JPH1164359A - 流速計測方法および流速計測装置 - Google Patents

流速計測方法および流速計測装置

Info

Publication number
JPH1164359A
JPH1164359A JP23057997A JP23057997A JPH1164359A JP H1164359 A JPH1164359 A JP H1164359A JP 23057997 A JP23057997 A JP 23057997A JP 23057997 A JP23057997 A JP 23057997A JP H1164359 A JPH1164359 A JP H1164359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
tracer
images
light
flow velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23057997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3559816B2 (ja
Inventor
Sadao Mori
貞雄 森
Shigeo Watabe
成夫 渡部
Yuji Hosoda
祐司 細田
Hiroyuki Sugawara
弘之 菅原
Makoto Otsu
誠 大津
Keiko Yasuda
桂子 安田
Ryoji Imai
良二 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Space Development Agency of Japan
Hitachi Ltd
Original Assignee
National Space Development Agency of Japan
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Space Development Agency of Japan, Hitachi Ltd filed Critical National Space Development Agency of Japan
Priority to JP23057997A priority Critical patent/JP3559816B2/ja
Publication of JPH1164359A publication Critical patent/JPH1164359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3559816B2 publication Critical patent/JP3559816B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速の大小にかかわらず、長時間露光による
ハレーションや流跡の重なりを招かずに、流速を精度良
く求めることができる流速計測装置を提供する。 【解決手段】 カラーCCDカメラ9と三色光源4とを
用いて、流体1中のトレーサ3のカラー動画像を連続的
に獲得する。露光開始直後に始点画像を獲得し、終了直
前に終点画像を獲得し、その間をつなぐ流跡画像を獲得
するように、三色光源4の各色光源5,6,7の発光タ
イミングを調節する。トレーサ画像を時間を追ってつな
ぎ合わせ、注目するトレーサ3を追跡する。始点と終点
とが流跡画像で結ばれた複数枚のトレーサ画像同士の始
点と終点とを必要に応じて順次重ね合わせ、トレーサの
移動距離を大きくとれるので、低速時はハレーションを
招かず、高速時は画像の明るさの低下を防止し、他のト
レーサと誤認することなく、流速の高精度測定が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の一部または
全体の移動速度を高精度に測定する流速計測方法および
流速計測装置に係り、特に、流速の大小にかかわらず、
流速を精度良く求めることができる流速計測手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】流体の移動速度を非接触で測定する方法
として、トレーサすなわち目印となる物体を流体に混合
し、その動きを追跡するトレーサ追跡方法がある。
【0003】トレーサ追跡方法の第1の例としては、例
えば特開平4−240565号公報に記載されているように、
互いに波長の異なる2色の光を利用する方法がある。ま
ず、第1の光で、動いているトレーサ像が静止画像とし
て取得できるくらい極く短時間照明するとともに、同時
に発光開始した第2の光で比較的長い一定時間Taだけ
照明する。このときのトレーサ像をカラーカメラで撮影
し、取得画像のうち第1の光による像から始点を得て、
第2の光による像から流跡を得て、これのデータに基づ
いて一定時間内に移動した距離から速度を求める。
【0004】トレーサ追跡方法の第2の例としては、例
えば特開平8−122354号公報に記載されているように、
互いに波長の異なる3色の光で照明する。第1の光と第
3の光とは、極く短時間発光させ、第2の光は、比較的
長い時間発光させる。このとき、第1の光と第2の光と
が同時に発光を開始し、しかも、第2の光と第3の光と
が同時に発光を終了するように、発光のタイミングを制
御する。そのトレーサ像をカラーカメラで撮影し、取得
画像のうち第1の光による像から始点を得て、第2の光
による像から流跡を得て、第3の画像から終点を得て、
トレーサが一定時間内に移動した距離から流体の速度を
求める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例で
は、トレーサ像の大きさが変化する場合、例えば、トレ
ーサがカメラから遠ざかる場合には、流跡画像が徐々に
細くなり、流跡画像の終点位置を正確に求めることが困
難となる。また、乱流など流体の流速に極端な分布があ
る場合、大きく移動するトレーサがある一方で、ほとん
ど移動しないトレーサも存在し、流速の小さい領域にお
ける測定が不正確になる。この場合に、測定精度を上げ
るために時間Taを長くとると、長時間露光となり、ハ
レーションを起こす。また、ハレーションを生じさせな
いように照明の明るさを落とすと、流速の大きい領域の
トレーサ像が暗くなる。さらに、乱流を測定対象とする
場合、流跡像が長くなると、画像が重なる確率が高くな
る。流跡画像が重なると、始点と流跡とを一義的に結び
付けることができないので、トレーサ密度を下げる必要
が生じる。したがって、流れの様子を詳細には把握でき
ない。
【0006】上記第2の従来例では、始点と終点とが静
止画像として取得されており、トレーサ像の大きさが変
化することによる位置決め精度の低下はないが、流速分
布があると、低流速領域での測定精度が悪くなる。ま
た、長時間露光時のハレーションおよび流跡画像の重な
りの問題は、依然として残っている。
【0007】本発明の目的は、流速の大小にかかわら
ず、長時間露光によるハレーションの問題や流跡の重な
りの問題を招かずに、流速を精度良く求めることができ
る流速計測方法および流速計測装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、トレーサを測定対象の流体に含ませ、ト
レーサを含む流体を画像取得装置の露光時間内に所定の
時間間隔で間欠照明し、取得画像からトレーサの移動量
を計算し流体の流速を求める方法において、第1,第
2,第3の光による3枚1組の画像を取得する所定露光
時間の露光開始直後に第1の波長の光をパルス発光さ
せ、露光終了直前に第2の波長の光をパルス発光させ、
第3の波長の光を少なくとも第1の光の発光直後から第
2の光の発光直前まで連続発光させることを繰り返しな
がら複数組の画像を連続的に取得し、得られた複数組の
画像のひと組の中のトレーサの画像のうち第1の光,第
2の光,第3の光によるトレーサの画像が少なくとも部
分的に重なり合うトレーサの画像を同一のトレーサの画
像として対応付け、かつ、第j組目の画像とj+1組目
の画像について、第j組目の画像内のトレーサの画像の
うち第2の光によるトレーサの画像が第j+1組目の画
像内の第1の光によるトレーサの画像と少なくとも部分
的に重なるトレーサの画像を同一のトレーサの画像とし
て対応付けることを繰り返し、第m組の画像における第
1の光によるトレーサの画像と第n組(m<n)の画像
における第2の光によるトレーサの画像の像面上での距
離をm組とn組の画像間のトレーサ移動距離とし、第m
組目と第n組目の画像間でのトレーサ移動距離を算出
し、当該トレーサ移動距離と移動するに要した時間とか
ら流速を算出する流速計測方法を提案する。
【0009】取得画像間のトレーサを所定数N組の画像
間で対応付けし、N組の画像のすべてにトレーサの画像
がある場合には、N組の最初の組と最後の組との画像間
の移動距離から流速を算出し、N組の画像の一部の連続
する組にトレーサの画像がある場合には、その最初の組
と最後の組との画像間の移動距離から流速を算出するこ
とができる。
【0010】また、取得画像間のトレーサの対応付け
は、N組の画像間の対応付けでトレーサの移動距離が一
定値Lを越える場合には、対応付けを開始した組とトレ
ーサの移動距離が最初にLを越えた組までの移動距離か
ら流速を算出し、Lを越えない場合でN組の画像のすべ
てにトレーサの画像がある場合には、N組の最初の組と
最後の組との画像間の移動距離から流速を算出し、Lを
越えない場合でN組の画像の一部の連続するm組に前記
トレーサの画像がある場合には、Mを所定の整数として
m>Mのときのみ、その最初の組と最後の組との画像間
の移動距離から流速を算出するようにしてもよい。
【0011】いずれの流速計測方法においても、取得画
像の視野内に少なくとも第1の光,第3の光によるトレ
ーサの画像が完全に入る幅だけ視野外縁よりも内側に処
理領域を設け、処理領域に少なくともその一部が含まれ
るトレーサ画像のみを処理の対象とすることが望まし
い。
【0012】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、測定対象流体中のトレーサと、トレーサで散乱され
る光を波長によって選別し各波長ごとの画像として連続
的に取得する画像取得手段と、画像取得手段が三波長画
像を取得する所定の露光時間内に、露光開始直後に第1
の光をパルス発光させ、露光終了直前に第2の光をパル
ス発光させ、少なくとも第1の光の発光直後に発光開始
し第2の光の発光直前まで第3の光を発光を連続発光さ
せる光源駆動回路と光源駆動回路によって駆動され波長
の互いに異なる3種類の光を発する一組の三色光源と、
画像取得手段により取得された複数組の連続画像1組の
中のトレーサの画像のうち第1の光,第2の光,第3の
光によるトレーサの画像が少なくとも部分的に重なり合
うトレーサの画像を同一のトレーサの画像として対応付
け、かつ、第j組目の画像とj+1組目の画像につい
て、第j組目の画像内のトレーサの画像のうち第2の光
によるトレーサの画像が第j+1組目の画像内の第1の
光によるトレーサの画像と少なくとも部分的に重なるト
レーサの画像を同一のトレーサの画像として対応付ける
ことを繰り返し、第m組の画像における第1の光による
トレーサの画像と第n組(m<n)の画像における第2
の光によるトレーサの画像の像面上での距離をm組とn
組の画像間のトレーサ移動距離として、第m組目と第n
組目の画像間のトレーサ移動距離を算出し、これと移動
するに要した時間から流速を算出する画像処理装置とか
らなる流速計測装置を提案する。
【0013】前記三色光源は、波長の異なる第1の光,
第2の光,第3の光を発する光源と光源からの3種の光
を伝える少なくとも3本の芯線からなるファイバ束とか
らなり、3種の光を伝えるファイバの心線が、ファイバ
束の出口において互いに局在することなく密に並んでい
るようにすることができる。
【0014】本発明においては、動画用カラーカメラを
用いて、1組が赤色画像と緑色画像と青色画像とからな
るトレーサ画像を連続的に取得する。このとき、露光開
始直後で始点画像を取得し、終了直前で終点画像を取得
するように、トレーサ照明用3色光源の発光タイミング
を調節しながら、連続的に複数組のトレーサ画像を取得
する。その後、複数組のトレーサ画像をつなぎ合わせて
観測トレーサを追跡する。このようにすると、流速の大
きい領域では、注目するトレーサの始点像と終点像とが
十分分離して得られるので、1組のトレーサ画像から流
速を求めることができる。一方、流速の小さい領域で
は、1組のトレーサ画像における始点画像と終点画像と
は、重なってしまうので、流速を精度よく求めることは
できない。しかし、N組の連続するトレーサ画像を用
い、注目するトレーサについて始点像,流跡像,終点像
を取り出し、それらを順次重ね合わせると、十分分離し
た始点画像と終点画像とが得られる。流速が小さい領域
では、隣り合う組の画像において、先の組の画像でのシ
ャッタが閉じる直前のトレーサの位置すなわち終点像の
位置と、後の組の画像でのシャッタが開いた直後のトレ
ーサの位置すなわち始点像の位置とは、ほとんど変化し
ないので、異なる組のトレーサ像を対応付け、次々に接
続していくことができる。トレーサ画像の各組を取得す
る露光時間を短くできるので、長時間露光によるハレー
ションの問題も、流跡の重なりの問題も、発生しない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による流速計測装
置の一実施例の系統構成を示すブロック図である。本実
施例の場合、流速の計測対象である流体1の流れを示す
流線1aは、流体1中に設置された翼2の後部におい
て、不安定な渦1bを巻いている。トレーサ3は、流体
1の流線1aに沿って移動する。三色光源4は、赤色光
源5と、緑色光源6と、青色光源7とからなる。光源ド
ライバ8は、出力信号aで赤色光源5を駆動し、出力信
号bで緑色光源6を駆動し、出力信号cで青色光源7を
駆動し、三色光源4を後述のタイミングで発光させる。
【0016】インタレース方式のカラーCCDカメラ9
は、三色光源4で照明されたトレーサ3のカラー画像を
フィールド画像として連続的に獲得し、色別の画像信号
を出力する。写ったトレーサ画像の大きさが、数ピクセ
ル以上となるように、カラーCCDカメラ9の光学系を
設定しておく。タイミングトリガ発生装置10は、光源
ドライバ8の発光タイミングトリガ信号と、カラーCC
Dカメラ9の露光タイミングトリガ信号と、画像取り込
み回路11の取り込みタイミングトリガ信号とを出力す
る。画像取り込み回路11は、カラーCCDカメラ9か
らの色別出力信号を取り込む。記録装置12は、画像取
り込み回路11から画像信号を受け取り記録する。画像
処理装置13は、記録装置12から画像信号を受け取
り、後述の二値化処理などの流速計測に必要な画像処理
を実行する。
【0017】次に、図1の流速計測装置の動作を説明す
る。流体1中にトレーサ3を混入すると、トレーサ3
が、流体1の流れに乗って移動する。この流体1中のト
レーサ3を三色光源4で照明し、カラーCCDカメラ9
でトレーサ3のカラー動画像として撮影し、画像取り込
み回路11により、画像処理装置12に取り込む。
【0018】図2は、図1の流速計測装置における画像
取り込みのタイミングの一例を示すタイミングチャート
である。図2(a)は、タイミングトリガ発生装置10の
出力信号である。図2(b)は、光源ドライバ8から赤色
光源5へのドライブ出力信号であり、図2(c)は、緑色
光源6へのドライブ出力信号であり、図2(d)は、青色
光源7へのドライブ出力信号である。図2(e)は、カラ
ーCCDカメラ9のシャッタの開閉タイミングであり、
図2(f)は、画像取り込み装置11の画像取り込みタイ
ミングである。
【0019】タイミングトリガ発生装置10の出力信号
は、時間間隔T0で周期的にトリガパルス列を発生させ
る。光源ドライバ8は、タイミングトリガ発生装置10
からのトリガパルスが入力した直後に、パルス幅T1
aパルスを赤色光源5に出力し、同じタイミングでパル
ス幅T2のbパルスを緑色光源6に出力し、パルスの入
力からT2−T3後のタイミングでパルス幅T3のcパル
スを青色光源7に出力する。ここで、時間T1,T3は、
それぞれの時間T1,T3の間のトレーサ3の移動量が小
さく、トレーサ3が静止して見え、かつ、画像獲得に十
分な光量が得られる時間に設定する。時間T2は、時間
1,T3よりも大きく設定する。赤色光源5および青色
光源7の発光強度は、緑色光源6の強度よりも大きくな
るように設定する。緑色光源の発光時間T2が、赤色光
源,青色光源の発光時間T1,T3より長く、同じ強度で
発光させると、過露光となり、ハレーションが発生する
からである。
【0020】カラーCCDカメラ9は、タイミングトリ
ガ発生装置10の出力パルスが入力した直後から時間T
2だけシャッタを開け、フィールド画像を獲得する。シ
ャッタは、その後に極く短時間T4だけ一旦閉じ、タイ
ミングトリガ発生装置10の出力パルスを受けて、再度
開く。時間T0,T2,T4には、T0=T2+T4の関係が
ある。
【0021】画像取り込み回路11は、カラーCCDカ
メラ9で獲得したフィールド画像をシャッタが閉じた直
後から時間T5の間に取り込む。画像取り込み回路11
は、このような一連のタイミングで、フィールド画像を
N組取り込み、記録装置12に順次記録する。
【0022】図3は、図1の流速計測装置において獲得
した画像の一例を示す図である。赤色画像,緑色画像,
青色画像からなる1組のフィールド画像は、個々のトレ
ーサについて、赤色静止画像および青色静止画像と、一
部分がそれら赤色静止画像または青色静止画像と重なり
つつその間を結ぶ緑色画像とを含んでいる。図3は、三
色のフィールド画像を重ねて表示している。フィールド
画像中の一つのトレーサ30に注目すると、赤色の照明
は緑色の照明よりも先になされているので、時間T2
間に、赤色画像30aの位置から青色画像30cの位置
まで、緑色画像30bで示される流跡を移動したことが
分かる。赤色画像30aは、トレーサの始点を示すの
で、始点像と呼び、緑色画像30bは、流跡を示すの
で、流跡像と呼び、青色画像30cは、終点を示すの
で、終点像と呼ぶ。これら3つの画像を1つのトレーサ
に対応するトレーサ画像の組とする。以後、この1組3
色の画像を三色画像という。なお、獲得画像が櫛歯上に
なっているのは、画像がインタレース方式のフィールド
画像だからである。このようにして取り込み記録したN
組のフィールド画像を画像処理し、トレーサの移動速度
を求める。
【0023】図4は、図1の流速計測装置における画像
処理の手順を示すフローチャートである。まず、色別に
閾値を設定して、色別のフィールド画像を二値化する。
このフィールド画像は、図2に示したように櫛歯状なの
で、膨張縮小処理により欠落部分のデータを補う。さら
に、トレーサ画像が数ピクセル以上の大きさを持つこと
を利用し、それ以下の大きさの画像を雑音と見なし、暗
電流雑音などにより生じた画像雑音を除去する。次に、
画面の中にトレーサ像の大きさ分プラスアルファだけ小
さめの処理領域を設定し、その中にトレーサの三色画像
1組の赤色トレーサ像と青色トレーサ像の少なくとも一
部が収まっているものだけを有効トレーサの画像として
抽出し、抽出した三色画像の組に対してラベリングす
る。
【0024】このように処理領域を設けているのは、始
点を示す赤色画像の一部または終点を示す青色画像の一
部が写っていないトレーサ像を画像処理の対象から除外
し、始点,終点の位置検出の精度を上げるためである。
図5,図6を用いてこの処理を説明する。
【0025】図5は、獲得した画像から有効トレーサの
画像を選択する処理を説明する図である。獲得したN組
のフィールド画像を三色重ねて示してある。図5におい
て、51,52,53,54は、獲得した連続するフィ
ールド画像を示し、51a,52a,53a,54a
は、処理領域を示す。61〜70は、写ったトレーサの
三色画像の組である。
【0026】図6は、選択した有効トレーサの画像の一
例を示す図である。図6において、62,63,65,
66,68,69,70は、選択した有効トレーサの三
色画像の組で図5における同一番号を付けたものに対応
している。これらがラベリングされた三色画像の組とな
る。以上の処理は、獲得したN組のフィールド画像すべ
てについて実行する。
【0027】図7は、選択した有効トレーサの画像をフ
ィールド間で接続する処理を説明する図である。すなわ
ち、図6に示した有効トレーサの画像のみを時系列順に
重ね合わせたフィールド連結画像であり、71は1組目
のみの画像を示し、72は1組目と2組目の重ね合わせ
画像を示し、73は1組目から3組目の重ね合わせ画像
を示し、74は1組目から4組目までの重ね合わせ画像
を示す。図7において、図5と同一番号を付けたもの
は、図5と同一の画像を表す。81は画像63,65を
重ね合わせた画像であり、82は画像63,65,66
を重ね合わせた画像であり、83は画像63,65,6
6,68を重ね合わせた画像である。
【0028】最初に、図6のフィールド画像71につい
て、ラベリングした個々のトレーサ画像のトレーサの移
動量すなわち始点像(赤色画像)と終点像(青色画像)との
距離が、一定値L以上かどうかを判定する。トレーサ移
動量が小さい場合、1組のフィールド画像のみからで
は、移動量を正確に求められないので、複数組のフィー
ルド画像から正確な移動量を求めるためである。
【0029】図6では、画像62で示されるトレーサの
ように、一組目のフィールド画像での移動量L1がL以
上と判定されるトレーサは、一組目の始点像と終点像と
から後述の数式1を用いて移動速度を算出する。画像6
3に対応するトレーサのように、移動量L2がL未満と
判定されるトレーサについては、2組目のフィールド画
像72で対応するトレーサ画像を抽出し、画像63,6
5を重ね合わせた画像81について、1組目のフィール
ド画像における赤色トレーサ画像を始点像とし2組目の
フィールド画像における緑色トレーサ画像を終点像とし
て、その間の距離を算出し、前回と同様に判定する。
【0030】このとき、フィールド画像間のトレーサの
対応づけは、連続するフィールド画像での個々のトレー
サ像に注目すると、先のフィールド画像の青色画像と、
後のフィールド画像の赤色画像の一部分とが重なること
を利用して実行する。この画像の重なりは、連続するフ
ィールド画像を獲得する間にシャッタが閉じている時間
4が短く、フィールド画像の切れ目でのトレーサ移動
量が小さいために発生する。
【0031】図8は、選択した有効トレーサの画像をフ
ィールド間で画像対応付けする処理を説明する図であ
る。ここでは、フィールド画像間でのトレーサの対応づ
けのために、単純にフィールド画像中の緑色画像の重な
りを利用せず、青色画像と赤色画像との重なりを利用す
る理由も、併せて説明する。図8(a),図8(b)は、連
続するフィールド画像の例である。図8(c)は、これら
のフィールド画像を重ね合わせた画像の例である。図8
(a)のトレーサの画像を200,201とし、図8(b)
のトレーサの画像を202,203とすると、図8(c)
において、トレーサの像200は、トレーサの画像20
1と一部分重なるが、トレーサの画像203とも一部分
重なる。したがって、単純にトレーサ像の重なりからだ
けでは、図8(a)のトレーサの画像200が、図8(b)
の201につながるのか、図8(b)の203につながる
のを判断できない。
【0032】そこで、図8(a)のトレーサの画像200
の青色画像と、図8(b)の赤色画像の重なりをみると、
トレーサの画像200とトレーサの画像201とが、同
一トレーサの画像であることが判明する。このように、
フィールド画像間でのトレーサの対応づけに、青色画像
と赤色画像との重なりを利用すると、従来の単色画像で
のフィールド間にまたがるトレーサ像と比べて、フィー
ルド画像同士をより確実に対応付けできる。
【0033】図9は、フィールド間で画像対応付けする
従来の処理の一例を説明する図である。従来の単色画像
において連続する2つのフィールド画像を重ね合わせた
結果である。トレーサの画像250と251とは、同一
のトレーサに対応する像であり、端部で重なりがみられ
る。
【0034】図10は、図9の従来の画像対応付け処理
におけるトレーサ画像の明るさの変化を示す図である。
図10において、曲線253,254は、それぞれトレ
ーサの画像250,251の流線にそったトレーサ像の
明るさを示す。トレーサ像の端部は、トレーサの移動の
ために、露光時間が中央部分に比べて少ないので、暗く
なる。明るさが徐々に暗くなる部分の長さは、トレーサ
が静止しているときの像の大きさDとなる。また、先に
述べたように、極わずかではあるが、連続するフィール
ド間でシャッタが閉じている時間が存在するため、重な
り部の長さは、Dよりも小さくなっている。複数のフィ
ールド間で同一トレーサに対するトレーサ像を対応づけ
るには、この暗くなった端部の重なりを利用することに
なり、信頼性が低い。例えば、バックグランド雑音との
関係から、閾値を直線256のように設定したとする
と、トレーサの画像に重なる部分がなくなり、対応がつ
かない。
【0035】これに対して、図1の本発明の実施例で
は、始点画像と終点画像が、極短時間の強力な照明によ
る静止画像になるので、このような事態は発生せず、赤
色画像と青色画像との信頼性の高い対応付けができる。
【0036】2組のフィールド画像間の処理によって
も、赤色画像と青色画像との距離が小さすぎる場合、判
定するトレーサの画像81については、トレーサの画像
82,トレーサの画像83のように、同様の処理を最大
N回まで繰り返す。N回の繰り返しても、距離がLを越
えない場合は、移動距離としてN組のフィールド画像の
連結処理により得られた移動量を採用する。
【0037】以上の説明では、N組のフィールド画像の
最初の画像からトレーサを対応付けたが、途中の例えば
P組目の画像からトレーサを対応付けることもできる。
この場合、赤色画像と青色画像との距離がLを越えるま
で、最大N−L+1枚の中で対応付け処理を繰り返す。
【0038】また、上記説明では、低速のトレーサ像の
対応付けは、対応付けを始めた画像以降の画像すべてに
亘りできることを前提としていた。しかし、N組のフィ
ールド画像の連続するm組のみでしか対応付けできない
場合もある。この場合、トレーサの対応付けで移動距離
がLを越えない場合には、予め定めた整数としてm>M
のときのみ、画像データを流速計算に利用し、m≦Mの
場合は、画像データを流速計算に利用しないこともでき
る。この基準により、低速で移動するトレーサの移動量
の測定精度を上げることが可能となる。対応付け作業に
より、移動距離がLを越える高速のトレーサ像の場合
は、このような制限は不要である。
【0039】図7においては、4回の繰り返しで一組目
のフィールド画像71の画像63に対応するトレーサの
画像83の移動距離がL以上となるので、1組目の始点
像と4組目の終点像とから、数式1を用いて、移動速度
を算出する。
【0040】一般に、トレーサの移動速度は、利用した
フィールド画像の組数をnとして、 V=D/{nT0−(T1+T3)/2} ……(1) 数式1から算出する。
【0041】本実施例では、フィールド画像内に処理領
域を設定し、この中で互いに部分的に重なり合う赤色画
像,緑色画像,青色画像の三色画像の組のみを画像処理
に用いたので、一部分が視野外になって欠けたトレーサ
画像を除外できる。この方式によれば、トレーサの始点
位置,終点位置を正確に求めることができ、流速測定の
精度が上がる。
【0042】また、トレーサ画像が数ピクセル以上の大
きさとなるように光学系を設定したので、画像の大きさ
の識別により、雑音成分をトレーサ像から明確に区別し
除去できる。
【0043】さらに、インタレース方式のビデオカメラ
を利用できるから、カメラ選択の自由度が大きく、計測
対象に固有の光量,画角などの光学系に対する条件に柔
軟に対応できるという利点がある。
【0044】本実施例では、始点像,流跡像,終点像を
得るための光源として、それぞれ赤色光源,緑色光源,
青色光源を用いたが、これらの色の組合せに測定原理上
の制約はなく、もちろん可視光である必要もない。画像
獲得用のカメラとして光源の色に対応した色成分に分解
した画像信号を出力するカメラを使用する必要があるだ
けである。
【0045】図11は、上記図2とは異なる三色光源の
発光タイミングの一例を示すタイミングチャートであ
る。図11に示すように、流跡像を得るための光源例え
ば緑色光源は、連続発光する光源でもよいことは、本発
明の原理から明らかである。
【0046】また、画像獲得用のカメラとして、インタ
レース方式のカメラを使用したが、ノンインタレース方
式のカメラを使用することも可能である。
【0047】さらに、流速が小さくトレーサの移動速度
が小さい場合は、トレーサの移動量にかかわらず、N組
の画像のうち注目するトレーサの像が写っているすべて
の画像を用いて、トレーサ画像を対応付けることも可能
である。
【0048】なお、図5〜図7の画像69のように途中
から視野に入ってきたトレーサ画像を処理対象とするこ
ともできる。この場合は、N組の画像の各組において新
たに視野に入ったトレーサ画像を順次処理対象に加えて
いく。このようにすると、測定対象となるトレーサの数
が多くなるので、流速の空間分布をより精密に計測でき
る。
【0049】図12は、図1の流速計測装置に用いる三
色光源の他の構成の一例を示す図である。LED三色光
源100は、基盤101上に、同じ色が隣接しないよう
に赤色LED102,緑色LED103,青色LED1
04を交互に並べた光源であり、LED光源ドライバ1
05により駆動される。このように三色のLEDを交互
に並べた光源を用いて照明すると、観測領域を各色一様
な明るさで照明できることになる。もちろん、発光する
光が可視光に限られないことは、上記実施例で既に述べ
た通りである。
【0050】図13は、図1の流速計測装置に用いる三
色光源の別の構成の一例を示す図である。三分岐ファイ
バ束110の三つに分岐した部分は、それぞれ、複数の
心線110a,110b,110cからなる。三分岐フ
ァイバの分岐側のファイバ束110a,110b,11
0cには、緑色光源112,青色光源116,赤色光源
120からの出射光が入射する。三分岐ファイバの反対
側では、緑色光源112,青色光源116,赤色光源1
20からの出射光を導く心線が、互いに隣接しないよう
に、密に配列されている。緑色光源112は、キセノン
光源113と、緑色フィルタ114と、レンズ115と
からなり、出射光は、三分岐ファイバの分岐部110a
に入射される。青色光源116は、キセノン光源117
と、青色フィルタ118と、レンズ119とからなり、
出射光は、三分岐ファイバの分岐部110bに入射され
る。赤色光源120は、複数の赤色LED121からな
り、一個のLEDからの出射光が、三分岐ファイバの分
岐部110cの1本の心線に入射するように配置されて
いる。光源ドライバ122は、緑色光源112を始点画
像用光源として、青色光源116を終点画像用光源とし
て、赤色光源120を流跡画像用光源として、所定のタ
イミングで駆動する。
【0051】このように、三分岐ファイバ束を用いる
と、図12のLEDを交互に並べた光源よりも、更に密
に配列でき、明るさの一様性も向上する。なお、光源1
12,116のキセノン光源113,117は、緑色L
ED,青色LEDを用いて、赤色LED121と同様な
構造としてもよい。このように、三色光源として、基本
的なLEDの他に、レーザ,キセノンランプ,ハロゲン
ランプなど光量の多い光源を自由に組み合わせて利用で
きるという利点もある。
【0052】図13の三色光源において、赤色を出射す
るファイバの心線,緑色を出射するファイバの心線,青
色を出射するファイバの心線は、互いに隣接しないよう
に配列したが、心線の数が非常に多い場合は、ランダム
な配列でもよい。図13の光源の場合も、発光する光が
可視光に限られないことは、上記実施例で既に述べた通
りである。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、流速の大きい領域で
は、1組の画像データから注目するトレーサの始点像と
終点像とが十分分離して得られるので、流速を精度良く
求めることができる。一方、流速の小さい領域では、1
組の画像データにおける始点画像と終点画像とは、重な
ってしまうので、1組の画像データのみからは、流速を
精度良く求めることができないが、N組の連続する画像
データを用い、終点像と始点像との重なりを利用し、注
目するトレーサを追跡すると、十分分離した始点画像と
終点画像とが得られ、測定精度も向上する。
【0054】また、1組の画像獲得のための露光時間を
短くできるので、低速時の長時間露光によるハレーショ
ンの問題や、逆に高速時のトレーサ像の光量不足の問題
も発生しない。さらに、始点像,終点像を得るための光
源強度に比べて、流跡像を得るための光源強度を小さく
したので、露光のアンバランスによるハレーションも発
生しない。
【0055】さらに、トレーサの移動が直線とみなせる
時間範囲のみで、トレーサ像の対応付けが可能となるの
で、トレーサ速度の算出精度が向上する。
【0056】流速に分布がある場合でも、正確な流速測
定が可能となる。すなわち、移動速度の速いトレーサに
ついては、トレーサ像を追跡し過ぎて速度検出の精度が
低下することがない。一方、移動速度の遅いトレーサに
ついては、多数の画像についてトレーサ像を追跡するの
で、速度検出精度の低下を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流速計測装置の一実施例の系統構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の流速計測装置における画像取り込みのタ
イミングの一例を示すタイミングチャートである。
【図3】図1の流速計測装置において獲得した画像の一
例を示す図である。
【図4】図1の流速計測装置における画像処理の手順を
示すフローチャートである。
【図5】獲得した画像から有効トレーサの画像を選択す
る処理を説明する図である。
【図6】選択した有効トレーサの画像の一例を示す図で
ある。
【図7】選択した有効トレーサの画像をフィールド間で
接続する処理を説明する図である。
【図8】選択した有効トレーサの画像をフィールド間で
画像対応付けする処理を説明する図である。
【図9】フィールド間で画像対応付けする従来の処理の
一例を説明する図である。
【図10】図9の従来の画像対応付けする処理における
トレーサ画像の明るさの変化を示す図である。
【図11】図2とは異なる三色光源の発光タイミングの
一例を示すタイミングチャートである。
【図12】図1の流速計測装置に用いる三色光源の他の
構成の一例を示す図である。
【図13】図1の流速計測装置に用いる三色光源の別の
構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 流体 1a 流体1の流れを示す流線 1b 流体1の渦 2 翼 3 トレーサ 4 三色光源 5 赤色光源 6 緑色光源 7 青色光源 8 光源ドライバ 9 カラーCCDカメラ 10 タイミングトリガ発生装置 11 画像取り込み回路 12 記憶装置 13 画像処理装置 30 トレーサ 30a 赤色画像 30b 緑色画像 30c 青色画像 51 フィールド画像 51a 処理領域 52 フィールド画像 52a 処理領域 53 フィールド画像 53a 処理領域 54 フィールド画像 54a 処理領域 61 三色画像の組 62 有効トレーサの三色画像の組 63 有効トレーサの三色画像の組 64 三色画像の組 65 有効トレーサの三色画像の組 66 有効トレーサの三色画像の組 67 三色画像の組 68 有効トレーサの三色画像の組 69 三色画像の組 70 有効トレーサの三色画像の組 71 フィールド連結画像 72 フィールド連結画像 73 フィールド連結画像 74 フィールド連結画像 81 重ね合わせ画像 82 重ね合わせ画像 83 重ね合わせ画像 100 LED三色光源 101 基板 102 赤色LED 103 緑色LED 104 青色LED 105 LED光源ドライバ 110 三分岐ファイバ束 110a 三分岐ファイバの分岐側のファイバ束 110b 三分岐ファイバの分岐側のファイバ束 110c 三分岐ファイバの分岐側のファイバ束 112 緑色光源 113 キセノン光源 114 緑色フィルタ 115 レンズ 116 青色光源 117 キセノン光源 118 青色フィルタ 119 レンズ 120 赤色光源 121 赤色LED 122 光源ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 祐司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 菅原 弘之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大津 誠 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 安田 桂子 茨城県つくば市千現二丁目1番1号 宇宙 開発事業団 宇宙環境利用システム本部 宇宙実験グループ内 (72)発明者 今井 良二 茨城県つくば市千現二丁目1番1号 宇宙 開発事業団 宇宙環境利用システム本部 宇宙環境利用研究センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレーサを測定対象の流体に含ませ、前
    記トレーサを含む前記流体を画像取得装置の露光時間内
    に所定の時間間隔で間欠照明し、取得画像からトレーサ
    の移動量を計算し前記流体の流速を求める方法におい
    て、 第1,第2,第3の光による3枚1組の画像を取得する
    所定露光時間の露光開始直後に前記第1の波長の光をパ
    ルス発光させ、露光終了直前に前記第2の波長の光をパ
    ルス発光させ、前記第3の波長の光を少なくとも第1の
    光の発光直後から第2の光の発光直前まで連続発光させ
    ることを繰り返しながら複数組の画像を連続的に取得
    し、 得られた複数組の画像のひと組の中のトレーサの画像の
    うち第1の光,第2の光,第3の光によるトレーサの画
    像が少なくとも部分的に重なり合うトレーサの画像を同
    一のトレーサの画像として対応付け、 かつ、第j組目の画像とj+1組目の画像について、前
    記第j組目の画像内のトレーサの画像のうち第2の光に
    よるトレーサの画像が前記第j+1組目の画像内の第1
    の光によるトレーサの画像と少なくとも部分的に重なる
    トレーサの画像を同一のトレーサの画像として対応付け
    ることを繰り返し、 第m組の画像における第1の光によるトレーサの画像と
    第n組(m<n)の画像における第2の光による前記ト
    レーサの画像の像面上での距離をm組とn組の画像間の
    トレーサ移動距離とし、 第m組目と第n組目の画像間でのトレーサ移動距離を算
    出し、 当該トレーサ移動距離と移動するに要した時間とから流
    速を算出することを特徴とする流速計測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流速計測方法におい
    て、 前記取得画像間のトレーサを所定数N組の画像間で対応
    付けし、 N組の画像のすべてに前記トレーサの画像がある場合に
    は、N組の最初の組と最後の組との画像間の移動距離か
    ら流速を算出し、 N組の画像の一部の連続する組に前記トレーサの画像が
    ある場合には、その最初の組と最後の組との画像間の移
    動距離から流速を算出することを特徴とする流速計測方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の流速計測方法におい
    て、 前記取得画像間のトレーサの対応付けは、N組の画像間
    の対応付けで前記トレーサの移動距離が一定値Lを越え
    る場合には、対応付けを開始した組と前記トレーサの移
    動距離が最初にLを越えた組までの移動距離から流速を
    算出し、 Lを越えない場合でN組の画像のすべてに前記トレーサ
    の画像がある場合には、N組の最初の組と最後の組との
    画像間の移動距離から流速を算出し、 Lを越えない場合でN組の画像の一部の連続するm組に
    前記トレーサの画像がある場合には、Mを所定の整数と
    してm>Mのときのみ、その最初の組と最後の組との画
    像間の移動距離から流速を算出することを特徴とする流
    速計測方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項に記載
    の流速計測方法において、 取得画像の視野内に少なくとも前記第1の光,第3の光
    によるトレーサの画像が完全に入る幅だけ視野外縁より
    も内側に処理領域を設け、 前記処理領域に少なくともその一部が含まれるトレーサ
    画像のみを処理の対象とすることを特徴とする流速計測
    方法。
  5. 【請求項5】 測定対象流体中のトレーサと、 前記トレーサで散乱される光を波長によって選別し各波
    長ごとの画像として連続的に取得する画像取得手段と、 前記画像取得手段が三波長画像を取得する所定の露光時
    間内に、露光開始直後に第1の光をパルス発光させ、露
    光終了直前に第2の光をパルス発光させ、少なくとも第
    1の光の発光直後に発光開始し第2の光の発光直前まで
    第3の光を発光を連続発光させる光源駆動回路と前記光
    源駆動回路によって駆動され波長の互いに異なる3種類
    の光を発する一組の三色光源と、 前記画像取得手段により取得された複数組の連続画像1
    組の中のトレーサの画像のうち第1の光,第2の光,第
    3の光によるトレーサの画像が少なくとも部分的に重な
    り合うトレーサの画像を同一のトレーサの画像として対
    応付け、かつ、第j組目の画像とj+1組目の画像につ
    いて、前記第j組目の画像内のトレーサの画像のうち第
    2の光によるトレーサの画像が前記第j+1組目の画像
    内の第1の光によるトレーサの画像と少なくとも部分的
    に重なるトレーサの画像を同一のトレーサの画像として
    対応付けることを繰り返し、第m組の画像における第1
    の光によるトレーサの画像と第n組(m<n)の画像に
    おける第2の光によるトレーサの画像の像面上での距離
    をm組とn組の画像間のトレーサ移動距離として、第m
    組目と第n組目の画像間のトレーサ移動距離を算出し、
    これと移動するに要した時間から流速を算出する画像処
    理装置とからなる流速計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の流速計測装置におい
    て、 前記三色光源が、波長の異なる第1の光,第2の光,第
    3の光を発する光源と前記光源からの3種の光を伝える
    少なくとも3本の芯線からなるファイバ束とからなり、 前記3種の光を伝えるファイバの心線が、前記ファイバ
    束の出口において互いに局在することなく密に並んでい
    ることを特徴とする流速計測装置。
JP23057997A 1997-08-27 1997-08-27 流速計測方法および流速計測装置 Expired - Fee Related JP3559816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23057997A JP3559816B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 流速計測方法および流速計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23057997A JP3559816B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 流速計測方法および流速計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164359A true JPH1164359A (ja) 1999-03-05
JP3559816B2 JP3559816B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=16909959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23057997A Expired - Fee Related JP3559816B2 (ja) 1997-08-27 1997-08-27 流速計測方法および流速計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3559816B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275928A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyota Motor Corp 金型絞り流入量測定装置
WO2008156022A1 (ja) * 2007-06-18 2008-12-24 Yasunori Onozuka 物体を測定する方法及び装置
JP2012516432A (ja) * 2009-01-30 2012-07-19 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト 物体の振動特性の測定
WO2018021035A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、内視鏡システム、並びにプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6540261B2 (ja) * 2015-06-18 2019-07-10 株式会社ジェイテクト 高速度撮像システム及び高速度撮像方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275928A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Toyota Motor Corp 金型絞り流入量測定装置
WO2008156022A1 (ja) * 2007-06-18 2008-12-24 Yasunori Onozuka 物体を測定する方法及び装置
JP2012516432A (ja) * 2009-01-30 2012-07-19 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト 物体の振動特性の測定
WO2018021035A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、内視鏡システム、並びにプログラム
JPWO2018021035A1 (ja) * 2016-07-26 2019-05-09 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、内視鏡システム、並びにプログラム
US11457801B2 (en) 2016-07-26 2022-10-04 Sony Corporation Image processing device, image processing method, and endoscope system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3559816B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2006303562B2 (en) Method and device for inspecting a traveling wire cable
US8358463B2 (en) Micro particle image velocimetry, and particle image-capturing method thereof
EP2569757B1 (de) Bewegungsanalyse- und/oder -verfolgungssystem
EP3004813A2 (en) Low cost optical high speed discrete measurement system
DE112015000863T5 (de) Abbildungsvorrichtung, Endoskopvorrichtung und Mikroskopvorrichtung
US20090003815A1 (en) Multi Color Autofocus Apparatus and Method
CN108848320A (zh) 深度检测系统及其曝光时间调整方法
CN105848553A (zh) 光扫描型观察装置
US3714372A (en) Method and apparatus for counting and classifying microscopic particles
JP3559816B2 (ja) 流速計測方法および流速計測装置
Evans et al. High‐speed photographs of lightning at close range
CN109565553A (zh) 投光摄像装置及投光摄像方法
CN112352169A (zh) 用于检测环境的方法和设备以及具有这种设备的车辆
US8885036B2 (en) Process, lighting equipment and system for the optical detection of moving objects
CN106706956A (zh) 一种记录空气速度场信息的装置及方法
JP3012647B1 (ja) 流速測定方法並びにその装置
JP4064556B2 (ja) 降雨雪状況検出方法およびその装置
KR100239622B1 (ko) 배선패턴선폭측정장치
JPS63298065A (ja) 物体の速度測定装置
CN115687911A (zh) 基于脉冲信号的信号灯检测方法、装置和系统
WO2010097211A1 (en) Method and device for monitoring the state of a traffic light
CN106461375A (zh) 确定至少一个插塞接触部的位置和/或定向的方法和设备
CN205249353U (zh) 一种记录物体运动信息的装置
CN106713733B (zh) 一种记录物体运动信息的装置及方法
CN115469115B (zh) 一种荧光探测方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040330

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040409

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A521 Written amendment

Effective date: 20040423

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Effective date: 20040409

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040413

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees