JPH1164668A - 光ファイバ固定治具および光素子ならびに光ファイバと光素子との結合構造 - Google Patents

光ファイバ固定治具および光素子ならびに光ファイバと光素子との結合構造

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JPH1164668A
JPH1164668A JP21607897A JP21607897A JPH1164668A JP H1164668 A JPH1164668 A JP H1164668A JP 21607897 A JP21607897 A JP 21607897A JP 21607897 A JP21607897 A JP 21607897A JP H1164668 A JPH1164668 A JP H1164668A
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optical fiber
fixing jig
optical
optical waveguide
semiconductor
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Kenji Kono
健治 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバを半導体光導波路に固定するに当
たり、半導体光導波路に悪影響を及ぼすことなく、従っ
て、モジュール組み立て時の製造歩留まりの高い光ファ
イバ固定治具を提供する。 【解決手段】 光ファイバ側に設けられた固定用部材と
協同して、半導体基板上に形成された半導体光導波路と
前記光ファイバとの光軸を合わせた固定を補強するため
に用いる光ファイバ固定治具である。この光ファイバ固
定治具は半導体光導波路のコアおよび該コア上のクラッ
ド以外の半導体基板部分に接触して固定される構造を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバと光導
波路とを光軸を合わせて固定するのに用いられる光ファ
イバ固定治具に関し、特に小形で製造歩留まりが良い光
モジュール用の光ファイバ固定治具に関する。また、本
発明は、半導体基板上に半導体光導波路が形成され、さ
らに、光ファイバを固定するための光ファイバ固定治具
を有する光素子に関する。さらに本発明は、光ファイバ
と光素子との結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は光ファイバ固定治具の従来例を
説明する斜視図である。この従来例はLiNbO3 (リ
チウムナイオベート)基板1にTiを熱拡散してコア2
を作製したいわゆるLiNbO3 導波路に、単一モード
光ファイバ(SMF)3を固定するために使用されてい
る光ファイバ固定治具の従来例である。図16は図15
のA−A′線に沿った断面図である。光ファイバ側の固
定部材であるガラスビーズ4にはその中央部に穴4′が
開けられ、コア3′を有するSMFがその穴4′を貫通
している。一方、LiNbO3 基板1の上面には光ファ
イバ固定治具5が紫外線硬化接着剤6で固定されてい
る。そして、SMF3とガラスビーズ4がLiNbO3
基板1と光ファイバ固定治具5に紫外線硬化接着剤6で
固定されている。
【0003】図17は、図15のSMF3、ガラスビー
ズ4および光導波路と光ファイバ固定治具6の端面に付
着した紫外線硬化接着剤を除去した状態で、光導波路の
接着側端面を見た斜視図である。
【0004】LiNbO3 基板1は極めて硬く、かつ光
導波路のコア2はTiを熱拡散して形成するため、光導
波路の上側表面は平坦である。従って、図17から分か
るように、従来の光ファイバ固定治具5は光導波路のコ
ア2の真上にあるとともに、光ファイバ固定治具5とコ
ア2とは紫外線硬化接着剤を介してほぼ接触する程度に
近く固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
光ファイバ固定治具は、光導波路のコアの表面にほぼ接
触している。一方、半導体光導波路として頻繁に使用さ
れるストリップ装荷光導波路やハイメサ光導波路に従来
の光ファイバ固定治具を適用すると、ストリップ装荷光
導波路やハイメサ光導波路では、それぞれ、クラッド、
あるいはクラッドおよびコアからなるリッジが上方に突
き出しているので、光ファイバ固定治具によりリッジが
機械的に破壊され、光が導波されなくなってしまう。ま
た、半導体の機械的強度はあまり強くないので、リッジ
が上方に突き出していない埋め込み光導波路においてさ
えも、従来の光ファイバ固定治具を使用すると、コアの
真上のクラッドが欠けやすく、光の導波が困難になると
いう問題があった。
【0006】本発明は半導体光導波路、とりわけリッジ
型半導体光導波路に適用して光導波路に悪影響を及ぼす
ことなく、従って、モジュール組み立て時の製造歩留ま
りの高い光ファイバ固定治具を提供することを目的とす
る。
【0007】さらに、本発明は、そのような固定治具を
備えた光素子を提供すること、および光ファイバと光素
子との結合構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明による光ファイバ固定治具は、光ファイ
バ側に設けられた固定用部材と協同して、半導体基板上
に形成された半導体光導波路と前記光ファイバとの光軸
を合わせた固定を補強するために用いる光ファイバ固定
治具において、前記光ファイバ固定治具が前記半導体光
導波路のコアおよび該コア上のクラッド以外の前記半導
体基板部分に接触して固定される構造を有することを特
徴とする。
【0009】ここで、前記光ファイバ固定治具が前記半
導体光導波路のコアおよび該コア上のクラッドを跨ぐよ
うに切り欠き部を有することが好ましい。
【0010】または、前記光ファイバ固定治具が前記半
導体光導波路のコアの両側部に位置して前記基板に固定
された複数の部材からなり、あるいは前記光ファイバ固
定治具が前記複数の部材をそれらの上部において連結す
る第3の部材をさらに有することが好ましい。
【0011】さらに、好適には、前記光ファイバ固定治
具が前記半導体基板に形成された光素子のための金属配
線を介して前記半導体基板に固定されている。
【0012】前記光ファイバ固定治具の前記固定用部材
と固定される面が前記半導体光導波路の端面より突出し
ていてもよい。
【0013】前記光ファイバ固定治具が、前記半導体基
板の下面に設けられ前記半導体光導波路より突出した端
面を有する第2の基板であってもよい。
【0014】さらに、本発明による光ファイバ固定治具
は、光ファイバ側に設けられた固定用部材と協同して、
半導体基板上に形成された半導体光導波路と前記光ファ
イバとの光軸を合わせた固定を補強するために用いる光
ファイバ固定治具において、前記光ファイバ固定治具
が、上述した固定治具のいずれかと、前記半導体基板の
下面に設けられ前記半導体光導波路より突出した端面を
有する第2の基板からなることを特徴とする。
【0015】前記半導体光導波路がリッジ光導波路であ
ることは特に好ましいことである。
【0016】本発明による光素子は、半導体基板上に形
成された半導体光導波路を有し、さらに該半導体光導波
路と光ファイバとを光軸を合わせて固定する光ファイバ
固定治具を備えた光素子において、前記光ファイバ固定
治具が前記半導体光導波路のコアおよび該コア上のクラ
ッド以外の前記半導体基板部分に接触して固定される構
造を有することを特徴とする。
【0017】さらに、本発明による光ファイバと光素子
との結合構造は、光ファイバと、半導体基板上に形成さ
れた半導体光導波路を有する光素子が、前記光ファイバ
側に設けられた固定用部材と、前記半導体光導波路のコ
アおよび該コア上のクラッド以外の前記半導体基板部分
に接触して固定された光ファイバ固定治具を介して、前
記光ファイバと前記半導体光導波路のそれぞれの光軸を
合わせて固定されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明による光ファイバ固定治具
は、光導波路の真上においては光導波路と接触しない構
造である。本発明の一実施形態によれば、光ファイバと
基板上に形成されたリッジ半導体光導波路との光軸を合
わせた固定を補強するために用いる光ファイバ固定治具
は、リッジ半導体光導波路のリッジ部以外の基板部分に
接触して固定される構造を有する。すなわち、光ファイ
バ固定治具はリッジ光導波路に接触しない。従って、光
導波路を構成するリッジを傷つけることがない。さら
に、本発明においては、光導波路が形成されている基板
とは異なる第2の基板を用いることできる。この場合、
第2の基板は光導波路の光ファイバが固定される端面よ
り光ファイバ側に突出しており、光ファイバが貫通して
いるガラスビーズとの十分な接触面積を得ることができ
る上、固定された光ファイバを通しての外力が光ファイ
バにかかりにくい。さらに、固定のための接着剤の接触
面積も大きくすることができるため、光導波路を構成す
るリッジや、埋め込み光導波路のコアの真上のクラッド
などを傷つけることがなく、かつ光ファイバと光ファイ
バの固定において高い強度を実現できる。
【0019】
【実施例】以下に、半導体ハイメサ光導波路を例にとっ
て、本発明の光ファイバ固定治具について説明する。
【0020】(実施例1)図1に本発明の光ファイバ固
定治具の第1の実施例を用いて光ファイバと光導波路を
固定した場合の斜視図を示す。図2は図1のA−A′線
に沿った断面図であり、図3はハイメサ光導波路が形成
されている半導体基板の光ファイバが固定される端面側
と、半導体基板上に設置された光ファイバ固定治具を示
す斜視図である。
【0021】光ファイバ側の固定用部材である直径が1
mmから2mmのガラスビーズ4の中央に開けられた穴
4′を、コア3′を有する単一モード光ファイバ(SM
F)3が貫通し、一方、半導体基板7上にはクラッド8
およびコア9からなるハイメサ光導波路が形成されてい
る。本発明による光ファイバ固定治具10とSMF側の
ガラスビーズ4を用いて、SMF3のコア3′とハイメ
サ光導波路のコア9との光軸を合わせて、SMFと光導
波路が固定されている。光ファイバ固定治具10は、例
えば、ガラス等から作られる。
【0022】半導体基板7は、端面を劈開で形成するた
め、その厚みは100μmから200μm程度に設定す
るのが一般的である。ハイメサ光導波路では、クラッド
8とコア9が基板7の表面から突き出しているので、光
ファイバ固定治具10には切り欠き11を設け、光ファ
イバ固定治具がハイメサ光導波路と接触せずに光導波路
を跨ぐ構造とし、光ファイバ固定治具10は紫外線硬化
接着剤6で基板7に固定されている。7′は半導体基板
を支持する台座であるが、以後の実施例では図示を省略
する。このように、光ファイバ固定治具10が固定され
ている基板上のハイメサ光導波路のコア9にSMF3の
コア3′の光軸を合わせて、SMFと光導波路(または
光導波路および基板)を、また、ガラスビーズ4と基板
7および光ファイバ固定治具10を、それぞれ紫外線硬
化接着剤で接着、固定する。SMF3とガラスビーズ4
は、ガラスビーズ4と半導体基板7を接着する際にガラ
スビーズの穴4′内に回り込んだ紫外線硬化接着剤6に
よって固定される。
【0023】本実施例の光ファイバ固定治具10は切り
欠き部11が設けられているが、紫外線硬化接着剤6を
介して半導体基板7およびガラスビーズ4の両方と強固
に接着されているため、SMF3のコア3′とハイメサ
光導波路のコア9とを光軸を合わせて強固に固定するこ
とが可能となり、モジュール組み立て時(すなわち、S
MF3と光導波路の固定時)の歩留まりを著しく高めら
れるとともに、モジュール組み立て後の信頼性を確保す
ることができる。
【0024】(実施例2)図4は、ハイメサ光導波路が
形成されている半導体基板の光ファイバが固定される端
面側と、半導体基板上に設置された本発明の光ファイバ
固定治具の第2の実施例を示す斜視図である。
【0025】本実施例は、図3に示した第1の実施例
を、複数の部材、すなわち、ハイメサ光導波路の両脇で
ハイメサ光導波路と離れた位置の構成部材12と、それ
らをハイメサ光導波路と接触しない高さで連結する構成
部材13とに分割したものである。実際の組み立てにお
いては、2個の組み立て部材12をガラスビーズ4と半
導体基板7に対して位置決め固定した後、構成部材13
を構成部材12に対して位置決め固定すればよい。また
は、2個の構成部材12をガラスビーズ4と半導体基板
7に対して位置決めした後、構成部材13を構成部材1
2に対して位置決めし、最後に全体を固定しても良い。
この実施例の効果は第1の実施例と同様である。
【0026】(実施例3)図5は、ハイメサ光導波路が
形成されている半導体基板の光ファイバが固定される端
面側と、半導体基板上に設置された本発明の光ファイバ
固定治具の第3の実施例を示す斜視図である。
【0027】本実施例は図4に示した第2の実施例にお
ける構成部材13を省略したもの、すなわち、ハイメサ
光導波路の両側の構成部材12のみで光ファイバ固定治
具を構成した例である。本実施例によれば、構成部材1
3を省略したので、モジュール組み立てが簡単に行える
利点がある。従って、本実施例の光ファイバ固定治具で
は、ガラスビーズ4と半導体基板7との接着面積は第1
の実施例や第2の実施例と同じであるが、光ファイバ固
定治具とガラスビーズ4との接着面積が第2の実施例と
比較して構成部材13の分だけ減少するため、接着強度
がやや小さくなる。しかし、構成部材12を用いている
ためハイメサ光導波路を壊すことなく高い接着強度を実
現できる。
【0028】(実施例4)図6および図7は本発明の光
ファイバ固定治具の第4の実施例を説明する図であっ
て、図6はSMF3のコア3′およびハイメサ光導波路
のコア9の光軸に沿った断面図であり、図7はハイメサ
光導波路が形成されている半導体基板の光ファイバが固
定される端面側と、半導体基板上に設置された本発明の
光ファイバ固定治具の第4の実施例を示す斜視図であ
る。本実施例が第2の実施例と異なっている点は、構成
部材12が光導波路の端面より奥に位置している点であ
り、従って、構成部材12はガラスビーズ4には接着し
ていない。
【0029】このような構成では、構成部材12のガラ
スビーズ4に対する位置決めが不要になるので、光ファ
イバ固定治具の位置決め、固定の工程が簡約されるだけ
でなく、SMFと光導波路を固定する際の光導波路およ
びSMFの端面の破損防止にも有効である。
【0030】(実施例5)図8および図9は本発明の光
ファイバ固定治具の第5の実施例を説明する図であっ
て、図8はSMF3のコア3′およびハイメサ光導波路
のコア9の光軸に沿った断面図であり、図9はハイメサ
光導波路が形成されている半導体基板の光ファイバが固
定される端面側と、半導体基板上に設置された本発明の
光ファイバ固定治具の第5の実施例を示す斜視図であ
る。
【0031】本実施例においては、第4の実施例におけ
る構成部材12を使用せず、半導体基板7に形成され、
光導波路とともに集積型の光素子を構成する半導体光変
調器などで使用される例えば、金電極14等の金属配線
を厚くすることで代用している。なお、金電極14は、
第2の実施例における構成部材12と同様に、光導波路
の端面まで伸びていても良いことは言うまでもない。
【0032】(実施例6)図10に本発明の第6の実施
例の断面図を示す。本実施例においては、第1の実施例
で説明した光ファイバ固定治具10を、そのガラスビー
ズとの接着面が光導波路の端面より突出するように半導
体基板7に固定し、SMFと光導波路およびガラスビー
ズ4と光ファイバ固定治具10とをそれぞれ紫外線硬化
接着剤で固定している。このような構成によって、光フ
ァイバを通しての外力が光導波路にかかることを防ぐこ
とができる。
【0033】光ファイバ固定治具10に替えて、実施例
2〜実施例5に示した光ファイバ固定治具を用いること
ができることは言うまでもない。
【0034】(実施例7)図11および図12は本発明
の光ファイバ固定治具の第7の実施例を説明する図であ
って、図11はSMF3のコア3′およびハイメサ光導
波路のコア9の光軸に沿った断面図である。図12は、
ハイメサ光導波路が形成されている半導体基板7および
半導体基板7の下面に光ファイバ固定治具の構成部材と
して設けられた第2の基板の光ファイバ側の端面と、半
導体基板上に設置された光ファイバ固定治具を示す斜視
図である。
【0035】本実施例は、ハイメサ光導波路が形成され
ている半導体基板7の下部に、光ファイバ固定治具の構
成部材として第2の基板15を設けたものである。前述
したように、ガラスビーズ4の直径は1mmから2mm
程度であり、半導体基板7の厚みは、端面を劈開で形成
するため、その厚みは100μmから200μm程度に
薄く研磨するのが一般的である。従って、ガラスビーズ
4は半導体基板7よりもかなり厚い。そこで、本実施例
では、光導波路の端面よりもSMF側へ伸びた端面を有
する第2の基板15を半導体基板7の下面に接着固定
し、光ファイバ固定部材の構成部材12を第2の基板1
5の端面に対して位置決め固定する。そして、光ファイ
バ3の端面は光導波路の端面に紫外線硬化接着剤で固定
し、ガラスビーズ4は第2の基板の端面と光ファイバ固
定治具の構成部材12に紫外線硬化接着剤で固定してい
る。第2の基板15はガラス板などの材料を光導波路の
長さよりも数μm〜数100μmまたは1mm程度と、
ごく僅か長くするようにカッティングして作製すること
により容易に得られる。このように、第2の基板15の
端面が光導波路の端面より突出していても、SMF3は
ガラスビーズ4を貫通しているので、SMF3の端面と
光導波路の端面を充分に近づけることができ、従って、
光の結合損失は増加しない。
【0036】なお、第2の基板15を、上述したように
ガラスなど紫外線に対して透明な材料で構成しておけ
ば、第2の基板側から紫外線を照射して紫外線硬化接着
剤を有効に固化することができるが、第2の基板として
ガラス板に替えて金属台座等を用いる場合には、SMF
3およびガラスビーズ4側から紫外線を照射すればよ
い。
【0037】本実施例の場合、寸法の大きなガラスビー
ズ4と第2の基板15とを充分広い接着面積をもって固
定できるので、強固な固定を得ることが可能となる。さ
らに、第1の実施例から第6の実施例までと異なり、S
MF3にかかる外力のかなりの部分は第2の基板15に
かかるので、半導体基板7が破壊される心配がないとい
う利点がある。
【0038】なお、本実施例では、光導波路側に使用す
る光ファイバ固定治具として、図5に示した実施例3の
固定治具を使用した例を説明したが、実施例1、実施例
2、実施例4、および実施例5の固定治具も適用できる
ことは言うまでもない。
【0039】(実施例8)図13および図14は本発明
の光ファイバ固定治具の第8の実施例を説明する図であ
って、図13はSMF3のコア3′およびハイメサ光導
波路のコア9の光軸に沿った断面図であり、図14はハ
イメサ光導波路が形成されている半導体基板および半導
体基板7の下面に光ファイバ固定治具の構成部材として
設けられた第2の基板の光ファイバ側の端面を示す斜視
図である。
【0040】本実施例では、図11、図12に示した第
7の実施例における構成部材12を使用せず、半導体基
板7の端面より突出した端面を有する第2の基板15の
みが光ファイバ固定治具としてガラスビーズ4と協同す
る。すなわち、SMF3は光導波路と、ガラスビーズ4
は第2の基板15と、それぞれ紫外線硬化接着剤で固定
される。本実施例では、構成部材12がないため、第6
の実施例より接着強度が小さくなるが、構成は簡単にな
る。また、大きなガラスビーズ4がガラスや金属材料か
らなる第2の基板15に充分広い接触面積をもって固定
されているため、強固な固定を得ることができる。
【0041】以上の実施例では半導体ハイメサ光導波路
を例にして本発明を説明したが、本発明は、埋め込み型
の半導体光導波路に適用しても有効である。その場合、
実施例1〜7に示した半導体基板上の固定治具を、埋め
込みコアの真上のクラッドと接触しない位置に固定すれ
ばよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバと光導波路の固定を補強する光ファイバ固定
治具が半導体光導波路のコアおよびコア真上のクラッド
上以外の基板部分に接触して固定され、光導波路に接触
していないため、光導波路を構成するリッジや、埋め込
み光導波路のコアの真上のクラッド等を傷つけることが
ないので、モジュール組み立て時における歩留まりがよ
い。また、第2の基板を用いる場合には、充分な接着面
積を得ることができる上、固定された光ファイバを通し
ての外力が光導波路にかかりにくい。さらに、本発明で
は、光ファイバと光導波路を固定する接着剤の接触面積
も充分に確保できるため、光ファイバと光導波路の固定
において大きな強度を得ることが可能となり、モジュー
ル組み立て後における高い信頼性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ固定治具の一実施例を用い
て光ファイバと光導波路を固定した場合の斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A′線に沿った断面図である。
【図3】図1におけるハイメサ光導波路が形成されてい
る半導体基板の光ファイバが固定される端面側と、半導
体基板上に設置された光ファイバ固定治具を示す斜視図
である。
【図4】本発明の光ファイバ固定治具の第2の実施例を
示す斜視図である。
【図5】本発明の光ファイバ固定治具の第3の実施例を
示す斜視図である。
【図6】本発明の光ファイバ固定治具の第4の実施例を
説明する図であって、SMF3のコア3′およびハイメ
サ光導波路のコア9の光軸に沿った断面図である。
【図7】本発明の光ファイバ固定治具の第4の実施例を
示す斜視図である。
【図8】本発明の光ファイバ固定治具の第5の実施例を
説明する図であって、SMF3のコア3′およびハイメ
サ光導波路のコア9の光軸に沿った断面図である。
【図9】本発明の光ファイバ固定治具の第5の実施例を
示す斜視図である。
【図10】本発明の光ファイバ固定治具の第6の実施例
を示す断面図である。
【図11】本発明の光ファイバ固定治具の第7の実施例
を説明する図であって、SMF3のコア3′およびハイ
メサ光導波路のコア9の光軸に沿った断面図である。
【図12】本発明の光ファイバ固定治具の第7の実施例
を説明する斜視図である。
【図13】本発明の光ファイバ固定治具の第8の実施例
を説明する図であって、SMF3のコア3′およびハイ
メサ光導波路のコア9の光軸に沿った断面図である。
【図14】本発明の光ファイバ固定治具の第8の実施例
を説明する斜視図である。
【図15】光ファイバ固定治具の従来例を説明する斜視
図である。
【図16】図15におけるA−A′線に沿った断面図で
ある。
【図17】図15における光導波路の接着側端面を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 LiNbO3 基板 2 Tiを熱拡散して形成したコア 3 単一モード光ファイバ(SMF) 3′ SMFのコア 4 ガラスビーズ 5 従来の光ファイバ固定治具 6 紫外線硬化接着剤 7 半導体基板 8 ハイメサ光導波路のクラッド 9 ハイメサ光導波路のコア 10 本発明による光ファイバ固定治具 11 切り欠き 12、13 光ファイバ固定治具の構成部材 14 金電極 15 第2の基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ側に設けられた固定用部材と
    協同して、半導体基板上に形成された半導体光導波路と
    前記光ファイバとの光軸を合わせた固定を補強するため
    に用いる光ファイバ固定治具において、前記光ファイバ
    固定治具が前記半導体光導波路のコアおよび該コア上の
    クラッド以外の前記半導体基板部分に接触して固定され
    る構造を有することを特徴とする光ファイバ固定治具。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ固定治具が前記半導体光
    導波路のコアおよび該コア上のクラッドを跨ぐように切
    り欠き部を有することを特徴とする請求項1に記載の光
    ファイバ固定治具。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ固定治具が前記半導体光
    導波路のコアの両側部に位置して前記基板に固定された
    複数の部材からなることを特徴とする請求項1に記載の
    光ファイバ固定治具。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ固定治具が前記複数の部
    材をそれらの上部において連結する第3の部材をさらに
    有することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ固
    定治具。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバ固定治具が前記半導体基
    板に形成された光素子のための金属配線を介して前記半
    導体基板に固定されていることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の光ファイバ固定治具。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ固定治具の前記固定用部
    材と固定される面が前記半導体光導波路の端面より突出
    していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載の光ファイバ固定治具。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバ固定治具が、前記半導体
    基板の下面に設けられ前記半導体光導波路より突出した
    端面を有する第2の基板であることを特徴とする請求項
    1に記載の光ファイバ固定治具。
  8. 【請求項8】 光ファイバ側に設けられた固定用部材と
    協同して、半導体基板上に形成された半導体光導波路と
    前記光ファイバとの光軸を合わせた固定を補強するため
    に用いる光ファイバ固定治具において、前記光ファイバ
    固定治具が、請求項6に記載された固定治具と、前記半
    導体基板の下面に設けられ前記半導体光導波路より突出
    した端面を有する第2の基板からなることを特徴とする
    光ファイバ固定治具。
  9. 【請求項9】 前記半導体光導波路がリッジ光導波路で
    あることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載
    の光ファイバ固定治具。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に形成された半導体光導
    波路を有し、さらに該半導体光導波路と光ファイバとを
    光軸を合わせて固定する光ファイバ固定治具を備えた光
    素子において、前記光ファイバ固定治具が前記半導体光
    導波路のコアおよび該コア上のクラッド以外の前記半導
    体基板部分に接触して固定される構造を有することを特
    徴とする光素子。
  11. 【請求項11】 光ファイバと、半導体基板上に形成さ
    れた半導体光導波路を有する光素子が、前記光ファイバ
    側に設けられた固定用部材と、前記半導体光導波路のコ
    アおよび該コア上のクラッド以外の前記半導体基板部分
    に接触して固定された光ファイバ固定治具を介して、前
    記光ファイバと前記半導体光導波路のそれぞれの光軸を
    合わせて固定されていることを特徴とする光ファイバと
    光素子との結合構造。
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