JPH1153409A - 自動配置方法及び自動配置システム - Google Patents

自動配置方法及び自動配置システム

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JPH1153409A
JPH1153409A JP9205653A JP20565397A JPH1153409A JP H1153409 A JPH1153409 A JP H1153409A JP 9205653 A JP9205653 A JP 9205653A JP 20565397 A JP20565397 A JP 20565397A JP H1153409 A JPH1153409 A JP H1153409A
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Japan
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component
parameter
potential function
potential
arrangement
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JP9205653A
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Inventor
Tomohiro Uchida
智洋 内田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め設定したポテンシャル関数に含まれる各
パラメータの値を過去の集合の要素配置事例から各構成
要素毎に知識を自動的に求め、その知識を用いて集合全
体の最適な自動配置を行うことを目的とする。 【解決手段】 予め設定したポテンシャル関数に含まれ
る各パラメータの値を過去の集合の構成要素配置事例か
ら各構成要素毎に自動的に求め、そのポテンシャル関数
を微分することにより求めた各構成要素に働く力によっ
て、ポテンシャルエネルギが低くなる方向に各構成要素
の配置を変更するようにしたもので、予め設定したポテ
ンシャル関数に含まれる各パラメータの値を過去の集合
の要素配置事例から各構成要素毎に知識を自動的に求
め、その知識を用いて集合全体の最適な自動配置を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過去の構成要素配
置事例から知識を自動的に求め、その知識に基づいて最
適な配置を行うための自動配置方法及び自動配置システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単純な制約または少数の構成要素
の配置問題では構成要素の自動配置を行なうことは可能
であったが、複雑な制約または多数の構成要素を含む集
合の構成要素の配置変更のある場合は熟練者によって行
われることが多かった。このような問題として、例え
ば、プリント基板上の多数部品(構成要素)の配置問題
がある。自動部品配置システムはあるものの、多くの場
合、熟練者によって部品配置が行われている。
【0003】自動部品配置システムの例として、(プリ
ント基板設計CADへのAIからのアプローチ、人工知
能学会全国大会(第10回)チュートリアル、トラック
1−2、1996)による自動部品配置システムがあ
る。これは、熟練者に対するインタビューにより熟練者
の知識を抽出し、その抽出した知識をシステムに組み込
み、その知識に基づいて部品の配置を自動的に行なうも
のである。
【0004】さらに、特開平5−342290号公報に
開示されている要素配置方法および装置では、各要素間
に働く引力と斥力とを計算し、その和を求めることによ
って微小時間後の各要素の座標を更新する方法を用いて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熟練者
へのインタビューにより抽出した知識を用いた自動配置
システムによって部品配置を行なっても、必ずしも満足
し、納得する結果にはならないという課題があった。つ
まり、知識の抽出が十分でないため、その知識に基づい
て自動配置を行なっても、満足な配置結果にならないこ
とが多かった。これは、熟練者が無意識に使っている知
識があり、熟練者へのインタビューによる知識の抽出方
法では、これら無意識の知識が抽出できないからであ
る。特に近年プリント基板の配線密度や部品実装密度が
高く、部品の配置許容度が小さくなる傾向にあり、熟練
者によっても試行錯誤を行なうことが多い。つまり、こ
のような配置を行なうために知識がますます複雑にな
り、インタビューによって抽出しにくくなってきている
ため、従来の熟練者の知識抽出による方法では、限界が
あった。さらに、特開平5−342290号公報に開示
されている方法では、構成要素の配置を変更するために
必要な引力および斥力を計算する関数をあらかじめ用意
しなければならず、この関数の設定に専門的な知識を必
要とするという課題があった。
【0006】本発明は、熟練者にインタビューを行ない
知識を抽出することなく、予め設定したポテンシャル関
数に含まれる各パラメータの値を過去の集合の要素配置
事例から各構成要素毎に知識として自動的に求め、その
知識(各パラメータ値)を用いて集合全体の最適な配置
を行なう自動配置方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、位置情報といくつかの属性とを持つ複数の
構成要素によって構成された集合の構成要素を最適に配
置する自動配置方法において、予め設定したポテンシャ
ル関数に含まれる各パラメータの値を過去の集合の構成
要素配置事例から各構成要素毎に自動的に求め、そのポ
テンシャル関数を微分することにより求めた各構成要素
に働く力によってポテンシャルエネルギが低くなる方向
に各構成要素の配置を変更するようにしたものである。
【0008】本発明によれば、熟練者にインタビューを
行ない知識を抽出することなく、予め設定したポテンシ
ャル関数に含まれる各パラメータの値を過去の集合の要
素配置事例から各構成要素毎に知識として自動的に求
め、その知識(各パラメータ値)を用いて集合全体の最
適な自動配置を行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、位置情報といくつかの属性とを持つ複数の構成要素
によって構成された集合の構成要素を最適に配置する自
動配置方法において、予め設定したポテンシャル関数に
含まれる各パラメータの値を過去の集合の構成要素配置
事例から各構成要素毎に自動的に求め、そのポテンシャ
ル関数を微分することにより求めた各構成要素に働く力
によって、ポテンシャルエネルギが低くなる方向に各構
成要素の配置を変更するもので、過去の集合の構成要素
配置事例から各構成要素のポテンシャル関数の各パラメ
ータ値をポテンシャルエネルギが最も低くなるように求
めることにより、集合全体の最適な自動配置を行なうこ
とのできる知識(各パラメータ値)を自動的に求めるこ
とができるという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、過去の集合の構
成要素配置事例からポテンシャル関数の各パラメータ値
を自動的に求める際に、過去の集合の構成要素配置事例
に対して、最も集合全体のポテンシャルエネルギが低く
なるポテンシャル関数の各パラメータ値を各構成要素に
ついて求めるもので、集合全体のポテンシャルエネルギ
の値が最も低くなる各パラメータ値を求めて、その値を
設定することにより、集合全体の最適な自動配置を行な
うことのできる知識(各パラメータ値)を自動的に求め
ることができるという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の自動配置方法において、過去の集合の構
成要素配置事例からポテンシャル関数の各パラメータ値
を自動的に求める際に、少なくとも選択した一つの属性
の値が同じ構成要素は同じパラメータ値を求めるもの
で、少なくとも選択した一つの属性の値が同じ構成要素
は同じパラメータ値を求めて設定することにより、重複
した計算を防ぎ高速に知識(各パラメータ値)を求める
ことができるという作用を有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項3記載の自動配置方法において、過去の集合の構
成要素配置事例からポテンシャル関数の各パラメータ値
を自動的に求める際に、類似した属性値を持つ構成要素
は同じパラメータ値を求めるもので、類似した属性値を
持つ構成要素は同じパラメータ値を求めて設定すること
により、重複した計算を防ぎ高速に知識(各パラメータ
値)を求めることできるという作用を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、過去の集合の構
成要素配置事例を記憶する過去事例メモリと、予め設定
したポテンシャル関数を記憶するポテンシャル関数記憶
メモリと、新たな事例の位置情報と属性とを記憶した新
事例メモリと、前記過去事例メモリからの各構成要素の
位置情報と属性と、前記ポテンシャル関数記憶メモリか
らのポテンシャル関数とから各構成要素毎に各パラメー
タ値を求め、そのポテンシャル関数から集合全体のポテ
ンシャルエネルギを求めるパラメータ計算部と、前記ポ
テンシャルエネルギが最低であるかを評価するパラメー
タ評価部と、前記最低ポテンシャルエネルギとなる各パ
ラメータ値を保持するパラメータ保持部と、前記ポテン
シャル関数記憶メモリからのポテンシャル関数と、前記
パラメータ保持部からの各構成要素の各パラメータ値を
用いて、前記新事例メモリ部からの新たな構成要素の配
置をポテンシャル関数を微分することによって得られる
各構成要素に働く力に基づき行う配置部とを備えるもの
で、過去の集合の構成要素配置事例から各構成要素のポ
テンシャル関数の各パラメータ値をポテンシャルエネル
ギが最も低くなるように求めることにより、最適な自動
配置を行なうことのできる知識(各パラメータ値)を自
動的に求めることができるという作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、コンピュータに
よって自動配置を行なうプログラムであって、予め設定
したポテンシャル関数に含まれる各パラメータの値を過
去の集合の構成要素配置事例から各構成要素毎に自動的
に求め、そのポテンシャル関数を微分することにより求
めた各構成要素のポテンシャルエネルギが低くなるよう
に各構成要素の位置を変更するもので、過去の集合の構
成要素配置事例から各構成要素のポテンシャル関数の各
パラメータ値をポテンシャルエネルギが最も低くなるよ
うに求めることにより、最適な自動配置を行なうことの
できる知識(各パラメータ値)を自動的に求めることが
できるという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図2を用いて説明する。 (実施の形態)図1は、本発明の実施の形態の自動配置
システムのブロック構成図である。図1において、11
は過去の集合の構成要素配置事例(各構成要素の位置情
報と属性値)を格納する過去事例メモリ部、12は初期
条件としてポテンシャル関数を格納するポテンシャル関
数メモリ部、13は各構成要素のポテンシャル関数の各
パラメータ値を求めるパラメータ計算部、14はパラメ
ータ計算部13で求めた各パラメータ値を用いて計算し
たポテンシャルエネルギが最低になったかを評価するパ
ラメータ評価部、15はパラメータ評価部14によって
最低のポテンシャルエネルギになったと評価された各パ
ラメータ値を保持するパラメータ保持部、16は新たな
集合の構成要素の位置情報と属性値とを格納する新事例
メモリ部、17はポテンシャル関数メモリ部12に保持
されたポテンシャル関数とパラメータ保持部15の各パ
ラメータ値とから新事例メモリ部16に格納された新事
例の各構成要素の配置情報を基に配置変更をする配置部
である。
【0016】以下に自動配置システムの動作について説
明する。過去事例メモリ部11は、過去の集合の構成要
素配置事例を格納しており、各構成要素の位置情報と属
性とをパラメータ計算部13に送る。ポテンシャル関数
メモリ部12は、予め設定されたポテンシャル関数を格
納し、そのポテンシャル関数をパラメータ計算部13に
送る。パラメータ計算部13は、過去事例メモリ部11
から送られた各構成要素の位置情報と属性値と、ポテン
シャル関数メモリ部12から送られたポテンシャル関数
を用いて、ポテンシャル関数の各パラメータ値を各構成
要素毎に求め、それらの各パラメータ値に基づき過去の
集合の構成要素配置事例のポテンシャルエネルギを計算
する。
【0017】パラメータ評価部14は、ポテンシャル計
算部13により計算された過去の集合の構成要素配置事
例のポテンシャルエネルギをこれまでの最低のポテンシ
ャルエネルギと比較する。これまでの最低値よりも低か
った場合は、この各パラメータ値をパラメータ保持部1
5に送り、パラメータ保持部15はその各パラメータ値
を保持する。パラメータ値の再設定終了条件を満たして
いなければ、パラメータ評価部14はパラメータ計算部
13に対して各パラメータ値の再計算を行なう指示を出
す。
【0018】配置部17は、ポテンシャル関数メモリ部
12に保持されているポテンシャル関数とパラメータ保
持部15に保持されている各構成要素毎のポテンシャル
関数の各パラメータ値に基づき、新事例メモリ部16に
保持されている新たな事例の配置を行なう。
【0019】次に、本発明の自動配置方法を用いた自動
配置システムについて、プリント基板CADを使った自
動部品配置を具体的な応用例として、図2に自動配置シ
ステムのフローチャート図を示し詳細に説明する。
【0020】本実施例の形態では、1つの電子部品は1
つの構成要素に対応し、部品の座標を位置情報とし、部
品番号、部品種類、部品形状、部品質量、端子数(ピン
数)、直接接続している部品の部品番号等を属性とす
る。部品番号によって、プリント基板上の部品を特定で
きるものとする。
【0021】ステップ101は、過去の集合の構成要素
配置事例を過去事例メモリ部11に設定する。設定する
値は、位置情報として各部品の座標と、属性として部品
番号、部品種類、部品形状、部品質量、端子数(ピン
数)、直接接続している部品の部品番号等である。
【0022】ステップ102は、ポテンシャルエネルギ
を求めるために用いるポテンシャル関数を入力する。入
力されたポテンシャル関数はポテンシャル関数メモリ部
12に保持される。ポテンシャル関数メモリ部12に保
持されたポテンシャル関数は、必要に応じて、パラメー
タ計算部13、配置部17から参照される。
【0023】
【数1】
【0024】
【数2】
【0025】例えば、ここでは、集合全体(基板)のポ
テンシャルエネルギEtotを(数1)で表し、個々の部
品のポテンシャルエネルギEiは(数2)で表す。(数
2)の右辺の第1項は直接接続された部品同士を比較的
近くに配置するための引力を表現した項、第2項は部品
同士が重なり合わないための斥力と離れすぎないための
引力を表した項である。netijは部品番号iと部品番
号jの間の配線接続本数、rijは部品番号iと部品番号
jの中心間距離を表している。αi、βi、γiは部品番
号iのパラメータである。
【0026】なお、この実施例では、プリント基板上の
総配線長が長いほどポテンシャルエネルギが高くなると
考えたので、ポテンシャルエネルギが配線の長さに比例
して高くなるように第1項を設定しているが、配線の長
さの2乗に比例するように設定してもよいし、それ以外
の表現を用いて設定してもよい。第2項についても、部
品中心間距離がある値のときに最小値となればよいの
で、2次関数によって表現してもよいし、他の関数を用
いて設定してもよい。さらに、(数2)の右辺に、似た
形状の部品を整列させる項、電源回路等のいくつかの部
品によってある機能を実現する部品群をグループとし
て、同グループに属する部品同士を近くに配置するため
の引力を表現する項を加えることも考えられる。この実
施例では、パラメータは3つであるが、他の項を加えた
場合は、その項の係数等をパラメータとして追加しても
よい。
【0027】ステップ103は、各部品の各パラメータ
値を設定する。この実施例では各パラメータ値の変動範
囲をあらかじめ設定し、その範囲内でランダムに各パラ
メータ値を設定しているが、過去の集合の構成要素配置
事例の部品間の中心間距離から逆算し、比較的ポテンシ
ャルエネルギが低くなる値を各パラメータ値として設定
する方法も考えられる。なお、この実施例では、各パラ
メータ値を各部品毎に求めているが、同じ部品種類の部
品は同じパラメータ値とする方法や、似た形状の部品は
同じパラメータ値とする方法や、端子数が同じ部品は同
じパラメータ値とする方法等も考えられる。
【0028】ステップ104は、ステップ103で求め
た各パラメータ値とポテンシャル関数メモリ部12に保
持されているポテンシャル関数を用いて、ポテンシャル
エネルギEtotを(数1)で計算する。
【0029】ステップ105は、ステップ104で求め
たポテンシャルエネルギEtotの値が記録保持されてい
るポテンシャルエネルギの最低値より低いかをチェック
する。低い場合は、ステップ106に進み、低くない場
合は、ステップ107に進む。
【0030】ステップ106は、パラメータ保持部15
が記録保持していた各パラメータ値を消去し、新たにス
テップ103で設定した各パラメータ値を記録保持す
る。
【0031】ステップ107は、各パラメータ値の再設
定が必要かをチェックする。この実施例では、再設定を
指定回数(例えば10000回)行なった場合にステッ
プ108に進むことにしているが、再設定を行なっても
ある回数以上パラメータ保持部15に記録保持されてい
る各パラメータ値を更新できなかった場合や、ポテンシ
ャルエネルギEtotがあらかじめ設定した最低ポテンシ
ャルエネルギの値以下になった場合にステップ108に
進むことにしてもよい。これ以外の場合は、ステップ1
03に戻る。
【0032】ステップ108は、これから配置しようと
するプリント基板の各部品の座標、部品番号、部品種
類、部品形状、部品質量、端子数(ピン数)、直接接続
している部品の部品番号等を新事例メモリ部16に設定
する。
【0033】ステップ109は、各部品の座標更新を、
ポテンシャル関数メモリ部12に設定されているポテン
シャル関数とパラメータ保持部15に保持されている各
パラメータ値を用いて行なう。
【0034】この実施例での座標更新方法について詳細
に以下に述べる。ポテンシャル場に置かれた各部品は他
の部品から引力または斥力を受け、当該部品はニュート
ン力学に従って移動(座標更新)するものとする。各部
品の軌跡は、各部品の運動方程式で記述し、差分法によ
り数値的に解いて求める。
【0035】時刻tにおける部品番号iの位置座標をベ
クトルri(t)とし、時刻t+Δt、t−Δtにおけ
る部品番号iの位置座標ベクトルri(t±Δt)を時
刻tのまわりでテイラー展開し、その2次の項までを取
り、(数3)で表現する。
【0036】
【数3】
【0037】
【数4】
【0038】Δtは微小時間であるため、3次以上の項
は無視することができる。(数3)の和は、(数4)と
なり、(数4)から部品番号iの時刻t+Δtの座標は
(数5)によって表現される。
【0039】
【数5】
【0040】
【数6】
【0041】部品番号iに働く力ベクトルFiは、ニュ
ートン力学によって(数6)で表現できるので、ポテン
シャルエネルギEtotを微分することにより、(数5)
の第3項を求めることができ、時刻t+Δtでの部品番
号iの座標を知ることができる。ここで、(数6)のm
は、部品質量であるが、物理的な質量であっても良い
し、部品の動きにくさ等を表現した仮想的な質量であっ
ても良い。この座標更新方法では、ポテンシャルエネル
ギEtotと各部品の初期座標ベクトルri(0)およびベ
クトルri(Δt)を与えることによって、任意の時刻
t=n×(Δt)(n=1,2,3,...)の座標を
求めることができる。
【0042】なお、最初の座標更新を行なう際は、ベク
トルri(Δt)をベクトルri(0)で代用してもよ
い。この実施例では、部品同士が重なり合わないように
考慮した座標更新を行なっているが、部品の周りに配線
引き回しのためのギャップを設けて、そのギャップ同士
が重なり合わないように考慮した座標更新を行なっても
よい。さらに、部品位置を変更したくない部品について
は、座標更新を行なわないこともできる。
【0043】ステップ110は、各部品の座標更新を続
けるか座標更新を終了するかの判定を行なう。この実施
例では、指定回数(例えば10000回)行なった場合
に座標更新を終了し、ステップ111に進むことにして
いるが、座標更新を行なっても前回と同じ座標値であっ
た場合や、前回との座標値の差分があらかじめ設定した
値以下になった場合に座標更新を終了し、ステップ11
1に進むと判定することにしてもよい。これら以外の場
合は、ステップ109に戻る。
【0044】ステップ111は、ステップ109で求め
た最終の座標値に基づき、新事例メモリ部16に保持さ
れている各部品の配置を行ない、処理を終了する。
【0045】以上のように本発明を適用した自動配置方
法は、熟練者へのインタビューにより最適に配置を行な
うために必要な知識を抽出することなく、最適な配置を
行なうことができる。従って、従来のシステムの課題で
あった熟練者が無意識に用いている知識の獲得を必要と
せず、最適な配置を行なうことができる。
【0046】また、構成要素間に働く引力および斥力を
計算するために必要な関数の設定に関して、各パラメー
タ値の設定を自動化できるため、専門知識がなくても関
数の設定を行なうことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、予め設定したポ
テンシャル関数に含まれる各パラメータの値を過去の集
合の構成要素配置事例から各構成要素毎に自動的に求
め、そのポテンシャル関数を微分することにより求めた
各構成要素に働く力によって、ポテンシャルエネルギが
低くなる方向に各構成要素の配置を変更するようにした
もので、熟練者にインタビューを行ない知識を抽出する
ことなく、予め設定したポテンシャル関数に含まれる各
パラメータの値を過去の集合の要素配置事例から各構成
要素毎に知識として自動的に求め、その知識(各パラメ
ータ値)を用いて集合全体の最適な自動配置を行なうこ
とができる。
【0048】また、過去の集合の構成要素配置事例から
ポテンシャル関数の各パラメータ値を自動的に求める際
に、一つの属性の値が同じ構成要素あるいは類似した属
性値を持つ構成要素は同じパラメータ値を求めることに
より、重複した計算を防ぎ高速に知識の抽出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動配置システムのブロ
ック構成図
【図2】同実施の形態の自動配置システムのフローチャ
ート
【符号の説明】
11 過去事例メモリ部 12 ポテンシャル関数メモリ部 13 パラメータ計算部 14 パラメータ評価部 15 パラメータ保持部 16 新事例メモリ部 17 配置部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置情報といくつかの属性とを持つ複数
    の構成要素によって構成された集合の構成要素を最適に
    配置する自動配置方法において、予め設定したポテンシ
    ャル関数に含まれる各パラメータの値を過去の集合の構
    成要素配置事例から各構成要素毎に自動的に求め、その
    ポテンシャル関数を微分することにより求めた各構成要
    素に働く力によってポテンシャルエネルギが低くなる方
    向に各構成要素の配置を変更することを特徴とする自動
    配置方法。
  2. 【請求項2】 過去の集合の構成要素配置事例からポテ
    ンシャル関数の各パラメータの値を自動的に求める際
    に、過去の集合の構成要素配置事例に対して、最も集合
    全体のポテンシャルエネルギが低くなるポテンシャル関
    数の各パラメータ値を各構成要素について求めることを
    特徴とする請求項1記載の自動配置方法。
  3. 【請求項3】 過去の集合の構成要素配置事例からポテ
    ンシャル関数の各パラメータの値を自動的に求める際
    に、少なくとも選択した一つの属性の値が同じ構成要素
    は同じのパラメータ値を求めることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の自動配置方法。
  4. 【請求項4】 過去の集合の構成要素配置事例からポテ
    ンシャル関数の各パラメータの値を自動的に求める際
    に、類似した属性値を持つ構成要素については同じパラ
    メータ値を求めることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の自動配置方法。
  5. 【請求項5】 過去の集合の構成要素配置事例を記憶す
    る過去事例メモリと、予め設定したポテンシャル関数を
    記憶するポテンシャル関数記憶メモリと、新たな事例の
    位置情報と属性とを記憶した新事例メモリと、前記過去
    事例メモリからの各構成要素の位置情報と属性と、前記
    ポテンシャル関数記憶メモリからのポテンシャル関数と
    から各構成要素毎に各パラメータ値を求め、そのポテン
    シャル関数から集合全体のポテンシャルエネルギを求め
    るパラメータ計算部と、前記ポテンシャルエネルギが最
    低であるかを評価するパラメータ評価部と、前記最低ポ
    テンシャルエネルギとなる各パラメータ値を保持するパ
    ラメータ保持部と、前記ポテンシャル関数記憶メモリか
    らのポテンシャル関数と、前記パラメータ保持部からの
    各構成要素の各パラメータ値を用いて、前記新事例メモ
    リ部からの新たな構成要素の配置をポテンシャル関数を
    微分することによって得られる各構成要素に働く力に基
    づき行う配置部とを備えることを特徴とする自動配置シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 コンピュータによって自動配置を行なう
    プログラムであって、予め設定したポテンシャル関数に
    含まれる各パラメータの値を過去の集合の構成要素配置
    事例から各構成要素毎に自動的に求め、そのポテンシャ
    ル関数を微分することにより求めた各構成要素に働く力
    によって、ポテンシャルエネルギが低くなる方向に各構
    成要素の位置を変更することを特徴とする自動配置方法
    を記録した記録媒体。
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