JPH1176317A - 流体圧利用マット装置 - Google Patents

流体圧利用マット装置

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JPH1176317A
JPH1176317A JP9260831A JP26083197A JPH1176317A JP H1176317 A JPH1176317 A JP H1176317A JP 9260831 A JP9260831 A JP 9260831A JP 26083197 A JP26083197 A JP 26083197A JP H1176317 A JPH1176317 A JP H1176317A
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JP
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air
fluid
pressure
proximity sensor
mat
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JP9260831A
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Takeshi Kamijo
健 上條
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Marelli Corp
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の位置や寝方などによらず、各膨張袋
(空気袋)内の圧力を、できるだけ低い圧力で且つ空気
袋が底づきしない圧力に自動的に制御し、褥瘡などを効
果的に予防することができ、寝心地または座り心地ある
いはもたれ心地の良い流体圧利用マット装置を提供する
こと。 【解決手段】 マットを構成するように平面状に配置さ
れた複数の空気袋1であって、それぞれ、流体が内部に
導入および導出可能に構成してある複数の空気袋1と、
前記空気袋1の内部に送り込む流体圧力を発生する空気
ポンプ15と、前記複数の空気袋1の内の少なくとも一
以上の空気袋1に装着され、空気袋1に作用する荷重に
より空気袋1の内部の対向する内壁が近接することを検
知する近接センサ2,3と、前記近接センサ2,3によ
り、前記空気袋1の内部の対向する内壁が所定値以下に
近接したことを検知した場合に、前記空気ポンプ15か
ら当該近接センサが属する空気袋1の内部に流体を送り
込むように制御する制御回路10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば寝たきり
患者などの褥瘡(圧迫性壊疽(えそ)の一種であり、重
症患者が長期間臥床している時、皮下脂肪の減少、皮膚
循環の障害により、体重がかかる部分にできる潰瘍やと
こずれのこと)を予防するためなどとして好適に用いら
れる空気マットなどの流体圧利用マット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】褥瘡予防用空気マットとして、2系統の
空気袋群と、空気ポンプと、空気ポンプからの空気を2
系統の空気袋群へ切換供給する切換弁と、空気袋の内圧
を制御する制御装置とを備えたものが開発されている。
制御装置では、手動で操作するスイッチを有し、スイッ
チからの信号により目標内圧を定め、内圧センサからの
内圧信号と目標内圧とを比較し、2系統の空気袋群へ供
給する空気の内圧を制御するようになっている。
【0003】褥瘡は、多くの原因により発生すると考え
られているが、主要な要因と考えられているのが、患者
の身体にかかる持続的な長時間の圧迫である。従来の空
気マットは、患者の身体をより広い面で支えることによ
って、身体にかかる圧力を少なくするように構成してあ
る。すなわち、空気袋の内圧を患者の体重に応じた適正
なものとするように制御する必要がある。
【0004】たとえば空気袋の内圧が少なすぎると、身
体の重みにより空気袋が潰れ(底づき)、身体を空気で
支えることができず、点で支えることになり、空気マッ
トとしての効果がなくなる。また、内圧が高すぎても、
空気マットの表面が剛体のようになり、身体を点で支え
ることになり褥瘡予防の効果はない。そこで、できるだ
け低い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧力に、空気袋
の内圧を制御することが好ましい。従来の空気マットで
は、この内圧を、患者または付添人などが、スイッチに
より、自分の体重に対応した値に調節していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、空気袋の底づきの条件は、患者の体重のみでは決定
できないものであった。実際には、患者の身体の各部分
の重さと、各部分毎の空気袋の内圧によって、空気袋の
内圧が決定される。すなわち、複数の空気袋の全てを同
じ内圧としたのでは、たとえば一番体重がかかると考え
られる患者の腰の部分に対応する空気袋が底づきし、他
の空気袋では底づきしない事態が生じるおそれがある。
または腰の部分に対応する空気袋のみが最適な状態にあ
り、その他の空気袋では膨らみすぎて最適な状態とは言
えないなどの課題を有する。
【0006】したがって、従来の空気マットでは、複数
の空気袋の内圧が、患者の体重によって一義的に定めら
れる同じ内圧となるように制御していたため、患者の寝
ている位置や寝方によっては、部分的に空気袋の内圧が
高すぎるところや底づきするところが出るなどの課題を
有している。
【0007】なお、特開平6−14964号公報には、
各空気袋毎にセンサパッドを装着し、体重の分布荷重が
強くかかる位置の空気袋から排出される空気の流量を絞
り、結果として、各空気袋の内圧を体重分布に応じた圧
力に制御する空気マットが開示してある。
【0008】しかしながら、この公報に開示された空気
マットは、常に空気袋内に空気を流し続けるタイプの空
気マットにしか適用することができないと言う課題を有
している。空気袋内に常に空気を流し続けるタイプの空
気マットでは、耐久性と騒音とが問題となり、現在では
ほとんど実用化されていない。現在では、空気袋内の内
圧が一定の空気圧力になると、ポンプの作動を停止し、
空気袋を密閉する方式が主流である。このような現在主
流となっている方式に、前記公報に記載の技術を用いる
ことはできない。
【0009】また、前記公報に記載の空気マットは、空
気袋内に常時空気を流し続ける構成を採用しており、基
本的には、空気袋を完全に膨らますことを前提としてお
り、できるだけ低い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧
力に、空気袋の内圧を制御するものではなかった。この
ため、空気袋の内圧が高すぎる傾向にあり、褥瘡予防の
効果が低かった。
【0010】また、特開平4−9106号公報には、各
空気袋毎に圧力センサを設け、各空気袋が、所定の圧力
となるように、圧力センサ2より検出した圧力が目標値
となるように制御する空気マットが開示してある。ま
た、圧力センサ2により検出した圧力は記憶可能になっ
ている。
【0011】しかしながら、この公報に記載の空気マッ
トでは、各空気袋毎に圧力を目標値に設定することはで
きても、その目標値の設定は、依然として、患者あるい
は付添人が行う必要があり、できるだけ低い圧力で且つ
空気袋が底づきしない圧力に、空気袋の内圧を自動的に
制御するものではなかった。
【0012】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、患者の位置や寝方などによらず、各膨張袋(空気
袋)内の圧力を、できるだけ低い圧力で且つ空気袋が底
づきしない圧力に自動的に制御し、褥瘡などを効果的に
予防することができ、寝心地または座り心地あるいはも
たれ心地の良い流体圧利用マット装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る流体圧利用マット装置は、マットを構
成するように平面状に配置された複数の膨張袋であっ
て、それぞれ、流体が内部に導入および導出可能に構成
してある複数の膨張袋と、前記膨張袋の内部に送り込む
流体圧力を発生する流体圧発生手段と、前記複数の膨張
袋の内の少なくとも一以上の膨張袋に装着され、膨張袋
に作用する荷重により膨張袋の内部の対向する内壁が近
接することを検知する近接センサと、前記近接センサに
より、前記膨張袋の内部の対向する内壁が所定値以下に
近接したことを検知した場合に、前記流体圧発生手段か
ら当該近接センサが属する膨張袋の内部に流体を送り込
むように制御する制御手段とを有する。
【0014】本発明に係る流体圧利用マット装置では、
近接センサにより、膨張袋の底づきを検知することがで
き、その近接センサが装着された膨張袋にのみ、流体を
送り込み、底づきがしない程度に低い内圧状態を実現す
ることができる。したがって、患者の位置や寝方などに
よらず、各膨張袋(空気袋)内の圧力を、できるだけ低
い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧力に自動的に制御
することができる。
【0015】前記マットを構成する全ての膨張袋に前記
近接センサが装着してあることが好ましい。マットの全
表面において、快適な状態を維持するためである。
【0016】前記近接センサが、前記膨張袋の対向する
内壁に装着された導電性電極であり、これら導電性電極
の接触を検出するように構成してあることが好ましい。
このような接触式のセンサが、最も単純且つ安価であ
り、故障も少ないからである。
【0017】前記制御手段では、前記近接センサによ
り、前記膨張袋の内部の対向する内壁が接触したことを
検知した場合に、前記流体圧発生手段から当該近接セン
サが属する膨張袋の内部に流体を送り込み、その後、前
記近接センサが非接触状態を検知した場合に、その非接
触の検出時点から予め定められた所定時間後に、流体の
送り込みを停止する制御を行うことが好ましい。このよ
うな制御を行うことにより、各膨張袋内の圧力を、でき
るだけ低い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧力に自動
的に制御することができるからである。
【0018】前記制御手段では、前記近接センサによ
り、前記膨張袋の内部の対向する内壁が接触したことを
検知した場合に、前記流体圧発生手段から当該近接セン
サが属する膨張袋の内部に流体を送り込み、その後、前
記近接センサが非接触状態を検知した場合に、その非接
触の検出時点の膨張袋内の圧力を記憶し、その記憶され
た圧力値から所定圧力だけ増大した時点で、流体の送り
込みを停止する制御を行うことが好ましい。このような
制御を行うことにより、各膨張袋内の圧力を、できるだ
け低い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧力に自動的に
制御することができるからである。
【0019】平面状に配置された複数の膨張袋は、2系
統の駆動配管系のいずれかに接続してあり、これら駆動
配管系が、切換弁を介して、前記流体圧発生手段に接続
してあることが好ましい。2系統の駆動配管系に接続し
てある膨張袋を所定時間毎に交互に膨張させて身体を支
えることにより、膨張袋が当接する身体の位置が、所定
時間毎に切り替わり、より効果的に褥瘡を予防すること
ができる。この場合の所定時間とは、特に限定されない
が、2時間以内であることが好ましい。
【0020】前記膨張袋と駆動配管系の接続部には、前
記制御手段により制御される遮蔽弁が装着してあること
が好ましい。遮蔽弁を各膨張袋毎に装着することで、各
膨張袋毎に最適な内圧制御が可能となる。
【0021】前記制御手段による制御をキャンセルさせ
る判断手段またはスイッチをさらに有することがさらに
好ましい。たとえばマットの上に、患者以外の人が、患
者を看病するためなどに、手を突いた場合や座った場合
に、前記の制御を行うことは好ましくないので、その場
合には、スイッチなどにより制御を解除する。または、
制御のアルゴリズム中にタイマーなどの判断手段を組み
込み、突発的に膨張袋の底づき状態が現れ、その底づき
状態が所定時間続かない場合には、付添人がマットに手
を突いた場合などと判断し、その場合には、制御をキャ
ンセルすることもできる。
【0022】前記流体は空気であることが、安全性、取
り扱いの容易性および低コスト性から好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0024】図1は本発明の1実施形態に係る流体圧利
用マット装置の概略図、図2は図1に示す膨張袋の概略
断面図、図3は図1に示すマット装置の駆動配管系およ
び制御装置の概略図、図4は制御装置のフローチャート
図である。
【0025】図1に示すように、本発明の1実施形態に
係る流体圧利用マット装置は、たとえばベッドの上に置
かれるマット本体50を有する。マット本体50は、マ
ットを構成するように平面状に配置された複数の空気袋
(膨張袋)1を有する。複数の空気袋1は、たとえばマ
ット本体50の長手方向に沿って平行に並んで配置さ
れ、吸排気口6を介してA系統の駆動配管系17とB系
統の駆動配管系18とに交互に接続してある。吸排気口
6には、図3に示す制御回路10により制御される電磁
弁などで構成される遮蔽弁40がそれぞれ装着してあ
り、吸排気口6を個別に遮蔽または開けることができる
ようになっている。空気袋1の長さは、ベッドの幅程度
に相当し、空気袋1の配置数は、ベッドの長さを複数等
分する程度の数である。
【0026】各空気袋1は、図2に示すように、内部に
圧力空気が導入される密閉空間7が形成されたバルーン
部8と、密閉空間7に連通する吸排気口6とを持つ。バ
ルーン部8は、可撓性のある材料で構成してあり、密閉
空間7に吸排気口6から圧力空気が導入された場合に膨
らみ、吸排気口から圧力空気が導出された場合に、萎む
ように構成してある。
【0027】本実施形態では、各空気袋1の内部の上下
方向に対向する内壁に、それぞれ接触センサとしての導
電性電極2,3が積層してある。これら電極2,3は、
空気袋1が膨らんだ状態では、相互に離れて非導通状態
となり、空気袋1が萎んで、いわゆる底づき状態となっ
た場合には、これらが接触して導通状態となる。これら
の電極2,3には、それぞれ導電線4,5が接続してあ
り、これらの導電線4,5は、空気袋1の外部に配置し
てある図3に示す制御手段としての制御回路10の内圧
制御回路11に接続してある。
【0028】図3に示す制御回路10は、内圧制御回路
11と切替制御回路12とを有する。切換制御回路12
は切換弁16に接続してある。切換弁16は、流体圧発
生手段としての空気ポンプ15と2系統の駆動配管系1
7,18とを切り換えて接続するものであり、たとえば
電磁弁などで構成される。空気ポンプ15は、スイッチ
14を介して電源13に接続してあり、スイッチ14を
内圧制御回路11により制御することで、空気ポンプの
駆動を制御するようになっている。
【0029】切換弁16による空気ポンプ15とA系統
の駆動配管系17との接続、または空気ポンプ15とB
系統の駆動配管系18との接続の切り換えは、たとえば
2時間以内毎の周期で行う。このような切り換え制御を
行うのは、A系統の駆動配管系17に接続してある空気
袋1の膨張状態と、B系統の駆動配管系18に接続して
ある空気袋1の膨張状態とを所定時間毎に切り換えるこ
とにより、膨張袋1が当接する身体の位置を、所定時間
毎に切り換え、より効果的に褥瘡を予防するためであ
る。
【0030】次に、本実施形態に係る流体圧利用マット
装置における制御方法を、図4に示すフローチャート図
に基づき、詳細に説明する。
【0031】まず、図4に示すステップ20において、
図3に示す制御回路10が、現在、A系統の駆動配管系
17を空気ポンプ15と接続してあるか否かを判断す
る。そうである場合には、ステップ21へ行き、そうで
ない場合には、ステップ22へ行く。ステップ21へ行
く場合とは、A系統の駆動配管系17に接続してある空
気袋1のみが、膨らんだ状態であり、B系統の駆動配管
系18に接続してある空気袋1は全て萎んだ状態である
ことを意味する。すなわち、患者の身体は、A系統の駆
動配管系17に接続してある空気袋1により支えられて
いることを意味する。
【0032】この場合には、ステップ21において、図
1に示す空気袋1中のA系統の駆動配管17に接続して
ある全ての空気袋1における接触センサとしての導電性
電極2,3を走査し、これら電極2,3が接触している
か否かを判断する。電極2,3が接触している場合と
は、該当する空気袋1が底づき状態にあることを意味す
る。その場合には、ステップ23aへ行く。
【0033】ステップ23aでは、キャンセルモードか
否かを判断する。たとえばマットの上に、患者以外の人
が、患者を看病するためなどに、手を突いた場合や座っ
た場合にも、空気袋の一部が底づき状態となるので、そ
の場合にも、後述するような制御を行うことは好ましく
ない。そこで、その場合には、キャンセルスイッチなど
により制御を解除するために、キャンセルモードか否か
を判断する。キャンセルモードである場合には、ステッ
プ20へ戻り、ステップ23bへは行かないようになっ
ている。なお、キャンセルモードであるか否かは、制御
のアルゴリズム中にタイマーなどの判断手段を組み込
み、突発的に空気袋1の底づき状態が現れ、その底づき
状態が所定時間続かない場合には、付添人がマットに手
を突いた場合などと判断し、その場合には、ステップ2
0へ戻り、制御をキャンセルすることもできる。
【0034】ステップ23aにて、キャンセルモードで
ないと判断された場合には、ステップ23bへ行き、図
3に示す空気ポンプ15のスイッチ14をオンにし、ポ
ンプ15を駆動する。また、同時に、ステップ21にて
接触状態にあると判断された電極2,3に対応する空気
袋1の吸排気口6の遮蔽弁40のみを開く。その他のA
系統の遮蔽弁40は閉じており、空気袋1の内部には、
所定圧の空気が封入してある。なお、ステップ23bで
は、同時に、Xのフラグを1にする。その後、ステップ
20へ戻る。ポンプ15が駆動されると、A系統の駆動
配管系17に接続してある空気袋1の内、底づきしてあ
る空気袋1に対応する遮蔽弁40のみが開いているの
で、そこから空気が空気袋1の内部に入り込む。底づき
が解消するまで、ステップ20〜23bが繰り返され、
底づきが解消されると、ステップ21からステップ24
へ行く。
【0035】ステップ24では、Xのフラグが1である
か否かを判断する。Xのフラグが1である場合とは、ス
テップ23bを通過している場合なので、その場合に
は、ステップ25へ行き、Xのフラグを2とする。ステ
ップ25の次には、ステップ26へ行き、タイマーをリ
セットする。その後、ステップ28では、ステップ26
でタイマーがリセットされてからの経過時間Tmを計測
する。次に、ステップ29では、Tmが予め設定された
時間TOを超えたか否かを判断する。超えた場合には、
ステップ30へ行き、超えない場合には、ステップ20
へ戻り、ステップ21からステップ24へ行き、ステッ
プ24では、X=2なので、ステップ27へ行き、そこ
からステップ28へ行き、経過時間Tmを計測し続け
る。その間は、図3に示す空気ポンプ15は駆動し続
け、底づきした空気袋1が、底づき解消した後も、空気
を送り込み続ける。
【0036】そして、ステップ29において、経過時間
Tmが所定時間に到達した時点で、ステップ30へ行
き、Xのフラグを3とし、その後、空気ポンプ31をオ
フとし、ステップ20以降に戻る。Xのフラグが3で、
A系統中のいずれの空気袋1にも底づきがない場合に
は、ステップ20,21,24,27を通り、ステップ
27からステップ31へと行き、ポンプはオフのままで
ある。
【0037】すなわち、本実施形態では、A系統中のい
ずれかの空気袋1中に、底づきが生じた場合には、それ
を検知し、さらに、キャンセルモードではない場合に
は、該当する空気袋1の遮蔽弁40を開き、ポンプ15
を駆動し、空気袋1に空気を送り込み、底づきを解消さ
せる。そして、底づきが解消した時点を起算点として、
所定時間経過後に、ポンプ15の駆動を停止し、同時に
遮蔽弁40を閉じる。したがって、底づきが発生した空
気袋1の内圧を、できるだけ低い圧力で且つ空気袋1が
底づきしない圧力に自動的に制御することができる。
【0038】このような制御は、A系統に接続される空
気袋1の全てについて行われるため、患者の体重分布ま
たは患者の位置や寝方などにより、大きな荷重が加わる
空気袋1の位置が異なっても、即座に対応し、A系統に
接続される空気袋1の全てが、できるだけ低い圧力で且
つ空気袋1が底づきしない圧力に自動的に制御される。
【0039】なお、図3に示す制御回路10の切替制御
回路12により、切換弁16がB系統の駆動配管系18
と空気ポンプ15とを接続した場合には、図4に示すス
テップ20からステップ22へ行き、A系統におけるス
テップ21以降の場合と同様にして、B系統における空
気袋1について、同様な制御を行うことができる。した
がって、B系統における空気袋1についても、患者の体
重分布または患者の位置や寝方などにより、大きな荷重
が加わる空気袋1の位置が異なっても、即座に対応し、
B系統に接続される空気袋1の全てが、できるだけ低い
圧力で且つ空気袋1が底づきしない圧力に自動的に制御
される。
【0040】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0041】たとえば、前述した実施形態では、複数の
空気袋1を2系統の駆動配管系17,18で交互に駆動
するように構成したが、本発明では、1系統の駆動配管
系で駆動しても良く、また、3系統以上の駆動配管系で
駆動しても良い。
【0042】また、空気袋1の配置は、特に限定され
ず、図1に示す配置以外でも良い。また、全ての空気袋
1に対して、接触センサとしての導電性電極2,3を設
ける必要はない。
【0043】さらに、各空気袋1の内壁に設けるセンサ
としては、導電性電極2,3に限らず、袋内壁の近接を
検知する近接センサであれば、その他のセンサを用いる
こともできる。
【0044】さらにまた、本発明では、制御手段10に
おいて、接触センサにより、空気袋1の内部の対向する
内壁が接触したことを検知した場合に、ポンプ1から当
該接触センサが属する空気袋1の内部に空気を送り込
み、その後、接触センサが非接触状態を検知した場合
に、その非接触の検出時点の空気袋1内の圧力を記憶
し、その記憶された圧力値から所定圧力だけ増大した時
点で、空気の送り込みを停止する制御を行うこともでき
る。
【0045】また、本発明では、空気以外の流体を用い
た流体圧利用マットも考えられる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
流体圧利用マット装置によれば、患者の位置や寝方など
によらず、各膨張袋(空気袋)内の圧力を、できるだけ
低い圧力で且つ空気袋が底づきしない圧力に自動的に制
御し、褥瘡などを効果的に予防することができる。ま
た、本発明に係る流体圧利用マット装置では、寝心地ま
たは座り心地あるいはもたれ心地も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係る流体圧利用マ
ット装置の概略図である。
【図2】図2は図1に示す膨張袋の概略断面図である。
【図3】図3は図1に示すマット装置の駆動配管系およ
び制御装置の概略図である。
【図4】図4は制御装置のフローチャート図である。
【符号の説明】
1… 空気袋 2,3… 導電性電極 6… 吸排気口 10… 制御回路 11… 内圧制御回路 12… 切替制御回路 15… 空気ポンプ 16… 切換弁 17,18… 駆動配管系 40… 遮蔽弁 50… マット本体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マットを構成するように平面状に配置さ
    れた複数の膨張袋であって、それぞれ、流体が内部に導
    入および導出可能に構成してある複数の膨張袋と、 前記膨張袋の内部に送り込む流体圧力を発生する流体圧
    発生手段と、 前記複数の膨張袋の内の少なくとも一以上の膨張袋に装
    着され、膨張袋に作用する荷重により膨張袋の内部の対
    向する内壁が近接することを検知する近接センサと、 前記近接センサにより、前記膨張袋の内部の対向する内
    壁が所定値以下に近接したことを検知した場合に、前記
    流体圧発生手段から当該近接センサが属する膨張袋の内
    部に流体を送り込むように制御する制御手段とを有する
    流体圧利用マット装置。
  2. 【請求項2】 前記マットを構成する全ての膨張袋に前
    記近接センサが装着してある請求項1に記載の流体圧利
    用マット装置。
  3. 【請求項3】 前記近接センサが、前記膨張袋の対向す
    る内壁に装着された導電性電極であり、これら導電性電
    極の接触を検出する請求項1または2に記載の流体圧利
    用マット装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段では、前記近接センサによ
    り、前記膨張袋の内部の対向する内壁が接触したことを
    検知した場合に、前記流体圧発生手段から当該近接セン
    サが属する膨張袋の内部に流体を送り込み、その後、前
    記近接センサが非接触状態を検知した場合に、その非接
    触の検出時点から予め定められた所定時間後に、流体の
    送り込みを停止する制御を行う請求項3に記載の流体圧
    利用マット装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段では、前記近接センサによ
    り、前記膨張袋の内部の対向する内壁が接触したことを
    検知した場合に、前記流体圧発生手段から当該近接セン
    サが属する膨張袋の内部に流体を送り込み、その後、前
    記近接センサが非接触状態を検知した場合に、その非接
    触の検出時点の膨張袋内の圧力を記憶し、その記憶され
    た圧力値から所定圧力だけ増大した時点で、流体の送り
    込みを停止する制御を行う請求項3に記載の流体圧利用
    マット装置。
  6. 【請求項6】 平面状に配置された複数の膨張袋は、2
    系統の駆動配管系のいずれかに接続してあり、これら駆
    動配管系が、切換弁を介して、前記流体圧発生手段に接
    続してある請求項1〜5のいずれかに記載の流体圧利用
    マット装置。
  7. 【請求項7】 前記膨張袋と駆動配管系の接続部には、
    前記制御手段により制御される遮蔽弁が装着してある請
    求項6に記載の流体圧利用マット装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段による制御をキャンセルさ
    せる判断手段またはスイッチをさらに有する請求項1〜
    7のいずれかに記載の流体圧利用マット装置。
  9. 【請求項9】 前記流体が空気である請求項1〜8のい
    ずれかに記載の流体圧利用マット装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261817A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Kiyokuni Japan Kk 褥瘡予防用エアーマット装置
KR101113260B1 (ko) 2009-12-18 2012-02-29 한국생산기술연구원 욕창발생 위험도 측정 방법
CN112938175A (zh) * 2021-01-26 2021-06-11 浦美琼 一种可进行密封性检测的真空包装箱

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