行われていなかった。
【0010】そこで、本発明は、内圧が作用する管の製
造において、大きな応力の作用する管の径方向の応力向
上を図るようにすると共に亀裂が発生した際に即時破壊
を防止することができるようなセラミックス製の管の製
造方法及び装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ノズル内壁面と該ノズルに挿入された中
子との間を通ってノズル出口部に至る途中のスラリー
に、周方向に回転する筒又は翼と、該回転する筒又は翼
に近接して固定してある筒又は翼との間で剪断力を作用
させ、スラリー中の短繊維を周方向に一軸配向させ、周
方向に短繊維が配向された管を製造する方法、及びノズ
ル内壁面と該ノズルに挿入された中子との間に、径の異
なる複数の筒体を同心状に配して径方向に多段となるよ
うにした固定剪断筒と、該固定剪断筒の各筒体と重なる
ように同心状に配した径の異なる複数の筒体を回転軸に
連結して該回転軸とともに回転するようにした回転剪断
筒とからなる周方向配向性付与装置を設置し、圧送され
るスラリーを上記周方向配向性付与装置を通過させると
きに固定剪断筒と回転剪断筒との間で剪断力を作用させ
て短繊維を周方向に配向させるようにした構成、又は、
固定剪断筒と回転剪断筒とからなる周方向配向性付与装
置に代えて、内方へ向けて多数の歯を有する複数の翼体
をスラリーの流れ方向に多段に配してノズルの内壁面に
固定した固定翼と、外方へ向けて放射状に多数の歯を有
する複数の翼体を上記固定翼の各翼体にスラリー流れ方
向で重なり合うように多段に配して内径側を円筒体に固
定すると共に、該各円筒体を回転軸に連結して該回転軸
とともに回転するようにした回転翼とからなる周方向配
向性付与装置を用いた構成とする。
【0012】スラリーは周方向配向性付与装置を通過す
るときに、固定剪断筒又は固定翼と回転剪断筒又は回転
翼との間で剪断力の作用を受けるので、スラリー中の短
繊維が周方向へ配向され、内圧の作用を受ける管で応力
が作用する周方向に短繊維が配向した管を製造できる。
【0013】又、ノズル出口近傍のノズル内面と中子と
の間に整流板を設置して、スラリーを周方向へ流すよう
にすることにより、更に周方向への剪断力を作用させる
ことができて、周方向に短繊維が配向した管が得られ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態
を示すもので、図4に示した如き押出し成形機の2段目
圧送装置Bの下流側にあるノズル12の内側に、円柱状
の中子15を挿入して固定設置し、且つ該中子15の外
面とノズル内壁面との間の環状空間部17に、スラリー
6に対し周方向に剪断力を作用させてセラミックス短繊
維6aを周方向に配向させるようにする周方向配向性付
与装置18を設置する。
【0016】詳述すると、上記周方向配向性付与装置1
8は、固定剪断筒19と回転剪断筒20を同心状に重ね
合わせるようにして固定剪断筒19に近接して回転剪断
筒20がノズル12の周方向に回転することによりスラ
リー6に周方向の剪断力を作用させるようにするもの
で、上記固定剪断筒19は、ノズル12の内壁に複数本
(図では3本)の放射方向に延びる支持材16で固定さ
れた中子15とノズル12の内壁との間に、径の異なる
複数の筒体19aを所要の間隔で同心状に配置して、そ
の各一端を上記各支持材16の片面に固定してなる構成
としてあり、又、上記回転剪断筒20は、上記固定剪断
筒19の各筒体19aと同様に径の異なる筒体20aを
同心状に配置して固定剪断筒19の各筒体19aに径方
向に交互に重ね合わせ、該各筒体20aの一端側を、上
記支持材16と同様に放射方向へ配した支持材21に固
定して一体化させ、且つ図4に示す2段目圧送装置Bの
搬送用スクリュー10の軸心部に回転自在に挿通させた
回転軸22の先端に円板23を固定し、該円板23の外
周面に、上記支持材21の内側端部を固定し、更に、回
転軸22のところへスラリー6が流入しないようにする
ための円筒体24を、上記円板23に固定して、回転軸
22とともに円板23、円筒体24が回転できるように
してなる構成としてあり、回転軸22を回転させて回転
剪断筒20を回転させることにより、固定剪断筒19の
各筒体19aの内外方向に位置する回転剪断筒20の筒
体20aが回転して、上記筒体19aと20aとの間で
スラリー6に剪断力を付与させるようにしてある。
【0017】図1(イ)(ロ)に示すように搬送用スク
リュー10によりノズル12の上流側位置まで圧送され
て来たスラリー6が、上記搬送用スクリュー10の軸に
挿通されている回転軸22と一体で回転する回転剪断筒
20の各筒体20aと固定剪断筒19の各筒体19aと
の間に達すると、周方向に回転する回転剪断筒20によ
り固定剪断筒19の各筒体19a間に剪断力が作用し、
ここを通過するスラリー6中のセラミックス短繊維6a
は周方向に配向させられる。この際、回転剪断筒20の
周速とスラリー6が押し出される流速とを等しくすれ
ば、セラミックス短繊維6aの周方向の配向角度はスラ
リー押出し方向に対し約45度となり、又、回転剪断筒
20の周速をスラリー6の流速の2倍以上にすれば、上
記セラミックス短繊維6aの配向角度はスラリー押出し
方向に対しほぼ直交する90度となり、回転剪断筒20
の周速を変更することにより短繊維6aの配向方向を任
意に変更することができる。
【0018】このように、固定剪断筒19と回転剪断筒
20とからなる周方向配向性付与装置18でセラミック
ス短繊維6aが周方向に配向させられたスラリー6は、
ノズル12内を出口側へと送られて押し出され、図1
(ハ)に示すようにして上記短繊維6aが周方向に配向
された管が成形品13として製造されることになる。
【0019】次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の
他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)で固定剪断筒
19と回転剪断筒20とを径方向に重ね合わせて周方向
に剪断力を作用させるようにした周方向配向性付与装置
18に代えて、軸心に向けて円周方向に沿い多数の歯2
7aを突出させて各歯27aの先端が中子15の外径よ
りも大きくなるようにした薄板のリング状翼体27を、
ノズル12の軸方向に多段に配置してなる固定翼26
と、外方へ向け放射状に歯29aを突出させて各歯29
aの先端がノズル12の内径よりも小さくなるようにし
た薄板の翼体29をノズル12の軸方向に多段に配置し
てなる回転翼28とを組み合わせた構成の周方向配向性
付与装置25とし、スラリー6に対し固定翼26の翼体
27間で剪断力を作用させて、該スラリー6中のセラミ
ックス短繊維6aを周方向に配向させるようにしたもの
である。
【0020】上記固定翼26は、図2(ロ)に示すよう
に歯先が軸心に向くように内方へ向けて歯27aが突出
してあるリング状の翼体27をノズル12の内周壁面に
ノズル軸方向に所要間隔を隔てて多段に固定配置してな
る構成としてあり、また、回転翼28は、中子15の外
径よりも内径を大きくした円筒体30の外周面に、図2
(ロ)に示すように歯先が放射方向に向くように多数の
歯29aを突設し且つ各歯先により形成される円弧の径
をノズル12の内径よりも小さくしてなる翼体29を、
ノズル12の軸方向に且つ上記固定翼26の各翼体27
の間に位置するように固定し、上記円筒体30の一端部
を、図1(イ)に示すと同様に回転軸22に固定してあ
る円板23に固定し、該回転軸22の回転により回転翼
28が固定翼26の間で回転するようにしてある構成と
してあり、スラリー6が固定翼26の間で回転翼28に
より剪断力の作用を受けることにより、スラリー6中の
セラミックス短繊維6aが周方向に配向させられるよう
にしてある。
【0021】この実施の形態においては、ノズル12の
内周壁と中子15の外周面との間に設置した周方向配向
性付与装置25の固定翼26と回転翼28がノズル12
の軸方向に重ね合わされているので、固定翼26の各翼
体27の各歯27a間の隙間と、回転翼28の各翼体2
9の各歯29a間の隙間を通って下流側へ流れようとす
るスラリー6に対して、回転翼28の各翼体29が回転
するときの該各翼体29の歯29aにより固定翼26と
回転翼26の間で剪断力が付与され、該スラリー6中の
短繊維6aが周方向に配向される。このとき、剪断力を
受けずに固定翼26と回転翼28の各翼体27,29間
を通り抜けたスラリー6は、後段の回転翼28と固定翼
26の間で剪断力を受けることにより、短繊維6aが周
方向へ配向されることになる。
【0022】このようにしてノズル12から押し出され
て成形品13とされる管は、内部まで短繊維6aが周方
向に一方向配向されたものが得られる。
【0023】なお、本発明は、上記各実施の形態のみに
限定されるものではなく、たとえば、図3(イ)に示す
如く、ノズル12の出口部近傍の内面と中子15との間
に、図3(ロ)にスラリーの押出し方向から見た図を示
す如く、或る曲面をもった多数の羽根状の板32を周方
向に少しずつずらしながら且つ前後の板を軸方向に所要
の隙間を形成しながら固定してなるインペラー状の整流
板31を設置し、該整流板31に沿いスラリー6が流さ
れて通過させられるときに、スラリー6が押出し方向と
直交する方向に向きを変えられ、このときに整流板31
の各板32表面とスラリー6との境界近傍でスラリー6
は剪断力の作用を受け、スラリー6中の短繊維6aが周
方向に一軸配向させられるようにしたものを用いること
ができる。
【0024】上記ノズル12出口部の内側にスラリー6
を押出し方向とは直交する周方向に流すようにする整流
板31を設置した構成を、図1(イ)(ロ)の実施の形
態と組み合わせて用いるようにすると、ノズル12の内
周面と中子15との間の周方向配向性付与装置18の固
定剪断筒19間で剪断力が作用してセラミックス短繊維
6aを周方向に配向させ、更に、ノズル12の出口近傍
のノズル内面と中子15との間に設けた整流板31をス
ラリー6が通過する際に、該整流板31によって押出し
方向に直交する方向に整えられ、セラミックス短繊維6
aが周方向に配向した成形品13が得られる。
【0025】上記において、周方向配向性付与装置18
の回転剪断筒20の周速は、スラリー流速と同等かそれ
以上であれば、整流板31によって短繊維6aの向きを
周方向に一方向配向させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の短繊維周方向
配向管の製造方法及び装置によれば、ノズルの出口部か
ら内部に挿入配置した中子とノズル内壁面との間に、径
の異なる複数の筒体を同心状に配して径方向に多段とな
るようにした固定剪断筒と、該固定剪断筒の各筒体と重
なるように同心状に配した径の異なる複数の筒体を回転
軸に一体的に連結してなる回転剪断筒とからなる周方向
配向性付与装置、又は複数の翼体をスラリーの流れ方向
に多段に配してノズル内壁面に固定してなる固定翼と、
該固定翼の各翼体と重なるようにスラリーの流れ方向に
多段に配して円筒体に固定すると共に該円筒体を回転軸
に連結して回転できるようにしてある回転翼とからなる
周方向配向性付与装置を介在させ、圧送されて来るスラ
リーを周方向配向性付与装置を通過させるときに、固定
剪断筒又は固定翼と回転剪断筒又は回転翼との間で剪断
力を作用させ、スラリー中の短繊維を周方向に一軸配向
させるようにするので、ノズルから出て来る成形品とし
ての管は内部まで周方向に短繊維が配向されたものが得
られ、又、ノズル出口近傍のノズル内面と中子との間
に、スラリーの流れを周方向に整流させるよう多数の羽
根状の板を円周方向に少しずつずらしながら配してなる
整流板を設置することにより、周方向に配向した状態の
スラリーを更に流れ方向に直交する周方向に整流させる
ことができてより優れた配向性の管を製造することがで
きる、等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、(イ)は
切断側面図、(ロ)は(イ)のI−I矢視図、(ハ)は
得られた管の断面図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)
は切断側面図、(ロ)は(イ)のII−II矢視図である。
【図3】ノズル出口近傍のノズル内面と中子との間に設
けた整流板で、(イ)は切断側面図、(ロ)はスラリー
の流れ方向から見た図である。
【図4】押出し成形機の概要を示す切断側面図である。
【図5】図4の押出し成形機で管を製造するときのノズ
ル内部を示す断面図である。
【符号の説明】
6 スラリー 6a セラミックス短繊維(短繊維) 12 ノズル 13 成形品 15 中子 16 支持材 18 周方向配向性付与装置 19 固定剪断筒 19a 筒体 20 回転剪断筒 20a 筒体 22 回転軸 25 周方向配向性付与装置 26 固定翼 27 翼体 27a 歯 28 回転翼 29 翼体 29a 歯 31 整流板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル内壁面と該ノズルに挿入された中
    子との間を通ってノズル出口部に至る途中のスラリー
    に、周方向に回転する筒又は翼と、該回転する筒又は翼
    に近接して固定してある筒又は翼との間で剪断力を作用
    させ、スラリー中の短繊維を周方向に一軸配向させ、周
    方向に短繊維が配向された管を製造することを特徴とす
    る短繊維周方向配向管の製造方法。
  2. 【請求項2】 ノズル内壁面と該ノズルに挿入された中
    子との間に、径の異なる複数の筒体を同心状に配して径
    方向に多段となるようにした固定剪断筒と、該固定剪断
    筒の各筒体と重なるように同心状に配した径の異なる複
    数の筒体を回転軸に連結して該回転軸とともに回転する
    ようにした回転剪断筒とからなる周方向配向性付与装置
    を設置し、圧送されるスラリーを上記周方向配向性付与
    装置を通過させるときに固定剪断筒と回転剪断筒との間
    で剪断力を作用させて短繊維を周方向に配向させるよう
    にしたことを特徴とする短繊維周方向配向管の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 固定剪断筒と回転剪断筒とからなる周方
    向配向性付与装置に代えて、内方へ向けて多数の歯を有
    する複数の翼体をスラリーの流れ方向に多段に配してノ
    ズルの内壁面に固定した固定翼と、外方へ向けて放射状
    に多数の歯を有する複数の翼体を上記固定翼の各翼体に
    スラリー流れ方向で重なり合うように多段に配して内径
    側を円筒体に固定すると共に、該各円筒体を回転軸に連
    結して該回転軸とともに回転するようにした回転翼とか
    らなる周方向配向性付与装置を用いた請求項2記載の短
    繊維周方向配向管の製造装置。
  4. 【請求項4】 ノズルの出口近傍のノズル内面と中子と
    の間に、スラリーを周方向に流すように整流させる整流
    板を設置した請求項2記載の短繊維周方向配向管の製造
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110630821A (zh) * 2019-09-18 2019-12-31 东北石油大学 大直径长输智能化保温组合管道结构及其施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110630821A (zh) * 2019-09-18 2019-12-31 东北石油大学 大直径长输智能化保温组合管道结构及其施工方法

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