JPH1165800A - グラフィカルユーザインターフェース制御装置およびその記憶媒体 - Google Patents

グラフィカルユーザインターフェース制御装置およびその記憶媒体

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JPH1165800A
JPH1165800A JP22918697A JP22918697A JPH1165800A JP H1165800 A JPH1165800 A JP H1165800A JP 22918697 A JP22918697 A JP 22918697A JP 22918697 A JP22918697 A JP 22918697A JP H1165800 A JPH1165800 A JP H1165800A
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JP22918697A
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Hiroshi Kurihara
浩 栗原
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラフィカルユーザインターフェースを用い
た情報処理装置で、ユーザの定性的なオペレーションを
促す装置あるいはこの装置を実現するための記憶媒体を
実現する。 【解決手段】 ユーザがキーボード12またはマウス1
3を操作すると、イベント監視システム部23がこれを
監視して所定のイベント情報を抽出しオペレーション監
視システム部24に渡して、オペレーション定義テーブ
ル31の検索を行わせる。検索結果としてのオペレーシ
ョン情報を基にしてGUI先行技術システム部22はユ
ーザのオペレーションを代行したり、ユーザに有用な表
示をディスプレイ11に対して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータやワークステーション等の情報処理装置に使用され
るグラフィカルユーザインターフェース制御装置および
その記憶媒体に係わり、特にポインティングデバイス等
の入力装置を使用して視覚的にかつ対話型で各種情報の
処理を行うようにしたグラフィカルユーザインターフェ
ース制御装置およびグラフィカルユーザインターフェー
ス制御装置を実現するために使用される記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等の情報処理装
置は、対話型のコンピューティングシステムによってそ
の操作の容易化が図られており、特に近年ではGUI
(Graphical User Interface:グラフィカルユーザイン
ターフェース)の採用が一般化している。グラフィカル
ユーザインターフェースは、異なったオペレーティング
システム(OS)やウィンドウシステムであっても、ユー
ザに視覚表示によってより直感的なオペレーションを可
能とさせる利点がある。このため、グラフィカルユーザ
インターフェースを採用すると、情報処理装置の操作性
が向上するといわれている。
【0003】例えば特開平4−10147号公報に記載
の技術では、そのユーザインターフェース制御部がディ
スプレイにマルチウィンドウで情報を表示するようにし
ており、マウスで代表されるポインティングデバイスで
ポインタ(カーソル)を目的の箇所に移動させ、ボタン
をクリックしたり、キーボードからキー入力を行うこと
で情報処理のための操作を行うようになっている。ポイ
ンティングデバイスは各種存在するが、この明細書で
は、ポインティングデバイスの代表的なものとして、マ
ウスを例にとり説明を行うことにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】グラフィカルユーザイ
ンターフェースを使用して所定の情報処理を行おうとす
ると、ユーザは画面の表示内容に応じてマウスでポイン
タを移動させたり、マウスに配置されているボタンで機
能の選択を行ったり、キーボードから文字情報を入力す
るといった作業を行う。すなわち、これら3つのオペレ
ーションの繰り返しによってユーザの作業が行われてい
くことになる。したがって、入力するデータの項目が多
数存在するような場合や、ディスプレイ上に複数のウィ
ンドウが表示されている場合でこれらのウィンドウに跨
った形で操作が継続的に行われるような場合、あるいは
処理の対象となるウィンドウのサイズが大きくてポイン
タの移動量が大きい場合、さらにはマウスによる機能の
選択作業が多数存在するような場合には、ユーザの操作
にかなりの負担を伴うことになる。
【0005】この結果、グラフィカルユーザインターフ
ェースを使用して操作をかなりのスピードで連続的に行
うような場合には、そのオペレーションに「入力漏
れ」、「機能選択のミス」、「マウスの誤操作」のよう
な人為的なオペレーションミスが発生する可能性が高ま
ることになる。
【0006】このような人為的なオペレーションミスの
発生の原因としては、ユーザの採るべき操作手順がある
程度予測される場合であっても、ユーザ側に全ての操作
を要求している点に一因がある。例えば、ユーザが次に
採る行為は、ディスプレイ上のある文字入力領域に文字
を入力してその入力内容が正しいことを示す「内容確認
ボタン」を押すことであるとすると、従来ではユーザが
文字入力領域の所望の位置までポインタをいちいち移動
させ、この領域に文字を入力した後に、このポインタを
「内容確認ボタン」の場所まで更に移動させて所望のボ
タンをクリックするというような作業が必要であった。
【0007】そこで、グラフィカルユーザインターフェ
ースによるアプリケーションソフトウェア(以下単にア
プリケーションという。)を開発する側で、ユーザの次
に行うべきオペレーションをアプリケーション側で促す
ような工夫を行うことが提案されている。例えば、マウ
スのポインタを次に文字の入力をすべきテキストフィー
ルドに自動的に移動させると共に、その領域を入力待ち
の状態に移行させるといったような工夫である。ここで
入力待ちの状態とは、例えばテキストフィールドを、フ
ォーカス(Focus )されている状態としての外枠を黒く
ハイライト表示されている状態に変えて、文字等の入力
を促すようなものをいう。
【0008】ところが、このような工夫をアプリケーシ
ョン側で行うには、プログラム中に特別なコーディング
を必要とするという問題がある。また、そのコーディン
グは、対象となるオペレーティングシステムや、ウィン
ドウシステムによって異なるので、アプリケーションの
開発者にかなりの負担をかけるといった問題があった。
【0009】そこで本発明の第1の目的は、グラフィカ
ルユーザインターフェースを用いた情報処理装置で、ユ
ーザの定性的なオペレーションを促すことのできるグラ
フィカルユーザインターフェース制御装置あるいはこの
装置を実現するための記憶媒体を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、グラフィカルユー
ザインターフェースを用いた情報処理装置で、オペレー
ティングシステムやウィンドウシステムに依存せずにユ
ーザの定性的なオペレーションを促すことのできるグラ
フィカルユーザインターフェース制御装置あるいはこの
装置を実現するための記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)ユーザの操作の対象となる入力装置の操作状
態を監視して予め定められたイベント情報が発生したと
きこれを抽出するイベント情報抽出手段と、(ロ)予め
定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカルユ
ーザインターフェースの制御内容としてのオペレーショ
ン情報をそれぞれ登録したテーブルと、(ハ)イベント
監視手段により抽出されたイベント情報にそれぞれ個別
に対応するユーザの操作すべき操作内容をオペレーショ
ン情報としてこのテーブルから読み出すオペレーション
情報読出手段と、(ニ)このオペレーション情報読出手
段によって読み出されたオペレーション情報を基にして
ユーザの操作すべきオペレーションを代行するオペレー
ション代行手段とをグラフィカルユーザインターフェー
ス制御装置に具備させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、イベン
ト情報抽出手段が、例えばマウスの動きを監視して所定
のイベント情報が発生したときこれを抽出するようにし
ている。そして、これら抽出されたイベント情報と予め
対応したグラフィカルユーザインターフェースの制御内
容としてのオペレーション情報をテーブルから読み出し
て、オペレーション代行手段にユーザの操作すべき次の
オペレーションを代行させる。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)ユーザの
操作の対象となる入力装置の操作状態を監視してイベン
ト情報が発生したときこれを検出するイベント情報検出
手段と、(ロ)予め定められたイベント情報ごとに対応
するグラフィカルユーザインターフェースの制御内容と
してのオペレーション情報をそれぞれ登録したテーブル
と、(ハ)イベント情報検出手段により検出されたイベ
ント情報のうちでテーブルに登録されたイベント情報の
みを有効なイベント情報として抽出する有効情報抽出手
段と、(ニ)この有効情報抽出手段により抽出されたイ
ベント情報にそれぞれ個別に対応するユーザの操作すべ
き操作内容をオペレーション情報としてこのテーブルか
ら読み出すオペレーション情報読出手段と、(ホ)この
オペレーション情報読出手段によって読み出されたオペ
レーション情報を基にしてユーザの操作すべきオペレー
ションを代行するオペレーション代行手段とをグラフィ
カルユーザインターフェース制御装置に具備させる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、イベン
ト情報検出手段が、例えばマウスの動きを監視してイベ
ント情報が発生したときこれを検出するようにしてい
る。この検出したイベント情報は、GUIアプリケーシ
ョン等との関係で必ずしもユーザのオペレーションを代
行すべきものではない場合がある。例えば文字を入力し
てタブキーを押したとき初めて次のオペレーションにつ
ながる有効なイベントとみられるような場合に、単に文
字を入力しているような場合には、これら検出されたイ
ベント情報は無視されるべきである。したがって、有効
情報抽出手段はこれら検出されたイベント情報から有効
なものを抽出する。オペレーション情報読出手段は、こ
の抽出されたイベント情報に対応するユーザの操作すべ
き操作内容をオペレーション情報としてテーブルから読
み出す。オペレーション代行手段は、これを基にしてユ
ーザの操作すべき次のオペレーションを代行させること
になる。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)ユーザの
操作の対象となる入力装置の操作状態を監視して予め定
められたイベント情報が発生したときこれを抽出するイ
ベント情報抽出手段と、(ロ)予め定められたイベント
情報ごとに対応するグラフィカルユーザインターフェー
スの制御内容としてのオペレーション情報をそれぞれ登
録したテーブルと、(ハ)イベント監視手段により抽出
されたイベント情報にそれぞれ個別に対応するユーザの
操作すべき操作内容をオペレーション情報としてこのテ
ーブルから読み出すオペレーション情報読出手段と、
(ニ)このオペレーション情報読出手段によって読み出
されたオペレーション情報を基にしてユーザの操作すべ
きオペレーションを代行するオペレーション代行手段
と、(ホ)このオペレーション代行手段の代行したそれ
ぞれのオペレーションを時系列に記憶するオペレーショ
ン時系列記憶手段とをグラフィカルユーザインターフェ
ース制御装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、請求項
1記載の発明に更にオペレーション代行手段の代行した
それぞれのオペレーションを時系列に記憶するオペレー
ション時系列記憶手段を付加したものである。このよう
にそれぞれのオペレーションを時系列に記憶すること
で、各オペレーションの履歴が記録されることになる。
【0017】請求項4記載の発明では、(イ)ユーザの
操作の対象となる入力装置の操作状態を監視して予め定
められたイベント情報が発生したときこれを抽出するイ
ベント情報抽出手段と、(ロ)予め定められたイベント
情報ごとに対応するグラフィカルユーザインターフェー
スの制御内容としてのオペレーション情報をそれぞれ登
録したテーブルと、(ハ)イベント監視手段により抽出
されたイベント情報にそれぞれ個別に対応するユーザの
操作すべき操作内容をオペレーション情報としてこのテ
ーブルから読み出すオペレーション情報読出手段と、
(ニ)このオペレーション情報読出手段によって読み出
されたオペレーション情報を基にしてユーザの操作すべ
きオペレーションを代行するオペレーション代行手段
と、(ホ)このオペレーション代行手段の代行したそれ
ぞれのオペレーションを時系列に記憶するオペレーショ
ン時系列記憶手段と、(へ)このオペレーション時系列
記憶手段の記憶したオペレーションに対して1つずつ溯
って代行したオペレーションをそれらの代行されていな
い元の状態に復帰させるアンドゥ手段とをグラフィカル
ユーザインターフェース制御装置に具備させる。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、請求項
1記載の発明に更にオペレーション代行手段の代行した
それぞれのオペレーションを時系列に記憶するオペレー
ション時系列記憶手段と、このオペレーション時系列記
憶手段の記憶したオペレーションに対して1つずつ溯っ
て代行したオペレーションをそれらの代行されていない
元の状態に復帰させるアンドゥ手段とを付加したもので
ある。これにより、例えばユーザに代行したオペレーシ
ョンがユーザの意向に沿わないような場合で合っても、
元の状態に復帰することができるようになる。
【0019】請求項5記載の発明では、(イ)予め定め
られたイベント情報ごとに対応するグラフィカルユーザ
インターフェースの制御内容としてのオペレーション情
報をそれぞれ登録したテーブルを記憶領域の一部に備え
ると共に、(ロ)ユーザの操作の対象となる入力装置の
操作状態を監視して予め定められたイベント情報が発生
したときこれを抽出するイベント情報抽出ステップと、
このイベント監視手段により抽出されたイベント情報に
それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
ペレーション情報読出ステップと、このオペレーション
情報読出ステップによって読み出されたオペレーション
情報を基にしてユーザの操作すべきオペレーションを代
行するオペレーション代行ステップとを少なくとも備え
た制御手順を記憶領域の他の部分に格納したグラフィカ
ルユーザインターフェース制御装置用記憶媒体であるこ
とを特徴としている。
【0020】すなわち請求項5記載の発明では、請求項
1記載の発明におけるテーブルおよびグラフィカルユー
ザインターフェース制御装置の制御動作を行う各手順を
記憶媒体に格納しており、これによってこの記憶媒体を
使用したコンピュータ等の情報処理装置は所望のオペレ
ーションを代行することができることになる。
【0021】請求項6記載の発明では、(イ)予め定め
られたイベント情報ごとに対応するグラフィカルユーザ
インターフェースの制御内容としてのオペレーション情
報をそれぞれ登録したテーブルを記憶領域の一部に備え
ると共に、(ロ)ユーザの操作の対象となる入力装置の
操作状態を監視してイベント情報が発生したときこれを
検出するイベント情報検出ステップと、このイベント情
報検出ステップにより検出されたイベント情報のうちで
テーブルに登録されたイベント情報のみを有効なイベン
ト情報として抽出する有効情報抽出ステップと、この有
効情報抽出ステップにより抽出されたイベント情報にそ
れぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容をオ
ペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオペ
レーション情報読出ステップと、このオペレーション情
報読出ステップによって読み出されたオペレーション情
報を基にしてユーザの操作すべきオペレーションを代行
するオペレーション代行ステップとを少なくとも備えた
制御手順を記憶領域の他の部分に格納したグラフィカル
ユーザインターフェース制御装置用記憶媒体であること
を特徴としている。
【0022】すなわち請求項6記載の発明では、請求項
2記載の発明におけるテーブルおよびグラフィカルユー
ザインターフェース制御装置の制御動作を行う各手順を
記憶媒体に格納しており、これによってこの記憶媒体を
使用したコンピュータ等の情報処理装置は所望のオペレ
ーションを代行することができることになる。
【0023】請求項7記載の発明では、(イ)ユーザの
操作の対象となる入力装置の操作状態を監視して予め定
められたイベント情報が発生したときこれを抽出するイ
ベント情報抽出手段と、(ロ)予め定められたイベント
情報ごとに対応するグラフィカルユーザインターフェー
スの制御内容としてのオペレーション情報をそれぞれ登
録したテーブルと、(ハ)イベント監視手段により抽出
されたイベント情報にそれぞれ個別に対応するユーザの
操作すべき操作内容をオペレーション情報としてこのテ
ーブルから読み出すオペレーション情報読出手段と、
(ニ)このオペレーション情報読出手段によって読み出
されたオペレーション情報を基にして所定の表示すべき
オペレーションを実行するオペレーション実行手段とを
グラフィカルユーザインターフェース制御装置に具備さ
せる。
【0024】すなわち請求項7記載の発明では、イベン
ト情報抽出手段が、例えばマウスの動きを監視して所定
のイベント情報が発生したときこれを抽出するようにし
ている。そして、これら抽出されたイベント情報と予め
対応したグラフィカルユーザインターフェースの制御内
容としてのオペレーション情報をテーブルから読み出し
て、オペレーション実行手段がたとえばユーザが次に文
字入力を行うことを促すような視覚的なオペレーション
を実行させる。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例におけるグラフィ
カルユーザインターフェース制御装置の構成の概要を表
わしたものである。この装置は、情報を視覚的に表示す
る装置としてのディスプレイ11と、入力装置としての
キーボード12およびマウス13を備えている。これら
は、標準的なコンピュータシステム14に、入出力装置
として接続されている。前記したようにマウス13の他
にジョンスティック、トラッキングボール等の他のポイ
ンティングデバイスが使用されることは自由である。ま
た、コンピュータシステム14は、回路的には図示しな
いCPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・
メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)およ
び磁気ディスク等の回路部品から構成されるが、これら
は一般的なコンピュータシステムの構成なので図示を省
略する。コンピュータシステム14のROMあるいは磁
気ディスク等の記憶媒体には、システムの動作のための
プログラムが格納されている。
【0028】この図1に示したコンピュータシステム1
4は、その記憶媒体に格納されたプログラムの実行によ
って、ユーザの支援のために所定の機能を実現するよう
になっている。図1の破線で示したユーザ支援部16内
は、これを機能的に示している。すなわち、本実施例の
ユーザ支援部16には、グラフィカルユーザインターフ
ェース(GUI)アプリケーション部21と、GUI制
御システム部22と、イベント監視システム部23およ
びオペレーション管理システム部24とによって構成さ
れている。
【0029】このうち、GUI制御システム部22は、
ディスプレイ11に対してGUIによる表示制御を行う
と共に、GUIアプリケーション部21に対してユーザ
を支援するためのGUI操作26を行うようになってい
る。また、イベント監視システム部23は、キーボード
12およびマウス13の入力を監視し、GUIアプリケ
ーション部21に対するイベントの検知27を行うと共
にこれによって得られたイベント情報28をオペレーシ
ョン管理システム24に通知するようになっている。オ
ペレーション管理システム24は、記憶装置29内に予
め用意されたイベント情報32で検索する。そしてその
検索結果33を基にしてオペレーション情報34をGU
I制御システム部22に与えることで、ユーザを支援す
るようなGUI操作26を可能にしている。ここでオペ
レーション定義テーブル31は、各イベント内容ごと
に、GUI操作内容を記憶している。
【0030】本実施例のグラフィカルユーザインターフ
ェース制御装置では、オペレーション管理システム部2
4がイベント監視システム部23に対してイベントの先
読み37を行うようになっている。これは後に説明する
ように無意味なイベントが検索される事態を防止するた
めのものである。
【0031】さて、イベント監視システム部23がイベ
ントを検知したときにオペレーション管理システム24
に対して送出するイベント情報28は、GUIアプリケ
ーション名、例えば“Text Field”のようなGUI部品
名、例えば「リターンキーを押下」といったようなイベ
ント内容およびプロセスIDからなっている。
【0032】オペレーション管理システム24は、イベ
ント情報28をイベント監視システム部23から受け取
ると、オペレーション定義テーブル31内のGUIアプ
リケーション名と、GUI部品名とイベントの内容とが
一致するかどうかを検索する。そして、検索で一致する
とされた場合には、オペレーション定義テーブル31よ
り、例えば“Text Field”のような制御対象GUI部品
名と、ハイライト表示の移動や、マウスポインタの移動
を読み取る。この結果、オペレーション対象となるGU
Iアプリケーション名とそのプロセスIDと、GUI制
御内容とをオペレーション情報35としてGUI制御シ
ステム部22に出力する。
【0033】GUI制御システム部22は、オペレーシ
ョン管理システム24からオペレーション情報35を受
け取り、プロセスIDで起動されているGUIアプリケ
ーション名のGUI部品名に対してGUI制御内容を実
行し、ディスプレイ11に表示することになる。
【0034】図2は、本実施例のグラフィカルユーザイ
ンターフェース制御装置の動作の概要を示す流れ図であ
る。この装置の動作を説明する前提として、GUIアプ
リケーション部21でGUIアプリケーションが既に起
動されているものとする。また、GUIアプリケーショ
ン部21のオペレーションに関係の無い無意味なイベン
トをオペレーション管理システム部24が検索する事態
の発生を防止するために、GUIアプリケーション部2
1がGUIアプリケーションを実行することによって予
測されるイベントを、イベント監視システム部23がオ
ペレーション管理システム24を経由して先読み37す
るようになっている。
【0035】まず、図1に示したキーボード12やマウ
ス13をユーザが操作することによって(ステップS1
01)、GUIアプリケーション部21にイベントが発
生する(ステップS102)。イベント監視システム部
23は、これがオペレーションの存在するイベントであ
るかどうかの判別を行う(ステップS103)。この判
別のために、イベントが発生したアプリケーション名、
GUI部品名、イベント名、プロセスIDが検知され
る。プロセスIDを検知するようにしたのは、同一のG
UIアプリケーションが複数起動している場合に対する
措置である。検知されたイベント名が、イベントの先読
み37によって得られたものの中に存在しない場合は、
そのイベントに対するオペレーションが無いものとみな
す(N)。すなわち、キーボード12やマウス13の操
作は、無意味なものであったとしてステップ102で発
生したイベントに対する処理が終了する(エンド)。
【0036】これに対して、イベントの先読み37によ
って得られたものの中に同一のイベント名が存在した場
合には(ステップS103:Y)、そのイベントは意味
のあるものであると判断して次の処理に進む。
【0037】次のステップS104で、オペレーション
管理システム部24はイベント情報28に対するオペレ
ーションがオペレーション定義テーブル31内に存在す
るかどうかの判別を行う。オペレーション定義テーブル
31には、予めユーザの操作を支援するのに有益な所定
数のイベントと、それぞれらにおけるGUI操作のやり
方を示すオペレーション情報とが対応付けられて登録さ
れている。したがって、イベントが発生しても、それに
ついてオペレーションを用意していない場合もあり、こ
の場合にはオペレーション定義テーブル31に該当する
データが存在しない。このようにイベント情報に対する
オペレーションが存在しないような場合には(N)、ス
テップS102で発生したイベントに対する処理は何も
行われない状態で終了することになる(エンド)。
【0038】一方、ステップS104でオペレーション
定義テーブル31にイベント情報に対するオペレーショ
ンが存在する場合には、オペレーション情報35として
対応する制御対象GUI部品名とGUI制御命令とをこ
れから読み取り、これらをGUI制御システム部22に
出力することになる(ステップS105)。GUI制御
システム部22は、GUIアプリケーション部21にお
ける該当するプロセスIDで起動されたGUIアプリケ
ーションのGUI部品名の部品に対して、GUI制御内
容で指定されたオペレーションを実行することになる
(ステップS106)。
【0039】図3は、ディスプレイ上での一部の操作領
域を示したものである。この図には、“EX1 ”という
名称のGUIアプリケーションによって実現される操作
領域41が示されている。GUIアプリケーションEX
1 は、1つのファイルメニュー42(「MN1 」)に、終
了ボタン43を有しているアプリケーションであり、所
定のプロセスID44の“ID1 ”で起動される。ウィ
ンドウ45内には、第1および第2のテキスト入力フィ
ールド46、47と、1つのプッシュボタン48が配置
されている。この図では、マウスポインタ49が第1の
入力フィールド46を指す位置に存在しており、これに
伴って第1のテキスト入力フィールド46がテキスト入
力待ちの状態としてフォーカスされており、そのフィー
ルド外周が黒くハイライト表示されている。
【0040】図4は、オペレーション定義テーブルを具
体的に表わしたものである。ここでは、GUIアプリケ
ーションEX1 についてのテーブル内容を示している。
「アプリケーション名」の欄には、“EX1 ”が記憶さ
れており、「オペレーション番号(No)」の欄には
“”から“”の9種類のオペレーションを示す番号
が記されている。「GUI部品名」の欄には、GUIの
部品名が記されている。ここで“TF1 ”は、図3にお
ける第1のテキスト入力フィールド46であり、“TF
2 ”は、図3における第2のテキスト入力フィールド4
7である。また、“PB1 ”は、図3におけるプッシュ
ボタン48を示す部品名である。
【0041】「イベント」の欄は、キーボード12やマ
ウス13(共に図1参照)の操作によって発生したイベ
ントのうちでユーザの支援を行うものを示している。
「制御対象GUI部品名」とは、「イベント」の発生に
よってユーザを支援するために行われるGUI操作の対
象となる部品名であり、「GUI制御命令」とは、その
制御対象部品の制御の内容を示している。例えばマウス
ポインタ49が第1の入力フィールド46を指す位置に
存在する状態で、キーボード12から所定の文字や数字
等のテキストを入力して図示しないリターン(RETU
RN)キーを押したとすると、図4におけるGUI部品
名が“TF1 ”における「イベント」の“RETURN
キー押下”が発生したことになる。この場合には、オペ
レーション番号として示したように、制御対象GUI
部品“TF2 ”としての第2のテキスト入力フィールド
47がフォーカスされ、そのフィールド外周が黒くハイ
ライト表示されると共にマウスポインタ49も移動する
ことになる。
【0042】キーボード12からのテキスト入力につい
てさらに具体的に説明する。ユーザがGUI部品名が
“TF1 ”の第1の入力フィールド46に文字「AB
C」を入力するものとする。この場合には、マウスポイ
ンタ49を第1の入力フィールド46を指す位置に移動
させた後に、まずキーボード12から文字「A」を入力
する。このようにキーボード12上のキーを1回打つ行
為自体も「イベント」の一種である。しかしながら、こ
のイベント自体は先読み37された(図1)イベントに
は存在しない。したがって、これについてはオペレーシ
ョン定義テーブル31内で対応するオペレーションが存
在するかどうかの検索を行う必要なく無視されることに
なる。同様にキーボード12から続いて文字「B」と
〔C」を入力した場合も同様に無視されることになる。
したがって、ユーザが文字「ABC」の入力を終了させ
てキーボード12からリターンキーを押した段階でその
イベントが有効なものと検出され、次にユーザが行うべ
きオペレーションをグラフィカルユーザインターフェー
ス制御装置が代行して行うことになる。
【0043】ところで、マウスポインタ49を第2のテ
キスト入力フィールド47に移動させるためには、ユー
ザが直接これを行う方法と、前記したようにイベントの
先読み37による結果が存在することを前提として第1
の入力フィールド46内でリターンキーを押す方法の他
に、同様にイベントの先読み37による結果が存在する
ことを前提として第1の入力フィールド46内でタブ
(TUB)キーを押す方法がある。この場合にも、図4
のオペレーション定義テーブル31におけるオペレーシ
ョンとして、マウスポインタ49が第2のテキスト入
力フィールド47に移動して入力を待機する状態になる
ことになる。
【0044】この場合、図1に示したオペレーション管
理システム部24は、オペレーション定義テーブル31
よりイベント情報28に対応したオペレーションを検索
する。そして、オペレーション番号のオペレーション
を検索して、オペレーション情報35としてプロセスI
D44の“ID1 ”、GUIアプリケーション名“EX
1 ”、GUIの制御の対象となるGUI部品名“T
2 ”、具体的なGUI制御内容「フォーカス(Focus
),ハイライト,マウスポインタの移動」をGUI制
御システムに出力することになる。
【0045】GUI制御システムは、オペレーション情
報35を解釈して、プロセスID44の“ID1 ”で起
動されているGUIアプリケーション“EX1 ”の第2
のテキスト入力フィールド47を入力待ちの状態にし
て、マウスポインタ49を第2のテキスト入力フィール
ド47上に移動させる。
【0046】以上説明した1サイクルで、1つのイベン
トに対するGUIオペレーション制御が終了する。この
サイクルを繰り返すことにより、GUIアプリケーショ
ンに対する縦横的なGUI制御が可能になる。たとえば
オペレーション定義テーブル31によってオペレーショ
ンが定義されているGUIアプリケーション“EX1
に対して第1の入力フィールド46が入力待ちの状態で
タブキーを連続して押下すると、マウスポインタ49や
制御対象GUI部品のハイライト表示は、「第1の入力
フィールド46」から「第2のテキスト入力フィールド
47」に変化し、更に「プッシュボタン48(制御対象
GUI部品“PB1 ”)」から「第1の入力フィールド
46」へと循環的に移動を繰り返すことになる。
【0047】また、図4に示したオペレーション番号
として設定されているオペレーションは、キーボード1
2の操作によってプルダウンメニューを操作して機能を
実行する従来から行われている「ショートカット機能」
を実現させることになる。すなわち、オペレーション定
義テーブル31におけるイベントの発生したGUI部品
名に、GUIアプリケーション“EX1 ”自体を設定す
ることによって、このアプリケーション上でキーボード
12上の「Alt 」キーを押しながら「f 」キーを押すこ
とによって、図3に示したファイルメニュー42として
の「MN1 」が選択され、終了ボタン43がプルダウン表
示されることになる。
【0048】第1の変形例
【0049】図5は、本発明の第1の変形例におけるグ
ラフィカルユーザインターフェース制御装置の制御の様
子を表わしたものである。なお、この変形例における装
置の回路構成は、先の実施例のそれと実質的に同一のも
のを使用することができるので、その図示を省略し、説
明に当たっては図1を使用することにする。また、図5
に示した流れ図で、先の実施例の図2と同一部分には同
一のステップ番号を付している。
【0050】第1の変形例で、ステップS105までの
制御は図2と同一である。第1の変形例の場合には、ス
テップS103およびステップS104の判断処理で
“否定(N)”とされた場合に、ステップS201の処
理を経て終了するようになっている。また、ステップS
105の処理とステップS106の処理との間にステッ
プS202の処理が介在している。このうちのステップ
S201の処理は、GUIアプリケーションへの操作
を、次に説明するオペレーション定義テーブルの動作履
歴内容に保存する処理であり、ステップS202の処理
は、指定されたイベントごとにオペレーション履歴をこ
の第1の変形例のオペレーション定義テーブルに格納す
ることにしている。
【0051】図6は、この第1の変形例で使用されるオ
ペレーション履歴管理テーブルを表わしたものである。
オペレーション履歴管理テーブル51には、履歴の順番
を表わすための「履歴番号(No)」、GUIアプリケ
ーションの「プロセスID」、GUIアプリケーション
の名称としての「アプリケーション名」、オペレーショ
ン定義テーブル31(図1)における「オペレーション
番号(No)」およびイベントが発生するまでの動作履
歴の内容を記録する「動作履歴内容」の各欄が配置され
ている。今、図5におけるステップS103あるいはス
テップS104によって、オペレーションの存在しない
イベントであると判別されたものとする(N)。このよ
うな例としては、キーボード12から単純にテキストを
入力したような場合である。このような場合には、ステ
ップS201の処理に移り、入力されたテキスト等の操
作内容はオペレーション履歴管理テーブル51の「動作
履歴内容」の欄に蓄積保存される。図6に示すオペレー
ション番号のオペレーションについては、「ABC」
という文字が動作履歴内容として保存される。
【0052】ユーザが以上の操作を行った後にキーボー
ド12上のタブキーを押したとする。すると、ステップ
S101から処理が開始して、ステップS202に処理
が到達する。このステップS202の処理では、図6に
示したオペレーション履歴管理テーブル51の履歴番号
[1]として示した箇所における「プロセスID」、
「アプリケーション名」、「オペレーション番号」およ
び「動作履歴内容」の各欄にイベントによって発生した
オペレーションが保存されることになる。このようにし
て、履歴番号が順に1つずつ進んでいき、各オペレーシ
ョンごとに履歴がとられていく。
【0053】したがって、オペレーション履歴管理テー
ブル51を、各プロセスIDとアプリケーションごとに
溯り、その「オペレーション番号」を対応させることに
よって、GUIアプリケーションに対するオペレーショ
ンをイベントごとに、すなわちオペレーションごとにア
ンドゥさせることが可能になる。
【0054】第2の変形例
【0055】ところで本発明のグラフィカルユーザイン
ターフェース制御装置で、GUIアプリケーションのオ
ペレーションを規定するのは、アプリケーションソフト
ウェアの開発者である。GUIアプリケーションの開発
時に、テーブルを用意して、オペレーションを促す仕組
みをこのテーブルによって一元管理することができるよ
うになる。
【0056】図7は、本発明の第2の変形例として、複
雑なGUI制御の設定が可能なオペレーション定義テー
ブルを示したものである。このオペレーション定義テー
ブル61は、図1に示した「アプリケーション名」、
「オペレーション番号(N0)」、「GUI部品名」、
「イベント内容」、「制御大正GUI部品名」および
「GUI制御命令」の他に、「オペレーション条件」、
「チェックフラグ」および「制限フラグ」の3つの要素
を追加することでテーブルの拡張を行っている。
【0057】ここで、「オペレーション条件」とは、
「GUI制御命令」を実行するための条件である。例え
ば、「第1の入力フィールド46にテキストが入力され
ている」ということを条件として設定しておけば、図3
に示した第1の入力フィールド46にテキストが入力さ
れていない場合に、他のオペレーションへの遷移を抑制
することができる。したがって、この「オペレーション
条件」を厳密に設定することによって、「第1の入力フ
ィールド46にテキストを入力しようとしたら、すなわ
ち第1のテキストフィールド46がフォーカス(Focus
)された状態になったら、必ずテキスト入力を行わな
い限りこの第1の入力フィールド46から抜け出すこと
ができない」というようなGUI制御も可能になる。
【0058】「チェックフラグ」とは、先の「オペレー
ション条件」を有効とするか無効とするか等の判別に使
用される。GUIアプリケーションの機能ごとに厳密に
オペレーション設定を行いたい場合や、条件を設定しな
い場合等のさまざまなGUIの状態が想定される。「チ
ェックフラグ」を「オペレーション条件」に用いること
で、複雑な条件分岐を行うことが可能になる。
【0059】最後に「制限フラグ」とは、発生したイベ
ントを無効にするフラグであり、「オペレーション条
件」とは別に使用する。すわわち、このフラグの判別に
より発生したイベントに対するオペレーションが存在す
るか存在しないかを切り替える機能を実現していること
になる。これら3つの追加された要素による拡張的なグ
ラフィカルユーザインターフェース制御装置では、従
来、アプリケーションプログラムの中に特別なコーディ
ングを記述することによって実現しえたものをオペレー
ション定義テーブル61の設定だけで実現することがで
きることになる。
【0060】なお、以上説明した実施例および変形例に
おけるグラフィカルユーザインターフェース制御装置の
中核をなす各テーブルおよび制御のためのプログラム
は、CD−ROM等の記憶媒体に格納しておけば、これ
をCPU(中央処理装置)の制御によって読み出して実
行することで、グラフィカルユーザインターフェース制
御装置を実現することができる。もちろん、この際には
テーブルの部分とプログラムを別々の記憶媒体に格納し
たり、一部の記憶領域の内容を書き換え自在にすること
も可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、オペレーションに直結する有効なイベントを
抽出して、テーブルに登録されたオペレーション情報を
基にしてユーザの行うべきマウスポインタの移動等のオ
ペレーションを代行するようにしたので、ユーザの判断
による人為的なオペレーションミスを防止することがで
き、操作性が向上する。これに伴って、そのGUIアプ
リケーションによる作業自体の信頼性を確保することが
できる。また、ユーザに依存せずにマウスポインタの移
動等のオペレーションが自動的に、しかもそのオペレー
ションを行い得る条件が成立した時点でユーザの行為を
待つことなく行われるので、GUIオペレーションに要
する時間が短縮され、作業の操作性を向上させることが
できる。更に、GUIアプリケーションを開発する者
は、このような効果を実現するための特別のコーディン
グを行う必要が無く、単にテーブルに対応づけを登録し
ておくだけでよいので、開発者の負担を軽減し、アプリ
ケーションの生産性を向上させることができる。
【0062】また、請求項2記載の発明に依れば、請求
項1記載の発明の効果を得ることができる他、無用なイ
ベントを省いて有効なイベントを抽出するので、テーブ
ルの構成あるいはオペレーションの代行のための処理が
単純化するという効果がある。
【0063】更に請求項5あるいは請求項6記載の発明
によれば、テーブルおよび各先行技術手順を記憶媒体に
格納することにしたので、この記憶媒体を使用すること
で同様の制御を複数のコンピュータ等の情報処理装置で
実現することができる。
【0064】また請求項7記載の発明では、イベント情
報抽出手段が、例えばマウスの動きを監視して所定のイ
ベント情報が発生したとき、これに対応するオペレーシ
ョン情報がテーブルから読み出されて、オペレーション
実行手段がユーザの次に行うべき行為を促すような表示
を行うことによって、作業の迅速性や作業内容の信頼性
に寄与することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるグラフィカルユーザ
インターフェース制御装置の原理的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本実施例の装置の制御の概要を示す流れ図であ
る。
【図3】本実施例で所定のGUIアプリケーションによ
るディスプレイ上での一部操作領域を示した平面図であ
る。
【図4】オペレーション定義テーブルを具体的に表わし
た説明図である。
【図5】本発明の第1の変形例におけるグラフィカルユ
ーザインターフェース制御装置の制御の様子を表わした
流れ図である。
【図6】第1の変形例で使用されるオペレーション履歴
管理テーブルを表わした説明図である。
【図7】本発明の第2の変形例におけるオペレーション
定義テーブルを示した説明図である。
【符号の説明】
11 ディスプレイ 12 キーボード 13 マウス 14 コンピュータシステム 21 GUIアプリケーション部 22 GUI制御システム部 23 イベント監視システム部 24 オペレーション監視システム部 29 記憶装置 31、61 オペレーション定義テーブル 51 オペレーション履歴管理テーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの操作の対象となる入力装置の操
    作状態を監視して予め定められたイベント情報が発生し
    たときこれを抽出するイベント情報抽出手段と、 予め定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカ
    ルユーザインターフェースの制御内容としてのオペレー
    ション情報をそれぞれ登録したテーブルと、 前記イベント監視手段により抽出されたイベント情報に
    それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
    オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
    ペレーション情報読出手段と、 このオペレーション情報読出手段によって読み出された
    オペレーション情報を基にしてユーザの操作すべきオペ
    レーションを代行するオペレーション代行手段とを具備
    することを特徴とするグラフィカルユーザインターフェ
    ース制御装置。
  2. 【請求項2】 ユーザの操作の対象となる入力装置の操
    作状態を監視してイベント情報が発生したときこれを検
    出するイベント情報検出手段と、 予め定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカ
    ルユーザインターフェースの制御内容としてのオペレー
    ション情報をそれぞれ登録したテーブルと、 前記イベント情報検出手段により検出されたイベント情
    報のうちで前記テーブルに登録されたイベント情報のみ
    を有効なイベント情報として抽出する有効情報抽出手段
    と、 この有効情報抽出手段により抽出されたイベント情報に
    それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
    オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
    ペレーション情報読出手段と、 このオペレーション情報読出手段によって読み出された
    オペレーション情報を基にしてユーザの操作すべきオペ
    レーションを代行するオペレーション代行手段とを具備
    することを特徴とするグラフィカルユーザインターフェ
    ース制御装置。
  3. 【請求項3】 ユーザの操作の対象となる入力装置の操
    作状態を監視して予め定められたイベント情報が発生し
    たときこれを抽出するイベント情報抽出手段と、 予め定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカ
    ルユーザインターフェースの制御内容としてのオペレー
    ション情報をそれぞれ登録したテーブルと、 前記イベント監視手段により抽出されたイベント情報に
    それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
    オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
    ペレーション情報読出手段と、 このオペレーション情報読出手段によって読み出された
    オペレーション情報を基にしてユーザの操作すべきオペ
    レーションを代行するオペレーション代行手段と、 このオペレーション代行手段の代行したそれぞれのオペ
    レーションを時系列に記憶するオペレーション時系列記
    憶手段とを具備することを特徴とするグラフィカルユー
    ザインターフェース制御装置。
  4. 【請求項4】 ユーザの操作の対象となる入力装置の操
    作状態を監視して予め定められたイベント情報が発生し
    たときこれを抽出するイベント情報抽出手段と、 予め定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカ
    ルユーザインターフェースの制御内容としてのオペレー
    ション情報をそれぞれ登録したテーブルと、 前記イベント監視手段により抽出されたイベント情報に
    それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
    オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
    ペレーション情報読出手段と、 このオペレーション情報読出手段によって読み出された
    オペレーション情報を基にしてユーザの操作すべきオペ
    レーションを代行するオペレーション代行手段と、 このオペレーション代行手段の代行したそれぞれのオペ
    レーションを時系列に記憶するオペレーション時系列記
    憶手段と、 このオペレーション時系列記憶手段の記憶したオペレー
    ションに対して1つずつ溯って代行したオペレーション
    をそれらの代行されていない元の状態に復帰させるアン
    ドゥ手段とを具備することを特徴とするグラフィカルユ
    ーザインターフェース制御装置。
  5. 【請求項5】 予め定められたイベント情報ごとに対応
    するグラフィカルユーザインターフェースの制御内容と
    してのオペレーション情報をそれぞれ登録したテーブル
    を記憶領域の一部に備えると共に、 ユーザの操作の対象となる入力装置の操作状態を監視し
    て予め定められたイベント情報が発生したときこれを抽
    出するイベント情報抽出ステップと、このイベント監視
    手段により抽出されたイベント情報にそれぞれ個別に対
    応するユーザの操作すべき操作内容をオペレーション情
    報としてこのテーブルから読み出すオペレーション情報
    読出ステップと、このオペレーション情報読出ステップ
    によって読み出されたオペレーション情報を基にしてユ
    ーザの操作すべきオペレーションを代行するオペレーシ
    ョン代行ステップとを少なくとも備えた制御手順を前記
    記憶領域の他の部分に格納していることを特徴とするグ
    ラフィカルユーザインターフェース制御装置用記憶媒
    体。
  6. 【請求項6】 予め定められたイベント情報ごとに対応
    するグラフィカルユーザインターフェースの制御内容と
    してのオペレーション情報をそれぞれ登録したテーブル
    を記憶領域の一部に備えると共に、 ユーザの操作の対象となる入力装置の操作状態を監視し
    てイベント情報が発生したときこれを検出するイベント
    情報検出ステップと、このイベント情報検出ステップに
    より検出されたイベント情報のうちで前記テーブルに登
    録されたイベント情報のみを有効なイベント情報として
    抽出する有効情報抽出ステップと、この有効情報抽出ス
    テップにより抽出されたイベント情報にそれぞれ個別に
    対応するユーザの操作すべき操作内容をオペレーション
    情報としてこのテーブルから読み出すオペレーション情
    報読出ステップと、このオペレーション情報読出ステッ
    プによって読み出されたオペレーション情報を基にして
    ユーザの操作すべきオペレーションを代行するオペレー
    ション代行ステップとを少なくとも備えた制御手順を前
    記記憶領域の他の部分に格納していることを特徴とする
    グラフィカルユーザインターフェース制御装置用記憶媒
    体。とを具備することを特徴とするグラフィカルユーザ
    インターフェース制御装置用記憶媒体。
  7. 【請求項7】ユーザの操作の対象となる入力装置の操作
    状態を監視して予め定められたイベント情報が発生した
    ときこれを抽出するイベント情報抽出手段と、 予め定められたイベント情報ごとに対応するグラフィカ
    ルユーザインターフェースの制御内容としてのオペレー
    ション情報をそれぞれ登録したテーブルと、 前記イベント監視手段により抽出されたイベント情報に
    それぞれ個別に対応するユーザの操作すべき操作内容を
    オペレーション情報としてこのテーブルから読み出すオ
    ペレーション情報読出手段と、 このオペレーション情報読出手段によって読み出された
    オペレーション情報を基にして所定の表示すべきオペレ
    ーションを実行するオペレーション実行手段とを具備す
    ることを特徴とするグラフィカルユーザインターフェー
    ス制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000305685A (ja) * 1999-03-31 2000-11-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 予測をユーザに示す方法および記録媒体
US7565622B2 (en) 2003-07-10 2009-07-21 Lenovo (Singapore) Pte Ltd. Method and apparatus for modification of pointing device functions in conjunction with dynamic sorting, displaying, listing, and activation
JP2012128562A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Toshiba Corp 電子機器、表示制御方法及びプログラム
WO2013157092A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 富士通株式会社 マウスカーソル制御方法、マウスカーソル制御装置およびプログラム

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