JPH1155899A - 超高速回転電機 - Google Patents

超高速回転電機

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JPH1155899A
JPH1155899A JP21804297A JP21804297A JPH1155899A JP H1155899 A JPH1155899 A JP H1155899A JP 21804297 A JP21804297 A JP 21804297A JP 21804297 A JP21804297 A JP 21804297A JP H1155899 A JPH1155899 A JP H1155899A
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JP
Japan
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electric machine
rotor
stator
rotating electric
pressurized
Prior art date
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Pending
Application number
JP21804297A
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English (en)
Inventor
Nobusane Oonari
延実 大成
Minoru Tada
稔 多田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH1155899A publication Critical patent/JPH1155899A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子に作用する遠心力を軽減することによ
って回転速度の向上を可能とすると共に温度上昇を抑制
することのできる超高速回転電機を提供する。 【解決手段】 発電機20は、回転子22の外周と固定
子23の内周との間の間隙空間31とその前後の前後空
間32,33とが一体の加圧空間30を形成しており、
この加圧空間30にケーシング21に形成された供給穴
21A,21B,21Cから水素ガスが供給されるよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子の周囲に固
定子が配設されて成る電動機や発電機等の回転電機に関
し、特に回転子が超高速で回転する超高速回転電機に関
する。
【0002】
【従来の技術】電動機や発電機等の回転電機は、回転子
の周囲に固定子が配設されて構成される。
【0003】このような回転電機では、その出力は回転
子の回転速度,回転子の外径の二乗及び回転子の長さに
比例するが、近時、生産性の向上,装置の小型軽量化,
据付面積の縮小等の要求により、回転子の高速回転化が
望まれるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転子を高
速回転すると、回転子に大きな遠心力が作用すると共
に、電気的及び機械的な損失が熱となって温度上昇を招
来する。
【0005】高速回転に対応する回転子では、図3にそ
の概念断面図示すように回転軸1Aの周囲に配置した永
久磁石1Bをその外側に焼嵌めによって外挿した保持リ
ング1Cによって保持する構成が採用されるが、この構
成では保持リング1Cは非磁性体でなければならないた
めに材質が限られ、また、永久磁石1Bの熱による減磁
を避けるために温度上昇を抑制する必要がある。
【0006】このため、より高速回転を可能とするに
は、回転子を大きな遠心力に耐え得るように構成すると
共に温度上昇を抑制することが必要となる。回転子の遠
心力に対しては保持リングの材質や構造の改善によって
対応しているが、回転速度の高速化は限界に達して飛躍
的な向上は望めないものであった。
【0007】本発明は、上記解決課題に鑑みてなされた
ものであって、回転子に作用する遠心力を軽減すること
によって回転速度の向上を可能とすると共に温度上昇を
抑制することのできる超高速回転電機を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る超高速回転電機は、回転子の周囲に固定子が配
設されて成る回転電機において、前記回転子の外周と前
記固定子の内周との間の間隙空間に、所定圧力の加圧気
体が供給されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0009】また、上記間隙空間の軸方向前後端部は、
シール部材によってシールされていることを特徴とす
る。
【0010】また、上記間隙空間の前後には軸受が収容
された軸受空間が位置しており、前記間隙空間に供給さ
れた上記加圧気体は前記間隙空間から前記軸受空間を介
して排出されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0011】また、上記回転電機は発電機であり、上記
加圧気体によって作動するタービンと同軸に構成され、
前記タービンによって回転駆動されるように構成されて
いることを特徴とする。
【0012】また、加圧気体は、水素ガスであることを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係る超高
速回転電機の一構成例を適用したガス圧発電装置の概略
断面図であり、図2はその要部拡大図である。尚、中心
線(C.L)を挟む下側は省略してある。
【0014】図示ガス圧発電装置10は、本発明に係る
超高速回転電機の一構成例である発電機20と、化学プ
ラント等から得られる加圧気体としての水素ガスによっ
て駆動されるタービン40とが回転軸11に沿って直列
に配設されて一体に構成されており、化学プラント等か
ら得られる水素ガスの圧力エネルギーをタービン40に
よって回転力に変換し、その回転力によって発電機20
を駆動して発電するようになっているものである。
【0015】回転軸11は、その両軸端で発電機20の
ケーシング21に軸受51,52,53,54,55を
介して回転自在に支持されている。尚、51,52,5
3は磁気軸受であって高速回転時に機能し、54,55
はボールベアリングであって停止時及び低速回転時に機
能するものである。
【0016】発電機20は、回転軸11の軸方向略中央
に回転子22が設けられると共に、この回転子22と対
応するケーシング21の内面部位に固定子23が配設さ
れて構成されている。
【0017】回転子22は、詳細は図示しないが磁性体
によって形成された回転軸11の周囲に複数の永久磁石
が配設されると共に、その外側に外挿された非磁性材に
よる保持リングによって固定されて構成されている。
【0018】固定子23は、巻線によって円筒状に形成
され、回転子22と対応するケーシング21の内面部位
に配設されて、その内部に回転子22を収容している。
また、その内部には外周側と内周側とを連通し内周側で
は軸方向に所定間隔で開口する内部通路23Aが設けら
れている。
【0019】固定子23の内周面と回転子22の外周面
との間は、所定間隔に設定されてこの間隔部位が間隙空
間31となっている。
【0020】タービン40は、二段の動翼42を有する
軸流形タービンであってその動翼42は回転軸11の軸
端に固定されており、発電機20のケーシング21に結
合されたタービンケーシング41のチャンバー43を介
して供給される水素ガスによって回転軸11を回転駆動
するようになっている。
【0021】ここで、回転子22の軸方向前後両側に
は、円環状の隔壁リング24,25がケーシング21に
固定されて設けられると共に、それぞれの内周部位に円
環状のブラケットリング24A,25Aが固定されてい
る。このブラケットリング24A,25Aは回転子22
の端部外周部と対応しており、その内周面と回転子22
の外周面との間にラビリンスシール26,27が設けら
れている。これにより、回転子22の外周面と固定子2
3の内周面の間の間隙空間31と、固定子23の前後両
側面と各隔壁リング25,26との間の空間(前後空間
32,33)とが連通して一体の加圧空間30を形成し
ており、この加圧空間30はラビリンスシール26,2
7によってその軸方向前後とはシールされている。
【0022】また、ケーシング21には、ガス供給穴2
1A,21B,21Cと排出穴21D,21Eが開口形
成されている。
【0023】ガス供給穴21A,21Bは固定子23の
前後両側の前後空間32,33と対応する位置に設けら
れ、ガス供給穴21Cは固定子23と対応する位置に設
けられており、これら供給穴21A,21B,21Cに
はタービン40へ水素ガスを供給する水素ガス供給路6
1から分岐した加圧ガス供給路62が接続されている。
【0024】排出穴21D,21Eは、隔壁リング24
の前方側に位置する軸受51,52,54を収容する軸
受空間34及び隔壁リング25の後方側に位置する軸受
53,55を収容する軸受空間35と連通して設けられ
ており、これら排出穴21D,21Eは排出路63を介
してタービン40から排出される水素ガスの経路に接続
されている。尚、詳細は図示していないが、軸受空間3
4,35の内部には、加圧空間30からラビリンスシー
ル26,27を介して流入する水素ガスが排出穴21
D,21Eに円滑に流れるように通路が形成してある。
【0025】而して、上記のごとく構成されたガス圧発
電装置10では、前述のごとく水素ガスの圧力エネルギ
ーをタービン40が回転力に変換し、その回転力によっ
て発電機20が発電する。この時、タービン40に供給
される水素ガスの一部が加圧ガス供給路62を介して供
給穴21Cから固定子23の内部通路23Aを通って間
隙空間31に、また、供給穴21A,21B,から前後
空間32,33にそれぞれ供給され、加圧空間30の内
部は所定圧力の水素ガスによって充たされる。この加圧
空間30の内部の水素ガスの圧力は、回転子22の外周
面に、高速回転に起因して発生する遠心力に対向するよ
うに作用することとなり、これによって回転子22はそ
の構造から規定される回転速度に対して水素ガスの圧力
によって遠心力が軽減された分、回転速度を上げること
ができる。即ち、回転子22の構造は同一であってもよ
り一層の高速回転が可能となるものである。
【0026】加圧空間30に供給された水素ガスは、間
隙空間31の前後両端部に形成されているラビリンスシ
ール26,27を介して軸受空間34,35に漏洩する
が、この軸受空間34,35に漏洩した水素ガスはそれ
ぞれ排出穴21D,21Eを介して排出され、排出路6
3を介してタービン40から排出された水素ガスと合流
して燃焼器等の次工程装置に供給される。このように、
水素ガスが加圧空間30から軸受空間34,35を通っ
て外部に流れることで、この流れる水素ガスが固定子2
3,回転子24及び軸受51,52,53,54,55
を冷却し、過熱を防ぐように作用する。
【0027】即ち、水素ガスはその圧力によって回転子
22に作用する遠心力を抑制するばかりでなく、軸受空
間34,35を流れることによって冷媒としても機能す
るものである。
【0028】尚、上記構成例は加圧気体として水素ガス
を用いたものであるが、加圧気体はこれに限定されるも
のではなく、他の気体であっても良いものである。ま
た、回転電機として発電機の例を示したが、電動機にも
適用可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る超高速
回転電機によれば、回転子の外周と固定子の内周との間
の間隙空間に、所定圧力の加圧気体が供給されることに
より、加圧気体の圧力が回転子の外周面に作用してその
回転に起因する遠心力を相殺することとなり、回転子の
構造によって規定される回転数に対してより一層の高速
回転が可能となるものである。
【0030】また、上記間隙空間の軸方向前後端部は、
シール部材によってシールされていることにより、供給
された加圧気体の圧力を効率良く回転子に作用させるこ
とができる。
【0031】また、間隙空間に供給された加圧気体がそ
の前後に位置する軸受空間を介して排出されるように構
成されていることにより、間隙空間から軸受空間を介し
て流れる加圧気体が固定子,回転子及び軸受を冷却す
る。つまり、加圧流体が冷媒として機能して回転電機の
過熱を防ぐように機能し、効率向上に寄与するものであ
る。
【0032】また、回転電機は発電機であり、加圧気体
によって作動するタービンと同軸に構成され、タービン
によって回転駆動されるように構成されていることによ
り、プラント等から副次的に生成される加圧気体を利用
して、効率良く発電を行うことができるものである。
【0033】また、加圧気体が水素ガスであることによ
り、高速回転で効率が良く、冷却効果も高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超高速回転電機の一構成例を適用
したガス圧発電装置の概略断面図である。
【図2】その発電機部位の拡大断面図である。
【図3】従来例としての回転子の概念断面図である。
【符号の説明】
20 発電機(回転電機) 22 回転子 23 固定子 26,27 ラビリンスシール(シール部材) 30 加圧空間 31 間隙空間 34,35 軸受空間 40 タービン 51,52,53,54,55 軸受

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子の周囲に固定子が配設されて成る
    回転電機において、 前記回転子の外周と前記固定子の内周との間の間隙空間
    に、所定圧力の加圧気体が供給されるように構成されて
    いることを特徴とする超高速回転電機。
  2. 【請求項2】 上記間隙空間の軸方向前後端部は、シー
    ル部材によってシールされていることを特徴とする請求
    項1に記載の超高速回転電機。
  3. 【請求項3】 上記間隙空間の前後には軸受が収容され
    た軸受空間が位置しており、前記間隙空間に供給された
    上記加圧気体は前記間隙空間から前記軸受空間を介して
    排出されるように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の超高速回転電機。
  4. 【請求項4】 上記回転電機は発電機であることを特徴
    とする請求項1,2又は3に記載の超高速回転電機。
  5. 【請求項5】 上記発電機は、上記加圧気体によって作
    動するタービンと同軸に構成され、前記タービンによっ
    て回転駆動されるように構成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の回転電機。
  6. 【請求項6】 上記加圧気体は、水素ガスであることを
    特徴とする請求項5に記載の超高速回転電機。
JP21804297A 1997-07-29 1997-07-29 超高速回転電機 Pending JPH1155899A (ja)

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