JPH1174890A - Atm−pds光加入者伝送システムおよび方法 - Google Patents

Atm−pds光加入者伝送システムおよび方法

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JPH1174890A
JPH1174890A JP9232212A JP23221297A JPH1174890A JP H1174890 A JPH1174890 A JP H1174890A JP 9232212 A JP9232212 A JP 9232212A JP 23221297 A JP23221297 A JP 23221297A JP H1174890 A JPH1174890 A JP H1174890A
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JP
Japan
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pds
cell
data
atm
pds cell
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JP9232212A
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Satoshi Furusawa
聡 古沢
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低ビットットレートサービスの通信において
セル化遅延を小さくし伝送効率を高くする。 【解決手段】 アナログ音声信号は各網終端装置30〜33
の加入者回路76で音声信号データに変換され、制御デー
タを付加してバッファ77に送り音声信号4サンプル分の
4バイトの音声信号データと4バイトの制御データを蓄
積する。蓄積した8バイトのデータはショートPDS セル
生成分解回路81に送られる。回路81はこのデータに付加
するショートPDS セルヘッダ部の制御データを生成し、
合成してショートPDS セルを生成しPDS セル多重分離回
路83に送る。制御回路87は伝送路終端装置からの送出タ
イミングに基づいて各回路83から出力される4つのショ
ートPDS セルデータを光分岐結合器50の伝送路終端装置
側で上りフレーム信号の所定の1つのPDS セル期間内の
所定の位置に時分割多重化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM-PDS 光加入者伝
送システムおよび方法に係り、特に低ビットレート・サ
ービスの通信においてセル化遅延を小さくし伝送効率を
高くするに好適なATM-PDS 光加入者伝送システムおよび
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加入者網の全光化を実現する光加入者伝
送システムとしてPDS (Passive Double Ster) と呼ばれ
る線路網構成法が提案されている。PDS では局側の1台
の伝送路終端装置(OSU:Optical Service Unit)と複数の
加入者側の網終端装置(ONU:Optical Network Unit)との
間を1:n の光分岐結合器(スターカプラ:SC)および1芯
の光ファイバで接続される構成になっている。この方式
は光ファイバとOSU が複数のユーザで共用できるためシ
ステムの経済化がはかれる。
【0003】またPDS 光加入者伝送システムにおいてAT
M (Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)サ
ービスを提供する、ATM 伝送技術を用いたATMーPDS 光加
入者伝送方式の検討が行なわれている。このようなATM-
PDS 光加入者伝送方式の一例として、 Yoshihiro Takig
awa, Shinichi Aoyagi, and Eiji Maekawa「ATM based
Passive Double Star system offering BーISDN,NーISDN,
and POTS」GLOBCOM'93(Dec.1993)に記載されるものがあ
る。
【0004】この文献によるATM-PDS 光加入者伝送方式
では、双方向伝送として波長多重方式(上り:1.3 μm
、下り:1.55μm )が、伝送速度として上り下り共15
5.52Mbpsが、PDS による最大分岐数として16が、OSU 〜
ONU 間の最大距離として10kmが採用されている。また、
この文献においてOSU 〜ONU 間で伝送されるATM-PDS 伝
送フレームの構成は図7のようになっている。詳細に
は、同図(a) には上り方向(ONUからOSU への方向)の伝
送フレームとそのフレームに含まれるPDS セルの構成
が、また同図(b) には下り方向(OSUからONU への方向)
の伝送フレームとそのフレームに含まれるPDS セルの構
成が示されている。
【0005】図7(a)および図7(b)に示すように、1フレ
ームの期間は上り下り共に1ms である。上りフレームに
はPDS セル伝送用の領域726 およびOSU 〜ONU 間伝送遅
延時間測定用の領域(DM)728 が設けられている。PDS セ
ル伝送用の領域726 には272個のPDS セルが挿入され
る。PDS 伝送方式では、各ONU からの上り信号がOSU で
衝突しないようにする必要がある。そのためOSU は領域
(DM)728 を用いて各ONU間との伝送遅延時間を把握し、
ポーリングによる時分割多重アクセス制御(TDMA)を行な
う。具体的には、OSU はPDS セル伝送に先だって、この
遅延時間測定用領域(DM)728 を用いてOSU 〜各ONU 間の
ラウンドトリップ時間を測定し、各ONU に上り信号の送
出タイミングを設定する。この設定が完了すると、OSU
はポーリングにより各ONU に上り信号送出可否を通知す
る。これにより上り信号の伝送が行なわれる。
【0006】上りフレームのPDS セルは図7(a)に示すよ
うに、7バイトのPDS セルヘッダ部710 と、53バイトの
PDS セルペイロード部720 とから構成される60バイト固
定長に形成された情報である。PDS セルペイロード部72
0 は通常のATM セルであり、このATM セルは、5バイト
のATM セルヘッダ部722 と、48バイトのATM セルペイロ
ード部724 とから構成される53バイト固定長に形成され
た情報である。PDS セルヘッダ部710 はガードタイム(G
T)712 と、プリアンブル(PR)714 と、デリミタ(DL)716
と、識別子(II)718 とを含む。
【0007】ガードタイム712 はTDMAによるバースト信
号(PDSセル) の衝突を避けるためのガードタイムを表わ
す2バイト分の空きビットである。プリアンブル714 は
2バイトで構成されるビット同期用の符号である。デリ
ミタ716 は2バイトで構成されるバースト同期用の符号
である。識別子718 はペイロード部720 がユーザセルか
OAM (Operation Administration and Maintenance:運用
保守)セルかを識別するための1バイトで構成される符
号である。識別子718 は3ビット誤り訂正可能な符号化
がなされており、1ビットの情報ビットと7ビットの冗
長ビットからなる。そして、OSU は上記上りフレーム信
号のプリアンブル(PR)714 およびデリミタ(DR)716 によ
りセルの同期をとり、上りセルの検出を行なう。
【0008】ATM セルヘッダ部722、742 は図8に示すよ
うに、一般的フロー制御(GFC)800、仮想パス識別子(VPI)
802、 仮想チャネル識別子(VCI)804、 ペイロード・タイ
プ(PT)806、セル損失優先表示(CLP)808およびヘッダ誤り
制御(HEC)810を含む。
【0009】一般的フロー制御(GFC)800は複数の端末が
接続されるマルチポイント型のユーザ・網インタフェー
スにおいて各端末間のトラヒック制御を行なうための4
バイトの符号である。仮想パス識別子(VPI)802はそれぞ
れ個々の仮想パスを区別するための番号を表わす8ビッ
トの符号である。仮想チャネル識別子(VCI)804はそれぞ
れ個々の仮想チャネルを区別するための番号を表わす16
ビットの符号である。ペイロード・タイプ(PT)806 は情
報フィールド724、744 に含まれる内容がユーザ情報かあ
るいは制御情報かなどの区別を表わす3ビットの符号で
ある。セル損失優先表示(CLP)808はそれぞれのセルの優
先度を表わす1ビットの符号である。ヘッダ誤り制御符
号(HEC)810は上記4バイトのヘッダの誤り検出とセル同
期に用いられる1バイトの符号である。なお、一般的フ
ロー制御(GFC)800が必要でない場合があるが、そのよう
な場合には、一般的フロー制御(GFC)800の部分も仮想パ
ス識別子(VPI)802として使用してよい。
【0010】一方、下りフレームのPDS セルは図7(b)に
示すように、7バイトのPDS セルヘッダ部730 と、53バ
イトのPDS セルペイロード部732 とから構成される60バ
イト固定長に形成された情報である。PDS セルペイロー
ド部732 は通常のATM セルであり、このATM セルは、5
バイトのATM セルヘッダ部742 と、48バイトのATM セル
ペイロード部744 とから構成される53バイト固定長に形
成された情報である。PDS セルヘッダ部730 はポーリン
グ識別子(BC)734 と、宛先識別子(DA)736 と、秘話制御
部(EC)738 と、識別子(II)740 とを含む。
【0011】ポーリング識別子(BC)734 はポーリングす
る相手のONU を特定するための2バイトで構成される符
号である。宛先識別子(DA)736 は相手のONU を特定する
ための2バイトで構成される符号である。秘話制御部(E
C)738 は各ONU 毎の暗号化のカギを表わす2バイトで構
成される符号である。識別子(II)740 は識別子(II)718
と同様、そのペイロード部732 がユーザセルかOAM セル
かを識別するための1バイトで構成される符号である。
識別子(II)740 は3ビット誤り訂正可能な符号化がなさ
れており、1ビットの情報ビットと7ビットの冗長ビッ
トからなる。ポーリング識別子(BC)734 、宛先識別子(D
A)736 および秘話制御部(EC)738 は3ビット誤り訂正可
能な符号化がなされており、5ビットの情報ビットと11
ビットの冗長ビットからなる。
【0012】また図7(b)を参照すると、1ms に一回すな
わち1フレームに一回、SDH (Synchronous Digital Hie
rarchy) と同じフレーム同期符号(F6F62828h)746がフレ
ームの最初のセルのポーリング識別子(BC)734 〜宛先識
別子(DA)736 の領域に挿入される。
【0013】そして、ONU は1フレームに一回挿入され
る下りフレームのフレーム同期符号746 によりフレーム
同期をとり、下りセルの検出を行なう。検出された下り
セルの宛先識別子(DA)736 が自ONU 宛てであればそのセ
ルは取り込まれ、それ以外のセルは廃棄される。取り込
まれたセルはそのセルの秘話制御部(EC)738 に示される
カギにより復号される。また、そのセルのポーリング識
別子(BC)734 が自ONU宛てであれば、ONU は上りフレー
ムセル送出タイミングでセルを送出する。すなわち、上
記文献によるATM-PDS 光加入者伝送方式では上述した方
法によりOSU 〜各ONU 間でセルの送受が行なわれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のATM-PDS 伝送系において一般電話サービス等の
STM (Synchronous Transfer Mode: 同期転送モード)信
号を伝送する場合、STM信号からATM セルへのCLAD (Cel
l Assembly and Disassembly)機能(セルの組立と分
解)が必要である。またこの従来のATM-PDS 伝送系の伝
送速度は155.52Mbpsであり、1PDSセル当たりの有効情報
のバイト数は48バイトであるから、1PDSセル当たりの有
効情報の伝送速度は384Kbps である。この場合の伝送速
度のセル化に要する遅延時間すなわちセル化遅延時間は
1ms である。
【0015】このようなATM-PDS 伝送系におけるビット
レート384Kbps 以下の低ビットレートでのサービスで
は、セル化遅延が大きくなるという問題がある。そこ
で、この問題について、音声信号と制御信号をあわせる
と128kbps になる、例えば一般電話サービスを例にとり
詳述する。これらの信号をフルフィルセル方式(セル中
のペイロードすべてに信号情報を入れる方式)で従来の
PDS セルに多重化した場合、1セル当たりの有効情報の
バイト数は48バイトであるから、このバイト数のセル化
に要するセル化遅延時間は48バイトx(8ビット/1280
00bps)=3msとなる。このようにセル化遅延時間が大きく
なるという問題があった。
【0016】またこの場合、伝送効率は従来のPDS セル
では1PDSセル(60バイト)当たりペイロードのバイト数
は48バイトであるから、48バイト/60バイト=0.8とな
る。しかし、音声信号の伝送に関しては、エンド−エン
ド間(端末・端末間)での遅延が問題であり、この遅延
時間をできるだけ小さくする必要がある。仮に、セル化
遅延時間を0.5ms としてセル化した場合、パーシャルフ
ィルセル方式を適用する必要がありセル中のペイロード
の一部に信号情報を入れることになるから、伝送効率は
48バイトx(0.5ms/3ms)/60バイト=0.13 となる。このよ
うに従来方式では伝送効率も低下するという問題があっ
た。
【0017】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、低ビットットレート・サービスの通信においてセル
化遅延時間を小さくし伝送効率を高くすることのできる
ATM-PDS 光加入者伝送システムおよび方法を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、1つの入出力端子からなる第1のポート
と所定の複数の入出力端子からなる第2のポートを有す
る光分岐結合器と、光分岐結合器の第1のポートの1つ
の入出力端子と光ファイバで接続される伝送路終端装置
と、光分岐結合器の第2のポートの所定の複数の入出力
端子とそれぞれ光ファイバで接続される網終端装置とを
有し、各々網終端装置から第1のPDS セルを出力するこ
とで光分岐結合器を介して伝送路終端装置に所定のフレ
ーム期間内に所定の複数の第1のPDS セルを含む上りフ
レーム信号を伝送し、伝送路終端装置から光分岐結合器
を介して各々網終端装置に所定のフレーム期間内に所定
の複数の第2のPDS セルを含む下りフレーム信号を伝送
するATM-PDS 光加入者伝送システムのATM-PDS 光加入者
伝送方法において、複数の網終端装置の中の所定の第1
の複数の網終端装置により第1のPDS セルのビット数よ
り少ないビット数の第3のPDS セルを生成し、所定の第
1の複数の網終端装置により生成され出力される各々第
3のPDS セルを複数の第1のPDS セル中の所定の第1の
PDS セル期間内の所定の位置に時分割多重化することを
特徴とする。
【0019】また上記のATM-PDS 光加入者伝送方法は、
伝送路終端装置により所定の第1の複数の各々網終端装
置宛ての第2のPDS セルのビット数より少ないビット数
の各々第4のPDS セルを生成し、伝送路終端装置により
生成され出力される各々第4のPDS セルを複数の第2の
PDS セル中の所定の第2のPDS セル期間内の所定の位置
に時分割多重化することを特徴とする。
【0020】また本発明は上述の課題を解決するため
に、1つの入出力端子からなる第1のポートと所定の複
数の入出力端子からなる第2のポートを有する光分岐結
合器と、光分岐結合器の第1のポートの1つの入出力端
子と光ファイバで接続される伝送路終端装置と、光分岐
結合器の第2のポートの所定の複数の入出力端子とそれ
ぞれ光ファイバで接続される網終端装置とを有し、各々
網終端装置から第1のPDS セルを出力することで光分岐
結合器を介して伝送路終端装置に所定のフレーム期間内
に所定の複数の第1のPDS セルを含む上りフレーム信号
を伝送し、伝送路終端装置から光分岐結合器を介して各
々網終端装置に所定のフレーム期間内に所定の複数の第
2のPDS セルを含む下りフレーム信号を伝送するATM-PD
S 光加入者伝送システムにおいて、複数の網終端装置の
中の所定の第1の複数の網終端装置は、第1のPDS セル
のビット数より少ないビット数の第3のPDS セルを生成
して出力する第1のショートPDS セル生成手段と、第1
のショートPDS セル生成手段により出力される第3のPD
S セルを複数の第1のPDS セル中の所定の第1のPDSセ
ル期間内の所定の位置に時分割多重化する第1の多重化
手段とを有することを特徴とする。
【0021】また上記ATM-PDS 光加入者伝送システムの
伝送路終端装置は、所定の第1の複数の各々網終端装置
宛ての第2のPDS セルのビット数より少ないビット数の
各々第4のPDS セルを生成して出力する第2のショート
PDS セル生成手段と、第2のショートPDS セル生成手段
により出力される各々第4のPDS セルを複数の第2のPD
S セル中の所定の第2のPDS セル期間内の所定の位置に
時分割多重化する第2の多重化手段とを有することを特
徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるATM-PDS 光加入者伝送システムの一実施例を詳細に
説明する。
【0023】図1には本発明によるATM-PDS 光加入者伝
送システムの一実施例が示されている。なお、本発明の
説明に直接関係のないシステムの他の部分、たとえば回
線多重分離装置、回線交換機およびATM 交換機等につい
ては図示を省略している。
【0024】本システムは、たとえば各々端末装置10〜
13の各々アナログ電話サービス装置70(低ビットレート
サービス装置)から出力されるアナログ音声信号を各々
網終端装置(ONU)30 〜33においてディジタル音声信号デ
ータに変換し、変換した音声信号データに付加される制
御データを生成し、生成した制御データをこの音声信号
データとともに蓄積し、この蓄積を音声信号4サンプル
分繰り返し4バイトの音声信号データとその4バイトの
制御データを蓄積し、この蓄積した合計8バイトのデー
タをショートPDS セルペイロード部のデータとし、この
ショートPDS セルペイロード部のデータに付加されるシ
ョートPDS セルヘッダ部の制御データを生成し、生成し
たショートPDS セルヘッダ部の制御データとショートPD
S セルペイロード部のデータとを合成してショートPDS
セルデータを生成し、これら生成したショートPDS セル
データを光分岐結合器(SC)50に送る。
【0025】伝送路終端装置(OSU)60 から指示される送
出タイミングに基づいて各々網終端装置(ONU)30 〜33か
ら出力される合計4つのショートPDS セルデータは光分
岐結合器(SC)50の出力側(伝送路終端装置(OSU)60 側)
においてたとえば上りフレーム信号の所定の1つのPDS
セル期間に時分割多重化される。つまり1つのPDS セル
期間に4つのショートPDS セルデータが時分割多重化さ
れる。また、各々端末装置10〜25の各々ATM 端末装置72
から出力されるATM セルデータは、各々網終端装置(ON
U)30 〜45に送られ、各々網終端装置(ONU)30 〜45にお
いてATM セルデータ用のPDS セルヘッダ部のデータが生
成され、生成されたPDS セルヘッダ部のデータとATM セ
ルデータとが合成されて各々PDS セルデータが生成さ
れ、これら生成された各々PDS セルデータが伝送路終端
装置(OSU)60 から指示される送出タイミングに基づいて
出力される。各々網終端装置(ONU)30 〜45から出力され
た各々PDS セルデータは光分岐結合器(SC)50の出力側で
時分割多重化される。このように多重化された所定のPD
S セル数からなる上りフレーム信号はさらに伝送路終端
装置(OSU)60 に送られる。
【0026】ショートPDS セルデータおよびPDS セルデ
ータの多重化された上りフレーム信号は伝送路終端装置
(OSU)60 において、まずショートPDS セルデータとPDS
セルデータとに分割され、分割されたショートPDS セル
データについてはそのショートPDS セルヘッダ部の制御
データが除かれてそのショートPDS セルペイロード部の
データのみが回線多重分離装置を介して回線交換機に送
られ、また、PDS セルデータについてはそのPDS セルヘ
ッダ部のデータが除かれてATM セルデータのみがATM 回
線交換機に送られる。
【0027】回線交換機から回線多重分離装置を介して
送られる、たとえば各々網終端装置(ONU)30 〜33用の4
つのショートPDS セルペイロード部のデータは伝送路終
端装置(OSU)60 に送られる。伝送路終端装置(OSU)60 に
おいて各々ショートPDS セルペイロード部データ用のシ
ョートPDS セルヘッダ部の制御データが生成し、生成さ
れた各々ショートPDS セルヘッダ部の制御データと各々
ショートPDS セルペイロード部のデータとが合成されて
各々ショートPDS セルが生成され、これら生成された各
々ショートPDS セルデータが光分岐結合器(SC)50に送ら
れる。この場合伝送路終端装置(OSU)60 から出力される
合計4つのショートPDS セルデータは下りフレーム信号
の所定の1つのPDS セル期間に時分割多重化される。つ
まり1つのPDS セル期間に4つのショートPDS セルデー
タが時分割多重化される。
【0028】ATM 交換機から送られる各々網終端装置(O
NU)30 〜45用のATM セルデータは伝送路終端装置(OSU)6
0 に送られる。伝送路終端装置(OSU)60 において、ATM
セルデータ用のPDS セルヘッダ部のデータが生成され、
生成されたPDS セルヘッダ部のデータとATM セルデータ
とが合成されて各々PDS セルデータが生成され、これら
生成された各々PDS セルデータが光分岐結合器(SC)50に
送られる。この場合、伝送路終端装置(OSU)60 から出力
される各々PDS セルデータは下りフレーム信号の所定の
1つのPDS セル期間に時分割多重される。このように多
重化された所定のPDS セル数からなる下りフレーム信号
は光分岐結合器(SC)50により各々網終端装置(ONU)30 〜
45に送られる。
【0029】ショートPDS セルデータおよびPDS セルデ
ータの多重化された下りフレーム信号は各々網終端装置
(ONU)30 〜45において、まずショートPDS セルデータと
PDSセルデータとに分割され、分割されたショートPDS
セルデータが自ONU 宛てであるものについてはそのショ
ートPDS セルヘッダ部の制御データが除かれてそのショ
ートPDS セルペイロード部の音声信号データのアナログ
音声信号のみが各々端末装置10〜13の各々アナログ電話
サービス装置70に送られ可聴化され、また、自ONU 宛て
であるPDS セルデータについてはそのPDS セルヘッダ部
のデータが除かれてATM セルデータのみが各々端末装置
10〜25の各々ATM 端末装置72に送られ再生処理される。
【0030】このようなシステムでの低ビットレートサ
ービスにおけるアナログ音声信号の通信では1つのPDS
セルのビット量より少ないショートPDS セルにて通信が
行なわれるのでセル化遅延時間を小さくし伝送効率を高
くすることができる。
【0031】図1を参照すると、本システムはこの例で
は16個所(#1〜#16) の各々加入者宅(各ユーザ宅)
に設置される端末装置10〜25および網終端装置(ONU)30
〜45と、局内に設置される光分岐結合器(SC)50および伝
送路終端装置(OSU)60 とから構成されている。
【0032】端末装置10〜25の各々は図2に示すよう
に、この例ではアナログ電話サービス装置(POTS:Plain
Ordinary Telephone Service)70 およびATM 端末装置72
から構成されている。アナログ電話サービス装置70はア
ナログ電話機から構成され、アナログ電話機は音声に基
づくアナログ音声信号を出力100 に出力し、入力102 か
ら入力したアナログ音声信号を可聴化する装置である。
端末装置10〜25の各々のアナログ電話機の出力100 およ
び入力102 は網終端装置30〜45の各々の加入者回路76
(図3参照)と接続されている。
【0033】ATM 端末装置72は図8に示すような、53バ
イトからなるATM セル(PDS セルペイロード)のデータ
を生成して、そのATM セルデータを出力104 に出力し、
入力106 から入力する53バイトからなるATM セルデータ
に対しその再生処理を施す装置である。端末装置10〜25
の各々の出力104 は網終端装置30〜45の各々のバッファ
79(図3参照)と接続され、また、端末装置10〜25の各
々の入力106 は網終端装置30〜45の各々のバッファ80
(図3参照)と接続されている。
【0034】網終端装置(ONU)30 〜45の各々は、図3に
示すように、加入者回路(SLIC)76、バッファ77〜80、 シ
ョートPDS セル生成分解回路81、 PDS セル生成分解回路
82、PDS セル多重分離回路83、 E/O 変換器84、 O/E 変換
器85、 WDM (Wavelength Division Multiplexing)回路86
および制御回路87から構成されている。
【0035】加入者回路76はアナログ・ディジタル(A/
D) 変換回路、制御データ処理回路およびディジタル・
アナログ(D/A) 変換回路などから構成されている。A/D
変換回路は入力100 と接続され、入力100 から入力する
アナログ音声信号を8KHzのサンプリング信号によりサン
プリングし、このサンプリングした信号を対応する8ビ
ットのディジタルに変換する変換回路である。
【0036】制御データ処理回路は入力したアナログ音
声信号100 に付加する8ビットの制御データを生成する
回路である。この変換された8ビットの音声データおよ
び生成された制御データは出力200 から出力される。
【0037】D/A 変換回路は入力202 からシリアルに順
次入力する1バイトの音声データを対応するアナログ音
声信号に変換する変換回路である。詳細には、入力202
からは1バイトの音声データと1バイトの制御データの
組、この組4組からなるデータが順次入力される。入力
202 から入力したデータは音声データと制御データに分
離され、D/A 変換回路へは音声データが、制御データ処
理回路へは制御データが入力される。この変換されたア
ナログ音声信号は出力102 を通してアナログ電話サービ
ス装置70に送られ可聴化される。制御データを受信した
制御データ処理回路は加入者回路76の制御を行なう。出
力200 はバッファ77と接続され、入力202 はバッファ78
と接続されている。
【0038】バッファ77は8バイト分の記憶容量を有す
るRAM から構成され、加入者回路76から信号線200 を通
して順次送られる2バイト分(音声データ1バイトと制
御データ1バイトの合計)の信号データを順次蓄積して
8バイト分蓄積する一時記憶装置である。この場合、こ
の一時記憶装置には4バイト分の音声データと4バイト
分の制御データが蓄積されるからセル化遅延時間は8バ
イトx(8ビット/128000bps)=0.5msとなる。
【0039】蓄積された8バイト分の信号データは、所
定の送出タイミングにて出力206 から出力される。一時
記憶装置への信号データの書き込みおよび一時記憶装置
からの信号データの読み出しは制御回路87からの制御信
号208 により行なわれる。出力206 はショートPDS セル
生成分解回路81の対応する入力と接続されている。
【0040】バッファ78は、8バイト分の記憶容量を有
するRAM から構成され、入力210 から入力する8バイト
分(1バイトの音声データと1バイトの制御データの
組、この組4組からなるデータ)の信号データを蓄積す
る一時記憶装置である。蓄積された8バイト分の信号デ
ータは出力202 から出力される。一時記憶装置への信号
データの書き込みおよび一時記憶装置からの信号データ
の読み出しは制御回路87からの制御信号212 により行な
われる。出力202 は加入者回路76の入力202 と接続され
ている。
【0041】バッファ79は53バイト分の記憶容量を有す
るRAM から構成され、ATM 端末装置72から信号線104 を
通して送られる信号データ53バイト分(1ATM セル分)
を蓄積し、この一旦蓄積した信号データを所定の送出タ
イミングにて読み出し出力220 に出力する一時記憶装置
である。一時記憶装置への信号データの書き込みおよび
一時記憶装置からの信号データの読み出しは、制御回路
87からの制御信号222により行なわれる。出力220 はPDS
セル生成分解回路82の対応する入力と接続されてい
る。
【0042】バッファ80は53バイト分の記憶容量を有す
るRAM から構成され、この例では入力224 から入力する
53バイト分の信号データを蓄積する一時記憶装置であ
る。蓄積された53バイト分(1ATM セル分)の信号デー
タは出力106 から出力される。一時記憶装置への信号デ
ータの書き込みおよび一時記憶装置からの信号データの
読み出しは制御回路87からの制御信号226 により行なわ
れる。出力106 はATM 端末装置72の入力106 と接続され
ている。
【0043】ショートPDS セル生成分解回路81はショー
トPDS セル制御データ生成回路を有する。ショートPDS
セル制御データ生成回路は、図5(a)に示すガードタイム
(GT)504、デリミタ(DL)506、プリアンブル(PR)508 および
リザーブ領域(res)510の制御データを生成する。制御デ
ータの生成は制御回路87からの制御信号218 により行な
われる。
【0044】詳細には、上りフレームの1つのショート
PDS セルは図5(a)に示すように、7バイトのヘッダ部50
0 と、8バイトのペイロード部502 とから構成される15
バイト固定長に形成された情報である。また、この例で
は、このショートPDS セルの情報量4個分が1つのPDS
セルの情報量になっている。ヘッダ部500 は前に触れた
ように、ガードタイム(GT)504、デリミタ(DL)506、プリア
ンブル(PR)508 およびリザーブ領域(res)510から構成さ
れる。
【0045】ガードタイム(GT)504 は上述したガードタ
イム712 の内容と同じであり、デリミタ(DL)506 は上述
したデリミタ716 の内容と同じであり、プリアンブル(P
R)508 は上述したプリアンブル714 の内容と同じである
から、それらの説明は省略する。また、リザーブ領域(r
es)510は将来使用するための1バイト分の空きビットで
ある。
【0046】ショートPDS セル生成分解回路81は、バッ
ファ77から信号線206 を通して送られる8バイトの信号
データと上述した制御データ生成回路から送られる2バ
イトのガードタイム(GT)504、2バイトのデリミタ(DL)50
6、2バイトのプリアンブル(PR)508 および1バイトのリ
ザーブ領域(res)510の制御データとを図5(a)に示すよう
な多重化順序にて多重化しショートPDS セルデータを生
成する回路である。この形成されたショートPDS セルデ
ータは信号線214 を介してPDS セル多重分離回路83に送
られる。
【0047】この例では具体的にはガードタイムのデー
タは0000H であり、デリミタのデータはB3D0H であり、
プリアンブルのデータはAAAAH である。なお、このシス
テムにおけるショートPDS セルデータの送出タイミング
は伝送路終端装置(OSU)60 が把握している。したがっ
て、伝送路終端装置(OSU)60 はショートPDS セルの多重
化位置によりショートPDS セルの送出元および出力先を
知ることができる。
【0048】またショートPDS セル生成分解回路81は入
力216 を有し、入力216 にはPDS セル多重分離回路83か
ら6バイトのヘッダ部550 のデータと8バイトのペイロ
ード部552 のデータとを含むショートPDS セルデータが
送られる。ショートPDS セル生成分解回路81は入力216
から入力するショートPDS セルデータから6バイトのヘ
ッダ部550 のデータを除去し8バイトのペイロード部55
2 のデータを出力210に出力する分解回路である。ショ
ートPDS セルの生成および分解は制御回路87からの制御
信号218 により行なわれる。出力210 はバッファ78の入
力210 と接続されている。
【0049】PDS セル生成分解回路82はPDS セル制御デ
ータ生成回路を有する。PDS セル制御データ生成回路は
制御データ生成機能および誤り検出・訂正符号生成機能
を有し、PDS セルヘッダ部710 で用いられるガードタイ
ム(GT)712、プリアンブル(PR)714、デリミタ(DL)716 およ
び識別子(II)718 の制御データを生成する。制御データ
の生成は制御回路87からの制御信号232 により行なわれ
る。
【0050】またPDS セル生成分解回路82は、バッファ
79から信号線220 を通して送られる53バイトの信号デー
タと、上述したPDS セル制御データ生成回路から送られ
る2バイトのガードタイム(GT)712、2バイトのプリアン
ブル(PR)714、2バイトのデリミタ(DL)716 および1バイ
トの識別子(II)718 の制御データとを図7(a)に示すよう
な多重化順序にて多重化しPDS セルを形成する回路であ
る。この形成されたPDS セルデータは信号線228 を介し
てPDS セル多重分離回路83に送られる。
【0051】またPDS セル生成分解回路82は入力230 を
有し、入力230 にはPDS セル多重分離回路83から7バイ
トのヘッダ部730 のデータと53バイトのペイロード部73
2 のデータとを含むPDS セルデータが送られる。PDS セ
ル生成分解回路82は入力230から入力するPDS セルデー
タから7バイトのヘッダ部730 のデータを除去し53バイ
トのペイロード部732 のデータを出力224 に出力する分
解回路である。PDS セルの生成および分解は、制御回路
87からの制御信号232 により行なわれる。出力224 はバ
ッファ80の入力224 と接続されている。
【0052】PDS セル多重分離回路83は信号線214 を通
して所定の送出タイミングにて送られてくるショートPD
S セルデータと、信号線228 を通して所定の送出タイミ
ングにて送られてくるPDS セルデータとを多重化し出力
234 に出力する。多重化されたデータは出力234 から15
5.52Mbpsのビットレートでシリアルに出力される。
【0053】この例では、加入者宅#1からのショート
PDS セルデータは図5(a)の位置570に、加入者宅#2か
らのショートPDS セルデータは位置571 に、加入者宅#
3からのショートPDS セルデータは位置572 に、加入者
宅#4からのショートPDS セルデータは位置573 にそれ
ぞれ多重化される。またこの例では、加入者宅#1から
のPDS セルデータは図5(a)の位置574 に、加入者宅#2
からのPDS セルデータは位置575 に、加入者宅#3から
のPDS セルデータは位置576 に、加入者宅#4からのPD
S セルデータが位置577 にそれぞれ多重化される。その
他の加入者宅#5〜#16のショートPDS セルデータおよ
びPDS セルデータも上りフレーム信号の上記以外の所定
の位置に多重化されるのでよい。
【0054】ところで、図1に示す伝送路終端装置(OS
U)60 は光分岐結合器(SC)50、各々網終端装置30〜45のW
DM 回路86およびO/E 変換器85を介して図5(b)に示すよ
うなショートPDS セルデータおよびPDS セルデータから
構成される下りフレーム信号をPDS セル多重分離回路83
に送る。
【0055】詳細には下りフレームのショートPDS セル
は図5(b)に示すように、6バイトのヘッダ部550 と、8
バイトのペイロード部552 とから構成される14バイト固
定長に形成された情報である。またこの例では、このシ
ョートPDS セル4個の情報量と4バイトのショートPDS
セル識別子(SCI)562の情報量とを組み合わせると1つの
PDS セルの情報量になる。ヘッダ部550 はポーリング識
別子(BC)554、宛先識別子(DA)556、および秘話制御部(EC)
558 から構成される。
【0056】ポーリング識別子(BC)554 は上述した従来
のポーリング識別子734 の内容と同じであり、宛先識別
子(DA)556 は上述した従来の宛先識別子736 の内容と同
じであり、秘話制御部(EC)558 は上述した従来の秘話制
御部738 の内容と同じであるから、それらの説明は省略
する。なお、ショートPDS セル識別子(SCI)562の符号は
PDS セルの内部が4個のショートPDS セルの集まりであ
ることを表わす4バイトから構成されるものであり、こ
の符号はポーリング識別子(BC)554 および宛先識別子(D
A)556 がとりえない符号に設定される。
【0057】PDS セル多重分離回路83はO/E 変換器85か
ら信号線236 を通して155.52Mbpsの下りフレーム信号を
受ける。PDS セル多重分離回路83は下りフレーム信号を
受けると、そのフレーム信号の先頭に付加されるフレー
ム同期符号746 を検出して下りフレーム信号の同期確立
を行なう。PDS セル多重分離回路83は次に、同期確立の
行なわれたフレーム信号から下りセルの検出を行なう。
【0058】PDS セル多重分離回路83はPDS セルデータ
およびショートPDS セルデータが自ONU 宛てであるか否
かを調べる。PDS セルデータが自ONU 宛てであるか否か
はそのセルの宛先識別子(DA)736 の制御データが自ONU
宛ての制御データであるか否かで知る。多重分離回路83
は、自ONU 宛ての制御データであれば、そのPDS セルデ
ータを取り込み、自ONU 宛ての制御データでなければ、
そのPDS セルデータを廃棄する。多重分離回路83は次
に、取り込んだPDS セルデータの秘話制御部(EC)738 の
制御データ(カギ番号)を調べる。多重分離回路83は次
に取り込んだPDSセルデータをこのカギ番号の示すカギ
により復号し、この復号したPDS セルデータを出力230
に出力する。
【0059】多重分離回路83は取り込んだPDS セルデー
タのポーリング識別子(BC)734 の制御データを出力240
に出力する。このポーリング識別子(BC)734 の制御デー
タは制御回路87に送られ、制御回路87においてこのポー
リング識別子(BC)734 の制御データが自ONU 宛てである
か否かが調査される。制御回路87は自ONU 宛てであれ
ば、自ONU で生成されたPDS セルデータを送出タイミン
グにて、伝送路終端装置(OSU)60 へ送るように制御す
る。
【0060】ショートPDS セルデータについては、ショ
ートPDS セルデータが自ONU 宛てであるか否かを調べる
前に、多重分離回路83はショートPDS セル識別子(SCI)5
62の制御データによりこの下りフレーム信号にショート
PDS セルデータが含まれているか否かを調べる。この調
査によりショートPDS セルデータが含まれていると判断
された場合には、それに続くショートPDS セルデータが
自ONU 宛てであるか否かを調べる。詳細には、そのセル
の宛先識別子(DA)556 の制御データが自ONU 宛ての制御
データがあるか否かを調べる。多重分離回路83は自ONU
宛ての制御データであれば、そのショートPDS セルデー
タを取り込み、自ONU 宛ての制御データでなければ、そ
のショートPDS セルデータを廃棄する。次に、多重分離
回路83は取り込んだショートPDS セルデータの秘話制御
部(EC)558 の制御データ(カギ番号)を調べる。多重分
離回路83は次に取り込んだショートPDS セルデータをこ
のカギ番号の示すカギにより復号し、この復号したショ
ートPDS セルデータを出力216 に出力する。
【0061】多重分離回路83はまた、取り込んだショー
トPDS セルデータのポーリング識別子(BC)554 の制御デ
ータを出力240 に出力する。このポーリング識別子(BC)
554の制御データは制御回路87に送られ、制御回路87に
おいてこのポーリング識別子(BC)554 の制御データが自
ONU 宛てであるか否かが調査される。制御回路87は自ON
U 宛てであれば、自ONU で生成されたショートPDS セル
データを送出タイミングにて伝送路終端装置(OSU)60 へ
送るように制御する。
【0062】上記送出タイミングについて説明する。1m
s 周期の下りフレームの先頭にはフレーム同期パターン
746 があり、各網終端装置(ONU)30 〜45はこの同期パタ
ーンを検出することにより下りフレームの先頭を検出す
る。そして上り信号の送出タイミングの基準をこの下り
フレームの先頭とする。遅延時間測定用領域(DM)728に
おいて、伝送路終端装置(OSU)60 は各網終端装置(ONU)3
0 〜45と遅延時間測定用セルをやり取りし、伝送路終端
装置(OSU)60 と各網終端装置(ONU)30 〜45との間のラウ
ンドトリップ時間を測定する。測定結果から伝送路終端
装置(OSU)60 は各網終端装置(ONU)30 〜45に対してそれ
ぞれ下りフレームに対する上りフレームの遅延時間(位
相)を設定する。設定する遅延時間は遅延時間測定用セ
ルにより伝送路終端装置(OSU)60 から各網終端装置(ON
U)30 〜45へ送られる。各網終端装置(ONU)30 〜45は下
りフレームにおいて、識別子(BC)554 および734 が自ON
U 宛であるセルを受信したときに、その受信時間から遅
延時間分待って上りショートPDS セルおよびPDS セルを
送出する。一例として図6に伝送路終端装置(OSU)60か
ら見た上り下り信号の位相関係を示す。
【0063】このような動作はこの例では基本的には制
御回路87により行なわれる。このような動作を行なわせ
るための制御信号、すなわち遅延時間測定用セル、フレ
ーム同期パターン746 および識別子(BC)554、734 の制御
データは多重分離回路83から制御線240 を通して制御回
路87に送られる。
【0064】以上のような多重分離などの制御は、制御
回路87からの制御信号238 により行なわれる。出力234
はE/O 変換器84と接続され、入力236 はO/E 変換器85と
接続され、入力238 および出力240 は制御回路87と接続
されている。
【0065】E/O 変換器84は1.3 μm の波長のレーザを
形成する半導体レーザおよびその駆動回路から構成さ
れ、多重分離回路83から信号線234 を通して入力される
電気信号を駆動回路を介して半導体レーザに送り、半導
体レーザを駆動して光強度信号に変換し、この変換した
光強度信号を出力242 に出力する電気・光変換回路であ
る。出力242 はWDM 回路86の対応する入力と光ファイバ
で接続されている。
【0066】O/E 変換器85は受光素子および増幅器から
構成され、WDM 回路86から光ファイバ244 を通して入力
される1.55μm の波長の光強度信号を受光素子で受光し
て電気信号に変換し、この変換した電気信号を所定のレ
ベルまで増幅して出力236 に出力する光・電気変換回路
である。出力236 は多重分離回路83の入力236 と接続さ
れている。
【0067】WDM 回路86は入力242 から入力する1.3 μ
m の波長の光強度信号を各網終端装置(ONU)30 〜45の各
々の入出力110 〜125 に出力し、また各網終端装置(ON
U)30〜45の各々の入出力110 〜125 から入力した1.55μ
m の波長の光強度信号を出力244 に出力する光合分波器
である。
【0068】制御回路87は制御線240 を通して送られる
制御データに応動して装置全体の動作を制御する制御機
能部である。
【0069】図1に戻って、同図を参照すると入出力線
110 〜125 の各々は光ファイバで構成され、それら各々
光ファイバ110 〜125 は光分岐結合器(SC)50により収容
されている。光分岐結合器(SC)50は、この例では1:16の
スターカプラであり、入出力130 から入力した光信号を
分岐して入出力110 〜125 に出力するとともに、入出力
110 〜125 から入力した光信号を結合して入出力130 に
出力するスターカプラである。入出力130 は伝送路終端
装置(OSU)60 と接続されている。
【0070】伝送路終端装置(OSU)60 は図4に示すよう
にWDM 回路90、O/E変換器91、 E/O 変換器92、 PDS セル多
重分離回路93、 ショートPDS セル生成分解回路94および
PDSセル生成分解回路95から構成されている。
【0071】WDM 回路90は入出力130 から入力する1.3
μm の波長の光強度信号を出力250に出力し、また入力2
52 から入力する1.55μm の波長の光強度信号を入出力1
30に出力する光合分波器である。
【0072】O/E 変換器91は受光素子および増幅器から
構成され、WDM 回路90から光ファイバ250 を通して入力
される1.3 μm の波長の光強度信号を受光素子で受光し
て電気信号に変換し、この変換した電気信号を所定のレ
ベルまで増幅して出力254 に出力する光・電気変換回路
である。出力254 は多重分離回路93の対応する入力と接
続されている。
【0073】E/O 変換器92は1.55μm の波長のレーザを
形成する半導体レーザおよびその駆動回路から構成さ
れ、多重分離回路93から信号線256 を通して入力される
電気信号を駆動回路を介して半導体レーザに送り、半導
体レーザを駆動して光強度信号に変換し、この変換した
光強度信号を出力252 に出力する電気・光変換回路であ
る。出力252 はWDM 回路90の入力252 と光ファイバで接
続されている。
【0074】PDS セル多重分離回路93はO/E 変換器91か
ら信号線254 を通してPDS セルデータおよびショートPD
S セルデータの多重化された155.52Mbpsの上りフレーム
信号を受ける。多重分離回路93はPDS セルの場合、PDS
セルヘッダ710 のプリアンブル(PR)714 およびデリミタ
(DL)716 の同期信号データと同期を取り、これによりPD
S セルを検出してそのデータを出力262 に出力し、ま
た、ショートPDS セルの場合、ショートPDS セルヘッダ
500 のプリアンブル(PR)508 およびデリミタ(DL)506 の
同期信号データと同期を取り、これによりショートPDS
セルを検出してそのデータを出力258 に出力する分離回
路である。なお、伝送路終端装置(OSU)60では、下りPDS
セル、ショートPDS セルに対応する上りPDS セル、シ
ョートPDSセルの受信タイミングがわかっているため、
上記のような対応が可能である。
【0075】PDS セル多重分離回路93はまた、信号線26
0 を通して送られるショートPDS セルデータと、信号線
264 を通して送られるPDS セルデータとを多重化し出力
256に出力する多重化回路である。詳細には、入力260
から入力するショートPDS セルが4つのショートPDS セ
ルの先頭のショートPDS セルである場合、多重分離回路
93はその前に4バイトからなるショートPDS セル識別子
(SCI)562のデータを生成して多重化する。また、入力26
4 から入力するPDS セルが下りフレーム信号の先頭のPD
S セルである場合、多重分離回路93はそのセルのポーリ
ング識別子(BC)734、宛先識別子(DA)736 の領域にSDH と
同じフレーム同期符号746 を挿入する。このように多重
化されたデータは出力256 から155.52Mbpsのビットレー
トでシリアルに出力される。
【0076】この例では、加入者宅#1へのショートPD
S セルデータは、図5(b)の位置580に、加入者宅#2へ
のショートPDS セルデータは位置581 に、加入者宅#3
へのショートPDS セルデータは位置582 に、加入者宅#
4へのショートPDS セルデータは位置583 にそれぞれ多
重化される。またこの例では、加入者宅#1へのPDSセ
ルデータは図5(b)の位置584 に、加入者宅#2へのPDS
セルデータは位置585に、加入者宅#3へのPDS セルデ
ータは位置586 に、加入者宅#4へのPDS セルデータは
位置587 にそれぞれ多重化される。その他の加入者宅#
5〜#16へのショートPDS セルデータおよびPDS セルデ
ータも下りフレーム信号の上記以外の所定の位置に多重
化される。出力258 および入力260 はショートPDS セル
生成分解回路94と接続され、出力262 および入力264 は
PDS セル生成分解回路95と接続されている。
【0077】PDS セル多重分離回路93はまた遅延時間測
定用セルを生成して出力256 に出力する。この遅延時間
測定用セルの送出により各ONU30 〜45から折り返される
遅延時間測定用セルをその入力254 で受ける。PDS セル
多重分離回路93は送出した遅延時間測定用セルの時間と
折り返された遅延時間測定用セルの時間から各ONU30〜4
5との間のラウンドトリップ時間を測定する。PDS セル
多重分離回路93はさらに各ONU30 〜45に対してそれぞれ
下りフレームに対する上りフレームの遅延時間(位相)
を設定するために、この測定結果に基づく遅延時間測定
用セルを生成し出力256 に出力する。このことは遅延時
間測定用領域(DM)728 において行なわれる。
【0078】ショートPDS セル生成分解回路94はショー
トPDS セル制御データ生成回路を有する。ショートPDS
セル制御データ生成回路は、図5(b)に示すポーリング識
別子(BC)554、宛先識別子(DA)556 および秘話制御部(EC)
558 を生成する。
【0079】ショートPDS セル生成分解回路94は回線交
換機(図示せず)から回線多重分離装置(図示せず)お
よび信号線152 を通して送られる8バイトの信号データ
と上記制御データ生成回路から送られるこの信号データ
に対応する2バイトのポーリング識別子(BC)554、2バイ
トの宛先識別子(DA)556 および2バイトの秘話制御部(E
C)558 の制御データとを図5(b)に示すような多重化順序
にて多重化しショートPDS セルデータを生成する回路で
ある。この形成されたショートPDS セルデータは信号線
260 を介してPDS セル多重分離回路93に送られる。
【0080】なお、このシステムでは、伝送路終端装置
(OSU)60 が回線多重分離装置から送られる信号のタイム
スロットの多重化位置によりショートPDS セルの出力先
を把握する。したがって、ショートPDS セル生成分解回
路94は各々加入者宅に対応したポーリング識別子(BC)55
4、宛先識別子(DA)556 および秘話制御部(EC)558 の制御
データを生成することができる。
【0081】またショートPDS セル生成分解回路94は入
力258 を有し、入力258 にはPDS セル多重分離回路93か
ら7バイトのヘッダ部500 のデータと8バイトのペイロ
ード部502 のデータとを含むショートPDS セルデータが
送られる。ショートPDS セル生成分解回路94は入力258
から入力するショートPDS セルデータから7バイトのヘ
ッダ部500 のデータを除去し8バイトのペイロード部50
2 のデータを出力150に出力する分解回路である。出力1
50 から出力されたデータは回線多重分離装置を介して
回線交換機に送られる。
【0082】PDS セル生成分解回路95はPDS セル制御デ
ータ生成回路を有する。PDS セル制御データ生成回路
は、PDS セルヘッダ部730 で用いられるポーリング識別
子(BC)734、宛先識別子(DA)736、秘話制御部(EC)738 およ
びペイロード識別子(II)740 の制御データを生成する。
【0083】また、PDS セル生成分解回路95は、ATM 交
換機(図示せず)から信号線142 を通して送られる53バ
イト(ATMセル)の信号データと、上記PDS セル制御デー
タ生成回路から送られるこの信号データに対応した2バ
イトのポーリング識別子(BC)734、2バイトの宛先識別子
(DA)736、2バイトの秘話制御部(EC)738 および1バイト
のペイロード識別子(II)740 の制御データとを図7(b)に
示すような多重化順序にて多重化しPDS セルを形成する
回路である。この形成されたPDS セルデータは出力264
から出力される。出力264 は、多重分離回路93の入力26
4 と接続されている。
【0084】なお、このシステムではPDS セル生成分解
回路95がATM 交換機から送られてくるATM セルのATM セ
ルヘッダのVPI 値、VCI 値に対する各ONU の各種制御デ
ータの参照テーブルを有している。したがって、この参
照テーブルを参照することにより、PDS セルヘッダのポ
ーリング識別子(BC)734、宛先識別子(DA)736 および秘話
制御部(EC)738 の制御データを生成することができる。
【0085】またPDS セル生成分解回路95は入力262 を
有し、入力262 にはPDS セル多重分離回路93から7バイ
トのヘッダ部710 のデータと53バイトのペイロード部72
0 のデータとを含むPDS セルデータが送られる。PDS セ
ル生成分解回路95は入力262から入力するPDS セルデー
タから7バイトのヘッダ部710 のデータを除去し53バイ
トのペイロード部720 のデータを出力140 に出力する分
解回路である。この出力140 から出力されたデータはAT
M 交換機に送られる。
【0086】動作を説明する。
【0087】伝送路終端装置(OSU)60 のPDS セル多重分
離回路93は遅延時間測定用セルを生成して出力256 に出
力する。この遅延時間測定用セルは最終的には各網終端
装置(ONU)30 〜45の制御回路87に送られる。制御回路87
は遅延時間測定用セルを受信すると折り返し用の遅延時
間測定用セルを生成して出力238 に出力する。この遅延
時間測定用セルは最終的には、伝送路終端装置(OSU)60
のPDS セル多重分離回路93に送られる。
【0088】PDS セル多重分離回路93は送出した遅延時
間測定用セルの時間と折り返されてきた遅延時間測定用
セルの受信時間から各ONU30 〜45との間のラウンドトリ
ップ時間を測定する。PDS セル多重分離回路93はさらに
各ONU30 〜45に対してそれぞれ下りフレームに対する上
りフレームの遅延時間(位相)を設定するために、この
測定結果に基づく遅延時間測定用セルを生成し出力256
に出力する。この遅延時間(位相)を設定するための遅
延時間測定用セルは最終的には各網終端装置(ONU)30 〜
45の制御回路87に送られる。この遅延時間情報は制御回
路87においてショートPDS セルおよびPDS セルの送出タ
イミングとして用いられる。
【0089】伝送路終端装置(OSU)60 のショートPDS セ
ル生成分解回路94は回線多重分離装置からショートPDS
セルペイロード部552 の信号データを受ける。ショート
PDSセル生成分解回路94はこの信号データに対応するシ
ョートPDS セルヘッダ部550の制御データを生成し、こ
の生成した制御データを受けた信号データに付加してシ
ョートPDS セルデータを生成しPDS セル多重分離回路93
に送る。
【0090】また伝送路終端装置(OSU)60 のPDS セル生
成分解回路95はATM 交換機からPDSセルペイロード部732
の信号データ(ATM セルデータ)を受ける。PDS セル
生成分解回路95はこの信号データに対応するPDS セルヘ
ッダ部730 の制御データを生成し、この生成した制御デ
ータを受けた信号データに付加してPDS セルデータを生
成しPDS セル多重分離回路93に送る。
【0091】PDS セル多重分離回路93は、ショートPDS
セル生成分解回路94からのショートPDS セルデータとPD
S セル生成分解回路95からのPDS セルデータとを所定の
位置に多重化して出力256 に出力する。この例では、PD
S セル多重分離回路93は、図7(b)に示す1フレームの信
号を形成して出力256 に出力する。この場合説明を簡単
にするためにこの1フレーム信号の#2のPDS セルの位
置にショートPDS セル識別子(SCI)562の制御データと加
入者宅#1〜#4向けのショートPDS セルデータとを加
入者宅順に多重化し、#3のPDS セルの位置に加入者宅
#1のPDS セルデータを多重化したとする。
【0092】このように多重化された下りフレーム信号
は最終的には網終端装置(ONU)30 〜45のPDS セル多重分
離回路83に送られる。PDS セル多重分離回路83は下りフ
レーム信号の先頭に付加されるフレーム同期符号746 を
検出して下りフレーム信号の同期確立を行ない、次に同
期確立の行なわれたフレーム信号から下りセルの検出を
行なう。
【0093】すなわち、PDS セル多重分離回路83は、宛
先識別子(DA)736 の制御データが自ONU 宛ての制御デー
タであれば、そのPDS セルデータを取り込み、自ONU 宛
ての制御データでなければ、そのPDS セルデータを廃棄
する。多重分離回路83は続いて、取り込んだPDS セルデ
ータの秘話制御部(EC)738 の制御データ(カギ番号)を
調べ、取り込んだPDS セルデータをこのカギ番号の示す
カギにより復号し、この復号したPDS セルデータをPDS
セル生成分解回路82に送る。多重分離回路83はさらに、
取り込んだPDS セルデータのポーリング識別子(BC)734
の制御データを制御回路87に送る。制御回路87は、この
ポーリング識別子(BC)734 の制御データが自ONU 宛てで
あるか否かを調査し、自ONU 宛てであれば、自ONU で生
成されたPDS セルデータを送出タイミングにて、伝送路
終端装置(OSU)60 へ送るように制御する。
【0094】この例では加入者宅#1の多重分離回路83
は、#3のPDS セルの位置に多重化されたPDS セルデー
タをPDS セル生成分解回路82に送り、このPDS セルデー
タのポーリング識別子(BC)734 の制御データを制御回路
87に送る。
【0095】また多重分離回路83はショートPDS セル識
別子(SCI)562の制御データによりこの下りフレーム信号
にショートPDS セルデータが含まれているか否かを調
べ、ショートPDS セルデータが含まれていると判断した
場合には、それに続くショートPDS セルデータが自ONU
宛てであるか否かを調べる。宛先識別子(DA)556 の制御
データが自ONU 宛ての制御データであれば、そのショー
トPDS セルデータを取り込み、自ONU 宛ての制御データ
でなければ、そのショートPDS セルデータを廃棄する。
多重分離回路83は次に、取り込んだショートPDS セルデ
ータの秘話制御部(EC)558 の制御データ(カギ番号)を
調べ、取り込んだショートPDS セルデータをこのカギ番
号の示すカギにより復号し、この復号したショートPDS
セルデータをショートPDS セル生成分解回路81に送る。
多重分離回路83はさらに、取り込んだショートPDS セル
データのポーリング識別子(BC)554 の制御データを制御
回路87に送る。制御回路87は、このポーリング識別子(B
C)554 の制御データが自ONU宛てであるか否かを調査
し、自ONU 宛てであれば、自ONU で生成されたショート
PDS セルデータを送出タイミングにて、伝送路終端装置
(OSU)60 へ送るように制御する。
【0096】この例ではたとえば、加入者宅#1の多重
分離回路83は#2のPDS セルの位置に多重化された加入
者宅#1向けのショートPDS セルデータを加入者宅#1
のショートPDS セル生成分解回路81に送り、このショー
トPDS セルデータのポーリング識別子(BC)554 の制御デ
ータを加入者宅#1の制御回路87に送る。同じことが加
入者宅#2〜#4についてもいえる。
【0097】ショートPDS セル生成分解回路81は多重分
離回路83から送られるショートPDSセルデータからヘッ
ダ部550 のデータを除去し8バイトのペイロード部552
のデータをバッファ78に送る。バッファ78はセル生成分
解回路81から送られる8バイト分の信号データを蓄積
し、蓄積した8バイト分の信号データを加入者回路76に
送る。加入者回路76のD/A 変換回路はセル生成分解回路
81から送られる音声データをアナログ音声信号に変換し
てアナログ電話サービス装置70に送る。このアナログ音
声信号はアナログ電話サービス装置70において可聴化さ
れる。
【0098】またPDS セル生成分解回路82は多重分離回
路83から送られるPDS セルデータからヘッダ部730 のデ
ータを除去し53バイトのペイロード部732 のデータをバ
ッファ80に送る。バッファ80はセル生成分解回路82から
送られる53バイト分(1ATMセル分)の信号データを蓄
積し、蓄積した53バイト分の信号データをATM 端末装置
72に送る。この信号データはATM 端末装置72において再
生処理される。
【0099】アナログ電話サービス装置70は送られてき
た音声情報に対する応答のアナログ音声信号を加入者回
路76に送る。加入者回路76はアナログ電話サービス装置
70からのアナログ音声信号を8ビットのディジタルに変
換するとともに、この変換した音声データに付加する8
ビットの制御データを生成し、これら信号データをバッ
ファ77に送る。バッファ77は加入者回路76から順次送ら
れる2バイト分の信号データを順次蓄積して8バイト分
蓄積する。これはこの例では加入者宅#1〜#4の装置
において行なわれる。
【0100】ATM 端末装置72は送られてきたATM セルデ
ータに対する応答の1ATM セル分の信号データを生成し
てバッファ79に送り、それに蓄積する。これはこの例で
は加入者宅#1の装置において行なわれる。
【0101】制御回路87はポーリング識別子(BC)554 お
よび734 の制御データが自ONU 宛てである場合に、その
受けた送出タイミングにてバッファ77および79に蓄積さ
れた信号データを読み出す。バッファ77から読み出され
た信号データはショートPDSセル生成分解回路81へ送ら
れる。セル生成分解回路81は読み出されてきたショート
PDS セルペイロード部502 の信号データに対応するショ
ートPDS セルヘッダ部500 の制御データを生成してその
信号データに多重化してショートPDS セルデータを形成
してPDS セル多重分離回路83に送る。バッファ79から読
み出されたATMセルデータはPDS セル生成分解回路82へ
送られる。セル生成分解回路82は読み出されてきたPDS
セルペイロード部720 のATM セルデータに対応するPDS
セルヘッダ部710 の制御データを生成してそのATM セル
データに多重化してPDS セルデータを形成してPDS セル
多重分離回路83に送る。
【0102】PDS セル多重分離回路83は、ショートPDS
セル生成分解回路81からのショートPDS セルデータとPD
S セル生成分解回路82からのPDS セルデータとを所定の
位置に多重化して出力234 に出力する。この例では、PD
S セル多重分離回路83は、図7(a)に示す1フレームの信
号を形成して出力234 に出力する。この場合、この例で
は、この1フレーム信号の#2のPDS セルの位置に加入
者宅#1〜#4からのショートPDS セルデータが加入者
宅の番号順に多重化され、#3のPDS セルの位置に加入
者宅#1のPDS セルデータが多重化される。
【0103】このように多重化された上りフレーム信号
は最終的には伝送路終端装置(OSU)60 のPDS セル多重分
離回路93に送られる。多重分離回路93はPDS セルヘッダ
710のプリアンブル(PR)714、デリミタ(DL)716 の同期信
号データと同期を取ることでPDS セルを検出してそのデ
ータをPDS セル生成分解回路95に送り、またショートPD
S セルヘッダ500 のプリアンブル(PR)508、デリミタ(DL)
506 の同期信号データと同期を取ることでショートPDS
セルを検出してそのデータをショートPDS セル生成分解
回路94に送る。
【0104】PDS セル生成分解回路95は、多重分離回路
93から送られてくるPDS セルデータの中の7バイトのヘ
ッダ部710 のデータを除去し53バイトのペイロード部72
0 のデータをATM 交換機に送る。これにより加入者宅#
1のATM セルデータはATM 交換機に送られる。
【0105】また、ショートPDS セル生成分解回路94は
多重分離回路93から送られてくるショートPDS セルデー
タの中の7バイトのヘッダ部500 のデータを除去し8バ
イトのペイロード部502 のデータを回線多重分離装置を
介して回線交換機に送る。これにより加入者宅#1〜#
4からのショートPDS セルペイロード部502 のデータは
回線多重分離装置を介して回線交換機に送られる。
【0106】このような実施例によれば、従来のATM-PD
S 光加入者伝送システムにおいて、PDS セル伝送レート
(ビットレート)よりも低いビットレートのサービスを
行なう場合に、1つのPDS セルのビット数量(情報量)
よりも少ないショートPDS セルを生成し、この例では1
つのPDS セルのビット数量の1/4 であるビット数量のシ
ョートPDS セルを生成し、4つのショートPDS セルをあ
る1つのPDS セルと置き換えて伝送している。この場
合、セル化遅延時間は0.5ms であるから、伝送効率は32
バイトx(0.5ms/0.5ms)/60 バイト=0.53 となる。
【0107】なお、この例では、ショートPDS セルのシ
ョートPDS セルペイロード部502 のデータを回線多重分
離装置を介して回線交換機に送るようにしたが、4個分
のショートPDS セルペイロード部502 のデータに空きビ
ットを加えて48ビットからなるATM セルペイロード部72
4 のデータとし、これにATM セルヘッダ部722 のデータ
を合成してATM セルとしATM 交換機に送るようにしてよ
い。
【0108】
【発明の効果】このように本発明によれば、複数の網終
端装置の中の所定の第1の複数の網終端装置により第1
のPDS セルのビット数より少ないビット数の第3のPDS
セルが生成され、この所定の第1の複数の網終端装置に
より生成され出力された各々第3のPDS セルは複数の第
1のPDS セル中の所定の第1のPDS セル期間内の所定の
位置に時分割多重化される。低ビットレートサービスの
通信に対しては従来の第1のPDS セルのビット数よりも
少ないビット数の第3のPDS セルが用いられる。したが
ってセル化遅延時間を小さくして伝送効率を高くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるATM-PDS 光加入者伝送システムの
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例に適用される端末装置の一例を示
すブロック図である。
【図3】図1の実施例に適用される網終端装置の一例を
示すブロック図である。
【図4】図1の実施例に適用される伝送路終端装置の一
例を示すブロック図である。
【図5】図1の実施例に適用されるショートPDS セルの
一例を示す構成図である。
【図6】図1の実施例の上り下りショートPDS セルの位
相関係を示す図である。
【図7】PDS 光加入者伝送システムで適用される上り下
りフレームの構成図およびそれらフレームに適用される
PDS セルの構成図である。
【図8】PDS セルで適用されるATM セルの構成図であ
る。
【符号の説明】
10〜25 端末装置 30〜45 網終端装置 50 光分岐結合器 60 伝送路終端装置 70 アナログ電話サービス装置 72 ATM 端末装置 76 加入者回路 77〜80 バッファ 81、94 ショートPDS セル生成分解回路 82、95 PDS セル生成分解回路 83、93 PDS セル多重分離回路 84、92 E/O 変換器 85、91 O/E 変換器 86、90 WDM 回路 87 制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの入出力端子からなる第1のポート
    と所定の複数の入出力端子からなる第2のポートを有す
    る光分岐結合器と、該光分岐結合器の第1のポートの1
    つの入出力端子と光ファイバで接続される伝送路終端装
    置と、前記光分岐結合器の第2のポートの所定の複数の
    入出力端子とそれぞれ光ファイバで接続される網終端装
    置とを有し、前記各々網終端装置から第1のPDS セルを
    出力することで前記光分岐結合器を介して前記伝送路終
    端装置に所定のフレーム期間内に所定の複数の第1のPD
    S セルを含む上りフレーム信号を伝送し、前記伝送路終
    端装置から前記光分岐結合器を介して前記各々網終端装
    置に所定のフレーム期間内に所定の複数の第2のPDS セ
    ルを含む下りフレーム信号を伝送するATM-PDS 光加入者
    伝送システムのATM-PDS 光加入者伝送方法において、 前記複数の網終端装置の中の所定の第1の複数の網終端
    装置により前記第1のPDS セルのビット数より少ないビ
    ット数の第3のPDS セルを生成し、 該所定の第1の複数の網終端装置により生成され出力さ
    れる各々第3のPDS セルを前記複数の第1のPDS セル中
    の所定の第1のPDS セル期間内の所定の位置に時分割多
    重化することを特徴とするATM-PDS 光加入者伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    方法において、前記伝送路終端装置により前記所定の第
    1の複数の各々網終端装置宛ての前記第2のPDS セルの
    ビット数より少ないビット数の各々第4のPDS セルを生
    成し、 前記伝送路終端装置により生成され出力される各々第4
    のPDS セルを前記複数の第2のPDS セル中の所定の第2
    のPDS セル期間内の所定の位置に時分割多重化すること
    を特徴とするATM-PDS 光加入者伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    方法において、前記上りフレーム信号における前記第3
    のPDS セルのヘッダ部にPDS セル衝突防止用のガードタ
    イム(GT)の情報と、バースト同期用のデリミタ(DL)の情
    報と、ビット同期用のプリアンブル(PR)の情報とを時分
    割多重化することを特徴とするATM-PDS 光加入者伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    方法において、前記下りフレーム信号における1番前に
    時分割多重化された第4のPDS セルの直前にこれ以降に
    第4のPDS セルを含むことを示すためのPDS セル識別子
    (SCI) の情報を時分割多重化し、前記第4のPDS セルの
    ヘッダ部にポーリング相手の網終端装置を特定するため
    のポーリング識別子(BC)の情報と、相手の網終端装置を
    特定するための宛先識別子(DA)の情報と、相手の網終端
    装置の暗号化のカギを表わす秘話制御部(EC)の情報とを
    時分割多重化することを特徴とするATM-PDS 光加入者伝
    送方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    方法において、前記所定の第1の複数の網終端装置が下
    りフレーム信号を受信し、該所定の第1の複数の網終端
    装置が該下りフレーム信号にて送られる第4のPDS セル
    が自網終端装置宛であるか否かをポーリング識別子(BC)
    および宛先識別子(DA)を参照して検出し、該検出したい
    ずれかの網終端装置が前記第3のPDS セルを生成して出
    力して前記複数の第1のPDS セル中の所定の第1のPDS
    セル期間内の所定の位置に時分割多重化することを特徴
    とするATM-PDS 光加入者伝送方法。
  6. 【請求項6】 1つの入出力端子からなる第1のポート
    と所定の複数の入出力端子からなる第2のポートを有す
    る光分岐結合器と、該光分岐結合器の第1のポートの1
    つの入出力端子と光ファイバで接続される伝送路終端装
    置と、前記光分岐結合器の第2のポートの所定の複数の
    入出力端子とそれぞれ光ファイバで接続される網終端装
    置とを有し、前記各々網終端装置から第1のPDS セルを
    出力することで前記光分岐結合器を介して前記伝送路終
    端装置に所定のフレーム期間内に所定の複数の第1のPD
    S セルを含む上りフレーム信号を伝送し、前記伝送路終
    端装置から前記光分岐結合器を介して前記各々網終端装
    置に所定のフレーム期間内に所定の複数の第2のPDS セ
    ルを含む下りフレーム信号を伝送するATM-PDS 光加入者
    伝送システムにおいて、 前記複数の網終端装置の中の所定の第1の複数の網終端
    装置は、 前記第1のPDS セルのビット数より少ないビット数の第
    3のPDS セルを生成して出力する第1のショートPDS セ
    ル生成手段と、 該第1のショートPDS セル生成手段により出力される第
    3のPDS セルを前記複数の第1のPDS セル中の所定の第
    1のPDS セル期間内の所定の位置に時分割多重化する第
    1の多重化手段とを有することを特徴とするATM-PDS 光
    加入者伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    システムにおいて、前記伝送路終端装置は、前記所定の
    第1の複数の各々網終端装置宛ての前記第2のPDS セル
    のビット数より少ないビット数の各々第4のPDS セルを
    生成して出力する第2のショートPDS セル生成手段と、 該第2のショートPDS セル生成手段により出力される各
    々第4のPDS セルを前記複数の第2のPDS セル中の所定
    の第2のPDS セル期間内の所定の位置に時分割多重化す
    る第2の多重化手段とを有することを特徴とするATM-PD
    S 光加入者伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のATM-PDS 光加入者伝送
    システムにおいて、前記第1のショートPDS セル生成手
    段は、音声に基づくアナログ音声信号を生成して出力す
    るアナログ電話サービス手段と、 該アナログ電話サービス手段から出力されるアナログ音
    声信号を対応するディジタの音声信号データに変換する
    アナログ・ディジタル変換手段と、 該アナログ・ディジタル変換手段から出力される音声信
    号データに付加される制御信号データを生成して出力す
    る制御データ生成手段と、 前記アナログ・ディジタル変換手段から出力される音声
    信号データおよび該制御データ生成手段から出力される
    該音声信号データに付加される制御信号データの組を所
    定の組数分記憶する記憶手段と、 該記憶手段に所定の組数分記憶された信号データに付加
    される第3PDS セルのヘッダ部の情報を生成して出力す
    るヘッダ部情報生成手段と、 前記記憶手段から読み出される所定の組数分の信号デー
    タと該ヘッダ部情報生成手段から出力される第3PDS セ
    ルのヘッダ部の情報を時分割多重化し第3PDSセルを生
    成する第3PDS セル生成手段とを含むことを特徴とする
    ATM-PDS 光加入者伝送システム。
JP9232212A 1997-08-28 1997-08-28 Atm−pds光加入者伝送システムおよび方法 Withdrawn JPH1174890A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6614759B1 (en) 1999-12-27 2003-09-02 Electronics And Telecommunications Research Institute ONU function processing apparatus in ATM-PON system
JP2007502596A (ja) * 2003-06-09 2007-02-08 コーニング・インコーポレーテッド Sbsが抑制された光通信システム
US7734196B2 (en) 2005-09-26 2010-06-08 Fujitsu Limited Optical receiver device

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