JPH1160315A - 第3成分を含むメタチタン酸使用の大気浄化用製品 - Google Patents
第3成分を含むメタチタン酸使用の大気浄化用製品Info
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- JPH1160315A JPH1160315A JP9221289A JP22128997A JPH1160315A JP H1160315 A JPH1160315 A JP H1160315A JP 9221289 A JP9221289 A JP 9221289A JP 22128997 A JP22128997 A JP 22128997A JP H1160315 A JPH1160315 A JP H1160315A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】セメントに対する混合が均一かつ容易に混合さ
れ、経済的であり、得られた混練物が一段と優れた大気
浄化性能を有する大気浄化用製品の提供 【解決手段】本発明の大気浄化用製品は、Na,Ca,
Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wから選択され
た少なくとも1種の金属又は金属化合物、メタチタン酸
沈殿物及びセメントからなる混練物を使用して形成した
ものであり、この大気浄化用製品としては、大気浄化用
建材、大気浄化用舗装ブロック、大気浄化用舗装構造
物、大気浄化用吸音部材等である。図1は、大気浄化用
舗装ブロック1を示し、コンクリート基層2の上にNO
x浄化性能を有する表面層3が設けられている。
れ、経済的であり、得られた混練物が一段と優れた大気
浄化性能を有する大気浄化用製品の提供 【解決手段】本発明の大気浄化用製品は、Na,Ca,
Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wから選択され
た少なくとも1種の金属又は金属化合物、メタチタン酸
沈殿物及びセメントからなる混練物を使用して形成した
ものであり、この大気浄化用製品としては、大気浄化用
建材、大気浄化用舗装ブロック、大気浄化用舗装構造
物、大気浄化用吸音部材等である。図1は、大気浄化用
舗装ブロック1を示し、コンクリート基層2の上にNO
x浄化性能を有する表面層3が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタチタン酸を使
用した大気浄化用製品に関し、更に詳しくは第3成分を
添加することにより大気中のNOX 、SOx、その他の
有害物質を除去をいっそう良好にして良好な環境を得る
ことができると共に複雑な設備を必要とすることなく安
価なメタチタン酸を使用した大気浄化用製品に関するも
のである。
用した大気浄化用製品に関し、更に詳しくは第3成分を
添加することにより大気中のNOX 、SOx、その他の
有害物質を除去をいっそう良好にして良好な環境を得る
ことができると共に複雑な設備を必要とすることなく安
価なメタチタン酸を使用した大気浄化用製品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、特にジーゼル自動車から
でる排気ガス中に含まれているNOX による大気環境の
汚染は、自動車数の増加、それに伴う交通渋滞等で増加
している。従来、このNOX のほか、SOx、その他の
有害物質(例えば、メルカプタン、硫化水素、アンモニ
ア、アミン類、アルデヒド類等)の濃度を低下させる物
質として金属酸化物が知られており、この中でも酸化チ
タン、とりわけ二酸化チタンが強い光触媒作用を有する
ことも知られている。このような二酸化チタンを利用し
てNOx、その他の有害物質を含む大気の浄化触媒が開
発されている。またこのような二酸化チタンは、耐久性
を考慮してセメント等の無機物質と混合して用いること
も知られている。
でる排気ガス中に含まれているNOX による大気環境の
汚染は、自動車数の増加、それに伴う交通渋滞等で増加
している。従来、このNOX のほか、SOx、その他の
有害物質(例えば、メルカプタン、硫化水素、アンモニ
ア、アミン類、アルデヒド類等)の濃度を低下させる物
質として金属酸化物が知られており、この中でも酸化チ
タン、とりわけ二酸化チタンが強い光触媒作用を有する
ことも知られている。このような二酸化チタンを利用し
てNOx、その他の有害物質を含む大気の浄化触媒が開
発されている。またこのような二酸化チタンは、耐久性
を考慮してセメント等の無機物質と混合して用いること
も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如くセメントに二酸化チタンの粉末を混合する場合、二
酸化チタンは、粒子を小さくして粉末化することにより
二酸化チタンの大気浄化性能を向上させることができる
反面、二酸化チタン粒子が粉末化するとセメントに混合
した場合、均一に混合することが困難であるばかりでな
く二酸化チタンの製造に複雑な設備を必要とするため経
済的でなかった。
如くセメントに二酸化チタンの粉末を混合する場合、二
酸化チタンは、粒子を小さくして粉末化することにより
二酸化チタンの大気浄化性能を向上させることができる
反面、二酸化チタン粒子が粉末化するとセメントに混合
した場合、均一に混合することが困難であるばかりでな
く二酸化チタンの製造に複雑な設備を必要とするため経
済的でなかった。
【0004】そこで、本発明者等は、セメントに二酸化
チタンの粉末を均一に混合する方法について検討するな
か、二酸化チタンの製造の中間体であるメタチタン酸が
スラリー状態(白色沈殿ケーキ)で得られる点に着目
し、この白色沈殿ケーキが充分な水分を含有しているか
ら、このまま又は少量の水を加えてスラリーとし、この
メタチタン酸スラリーとセメント等と混合することによ
り均一にかつ容易に混合されるので、余分な設備を必要
とすることがなく、また得られた混練物に大気浄化性能
があることを見出し、更に特定の第3成分である金属又
は金属化合物を加えることで大気浄化性能がいっそう向
上することを見出し、これらの知見に基づいて本発明は
なされたものである。
チタンの粉末を均一に混合する方法について検討するな
か、二酸化チタンの製造の中間体であるメタチタン酸が
スラリー状態(白色沈殿ケーキ)で得られる点に着目
し、この白色沈殿ケーキが充分な水分を含有しているか
ら、このまま又は少量の水を加えてスラリーとし、この
メタチタン酸スラリーとセメント等と混合することによ
り均一にかつ容易に混合されるので、余分な設備を必要
とすることがなく、また得られた混練物に大気浄化性能
があることを見出し、更に特定の第3成分である金属又
は金属化合物を加えることで大気浄化性能がいっそう向
上することを見出し、これらの知見に基づいて本発明は
なされたものである。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、セメントに対する混合が均一かつ容易に混合さ
れ、経済的であり、得られた混練物が一段と優れた大気
浄化性能を有する大気浄化用製品を提供することにあ
る。
題は、セメントに対する混合が均一かつ容易に混合さ
れ、経済的であり、得られた混練物が一段と優れた大気
浄化性能を有する大気浄化用製品を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の各発明により達成される。
下の各発明により達成される。
【0007】(1)Na,Ca,Mg,Pb,Nb,T
a,Pt,Sb,Wから選択された少なくとも1種の金
属又は金属化合物、メタチタン酸沈殿物及びセメントか
らなる混練物を使用して形成したことを特徴とする大気
浄化用製品。 (2)混練物が更に水を加えて得られたものであること
を特徴とする前記第1項に記載の大気浄化用製品。 (3)混練物から得られた製品が大気浄化用建材である
ことを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の大気浄
化用製品。 (4)混練物から得られた製品が大気浄化用舗装ブロッ
クであることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載
の大気浄化用製品。 (5)混練物から得られた製品が大気浄化用舗装構造物
であることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の
大気浄化用製品。 (6)混練物から得られた製品が大気浄化用吸音部材で
あることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の大
気浄化用製品。
a,Pt,Sb,Wから選択された少なくとも1種の金
属又は金属化合物、メタチタン酸沈殿物及びセメントか
らなる混練物を使用して形成したことを特徴とする大気
浄化用製品。 (2)混練物が更に水を加えて得られたものであること
を特徴とする前記第1項に記載の大気浄化用製品。 (3)混練物から得られた製品が大気浄化用建材である
ことを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の大気浄
化用製品。 (4)混練物から得られた製品が大気浄化用舗装ブロッ
クであることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載
の大気浄化用製品。 (5)混練物から得られた製品が大気浄化用舗装構造物
であることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の
大気浄化用製品。 (6)混練物から得られた製品が大気浄化用吸音部材で
あることを特徴とする前記第1項又は第2項に記載の大
気浄化用製品。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、大気浄化用製品
には、特に限定されるものではなく、大気浄化部材が硬
化した後、粉砕して粒状化した大気浄化触媒、水浄化触
媒、該大気浄化部材と他の成分(例えば砂等)と混合し
て形成される建材、舗装用ブロック、舗装構造物、吸音
部材等が包含される。また大気浄化の対象となる物質と
しては、NOX のほか、SOx、その他の有害物質(例
えば、メルカプタン、硫化水素、アンモニア、アミン
類、アルデヒド類等)が挙げられる。
には、特に限定されるものではなく、大気浄化部材が硬
化した後、粉砕して粒状化した大気浄化触媒、水浄化触
媒、該大気浄化部材と他の成分(例えば砂等)と混合し
て形成される建材、舗装用ブロック、舗装構造物、吸音
部材等が包含される。また大気浄化の対象となる物質と
しては、NOX のほか、SOx、その他の有害物質(例
えば、メルカプタン、硫化水素、アンモニア、アミン
類、アルデヒド類等)が挙げられる。
【0009】(1)本発明の大気浄化用製品は、Na,
Ca,Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wから選
択された少なくとも1種の金属又は金属化合物、メタチ
タン酸沈殿物及びセメントからなる混練物を使用して形
成したことにより、メタチタン酸とセメントと均一かつ
容易に混合され、得られた大気浄化部材は、いっそう優
れた大気浄化性能を有すると共に二酸化チタンの製造設
備の一部を使用するだけでよいので、はるかに安価に大
気浄化部材を製造することができるという優れた効果を
奏するものである。
Ca,Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wから選
択された少なくとも1種の金属又は金属化合物、メタチ
タン酸沈殿物及びセメントからなる混練物を使用して形
成したことにより、メタチタン酸とセメントと均一かつ
容易に混合され、得られた大気浄化部材は、いっそう優
れた大気浄化性能を有すると共に二酸化チタンの製造設
備の一部を使用するだけでよいので、はるかに安価に大
気浄化部材を製造することができるという優れた効果を
奏するものである。
【0010】(2)また本発明の大気浄化用製品では、
混練物が更に水を加えることによりスラリーの濃度を調
整することができ、いっそうメタチタン酸とセメントと
の混合性を調節できるばかりでなくこのスラリーを使用
することにより、二酸化チタンを出発原料として大気浄
化部材を製造するより、はるかに安価で経済的に大気浄
化用製品を得ることができるという優れた効果を奏する
ものである。
混練物が更に水を加えることによりスラリーの濃度を調
整することができ、いっそうメタチタン酸とセメントと
の混合性を調節できるばかりでなくこのスラリーを使用
することにより、二酸化チタンを出発原料として大気浄
化部材を製造するより、はるかに安価で経済的に大気浄
化用製品を得ることができるという優れた効果を奏する
ものである。
【0011】(3)更に本発明の大気浄化用製品では、
混合物から得られた製品が大気浄化用建材であることに
より、建築物の外壁等に設けて使用される。また大気浄
化用製品が、大気浄化用舗装ブロックである場合には、
舗装ブロックの表面に前記の混合物が設けられる。また
大気浄化用舗装構造物である場合には、舗装道路のアス
ファルト面に前記の混合物が設けられる。更に大気浄化
用吸音部材である場合には、吸音板の表面に被覆するか
又は吸音板の吸音材に混合して使用される。これらの製
品に適用された混練物の硬化体は、いっそう優れた大気
浄化性能を有する。
混合物から得られた製品が大気浄化用建材であることに
より、建築物の外壁等に設けて使用される。また大気浄
化用製品が、大気浄化用舗装ブロックである場合には、
舗装ブロックの表面に前記の混合物が設けられる。また
大気浄化用舗装構造物である場合には、舗装道路のアス
ファルト面に前記の混合物が設けられる。更に大気浄化
用吸音部材である場合には、吸音板の表面に被覆するか
又は吸音板の吸音材に混合して使用される。これらの製
品に適用された混練物の硬化体は、いっそう優れた大気
浄化性能を有する。
【0012】本発明において、メタチタン酸は、どのよ
うな方法で製造されたものでもよいが、好ましくは酸化
チタンの工業原料として使用されているルチル鉱、イル
メナイト鉱、チタンスラグ、合成ルチル等を用い、中間
体として得られるメタチタン酸又はメタチタン酸スラリ
ーを使用することができる。本発明に用いられるルチル
鉱は、正方晶系で金紅石と呼ばれ、TiO2 が95%程
度を含むルチル構造をしている。またイルメナイト鉱
は、FeO・TiO2 を主成分とする三方晶系である。
チタンスラグは、イルメナイト鉱を粉砕し、焼成して硫
化物を分解し、還元剤と共に溶融して鉄分を分離し、得
られたスラグを水砕してTiO2 70〜80%を含むチ
タンスラグを得る。更に合成ルチルは、イルメナイト鉱
を処理してTiO2 を95%以上としたものである。
うな方法で製造されたものでもよいが、好ましくは酸化
チタンの工業原料として使用されているルチル鉱、イル
メナイト鉱、チタンスラグ、合成ルチル等を用い、中間
体として得られるメタチタン酸又はメタチタン酸スラリ
ーを使用することができる。本発明に用いられるルチル
鉱は、正方晶系で金紅石と呼ばれ、TiO2 が95%程
度を含むルチル構造をしている。またイルメナイト鉱
は、FeO・TiO2 を主成分とする三方晶系である。
チタンスラグは、イルメナイト鉱を粉砕し、焼成して硫
化物を分解し、還元剤と共に溶融して鉄分を分離し、得
られたスラグを水砕してTiO2 70〜80%を含むチ
タンスラグを得る。更に合成ルチルは、イルメナイト鉱
を処理してTiO2 を95%以上としたものである。
【0013】本発明では、原料のルチル鉱、イルメナイ
ト鉱、チタンスラグ、合成ルチル等から酸化チタンを製
造する過程で得られる中間体であるメタチタン酸又はメ
タチタン酸スラリーを使用するが、以下にTiO2 の製
造方法の一例を硫酸法によるTiO2 の製造方法を示
す。
ト鉱、チタンスラグ、合成ルチル等から酸化チタンを製
造する過程で得られる中間体であるメタチタン酸又はメ
タチタン酸スラリーを使用するが、以下にTiO2 の製
造方法の一例を硫酸法によるTiO2 の製造方法を示
す。
【0014】硫酸法によるTiO2 の製造方法は、原
料のイルメナイト鉱を粉砕する。原料の主成分のFe
O・TiO2 やFe2 O3 を硫酸塩とする。得られた
硫酸チタニルを加水分解して含水酸化チタンの沈殿を得
る。反応式を示すと下記の如くである。
料のイルメナイト鉱を粉砕する。原料の主成分のFe
O・TiO2 やFe2 O3 を硫酸塩とする。得られた
硫酸チタニルを加水分解して含水酸化チタンの沈殿を得
る。反応式を示すと下記の如くである。
【0015】TiOSO4 +2H2 O = TiO
(OH)2 +H2 SO4
(OH)2 +H2 SO4
【0016】濾過・洗浄した後、TiO(OH)2 を
分離する。更にリパブルして所望のスラリーを形成す
る。ついで、900〜1000℃で焼成すると、Ti
O2 が得られる。
分離する。更にリパブルして所望のスラリーを形成す
る。ついで、900〜1000℃で焼成すると、Ti
O2 が得られる。
【0017】本発明の大気浄化部材の製造方法では、前
記硫酸法によるTiO2 の製造過程で中間体として得ら
れるメタチタン酸(TiO(OH)2 )を出発原料とし
て用いて各種の用途に使用される大気浄化部材を製造す
ることにあり、このようにして得られたメタチタン酸
は、アナターゼ構造の微結晶の集合体である。
記硫酸法によるTiO2 の製造過程で中間体として得ら
れるメタチタン酸(TiO(OH)2 )を出発原料とし
て用いて各種の用途に使用される大気浄化部材を製造す
ることにあり、このようにして得られたメタチタン酸
は、アナターゼ構造の微結晶の集合体である。
【0018】本発明の大気浄化用製品を製造するための
混練物を製造する際、メタチタン酸スラリーを原料とし
て使用するが、このメタチタン酸スラリーとは、メタチ
タン酸の沈殿物、硫酸チタニルから形成されたメタチタ
ン酸液、メタチタン酸の沈殿物に水を加えて形成された
スラリーを含む。本発明では、メタチタン酸の沈殿物を
直接用いることもでき、またこのメタチタン酸の沈殿物
に水を加えてスラリー粘度を調節して使用してもよい。
混練物を製造する際、メタチタン酸スラリーを原料とし
て使用するが、このメタチタン酸スラリーとは、メタチ
タン酸の沈殿物、硫酸チタニルから形成されたメタチタ
ン酸液、メタチタン酸の沈殿物に水を加えて形成された
スラリーを含む。本発明では、メタチタン酸の沈殿物を
直接用いることもでき、またこのメタチタン酸の沈殿物
に水を加えてスラリー粘度を調節して使用してもよい。
【0019】本発明では、メタチタン酸の沈殿物、即ち
メタチタン酸(TiO(OH)2 )を使用してセメント
混練物を形成する場合、以下の(イ)〜(ヘ)の方法が
用いられる。(イ)メタチタン酸(TiO(OH)2 )
を水に添加してメタチタン酸スラリーを形成し、このス
ラリーをセメントと混合する方法、(ロ)メタチタン
酸、水及びセメントの3成分を加えて同時に混合する方
法、この場合は、(a)メタチタン酸、水、セメントの
順に加えて同時に混合する方法、(b)メタチタン酸に
セメントを加え、ついで水を加えて同時に混合する方
法、(c)セメントと水を加え、ついでメタチタン酸を
加えて同時に混合する方法があり、これらのいずれでも
よい。
メタチタン酸(TiO(OH)2 )を使用してセメント
混練物を形成する場合、以下の(イ)〜(ヘ)の方法が
用いられる。(イ)メタチタン酸(TiO(OH)2 )
を水に添加してメタチタン酸スラリーを形成し、このス
ラリーをセメントと混合する方法、(ロ)メタチタン
酸、水及びセメントの3成分を加えて同時に混合する方
法、この場合は、(a)メタチタン酸、水、セメントの
順に加えて同時に混合する方法、(b)メタチタン酸に
セメントを加え、ついで水を加えて同時に混合する方
法、(c)セメントと水を加え、ついでメタチタン酸を
加えて同時に混合する方法があり、これらのいずれでも
よい。
【0020】(ハ)メタチタン酸にセメントを加えて混
合し、更に水を加えて混合する方法、(ニ)セメントに
水を加えて混合し、ついでメタチタン酸を加えて混合す
る方法のいずれの順序で混合してもよい。(ホ)原料と
して、硫酸チタニルから得られたメタチタン酸スラリー
をそのまま用い、このメタチタン酸スラリーにセメント
を添加して混合する方法等が挙げられる。このメタチタ
ン酸スラリーの濃度は、35%前後である。(ヘ)原料
として硫酸チタニルから得られたスラリーを60℃〜6
00℃、望ましくは80℃〜200℃で乾燥し、セメン
ト又はセメントクリンカーへ添加し、同時に粉砕混合
し、これに水及び/又は骨材を添加する方法等が挙げら
れる。
合し、更に水を加えて混合する方法、(ニ)セメントに
水を加えて混合し、ついでメタチタン酸を加えて混合す
る方法のいずれの順序で混合してもよい。(ホ)原料と
して、硫酸チタニルから得られたメタチタン酸スラリー
をそのまま用い、このメタチタン酸スラリーにセメント
を添加して混合する方法等が挙げられる。このメタチタ
ン酸スラリーの濃度は、35%前後である。(ヘ)原料
として硫酸チタニルから得られたスラリーを60℃〜6
00℃、望ましくは80℃〜200℃で乾燥し、セメン
ト又はセメントクリンカーへ添加し、同時に粉砕混合
し、これに水及び/又は骨材を添加する方法等が挙げら
れる。
【0021】本発明では、メタチタン酸に水を加えてメ
タチタン酸スラリーを形成する場合、スラリー濃度は、
20%〜80%であることが好ましく、この範囲におい
てメタチタン酸スラリーはセメントと十分均一に混合す
ることができる。更に本発明では、第3成分としてN
a,Ca,Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wか
ら選択された少なくとも1種の金属又は金属化合物が添
加されており、特に好ましくは、Nb,Ta,Ca,S
b,Wである。この金属化合物としては、酸素酸塩、硫
酸塩、酸化物等を用いることができるが、好ましくは酸
素酸塩である。これらの化合物の添加時期は、特に限定
されるものではなく、前述のメタチタン酸(TiO(O
H)2 )を使用してセメント混練物を形成する場合の工
程のいずれの時期に添加してもよく、(イ)〜(ヘ)の
方法のどの工程にも添加することができる。
タチタン酸スラリーを形成する場合、スラリー濃度は、
20%〜80%であることが好ましく、この範囲におい
てメタチタン酸スラリーはセメントと十分均一に混合す
ることができる。更に本発明では、第3成分としてN
a,Ca,Mg,Pb,Nb,Ta,Pt,Sb,Wか
ら選択された少なくとも1種の金属又は金属化合物が添
加されており、特に好ましくは、Nb,Ta,Ca,S
b,Wである。この金属化合物としては、酸素酸塩、硫
酸塩、酸化物等を用いることができるが、好ましくは酸
素酸塩である。これらの化合物の添加時期は、特に限定
されるものではなく、前述のメタチタン酸(TiO(O
H)2 )を使用してセメント混練物を形成する場合の工
程のいずれの時期に添加してもよく、(イ)〜(ヘ)の
方法のどの工程にも添加することができる。
【0022】本発明では、第3成分の添加は、メタチタ
ン酸に対する活性化量加えればよく、好ましくはメタチ
タン酸100重量部に対して0.01重量部〜30重量
部であり、更に好ましくは0.1重量部〜10重量部で
あり、最も好ましいのは、0.1重量部〜5.0重量部
である。本発明では、第3成分の添加は、この範囲で好
ましい大気浄化性能をいっそう助長することができる。
ン酸に対する活性化量加えればよく、好ましくはメタチ
タン酸100重量部に対して0.01重量部〜30重量
部であり、更に好ましくは0.1重量部〜10重量部で
あり、最も好ましいのは、0.1重量部〜5.0重量部
である。本発明では、第3成分の添加は、この範囲で好
ましい大気浄化性能をいっそう助長することができる。
【0023】本発明に用いられるセメントとしては、特
に限定されるものでないが、普通ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセ
メント、超早強ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルト
ランドセメント、白色ポルトランドセメント、高炉セメ
ント、フライアッシュセメント、シリカセメント、アル
ミナセメント、超速硬セメント等が挙げられる。好まし
くは白色ポルトランドセメント、ポルトランドセメント
である。
に限定されるものでないが、普通ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセ
メント、超早強ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルト
ランドセメント、白色ポルトランドセメント、高炉セメ
ント、フライアッシュセメント、シリカセメント、アル
ミナセメント、超速硬セメント等が挙げられる。好まし
くは白色ポルトランドセメント、ポルトランドセメント
である。
【0024】また本発明に用いられる骨材としては、細
骨材及び粗骨材があり、これらのいずれも使用すること
ができるが、好ましくは砂がよく、砂としては、天然
砂、人工砂等いずれでもよい。この他、砂にかえて御影
石、珪石、軽量骨材、ガラス粒、ガラス粉末あるいは珪
砂から1つ以上を選択することもできる。これらのもの
の粒径は、1.2〜5mmが好ましい。更に本発明にお
いては、砂の一部又は全部をガラスビーズ、ガラス粉
末、珪砂等で置換した場合には、紫外線光を触媒表面か
ら奥まで侵入させることができるので、浄化性能をいっ
そう高めることができる。また粗骨材は、主としてコン
クリート製品を製造する場合に、好ましく、通常、コン
クリート用の粗骨剤でよく、例えば砂利、砕石等が挙げ
られる。
骨材及び粗骨材があり、これらのいずれも使用すること
ができるが、好ましくは砂がよく、砂としては、天然
砂、人工砂等いずれでもよい。この他、砂にかえて御影
石、珪石、軽量骨材、ガラス粒、ガラス粉末あるいは珪
砂から1つ以上を選択することもできる。これらのもの
の粒径は、1.2〜5mmが好ましい。更に本発明にお
いては、砂の一部又は全部をガラスビーズ、ガラス粉
末、珪砂等で置換した場合には、紫外線光を触媒表面か
ら奥まで侵入させることができるので、浄化性能をいっ
そう高めることができる。また粗骨材は、主としてコン
クリート製品を製造する場合に、好ましく、通常、コン
クリート用の粗骨剤でよく、例えば砂利、砕石等が挙げ
られる。
【0025】本発明に用いられるセメント100重量に
対するメタチタン酸の割合は、メタチタン酸1〜50重
量部であり、好ましくは、5〜50重量部であり、更に
好ましくは、10〜50重量部である。このメタチタン
酸の量が1重量部未満では、触媒性能がなく、また50
重量部を越えると、耐すべり性が悪くなるばかりか耐摩
耗性も劣り、道路用ブロック等に使用する場合には好ま
しくない。
対するメタチタン酸の割合は、メタチタン酸1〜50重
量部であり、好ましくは、5〜50重量部であり、更に
好ましくは、10〜50重量部である。このメタチタン
酸の量が1重量部未満では、触媒性能がなく、また50
重量部を越えると、耐すべり性が悪くなるばかりか耐摩
耗性も劣り、道路用ブロック等に使用する場合には好ま
しくない。
【0026】メタチタン酸スラリーの場合には、セメン
ト100重量に対するメタチタン酸スラリーの割合は、
メタチタン酸スラリー1〜250重量部であり、好まし
くは、10〜250重量部であり、更に好ましくは、1
5〜120重量部である。このメタチタン酸の量が1重
量部未満では、触媒性能がなく、また250重量部を越
えると、水−セメント比が大きくなり過ぎるため耐すべ
り性が悪くなるばかりか耐摩耗性も劣り、道路用ブロッ
ク等に使用する場合には好ましくない。
ト100重量に対するメタチタン酸スラリーの割合は、
メタチタン酸スラリー1〜250重量部であり、好まし
くは、10〜250重量部であり、更に好ましくは、1
5〜120重量部である。このメタチタン酸の量が1重
量部未満では、触媒性能がなく、また250重量部を越
えると、水−セメント比が大きくなり過ぎるため耐すべ
り性が悪くなるばかりか耐摩耗性も劣り、道路用ブロッ
ク等に使用する場合には好ましくない。
【0027】また本発明においては、メタチタン酸スラ
リーにセメントを混合する際、これらに更に砂を添加す
ることができ、砂の添加量は、セメント100重量部に
対して100〜800重量部である。砂の添加量がセメ
ント100重量部に対して100重量部未満のときは、
耐すべり性が悪くなるばかりか耐摩耗性も劣り、したが
って道路用ブロック等に対する使用上好ましくない。ま
た砂の添加量が800重量部を越えると相対的にメタチ
タン酸成分が少なくなり大気浄化性能が悪くなる。
リーにセメントを混合する際、これらに更に砂を添加す
ることができ、砂の添加量は、セメント100重量部に
対して100〜800重量部である。砂の添加量がセメ
ント100重量部に対して100重量部未満のときは、
耐すべり性が悪くなるばかりか耐摩耗性も劣り、したが
って道路用ブロック等に対する使用上好ましくない。ま
た砂の添加量が800重量部を越えると相対的にメタチ
タン酸成分が少なくなり大気浄化性能が悪くなる。
【0028】本発明の大気浄化用製品では、メタチタン
酸スラリーにセメントを添加して混合した混練物が用い
られるが、この混練物の硬化体の大気浄化性能を向上さ
せるために、各種の添加剤を加えることができる。それ
らの一例を挙げると、吸着材料として、活性炭、ゼオラ
イト、マガディアイト、ペタライト、粘土のうちの1種
以上を加えることができる。更に本発明に係る硬化体に
は必要に応じて、消石灰、生石灰、石膏、高性能減水剤
等が添加されていてもよい。
酸スラリーにセメントを添加して混合した混練物が用い
られるが、この混練物の硬化体の大気浄化性能を向上さ
せるために、各種の添加剤を加えることができる。それ
らの一例を挙げると、吸着材料として、活性炭、ゼオラ
イト、マガディアイト、ペタライト、粘土のうちの1種
以上を加えることができる。更に本発明に係る硬化体に
は必要に応じて、消石灰、生石灰、石膏、高性能減水剤
等が添加されていてもよい。
【0029】本発明では、前述の如く製造された混練物
を使用して各種の製品を製造することができ、主に建
材、舗装用ブロック、舗装構造物、吸着部材等を製造す
ることができる。本発明の大気浄化用製品を以下に、図
面を示して説明する。
を使用して各種の製品を製造することができ、主に建
材、舗装用ブロック、舗装構造物、吸着部材等を製造す
ることができる。本発明の大気浄化用製品を以下に、図
面を示して説明する。
【0030】図1は、本発明の大気浄化用舗装ブロック
を示す斜視図である。図1において、大気浄化用舗装ブ
ロック1は、コンクリート基層2上に前記の混練物の表
面層3が設けられている。この表面層は、主成分のメタ
チタン酸、第3成分の金属又は金属化合物及びセメント
からなり、該表面の厚みは、15mm〜2mmの範囲で
良好な大気浄化性能を有する。また大気浄化用舗装ブロ
ックでは、表面層を設ける代わりに該ブロック自体を混
練物で形成してもよい。このブロックは、主として歩道
等に設けることが好ましい。更に建材として用いる場合
には、押出成形セメント建材の表面に、前記の混練物を
被覆することによりNOx浄化性能の優れた建材が得ら
れる。
を示す斜視図である。図1において、大気浄化用舗装ブ
ロック1は、コンクリート基層2上に前記の混練物の表
面層3が設けられている。この表面層は、主成分のメタ
チタン酸、第3成分の金属又は金属化合物及びセメント
からなり、該表面の厚みは、15mm〜2mmの範囲で
良好な大気浄化性能を有する。また大気浄化用舗装ブロ
ックでは、表面層を設ける代わりに該ブロック自体を混
練物で形成してもよい。このブロックは、主として歩道
等に設けることが好ましい。更に建材として用いる場合
には、押出成形セメント建材の表面に、前記の混練物を
被覆することによりNOx浄化性能の優れた建材が得ら
れる。
【0031】図2は、本発明の大気浄化用吸音部材を示
す断面図である。図2において、本発明のNOx浄化用
吸音部材10では、吸音板用セメント板11aの凹部に
パーライト12、骨材14及び15からなる吸音材が充
填され、更にこの表面層として骨材14、セメント15
及びメタチタン酸16からなるNOx浄化層13が形成
されている。このように大気浄化用吸音部材では、該吸
音部材の表面に被覆を形成してもよくまた吸音材の一成
分と置き換えて使用してもよい。
す断面図である。図2において、本発明のNOx浄化用
吸音部材10では、吸音板用セメント板11aの凹部に
パーライト12、骨材14及び15からなる吸音材が充
填され、更にこの表面層として骨材14、セメント15
及びメタチタン酸16からなるNOx浄化層13が形成
されている。このように大気浄化用吸音部材では、該吸
音部材の表面に被覆を形成してもよくまた吸音材の一成
分と置き換えて使用してもよい。
【0032】大気浄化用舗装構造物としては、道路舗装
に際し、アスファルト層上に表面被覆層として設けるこ
とが好ましい。図3は、大気浄化用舗装構造物を示す断
面図である。図3において、大気浄化用舗装構造物は、
砕石を敷設した路盤上にコンクリート層21を設け、こ
の上にアスファルト層22が設けられており、更にこの
上に表面層としてNOx浄化用表面層が設けられてい
る。この被覆表面層の厚みは、15mm〜2mmであ
る。なお、このアスファルト層22に代えてコンクリー
ト層を用いることができることは言うまでもなく、本発
明の実施の形態の一つである。
に際し、アスファルト層上に表面被覆層として設けるこ
とが好ましい。図3は、大気浄化用舗装構造物を示す断
面図である。図3において、大気浄化用舗装構造物は、
砕石を敷設した路盤上にコンクリート層21を設け、こ
の上にアスファルト層22が設けられており、更にこの
上に表面層としてNOx浄化用表面層が設けられてい
る。この被覆表面層の厚みは、15mm〜2mmであ
る。なお、このアスファルト層22に代えてコンクリー
ト層を用いることができることは言うまでもなく、本発
明の実施の形態の一つである。
【0033】本発明では、前述の如き建材、舗装用ブロ
ック、舗装構造物、吸着板等の表面に被覆として適用す
る場合には、その適用方法としては、流し込み、吹き付
け、こて塗り、ブレード塗布、型枠成形法、押出成形
法、ローラー塗布法等の中から適宜の方法を選択して被
覆を形成することができる。また建材、舗装用ブロック
の場合は、、吹き付け、型枠成形法、押出成形法、プレ
ス成形法を用いるのが好ましい。また舗装構造物を施工
する場合には、大気浄化部材は、アスファルト層の施工
方法と同様にして施工することができる。
ック、舗装構造物、吸着板等の表面に被覆として適用す
る場合には、その適用方法としては、流し込み、吹き付
け、こて塗り、ブレード塗布、型枠成形法、押出成形
法、ローラー塗布法等の中から適宜の方法を選択して被
覆を形成することができる。また建材、舗装用ブロック
の場合は、、吹き付け、型枠成形法、押出成形法、プレ
ス成形法を用いるのが好ましい。また舗装構造物を施工
する場合には、大気浄化部材は、アスファルト層の施工
方法と同様にして施工することができる。
【0034】〔作用〕本発明において、酸化チタンは、
紫外線照射により結晶内に酸素欠陥を生じ易く、化学量
論的に酸素不足の傾向があり、この結晶格子のTi4+の
代わりに異種イオンが置換した場合の光電導に対する影
響については、Ti4+とイオン半径が近似の5価以上の
金属イオン、例えばNbがTi4+と置換し結晶中に入る
と、5個の価電子のうち4個はTi4+と同様にイオン結
合に使われるが、なお、1個残った電子はNb5+イオン
に引きつけられている。これに光照射などのエネルギー
を加えると、この1個の電子は容易に励起されて自由電
子となり電気伝導に寄与し、時にはTi4+をTi2+に還
元することもある。すなわちNb5+などの5価以上の金
属元素は、酸化チタンのn型半導体におけるドナー原子
(Donor Atom)として作用し、低エネルギー
による光電伝導、光電池効果をもたらすドナーとなる。
紫外線照射により結晶内に酸素欠陥を生じ易く、化学量
論的に酸素不足の傾向があり、この結晶格子のTi4+の
代わりに異種イオンが置換した場合の光電導に対する影
響については、Ti4+とイオン半径が近似の5価以上の
金属イオン、例えばNbがTi4+と置換し結晶中に入る
と、5個の価電子のうち4個はTi4+と同様にイオン結
合に使われるが、なお、1個残った電子はNb5+イオン
に引きつけられている。これに光照射などのエネルギー
を加えると、この1個の電子は容易に励起されて自由電
子となり電気伝導に寄与し、時にはTi4+をTi2+に還
元することもある。すなわちNb5+などの5価以上の金
属元素は、酸化チタンのn型半導体におけるドナー原子
(Donor Atom)として作用し、低エネルギー
による光電伝導、光電池効果をもたらすドナーとなる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて更に詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】〔実施例1〕硫酸法によるメタチタン酸の
製造方法により硫酸で処理して得られた硫酸チタニルを
加水分解してメタチタン酸スラリー(水分含有率67
%)を形成した。得られたメタチタン酸スラリーを濾過
して白色沈殿物を得た。この白色沈殿物の主要成分は、
メタチタン酸30重量部、水67重量部である。コンク
リート基層用混練物として、ポルトランドセメント10
0重量部、水31重量部、砕石190重量部、砂240
重量部を配合し、混練する。一方、表面層用混練物とし
て、砂170重量部、白色沈殿物からなるスラリー80
重量部、白色セメント80重量部及びニオブ0.1重量
部を配合し混練した。この混練物を用いて舗装用ブロッ
クを次のように製造した。10×20cmの型枠にコン
クリート基層用混練物を入れ、振動成形した後、その上
に表面層用混練物を投入し、型板を置いた後、同様に加
圧振動成形(加圧力0.25kg/cm2 、振動数31
40r.p.m.振幅1.4mm、加圧振動時間3秒
間)を行い、養生した後、縦20cm、横10cm、高
さ8cmの試験体が得られた。図1には得られたブロッ
クの斜視図が示されている。このブロック1は、基層2
に表面層3を有し、その表面層3の厚みは7mmであ
る。また比較として、表面層用混練物として、砂170
重量部、白色沈殿物からなるスラリー80重量部及び白
色セメント80重量部を配合し混練した。これらの表面
層の一部を切り取って下記の試験方法に従って試験し
た。得られた結果を表1に示す。
製造方法により硫酸で処理して得られた硫酸チタニルを
加水分解してメタチタン酸スラリー(水分含有率67
%)を形成した。得られたメタチタン酸スラリーを濾過
して白色沈殿物を得た。この白色沈殿物の主要成分は、
メタチタン酸30重量部、水67重量部である。コンク
リート基層用混練物として、ポルトランドセメント10
0重量部、水31重量部、砕石190重量部、砂240
重量部を配合し、混練する。一方、表面層用混練物とし
て、砂170重量部、白色沈殿物からなるスラリー80
重量部、白色セメント80重量部及びニオブ0.1重量
部を配合し混練した。この混練物を用いて舗装用ブロッ
クを次のように製造した。10×20cmの型枠にコン
クリート基層用混練物を入れ、振動成形した後、その上
に表面層用混練物を投入し、型板を置いた後、同様に加
圧振動成形(加圧力0.25kg/cm2 、振動数31
40r.p.m.振幅1.4mm、加圧振動時間3秒
間)を行い、養生した後、縦20cm、横10cm、高
さ8cmの試験体が得られた。図1には得られたブロッ
クの斜視図が示されている。このブロック1は、基層2
に表面層3を有し、その表面層3の厚みは7mmであ
る。また比較として、表面層用混練物として、砂170
重量部、白色沈殿物からなるスラリー80重量部及び白
色セメント80重量部を配合し混練した。これらの表面
層の一部を切り取って下記の試験方法に従って試験し
た。得られた結果を表1に示す。
【0037】〔試験体の浄化性能試験方法〕硬化体を2
00cm2 となるように切り取って試験体を形成した。
これを密閉した反応容器内に入れ、0.5mw/cm2
の紫外線を当てた。NOを1ppmを含む空気を2リッ
トル/minの流量で流した。そして容器入り口と出口
の濃度(ppm)を測定しNOx除去率を算出した。
00cm2 となるように切り取って試験体を形成した。
これを密閉した反応容器内に入れ、0.5mw/cm2
の紫外線を当てた。NOを1ppmを含む空気を2リッ
トル/minの流量で流した。そして容器入り口と出口
の濃度(ppm)を測定しNOx除去率を算出した。
【0038】
【式1】
【0039】
【表1】
【0040】〔実施例2〕白色セメント100重量部、
実施例1で得られた白色沈殿物90重量部、砂200重
量部、着色顔料(ベンガラ)5重量部及びニオブ酸0.
1重量部を混合した後、水150重量部を混合し混練し
てスラリーを形成した。また比較として白色セメント1
00重量部、実施例1で得られた白色沈殿物90重量
部、砂200重量部及び着色顔料(ベンガラ)5重量部
を混合した後、水150重量部を混合し混練してスラリ
ーを形成した。このスラリーを吹き付け装置で外装用セ
メント板の表面に吹き付け塗装した。厚さは5mmであ
った。型枠を用いることなく吹き付け装置を用いて単に
吹き付けるだけで簡単に効率よく外装用セメント板の表
面を塗装することができたばかりでなく意匠性が向上し
たものが得られた。このように本実施例では、メタチタ
ン酸原料として白色沈殿物を用いることにより混練物が
容易にかつ経済的に製造することができるばかりでなく
大気浄化性能がいっそう優れているものが得られた。得
られた結果を表1に示す。
実施例1で得られた白色沈殿物90重量部、砂200重
量部、着色顔料(ベンガラ)5重量部及びニオブ酸0.
1重量部を混合した後、水150重量部を混合し混練し
てスラリーを形成した。また比較として白色セメント1
00重量部、実施例1で得られた白色沈殿物90重量
部、砂200重量部及び着色顔料(ベンガラ)5重量部
を混合した後、水150重量部を混合し混練してスラリ
ーを形成した。このスラリーを吹き付け装置で外装用セ
メント板の表面に吹き付け塗装した。厚さは5mmであ
った。型枠を用いることなく吹き付け装置を用いて単に
吹き付けるだけで簡単に効率よく外装用セメント板の表
面を塗装することができたばかりでなく意匠性が向上し
たものが得られた。このように本実施例では、メタチタ
ン酸原料として白色沈殿物を用いることにより混練物が
容易にかつ経済的に製造することができるばかりでなく
大気浄化性能がいっそう優れているものが得られた。得
られた結果を表1に示す。
【0041】〔実施例3〕図2は、本発明のNOX 浄化
用吸音部材を示す断面図である。図2に示されるよう
に、押出成形コンクリート製吸音基材11a中にセメン
ト100重量部、パーライト(直径1.5mm〜2.2
mm)140重量部、水45重量部を混練りした後、6
5mmの厚さになるまで流し込んでパーライト層12を
形成した。更に、この上にセメント80重量部、実施例
1で得られた白色沈殿物80重量部、前記粒径のパーラ
イト140重量部及びニオブ酸0.05重量部を混練
し、15mmの厚さに流し込んでNOX 浄化層13を形
成した。ついで、これらの各層の混練充填物を養生して
硬化させてNOX 浄化用吸音部材10を得た。また比較
としてニオブを添加しない以外は同様にしてNOX 浄化
用吸音部材を製造した。NOX 浄化用吸音部材10につ
いて、垂直入射による吸音率を測定したところ、平均吸
音率は0.70(125〜2000Hz)であり、十分
な吸音性能であった。
用吸音部材を示す断面図である。図2に示されるよう
に、押出成形コンクリート製吸音基材11a中にセメン
ト100重量部、パーライト(直径1.5mm〜2.2
mm)140重量部、水45重量部を混練りした後、6
5mmの厚さになるまで流し込んでパーライト層12を
形成した。更に、この上にセメント80重量部、実施例
1で得られた白色沈殿物80重量部、前記粒径のパーラ
イト140重量部及びニオブ酸0.05重量部を混練
し、15mmの厚さに流し込んでNOX 浄化層13を形
成した。ついで、これらの各層の混練充填物を養生して
硬化させてNOX 浄化用吸音部材10を得た。また比較
としてニオブを添加しない以外は同様にしてNOX 浄化
用吸音部材を製造した。NOX 浄化用吸音部材10につ
いて、垂直入射による吸音率を測定したところ、平均吸
音率は0.70(125〜2000Hz)であり、十分
な吸音性能であった。
【0042】また容器中に200cm2 の吸音部材の断
片を入れ、紫外線ランプで照射し、NOガスを1ppm
含む空気を1.5リットル/minの速度で流した。出
口の空気の24時間平均のNOX ガス濃度は0.08p
pmであり、比較に対して優れたNOX ガス浄化能を有
するものであった。得られた結果を表1に示す。なお、
17は共鳴器部である。また図2に記載の吸音基材11
aに変えて鉄板製の吸音基材を用いて同様にNOX 浄化
用吸音部材を製造し、同様に垂直入射による吸音率を測
定したところ、平均吸音率は0.67(125〜200
0Hz)であり、十分な吸音性能であった。
片を入れ、紫外線ランプで照射し、NOガスを1ppm
含む空気を1.5リットル/minの速度で流した。出
口の空気の24時間平均のNOX ガス濃度は0.08p
pmであり、比較に対して優れたNOX ガス浄化能を有
するものであった。得られた結果を表1に示す。なお、
17は共鳴器部である。また図2に記載の吸音基材11
aに変えて鉄板製の吸音基材を用いて同様にNOX 浄化
用吸音部材を製造し、同様に垂直入射による吸音率を測
定したところ、平均吸音率は0.67(125〜200
0Hz)であり、十分な吸音性能であった。
【0043】〔実施例4〕図3において、粒度調整砕石
94重量部、アスファルト6重量部を混合し、加熱して
アスコンを作製した。これを用いてコンクリート基層2
1を施した道路に施設し、ローラーで転圧してアスファ
ルト舗装22を行った。セメント70重量部、実施例1
で得られた白色沈殿物50重量部、砂70重量部及びニ
オブ酸0.2重量部に、水40重量部、マイティー15
0(商品名)0.1重量部を混合してスラリーを作製し
た。このスラリーをアスファルト層22上に散布し、な
らして道路舗装23をした。また比較としてニオブを添
加しない以外は同様にして道路舗装をした。本発明の道
路舗装では、表面層23のNOX 浄化作用により優れた
NOX の浄化効果が得られた。またアスファルト層22
と表面層23との接着が良好であり、耐久性に優れた舗
装が得られた。得られた結果を表1に示す。
94重量部、アスファルト6重量部を混合し、加熱して
アスコンを作製した。これを用いてコンクリート基層2
1を施した道路に施設し、ローラーで転圧してアスファ
ルト舗装22を行った。セメント70重量部、実施例1
で得られた白色沈殿物50重量部、砂70重量部及びニ
オブ酸0.2重量部に、水40重量部、マイティー15
0(商品名)0.1重量部を混合してスラリーを作製し
た。このスラリーをアスファルト層22上に散布し、な
らして道路舗装23をした。また比較としてニオブを添
加しない以外は同様にして道路舗装をした。本発明の道
路舗装では、表面層23のNOX 浄化作用により優れた
NOX の浄化効果が得られた。またアスファルト層22
と表面層23との接着が良好であり、耐久性に優れた舗
装が得られた。得られた結果を表1に示す。
【0044】〔実施例5〕ポルトランドセメント250
重量部、細骨材として砂800重量部、粗骨材として2
号砕石を1000重量部、実施例1で得られた白色沈殿
物100重量部、ニオブ酸0.1重量部及び水30重量
部を配合し混練した。このコンクリートを道路の下層コ
ンクリート舗装の上に流した。そして絞め固め、荒仕上
げを行った後、粗面仕上げを行い、コンクリート版の舗
装を行った。この道路舗装では、表面層のNOx浄化作
用により優れたNOx浄化効果が得られた。また下層コ
ンクリート舗装層と表面層との接着が良好であり、耐久
性舗装が得られた。NOxガスに限らずSOxガス等の
有害ガスが存在する場合には、同様に優れた浄化作用を
示す。
重量部、細骨材として砂800重量部、粗骨材として2
号砕石を1000重量部、実施例1で得られた白色沈殿
物100重量部、ニオブ酸0.1重量部及び水30重量
部を配合し混練した。このコンクリートを道路の下層コ
ンクリート舗装の上に流した。そして絞め固め、荒仕上
げを行った後、粗面仕上げを行い、コンクリート版の舗
装を行った。この道路舗装では、表面層のNOx浄化作
用により優れたNOx浄化効果が得られた。また下層コ
ンクリート舗装層と表面層との接着が良好であり、耐久
性舗装が得られた。NOxガスに限らずSOxガス等の
有害ガスが存在する場合には、同様に優れた浄化作用を
示す。
【0045】〔実施例6〕硫酸法によるメタチタン酸の
製造方法により硫酸で処理して得られた硫酸チタニルを
加水分解してメタチタン酸スラリー(水分含有率67
%)を形成した。得られたメタチタン酸スラリーを濾過
して白色沈殿物を得た。この白色沈殿物の主要成分は、
メタチタン酸30重量部、水67重量部である。つい
で、この白色沈殿物80重量部に白色セメント80重量
部及び砂170重量部及びニオブ酸0.1重量部を加え
て混練し、大気浄化部材を製造した。これを試料1とし
た。また試料1のニオブ酸にかえて酸化ニオブ、酸化タ
ンタル、酸化カルシウム、酸化アンチモンを用いた以外
は、同様にして試料2〜5を作製した。更に比較として
砂170重量部、酸化チタン25重量部、白色ポルトラ
ンドセメント80重量部及び水55重量部を混練して試
料6を作製した。このようにして得られた試料1〜試料
6の硬化体のNOx除去率を測定した。得られた結果を
表2に示す。
製造方法により硫酸で処理して得られた硫酸チタニルを
加水分解してメタチタン酸スラリー(水分含有率67
%)を形成した。得られたメタチタン酸スラリーを濾過
して白色沈殿物を得た。この白色沈殿物の主要成分は、
メタチタン酸30重量部、水67重量部である。つい
で、この白色沈殿物80重量部に白色セメント80重量
部及び砂170重量部及びニオブ酸0.1重量部を加え
て混練し、大気浄化部材を製造した。これを試料1とし
た。また試料1のニオブ酸にかえて酸化ニオブ、酸化タ
ンタル、酸化カルシウム、酸化アンチモンを用いた以外
は、同様にして試料2〜5を作製した。更に比較として
砂170重量部、酸化チタン25重量部、白色ポルトラ
ンドセメント80重量部及び水55重量部を混練して試
料6を作製した。このようにして得られた試料1〜試料
6の硬化体のNOx除去率を測定した。得られた結果を
表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】〔実施例7〕実施例6で製造した白色沈殿
物又はスラリーの試料1〜6を用いて、SOxについて
も実施例1に記載の〔試験体の浄化性能試験方法〕にお
いて、NOxガスの代わりにSOxガスを用いて試験し
たところ、NOxばかりでなくSOxも同様に除去する
ことができた。またメルカプタン等の他の有害ガスも同
様に分解除去された。
物又はスラリーの試料1〜6を用いて、SOxについて
も実施例1に記載の〔試験体の浄化性能試験方法〕にお
いて、NOxガスの代わりにSOxガスを用いて試験し
たところ、NOxばかりでなくSOxも同様に除去する
ことができた。またメルカプタン等の他の有害ガスも同
様に分解除去された。
【0048】
(1)本発明によれば、大気浄化用製品は、メタチタン
酸とセメントと均一かつ容易に混合され、二酸化チタン
の製造設備の一部を使用するだけでよいので、はるかに
安価に大気浄化用製品が得られる。また得られた大気浄
化混練物は、第3線分である金属又は金属化合物を含む
ことによりいっそう優れた大気浄化性能が向上するとい
う優れた効果を奏するものである。
酸とセメントと均一かつ容易に混合され、二酸化チタン
の製造設備の一部を使用するだけでよいので、はるかに
安価に大気浄化用製品が得られる。また得られた大気浄
化混練物は、第3線分である金属又は金属化合物を含む
ことによりいっそう優れた大気浄化性能が向上するとい
う優れた効果を奏するものである。
【0049】(2)また本発明の大気浄化用製品では、
混練物が更に水を加えることにより簡単にスラリーの濃
度を調整することができ、いっそうメタチタン酸とセメ
ントとの混合性を調節できるばかりでなくこのスラリー
を使用することにより、二酸化チタンを出発原料として
大気浄化混製品を製造するより、はるかに安価で経済的
に大気浄化用製品を得ることができるという優れた効果
を奏するものである。
混練物が更に水を加えることにより簡単にスラリーの濃
度を調整することができ、いっそうメタチタン酸とセメ
ントとの混合性を調節できるばかりでなくこのスラリー
を使用することにより、二酸化チタンを出発原料として
大気浄化混製品を製造するより、はるかに安価で経済的
に大気浄化用製品を得ることができるという優れた効果
を奏するものである。
【0050】(3)更に本発明の大気浄化用製品では、
混合物から得られた製品が大気浄化用建材であることに
より、建築物の外壁等に設けて使用される。また大気浄
化用製品が、大気浄化用舗装ブロックである場合には、
舗装ブロックの表面に前記の混合物が設けられる。また
大気浄化用舗装構造物である場合には、舗装道路のアス
ファルト面に前記の混合物が設けられる。更に大気浄化
用吸音部材である場合には、吸音板の表面に被覆するか
又は吸音板の吸音材に混合して使用される。これらの製
品に適用された混練物の硬化体は、いっそう優れた大気
浄化性能を有する。
混合物から得られた製品が大気浄化用建材であることに
より、建築物の外壁等に設けて使用される。また大気浄
化用製品が、大気浄化用舗装ブロックである場合には、
舗装ブロックの表面に前記の混合物が設けられる。また
大気浄化用舗装構造物である場合には、舗装道路のアス
ファルト面に前記の混合物が設けられる。更に大気浄化
用吸音部材である場合には、吸音板の表面に被覆するか
又は吸音板の吸音材に混合して使用される。これらの製
品に適用された混練物の硬化体は、いっそう優れた大気
浄化性能を有する。
【図1】本発明のNOX 浄化用コンクリートブロックを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】本発明のNOX 浄化用吸音部材を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明のNOX 浄化舗装構造物を示す断面図で
ある。
ある。
1 コンクリートブロック 15 セメント 2 コンクリート基層 16 メタチタン
酸 3 表面層 17 共鳴器部 11a 吸音基材 10 NOX 浄化
用吸音部材 12 骨材層(パーライト) 21 コンクリー
ト基層 13 NOX 浄化層 22 アスファル
ト舗装 14 骨材 23 NOx浄化
表面層
酸 3 表面層 17 共鳴器部 11a 吸音基材 10 NOX 浄化
用吸音部材 12 骨材層(パーライト) 21 コンクリー
ト基層 13 NOX 浄化層 22 アスファル
ト舗装 14 骨材 23 NOx浄化
表面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E01F 8/00 E04B 1/92 8/02 E04C 1/39 Z // E04B 1/92 E01F 8/00 E04C 1/39
Claims (6)
- 【請求項1】Na,Ca,Mg,Pb,Nb,Ta,P
t,Sb,Wから選択された少なくとも1種の金属又は
金属化合物、メタチタン酸沈殿物及びセメントからなる
混練物を使用して形成されていることを特徴とする大気
浄化用製品。 - 【請求項2】混練物が更に水を加えて得られたものであ
ることを特徴とする請求項1に記載の大気浄化用製品。 - 【請求項3】混練物から得られた製品が大気浄化用建材
であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
大気浄化用製品。 - 【請求項4】混練物から得られた製品が大気浄化用舗装
ブロックであることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の大気浄化用製品。 - 【請求項5】混練物から得られた製品が大気浄化用舗装
構造物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の大気浄化用製品。 - 【請求項6】混練物から得られた製品が大気浄化用吸音
部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載の大気浄化用製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9221289A JPH1160315A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 第3成分を含むメタチタン酸使用の大気浄化用製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9221289A JPH1160315A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 第3成分を含むメタチタン酸使用の大気浄化用製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160315A true JPH1160315A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16764460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9221289A Pending JPH1160315A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 第3成分を含むメタチタン酸使用の大気浄化用製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160315A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172334A (ja) * | 2000-12-06 | 2002-06-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | 窒素酸化物除去用光触媒 |
JP2006082988A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Nippon Concrete Kk | 酸化チタンスラリー及び酸化チタンが添加されているコンクリートの製造方法 |
CN104056545A (zh) * | 2013-03-21 | 2014-09-24 | 陈颖通 | 链条炉低温等离子脱硝催化剂模块 |
CN104069735A (zh) * | 2013-03-29 | 2014-10-01 | 陈颖通 | 循环流化床锅炉低温等离子脱硝催化剂模块 |
US9075115B2 (en) | 2011-08-31 | 2015-07-07 | General Electric Company | Systems and methods for monitoring the health of an electrical system |
CN107285680A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-10-24 | 建积(深圳)环保建材科技有限公司 | 可高效净化空气的环保铺路砖及其制造方法 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP9221289A patent/JPH1160315A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172334A (ja) * | 2000-12-06 | 2002-06-18 | Nippon Shokubai Co Ltd | 窒素酸化物除去用光触媒 |
JP2006082988A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Nippon Concrete Kk | 酸化チタンスラリー及び酸化チタンが添加されているコンクリートの製造方法 |
US9075115B2 (en) | 2011-08-31 | 2015-07-07 | General Electric Company | Systems and methods for monitoring the health of an electrical system |
CN104056545A (zh) * | 2013-03-21 | 2014-09-24 | 陈颖通 | 链条炉低温等离子脱硝催化剂模块 |
CN104069735A (zh) * | 2013-03-29 | 2014-10-01 | 陈颖通 | 循环流化床锅炉低温等离子脱硝催化剂模块 |
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