JPH1163249A - 粉体通路開閉装置 - Google Patents

粉体通路開閉装置

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JPH1163249A
JPH1163249A JP24608797A JP24608797A JPH1163249A JP H1163249 A JPH1163249 A JP H1163249A JP 24608797 A JP24608797 A JP 24608797A JP 24608797 A JP24608797 A JP 24608797A JP H1163249 A JPH1163249 A JP H1163249A
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air
casing
powder
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Yasuo Kumakura
康雄 熊倉
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Kumakura Industry Co Ltd
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Kumakura Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド部材の摺動時における摩擦低減と、
スライド部材の停止時におけるシール性向上とを両立さ
せる。 【解決手段】 粉体通路開閉装置1は、ケーシング4内
に摺動可能に収容されたスライド部材13と、両者4,
13の接触箇所に取付けられた弾性シール部材23とを
備える。スライド部材13は透孔16を有する連通部1
7と板状の遮断部18とからなり、遮断部18によりケ
ーシング4の開口8を塞ぐ閉鎖位置と、透孔16を開口
8に略合致させる開放位置との間で往復動する。弾性シ
ール部材23において開口8の周りに円環状の空気溜め
室26を形成する。さらに空気圧変更手段を設け、スラ
イド部材13が閉鎖位置及び開放位置のいずれかに停止
させられているときの空気溜め室26内の空気圧を、ス
ライド部材13摺動時の空気圧よりも高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気の流れを利用
してセメント等の粉体を輸送する粉体通路の途中に設け
られ、その粉体通路を開放及び閉鎖する粉体通路開閉装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気の流れを利用してセメン
ト等の粉体を輸送する場合、粉体の通路を開放及び閉鎖
する装置が用いられる。同装置には種々のタイプがある
が、その1つとして、本出願人が先に提案した「粉体用
仕切弁装置(特願平8−231346号)」がある。
【0003】この装置はケーシング及びスライド部材を
備えている。ケーシングは、粉体通路の一部を構成する
開口を有している。スライド部材は、前記開口と略同一
断面形状の透孔を有する連通部と、同開口を塞ぐ大きさ
の遮断部とを備えている。スライド部材はケーシング内
に摺動可能に収容されており、遮断部により開口を塞ぐ
閉鎖位置と、連通部の透孔を開口に略合致させる開放位
置との間で往復動する。この装置によると、スライド部
材が閉鎖位置へ摺動させられたとき、開口が遮断部によ
って閉鎖され、粉体の輸送が停止させられる。これとは
逆に、スライド部材が開放位置へ摺動させられると、透
孔が開口に略合致する。開口が開放させられ、粉体の輸
送が可能となる。
【0004】さらに、上記装置では、ケーシングのスラ
イド部材との接触箇所に、ウレタン樹脂からなる弾性シ
ール部材が設けられている。この弾性シール部材の主な
機能は、スライド部材及びケーシング間の気密性(シー
ル性)を高め、ここから粉体輸送用の空気が洩れ出るの
を防止することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した弾性シール部
材を用いたシール構造では、その厚みを増す等して弾性
シール部材をスライド部材に強く接触させることが有効
である。しかし、このようにすると、接触にともなう圧
力が常に高くなりシール性が向上する反面、スライド部
材の摺動時における同スライド部材と弾性シール部材と
の摩擦抵抗が増大する。その結果、スライド部材の摺動
が妨げられたり、接触部分が摩耗したりするという不具
合がある。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その解決しようとする課題は、スライド部材
の摺動時における摩擦低減と、スライド部材の停止時に
おけるシール性向上とを両立させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、粉体通路の一部を構成する開口を有するケーシ
ングと、前記開口と略同一断面形状の透孔を有する連通
部、及び同開口を塞ぐ大きさの遮断部を備え、前記遮断
部により開口を塞ぐ閉鎖位置と、前記連通部の透孔を開
口に略合致させる開放位置との間で往復動し得るよう
に、前記ケーシング内に摺動可能に収容されたスライド
部材と、少なくとも前記ケーシングのスライド部材との
接触箇所に取付けられた弾性シール部材と、前記弾性シ
ール部材内において前記開口の周囲に設けられた空気溜
め室と、前記スライド部材が閉鎖位置及び開放位置のい
ずれかに停止させられているときの空気溜め室内の空気
圧を、同スライド部材が摺動させられているときの空気
溜め室内の空気圧よりも高くする空気圧変更手段とを備
えている。
【0008】上記第1の発明によると、スライド部材が
開放位置に停止させられた状態では、連通部の透孔がケ
ーシングの開口に略合致する。開口を通じて粉体通路が
開放され、空気の流れを利用した粉体の輸送が可能とな
る。これとは逆に、スライド部材が閉鎖位置に停止させ
られた状態では、開口が遮断部によって塞がれ、粉体の
輸送が停止させられる。開放位置から閉鎖位置への切替
え、又は閉鎖位置から開放位置への切替えは、スライド
部材がケーシング内で摺動させられることにより行われ
る。
【0009】スライド部材には弾性シール部材が接触す
るが、その接触にともなう圧力はスライド部材の停止時
と摺動時とで異なる。詳しくは、スライド部材が閉鎖位
置及び開放位置のいずれかで停止させられているときに
は、空気溜め室内の空気圧は、空気圧変更手段により、
同スライド部材が摺動させられているときの空気溜め室
内の空気圧よりも高くされる。弾性シール部材において
空気溜め室の近傍部分は、同空気溜め室内の空気圧の上
昇に従い強制的に膨張させられる。空気圧が高くなるほ
ど膨張量が多くなり、弾性シール部材がスライド部材に
強く接触する。この場合、弾性シール部材のスライド部
材との接触にともなう圧力は、スライド部材が停止して
いるときの方が摺動しているときよりも高い。別の表現
をすると、互いに接触している弾性シール部材とスライ
ド部材との間には摩擦が生ずるが、この摩擦はスライド
部材の停止時よりも摺動時の方が小さくなる。
【0010】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記空気圧変更手段は、前記スライド
部材が閉鎖位置及び開放位置のいずれかに停止させられ
るときに前記空気溜め室に高圧空気を供給し、同スライ
ド部材が摺動させられるときには前記空気溜め室内の空
気を排出させるものである。
【0011】上記第2の発明によると、スライド部材が
閉鎖位置及び開放位置のいずれかに停止させられるとき
には、空気圧変更手段によって空気溜め室に高圧空気が
供給される。この供給により空気溜め室内の空気圧が高
くなる。これとは逆にスライド部材が摺動させられると
きには、空気溜め室内の空気が排出される。この排出に
より空気溜め室の空気圧が低下する。このようにして、
スライド部材の停止時と摺動時とで空気溜め室内の空気
圧が大きく変化させられる。これにともない弾性シール
部材の膨張量の差が大きくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。
【0013】図1(a),(b)及び図2に示すよう
に、本実施形態の粉体通路開閉装置(以下、単に「開閉
装置」という)1は、空気の流れを利用してセメント等
の粉体を輸送するための輸送管2の途中に設けられて、
その輸送管2内の粉体通路3を開放及び閉鎖するもので
ある。開閉装置1はケーシング4、スライド部材13及
びアクチュエータとしての空気圧シリンダ19を備えて
いる。ケーシング4は本体部5と、その上側に固定され
た上部収容部6と、本体部5の下側に固定された下部収
容部7とを備えている。本体部5には、前記粉体通路3
の一部を構成する円筒状の開口8が設けられている。開
口8は前後方向(図1(b)の左右方向)に延びてお
り、その両端部外周には、多数個の孔9を有するフラン
ジ11,12がそれぞれ形成されている。これらの孔9
には、フランジ11,12を輸送管2に連結するための
ボルト(図示略)が挿通される。
【0014】スライド部材13はケーシング4内に垂直
方向への往復動可能に収容されている。より詳しくは、
本体部5には、一対の支持部14,15が互いに前後方
向に離間した状態で設けられており、これらの間にスラ
イド部材13が摺動可能に挿通されている。スライド部
材13は、開口8と略同一断面形状(この場合、円形)
の透孔16を有する連通部17と、連通部17の上側に
位置し、かつ同開口8を塞ぐ大きさの遮断部18とから
なり、全体として縦長の板状をなしている。別の表現を
すると、スライド部材13は、縦長の板材の下半部に円
形の透孔16をあけたような形状をなしている。スライ
ド部材13は、図1(a),(b)及び図2に示すよう
に、遮断部18により開口8を塞ぐ閉鎖位置と、図3に
示すように、連通部17の透孔16を開口8に略合致さ
せる開放位置との間で往復動する。閉鎖位置では連通部
17が下部収容部7内に収容され、開放位置では遮断部
18が上部収容部6内に収容される。
【0015】空気圧シリンダ19は、圧縮空気のもつエ
ネルギを機械的な往復直線運動に変換する装置であり、
シリンダ21、ピストン(図示略)及びピストンロッド
22を備えている。シリンダ21は垂直方向に細長い形
状をなしており、上部収容部6の上端に取付けられてい
る。ピストンはシリンダ21内に収容されており、その
シリンダ21内の空気の圧力に応じて垂直方向へ往復動
させられる。ピストンロッド22はピストンに連結され
ており、そのピストンの往復動にともないシリンダ21
から出没する。ピストンロッド22の下端部は遮断部1
8に連結されている。
【0016】さらに、ケーシング4とスライド部材13
との接触箇所におけるシール性向上、耐摩耗性向上等を
目的として、以下の工夫がなされている。スライド部材
13の前面及び後面にはウレタン樹脂よりなる被膜(図
示略)が形成されている。ウレタン樹脂にはゴムに似た
弾性があり、摩擦が小さく、耐摩耗性に優れるという特
徴がある。また、本体部5には、筒状部24及び板状部
25を有し、かつ全体がウレタン樹脂によって一体形成
された前後一対の弾性シール部材23が取付けられてい
る。各筒状部24は開口8の内周面に装着され、その内
周面の全面を覆っている。各板状部25は各筒状部24
の外周に形成されており、支持部14,15に装着され
ている。板状部25は、各支持部14,15において対
向する支持部15,14側の面(前側の支持部14であ
れば後面、後側の支持部15であれば前面)を被覆して
いる。これらの板状部25によって被覆された面は、仮
に板状部25がなければスライド部材13と接触するこ
とになる面である。
【0017】各板状部25における開口8の周囲であっ
て、その開口8寄りの箇所には、円環状をなし、かつ楕
円形の断面形状を有する空気溜め室26が設けられてい
る。各板状部25における空気溜め室26の前後の部分
は他の箇所よりも薄く、弾性変形しやすくなっている。
図2に示すように、各空気溜め室26と、ケーシング4
の外部に配置されたコンプレッサ27とは配管28によ
って接続されている。配管28の途中には、コンプレッ
サ27によって圧縮された高圧空気を一時的に貯留する
圧力タンク29と、電磁式の切替え弁31とが設けられ
ている。切替え弁31は3つのポートを有しており、そ
の1つが大気に開放され、残りのポートが圧力タンク2
9及び空気溜め室26にそれぞれ接続されている。切替
え弁31は通電時には圧力タンク29及び空気溜め室2
6間を連通させ、非通電時には前記連通状態を遮断する
とともに、空気溜め室26を大気に開放させる。そし
て、前述した配管28、コンプレッサ27、圧力タンク
29及び切替え弁31によって空気圧変更手段が構成さ
れている。
【0018】次に、本実施形態の開閉装置1の作用及び
効果について説明する。
【0019】図3はスライド部材13が開放位置で停止
している状態を示している。この状態では、ピストンロ
ッド22の大部分がシリンダ21内に没入し、遮断部1
8が上部収容部6内に収容されている。また、連通部1
7が本体部5内に位置し、透孔16が開口8に略合致し
ている。開口8、ひいては粉体通路3が連通部17によ
って開放され、空気の流れを利用した粉体の輸送が可能
である。また、この状態では切替え弁31の通電によ
り、圧力タンク29及び前後両空気溜め室26間が連通
させられる。両空気溜め室26へ高圧空気が供給され、
同空気溜め室26内の気圧が上昇する。弾性シール部材
23における空気溜め室26の近傍部分が強制的に膨張
させられて、連通部17の透孔16の周囲に圧接する。
圧接箇所は開口8の周囲でもある。従って、弾性シール
部材23と連通部17とのシール性が高まり、粉体通路
3内を流れる空気が両者23,17の隙間から外部(粉
体通路3の外)へ漏れ出るのを確実に防止できる。
【0020】スライド部材13を前記開放位置から閉鎖
位置へ摺動させる際には、切替え弁31への通電を停止
し、空気溜め室26を大気に開放させる。すると、空気
溜め室26内に封入されていた高圧空気が放出され、同
空気溜め室26内の空気圧が低下する。弾性シール部材
23において膨張していた部分が収縮し元の状態に戻
り、弾性シール部材23のスライド部材13に対する圧
接力が弱まる。この状態で、ピストンロッド22をシリ
ンダ21から下方へ突出させる。この突出動作にともな
い、スライド部材13が弾性シール部材23に接触した
状態で下動する。この摺動時におけるスライド部材13
と弾性シール部材23との間の摩擦は、前記開放位置で
の停止時における摩擦よりも小さい。連通部17が下部
収容部7内に入り込み、遮断部18が本体部5内に入り
込む。図1(a),(b)及び図2で示すように、スラ
イド部材13が閉鎖位置に至ったところで、ピストンロ
ッド22の突出動作を停止させる。
【0021】スライド部材13が閉鎖位置で停止させら
れると、開口8、ひいては粉体通路3が遮断部18によ
って塞がれ、粉体の輸送が停止させられる。この状態で
は切替え弁31に通電し、圧力タンク29及び空気溜め
室26間を連通させる。高圧空気の供給により前後両空
気溜め室26内の気圧が上昇し、弾性シール部材23が
開口8の周りにおいて強制的に円環状に膨張させられ
て、遮断部18の前後両面に圧接する。従って、弾性シ
ール部材23とスライド部材13とのシール性が高ま
り、遮断部18によって閉鎖された粉体通路3内の空気
が両者23,13の隙間から外部へ漏れ出るのを確実に
防止できる。
【0022】スライド部材13を閉鎖位置から開放位置
へ摺動させる際には、前述した開放位置から閉鎖位置へ
の摺動の場合と同様に、切替え弁31への通電を停止
し、空気溜め室26を大気に開放させる。すると、空気
溜め室26内の高圧空気が放出され、同空気溜め室26
内の気圧が低下し、弾性シール部材23において膨張し
ていた部分が収縮し元の状態に戻る。弾性シール部材2
3のスライド部材13に対する圧接力が弱まる。この状
態で、ピストンロッド22をシリンダ21内へ没入させ
る。この没入動作にともない、スライド部材13が弾性
シール部材23に接触した状態で上動する。この摺動時
におけるスライド部材13と弾性シール部材23との摩
擦は、前記開放位置又は閉鎖位置での停止時における摩
擦よりも小さい。連通部17が本体部5内に入り込み、
遮断部18が上部収容部6内に入り込む。図3で示すよ
うに、スライド部材13が開放位置に至ったところで、
ピストンロッド22の没入動作を停止させる。
【0023】このように本実施形態によると、スライド
部材13の開放位置又は閉鎖位置での停止時には、弾性
シール部材23の一部を膨張させてスライド部材13に
圧接させ、シール性を高めることができる。また、スラ
イド部材13の摺動時には膨張部分を収縮させて元の状
態に戻し、摩擦を小さくして、スライド部材13をスム
ーズに摺動させることができる。
【0024】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。
【0025】(a)単に開口8を開放及び閉鎖するだけ
ならば、スライド部材13を遮断部18のみによって構
成し、ケーシング4を上部収容部6及び本体部5のみに
よって構成することも考えられる。この場合、スライド
部材13を本体部5内で停止させれば開口8が塞がれ、
スライド部材13を上部収容部6内で停止させれば開口
8が開放される。しかし、開口8が開放されたときに、
前後両支持部14,15に部分的に隙間が生ずる。この
隙間に粉体が入り込んで堆積すると、スライド部材13
の支持部14,15に対するシール性が低下する。これ
に対し、本実施形態では、開口8の開放時には連通部1
7が両支持部14,15間に位置し、開口8の閉鎖時に
は遮断部18が両支持部14,15間に位置する。両支
持部14,15間に隙間が生じにくく、ここに粉体が入
り込んで堆積するのを防止できる。従って、粉体の堆積
に起因して、開口8閉鎖時のシール性が損なわれること
がない。
【0026】(b)スライド部材13の表面に形成され
たウレタン樹脂の被膜は、摺動時におけるスライド部材
13と弾性シール部材23との摩擦を小さくする。この
ため、スライド部材13のよりスムーズな摺動が可能と
なる。また、また、ウレタン樹脂自体摩耗しにくいの
で、長期間にわたって前述した効果を持続できる。
【0027】(c)スライド部材13が開放位置及び閉
鎖位置のいずれかで停止させられたときには、各板状部
25における空気溜め室26の近傍部分が大きく膨張す
る。膨張する箇所は、両板状部25において互いに対向
する箇所である。そして、これらの膨張部分がスライド
部材13の前後両面に圧接する。従って、スライド部材
13には、その両側から膨張にともなう圧力が略均等に
加わることとなる。板状部25が膨張したときにも、ス
ライド部材13を両板状部25の中間位置に保持するこ
とができる。
【0028】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。
【0029】(1)アクチュエータとして、空気圧シリ
ンダ19に代えて油圧シリンダや水圧シリンダを用いて
もよい。また、手動によりスライド部材13を往復動さ
せるようにしてもよい。
【0030】(2)ケーシング4内におけるスライド部
材13の移動経路に複数のガイドローラを設け、それら
のガイドローラに沿ってスライド部材13を往復動させ
てもよい。
【0031】(3)筒状部24を省略する等、弾性シー
ル部材23の形状を適宜変更してもよい。ただし、変更
に際しては、ケーシング4のスライド部材13との接触
箇所である板状部25が最低限必要である。
【0032】(4)空気溜め室26の数を増減してもよ
い。減少に際しては、例えばいずれか一方の板状部25
にのみ空気溜め室26を設ける。増加に際しては、例え
ば前記実施形態での空気溜め室26の周りに、別の空気
溜め室を1つ以上追加する。
【0033】(5)空気溜め室26の断面の形状や大き
さを適宜変更してもよい。
【0034】(6)本発明の開閉装置は、セメント以外
の粉体を空気によって輸送する輸送管にも適用すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、ス
ライド部材の状況に応じて空気溜め室内の気圧を異なら
せることにより、弾性シール部材を膨張させたり収縮さ
せたりできる。閉鎖位置及び開放位置間での摺動時には
摩擦を小さくし、どちらかの位置でのスライド部材の停
止時にはシール性を高めて、粉体輸送用空気の漏れを防
止できる。
【0036】第2の発明によれば、スライド部材の停止
時と摺動時とで弾性シール部材の膨張量を大きく異なら
せることができ、第1の発明の効果をより一層確実なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態における開閉装置
の上部を示す縦断面図であり、(b)は開閉装置の中間
部から下部にかけての部分を示す縦断面図である。
【図2】開閉装置の一部を破断及び省略して示す正面図
である。
【図3】スライド部材が開放位置に停止させられたとき
の開閉装置の一部を省略して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 開閉装置 3 粉体通路 4 ケーシング 8 開口 13 スライド部材 16 透孔 17 連通部 18 遮断部 23 弾性シール部材 26 空気溜め室 27 空気圧変更手段の一部を構成するコンプレッサ 28 空気圧変更手段の一部を構成する配管 29 空気圧変更手段の一部を構成する圧力タンク 31 空気圧変更手段の一部を構成する切替え弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の流れを利用して粉体を輸送する粉
    体通路の途中に設けられ、その粉体通路を開放及び閉鎖
    する装置であって、 前記粉体通路の一部を構成する開口を有するケーシング
    と、 前記開口と略同一断面形状の透孔を有する連通部、及び
    同開口を塞ぐ大きさの遮断部を備え、前記遮断部により
    開口を塞ぐ閉鎖位置と、前記連通部の透孔を開口に略合
    致させる開放位置との間で往復動し得るように、前記ケ
    ーシング内に摺動可能に収容されたスライド部材と、 少なくとも前記ケーシングのスライド部材との接触箇所
    に取付けられた弾性シール部材と、 前記弾性シール部材内において前記開口の周囲に設けら
    れた空気溜め室と、 前記スライド部材が閉鎖位置及び開放位置のいずれかに
    停止させられているときの空気溜め室内の空気圧を、同
    スライド部材が摺動させられているときの空気溜め室内
    の空気圧よりも高くする空気圧変更手段とを備えたこと
    を特徴とする粉体通路開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記空気圧変更手段は、前記スライド部
    材が閉鎖位置及び開放位置のいずれかに停止させられる
    ときに前記空気溜め室に高圧空気を供給し、同スライド
    部材が摺動させられるときには前記空気溜め室内の空気
    を排出させるものであることを特徴とする請求項1に記
    載の粉体通路開閉装置。
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