JPH1154491A - ガス供給方法 - Google Patents

ガス供給方法

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JPH1154491A
JPH1154491A JP9209399A JP20939997A JPH1154491A JP H1154491 A JPH1154491 A JP H1154491A JP 9209399 A JP9209399 A JP 9209399A JP 20939997 A JP20939997 A JP 20939997A JP H1154491 A JPH1154491 A JP H1154491A
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flow rate
gas
vacuum vessel
gas supply
target pressure
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JP9209399A
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Takashi Yokawa
孝士 余川
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Kokusai Electric Corp
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの必要流量が少ない場合や真空容器の目
標圧が大きい場合でも、真空容器の内圧が目標圧に立ち
上がるまでの時間を短縮することができるようにする。 【解決手段】 真空容器に複数のガスG(1),G
(2),…を供給する場合、まず、各ガスG(n)(n
=1,2,…)の流量F(n)が初期流量Fb(n)に
設定される(ステップS11)。これにより、複数のガ
スG(1),G(2),…は、それぞれの必要流量Fa
(1),Fa(2),…の比と同じ比を有するととも
に、必要流量Fa(n)が最も多いガスG(n)の流量
が最大許容流量Fmaxとなるような流量で、真空容器
に供給される。この設定処理が終了すると、真空容器の
内圧が目標圧まで多立ち上がったか否かが判定される
(ステップS12)。目標圧まで立ち上がると、各ガス
G(n)の流量F(n)が必要流量Fa(n)に設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空容器に1つま
たは複数のガスを供給するガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置のウェーハに絶縁膜
等の薄膜を形成するCVD(chemical Vap
or Deposition)装置においては、ウェー
ハに薄膜を形成する場合、真空容器に予め定めた一定流
量(以下「必要流量」という。)で反応ガスを供給しな
がら、真空容器を真空排気するとともに、この排気量を
制御することにより、真空容器の内圧を予め定めた目標
圧に保持するようになっている。
【0003】また、このCVD装置においては、クリー
ニングガスを使って真空容器の内部を清掃する場合も、
真空容器に必要流量でクリーニングガスを供給しなが
ら、真空容器を真空排気するとともに、この排気量を制
御することにより、真空容器の内圧を予め定めた目標圧
に保持するようになっている。
【0004】真空容器にガス(反応ガスやクリーニング
ガス)を供給する場合、従来のCVD装置においては、
真空容器の内圧が目標圧に立ち上がった後だけでなく、
立ち上がる前も必要流量で供給するようになっていた。
【0005】図8にこの様子を示す。ここで、図8は、
従来のCVD装置におけるガスの供給方法を示す特性図
である。図には、2つのガスG(1),G(2)を供給
する場合を示す。
【0006】図において、横軸は時間tを示し、縦軸
は、真空容器の内圧PとガスG(1),G(2)の流量
F(1),F(2)とを示す(n=1,2)。また、特
性曲線C(1),C(2)は、それぞれガスG(1),
G(2)の流量の制御特性を示し、特性曲線C(P)
は、真空容器の内圧Pの制御特性を示す。
【0007】時間軸において、t1は、真空容器に対し
てガスG(1),G(2)の供給を開始した時刻を示
し、t2は、真空容器の内圧Pが目標圧Paに立ち上が
った時刻を示す。流量軸において、Fa(1),Fa
(2)は、それぞれガスG(1),G(2)の必要流量
を示す。
【0008】図示のごとく、従来は、真空容器にガスG
(1),G(2)を供給する場合、真空容器の内圧Pが
目標圧Paに立ち上がった後だけでなく、立ち上がる前
も必要流量Fa(1),Fa(2)で供給するようにな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、ガスG(1),G(2)の必要流量Fa
(1),Fa(2)が少ない場合や真空容器の目標圧P
aが大きい場合、真空容器の内圧Pが目標圧Paに立ち
上がるまでの時間が長くなるという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、ガスの必要流量が少な
い場合や真空容器の目標圧が大きい場合でも、真空容器
の内圧が目標圧に立ち上がるまでの時間を短縮すること
ができるガス供給方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のガス供給方法は、真空容器の内圧が予
め定めた目標圧に立ち上がるまでは、ガスをこのガスに
ついて予め定められた一定流量(必要流量)より多くか
つ最大許容流量以下となるような流量で供給する第1の
工程と、真空容器の内圧が目標圧まで立ち上がると、ガ
スを一定流量で供給する第2の工程とを備えたことを特
徴とする。
【0012】上記構成においては、真空容器にガスを供
給する場合は、このガスは、真空容器の内圧が目標圧に
立ち上がるまでは、その必要流量より多くかつ最大許容
流量以下の流量で供給される。これに対し、真空容器の
内圧が目標圧まで立ち上がった後は、上記必要流量で供
給される。
【0013】このような構成によれば、真空容器の内圧
を目標圧まで立ち上げるときのガスの流量(初期流量)
を必要流量より多くすることができるので、必要流量が
少ない場合や目標圧が大きい場合でも、真空容器の内圧
を目標圧まで立ち上げる時間を短縮することができる。
この場合、初期流量を最大許容流量に設定すれば、立ち
上げ時間を最も短くすることができる。
【0014】請求項2記載のガス供給方法は、請求項1
記載の方法において、ガスが複数存在する場合、第1の
工程を次のように設定したものである。すなわち、複数
のガスが、これら複数のガスの必要流量の比と同じ比を
有するとともに、最大許容流量と必要流量との比が最も
小さいガスの流量がその最大許容流量以下となるような
流量で供給されるように設定したものである。
【0015】上記構成においては、複数のガスは、真空
容器の内圧が目標圧に立ち上がるまでは、各ガスの必要
流量の比と同じ比を有するとともに、最大許容流量と必
要流量との比が最も小さいガスの流量がその最大許容流
量以下となるような流量で供給される。
【0016】このような構成によれば、各ガスの初期流
量をその必要流量より多くすることができるので、必要
流量が少ない場合や目標圧が大きい場合でも、立ち上げ
時間を短縮することができる。この場合、最大許容流量
と必要流量との比が最も小さいガスの流量をその最大許
容流量に設定すれば、各ガスの初期流量を最大許容流量
以内に収めながら、立ち上げ時間を最も短くすることが
できる。
【0017】なお、上述した請求項1記載のガス供給方
法は、例えば、真空容器にガスを供給するガス供給手段
と、このガス供給手段のガス供給動作を、真空容器の内
圧が目標圧に立ち上がるまでは、ガスをその必要流量よ
りは多くかつ最大許容流量以下となるような流量で供給
し、目標圧に立ち上がった後は、必要流量で供給するよ
うに制御する制御手段とを備えたガス供給装置によって
実行される。
【0018】また、請求項2記載のガス供給方法は、次
のような制御手段を有するガス供給装置によって実行さ
れる。すなわち、真空容器の内圧が目標圧に立ち上がる
までは、複数のガスを各ガスの必要流量の比と同じ比を
有するとともに、最大許容流量と必要流量との比が最も
小さいガスの流量がその最大許容流量以下となるような
流量で供給し、目標圧に達した後は、各ガスの必要流量
で供給するように構成された制御手段を備えたガス供給
装置により実行される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明に係るガス供給方法の一実施
の形態を説明するためのフローチャートである。図2
は、このガス供給方法を実行するためのガス供給装置の
構成を示すブロック図である。なお、図2には、ガス供
給装置を備えたCVD装置全体の構成を示す。
【0021】図2に示すCVD装置100は、薄膜を形
成するための反応容器として使用される真空容器110
と、この真空容器110に反応ガスやクリーニングガス
を供給するためのガス供給部120と、真空容器110
を真空排気するための真空排気部130とを有する。
【0022】ガス供給部120は、例えば、4つのガス
(反応ガスまたはクリーニングガス)G(1),G
(2),G(3),G(4)を供給するようになってい
る。すなわち、このガス供給部120は、4つの配管1
21(1),121(2),121(3),121
(4)と、4つのマスフローコントローラ122
(1),122(2),122(3),122(4)
と、4つのガス入力バルブ123(1),123
(2),123(3),123(4)と、4つのガス出
力バルブ124(1),124(2),124(3),
124(4)とを有する。
【0023】ここで、各配管121(n)(n=1,
2,3,4)と、各ガス入力バルブ123(n)と、各
ガス出力バルブ124(n)は、対応するガスG(n)
を真空容器110に供給する機能を有する。また、各マ
スフローコントローラ122(n)は、対応するガスG
(n)の流量を制御する機能を有する。
【0024】真空排気部130は、1つの排気経路を有
する1排気系の構成を有する。すなわち、この真空排気
部130は、配管131と、メインポンプ132と、補
助ポンプ133と、可変コンダクタンスバルブ134
と、補助バルブ135と、真空測定子136と、可変コ
ンダクタンスバルブコントローラ137とを有する。
【0025】ここで、配管131と、メインポンプ13
2と、補助ポンプ133と、補助バルブ135とは、真
空容器110を真空排気する機能を有する。また、真空
測定子136は、真空容器110の内圧を測定する機能
を有する。また、真空可変コンダクタンスバルブ134
と可変コンダクタンスバルブコントローラ137とは、
真空測定子136の測定結果に基づいて、真空排気の排
気量を制御する機能を有する。
【0026】上記構成においては、ガス供給部120が
本実施の形態のガス供給方法を実行するガス供給装置に
相当する。このガス供給部120は、図1に示すフロー
チャートに従って、真空容器110に対するガスG
(1),G(2),G(3),G(4)の供給を制御す
る。
【0027】上記構成において、動作を説明する。ま
ず、成膜処理やガスクリーニング処理を行う前の動作を
説明する。すなわち、真空容器110を真空状態に設定
する動作を説明する。
【0028】この場合、ガス供給部120においては、
各ガス入力バルブ123(n)と各ガス出力バルブ12
4(n)は閉状態に設定され、各マスフローコントロー
ラ123(n)は対応するガスG(n)の流量を0に設
定する。これにより、この場合は、真空容器110に対
するガスG(n)の供給が停止される。
【0029】これに対し、真空排気部130において
は、メインポンプ132と補助ポンプ133がオン状態
に設定され、可変コンダクタンスバルブ134が全開状
態に設定され、補助バルブ135が開状態に設定され
る。これにより、真空容器120は、配管131を介し
て真空排気される。この場合、真空容器120は、可変
コンダクタンスバルブ134が全開状態に設定されてい
るため、最大排気量で真空排気される。以上が、成膜処
理やガスクリーニング処理を行う前の動作である。
【0030】次に、成膜処理やガスクリーニング処理を
行うための準備動作を説明する。すなわち、真空容器1
10の内圧を目標圧まで立ち上げるとともに、安定な成
膜処理等を行うために、この状態を保持する動作を説明
する。
【0031】この場合、ガス供給部120においては、
各ガス入力バルブ123(n)と各ガス出力バルブ12
4(n)は開状態に設定され、各マスフローコントロー
ラ123(n)は、真空測定子136の測定結果に基づ
いて、対応するガスG(n)の流量を制御する。
【0032】これにより、詳細は後述するが、真空容器
110の内圧が目標圧に達するまでは、ガスG(n)の
流量は、それぞれ予め定められた必要流量Fa(n)よ
り大きな流量に設定される。これに対し、真空容器11
0の内圧が目標圧に達した後は、必要流量F(a)に設
定される。
【0033】但し、この制御は、使用するガスG(n)
についてだけ行われ、使用しないガスG(n)について
は行われない。すなわち、使用しないガスG(n)につ
いては、ガス入力バルブ123(n)とガス出力バルブ
124(n)は閉状態に設定され、マスフローコントロ
ーラ123(n)は対応するガスG(n)の流量を0に
設定する。
【0034】これに対し、真空排気部130において
は、メインポンプ132と補助ポンプ133がオン状態
に設定され、補助バルブ135が開状態に設定され、可
変コンダクタンスバルブコントローラ137に目標圧が
設定される。
【0035】これにより、この場合は、真空容器110
は、配管131を介して真空排気される。また、真空測
定子136の測定結果とに基づいて、可変コンダクタン
スバルブコントローラ137により、可変コンダクタン
スバルブ134の可変コンダクタンスが制御される。こ
れにより、真空容器の内圧が目標圧と一致するように、
真空容器120の排気量が制御される。その結果、真空
容器120の内圧が目標圧に保持される。以上が、成膜
処理やガスクリーニング処理を行うための準備動作であ
る。
【0036】ここで、図1を参照しながら、成膜処理や
ガスクリーニング処理を行うための準備動作において、
マスフローコントローラ122(n)によって、ガスG
(n)の流量を制御する動作を説明する。
【0037】この制御においては、まず、マスフローコ
ントローラ112(n)は、対応するガスG(n)の流
量F(n)を初期流量Fb(n)に設定する(ステップ
S11)。これにより、ガスG(n)は、初期流量Fb
(n)で真空容器110に供給される。
【0038】この初期流量Fb(n)は、次の方法で求
められる。まず、各ガスG(n)の最大許容流量Fma
x(n)と必要流量Fa(n)との比Fconv(n)
を求めると、次式(1)〜(4)で表される。 Fconv(1)=Fmax(1)/Fa(1) …(1) Fconv(2)=Fmax(2)/Fa(2) …(2) Fconv(3)=Fmax(3)/Fa(3) …(3) Fconv(4)=Fmax(4)/Fa(4) …(4)
【0039】この流量比Fconv(1)〜Fconv
(4)のうち、最小のものを初期流量変換比Fconv
(min)とすると、各ガスG(n)の初期流量Fb
(n)は、次式(5)で表される。 Fb(n)=Fconv(min)×Fa(n) …(5)
【0040】ここで、各ガスG(n)の最大許容流量F
maxは(n)、マスフローコントローラ112(n)
の流量制御範囲の最大値(フルスケール)で表される。
この最大許容流量Fmax(n)は、各マスフローコン
トローラ122(n)固有の値であり、すべてのガスG
(1),G(2),G(3),G(4)で同じ場合もあ
るが、個々に異なる場合もある。
【0041】このステップS11の設定処理により、ガ
スG(1),G(2),G(3),G(4)は、次式
(6)に示すように、それぞれの必要流量Fa(1),
Fa(2),Fa(3),Fa(4)の比と同じ比を有
するとともに、最大許容流量Fmax(n)と必要流量
Fa(n)との比Fconv(n)が最も小さいガスG
(n)の初期流量Fb(n)がその最大許容流量Fma
x(n)となるような流量で、真空容器110に供給さ
れる。 Fb(1):Fb(2):Fb(3):Fb(4) =Fa(1):Fa(2):Fa(3):Fa(4) …(6)
【0042】上述した初期流量Fb(n)の設定処理が
終了すると、マスフローコントローラ122(n)は、
真空容器110の内圧が目標圧まで立ち上がったか否か
を判定する(ステップS12)。この判定処理は、真空
測定子136によって測定された真空容器110の内圧
に基づいて行われる。
【0043】この判定処理は、真空容器120の内圧が
目標圧に立ち上がるまで続けられる。真空容器120の
内圧が目標圧まで立ち上がると、マスフローコントロー
ラ122(n)は、ガスG(n)の流量F(n)を必要
流量Fa(n)に設定する(ステップS13)。これに
より、ガスG(n)の定常時の流量F(n)が必要流量
Fa(n)に設定される。
【0044】図3は、上述した流量制御動作を示す特性
図である。なお、図には、4つのガスG(1),G
(2),G(3),G(4)のうち、3つのガスG
(1),G(2),G(3)を使用する場合を代表とし
て示す。
【0045】図において、横軸は時間tを示し、縦軸
は、真空容器110の内圧Pと各ガスG(n)の流量F
(n)とを示す。また、C(1),C(2),C(3)
は、それぞれガスG(1),G(2),G(3)の流量
F(1),F(2),F(3)の制御特性を示し、C
(P)は、真空容器110の内圧Pの制御特性を示す。
【0046】時間軸において、t1は、真空容器110
に対してガスG(n)の供給を開始した時刻を示し、t
2は、真空容器110の内圧Pが目標圧Paに立ち上が
った時刻を示す。
【0047】図示のごとく、本実施の形態では、反応ガ
スG(1),G(2),G(3)の流量F(1),F
(2),F(3)は、真空容器110の内圧Pが目標圧
Paに立ち上がるまでは、初期流量Fb1(1),Fb
(2),Fb(3)に設定され、立ち上がった後は、必
要流量Fa(1),Fa(2),Fa(3)に設定され
る。
【0048】今、最大許容流量Fmax(n)と必要流
量Fa(n)との比Fconv(n)が最も小さいガス
G(n)をG(2)とする。この場合、ガスG(1),
G(2),G(3)の初期流量Fb(1),Fb
(2),Fb(3)は、それぞれ次式(7),(8),
(9)で表される。 Fb(1)=Fa(1)×Fconv(min) …(7) Fb(2)=Fa(2)×Fconv(min) …(8) Fb(3)=Fa(3)×Fconv(min) …(9) 以上が、マスフロ−コントローラ122(n)による流
量制御動作である。
【0049】以上詳述した本実施の形態によれば、真空
容器110にガスG(1),G(2),G(3),G
(4)を供給する場合、真空容器110の内圧Pが目標
圧Paに立ち上がるまでは、これらを各ガスG(n)ご
とに予め定められた必要流量Fa(n)の比と同じ比を
有するとともに、最大許容流量Fmax(n)と必要流
量Fa(n)との比Fconv(n)が最も小さいガス
G(n)の必要流量Fa(n)がその最大許容流量Fm
ax(n)となるような流量で供給し、目標圧Paに立
ち上がった後は、必要流量Fa(n)で供給するように
したので、必要流量Fa(n)が少ない場合や目標圧P
aが大きい場合でも、真空容器110の内圧Pを目標圧
Paまで立ち上げる時間を短縮することができる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0051】先の第1の実施の形態では、各ガスG
(n)の流量F(n)を初期流量Fb(n)まで立ち上
げる場合、瞬時に立ち上げる場合を説明した。これに対
し、本実施の形態は、段階的に立ち上げるようにしたも
のである。
【0052】これを図4を参照しながら説明する。図4
は、本実施の形態の流量制御動作を示す特性図である。
なお、図には、ガスとして、G(1),G(2)の2つ
のガスを使用する場合を代表として示す。
【0053】図に示すように、本実施の形態では、ガス
G(1),G(2)の流量F(1),F(2)を初期流
量Fb(1),Fb(2)まで立ち上げるのに、段階的
に立ち上げるようになっている。図には、3段階に分け
て立ち上げる場合を示す。ここで、Fc(1),Fd
(1)は、ガスG(1)の流量F(1)を3段階に分け
て立ち上げる場合の2つの中間値を示す。同様に、Fc
(2),Fd(2)は、ガスG(2)の流量F(2)を
3段階に分けて立ち上げる場合の2つの中間値を示す。
【0054】このような構成によれば、各ガスG(n)
の流量F(n)を初期流量Fb(n)まで緩やかに立ち
上げることができるので、真空容器110に急激に大量
のガスG(n)が流れ込むのを防止することができる。
これにより、真空容器110内でごみの巻上げ等が発生
することを防止することができる。
【0055】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。
【0056】先の第2の実施の形態では、各ガスG
(n)の流量F(n)を初期流量Fb(n)まで緩やか
に立ち上げる場合、段階的に立ち上げる場合を説明し
た。これに対し、本実施の形態は、連続的に立ち上げる
ようにしたものである。
【0057】これを図5を参照しながら説明する。図5
は、本実施の形態の流量制御動作を示す特性図である。
なお、図には、ガスとして、G(1),G(2)の2つ
のガスを使用する場合を代表として示す。
【0058】図に示すように、本実施の形態では、ガス
G(1),G(2)の流量F(1),F(2)を初期流
量Fb(1),Fb(2)まで緩やかに立ち上げるの
に、連続的に立ち上げるようになっている。
【0059】このような構成においても、先の第2の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0060】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。
【0061】先の第1,第2,第3の実施の形態では、
本発明を、排気経路として1つの経路を有するCVD装
置のガス供給方法に適用する場合を説明した。これに対
し、本実施の形態は、排気経路として2つの経路を有す
るCVD装置のガス供給方法に適用するようにしたもの
である。
【0062】これを図6を参照しながら説明する。図6
は、本実施の形態のガス供給方法を実行するCVD装置
の構成を示すブロック図である。なお、図6において
は、説明を簡単にするために、先の図2とほぼ同一機能
を果たす部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0063】図6において、図2と異なる点は、真空排
気部130において、配管138と、メインバルブ13
9とが追加されている点である。ここで、配管138の
一端は真空容器110に接続され、他端は、配管131
に接続されている。この接続位置は、可変コンダクタン
スバルブ134とメインポンプ132との間に設定され
ている。
【0064】上記構成において、動作を説明する。ま
ず、成膜処理やガスクリーニング処理を行う前の動作を
説明する。
【0065】この場合、ガス供給部120においては、
各マスフローコントローラ122(n)は反応ガスG
(n)の流量を0に設定し、各ガス入力バルブ123
(n)と各ガス出力バルブ124(n)は閉状態に設定
される。これにより、この場合は、図2の構成と同様
に、真空容器110に対する反応ガスG(n)の供給が
停止される。
【0066】また、真空排気部130においては、メイ
ンポンプ132と補助ポンプ133がオン状態に設定さ
れ、可変コンダクタンスバルブ134が全閉状態に設定
され、補助バルブ135とメインバルブ139が開状態
に設定される。これにより、この場合は、図2の構成と
異なり、真空容器110は、配管131ではなく、配管
138を介して真空排気される。以上が、成膜処理やガ
スクリーニング処理を行う前の動作である。
【0067】次に、成膜処理やガスクリーニング処理を
行うための準備動作を説明する。
【0068】この場合、ガス供給部120においては、
各ガス入力バルブ123(n)と各ガス出力バルブ12
4(n)は開状態に設定されるとともに、各マスフロー
コントローラ122(n)は、真空測定子136の測定
結果に基づいて、ガスG(n)の流量を制御する。これ
により、この場合は、図2の構成と同様に、真空容器1
10にガスG(n)が供給されるとともに、その流量が
真空測定子136の測定結果に基づいて制御される。
【0069】また、真空排気部130においては、メイ
ンポンプ132と補助ポンプ133がオン状態に設定さ
れ、補助バルブ135が開状態に設定され、メインバル
ブ139が閉状態に設定され、可変コンダクタンスバル
ブコントローラ137に目標圧が設定される。これによ
り、この場合は、図2の構成と同様に、真空容器110
は、配管131を介して真空排気されるとともに、その
排気量が可変コンダクタンスバルブ134を使って制御
される。
【0070】本発明は、上述したような2つの排気経路
を有するCVD装置のガス供給方法に適用しても、先の
第1,第2,第3の実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0071】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。
【0072】本実施の形態は、本発明を、排気経路とし
て3つの経路を有するCVD装置のガス供給方法に適用
するようにしたものである。
【0073】これを図7を参照しながら説明する。図7
は、本実施の形態のガス供給方法を実行するCVD装置
の構成を示すブロック図である。なお、図7において
は、説明を簡単にするために、先の図6とほぼ同一機能
を果たす部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0074】図7において、図6と異なる点は、真空排
気部130において、配管140と、補助バルブ141
とが追加されている点である。ここで、配管140の一
端は真空容器110に接続され、他端は、配管131に
接続されている。この接続位置は、補助バルブ135と
補助ポンプ133との間に設定されている。
【0075】上記構成において、動作を説明する。ま
ず、成膜処理やガスクリーニング処理を行う前の動作を
説明する。
【0076】この場合、ガス供給部120の動作は、図
6のガス供給部120の動作と同じである。これに対
し、真空排気部130の動作は、追加された補助バルブ
141が開状態に設定される点が異なる。これにより、
この場合は、真空容器110は、配管138,140を
介して真空排気される。
【0077】次に、成膜処理やガスクリーニング処理を
行うための準備動作を説明する。
【0078】この場合、ガス供給部120の動作は、図
6のガス供給部120の動作と同じである。これに対
し、真空排気部130の動作は、追加された補助バルブ
141がそのまま開状態に設定される点が異なる。これ
により、この場合は、真空容器110は、配管131,
140を介して真空排気される。
【0079】本発明は、このような3つの排気経路を有
するCVDの装置に適用しても、先の第1,第2,第3
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0080】以上、本発明の5つの実施の形態を詳細に
説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではない。
【0081】例えば、先の実施の形態では、最大許容流
量と必要流量との比が最も小さいガスの初期流量をその
最大許容流量に設定する場合を説明した。しかしなが
ら、本発明では、この初期流量を最大許容流量より少な
い値に設定するようにしてもよい。このような構成にお
いても、真空容器の内圧を目標圧まで立ち上げる時間を
従来よりは短くすることができる。
【0082】また、先の実施の形態では、本発明を、真
空容器に複数のガスを供給する場合に適用する場合を説
明した。しかしながら、本発明は、1つのガスを供給す
る場合にも適用することができる。この場合は、1つの
ガスの初期流量をその必要流量より多く、最大許容流量
Fmax以下の範囲で設定するようにすればよい。
【0083】また、先の実施の形態では、本発明を、半
導体装置のウェーハに所定の薄膜を形成するためのCV
D装置のガス供給方法に適用する場合を説明した。しか
しながら、本発明は、液晶表示装置のガラス基板に所定
の薄膜を形成するCVD装置のガス供給方法にも適用す
ることができる。また、本発明は、CVD装置以外の成
膜装置のガス供給方法にも適用することができる。ま
た、本発明は、成膜装置以外の基板処理装置のガス供給
方法にも適用することができる。
【0084】また、先の実施形態では、本発明を、真空
容器に1つまたは複数のガスを予め定めた必要流量ずつ
供給しながら、真空容器を真空排気するとともに、その
排気量を制御することにより、真空容器の内圧を予め定
めた目標圧に保つ真空装置のガス供給方法に適用する場
合を説明した。
【0085】すなわち、先の実施の形態では、本発明
を、真空容器と、この真空容器に1つまたは複数のガス
を供給するガス供給手段と、上記真空容器を真空排気す
る真空排気手段と、上記真空容器の内圧が予め定めた目
標圧になるように排気量を制御する排気量制御手段とを
備えた真空装置のガス供給方法に適用する場合を説明し
た。
【0086】しかしながら、本発明は、真空容器の内圧
が目標圧に達した後、この内圧を目標圧に保つような制
御を行わない真空装置、または、このような制御だけで
なく、真空排気も行わない真空装置のガス供給方法にも
適用することができる。
【0087】このほかにも、本発明は、その要旨を逸脱
しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論であ
る。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のガス供給方
法によれば、真空容器の内圧が目標圧に立ち上がるまで
は、ガスをその必要流量よりは多くかつ最大許容流量以
下となるような流量で供給し、目標圧に立ち上がった後
は、必要流量で供給するようにしたので、必要流量が少
ない場合や目標圧が大きい場合でも、真空容器の立ち上
げ時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス供給方法の第1の実施の形態
を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明に係るガス供給方法の第1の実施の形態
を実行するCVD装置の第1の例の構成を示すブロック
図である。
【図3】本発明に係るガス供給方法の第1の実施の形態
による流量制御動作を説明するための特性図である。
【図4】本発明に係るガス供給方法の第2の実施の形態
による流量制御動作を説明するための特性図である。
【図5】本発明に係るガス供給方法の第3の実施の形態
による流量制御動作を説明するための特性図である。
【図6】本発明に係るガス供給方法の第4の実施の形態
を説明するためのものであって、特に、本発明のガス供
給方法を実行するCVD装置の第2の例の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】本発明に係るガス供給方法の第5の実施の形態
を説明するためのものであって、特に、本発明のガス供
給方法を実行するCVD装置の第3の例の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】従来のガス供給方法による流量制御動作を説明
するための特性図である。
【符号の説明】
100…CVD装置、110…真空容器、120…ガス
供給部、130…真空排気部、121(1),121
(2),121(3),121(4),131,13
8,140…配管、122(1),122(2),12
2(3),122(4)…マスフローコントローラ、1
23(1),123(2),123(3),123
(4)…ガス入力バルブ、124(1),124
(2),124(3),124(4)…ガス出力バル
ブ、132…メインポンプ、133…補助ポンプ、13
4…可変コンダクタンスバルブ、135,141…補助
バルブ、136…真空測定子、137…可変コンダクタ
ンスバルブコントローラ、139…メインバルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器にガスを供給するための方法で
    あって、 前記真空容器の内圧が予め定めた目標圧に立ち上がるま
    では、前記ガスをこのガスについて予め定められた一定
    流量よりは多くかつ最大許容流量以下となるような流量
    で供給する第1の工程と、 前記真空容器の内圧が前記目標圧に立ち上がると、前記
    ガスを前記一定流量で供給する第2の工程とを備えたこ
    とを特徴とするガス供給方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスは複数存在し、前記第1の工程
    が、前記複数のガスを、これら複数のガスのそれぞれに
    予め定められた一定流量の比と同じ比を有するととも
    に、最大許容流量と一定流量との比が最も小さいガスの
    流量がその最大許容流量以下となるような流量で供給す
    ることを特徴とするガス供給方法。
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