JPH1168448A - 平面アンテナ - Google Patents
平面アンテナInfo
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- JPH1168448A JPH1168448A JP9222326A JP22232697A JPH1168448A JP H1168448 A JPH1168448 A JP H1168448A JP 9222326 A JP9222326 A JP 9222326A JP 22232697 A JP22232697 A JP 22232697A JP H1168448 A JPH1168448 A JP H1168448A
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- Waveguide Aerials (AREA)
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Abstract
の簡単な平面アンテナを得る。 【解決手段】 マイクロストリップアンテナの放射導体
の内部あるいは外部に、凹部あるいは凸部あるいは細隙
のいづれかあるいはその両方を設け、直交したモード縮
退を解くことで、給電点に対して斜め45゜の偏波を励
振する。
Description
面に取り付けられ、車の安全走行のために用いられるア
ンテナに関するものであり、小型、薄型、軽量で対向車
との干渉を抑圧したミリ波帯平面アンテナに関するもの
である。あるいは衛星通信用平面アンテナに関するもの
である。
止用前方監視レーダに関する研究が多く進められてい
る。ミリ波は霧等の悪天候に左右されないため、車載セ
ンサとして十分な性能を発揮することが期待されてい
る。車載レーダ用アンテナとしては次のような特性が要
求される。まず車載であるためには薄型・軽量である必
要がある。パラボラアンテナやレンズアンテナ等もある
が、いずれも薄型化が困難であり、平面アンテナが望ま
れる。又、ターゲットである前方の車両をより遠距離ま
で検知するためにはビーム幅を狭くし、高利得な特性が
要求される。さらに、対向車線からの車両との識別を行
うためには干渉を低減する必要があり、斜め45゜の偏
波を有することで、対向車との偏波を直交させることが
でき、干渉を抑圧できる。
示す。図において34aは自車線、34bは対向車線で
あり、35は自車線と対向車線を分離する中央線であ
る。車両36に設けた車載レーダにて前方の車両37を
検出する例を示しており、反対車線には対向車両38が
ある場合を示している。車載レーダ39から送信された
送信波41が前方の車両37で反射し、反射波42が車
載レーダ39に受信される。この送信波と受信波を信号
処理することにより、前方車両37の相対速度と距離を
検出することができる。対向車両38も同様に車載レー
ダを用いて対向車両38の前方車両を検知している場合
を想定すると、送信波のもれによる車両36から対向車
両38への干渉波43a及びその逆の干渉波43bが生
じる。この干渉波はレーダのS/N比を悪化させるだけ
でなく、誤検出の要因となる。そこで、この車載レーダ
39の偏波44を斜め45度に傾けると、対向車両の偏
波45は偏波44と直交するため偏波間の干渉が低減で
きる。
例えばT.Shigematsu他、”Automot
ive Millimeter−wave Radar
Technology in Japan”、MW
E’92MicrowaveWorkshop Dig
estに記載されたミルズクロスアンテナがある。図1
3に導波管スロットアンテナを用いてミルズクロスアン
テナを構成した例を示す。送受信のアイソレーションを
得るために送受信用のアンテナを分離し、45度の偏波
を得るために送信用導波管スロットアンテナ46と受信
用導波管スロットアンテナ47をそれぞれ斜め45度に
配列している。48及び49はそれぞれ導波管に設けた
H面およびE面スロットである。両者の偏波方向を同一
にするために送信用H面スロット48は導波管のH面に
設け、受信用E面スロット49は導波管のE面に設けて
いる。両者のアンテナのE面及びH面のビーム幅が異な
るため、両者のビームが重なる領域での検知が可能にな
るため、1次元アレーを2つ組み合わせることで2次元
的な分解能が得られる特長がある。しかし、原理的にア
ンテナの利得は得られず、立体的な構成になるためコス
ト高になるという問題点がある。
として、例えば1995電子情報通信学会総合大会、B
−60に示された北尾他“偏波グリッドを設けたトリプ
レートアンテナ”がある。この形式はマイクロストリッ
プアンテナを用いているため、薄型・軽量が可能であ
り、エッチング加工により製作できるため、量産化及び
低コスト化が可能であるため車載に適している。
を示している。図において、1は地導体、2は誘電体、
3は放射導体であり、これらより方形マイクロストリッ
プアンテナ51が構成される。5はストリップ導体であ
り、地導体1と誘電体2よりマイクロストリップ線路6
が構成される。52は給電点であり、同軸コネクタより
背面からピンで給電する場合を想定している。あるい
は、導波管から導波管/マイクロストリップ線路変換を
経由して給電してもよい。マイクロストリップ線路で構
成した分配回路で分配され、共平面上に構成された各マ
イクロストリップアンテナに給電される。マイクロスト
リップ線路の端部をマイクロストリップアンテナ端部に
直接接続することで、その端分の電界により励振され
る。励振されたマイクロストリップアンテナはアンテナ
長さを約半波長とすることで共振現象を起こし、放射さ
れる。
45度の偏波を得るためには、アンテナを斜め45度に
傾ければよいがアンテナ形状が菱形状になるため、送信
アンテナと受信アンテナを2個並べることで大型化する
問題がある。アンテナを斜めに配置しないで45度の偏
波を得るためには、放射素子が斜め45度の偏波を励振
すればよい。45度の偏波を励振するために、図14に
示すように、マイクロストリップアンテナを斜め45度
に配列することが考えられる。放射導体の中心に対して
給電線路が非対称な構成になるため片方向に給電線路が
密になる。ミリ波帯になると給電線路のスペースが極め
て少なくなり、物理的に配線が困難になる。又、根本的
に給電線路構成が複雑になることは、線路間及び放射素
子と給電線路間の結合が強くなり、放射特性を劣化させ
る。
て、放射素子の対角線位置から給電する方法がある。こ
の場合、菱形状の放射素子として励振されるため、共振
モードは方形マイクロストリップアンテナとは異なり、
交差偏波成分が大きくなる。同様に放射導体の中心に対
して給電線路が非対称になるため、片方向に線路が密に
なり、物理的に配線が困難になる。
3電子情報通信学会秋季大会、B−114に示された太
田他“60GHz帯トリプレート給電型パッチアンテナ
の放射特性”がある。このアンテナはトリプレート構造
としているため、線路からの放射を抑圧することがで
き、低誘電率の発泡基板を用いることができるため低損
失化が可能である特長を有している。図15において、
23は第2の誘電体、24は第2の地導体、25は放射
窓であり、26は放射導体を形成するためのフィルム材
である。
を励振するためには、放射導体の中心に対して給電線路
が非対称になり、片方の配線が困難になる。そこで、給
電線路の狭スペース化を図るために、隣合う放射素子の
給電点を対角線状の反対の位置、すなわち、給電位置を
180゜変えて給電する。これにより給電線路の対称性
が得られる。このままでは給電位相が180゜異なるた
め、給電線路長を変え、給電位相をさらに180゜変え
ることで同相とすることができる。この場合、配線スペ
ースはすべて同相で給電する場合よりも少なくてすむ
が、高次モードで放射パターンが乱れる問題がある。す
なわち、給電点と給電位相を180゜変えることでTM
nモードのnが奇数次モードの場合同相となるが偶数次
モードは逆相となるため、打ち消し合う。このモードは
素子間隔を2倍とする周期となるため約40゜方向にグ
レーティングローブとして生じる問題がある。
ストリップアンテナを用いた平面アンテナは非常に簡単
な構成が可能であり、又、1回のエッチング化工で容易
に製作することができ、量産性に優れ、低コストを図る
ことができる特長を有している。
する平面アンテナは、アンテナを斜め45度に設置す
る、あるいは、放射素子を斜め45度に回転させる、あ
るいは対角線状の給電位置から給電する等の手法を用い
ねばならなかった。ミリ波帯では素子間隔が狭くそのス
ペースは1〜2mm程度となり、給電線路を配回すスペ
ースがないのが現状である。配回すためには給電線路を
細くしなければならないが、エッチング精度にも影響す
るため物理的に限界がある。給電線路を細くするため
に、トリプレート型の平面アンテナで、給電線路の部分
に誘電体基板を用い、放射素子の部分をくりぬいた構成
のものがあるが、製作が容易でない。基本的に給電線路
幅を細くすることは給電線路の損失増加を招くことにな
る。
るため、なるべく対称な構成の給電回路にすることが望
ましい。0゜の偏波あるいは90゜の偏波の場合は対称
な構成が可能であるが、45゜の偏波を励振するために
給電点を45゜傾けるとこの対称性を保てなくなる。非
対称な構成になると給電線路の構成が複雑になるため、
線路間が接近する箇所では結合が大きくなり、所望の励
振分布が得られず、交差偏波の上昇、放射効率の低下、
サイドローブの上昇等の問題点があった。特に低サイド
ローブ特性を得るためには結合を考慮した精度の良い給
電回路が必要であり、ちょっとした誤差でサイドローブ
レベルが上昇する問題点があった。
とする方式は、配線スペースはすべて同相で給電する場
合よりも少なくてすむが、高次モードで放射パターンが
乱れる問題がある。すなわち、給電点と給電位相を18
0゜変えることでTMnモードのnが奇数次モードの場
合同相となるが偶数次モードは逆相となるため、打ち消
し合う。このモードは素子間隔を2倍とする周期となる
ため約40゜方向にグレーティングローブとして生じる
問題がある。このように45゜の偏波を励振するために
垂直偏波を励振する場合に比べ、給電回路が複雑にな
り、配回しができないという問題点があった。
偏波特性を有する平面アンテナを得ることを目的とす
る。
ために、第1の発明による平面アンテナは、放射素子で
あるマイクロストリップアンテナの直交したモードの縮
退を解いてほぼ45゜の偏波を発生させたものである。
トリプレート型のマイクロストリップアンテナの直交し
たモードの縮退を解いてほぼ45゜の偏波を発生させた
ものである。
マイクロストリップアンテナの上部に設けた無給電素子
の直交したモードの縮退を解いてほぼ45゜の偏波を発
生させたものである。
マイクロストリップアンテナの上部に設けたレドームの
内面に設けた無給電素子の直交したモードの縮退を解い
てほぼ45゜の偏波を発生させたものである。
放射素子であるマイクロストリップアンテナの直交した
モードの縮退を解いてほぼ45゜の偏波を励振させ、所
望の偏波方向になるよう給電点位置をずらすことで交差
偏波を低減したものである。
放射素子であるマイクロストリップアンテナの縮退を解
いてほぼ45゜の偏波を発生させ、マイクロストリップ
アンテナと給電線路の間に1/4波長インピーダンス変
換器を用いてインピーダンス整合を図ったものである。
周波数f1 で斜めほぼ45度の偏波、周波数f3 で周波
数f1 の偏波と直交する斜めほぼ45度の偏波、周波数
f1とf3 の間の周波数f2 において円偏波を励振する
ようにしたものである。
略構成図である。図において、1は地導体、2は誘電
体、3は放射導体であり、これらよりマイクロストリッ
プアンテナ4が構成される。5はストリップ導体であ
り、地導体1と誘電体2よりマイクロストリップ線路6
が構成される。
クロストリップアンテナの偏波方向は給電点位置により
決まる。マイクロストリップアンテナの中心と給電点を
結ぶ線に平行な偏波が励振される。マイクロストリップ
アンテナの形状に依存せず、円形でも方形でも同じであ
る。よって45゜の偏波を励振するためにはアンテナの
配置された軸に対して給電点を45゜傾ける必要がある
が、放射素子自体が45゜の偏波を放射する素子であれ
ば、給電点を斜め45゜傾ける必要がない。通常の0゜
の偏波あるいは90゜の偏波の場合に用いられる対称な
構成の給電回路を使用でき、問題は解決される。
り欠き等を設け直交したモードの縮退を解くことで、概
略斜め45度方向の偏波を励振する。斜め45度の偏波
を励振する例を図2に示す。(a)は給電点に対して斜
め45゜方向のエッジを切り欠いた円形マイクロストリ
ップアンテナ、(b)は給電点に対して斜め45゜方向
に凹凸を設けた円形マイクロストリップアンテナ、
(c)は給電点に対して斜め45゜方向のスロットを設
けた方形マイクロストリップアンテナ、(d)は給電点
に対して斜め45゜方向のエッジを切り欠いた方形マイ
クロストリップアンテナ、(e)は給電点に対して斜め
45゜方向に凹凸を設けた方形マイクロストリップアン
テナ、(f)はスロットを給電点に対して斜め45゜方
向に設けた方形マイクロストリップアンテナである。基
本的には給電点に対して斜め45゜に微小な摂動を与え
ると、直交したモードの縮退を解くことができ、その摂
動量を適当に選ぶことで特定の周波数において45゜の
偏波を励振することができる。よって、マイクロストリ
ップアンテナの形状には依存せず、方形、円形、三角形
あるいは他の形状でもよい。
交したモードの縮退を解いた場合の2つの共振モード
(ここでは共振周波数の低い方をモード#a、高い方を
モード#bとそれぞれ定義する)の共振特性を示してい
る。縮退を解いていない状態ではモード#a12とモー
ド#b13の合成したモードになる。図において、7は
切り欠き、14は給電線路である。図4(b)、(c)
に2つの共振モードの振幅特性及び位相特性を示す。モ
ード#aの共振周波数をfa とすると、fa において#
aの振幅特性が最大になり、#bの振幅特性は小さくな
る。すなわち、fa では主に#aの偏波が励振されるこ
とになる。同様にモード#bの共振周波数をfb とする
と、fb において主に#bの偏波が励振されることにな
る。fa でもfb でもどちらの周波数でもほぼ45゜の
偏波が励振されることがわかる。ここでは斜め45゜の
場合を示したが、45゜より数度偏波を変えることでも
この発明は有効である。
た平面アンテナの放射パターンの実測値を図4に示す。
図において、主偏波19を実線、交差偏波20を点線で
示す。素子数は256素子アレーアンテナとし、16素
子×16素子の方形配列にて構成した。交差偏波20は
−22dBが得られており、所望の45度の偏波が励振
されていることがわかる。
で給電する例を示したが、同軸線路、ストリップ線路、
コプレーナ線路、サスペンデッド線路等でもよく、給電
方式も同軸線路による背面からの給電、近接結合、電次
結合、スロット結合等他の給電方式でもこの発明は有効
である。
衛星との通信に用いるKu帯の衛星通信用平面アンテナ
の例を示している。図において21は人工衛星、22は
衛星通信用平面アンテナである。CS放送には直線偏波
が用いられ、偏波方向は受信地点により変化するが、ほ
ぼ45度の偏波が用いられることが多い。この場合もア
ンテナを傾けずに、この発明を用いればほぼ45度の偏
波を得ることができ、美観も優れる。
態2を示す概略構成図である。図において23は第2の
誘電体、24は第2の地導体、25は放射窓、26は放
射導体を形成するフィルム材である。実施の形態1と同
様に放射素子に切り欠き等を設けることでほぼ45゜の
偏波を励振することができる。ミリ波帯になると給電線
路の導体損及び誘電体損が大幅に増加する。フッソ樹脂
系の基板は比較的基板の損失角(tanδ)が小さい
が、それでも30dB/mと大きい。この誘電体損を低
減するためには、低誘電率の基板がよく、発泡基板が適
当である。この発泡基板に放射素子と給電線路を構成し
た場合、低誘電率のため給電線路からの放射が極めて大
きくなる。そこで、第2の地導体を設け、トリプレート
構成とすることで給電線路からの放射を抑圧でき、低損
失なアンテナが得られる。
態3を示す概略構成図である。図において27は無給電
素子、7は切り欠きである。マイクロストリップアンテ
ナは一般的に狭帯域であるが、マイクロストリップアン
テナの上部に無給電素子を配置することで容易に広帯域
化が図れることは周知である。無給電素子の偏波を45
度とするためには例えばプリンテッドダイポールのよう
に幅の狭いストリップ導体を斜め45度に配置してもよ
いが、幅の狭いストリップ導体を用いると折角無給電素
子で広帯域化を図っても、帯域幅が狭くなる。そこで、
切り欠き等で無給電素子の直交したモードも縮退を解く
ことで、広帯域化を保持したままで、45度の偏波を得
ることができる。
態4を示す概略構成図である。図において28はレドー
ムであり、無給電素子27はレドームの裏面に配置され
ている。一般的に耐環境性のためにアンテナを保護する
レドームが使用される。レドームの裏面に無給電素子を
設けることで、レドームと無給電素子を装着する誘電体
を兼用することができ、低コスト化、軽量化をはかるこ
とができる。同様に45度の偏波を得るためには切り欠
き等を設ければよい。
態5を示す概略構成図である。図において、29は偏波
方向であり、30は主偏波成分、31は交差偏波成分、
32は所望方向からの偏波のずれの角度を示すδであ
る。図9(a)は所望方向からδだけ偏波がずれている
場合を示している。直交したモードの内、1つのモード
のみが励振されればよいが、もう一方の直交したモード
も励振されると、この成分は交差偏波となる。完全に片
方の偏波だけを励振することは難しく、通常、若干の交
差偏波が生じるのが普通である。そこで、主偏波からの
ずれの角度δだけ給電点位置をずらして同図(b)のよ
うにすることで、交差偏波線分を低減することができ
る。
形態6を示す概略構成図である。図において、33は1
/4波長インピーダンス変換器である。マイクロストリ
ップアンテナの端部に給電すると一般的に200オーム
以上の高い入力インピーダンス特性を示す。この入力イ
ンピーダンスと整合をとるためには給電線路の特性イン
ピーダンスも同様に高インピーダンスに選ぶ必要があ
る。ミリ波帯になると波長に応じて薄い基板が用いられ
るため、それに応じて線路幅も狭くなる。例えば0.2
5mmの基板厚であれば、100オームですでに線路幅
が0.14mmとなり、これ以下の高インピーダンスを
実現することは難しくなる。高インピーダンスになれば
当然損失も増加する。1/4波長インピーダンス変換器
を介してマイクロストリップアンテナを接続することで
低インピーダンスの給電線路で実現が可能となる。例え
ば、マイクロストリップアンテナの入力インピーダンス
を200オーム、給電線路を50オームとすると、1/
4波長インピーダンス変換器の特性インピーダンスは√
200* 50=√10000=100オームとなり物理
的に実現可能な特性インピーダンスに変換できる。
形態7を示す概略構成図である。図11(a)は2つの
共振モードの振幅位相特性を示している。モード#aと
#bでは偏波の方向が変化するため、この性質を利用す
ることで、モード#aの共振時の周波数f1とモード#
bの共振時の周波数f3 で異なる偏波を用いることがで
きる。送信と受信の周波数を変えることで送受信アンテ
ナ間のアイソレーションを大きくすることができ、又、
干渉を低減することができる。
しく、且つ位相差が90゜になるように調整すれば周波
数f2 にて円偏波を励振することができる。その偏波の
ようすを図11(b)に示す。よって、f1 、f2 、f
3 を組み合わせることで、3周波数での斜め45度の偏
波と円偏波の共用できるアンテナが可能になる。
イクロストリップアンテナの直交したモードの縮退を解
くことで、容易に45゜の偏波を励振することができ、
対向車との干渉を低減できる効果がある。
のマイクロストリップアンテナの直交したモードの縮退
を解くことで45゜の偏波が得られ、損失を低減できる
効果がある。
ップアンテナの上部に設けた無給電素子に直交したモー
ドの縮退を解くことで、広帯域特性が得られる効果があ
る。
リップアンテナの上部に設けたレドームの内面に設けた
無給電素子の直交したモードの縮退を解くことで、広帯
域特性を保持したままで、低コスト化、軽量化を図れる
効果がある。
るマイクロストリップアンテナの直交したモードの縮退
を解き、所望方向の偏波方向からのずれを給電点位置を
ずらして補正することで交差偏波を低減できる効果があ
る。
リップアンテナと給電線路の間に1/4波長インピーダ
ンス変換器を用いることで低インピーダンスの線路で構
成でき、インピーダンス整合及び低損失化を図れる効果
がある。
斜め45度の偏波、周波数f3 で周波数f1 の偏波と直
交する斜め45度の偏波、周波数f2 において円偏波を
放射することができ、3周波数を共用化しながら、アン
テナ間のアイソレーション及び干渉を低減できる効果が
ある。
を示す図である。
の縮退を解いたマイクロストリップアンテナの構成例を
示す図である。
の動作原理を説明する図である。
の放射パターンの実測値を示す図である。
略構成図である。
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
6を示す概略構成図である。
7を示す概略構成図である。
構成図である。
略構成図である。
ナの例を示す概略構成図である。
ナの例を示す概略構成図である。
ストリップアンテナ、5 ストリップ導体、6 マイク
ロストリップ線路、7 切り欠き、8 凸部、9 凹
部、10 スロット、11 方形マイクロストリップア
ンテナ、12 モード#a、13 モード#b、14
給電線路、15 #aの振幅特性、16#bの振幅特
性、17 #aの位相特性、18 #bの位相特性、1
9 主偏波、20 交差偏波、21 人工衛星、22
衛星通信用平面アンテナ、23 第2の誘電体、24
第2の地導体、25 放射窓、26 フィルム材、27
無給電素子、28 レドーム、29 偏波方向、30
主偏波成分、31 交差偏波成分、32 偏波のずれ
δ、33 1/4波長インピーダンス変換器、34a自
車線、34b 対向車線、35 中央線、36 車両、
37 検出する前方車両、38 対向車両、39 車載
レーダ、40 対向車両の車載レーダ、41送信波、4
2 受信波(反射波)、43 干渉波、44 車載レー
ダの偏波方向、45 対向車両の車載レーダの偏波方
向、46 送信用スロットアンテナ、47 受信用スロ
ットアンテナ、48 H面スロット、49 E面スロッ
ト、50 偏波方向、51 方形マイクロストリップア
ンテナ、52 給電点。
Claims (7)
- 【請求項1】 地導体、上記地導体上に設けた誘電体
板、上記誘電体板上に設けた給電線路、上記給電線路と
同一平面上に設け且つ上記給電線路で給電される放射導
体より構成されたマイクロストリップアンテナ、上記マ
イクロストリップアンテナを1個あるいは複数個を平面
状に配列することでアレーアンテナを構成した平面アン
テナにおいて、上記給電線路と上記放射導体とが接続さ
れた給電点と上記放射導体の中心を結ぶ軸に対して、上
記放射導体の中心から斜めほぼ45度方向の放射導体の
内部あるいは外部に、凹部あるいは凸部あるいは細隙の
いづれかあるいはその両方を設けることで、給電点に対
しほぼ45度の偏波を放射させたことを特徴とする平面
アンテナ。 - 【請求項2】 第1の地導体、上記第1の地導体上に設
けた第1の誘電体板、上記第1の誘電体板上に設けた給
電線路、上記給電線路上に設けた第2の誘電体板、上記
給電線路と同一平面上に設け且つ上記給電線路で給電さ
れる放射導体、上記第2の誘電体板上に設け、上記放射
導体の上部に穴を設けた第2の地導体より構成されるト
リプレート型のマイクロストリップアンテナ、上記マイ
クロストリップアンテナを1個あるいは複数個を平面状
に配列することでアレーアンテナを構成した平面アンテ
ナにおいて、上記給電線路と上記放射導体とが接続され
た給電点と上記放射導体の中心を結ぶ軸に対して、上記
放射導体の中心からほぼ斜め45度方向の放射導体の内
部あるいは外部に、凹部あるいは凸部あるいは細隙のい
づれかあるいはその両方を設けることで、給電点に対し
ほぼ45度の偏波を放射させたことを特徴とする平面ア
ンテナ。 - 【請求項3】 地導体、上記地導体上に設けた誘電体
板、上記誘電体板上に設けた給電線路、上記給電線路と
同一平面上に設け、且つ上記給電線路で給電される放射
導体、上記放射導体の上部に設けた無給電素子よりマイ
クロストリップアンテナを構成し、上記マイクロストリ
ップアンテナを1個あるいは複数個を平面状に配列する
ことでアレーアンテナを構成した平面アンテナにおい
て、上記無給電素子の内部あるいは外部に変形を設け、
上記マイクロストリップアンテナの共振モードの直交し
たモードの縮退を解くことで給電点に対しほぼ45度の
偏波を放射させたことを特徴とする平面アンテナ。 - 【請求項4】 上記アレーアンテナ表面から一定の間隔
を置いて誘電体からなるレドームを配置し、上記レドー
ムの内面に第2の放射導体を設けたことを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載の平面アンテナ。 - 【請求項5】 上記給電線路で給電される放射導体の給
電位置を所望方向からの偏波のずれを補正するように動
かすことで交差偏波成分を低減させたことを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の平面アンテナ。 - 【請求項6】 上記給電線路から1/4波長インピーダ
ンス変換部を介して放射導体に給電することを特徴とす
る請求項1〜5のいずれかに記載の平面アンテナ。 - 【請求項7】 周波数f1 で斜めほぼ45度の偏波、周
波数f3 で上記周波数f1 の偏波と直交する斜めほぼ4
5度の偏波、上記周波数f1 と上記周波数f3 の間の周
波数f2 において円偏波を励振し、上記周波数の少なく
とも2周波数以上共用したことを特徴とする請求項1〜
6のいずれかに記載の平面アンテナ。
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