JPH117021A - 液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置

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JPH117021A
JPH117021A JP16140397A JP16140397A JPH117021A JP H117021 A JPH117021 A JP H117021A JP 16140397 A JP16140397 A JP 16140397A JP 16140397 A JP16140397 A JP 16140397A JP H117021 A JPH117021 A JP H117021A
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liquid crystal
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film
metal oxide
crystal display
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JP16140397A
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Makoto Oue
誠 大植
Shinji Shimada
伸二 島田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配向不良がなく視野角が広い液晶表示装置を
製造できる液晶表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 この液晶表示装置の製造方法は、絵素領
域115の第1分割領域部21に対向する領域に残した
金属酸化膜13をマスクとして、第1分割領域部21に
隣接する領域にある配向膜12の配向状態を変える。し
たがって、配向膜12を感光性樹脂35の現像液に接触
させることなく、金属酸化膜13をマスクとして、配向
膜12の第1分割領域部21と隣接する分割領域部を異
なる配向状態にすることができる。したがって、配向不
良を引き起こすことなく、1画素内で配向方向を2つに
分けて、視野角を広くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の製
造方法および液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TFT−LCD(薄膜トランジス
タ−液晶表示装置)の大型化が進み、CRT(カソード
・レイ・チューブ)に対する欠点も少なくなってきてい
る。このTFT液晶表示装置に残る課題としては、視野
角の拡大がある。
【0003】従来、広視野角なTFT液晶表示装置を作
る方法としては、TFTを作成後、TFT基板上に配向
膜を塗布し所定の方向にラビングした後、この配向膜の
上に感光性樹脂を塗布し、この感光性樹脂を画素内を分
割する所望の形状にパターニングし、上記とは逆方向に
ラビングし、感光性樹脂のパターニングの有無によっ
て、1画素内で配向膜の配向方向を180°変えるもの
がある(特開平5−107544号公報)。この方法に
よれば、1画素内で配向方向を180°変えた配向膜に
よって、1画素内の液晶分子の配向方向を180°変え
て、画素内の配向を分割し広視野角なTFT液晶表示装
置を製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法では、配向膜上に感光性樹脂をパターニングする
ときに、感光性樹脂の除去に弱アルカリ性の現像液を使
用するので、この現像液が配向膜の表面をエッチングす
ることになり、配向膜の配向規制力が弱まる。このた
め、部分的に配向不良が起こり問題となる。
【0005】そこで、この発明の目的は、配向不良がな
く視野角が広い液晶表示装置を製造できる液晶表示装置
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、2枚の絶縁性基板を間隙を設け
て対向させ、この2枚の絶縁性基板の内側に設けた透明
電極の重なり部を絵素領域とし、上記間隙に少なくとも
液晶化合物を設けた液晶表示装置の製造方法において、
上記絶縁性基板,透明電極上に配向膜を形成し、この配
向膜を第1の方向に配向処理する工程と、上記第1の方
向に配向処理した配向膜上に金属または金属酸化膜を成
膜し、この金属または金属酸化膜上に感光性樹脂を塗布
する工程と、上記絵素領域の内の分割領域部に対向する
部分の感光性樹脂をマスクして露光し、露光した感光性
樹脂を溶解して除去する工程と、上記対向部分に残した
の感光性樹脂をマスクとして上記金属または金属酸化膜
をエッチングして、上記金属または金属酸化膜を上記分
割領域部に対向する領域に残す工程と、上記分割領域部
に対向する領域に残された金属または金属酸化膜をマス
クとして、上記配向膜の配向状態を変える工程とを備え
たことを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明によれば、絵素領域の
分割領域部に対向する領域に残した金属または金属酸化
膜をマスクとして、上記分割領域部に隣接する領域にあ
る配向膜の配向状態を変える。
【0008】したがって、配向膜を感光性樹脂の現像液
に接触させることなく、金属酸化膜をマスクとして、配
向膜の分割領域部と隣接する別の分割領域部を異なる配
向状態にすることができる。したがって、配向不良を引
き起こすことなく、1画素内で配向方向を2つに分け
て、視野角を広くできる。
【0009】なお、金属または金属酸化膜のエッチング
液は酸が多く、通常配向膜で用いられるポリイミドは耐
酸性が高いためエッチング液で配向膜が変質することは
ない。また、請求項2の発明は、請求項1に記載の液晶
表示装置の製造方法において、上記分割領域部は、1絵
素の実質的に半分の領域を占めていることを特徴として
いる。
【0010】この請求項2の発明によれば、1画素を略
2等分した分割領域の配向方向を異ならせて、視野角を
広くできる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の液晶表示装置の製造方法において、上記分割領域部に
対向する領域に残された金属膜または金属酸化膜をマス
クとして、上記配向膜を第2の方向に配向処理する工程
を備えたことを特徴としている。
【0012】この請求項3の発明は、上記金属または金
属酸化膜をマスクとして、上記配向膜を第2の方向に配
向処理するから、1絵素を上記第1の方向に配向処理さ
れた分割領域と上記第2の方向に配向処理された別の分
割領域とに分けて、視野角を広くできる。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の液晶表示装置の製造方法において、上記第1の方向と
第2の方向とは180°ずれていることを特徴としてい
る。
【0014】この請求項4の発明は、1絵素内におい
て、配向膜の第1の配向方向と第2の配向方向とが18
0°異なっているから、視野角をより広くできる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の液晶表示装置の製造方法において、上記分割領域部に
対向する領域に残された金属または金属酸化膜をマスク
として、上記配向膜に波長200nm乃至400nmの
紫外線を照射して、上記配向膜の配向状態を変えること
を特徴としている。
【0016】この請求項5の発明は、紫外線照射により
上記分割領域部に隣接する領域の配向膜の配向状態を変
える。したがって、ラビングより簡単な工程により、上
記分割領域部の配向状態と、上記分割領域部に隣接する
領域の配向状態とを異ならせて、視野角を広くできる。
【0017】また、請求項6の発明は、請求項1に記載
の液晶表示装置の製造方法において、上記金属または金
属酸化膜は、3000W以下の高周波電力でスパッタし
て上記配向膜上に形成することを特徴としている。
【0018】この請求項6の発明は、金属または金属酸
化膜をRFパワー3000W以下でスパッタして成膜す
るので、上記第1の方向に配向させた配向膜のプレティ
ルト角を低下させることがない。仮に、金属酸化膜を成
膜するときのRFパワーが3000Wよりも高いとこの
成膜の初期に配向膜の表面が逆にエッチングされて、配
向膜がダメージを受けて、プレティルト角が低下する。
【0019】また、請求項7の発明は、2枚の絶縁性基
板を間隙を設けて対向させ、この2枚の絶縁性基板の内
側に設けた透明電極の重なり部を絵素領域とし、上記間
隙に少なくとも液晶化合物を設けた液晶表示装置におい
て、上記絶縁性基板,透明電極上に形成され、第1の方
向に配向処理された第1分割部と、上記第1分割部に隣
接していて、上記第1分割部に対向する金属または金属
酸化膜をマスクとして上記第1の方向の配向とは異なる
配向状態になされた第2分割部とを有する配向膜を備え
たことを特徴としている。
【0020】この液晶表示装置の上記配向膜は、感光性
樹脂の現像液に接触させられることなく、金属酸化膜を
マスクとして、第1分割部と隣接する第2分割部が異な
る配向状態になされている。したがって、配向膜が配向
不良を引き起こすことなく、1画素内で配向方向を2つ
に分けて視野角を広くできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0022】〔第1の実施の形態〕図1に、この発明の
液晶表示装置の製造方法で製造するTFT液晶表示装置
のTFTの断面を示す。また、このTFTの上面を図2
に示す。このTFTは次のようにして作製される。
【0023】まず、絶縁表面を有する基板1上に、プラ
ズマCVD法を用いてSiO2膜を100nm〜500
nm程度の厚さで堆積させ、べースコート膜2を形成す
る。次に、p−Si膜等の半導体膜をたとえば減圧化学
気相成長法(LPCVD)で25〜200nm、望まし
くは70〜100nm程度の厚さで堆積させパターニン
グし、半導体層3を形成する。次に、この半導体層3上
にゲート絶縁膜としてのSiO2膜を、CVD法(化学
蒸着法)により200〜500nm、望ましくは200
nm程度の厚さで堆積させ、ゲート絶縁膜4を形成す
る。次に、その上部より金属膜を例えばスパッタリング
法により200〜400nm堆積させ、パターニングを
行い、ゲート電極5を形成する。次に、その上部から例
えばリン等のV族元素またはその化合物や、ボロン等の
III族元素またはその化合物の不純物をチャネル領域に
加速電圧50〜100keVでイオン注入を行い、コン
タクト層6を形成する。次に、SiNxやSiO2膜からな
る層間絶縁膜を例えばプラズマCVD法により300〜
500nmだけ堆積させ、所定の箇所をエッチングし、
コンタクトホールを開口して層間絶縁膜7を形成する。
【0024】次に、その上部から導電膜を、スパッタリ
ング法により200〜700nmだけ堆積させ、パター
ニングしてソース電極8およびドレイン電極9を形成す
る。その上部に、プラズマCVD法により300〜50
0nmだけ絶縁物を堆積させ、所定の箇所をエッチング
し、コンタクトホールを開口してパッシベーション膜1
0を形成する。次に、上部からインジウム錫酸化膜(I
TO)をスパッタリング法により50〜100nmだけ
堆積させ絵素電極20を形成する。これにより、TFT
が完成する。
【0025】次に、図3(A)〜(E)と図4(F)〜
(J)を順に参照して、上記TFTが形成されたTFT
基板11に対する配向膜12に関する処理を説明する。
【0026】まず、図3(A)に示すTFT基板11上
に、図3(B)に示すように配向膜12を塗布し、図3
(C)に示すように、矢印101で示した方向に配向処
理としてのラビング処理を行う。この後、図3(D)に
示すように、スパッタ法等を用いて金属または金属酸化
膜13(例えばAl,Mo,Ti,ITO等)をRFパ
ワー3000W以下で100〜200nmだけを成膜す
る。
【0027】ここで、上記金属または金属酸化膜13を
RFパワー3000W以下で成膜するのは、図3(C)
で配向膜12を配向処理して生じさせたプレティルト角
を低下させないためである。もしも、金属酸化膜13を
成膜するときのRFパワーが高いとこの成膜の初期に配
向膜12の表面が逆にエッチングされて、配向膜12が
ダメージを受けて、プレティルト角が低下する。
【0028】次に、図3(E)に示すように、金属また
は金属酸化膜13上に、感光性樹脂14を塗布する。
【0029】次に、図4(F)に示すように、上記感光
性樹脂14を、1画素の領域115の略半分の領域11
6に対向する部分が残るように、マスクして露光し、露
光した部分の感光性樹脂(レジスト)14を溶解して、
除去する。次に、図4(G)に示すように、感光性樹脂
14をマスクとして金属酸化膜13をウェットエッチン
グして、パターン形成を行う。次に、図4(H)に示す
ように、感光性樹脂(レジスト)14を除去する。この
ようにして、1画素の領域115の半分の領域116に
残った金属酸化膜13に対向する領域の配向膜12が、
第1の分割部21をなす。
【0030】次に、図4(I)に示すように、上記第1
の分割部21の対向領域に残った金属酸化膜13をマス
クとして、上記第1の分割部21以外の領域の配向膜1
2に、図3(C)での配向処理方向とは180°方向が
異なる矢印103の方向に配向処理を行なう。
【0031】次に、図4(J)に示すように、上記金属
酸化膜13からなるマスクをエッチングして除去する。
これにより、1絵素の領域115の半分の領域116に
対向する配向膜12の第1分割部21の配向方向と、こ
の第1分割部21に隣接する領域の配向膜12の配向方
向とを180°異ならせることができる。
【0032】次に、図5(A)〜(E)と図6(F)〜
(J)を順に参照して、上記TFT基板11に対向する
基板31に対する配向膜33に関する処理を説明する。
【0033】まず、図5(A)に示すように、絶縁表面
を有する基板31上に透明導電膜としてインジウム酸化
錫(ITO)を、例えば、スパッタリング法により50
〜100nmだけ堆積させて対向電極32を形成し対向
基板とする。次に、図5(B)に示すように、この対向
基板上に配向膜33を塗布し、図5(C)の矢印111
で示す方向に配向処理としてのラビング処理を行う。
【0034】この後、図5(D)に示すように、スパッ
タ法等を用いて金属または金属酸化膜34(例えば、A
l,Mo,Ti,ITO)を100〜200nmだけ成
膜する。次に、図5(E)に示すように、この金属酸化
膜34上に、感光性樹脂35を塗布する。
【0035】次に、図6(F)に示すように、上記感光
性樹脂35を部分的にマスクして露光し、露光部の感光
性樹脂(レジスト)35を溶解,除去し、1画素の領域
117の略半分118に対向する部分を金属酸化膜34
上に残す。
【0036】次に、図6(G)に示すように、上記感光
性樹脂35をマスクとして、金属酸化膜34をエッチン
グすることによって、パターン形成する。
【0037】次に、図6(H)に示すように、パターン
形成された金属酸化膜34上の感光性樹脂(レジスト)
35を除去する。この金属酸化膜34下に対向する配向
膜33が、分割部22をなす。
【0038】次に、図6(I)に示すように、上記分割
部22に対向する領域に残された金属酸化膜34をマス
クとして、図5(C)での配向処理の方向と180°異
なる矢印112の方向に配向膜33の配向処理を行な
う。次に、図6(J)に示すように、金属酸化膜34を
エッチングで除去する。
【0039】そして、前述した図4(J)のTFT基板
11上の絵素電極20と上記対向基板31上の対向電極
32とが対向するように、TFT基板11と対向基板3
1をシール樹脂を用いて貼り合わせる。
【0040】このように、この実施の形態の液晶表示装
置の製造方法によれば、配向膜12,33を感光性樹脂
14,35の現像液にさらすことなく、金属酸化膜1
3,34をマスクとして、配向膜12,33の分割領域
部21,22と隣接する別の分割部とを180°異なる
配向とすることができる。したがって、配向不良を引き
起こすことなく、1画素内で配向方向を2つに分けて、
視野角を広くできる。
【0041】そして、この貼り合わせた基板11と基板
31との間に液晶36を注入し、注入口を封止し、液晶
36の配向を安定させるために焼成を行う。このように
して作製されたTFT液晶表示装置は、図7(A)に示
すように、1画素内で配向が分割部21と22とに2分
割された広視野角な表示を行なうことができる。なお、
図7(B)は上記液晶36を上方から見た様子を示す。
【0042】〔第2の実施の形態〕次に、この発明の第
2の実施の形態を、図8,図9および図10,図11と
を順に参照しながら説明する。なお、TFT部分の作製
方法は第1の実施の形態ですでに述べた内容と同じであ
るので、省略する。
【0043】まず、図8(A)〜(E)と図9(F)〜
(J)を順に参照して、TFT基板41側の処理内容を
説明する。
【0044】図8(A)に示すTFT基板41上に、図
8(B)に示すように、配向膜42を塗布し、図8
(C)に示すように、矢印301に示す方向にラビング
処理(配向処理)をおこなう。
【0045】この後、図8(D)に示すように、スパッ
タ法等を用いて金属または金属酸化膜43(例えば、A
l,Mo,Ti,ITO)をRF(高周波)パワー30
00W以下で100〜200nmだけ成膜する。
【0046】ここで、金属酸化膜43をRFパワー30
00W以下で成膜するのは、図8(C)で配向膜42を
配向処理して生じさせたプレティルト角を低下させない
ためである。もしも、金属酸化膜13を成膜するときの
RFパワーが高いとこの成膜の初期に配向膜42の表面
が逆にエッチングされて、配向膜42がダメージを受け
て、プレティルト角が低下する。
【0047】次に、図8(E)に示すように、金属酸化
膜43上に、感光性樹脂44を塗布する。
【0048】次に、図9(F)に示すように、上記感光
性樹脂44をマスクして露光し、露光部の感光性樹脂
(レジスト)44を溶解,除去し、1画素の領域302
の略半分に対向する領域に感光性樹脂44を残す。次
に、図9(G)に示すように、上記感光性樹脂44をマ
スクとして、金属酸化膜43をエッチングし、パターン
形成を行う。次に、図9(H)に示すように、感光性樹
脂(レジスト)44を除去する。これにより、上記1画
素の領域の半分に対向する領域302に金属酸化膜43
をマスクとして残せる。この金属酸化膜43下の配向膜
42が第1の分割領域部51をなす。
【0049】次に、図9(I)に示すように、上記金属
酸化膜43をマスクとして、配向膜42に波長200n
m〜400nmの紫外線を照射し、第1分割部51に隣
接する分割領域部を、第1分割領域部51よりも弱い配
向状態にする。
【0050】この後、図9(J)に示すように、上記金
属酸化膜43をエッチングして金属酸化膜43を除去す
る。
【0051】次に、図10(A)〜(E)と図11
(F)〜(J)を順に参照して、上記TFT基板41に
対向する基板61に設ける配向膜63に対する処理を説
明する。まず、絶縁表面を有する基坂61上に透明導電
膜としてインジウム酸化錫(ITO)を、例えばスパッ
タリング法により50〜100nmだけ堆積させ、対向
電極62を形成して対向基板とする。
【0052】次に、図10(B)に示すように、対向基
板61上に、配向膜63を塗布する。次に、図10
(C)に示すように、上記配向膜63に対して、矢印4
01の方向に、配向処理を行う。この後、図10(D)
に示すように、スパッタ法等を用いて金属または金属酸
化膜64(例えばAl,Mo,Ti,ITO)を100
〜200nmを成膜する。
【0053】次に、図10(E)に示すように、この金
属酸化膜64上に、感光性樹脂65を塗布する。次に、
図11(F)に示すように、上記感光性樹脂65をマス
クして、1画素の領域402の略半分に対向する領域に
感光性樹脂65を残す。次に、図11(G)に示すよう
に、上記感光性樹脂65をマスクとして、金属酸化膜6
4をエッチングしてパターン形成して、1画素の領域4
02の半分に対向する領域に金属酸化膜64を残す。次
に、図11(H)に示すように、感光性樹脂(レジス
ト)65を除去する。これにより、1画素の領域402
の半分の領域に対向する領域の配向膜63の上に、金属
酸化膜64だけが残り、この金属酸化膜64に対向する
領域の配向膜63が、分割部52を形成する。
【0054】次に、図11(I)に示すように、上記金
属酸化膜64をマスクとして、配向膜63に紫外線を照
射し、上記分割部52に隣接する配向膜63の部分の配
向状態を上記分割部52の配向状態よりも弱くする。
【0055】次に、図11(J)に示すように、上記金
属酸化膜64をエッチング除去する。
【0056】そして、前述の図9(J)に示すTFT基
板41の絵素電極38と、上記対向基板61の対向電極
62とが対向するように、TFT基板41と対向基板6
1とを、シール樹脂を用いて貼りあわせる。そして、こ
の貼り合わせた基板41,61間に液晶を注入して、注
入口を封止し、液晶の配向を安定させるために焼成を行
う。
【0057】このようにして作製されたTFT液晶表示
装置は、感光性樹脂44,65の現像液を配向膜42,
63の表面に接触させることなく、金属酸化膜43,6
4をマスクとして、配向膜42,63の分割部51,5
2と隣接する分割部とを異なる配向方向にできる。した
がって、配向不良を起こすことなく、1画素内で配向方
向を2つに分けて、視野角を広くできる。
【0058】尚、上記第1,第2の実施の形態では、T
FT液晶表示装置について説明したが、この発明は、S
TN(スーパーツイストネマティック)液晶表示装置や
TN(ツイストネマティック)液晶表示装置にも適用で
きる。
【0059】
【発明の効果】以上より明かなように、請求項1の発明
によれば、絵素領域の分割領域部に対向する領域に残し
た金属または金属酸化膜をマスクとして、分割領域部に
隣接する領域にある配向膜の配向状態を変える。
【0060】したがって、配向膜を感光性樹脂の現像液
に接触させることなく、金属酸化膜をマスクとして、配
向膜の分割領域部と隣接する別の分割領域部を異なる配
向状態にすることができる。したがって、配向不良を引
き起こすことなく、1画素内で配向方向を2つに分け
て、視野角を広くできる。なお、金属または金属駿化膜
のエッチング液は酸が多く、通常配向膜で用いられるポ
リイミドは耐酸性が高いためエッチング液で配向膜が変
質することはない。
【0061】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の液晶表示装置の製造方法において、上記分割領域部
は、1絵素の実質的に半分の領域を占めている。この請
求項2の発明によれば、1画素を略2等分した分割領域
の配向方向を異ならせて、視野角を広くできる。
【0062】また、請求項3の発明は、上記金属または
金属酸化膜をマスクとして、上記配向膜を第2の方向に
配向処理するから、1絵素を上記第1の方向に配向処理
された分割領域と上記第2の方向に配向処理された別の
分割領域とに分けて、視野角を広くできる。
【0063】また、請求項4の発明は、1絵素内におい
て、配向膜の第1の配向方向と第2の配向方向とが18
0°異なっているから、視野角をより広くできる。
【0064】また、請求項5の発明は、紫外線照射によ
り上記分割領域部に隣接する領域の配向膜の配向状態を
変える。したがって、ラビングより簡単な工程により、
上記分割領域部の配向状態と、上記分割領域部に隣接す
る領域の配向状態とを異ならせて、視野角を広くでき
る。
【0065】また、請求項6の発明は、金属または金属
酸化膜をRFパワー3000W以下でスパッタして成膜
するので、上記第1の方向に配向させた配向膜のプレテ
ィルト角を低下させることがない。仮に、金属酸化膜を
成膜するときのRFパワーが3000Wよりも高いとこ
の成膜の初期に配向膜の表面が逆にエッチングされて、
配向膜がダメージを受けて、プレティルト角が低下す
る。
【0066】また、請求項7の発明の液晶表示装置の配
向膜は、感光性樹脂の現像液に接触させられることな
く、金属酸化膜をマスクとして、第1分割部と隣接する
第2分割部が異なる配向状態になされている。したがっ
て、配向膜が配向不良を引き起こすことなく、1画素内
で配向方向を2つに分けて視野角を広くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の液晶表示装置の製造方法の第1の
実施の形態を説明するためのTFT部の断面図である。
【図2】 上記TFT部の上面図である。
【図3】 上記第1の実施の形態のTFT基板側での配
向処理の前半の工程を説明する工程図である。
【図4】 上記配向処理の後半の工程を説明する工程図
である。
【図5】 上記第1の実施の形態の対向基板側での配向
処理の前半の工程を説明する工程図である。
【図6】 上記配向処理の後半の工程を説明する工程図
である。
【図7】 上記第1の実施の形態で作製した液晶表示装
置の液晶の配向状態を説明する模式図である。
【図8】 この発明の液晶表示装置の製造方法の第2の
実施の形態のTFT基板側での配向処理の前半の工程を
説明する工程図である。
【図9】 上記配向処理の後半の工程を説明する工程図
である。
【図10】 上記第2の実施の形態の対向基板側での配
向処理の前半の工程を説明する工程図である。
【図11】 上記対向基板側での配向処理の後半の工程
を説明する工程図である。
【符号の説明】
1、11、31、41、61…ガラス基板、2…べース
コート、3…半導体層、4…ゲート絶縁膜、5…ゲート
電極、16…コンタクト層、7…層間絶縁膜、8…ソー
ス露極、9…ドレイン電極、10…バッシベーション
膜、20…絵素電極、32、62…対向電極、12、3
3、42、63…配向膜、36…液晶、13、34、4
3、64…金属、21、51…第1の分割領域部、2
2、52…第2の分割領域部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の絶縁性基板を間隙を設けて対向さ
    せ、この2枚の絶縁性基板の内側に設けた透明電極の重
    なり部を絵素領域とし、上記間隙に少なくとも液晶化合
    物を設けた液晶表示装置の製造方法において、 上記絶縁性基板,透明電極上に配向膜を形成し、この配
    向膜を第1の方向に配向処理する工程と、 上記第1の方向に配向処理した配向膜上に金属または金
    属酸化膜を成膜し、この金属または金属酸化膜上に感光
    性樹脂を塗布する工程と、 上記絵素領域の内の分割領域部に対向する部分の感光性
    樹脂をマスクして露光し、露光した感光性樹脂を溶解し
    て除去する工程と、 上記対向部分に残した感光性樹脂をマスクとして上記金
    属または金属酸化膜をエッチングして、上記金属または
    金属酸化膜を上記分割領域部に対向する領域に残す工程
    と、 上記分割領域部に対向する領域に残された金属または金
    属酸化膜をマスクとして、上記配向膜の配向状態を変え
    る処理を行なう工程とを備えたことを特徴とする液晶表
    示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法において、 上記分割領域部は、1絵素の実質的に半分の領域を占め
    ていることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法において、 上記分割領域部に対向する領域に残された金属膜または
    金属酸化膜をマスクとして、上記配向膜を第2の方向に
    配向処理する工程を備えたことを特徴とする液晶表示装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の液晶表示装置の製造方
    法において、 上記第1の方向と第2の方向とは180°ずれているこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法において、 上記分割領域部に対向する領域に残された金属または金
    属酸化膜をマスクとして、上記配向膜に波長200nm
    乃至400nmの紫外線を照射して、上記配向膜の配向
    状態を変えることを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の液晶表示装置の製造方
    法において、 上記金属または金属酸化膜は、3000W以下の高周波
    電力でスパッタして上記配向膜上に形成することを特徴
    とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 2枚の絶縁性基板を間隙を設けて対向さ
    せ、この2枚の絶縁性基板の内側に設けた透明電極の重
    なり部を絵素領域とし、上記間隙に少なくとも液晶化合
    物を設けた液晶表示装置において、 上記絶縁性基板,透明電極上に形成され、第1の方向に
    配向処理された第1分割部と、上記第1分割部に隣接し
    ていて、上記第1分割部に対向する金属または金属酸化
    膜をマスクとして上記第1の方向の配向とは異なる配向
    状態になされた第2分割部とを有する配向膜を備えたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
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