JPH1168733A - 光pds通信システム - Google Patents

光pds通信システム

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JPH1168733A
JPH1168733A JP9218787A JP21878797A JPH1168733A JP H1168733 A JPH1168733 A JP H1168733A JP 9218787 A JP9218787 A JP 9218787A JP 21878797 A JP21878797 A JP 21878797A JP H1168733 A JPH1168733 A JP H1168733A
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JP
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password
circuit
station device
crc
signal
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JP9218787A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Wakamatsu
均 若松
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 子局装置ごとのパスワードが容易に解読され
ない秘匿処理を行って、高度な通信保安を可能にし、か
つ、伝送データ量が減少することなく、そのデータ伝送
効率の向上を図る。 【解決手段】 子局装置2…Nからの上り信号(受信信
号)におけるフレームに対して親局装置1及び子局装置
2…NでそれぞれCRC演算を行う。このCRC演算結
果をパスワードとして使用して子局装置2…Nが受信信
号に対する秘匿解除処理を行い、かつ、親局装置1が送
信信号に対する秘匿設定処理を行う。この場合、親局装
置1及び子局装置2…Nでそれぞれ行うCRC演算を、
上り信号の一つのフレームごとの制御データ部及びデー
タ部に対して行う。また、親局装置1及び子局装置2…
Nでのパスワードを一つのフレームのデータ部に対する
CRC演算ごとに更新する。このようにして一つのフレ
ームごと(一回の送信ごと)にパスワードを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1対Nの光PDS
(Passive Double Star) 方式で接続される親局装置及び
子局装置がパスワードによる秘匿処理(秘匿設定処理及
び秘匿解除処理)を通じてデータ通信を行う光PDS通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光PDS通信システムに
おけるパスワードを使用する秘匿処理は、親局装置から
の子局装置への下り信号が、全ての子局装置で受信され
るため、その通信の保安保持を目的として行われてい
る。
【0003】図9は従来の光PDS通信システムの構成
を示すブロック図である。一台の親局装置1にPDS方
式によってN台の子局装置2…Nが接続されている。親
局装置1は、受信信号に対して巡回冗長検査(CRC:
Cyclic Redundancy Check)を行うCRCチェック回路1
2と、パスワード更新回路14で保持しているパスワー
ドによって送信信号に対する秘匿設定処理を行う秘匿回
路13とを有している。かつ、CRCチェック回路12
でのCRCチェック結果が正しい場合にパスワードを更
新するパスワード更新回路14と、受信信号からパスワ
ードを分離してパスワード更新回路14へ送出するパス
ワード分離回路15とを有している。
【0004】子局装置2…Nは、下り信号W7の受信信
号に対し、記憶しているパスワードによって秘匿解除処
理を行う秘匿解除回路21と、記憶したパスワード、C
RC演算結果及び送信信号を多重化し、この多重化した
上り信号W8を親局装置1へ送信するMUX回路25
と、送信信号に対してCRC演算を行うCRC演算回路
26と、パスワードを記憶するメモリ27とを有してい
る。
【0005】次に、この従来例の動作について説明す
る。子局装置2…Nでは、パスワードがメモリ27に図
示しない外部装置から書き込まれる。このメモリ27に
書き込んだパスワードは、送信信号及びCRC演算結果
とともにMUX回路25で多重化され、この多重化した
上り信号W8が親局装置1へ送信される。
【0006】親局装置1は、上り信号W8をCRCチェ
ック回路12及びパスワード分離回路15が受信する。
パスワード分離回路15が多重化信号からパスワードを
分離してパスワード更新回路14へ送出する。CRCチ
ェック回路12は、CRCチェックを行い、ここでCR
Cチェック結果が正しければ、パスワード分離回路15
で分離したパスワードをパスワード更新回路14が新し
いパスワードとして更新し、かつ、保持する。このパス
ワード更新回路14が保持している新しいパスワードを
使用して秘匿回路13が次の送信信号(フレーム)に対
する秘匿設定処理を行う。
【0007】子局装置2…Nでは、秘匿解除回路21
が、メモリ27に記憶しているパスワードを使用して下
り信号W7(受信信号)に対する秘匿解除処理を行う。
親局装置1から子局装置2…Nへの信号は、子局装置2
…Nでそれぞれが記憶しているパスワードで秘匿設定が
行われているため、親局装置1から送信されてきた下り
信号W7の受信信号に対して、他の子局装置2…Nで
は、秘匿解除が出来ない。このような秘匿設定処理及び
秘匿解除処理(以下、秘匿処理と記載する)を通じて親
局装置1と子局装置2…Nとの間での個別のデータ通信
を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の光PDS通信システムでは、親局装置1からの子
局装置2…Nへの下り信号W7は、全ての子局装置2…
Nで受信されるため、それぞれの子局装置2…Nが使用
しているパスワードが判明すると、他の子局装置2…N
で秘匿解除が可能になり、容易に盗聴されてしまうとい
う欠点があった。
【0009】この対策のためにはパスワードを複雑化す
れば良い。例えば、桁数の多い数字列のパスワードをそ
れぞれの子局装置2…Nに設定して使用すれば、その盗
聴が困難になるが、この桁数が多いパスワードを使用す
ると、パスワードを子局装置2…Nから親局装置1の上
り信号W8に重畳しているため、データ伝送量が低減す
るという不都合がある。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、子局装置ごとのパスワード
が容易に解読されない秘匿処理(秘匿設定処理及び秘匿
解除処理)が行われ、高度な通信保安が可能になるとと
もに、パスワードをデータ部に多重化せずに、伝送デー
タ量が減少することなく、データ伝送効率が向上する光
PDS通信システムの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、親局装置からの送信信号を
分岐して複数の子局装置が受信する光PDS通信システ
ムであり、子局装置からの上り信号におけるフレームに
対して親局装置及び子局装置でそれぞれCRC演算を行
い、このCRC演算結果をパスワードとして使用し、か
つ、CRC演算チェックの結果に基づいてパスワードを
更新するとともに、親局装置が送信信号に対する秘匿設
定処理を行い、かつ、子局装置が受信信号に対する秘匿
解除処理を行う構成としてある。
【0012】請求項2記載の光PDS通信システムは、
前記親局装置及び子局装置が、一つの上り送信信号のフ
レームのデータ部に対するCRC演算結果をパスワード
として更新し、かつ、保持する構成としてある。
【0013】請求項3記載の光PDS通信システムは、
前記親局装置及び子局装置でそれぞれに行うCRC演算
のチェックを上り信号の一つのフレームごとの制御デー
タ部及びデータ部に対して行う構成としてある。
【0014】請求項4記載の光PDS通信システムは、
前記親局装置として、上り信号を受信し、フレームのデ
ータ部に対して第1CRC演算を行う第1CRC演算回
路と、フレームごとの受信信号の制御信号とデータ部に
対して第2CRC演算チェックを行う第2CRCチェッ
ク回路と、第2CRCチェック回路での第2CRC演算
チェック結果をチェック結果ビットとして秘匿設定処理
を行った送信信号に多重化し、この多重化した下り信号
を送信するチェック結果多重回路と、第2CRCチェッ
ク回路での第2CRC演算チェック結果が正しい場合に
パスワードを更新するパスワード更新回路と、パスワー
ド更新回路での更新したパスワードによって次フレーム
の送信信号に対する秘匿設定処理を行う秘匿回路とを備
える構成としてある。
【0015】請求項5記載の光PDS通信システムは、
前記子局装置として、親局装置からの下り信号に対し、
パスワードに基づいて秘匿解除を行う秘匿解除回路と、
親局装置からのチェック結果ビットによって親局装置で
のパスワードの更新を判断し、この子局装置でのパスワ
ードを更新するパスワード更新回路と、パスワード更新
回路へ送信信号のフレームごとにデータ部に対して第1
CRC演算を行った結果をパスワードとして送出する第
1CRC演算回路と、パスワード更新回路へ受信した下
り信号からチェック結果ビットを分離して送出するチェ
ック結果ビット終端回路と、多重化した上り信号のフレ
ームの制御信号及びデータ部に対する第2CRC演算結
果を送出する第2CRC演算回路と、第2CRC演算回
路からの第2CRC演算結果及び送信信号を多重化した
上り信号を第2CRC演算回路及び親局装置へ送出する
多重化回路とを備える構成としてある。
【0016】請求項6記載の光PDS通信システムは、
前記親局装置及び子局装置が、フレームにおける制御信
号、データ部の後に第2CRC演算結果データを付加し
た多重化信号を送信する構成としてある。
【0017】請求項7記載の光PDS通信システムは、
前記親局装置及び子局装置が、上り信号での伝送誤りが
発生して新たなパスワードが更新されなかった際に、パ
スワード更新回路に保持している前回のパスワードを使
用して秘匿設定処理及び秘匿解除処理を行う構成として
ある。
【0018】このような構成の請求項1乃至5記載の光
PDS通信システムは、子局装置からの上り信号におけ
るフレームに対して親局装置及び子局装置でそれぞれC
RC演算を行っている。このCRC演算結果をパスワー
ドとして使用して親局装置が送信信号に対する秘匿設定
処理を行い、かつ、子局装置が受信信号に対する秘匿解
除処理を行う。
【0019】したがって、一つのフレームごと(一回の
送信ごと)にパスワードが変更される。この結果、従来
例の説明のように桁数の多い数字列のパスワードなどを
使用する必要がなくなり、そのデータ伝送量が低減しな
くなる。すなわち、複数の子局装置2…Nで同一の下り
信号を受信する際の子局装置ごとのパスワードが容易に
解読されない秘匿制御(秘匿設定処理及び秘匿解除処
理)が行われる。この結果、高度な通信保安が可能にな
る。
【0020】請求項6記載の光PDS通信システムは、
一つのフレームにおける制御信号、データ部の後にCR
C演算結果データを付加した多重化信号を送信してい
る。したがって、パスワードをデータ部に多重化してお
らず、データ部の伝送データ量が減少しなくなり、その
データ伝送効率が向上する。
【0021】請求項7記載の光PDS通信システムは、
親局装置及び子局装置でパスワードが更新されなかった
際に、保持している前回のパスワードを使用している。
【0022】したがって、上り信号にCRCエラーの伝
送誤りが発生した場合にも、現在保持している前回のパ
スワードを使用して秘匿処理(秘匿設定処理及び秘匿解
除処理)が出来るようになり、より確実なデータ伝送と
ともに、その秘匿処理が可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の光PDS通信シス
テムの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。な
お、以下の図及び文にあって従来例の図9と同様の構成
要素には、同一の符号を付した。
【0024】図1は本発明の光PDS通信システムの実
施形態における構成を示すブロック図である。この例は
1対Nの光PDS(Passive Double Star) 方式で接続さ
れる親局装置1及び子局装置2…Nを有し、この親局装
置1と子局装置2…Nとの間でパスワードによる秘匿処
理(秘匿設定処理及び秘匿解除処理)を通じてデータ通
信を行っている。
【0025】この親局装置1は、第2CRCチェック結
果を示すチェック結果ビットを秘匿設定処理した送信信
号に多重化し、この下り信号W7を送信するチェック結
果多重回路11と、子局装置2…Nからの上り信号W8
(受信信号)の一つのフレームにおける制御信号及びデ
ータ部に対する第2CRC演算チェックを行う第2CR
Cチェック回路12aとを有している。
【0026】更に、親局装置1には、次フレームの送信
信号に対して更新したパスワードでの秘匿設定処理を行
う秘匿回路13と、第2CRCチェック結果が正しい場
合に第1CRC演算結果であるパスワードを更新し、こ
のパスワードを秘匿回路13へ送出するパスワード更新
回路14と、子局装置2…Nからの上り信号W8(受信
信号)を受信し、一つのフレームのデータ部に対して第
1CRC演算を行い、パスワード更新回路14へ送出す
る第1CRC演算回路15aとを有している。
【0027】子局装置2…Nは、更新されたパスワード
に基づいて親局装置1からの下り信号W7(受信信号)
に対する秘匿解除処理を行う秘匿解除回路21と、入力
されたチェック結果ビットから親局装置1がパスワード
を更新したと判断して新たなパスワードに更新するパス
ワード更新回路22と、一つのフレームの送信信号のデ
ータ部に対して第1CRC演算を行う第1CRC演算回
路23とを有している。
【0028】更に、子局装置2…Nは、受信した下り信
号W7からチェック結果ビットを分離してパスワード更
新回路22へ送出するチェック結果ビット終端回路24
と、送信信号及びCRC演算結果を多重化した上り信号
W8を親局装置1へ送出するMUX回路25と、このM
UX回路25からの上り信号W8の一つのフレームごと
の制御信号及びデータ部に対する第2CRC演算結果を
MUX回路25へ送出する第2CRC演算回路26aと
を有している。
【0029】図2は子局装置2…Nが送信するフレーム
の構成を示す図である。この子局装置2…Nが送信する
フレームは、制御信号と、子局装置2…Nごとの個別情
報であるデータ(DATA)部及び第2CRC演算回路
26aでの第2CRC演算結果とからなる。
【0030】次に、この実施形態の動作について説明す
る。図1及び図2において、子局装置2…Nは、第1C
RC演算回路23が、一つのフレームごとの送信信号の
データ部に対してCRC演算を行う。このCRC演算結
果がパスワードとしてパスワード更新回路22へ送出さ
れ、このパスワードを保持する。また、第2CRC演算
回路26aが、一つのフレームごとの送信信号の制御信
号及びデータ部に対する第2CRC演算を行う。このC
RC演算結果データがMUX回路25に送出され、ここ
で送信信号と多重化し、上り信号W8として親局装置1
へ送出される。
【0031】親局装置1では、上り信号W8を第1CR
C演算回路15a及び第2CRC演算回路26aが受信
する。第1CRC演算回路15aが、上り信号W8の一
つのフレームのデータ部に対して第1CRC演算を行
う。かつ、第2CRCチェック回路12aが一つのフレ
ームごとの受信信号の制御信号及びデータ部に対する第
2CRCチェックを行う。そして、第2CRCチェック
回路12aでの第2CRCチェック結果が正しい場合
は、パスワード更新回路14が、そのフレームにおける
第1CRC演算回路15aでの第1CRC演算結果を新
たなパスワードとして更新し、かつ、保持する。
【0032】更に、親局装置1では、秘匿回路13が次
フレームの送信信号に対してパスワード更新回路14で
更新したパスワードでの秘匿設定処理を行ってチェック
結果多重回路11へ送出する。チェック結果多重回路1
1は第2CRCチェック回路12aでの第2CRCチェ
ック結果を、チェック結果ビットとして秘匿回路13か
らの送信信号に多重化し、この多重化データを子局装置
2…Nへ下り信号W7として送信する。
【0033】子局装置2…Nでは、下り信号W7を秘匿
解除回路21及びチェック結果ビット終端回路24で受
信する。チェック結果ビット終端回路24がチェック結
果ビットを分離してパスワード更新回路22に送出す
る。パスワード更新回路22は、受け取ったチェック結
果ビットが正常の場合に、親局装置1でのパスワードの
更新が正常に行われたと判断し、前回の第1CRC演算
回路23からの第1CRC演算結果を新たなパスワード
として更新し、かつ、保持して、この新たなパスワード
を秘匿解除回路21へ送出する。この秘匿解除回路21
が新パスワードに基づいて下り信号W7(受信信号)に
対する秘匿解除処理を行う。
【0034】次に、上り信号W8に伝送誤り(CRCエ
ラー)が発生した場合について説明する。この上り信号
W8の伝送誤り(CRCエラー)発生を、第2CRCチ
ェック回路12aが検出する。パスワード更新回路14
は、このCRCエラー発生結果を受け取った場合に、そ
のパスワードの更新を行わない。したがって、次フレー
ムの送信信号では、現在、パスワード更新回路14に保
持している前回のパスワードを使用して、秘匿回路13
で、その秘匿設定処理が行われる。また、チェック結果
ビットによって、CRCエラーの発生(パスワード非更
新)を子局装置2…Nへ通知する。
【0035】子局装置2…Nでは、チェック結果ビット
終端回路24でチェック結果ビットから、CRCエラー
が発生していると判明した場合に、パスワード更新回路
22でのパスワードの更新を行わない。秘匿解除回路2
1は現在、パスワード更新回路22に保持している前回
のパスワードを使用して秘匿解除処理を行う。したがっ
て、上り信号W8に伝送誤り(CRCエラー)が発生し
た場合でも親局装置1と子局装置2…Nとの間でのパス
ワードが相違することなく、正常な秘匿処理(秘匿設定
処理及び秘匿解除処理)を通じたデータ通信が行われ
る。
【0036】次に、この動作を更に詳細に説明する。図
3は親局装置1と子局装置2…Nとの間の下り信号W7
及び上り信号W8の伝送シーケンス図であり、図4は子
局装置2…N側の送信時のパスワード更新処理を示すフ
ローチャートである。また、図5は親局装置1側の秘匿
設定処理を示すフローチャートであり、図6は子局装置
2…N側の受信時の秘匿解除処理を示すフローチャート
である。更に、図7は親局装置1と子局装置2…Nと間
の上り送信における伝送状態を説明するためのブロック
図であり、図8は親局装置1と子局装置2…Nとの間の
下り送信における伝送状態を説明するためのブロック図
である。
【0037】図7に示す例では、子局装置2…Nからの
上り信号1,2…N(図1中の上り信号W8)がスター
カップラ6を通じて親局装置1へ伝送される。また、図
8に示す例では、親局装置1から子局装置2…Nへの下
り信号1,2…N(図1中の下り信号W7)がスターカ
ップラ6を通じて、それぞれの子局装置2…Nへ伝送さ
れる。
【0038】図3に示すシーケンスでは、子局装置2…
Nが図4に示す送信時のパスワード更新処理(A)を行
う。このパスワード更新処理(A)の上り信号W8を受
信した親局装置1が図5に示す秘匿設定処理(B)を行
い、この秘匿設定処理(B)の下り信号W7を受信した
子局装置2…Nが図6に示す受信時の秘匿解除処理
(C)を行う。この1サイクルが下り信号W7及び上り
信号W8の伝送シーケンスである。
【0039】図4及び図7に示す子局装置2…Nの送信
時のパスワード更新処理(A)では、図1に示す第1C
RC演算回路23が送信信号(図2に示すフレーム)に
おけるデータ(DATA)部に対して第1CRC演算を
行う。この第1CRC演算結果をパスワード更新回路2
2に送出する(ステップS501)。また、第2CRC
演算回路26aが、上り信号W8(送信信号)のフレー
ムにおける制御信号及びデータ部に対して行った第2C
RC演算結果をMUX回路25で多重化し、この上り信
号W8をスターカップラ6を通じて親局装置1へ送信す
る(ステップS502)。
【0040】図5に示す親局装置1の秘匿処理(B)で
は、上り信号W8(受信信号)が第2CRCチェック回
路12a及び第1CRC演算回路15aで受信される。
第1CRC演算回路15aが受信信号のフレームにおけ
るデータ部に対して第1CRC演算を行い、パスワード
更新回路14に送出する(ステップS503)。また、
図2に示す受信信号の制御信号及びデータ部に対して第
2CRCチェック回路12aで第2CRC演算チェック
を行い、この結果(OK/NG)を判定する(ステップ
S504,S505)。
【0041】次に、第2CRCチェック回路12aでの
第2CRC演算チェック結果が正しい場合は、第1CR
C演算回路15aでの第1CRC演算結果を新たなパス
ワードとしてパスワード更新回路14が更新し、かつ、
登録する(ステップS506)。この更新したパスワー
ドで秘匿回路13が秘匿設定処理を行う(ステップS5
08)。このチェック結果ビットと秘匿回路13からの
送信信号とをチェック結果多重回路11で多重化し、下
り信号W7としてスターカップラ6へ送信する(ステッ
プS509)。
【0042】また、第2CRCチェック回路12aでの
第2CRC演算チェック結果が正しくない場合は、第1
CRC演算回路15aでの第1CRC演算結果を破棄
し、パスワード更新回路14でのパスワードの更新は行
わない(ステップS507)。そして送信信号に対し、
保持している前回のパスワードで秘匿回路13が秘匿設
定処理(ステップS508)を行い、パスワード不可の
チェック結果ビットをチェック結果多重回路11から下
り信号W7として送信する。
【0043】図6に示す子局装置2…Nの受信時の秘匿
解除処理(C)では、下り信号W7をスターカップラ6
を通じて受信した子局装置2…Nのチェック結果ビット
終端回路24が、受信信号からチェック結果ビットを分
離し、この結果(OK/NG)を判定する(ステップS
511)。このチェック結果ビットが正常の場合は、親
局装置1でパスワードの更新が行われたと判断し、パス
ワード更新回路22が第1CRC演算回路23からの第
1CRC演算結果を新たなパスワードとして更新し、か
つ、保持する(ステップS506)。この更新されたパ
スワードに基づいて以降の秘匿解除処理を行う(ステッ
プS512)。
【0044】また、チェック結果ビットが不良の場合
は、親局装置1でのパスワードの更新が失敗したと判断
し、パスワード更新回路22が第1CRC演算回路23
からの第1CRC演算結果を破棄し、パスワードの更新
を行わない(ステップS507)。この場合、保持して
いる前回のパスワードに基づいて秘匿解除処理を行う
(ステップS512)。
【0045】このように、この実施形態では一つのフレ
ームごと(一回の送信ごと)にパスワードが変更され、
複数の子局装置2…Nで同一の下り信号を受信する際の
子局装置ごとのパスワードが容易に解読されない秘匿処
理(秘匿設定処理及び秘匿解除処理)が行われる。ま
た、パスワードをデータ部に多重化せずに、伝送データ
量が減少しなくなる。
【0046】更に、一つのフレームごとの制御データ部
及びデータ部に対して行った第1CRC演算結果をパス
ワードとして保持し、今回の第1CRC演算でパスワー
ドが得られなかった際に前回のパスワードを使用してい
る。したがって、上り信号にCRCエラーの伝送誤りが
発生した場合にも、保持している前回のパスワードを使
用して秘匿処理(秘匿設定処理及び秘匿解除処理)が行
われ、より確実な秘匿処理が可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1乃至5記載の発明の光PDS通信システムによれば、
子局装置からの上り信号におけるフレームに対して親局
装置及び子局装置でそれぞれCRC演算を行い、このC
RC演算結果をパスワードとして使用して、子局装置及
び親局装置が秘匿解除処理を行っている。
【0048】したがって、一つのフレームごとにパスワ
ードが変更され、複数の子局装置2…Nで同一の下り信
号を受信する際の子局装置ごとのパスワードが容易に解
読されない秘匿処理が行われる。この結果、高度な通信
保安が可能になる。
【0049】請求項6記載の光PDS通信システムによ
れば、一つのフレームにおける制御信号、データ部の後
にCRC演算結果データを付加した多重化信号を送信し
ているため、パスワードがデータ部に多重化されず、デ
ータ部の伝送データ量が減少することなく、そのデータ
伝送効率が向上する。
【0050】請求項7記載の光PDS通信システムよれ
ば、パスワードが得られずに更新が出来なかった際に、
保持している前回のパスワードとして使用して秘匿処理
を行っているため、上り信号にCRCエラーの伝送誤り
が発生した場合にも、より確実な秘匿処理(秘匿設定処
理及び秘匿解除処理)が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光PDS通信システムの実施形態にお
ける構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態にあってフレームの構成を示す図であ
る。
【図3】実施形態にあって親局装置と子局装置との間の
シーケンス図である。
【図4】実施形態にあって子局装置側の送信時のパスワ
ード更新処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態にあって親局装置での秘匿設定処理を
示すフローチャートである。
【図6】実施形態にあって子局装置での秘匿解除処理を
示すフローチャートである。
【図7】親局装置と子局装置と間の上り送信における伝
送状態を説明するためのブロック図である。
【図8】親局装置と子局装置との間の下り送信における
伝送状態を説明するためのブロック図である。
【図9】従来の光PDS通信システムの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 親局装置 2…N 子局装置 6 スターカップラ 11 チェック結果多重回路 12a 第2CRCチェック回路 13 秘匿回路 14 パスワード更新回路 15a 第1CRC演算回路 21 秘匿解除回路 22 パスワード更新回路 23 第1CRC演算回路 24 チェック結果ビット終端回路 25 MUX回路 26a 第2CRC演算回路 W7 下り信号 W8 上り信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局装置からの送信信号を分岐して複数
    の子局装置が受信する光PDS通信システムにおいて、 子局装置からの上り信号におけるフレームに対して親局
    装置及び子局装置でそれぞれCRC演算を行い、このC
    RC演算結果をパスワードとして使用し、かつ、CRC
    演算チェックの結果に基づいてパスワードを更新して、
    親局装置が送信信号に対する秘匿設定処理を行うととも
    に、子局装置が受信信号に対する秘匿解除処理を行うこ
    とを特徴とする光PDS通信システム。
  2. 【請求項2】 前記親局装置及び子局装置が、 一つの上り送信信号のフレームのデータ部に対するCR
    C演算結果をパスワードとして更新し、かつ、保持する
    ことを特徴とする請求項1記載の光PDS通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記親局装置及び子局装置でそれぞれに
    行うCRC演算のチェックを、上り信号の一つのフレー
    ムごとの制御データ部及びデータ部に対して行うことを
    特徴とする請求項1記載の光PDS通信システム。
  4. 【請求項4】 前記親局装置として、 上り信号を受信し、フレームのデータ部に対して第1C
    RC演算を行う第1CRC演算回路と、 フレームごとの受信信号の制御信号とデータ部に対して
    第2CRC演算チェックを行う第2CRCチェック回路
    と、 前記第2CRCチェック回路での第2CRC演算チェッ
    ク結果をチェック結果ビットとして秘匿設定処理を行っ
    た送信信号に多重化し、この多重化した下り信号を送信
    するチェック結果多重回路と、 前記第2CRCチェック回路での第2CRC演算チェッ
    ク結果が正しい場合にパスワードを更新するパスワード
    更新回路と、 前記パスワード更新回路での更新したパスワードによっ
    て次フレームの送信信号に対する秘匿設定処理を行う秘
    匿回路と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光PDS通信
    システム。
  5. 【請求項5】 前記子局装置として、 親局装置からの下り信号に対し、パスワードに基づいて
    秘匿解除を行う秘匿解除回路と、 親局装置からのチェック結果ビットによって親局装置で
    のパスワードの更新を判断し、この子局装置でのパスワ
    ードを更新するパスワード更新回路と、 前記パスワード更新回路へ送信信号のフレームごとにデ
    ータ部に対して第1CRC演算を行った結果をパスワー
    ドとして送出する第1CRC演算回路と、前記パスワー
    ド更新回路へ受信した下り信号からチェック結果ビット
    を分離して送出するチェック結果ビット終端回路と、 多重化した上り信号のフレームの制御信号及びデータ部
    に対する第2CRC演算結果を送出する第2CRC演算
    回路と、 前記第2CRC演算回路からの第2CRC演算結果及び
    送信信号を多重化した上り信号を前記第2CRC演算回
    路及び親局装置へ送出する多重化回路と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光PDS通信
    システム。
  6. 【請求項6】 前記親局装置及び子局装置が、 フレームにおける制御信号、データ部の後に第2CRC
    演算結果データを付加した多重化信号を送信することを
    特徴とする請求項1記載の光PDS通信システム。
  7. 【請求項7】 前記親局装置及び子局装置が、 上り信号での伝送誤りが発生して新たなパスワードが更
    新されなかった際に、パスワード更新回路に保持してい
    る前回のパスワードを使用して秘匿設定処理及び秘匿解
    除処理を行うことを特徴とする請求項1記載の光PDS
    通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6950202B1 (en) 1999-01-22 2005-09-27 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus for retrieving document data
US8291491B2 (en) 2008-03-05 2012-10-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Password system, method of generating a password, and method of checking a password
WO2017078002A1 (ja) * 2015-11-05 2017-05-11 ヤマハ株式会社 端末、コンテンツ再生システム、及び接続方法

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