JPH1176271A

JPH1176271A - 歯牙清掃具

Info

Publication number: JPH1176271A
Application number: JP25592197A
Authority: JP
Inventors: Masaki Chibana; 昌樹知花
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-09-04
Filing date: 1997-09-04
Publication date: 1999-03-23

Abstract

(57)【要約】【課題】歯牙に付着している煙草のヤニなどのような色
素沈着物を除去するのに適した歯牙清掃具に関し、歯牙
を損傷することなく、しかも素人でも自分で色素沈着物
を効果的に除去可能な器具を実現することにある。【解決手段】研磨材が混入されているゴム質チップまた
はパルプ製チップが、台座を介して、あるいは直接に、
取っ手の先端に取り付けられている歯牙清掃具である。
前記のゴム質チップの中に、該ゴム質チップより剛性の
高い補強用芯が入っている。前記のチップが、前記の台
座または取っ手先端に対し着脱可能な構造も可能。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、歯牙に付着している煙
草のヤニなどのような色素沈着物を除去するのに適した
歯牙清掃具に関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】煙草のヤ
ニなどのような色素沈着物が歯牙の表面に付着している
場合、その除去清掃が困難なため、歯科医院で除去して
もらうケースが多い。

【０００３】一方、自分で除去する人もいるが、歯磨剤
などを使用したり、サンドペーパや厨房用の研磨シート
などで研磨している。

【０００４】ところが、このように素人が自分で研磨す
ると、歯牙自体が異常に研磨されたりして、歯牙を損傷
する恐れがあり、歯科医師としては推奨できない。

【０００５】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、歯牙を損傷することなく、しかも素人でも自分
で色素沈着物を効果的に除去可能な器具を実現すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項１は、研磨材
が混入されているゴム質チップが、台座を介して、ある
いは直接に、取っ手の先端に取り付けられている歯牙清
掃具である。つまり、ゴム質チップが台座に支持されて
いてもよいが、直接に取っ手の先端に支持されていても
よい。また、ゴム質チップは台座や取っ手先端に一体に
固定されていてもよく、着脱構造でもよい。台座も取っ
手と一体構造でも、着脱可能な構造でもよい。

【０００７】このように、研磨材がゴム質のチップに混
入されているので、このゴム質チップを歯牙に当てて、
表面の色素沈着物を擦り落とすと、ゴム質チップの弾力
をもって歯牙表面に当たり、また容易に弾性変形するの
で、歯牙表面が損傷するのを防止できる。

【０００８】なお、ゴム質チップが台座を介して取っ手
先端に支持される構造の場合は、台座が取っ手に対し着
脱自在な構造にすると、ゴム質チップが使用不能となっ
た場合は、ゴム質チップごとに台座を取り外し、新たな
ゴム質チップまたは他の種のゴム質チップと交換でき
る。

【０００９】また、研磨材が混入されているゴム質チッ
プが、取っ手の先端に直接に固定されている場合は、ゴ
ム質チップと一緒に取っ手も使い捨てできる。したがっ
て、取っ手部を安価に製造できる場合に有効であり、台
座の着脱交換といった面倒な作業を要しない。

【００１０】請求項２は、請求項１に記載のゴム質チッ
プの中に、補強用芯が入っている歯牙清掃具である。こ
のように、ゴム質チップの中に補強用芯が入っているた
め、変形可能なゴム質チップが、強度の強い補強用芯で
支えられることになり、ゴム質チップが曲がり過ぎたり
して、折れたりするのを未然に防止できる。

【００１１】請求項３は、請求項１または請求項２に記
載のゴム質チップに代えて、パルプないし紙材を圧縮成
型したパルプ製チップを用いた歯牙清掃具である。パル
プないし紙材を圧縮成型したパルプ製チップは、ザラザ
ラしており、しかも強固に圧縮成型されているため、色
素沈着物の除去の効果が期待できる。しかも、適度な弾
力も持っており、また自然の植物を原料とするので、歯
牙に悪影響を与える恐れがない。

【００１２】請求項４は、請求項１、請求項２または請
求項３に記載のチップが、前記の台座または取っ手先端
に対し着脱可能となっている歯牙清掃具である。このよ
うに、ゴム質チップやパルプ製チップが、台座や取っ手
先端に対し着脱可能な構造となっているため、チップが
劣化してくると、チップ単位で交換して使い捨てでき、
取っ手や台座は繰り返し使用できるので、安価に提供で
きる。

【発明の実施の形態】次に本発明による歯牙清掃具が実
際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図
１は本発明による歯牙清掃具の第一実施形態であり、要
部を断面にした側面図である。１は歯牙の表面を擦るチ
ップであり、この図ではゴム質チップを用いる。このゴ
ム質チップ１が台座２に固定されており、この台座２
が、取っ手（グリップ）３の先端に支持されている。

【００１３】このように、取っ手３の先端の台座にゴム
質チップ１が付いているので、ゴム質チップ１を歯牙の
所望の位置に当て、取っ手３を手に持って擦る操作をす
ると、歯牙表面の色素沈着物を容易に除去できる。ゴム
質チップ１は、弾性力をもって歯牙表面に圧接し、かつ
自由に弾性変形できるので、歯牙を損傷するような恐れ
はない。

【００１４】図示の実施形態では、取っ手３の先端にテ
ーパ孔が開いており、その中に台座２側のテーパ突起４
が挿入されている。したがって、台座２を取っ手３に対
し着脱できる。そのため、ゴム質チップ１の向きを変え
たい場合には、台座２を取っ手３から一旦抜き出し、ゴ
ム質チップ１の向きを所望の方向に変えてから、再度テ
ーパ孔にテーパ突起４を挿入することができる。

【００１５】また、例えば図２に例示するような、他の
種のゴム質チップ１ａと交換して使用することもでき
る。

【００１６】図３の実施形態は、台座部と取っ手３とが
一体構造になっており、取っ手３の先端３ａにゴム質チ
ップ１が一体に支持されている。このため、ゴム質チッ
プ１ａが磨耗したり損傷したりすると、取っ手３ａも一
緒に廃棄することになる。

【００１７】したがって、取っ手３を安価に提供できる
場合とか、ゴム質チップ１が磨耗損傷しにくい形状や材
質の場合に適している。なお、ゴム質チップ１が取っ手
３に対し着脱可能に支持する構造も可能である。

【００１８】ゴム質チップ１、１ａの中心には、補強用
芯５、５ａが入っている。この補強用芯５は、ゴム質チ
ップ１、１ａより剛性の高い材料でできており、台座
２、２ａや取っ手先端３ａに支持されている。したがっ
て、ゴム質チップ１を歯牙表面に当てて擦っている際
に、ゴム質チップ１が折れたり、曲がりすぎたりするの
を未然に防止できる。

【００１９】補強用芯５、５ａは、図示のように、ゴム
質チップ１の形状に対応した形状にすると、より確実に
ゴム質チップを支持できる。この補強用芯５、５ａは、
台座２、２ａや取っ手先端３ａと一体に製造してもよ
く、別体を接着したりして一体化してもよい。

【００２０】あるいは、補強用芯５、５ａが台座２、２
ａや取っ手先端に対し、分離可能な構造も可能である。

【００２１】以上の各実施形態において、ゴム質チップ
１、１ａの材質としては、例えば比較的硬質のシリコー
ンゴムなどが適しているが、弾力を有し、かつ多少変形
できる材質であれば、合成樹脂なども利用できる。

【００２２】ゴム質チップ１、１ａの中に混入する研磨
材としては、例えばアルミナやサンドペーパなどに使用
されている公知の研磨材を利用できるが、これらより研
磨能力の弱い研磨材は歯にやさしく作用する。研磨材の
性状は、微粉状が適している。なお、ゴム質材に対する
研磨材の混合割合は、ゴム質材の種類や弾性度などに応
じて、任意に選択できる。

【００２３】ゴム質チップに研磨材が混入されている場
合は、研磨材の研磨作用が強すぎるために、歯牙が磨耗
する恐れがあるので、月に１回程度というように、使用
頻度を少なくすることが望ましい。

【００２４】チップ１の形状や向きなどは、図１のよう
に、円錐などの錐状にしたり、斜めに向けたりできる
が、図２のように、取っ手３の先端から真っ直ぐに円柱
状に突出した形状なども可能である。そのほか、ヘラ状
など、色素沈着物の付着している部位に応じて各種の形
状を設計できる。

【００２５】歯牙表面を擦るチップとして、ゴム質チッ
プを説明したが、ゴム質チップに代えて、パルプないし
紙材を圧縮成型したパルプ製チップを用いることも可能
である。

【００２６】図１ないし図３におけるチップ１、１ａ
は、台座２、２ａや取っ手先端３ａに対し、一体構造で
あってもよく、その場合は、チップが磨耗すると、台座
や取っ手と一緒に使い捨てすることになる。

【００２７】これに対し、チップ１、１ａが、台座２、
２ａや取っ手先端３ａに着脱可能な構造になっている
と、磨耗したチップのみを外して使い捨てできる。ま
た、他の種のチップと交換して使用することもできる。

【００２８】

【発明の効果】請求項１によると、研磨材がゴム質のチ
ップに混入されているので、このゴム質チップを歯牙に
当てて、表面の色素沈着物を擦り落とすと、ゴム質チッ
プの弾力をもって歯牙表面に当たり、また容易に弾性変
形するので、歯牙表面が損傷するのを防止できる。

【００２９】しかしながら、使い方については、歯科医
師または歯科的専門知識を有した者の指導を受けるのが
望ましい。すなわち、指導を受けながら、素人が自分で
も使用できる。

【００３０】なお、ゴム質チップが台座を介して取っ手
先端に支持される構造の場合は、台座が取っ手に対し着
脱自在な構造にすると、ゴム質チップが使用不能となっ
た場合は、ゴム質チップごとに台座を取り外し、新たな
ゴム質チップと交換できる。

【００３１】また、研磨材が混入されているゴム質チッ
プが、取っ手の先端に直接に固定されている場合は、ゴ
ム質チップと一緒に取っ手も使い捨てできる。したがっ
て、取っ手部を安価に製造できる場合に有効であり、台
座の着脱交換といった面倒な作業を要しない。

【００３２】請求項２によると、ゴム質チップの中に、
補強用芯が入っているため、弾性変形可能なゴム質チッ
プが、強度の強い補強用芯で支えられることになり、ゴ
ム質チップが曲がり過ぎたりして、折れたりするのを未
然に防止できる。

【００３３】請求項３のように、ゴム質チップに代え
て、パルプ製チップを使用した場合は、パルプないし紙
材を圧縮成型したパルプ製チップがザラザラしており、
しかも強固に圧縮成型されているため、色素沈着物の除
去の効果が期待できる。しかも、適度な弾力も持ってお
り、また自然の植物を原料とするので、歯を損傷する恐
れがない。

【００３４】請求項４によると、ゴム質チップやパルプ
製チップが、台座や取っ手先端に対し着脱可能な構造と
なっているため、チップが劣化してくると、チップ単位
で交換して使い捨てでき、取っ手や台座は繰り返し使用
できるので、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による歯牙清掃具の第一実施形態であ
り、要部を断面にした側面図である。

【図２】本発明による歯牙清掃具の第二実施形態を示
す側面図である。

【図３】本発明による歯牙清掃具の第三実施形態を示
す側面図である。

【符号の説明】１、１ａゴム質チップ２、２ａ台座３、３ａ取っ手３ｂ取っ手の先端４テーパ突起５、５ａ補強用芯

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】研磨材が混入されているゴム質チップ
が、台座を介して、あるいは直接に、取っ手の先端に取
り付けられていることを特徴とする歯牙清掃具。
【請求項２】前記のゴム質チップの中に、該ゴム質チ
ップより剛性の高い補強用芯が入っていることを特徴と
する請求項１に記載の歯牙清掃具。
【請求項３】前記のゴム質チップに代えて、パルプな
いし紙材を圧縮成型したパルプ製チップを用いることを
特徴とする請求項１または請求項２に記載の歯牙清掃
具。
【請求項４】前記のチップが、前記の台座または取っ
手先端に対し着脱可能となっていることを特徴とする請
求項１、請求項２または請求項３に記載の歯牙清掃具。