JPH1157639A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH1157639A
JPH1157639A JP23137397A JP23137397A JPH1157639A JP H1157639 A JPH1157639 A JP H1157639A JP 23137397 A JP23137397 A JP 23137397A JP 23137397 A JP23137397 A JP 23137397A JP H1157639 A JPH1157639 A JP H1157639A
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JP
Japan
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cleaning
liquid
cleaned
cleaning liquid
flask
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Withdrawn
Application number
JP23137397A
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English (en)
Inventor
Isamu Ikeda
勇 池田
Tatsuo Kishimoto
辰雄 岸本
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被洗浄物の破損を防止し、洗浄液が作業者の
皮膚に接触することを防止し、洗浄液による作業環境の
汚染を防止し、被洗浄物の洗浄効率を向上させることが
でき、被洗浄物を容易に洗浄することができる洗浄装置
を提供する。 【解決手段】 被洗浄物を収容することができる洗浄室
と、前記被洗浄物を載置することができる被洗浄物保持
手段と、有機溶剤と除電剤とを含有してなる洗浄液を貯
留する貯留槽と、内表面洗浄手段と、外表面洗浄手段
と、防爆型送液手段とを有してなることを特徴とする洗
浄装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄装置に関し、
更に詳しくは、被洗浄物の破損を防止し、洗浄液が作業
者の皮膚に接触することを防止し、洗浄液による作業環
境の汚染を防止し、被洗浄物の洗浄効率を向上させるこ
とができ、洗浄作業における省人化を実現し、被洗浄物
を容易に洗浄することができる洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、例えば、化学工場、化学プラント、化学実験室等に
おいては、使用済み器具等の被洗浄物を、例えば、有機
溶剤、水、洗剤、酸、アルカリ等の洗浄剤により洗浄す
る洗浄作業が行なわれている。
【0003】前記洗浄作業においては、(イ)作業者が
手作業で前記被洗浄物を取り扱うので、前記被洗浄物
が、例えば、その容量が10〜30Lのエバポレータ用
フラスコの場合、かなりの重量物である前記エバポレー
タ用フラスコの取り扱いが重労働であるという問題、
(ロ)前記被洗浄物が、例えば、ガラス器具等の場合、
その取り扱いが煩雑で神経を使う上、洗浄中に前記ガラ
ス器具を破損する可能性が高いという問題、(ハ)前記
洗浄作業が手作業であるので作業に時間がかかり、例え
ば、エバポレータ用20Lフラスコを変性エタノールで
洗浄する場合、変性エタノールをフラスコ内に掛け流し
た後このフラスコをワイピングする作業に約15分を要
し、この作業を2〜3回繰り返さなければならず、エバ
ポレータ用20Lフラスコの洗浄に少なくとも30〜4
5分もの時間がかかるので、手作業による洗浄作業は洗
浄効率が低いという問題、(ニ)前記洗浄作業が手作業
であるので、例えば、エバポレータ用20Lフラスコを
変性エタノールで洗浄する場合、ワイピング後にムラが
残ってしまい、ムラなく洗浄することが容易でないとい
う問題、(ホ)前記洗浄剤として有機溶剤を使用する
と、前記有機溶剤の蒸気により作業環境が汚染されると
いう問題、(ヘ)前記有機溶剤の蒸気により、作業者の
健康が損なわれるという問題、(ト)前記洗浄剤等が作
業者の皮膚に接触して薬傷を起こす恐れがあるという問
題、(チ)前記洗浄剤等が作業者の皮膚に接触すること
を防止するために、作業者は耐溶剤性手袋、腕カバー等
の保護具の装着を必要とし、保護具の使用が煩雑である
という問題、(リ)例えば、前記ワイピングの際にフラ
スコ内に手を入れる場合には、作業者の皮膚に前記洗浄
剤等が接触する可能性が高く、危険であるという問題、
及び(ヌ)前記洗浄作業が手作業であるので、作業者が
有機溶剤及びその蒸気等に接触可能な作業環境下から離
れることができないという問題、等があった。
【0004】本発明は、前記洗浄作業における従来から
の諸問題を解決することを目的とする。
【0005】本発明の目的は、被洗浄物を容易に、効率
良く洗浄することができる洗浄装置を提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、被洗浄物の破損を防
止することができる洗浄装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、洗浄液による作業環
境の汚染を防止することができ、洗浄液により作業者の
健康が損なわれることがなく、洗浄液が作業者の皮膚に
接触することを防止することができる洗浄装置を提供す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、洗浄作業における省
人化を実現することができる洗浄装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、被洗浄物を収容することができる洗浄
室と、前記洗浄室内における所定の位置に前記被洗浄物
を保持することができる被洗浄物保持手段と、有機溶剤
と除電剤とを含有してなる洗浄液を貯留する貯留槽と、
前記洗浄液を前記被洗浄物における内表面に噴射する内
表面洗浄手段と、前記洗浄液を前記被洗浄物における外
表面に噴射する外表面洗浄手段と、前記貯留槽に貯留さ
れた前記洗浄液を前記内表面洗浄手段及び前記外表面洗
浄手段に送液する防爆型送液手段とを有してなることを
特徴とする洗浄装置であり、前記課題を解決するための
第2の手段は、前記第1の手段における有機溶剤が水溶
性有機溶剤であり、前記除電剤が水である前記第1の手
段の洗浄装置であり、前記課題を解決するための第3の
手段は、前記第1及び第2の手段のいずれかにおける被
洗浄物が、開口部を有する容器である前記第1及び第2
の手段のいずれかの洗浄装置であり、前記課題を解決す
るための第4の手段は、前記第1から第3の手段のいず
れかにおける被洗浄物保持手段は、被洗浄物の形態に応
じて前記内表面洗浄手段が被洗浄物に対して所定の位置
にあるように、複数種の異なる被洗浄物保持手段から選
択された一種である前記第1から第3の手段のいずれか
の洗浄装置であり、前記課題を解決するための第5の手
段は、前記第1から第4の手段のいずれかにおける防爆
型送液手段がエア−ドポンプである前記第1から第4の
手段のいずれかの洗浄装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(一般的説明)本発明の洗浄装置は、被洗浄物を収容す
ることができる洗浄室と、前記洗浄室内における所定の
位置に前記被洗浄物を保持することができる被洗浄物保
持手段と、有機溶剤と除電剤とを含有してなる洗浄液を
貯留する貯留槽と、前記洗浄液を前記被洗浄物における
内表面に噴射する内表面洗浄手段と、前記洗浄液を前記
被洗浄物における外表面に噴射する外表面洗浄手段と、
前記貯留槽に貯留された前記洗浄液を前記内表面洗浄手
段及び前記外表面洗浄手段に送液することができる防爆
型送液手段とを有してなる。
【0011】本発明における被洗浄物としては、例え
ば、丸底フラスコ、三角フラスコ、三つ口フラスコ、四
つ口フラスコ、ナスフラスコ、セパラブルフラスコ等の
フラスコ、ビーカ、メスシリンダ、試験管、オートクレ
ーヴ等の反応器、加圧濾過器等の開口部を有する容器、
筒体、皿体等を挙げることができ、別言すると前記被洗
浄物としては、例えば、内側面及び外側面を有する容
器、内周面及び外周面を有する筒体、凹側面及び凸側面
を有する皿体等の内表面及び外表面を有する被洗浄物を
挙げることができる。前記被洗浄物の材質としては、使
用する洗浄液に対する耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性
等の耐薬品性を有する材質であれば特に制限はなく、例
えば、ガラス、セラミックス、ステンレス等の金属、P
TFE等の含フッ素材料、合成樹脂材料、繊維強化樹脂
材料等の複合材料等を挙げることができる。
【0012】前記洗浄室は、前記被洗浄物を収容してこ
の被洗浄物を洗浄する空間を有するように、形成され
る。
【0013】前記洗浄室は、通常、例えば、開口部と前
記開口部を開閉することができる蓋、扉、シャッター等
の開閉部材とを備え、前記開口部を通じて洗浄室内に被
洗浄物を収容することができるようになっている。
【0014】前記洗浄室には、例えば、前記開閉部材を
閉じることにより洗浄室内を気密に保持することができ
るパッキン部材、シール部材等の気密保持部材等を設け
ることが好ましい。前記洗浄室に前記気密保持部材等を
設けることにより、洗浄室内において噴射される洗浄液
中の有機溶剤等が洗浄室外に拡散することを防止するこ
とができる。
【0015】前記洗浄室には、洗浄室内で噴射された洗
浄液を、例えば、廃液槽等の所定の回収先に送液するこ
とができる洗浄液回収手段を設けることができる。前記
洗浄液回収手段を設けることにより、洗浄室内で噴射さ
れた洗浄液中の有機溶剤等が洗浄室内に残留することを
防止することができる。
【0016】前記洗浄室には、前記被洗浄物を洗浄した
後前記被洗浄物を乾燥する場合において、例えば、洗浄
室内に乾燥用ガスを導入することができるガス導入手
段、及び、洗浄室内に導入された乾燥用ガスが洗浄室内
に残留する有機溶剤の蒸気等を洗浄室外に排出すること
ができるガス排出手段等を設けることができる。前記洗
浄室に前記ガス導入手段及びガス排出手段を設けること
により、前記被洗浄物を洗浄した後において前記被洗浄
物を洗浄室内から取り出す場合に、洗浄室内で噴射され
た有機溶剤の蒸気等が洗浄室外に拡散することを防止す
ることができる。
【0017】前記乾燥用ガスとしては、例えば、窒素、
アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス、空気、各種加熱気
体等を挙げることができる。これらの中でも、被洗浄物
に残留する有機溶剤のガスと混合して自然発火、自然爆
発、自然燃焼等を誘発しない所謂防爆性気体が好まし
く、たとえば窒素が好ましい。
【0018】本発明においては、前記被洗浄物保持手段
は、内表面洗浄手段及び外表面洗浄手段により被洗浄物
を洗浄することができる所定の位置に、被洗浄物を保持
することができるように、形成される。この場合、被洗
浄物が定形の一種の形態を有するときには、この被洗浄
物保持手段は所定の一種の形態をもって事足りる。
【0019】一方、被洗浄物が種々の形態を有する複数
種類の形態を有する場合であり、しかも内表面洗浄手段
における洗浄液の噴出位置が固定されている場合には、
被洗浄物の形態に応じて前記内表面洗浄手段が被洗浄物
に対して所定の位置にあるように前記被洗浄物を前記洗
浄室に載置することができ、前記被洗浄物と前記内表面
洗浄手段との間隔を、所定の距離に保持することができ
るように、形成されるのが好ましい。前記被洗浄物と前
記内表面洗浄手段との間隔は、前記内表面洗浄手段から
噴射される洗浄液が被洗浄物を好適に洗浄することがで
きる距離に保持され、例えば、前記内表面洗浄手段から
噴射される洗浄液が被洗浄物に到達可能な距離に保持さ
れる。
【0020】なお、被洗浄物が種々の形態を有する複数
種類の形態を有する場合であっても、内表面洗浄手段に
おける洗浄液の噴出位置が可変可能である場合には、被
洗浄物保持手段は、被洗浄物の形態に応じて前記内表面
洗浄手段が被洗浄物に対して所定の位置にあるように前
記被洗浄物を前記洗浄室に保持することができるように
なっていれば良い。前記被洗浄物と前記内表面洗浄手段
との間隔は、内表面洗浄手段における洗浄液噴出位置を
調節することにより、維持できるからである。
【0021】前記被洗浄物保持手段の形状については特
に制限がなく、その形状は、例えば、前記被洗浄物の形
状、寸法等に応じて適宜に決定することができ、前記被
洗浄物保持手段が前記洗浄室内における所定の位置に着
脱自在に装着することができるように形成されてなるの
が好ましい。
【0022】前記被洗浄物と前記内表面洗浄手段との間
隔を、所定の距離に保持する方法としては、例えば、
(a)被洗浄物の形態に応じて前記内表面洗浄手段が被
洗浄物に対して所定の位置にあるように、複数種の異な
る被洗浄物保持手段から一種の被洗浄物保持手段を選択
し、洗浄室内における所定の位置にその被洗浄物保持手
段を取りつける方法、(b)前記洗浄室内に、同じ形態
の被洗浄物保持手段を設置することのできる装着位置を
複数箇所に設け、被洗浄物の形態に応じて前記内表面洗
浄手段が被洗浄物に対して所定の位置にあるように、複
数の装着位置から一つの装着位置を選択し、選択した装
着位置にその被洗浄物保持手段を取りつける方法等を挙
げることができる。
【0023】また本発明においては、前記洗浄室内にお
ける前記内表面洗浄手段及び前記外表面洗浄手段の配置
位置は、被洗浄物の形態に応じて適宜に決定することが
できる。
【0024】前記被洗浄物保持手段としては、被洗浄物
の形態に応じて種々の形態を取り得ることができ、例え
ば被洗浄物が開口部を有する球形部分を有するとき(例
えば、被洗浄物がエバポレ−タに装着されるフラスコ
(エバポレ−タ用フラスコと称されることもある。)で
あるとき)、その球形部分を保持するリング(環状部と
称することもある。)、あるいは係止片等を有して形成
することができる。
【0025】前記被洗浄物保持手段としては、例えば被
洗浄物が開口部を有する有底の錐体(例えば三角フラス
コ等を挙げることができる。)であるときにも、その錐
体の錐面を保持するリング(この場合のリングは環状で
あることもあり、又方形であることもある。)、あるい
は係止片等を有して形成することができる。
【0026】前記リングを有する被洗浄物保持手段は、
前記被洗浄物が、例えば、開口部を有する球形部分を有
する容器、及び開口部を有する有底の錐体である場合に
は、前記容器の開口部を下方に向けるようにリングに前
記容器を支持することができ、前記容器の開口部を下方
に向けておくと、前記容器の内表面に噴射された洗浄液
を容器内から容器外に排出することができる。
【0027】その他、前記被洗浄物保持手段としては、
簀の子、網板、フック、篭、ラック、ホルダー、スタッ
ク、五徳等種々の形態を挙げることができる。
【0028】本発明における貯留槽は、有機溶剤と除電
剤とを含有してなる洗浄液を貯留する機能を有する。本
発明においては、静電気等に起因する爆発事故等の危険
を回避することが重要であり、防爆対策として前記貯留
槽内を、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性
ガス等で置換するのが好ましい。
【0029】前記有機溶剤としては、例えば、アセトン
などの水溶性ケトン類、メタノール等の水溶性アルコー
ル類、2−メトキシエチルアセテート等のエステル類、
エーテル類、アセテート類、アセトニトリル等のニトリ
ル類等の水溶性有機溶剤等を挙げることができる。
【0030】前記除電剤としては、例えば、電導度が
0.01〜50mS/mの水、純水、超純水、イオン交
換水、蒸留水、濾過水、井戸水、河川水等を挙げること
ができる。
【0031】前記洗浄液として、例えば、アセトンと純
水との混合溶剤を採用する場合には、前記洗浄液中のア
セトンと純水とを重量比で、99.9〜70:0.1〜
30、好ましくは99.5〜90:0.5〜10の割合
に混合するのが良い。前記アセトンと純水との混合溶剤
における純水の割合が0.1重量%を上回る場合には、
前記洗浄液における固有抵抗値を下げることができる。
例えば、アセトンの固有抵抗値は2.4×108 Ω・m
であり、静電気対策設備規準DES A1012−19
81における帯電流体のランク別流速制限によれば、ア
セトンの流速制限値は、2m/sec以下である。これ
に対して、例えば、アセトンと純水との重量比が98.
7:1.3(容量比が99:1)の割合に混合された洗
浄液の固有抵抗値は107 Ω・mを下回るので、静電気
対策設備規準DES A1012−1981における帯
電流体のランク別流速制限によれば、アセトンと純水と
の重量比が99:1の割合に混合された洗浄液の流速制
限値は、ランクCの制限なしである。よって本発明にお
いては、有機溶剤と除電剤とを含有してなる洗浄液を採
用することにより、静電気に起因する危険を回避するこ
とができるので、効率良く洗浄を行なうことができる十
分な流速で前記洗浄液を送液し、所望の流速で前記洗浄
液を前記被洗浄物に噴射することができる。
【0032】前記アセトンと純水との混合溶剤における
純水の割合が30重量%を下回る場合には、被洗浄物の
洗浄後において、使用済みの洗浄液である洗浄廃液を焼
却処理することができる。前記洗浄廃液を焼却処理しな
い場合には、前記洗浄廃液をプロセス排水として処理し
なければならず、前記洗浄廃液をプロセス排水として処
理する場合には、例えば、前記洗浄廃液を微生物処理す
る必要が生じ、排水処理の負荷が大きくなるという問題
を生じる。
【0033】本発明における内表面洗浄手段は、前記洗
浄液を前記被洗浄物における内表面に噴射することがで
きる。前記内表面洗浄手段は、例えば、前記洗浄室内に
配置され、前記洗浄液を前記被洗浄物における内表面に
噴射することができる内面洗浄ノズル、及びこの内面洗
浄ノズルに洗浄液を供給する配管等を有して形成される
ことができる。前記内面洗浄ノズルとして具体的には、
例えば、従来公知のシャワーノズル、スプレーノズル、
スプリンクラ、120°の範囲に前記洗浄液を噴射する
ことができる広拡ノズル120°、放射半径0.25m
の自転式小型強力洗浄機ターボディスク、その噴射角度
が260°±25°のスピンボール等を挙げることがで
きる。
【0034】この内表面洗浄手段は、洗浄液を連続的に
噴射することができるようにしても良く、又間欠的に洗
浄液を噴射することができるようにしても良い。
【0035】本発明における外表面洗浄手段は、前記洗
浄液を前記被洗浄物における外表面に噴射することがで
きる。前記外表面洗浄手段としては、例えば、前記洗浄
室内に配置され、前記洗浄液を前記被洗浄物における外
表面に噴射することができる外面洗浄ノズル、及びこの
外面洗浄ノズルに洗浄液を供給する配管等を有して形成
されることができる。前記外面洗浄ノズルとして具体的
には、例えば、従来公知のシャワーノズル、スプレーノ
ズル、スプリンクラ等を挙げることができる。
【0036】前記内表面洗浄手段の配置位置、個数、種
類及び前記外表面洗浄手段の配置位置、個数、種類等
は、前記被洗浄物の形状、寸法等に応じて、適宜に決定
することができる。
【0037】この外表面洗浄手段は、洗浄液を連続的に
噴射することができるようにしても良く、又間欠的に洗
浄液を噴射することができるようにしても良い。
【0038】この外表面洗浄手段は、前記内表面洗浄手
段と同時に洗浄液を噴射することができるようにしても
良く、又、内表面洗浄手段による洗浄液の噴射の前、又
は後に洗浄液を噴射することができるようにしても良
い。
【0039】本発明における防爆型送液手段は、前記洗
浄液中の有機溶剤の発火等を誘発することなく、前記貯
留槽に貯留された前記洗浄液を前記内表面洗浄手段及び
前記外表面洗浄手段に送液することができ、前記防爆型
送液手段としては、例えば、気体圧を駆動源とするポン
プ、防爆型電気駆動ポンプ等を挙げることができるが、
本発明においては、有機溶剤の発火等による爆発事故等
の危険を回避することを目的として、前記防爆型送液手
段の駆動源に電気を採用することは好ましくなく、前記
防爆型送液手段としては、例えば、圧縮空気を駆動源と
するエアードポンプを好適に採用することができる。
【0040】本発明においては、前記内表面洗浄手段及
び前記外表面洗浄手段から噴射される前記洗浄液の噴射
圧が、例えば、前記エアードポンプから吐出される前記
洗浄液のポンプ吐出圧に応じて決定されても良いし、前
記エアードポンプに供給されるエア圧に応じて決定され
ても良いし、前記ポンプ吐出圧と増圧手段とによる増幅
吐出圧に応じて決定されても良い。また、前記洗浄液の
噴射圧は、前記内表面洗浄手段及び前記外表面洗浄手段
の個数及び種類、前記洗浄液の種類等により適宜に決定
されることができる。
【0041】前記増圧手段としては、例えば、前記エア
ードポンプから吐出される前記洗浄液を前記内表面洗浄
手段又は前記外表面洗浄手段に送液する内表面洗浄用吐
出側送液管又は外表面洗浄用吐出側送液管と、例えば、
窒素ガスボンベ等の不活性ガス供給源とを連通するガス
供給配管により、前記内表面洗浄用吐出側送液管内又は
外表面洗浄用吐出側送液管内に所定の圧力の不活性ガス
を圧入して、前記内表面洗浄手段又は前記外表面洗浄手
段から噴射される前記洗浄液の噴射圧を増幅することが
できるガス圧入手段等を挙げることができる。
【0042】前記ポンプ吐出圧は、例えば、前記内表面
洗浄用吐出側送液管又は外表面洗浄用吐出側送液管に設
けられたポンプ吐出圧力計により測定することができ、
通常、0.5〜8Kgf/cm2 である。
【0043】前記増幅吐出圧は、例えば、前記内表面洗
浄用吐出側送液管又は外表面洗浄用吐出側送液管におい
て前記増圧手段により増圧された前記洗浄液が流通する
内表面洗浄用増圧液送液管又は外表面洗浄用増圧液送液
管に設けられた増幅吐出圧力計により測定することがで
き、通常、0.5〜8Kgf/cm2 である。
【0044】前記エア圧は、例えば、前記エアードポン
プと、コンプレッサ等のエア供給源とを連通するエア供
給配管に設けられたエア圧力計により測定することがで
き、通常、0.5〜8Kgf/cm2 である。
【0045】前記防爆型送液手段としてエアードポンプ
を採用し、前記洗浄液として、アセトンと純水との重量
比が98.7:1.3(容量比が99:1)の割合に混
合された混合溶媒を採用した場合における、前記内表面
洗浄手段又は前記外表面洗浄手段と、前記エア圧と、前
記ポンプ吐出圧と、前記洗浄液の流量との関係を表1に
示す。
【0046】
【表1】
【0047】この表1において、前記ターボディスク
と、前記広拡ノズル120°及び前記スピンボールとを
比較すると、前記ターボディスクはより低いポンプ吐出
圧でより高い流量を得ることができ、効率が良いので好
ましい。
【0048】(具体的説明−第1の例)以下、本発明の
洗浄装置の一実施例について詳述する。
【0049】図1に示すように、フラスコ洗浄装置1
は、洗浄室2と、被洗浄物保持手段である架台3と、貯
留槽4と、内表面洗浄手段に対応する自転式小型強力洗
浄機ターボディスク5と、外表面洗浄手段に対応するシ
ャワーノズル6と、防爆型送液手段に対応するエアード
ポンプ7とを有してなり、被洗浄物である20Lエバポ
レータ用フラスコ8を洗浄することができる。
【0050】前記洗浄室2には、開口部2aと、前記開
口部2aを開閉することができる蓋2bと、前記洗浄室
2の気密性を保持することができるパッキン2cと、前
記洗浄室2内で噴射された洗浄液を廃液槽(図示せ
ず。)に回収することができる洗浄液回収手段2dと、
前記洗浄室2内に乾燥用窒素ガスを導入することができ
る乾燥ガス導入管2eと、前記洗浄室2内に導入された
乾燥用窒素ガスが前記洗浄室2内に残留する有機溶剤の
蒸気等を前記洗浄室2外に排出することができる排気管
2fとが設けられてなる。
【0051】前記架台3は、前記洗浄室2の内壁面に設
けられた架台固定部材3aと、前記架台固定部材3aに
着脱可能に形成されてなる架台本体3bとを有してな
り、前記架台本体3bには、前記20Lエバポレータ用
フラスコ8におけるネック部8aを下方に向けて前記2
0Lエバポレータ用フラスコ8を載置した場合に、前記
ネック部8aを貫通させることができる貫通孔3b1
と、前記20Lエバポレータ用フラスコ8が貫通不可能
であり、前記20Lエバポレータ用フラスコ8における
球形部分に当接することにより前記20Lエバポレータ
用フラスコ8を載置することができる環状部3b2 と、
前記貫通孔3b1 と前記環状部3b2 とを所定の間隔に
保つことができる環状部支持部材3b3 とが設けられて
なる。
【0052】前記貯留槽4は、アセトン99容量部と純
水1容量部とを含有してなる洗浄液を100L貯留する
ことができ、洗浄液投入口4aと、窒素ガス導入口4b
と、液面計4cと、洗浄液送出口4dとを有してなり、
前記貯留槽4における前記洗浄液送出口4dと前記エア
ードポンプ7における吸引口7aとをフレキシブルホー
ス9によって接続することができる。
【0053】前記エアードポンプ7は、コンプレッサ
(図示せず。)からエア供給口7bを通じて供給される
エアを駆動源として、前記吸引口7aから吸引した前記
洗浄液を、内表面洗浄用吐出側送液管5aを通じて前記
自転式小型強力洗浄機ターボディスク5に送液すること
ができ、又、外表面洗浄用吐出側送液管6aを通じて前
記シャワーノズル6に前記洗浄液を送液することができ
る。
【0054】前記内表面洗浄用吐出側送液管5aは、前
記エアードポンプ7における吐出口(図示せず。)と前
記自転式小型強力洗浄機ターボディスク5とを連通し、
さらにその一端が窒素ガスボンベ(図示せず。)に連通
する窒素ガス供給配管10と合流するように形成されて
なり、前記窒素ガスボンベから流量計10aを介して前
記窒素ガス供給配管10により前記内表面洗浄用吐出側
送液管5a内に所定の圧力の窒素ガスを圧入することに
より、前記自転式小型強力洗浄機ターボディスク5から
噴射される前記洗浄液の吐出圧を増幅することができ
る。前記内表面洗浄用吐出側送液管5aは、前記洗浄室
内において垂直方向に延在し、かつ前記20Lエバポレ
ータ用フラスコ8のネック部8aにおける開口部から前
記20Lエバポレータ用フラスコ8内に挿入可能に形成
されてなる垂直延在管5bに連通する。前記垂直延在管
5bの末端部に設けられた前記自転式小型強力洗浄機タ
ーボディスク5は、前記20Lエバポレータ用フラスコ
8における軸線上に位置するように形成されてなるの
で、前記20Lエバポレータ用フラスコ8の内表面にム
ラなく均一に洗浄液を噴射することができる。
【0055】前記外表面洗浄用吐出側送液管6aは、前
記エアードポンプ7における吐出口(図示せず。)と前
記シャワーノズル6とを連通する。前記シャワーノズル
6は、前記20Lエバポレータ用フラスコ8におけるネ
ック部8aを効果的に洗浄することができるネック部洗
浄用ノズル6Aと、前記20Lエバポレータ用フラスコ
8における丸底部8bを効果的に洗浄することができる
丸底部洗浄用ノズル6Bとを有する。
【0056】前記フラスコ洗浄装置1においては、前記
20Lエバポレータ用フラスコ8の他に、例えば、10
Lエバポレータ用フラスコ、30Lエバポレータ用フラ
スコのように容量の異なるフラスコ等を洗浄することが
できる。前記10Lエバポレータ用フラスコ、30Lエ
バポレータ用フラスコのように容量の異なるフラスコ等
を洗浄する場合には、例えば、前記洗浄室2の内壁面に
設けられた架台固定部材3aの位置、前記環状部支持部
材3b3 により決定することができる前記貫通孔3b1
と前記環状部3b2 との間隔、前記環状部3b2 の直
径、前記垂直延在管5bの長さ、前記自転式小型強力洗
浄機ターボディスク5及び前記シャワーノズル6におけ
る洗浄液の噴射角度等を適宜に調節することによって、
所望の大きさ、所望の形状のフラスコを洗浄することが
できる。
【0057】以下、前記フラスコ洗浄装置1の動作につ
いて詳述する。
【0058】−洗浄液の調整− 前記貯留槽4における前記洗浄液投入口4aを開き、前
記貯留槽4内が空の状態であることを確認し、1〜1.
1kg/cm2 の圧力に調節した窒素ボンベに連通する
フレキシブル窒素ガス導入配管11と、前記窒素ガス導
入口4bとを接続する。前記貯留槽4内と前記洗浄液送
出口4dとを連通する送出管4eに介装された送出管開
閉弁12を閉じ、前記貯留槽4内と前記窒素ガス導入口
4bとを連通する導入管4fに介装された導入管開閉弁
13を開くことにより、前記貯留槽4内を窒素ガスで置
換する。
【0059】前記貯留槽4内を窒素置換した後、前記導
入管開閉弁13を閉じ、前記洗浄液投入口4aからアセ
トン99l及び純水1lを前記貯留槽4内に投入する。
前記液面計4cにより液量を確認した後、前記貯留槽4
内の洗浄液を混合することができる洗浄液混合手段であ
るエアードミキサを前記洗浄液投入口4aに配置して、
前記貯留槽4内に投入したアセトン及び純水を撹拌して
均一になるように10分間混合して、洗浄液を調整す
る。洗浄液を調整した後、前記洗浄液投入口4aを閉じ
る。本発明においては、前記洗浄液投入口4aと前記洗
浄液混合手段であるエアードミキサの本体とを気密に固
定し、エアードミキサにおける回転軸とこの回転軸をサ
ポートするボールベアリングとの間隙をシールパッキン
でシールするのが好ましく、前記間隙をシールパッキン
でシールすることにより、前記貯留槽4内の窒素パージ
及び溶剤蒸気の漏洩を防止することができる。
【0060】−フラスコの洗浄− 前記洗浄室2における蓋2bを開き、前記開口部2aか
ら前記架台3及び前記20Lエバポレータ用フラスコ8
を所定の位置に載置する。
【0061】前記排気管2fに、排気装置(図示せ
ず。)に連通するフレキシブル排気配管(図示せず。)
を接続する。又、前記窒素ガス供給配管10の端部に設
けられた窒素ガス供給口10bと前記窒素ボンベに連通
するフレキシブル窒素ガス導入配管14とを接続する。
前記窒素ガス供給口10bから前記窒素ガス供給配管1
0内に流入した窒素ガスは、前記流量計10aを通過し
た後、前記内表面洗浄用吐出側送液管5a内、及び、前
記窒素ガス供給配管10から分岐する前記乾燥ガス導入
管2e内に供給される。前記排気管2fに介装された排
気管開閉弁(図示せず。)を開き、前記乾燥ガス導入管
2eに介装された乾燥ガス導入管開閉弁15を開くこと
により、前記洗浄室2内を窒素ガスで置換する。
【0062】前記洗浄室2内を窒素置換した後、前記乾
燥ガス導入管開閉弁15を閉じ、前記窒素ガス供給配管
10に介装された窒素ガス供給配管開閉弁16を開く。
【0063】前記洗浄液送出口4dと前記吸引口7aと
を前記フレキシブルホース9によって接続した後、前記
送出管開閉弁12を開き、前記内表面洗浄用吐出側送液
管5aに介装された内表面側送液管開閉弁17、及び、
前記外表面洗浄用吐出側送液管6aに介装された外表面
側送液管開閉弁18を開く。1.3〜3kg/cm2
エア圧に調節されたコンプレッサ(図示せず。)に連通
するフレキシブルエア供給配管19と前記エア供給口7
bとを接続し、エア供給管7cを通じて前記エアードポ
ンプ7にエアを供給することによって前記エアードポン
プ7を運転して前記洗浄液を前記内表面洗浄用吐出側送
液管5a、及び、前記外表面洗浄用吐出側送液管6aに
送液する。
【0064】前記内表面洗浄用吐出側送液管5a内を流
通する洗浄液は、前記窒素ガス供給配管10から供給さ
れる窒素ガスにより増圧されて前記垂直延在管5bを流
通し、前記自転式小型強力洗浄機ターボディスク5から
前記20Lエバポレータ用フラスコ8における内表面に
噴射される。
【0065】前記外表面洗浄用吐出側送液管6a内を流
通する洗浄液は、前記ネック部洗浄用ノズル6A、及
び、前記丸底部洗浄用ノズル6Bから前記20Lエバポ
レータ用フラスコ8における外表面に噴射される。
【0066】前記フラスコ洗浄装置1によれば、前記2
0Lエバポレータ用フラスコ8に前記洗浄液を10秒間
噴射することにより、前記20Lエバポレータ用フラス
コ8の洗浄を行なうことができる。
【0067】−フラスコの乾燥− 前記20Lエバポレータ用フラスコ8を洗浄した後、前
記エアードポンプ7を停止し、前記送出管開閉弁12、
前記窒素ガス供給配管開閉弁16、前記内表面側送液管
開閉弁17、及び、前記外表面側送液管開閉弁18を閉
じ、前記乾燥ガス導入管開閉弁15を開くことにより、
洗浄済みの前記20Lエバポレータ用フラスコ8を乾燥
する。
【0068】前記フラスコ洗浄装置1によれば、前記洗
浄室2内に前記乾燥ガス導入管2eから窒素ガスを10
分間導入することにより、前記20Lエバポレータ用フ
ラスコ8の乾燥を行なうことができ、従来の洗浄方法に
おける、手作業のワイピングによるムラ、手垢の付着等
が生じない。
【0069】−洗浄確認作業− 前記フラスコ洗浄装置1から前記20Lエバポレータ用
フラスコ8を取り出し、前記20Lエバポレータ用フラ
スコ8内を1Lの変性エタノールで掛け流しを行なった
後、再度前記20Lエバポレータ用フラスコ8内に1L
の変性エタノールを仕込み、このフラスコ内を掛け流し
た後、1Lの変性エタノールを仕込んだこのフラスコか
ら変性エタノールを蒸発させ、100倍濃縮した液を分
析したところ、残留サンプルの濃度は2.63ppmで
あった。
【0070】従来の洗浄方法におけるワイピング作業後
の洗浄確認作業の結果は、1回のワイピング洗浄後にお
ける残留サンプルの濃度が23.79ppmであった。
【0071】(具体的説明−第2の例)前記フラスコ洗
浄装置1においては、図2に示すように、前記洗浄液混
合手段として、前記貯留槽4の底部から前記貯留槽4内
に窒素を導入して前記貯留槽4内の洗浄液をバブリング
により混合することができるバブリングガス導入口4g
と、前記貯留槽4内の溶剤蒸気等を貯留槽4外に排出す
ることができる排気管4hとを設けることができる。
【0072】−洗浄液の調整− 前記導入管開閉弁13を閉じ、前記貯留槽4における前
記洗浄液投入口4aを開き、前記貯留槽4内が空の状態
であることを確認し、1〜1.1kg/cm2の圧力に
調節した窒素ボンベに連通するフレキシブル窒素ガス導
入配管11bと、前記バブリングガス導入口4gとを接
続する。
【0073】また、前記排気管4hに、ブライン(−4
0℃)コンデンサ(図示せず。)を介して排気装置(図
示せず。)に連通するフレキシブル排気配管(図示せ
ず。)を接続する。
【0074】前記送出管開閉弁12を閉じ、前記貯留槽
4内と前記バブリングガス導入口4gとを連通する導入
管4iに介装された導入管開閉弁12bを開くことによ
り、前記貯留槽4内を窒素ガスで置換する。
【0075】前記貯留槽4内を窒素置換した後、前記導
入管開閉弁12bを閉じ、前記洗浄液投入口4aからア
セトン99l及び純水1lを前記貯留槽4内に投入し、
前記洗浄液投入口4aを閉じる。前記液面計4cにより
液量を確認した後、前記導入管開閉弁12bを開くこと
により、前記貯留槽4内の洗浄液を窒素バブリングによ
り混合することができる。前記貯留槽4内の溶剤蒸気等
は前記排気管4hから貯留槽4外に排出され、前記ブラ
インコンデンサによって回収される。
【0076】この第2の例における洗浄液混合手段を採
用することにより、前記貯留槽4内からの溶剤蒸気等の
漏洩を防止して、前記洗浄液の混合を行なうことができ
る。
【0077】(具体的説明−第3の例)前記フラスコ洗
浄装置1においては、図3に示すように、前記洗浄液混
合手段として、前記エアードポンプ7から吐出される洗
浄液を前記貯留槽4内に循環させることができる循環洗
浄液排出口4j、循環洗浄液導入口4k、及びフレキシ
ブルホース4lを設けることができる。前記フレキシブ
ルホース4lは、前記エアードポンプ7に連通する循環
洗浄液排出管4mに設けられた前記循環洗浄液排出口4
jと、前記貯留槽4内に連通する循環洗浄液導入管4n
に設けられた前記循環洗浄液導入口4kとを接続するこ
とにより、前記エアードポンプ7から吐出される洗浄液
を前記貯留槽4内に循環させることができる。
【0078】−洗浄液の調整− 前記第1の例と同様に前記貯留槽4内を窒素置換した
後、前記導入管開閉弁13を閉じ、前記洗浄液投入口4
aからアセトン99l及び純水1lを前記貯留槽4内に
投入する。前記液面計4cにより液量を確認した後、前
記内表面側送液管開閉弁17、及び前記外表面側送液管
開閉弁18を閉じ、前記送出管開閉弁12及び前記循環
洗浄液排出管4mに介装された循環洗浄液排出管開閉弁
17bを開き、前記エアードポンプ7を運転する。前記
エアードポンプ7により前記貯留槽4内の洗浄液は、前
記送出管4e、前記フレキシブルホース9、前記循環洗
浄液排出管4m、前記フレキシブルホース4l、及び前
記循環洗浄液導入管4nを流通して前記貯留槽4内に循
環するので、前記貯留槽4内からの溶剤蒸気等の漏洩を
防止して、前記洗浄液の混合を行なうことができる。さ
らに、前記貯留槽4内における前記循環洗浄液導入管4
nの端部には、洗浄液中に挿入される挿入管4oが設け
ることができ、前記挿入管4oを採用することにより、
循環する洗浄液が前記貯留槽4内において飛散すること
を防止することができる。
【0079】(具体的説明−変形例)以下、本発明の洗
浄装置の他の実施例について説明する。
【0080】図4に示すように、フラスコ洗浄装置20
は、洗浄室2と、被洗浄物保持手段である架台3と、貯
留槽4と、内表面洗浄手段に対応する自転式小型強力洗
浄機ターボディスク5と、外表面洗浄手段に対応するシ
ャワーノズル21と、防爆型送液手段に対応するエアー
ドポンプ7とを有してなり、被洗浄物である20Lエバ
ポレータ用フラスコ8を洗浄することができる。
【0081】図5に示すように、フラスコ洗浄装置22
は、洗浄室2と、被洗浄物保持手段である架台3と、貯
留槽4と、内表面洗浄手段に対応する自転式小型強力洗
浄機ターボディスク5と、外表面洗浄手段に対応するシ
ャワーノズル23と、防爆型送液手段に対応するエアー
ドポンプ7とを有してなり、被洗浄物である20Lエバ
ポレータ用フラスコ8を洗浄することができる。
【0082】図6に示すように、洗浄装置24は、洗浄
室25と、被洗浄物保持手段である網状板26と、貯留
槽4と、内表面洗浄手段に対応する自転式小型強力洗浄
機ターボディスク5と、外表面洗浄手段に対応するシャ
ワーノズル6と、防爆型送液手段に対応するエアードポ
ンプ7とを有してなり、被洗浄物である筒体27を洗浄
することができる。
【0083】前記洗浄室25には、開口部25aと、前
記開口部25aを開閉することができるシャッター25
bと、前記洗浄室25の気密性を保持することができる
パッキン25cと、前記洗浄室25内で噴射された洗浄
液を廃液槽(図示せず。)に回収することができる洗浄
液回収手段2dと、前記洗浄室25内に乾燥用窒素ガス
を導入することができる乾燥ガス導入管2eと、前記洗
浄室25内に導入された乾燥用窒素ガスが前記洗浄室2
5内に残留する有機溶剤の蒸気等を前記洗浄室25外に
排出することができる排気管2fとが設けられてなる。
【0084】前記網状板26は、前記洗浄室25の内壁
面に設けられた網状板固定部材26aと、前記網状板固
定部材26aに着脱可能に形成されてなる網状部材26
bとを有してなり、前記網状部材26bには多数の貫通
孔26cが設けられてなる。
【0085】図7に示すように、洗浄装置28は、洗浄
室29と、被洗浄物保持手段である網状板30と、貯留
槽4と、内表面洗浄手段に対応する自転式小型強力洗浄
機ターボディスク5と、外表面洗浄手段に対応するシャ
ワーノズル6と、防爆型送液手段に対応するエアードポ
ンプ7とを有してなり、被洗浄物である皿体31を洗浄
することができる。
【0086】前記洗浄室29には、開口部29aと、前
記開口部29aを開閉することができる扉29bと、前
記洗浄室29の気密性を保持することができるパッキン
29cと、前記洗浄室29内で噴射された洗浄液を廃液
槽(図示せず。)に回収することができる洗浄液回収手
段2dと、前記洗浄室29内に乾燥用窒素ガスを導入す
ることができる乾燥ガス導入管2eと、前記洗浄室29
内に導入された乾燥用窒素ガスが前記洗浄室29内に残
留する有機溶剤の蒸気等を前記洗浄室29外に排出する
ことができる排気管2fとが設けられてなる。
【0087】前記網状板30は、前記洗浄室29の内壁
面に設けられた網状板固定部材30aと、前記網状板固
定部材30aに着脱可能に形成されてなる網状部材30
bと、前記皿体31を支持する被洗浄物支持部材30c
とを有してなり、前記網状部材30bには多数の貫通孔
30dが設けられてなる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、被洗浄物の破損を防止
し、洗浄液が作業者の皮膚に接触することを防止し、洗
浄液による作業環境の汚染を防止し、被洗浄物の洗浄効
率を向上させることができ、洗浄作業における省人化を
実現し、被洗浄物を容易に洗浄することができる洗浄装
置を提供することができる。
【0089】本発明の洗浄装置は、電気を必要としない
ので防爆機器を必要としない。さらに、本発明の洗浄装
置には、配電盤、電気配線等がないので、例えば、前記
フラスコ洗浄装置1は、窒素ガス供給源、エアードポン
プの駆動源、排気装置に連通するガス排出手段、及び、
廃液槽に連通する洗浄液回収手段を使用することができ
れば使用場所を選ばず、前記洗浄装置を移動させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図2】図2は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図3】図3は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図4】図4は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図5】図5は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図6】図6は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【図7】図7は、本発明の洗浄装置の一実施例を示す概
略図である。
【符号の説明】
1・・・フラスコ洗浄装置、2・・・洗浄室、2a・・
・開口部、2b・・・蓋、2c・・・パッキン、2d・
・・洗浄液回収手段、2e・・・乾燥ガス導入管、2f
・・・排気管、3・・・架台、3a・・・架台固定部
材、3b・・・架台本体、3b1 ・・・貫通孔、3b2
・・・環状部、3b3 ・・・環状部支持部材、4・・・
貯留槽、4a・・・洗浄液投入口、4b・・・窒素ガス
導入口、4c・・・液面計、4d・・・洗浄液排出口、
4e・・・送出管、4f・・・導入管、4g・・・バブ
リングガス導入口、4h・・・排気管、4i・・・導入
管、4j・・・循環洗浄液排出口、4k・・・循環洗浄
液導入口、4l・・・フレキシブルホース、4m・・・
循環洗浄液排出管、4n・・・循環洗浄液導入管、4o
・・・挿入管、5・・・自転式小型強力洗浄機ターボデ
ィスク、5a・・・内表面洗浄用吐出側送液管、5b・
・・垂直延在管、6・・・シャワーノズル、6A・・・
ネック部洗浄用ノズル、6B・・・丸底部洗浄用ノズ
ル、6a・・・外表面洗浄用吐出側送液管、7・・・エ
アードポンプ、7a・・・吸引口、7b・・・エア供給
口、7c・・・エア供給管、8・・・20Lエバポレー
タ用フラスコ、8a・・・ネック部、9・・・フレキシ
ブルホース、10・・・窒素ガス供給配管、10a・・
・流量計、10b・・・窒素ガス供給口、11・・・フ
レキシブル窒素ガス導入配管、11b・・・フレキシブ
ル窒素ガス導入配管、12・・・送出管開閉弁、12b
・・・導入管開閉弁、13・・・導入管開閉弁、14・
・・フレキシブル窒素ガス導入配管、15・・・乾燥ガ
ス導入管開閉弁、16・・・窒素ガス供給配管開閉弁、
17・・・内表面側送液管開閉弁、17b・・・循環洗
浄液排出管開閉弁、18・・・外表面側送液管開閉弁、
19・・・フレキシブルエア供給配管、20・・・フラ
スコ洗浄装置、21・・・シャワーノズル、22・・・
フラスコ洗浄装置、23・・・シャワーノズル、24・
・・洗浄装置、25・・・洗浄室、25a・・・開口
部、25b・・・シャッター、25c・・・パッキン、
26・・・網状板、26a・・・網状板固定部材、26
b・・・網状部材、26c・・・貫通孔、27・・・筒
体、28・・・洗浄装置、29・・・洗浄室、29a・
・・開口部、29b・・・扉、29c・・・パッキン、
30・・・網状板、30a・・・網状板固定部材、30
b・・・網状部材、30c・・・被洗浄物支持部材、3
0d・・・貫通孔、31・・・皿体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を収容することができる洗浄室
    と、前記洗浄室内における所定の位置に前記被洗浄物を
    保持することができる被洗浄物保持手段と、有機溶剤と
    除電剤とを含有してなる洗浄液を貯留する貯留槽と、前
    記洗浄液を前記被洗浄物における内表面に噴射する内表
    面洗浄手段と、前記洗浄液を前記被洗浄物における外表
    面に噴射する外表面洗浄手段と、前記貯留槽に貯留され
    た前記洗浄液を前記内表面洗浄手段及び前記外表面洗浄
    手段に送液する防爆型送液手段とを有してなることを特
    徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記有機溶剤が水溶性有機溶剤であり、
    前記除電剤が水である前記請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記被洗浄物が、開口部を有する容器で
    ある前記請求項1及び2のいずれか1項に記載の洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記被洗浄物保持手段は、被洗浄物の形
    態に応じて前記内表面洗浄手段が被洗浄物に対して所定
    の位置にあるように、複数種の異なる被洗浄物保持手段
    から選択された一種である前記請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記防爆型送液手段がエア−ドポンプで
    ある前記請求項1から4のいずれか1項に記載の洗浄装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001181874A (ja) * 1999-12-20 2001-07-03 Mitsubishi Electric Corp 脱脂洗浄方法及び洗浄装置
JP4574083B2 (ja) * 2001-08-20 2010-11-04 株式会社三社電機製作所 洗浄装置
CN114857497A (zh) * 2022-04-18 2022-08-05 广东韶钢松山股份有限公司 一种碱液输送装置及酸气管道清洗方法

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