JPH1153214A - パーソナルコンピュータのブート不良検出システム - Google Patents

パーソナルコンピュータのブート不良検出システム

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JPH1153214A
JPH1153214A JP9212770A JP21277097A JPH1153214A JP H1153214 A JPH1153214 A JP H1153214A JP 9212770 A JP9212770 A JP 9212770A JP 21277097 A JP21277097 A JP 21277097A JP H1153214 A JPH1153214 A JP H1153214A
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bios
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Atsushi Nakamura
淳 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パーソナルコンピュータにおいて、数種類の
ブート可能なデバイスのブート試験を自動で行い、未然
に不良があるパーソナルコンピュータを発見するシステ
ムを提供する。 【解決手段】 パーソナルコンピュータに搭載されてい
るシステムBIOS1と、BIOSの一部であるブート
ローダ2と、システムBIOS1が参照するブートデバ
イス情報が記憶されているバックアップメモリ3と、数
種類のブートデバイス4〜6とを有し、各ブートデバイ
スに記憶されているOSは、いずれもそのデバイスから
ブート可能な仕様となっており、かつそのOS上で動作
するテストプログラムは、前記バックアップメモリのブ
ートデバイス情報を書き換える機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、パーソ
ナルコンピュータの検査に関するものであり、特に、パ
ーソナルコンピュータのブート不良検出に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からパーソナルコンピュータが起動
しない不良を診断したりするには、装置に搭載されたシ
ステム(システムBIOS)の中にテストプログラムを
あらかじめ記録させておき、それをキー入力によって動
作させて診断する方法(特開平7−319858号公
報)や、フロッピィディスクのような記憶媒体から検査
プログラムをブートして検査が行われている。
【0003】また、現在のほとんどのパーソナルコンピ
ュータは、システムプログラム(OS)が記憶されてい
る数種類のブート可能な外部記憶装置のどれからブート
するかは、CMOSメモリ(バックアップメモリ)に登
録された情報を元に選択される。例えば、特開平3−4
2751号公報には、その具体的な実現方法が明記され
ている。これにより、ディップスイッチなどの物理的な
操作をすることなしに、ブートすべきデバイスが選択可
能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、数種の
ブート可能なデバイスのインターフェースを確認して
も、実際にそれらのデバイスからテストプログラムをブ
ートできない不良を検出できない場合がある。その理由
は、テストプログラムは通常、数種のブート可能なデバ
イスが存在してもその中の1つにのみ記録されているた
め、それ以外のブート可能デバイスからのブートを実際
には実現できないからである。
【0005】また、ある環境下でブートができたデバイ
スでも振動が加わったり温度条件が変わるとブートでき
なくなる不良をもつことがあるが、その不良を再現でき
ない場合が多い。その理由は、各ブート可能なデバイス
のブート試験を繰り返し実行する場合は、検査員による
操作が必要となり、環境を変えながらの長時間のランニ
ング試験が難しいためである。
【0006】本発明の目的は、検査員の操作無しに自動
でブートデバイスを切り替えることを可能とし、かつ、
ブートデバイスを切り替えながらの長時間のランニング
試験も可能とするパーソナルコンピュータのブート不良
検出システムを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、通常のブートデバイ
スのインターフェースのみの確認では検出できない、実
際に装置を使用する環境に近い状態で発覚する不良を検
出できるパーソナルコンピュータのブート不良検出シス
テムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、パーソナルコ
ンピュータに接続される数種類のブートデバイスからの
ブート試験を、検査員の試験無しに自動で切り替える手
段を提供する。
【0009】また本発明は、検査プログラムによるブー
ト可能なデバイスのインターフェース試験ではなく、実
際の装置の使用状況でブートデバイスを検査できる手段
を提供する。
【0010】また本発明は、それぞれのブートデバイス
を切り替えながら、連続ランニング試験を行える環境を
提供する。
【0011】したがって本発明は、パーソナルコンピュ
ータに搭載されているシステムBIOSと、BIOSの
一部であるブートローダと、システムBIOS1が参照
するブートデバイス情報が記憶されているバックアップ
メモリと、数種類のブートデバイスとを有するパーソナ
ルコンピュータのブート不良検出システムにおいて、ブ
ート可能なデバイスを自動的に連続して切り替えて、繰
り返し検査を実行する手段を有することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、ブートデバイスの切り替
えはソフトウェアにより行われ、特別なハードウェア機
器(治具)などを準備する必要が無いため、検査スペー
スや実施環境の制約が無い。また、検査員の特別な操作
無しに、数種類のブートデバイスを自動で切り替えてブ
ート検査を繰り返し実行でき、さらには、検査プログラ
ムでは検出できない実際の装置の使用環境でのブート不
良の検出力を強化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1を参照すると、本発明のパーソナルコ
ンピュータのブート不良検出システムは、パーソナルコ
ンピュータに搭載されているBIOS1と、その一部で
あるブートローダ2と、そのシステムBIOS1が参照
するブートデバイス情報が記憶されているバックアップ
メモリ3と、数種類のブートデバイス4〜6とを有して
いる。
【0015】なお、各ブートデバイスには、本発明を実
現するテストプログラムとそれを動作させるシステムプ
ログラム(OS)が含まれている。
【0016】システムBIOS1は、各種類のブートデ
バイス4〜6のどれからOSを起動するかは、バックア
ップメモリ3に記憶されているブートデバイス情報を参
照して、ブートローダ2を実行するといった、現在のほ
とんどのパーソナルコンピュータの機能を有している。
【0017】各ブートデバイス4〜6に記憶されている
システムプログラム(OS)は、いずれもそのデバイス
からブート可能な仕様となっており、かつそのOS上で
動作するテストプログラムは、バックアップメモリ3の
ブートデバイス情報を書き換える機能を有している。
【0018】次に図1および図2を参照して本発明の実
施の形態の動作について詳細に説明する。なお、図2は
本発明を実現するプログラムの動作を示すフローチャー
トである。
【0019】図1に示される構成のパーソナルコンピュ
ータにおいて、電源を投入されると、システムBIOS
1が動作して、パーソナルコンピュータの各機能一連の
初期化を終了すると、バックアップメモリ3に登録され
ているブートデバイス情報を参照して、ブートデバイス
4〜6のいずれからブートすべきかを決定して、決定さ
れたデバイスの媒体に記憶されたシステムプログラム
(OS)をブートして、そのOSに制御が移される。O
Sは、ブートしたデバイスの媒体に登録されている図2
の動作をするプログラムAを起動する。
【0020】ここで、プログラムAの動作を図2を参照
して説明する。
【0021】プログラムAが起動されると、バックアッ
プメモリ3に記憶されているブートデバイス情報を読み
出す(ステップA1)。
【0022】ステップA2では、読み出したデバイス情
報を次にブートしたいデバイスからブートさせることが
できるように変更する。
【0023】ステップA3では、変更した情報をバック
アップメモリに書き戻す。
【0024】この後、ステップA4では、パーソナルコ
ンピュータを再起動するために、システムリセットI/
Oコマンドをパーソナルコンピュータに対して発行す
る。
【0025】すると、システムはリセットされて、パー
ソナルコンピュータが起動された直後の状態に復帰する
ので、システムBIOS1はバックアップメモリ3の情
報を読み込んできて、その情報を基にブートデバイスを
選択してそのブートデバイスのOSを起動することにな
る。
【0026】この時には既にブートデバイス情報が変更
されているので、新しいブートデバイスからOSが起動
することになる。
【0027】新しいブートデバイスには、プログラムA
と同じ処理をするとプログラムが登録されているので、
図2のステップA1〜A5の処理が行われて、次々と異
なるブートデバイスからOSが起動されることになる。
【0028】
【実施例】次に、図3および図4を参照して本発明の実
施例について詳細に説明する。
【0029】図3を参照すると、本実施例のブート不良
検出システムは、パーソナルコンピュータ10に搭載さ
れているシステムBIOS1と、その一部であるブート
ローダ2と、そのシステムBIOS1が参照するブート
デバイス情報が記憶されているバックアップメモリ3
と、ブートデバイスとして、システムプログラム(O
S)が記憶されたフロッピィディスク媒体を含むフロッ
ピィディスクドライブ4と、同じくOSが記憶されたハ
ードディスクドライブ5と、同じくOSが記憶されたC
D−ROMドライブ6と、同じくOSが記憶されたPC
カード7とを備えている。
【0030】これらのOSは、いずれもそのデバイスか
らブート可能な仕様となっており、かつそのOS上で動
作するテストプログラムには、バックアップメモリ3の
ブートデバイス情報を書き換える機能を含んでいる。
【0031】このパーソナルコンピュータ10に搭載さ
れるシステムBIOS1は、各種類のブートデバイス4
〜7のどれからOSを起動するかは、バックアップメモ
リ3に記憶されているブートデバイス情報を参照するこ
とによって実現されている。
【0032】次に図2,図3および図4を参照して実施
例の動作について詳細に説明する。なお図4は本実施例
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0033】パーソナルコンピュータ10は、電源を投
入されるとシステムBIOS1が動作して、パーソナル
コンピュータの各機能一連の初期化を終了して、バック
アップメモリ3に登録されているブートデバイス情報を
参照して、ブートデバイス4〜7のいずれからブートす
べきかを決定して、決定されたデバイスの媒体に記憶さ
れたシステムプログラム(OS)をブートして、そのO
Sに制御が移される。
【0034】ここでは、まず最初にフロッピィディスク
ドライブ4からブートが開始されるテストプログラムB
の例を図4のフローチャートで説明する。
【0035】まずは、パーソナルコンピュータ10の電
源が投入されると、システムBIOS1のブートローダ
2によってステップB1が実行される。すなわち、テス
トプログラムが登録された媒体の入ったフロッピィディ
スクドライブ4からシステムがブートする。
【0036】次に、ブートが止まってしまう不良を検出
できるように、ブートされたデバイスの情報とブート回
数をフロッピィディスク媒体に記録しておく(ステップ
B2)。すなわち、現在のブート回数をファイル化して
フロッピィディスク媒体に登録する。
【0037】このブート回数は、ステップB3でチェッ
クされて指定回数ブートが正常に行われたら、ブート切
り替えを終了してこのテストプログラムBは終了する仕
組みになっている。すなわち、現在のブート実行回数と
繰返しすべき回数を比較する。
【0038】ステップB3でブート回数が指定回数に達
していない場合は、図2に示されるステップA1〜A5
の処理で次にブートすべきデバイスをハードディスクド
ライブ5に切り替えてパーソナルコンピュータ10を再
起動する(ステップB4)。すなわち、ブートデバイス
変更プログラム(図2)を実行して、次のブートデバイ
スをハードディスクドライブ5に変更して、システムを
リブートする。
【0039】これによって、次はハードディスクドライ
ブ5からOSがブートされる(ステップB5)。すなわ
ち、テストプログラムが登録されたハードディスクドラ
イブ5からシステムがブートする。
【0040】ここで再び現在のブート回数をフロッピィ
ディスクドライブ4のフロッピィディスク媒体に登録す
る(ステップB6)。すなわち、現在のブート回数をフ
ァイル化してフロッピィディスク媒体に登録する。
【0041】次に、ステップB4と同様な方法で、今度
は次にブートするデバイスをCD−ROMドライブとす
る(ステップB7)。すなわち、ブートデバイス変更プ
ログラム(図2)を実行して、次のブートデバイスをC
D−ROMドライブ6に変更して、システムをリブート
する。
【0042】今度はCD−ROMドライブ6からOSが
ブートされる(ステップB8)。すなわち、テストプロ
グラムが登録されたCD−ROMドライブ6から、シス
テムがブートする。
【0043】ステップB9では、ステップB2,B6と
同様に現在のブート回数を記録する。すなわち、現在の
ブート回数をファイル化してフロッピィディスク媒体に
登録する。
【0044】次に、ステップB4,B8と同様な方法で
今度は次にブートするデバイスをPCカードとする(ス
テップB10)。すなわち、ブートデバイス変更プログ
ラム(図2)を実行して、次のブートデバイスをPCカ
ード7に変更して、システムをリブートする。
【0045】今度はPCカードからOSがブートする
(ステップB11)。すなわち、テストプログラムが登
録されたPCカード7から、システムがブートする。
【0046】ステップB12では、ステップB2,B
6,B9と同様に現在のブート回数を記録する。すなわ
ち、現在のブート回数をファイル化してフロッピィディ
スク媒体に登録する。
【0047】そして、ステップB13では再びフロッピ
ィディスクドライブ4からOSがブートするようにブー
トデバイスを切り替えて、すなわち、ブートデバイス変
更プログラム(図2)を実行して、次のブートデバイス
をフロッピィディスクドライブ4に変更して、システム
をリブートし、パーソナルコンピュータ10を再起動
し、再びステップB1から同じ動作を繰り返す。
【0048】指定された回数、このステップB1〜B1
3が行われ、指定回数ブートが正常に繰り返されれば、
ステップB3によってテストプログラムBを終了する。
【0049】この時に異常がなかったかが判断できるこ
とになり、人手を介さずに自動で各ブートデバイス4〜
7のブート試験が可能となる。
【0050】なお、この例ではブート回数の記録をフロ
ッピィディスクに限定して説明したが、他の記憶可能な
媒体を利用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、様々な環境の中でブー
ト可能なデバイスを、すべて自動で、かつ実使用に近い
状態で繰り返して検査できるので、単一デバイスから行
う各ブート可能なデバイスの検査では検出できない不良
の検出力が強化され、検査工程をすり抜けてパーソナル
コンピュータが出荷されてしまうことを未然に防ぐこと
が可能となる。
【0052】また本発明による検査を工場の大量生産検
査工程で使用することにより、数台のパーソナルコンピ
ュータでしか行われていないBIOSのブートシーケン
スの検査では見つからないBIOSのブートシーケンス
の改善点も発見できることである。その理由は、ブート
シーケンスが特別な検査プログラムによるものではな
く、パーソナルコンピュータと一体となっているBIO
Sのブートシーケンスを使用しているからであり、ま
た、工場でのバーニング検査工程のように人手を介さな
いランニング試験にも応用可能なためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明を実現するプログラムの動作のフローチ
ャートである。
【図3】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施例の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 システムBIOS 2 ブートローダ 3 バックアップメモリ 4,5,6,7 ブートデバイス 10 パーソナルコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーソナルコンピュータに搭載されている
    システムBIOSと、BIOSの一部であるブートロー
    ダと、システムBIOS1が参照するブートデバイス情
    報が記憶されているバックアップメモリと、数種類のブ
    ートデバイスとを有するパーソナルコンピュータのブー
    ト不良検出システムにおいて、 ブート可能なデバイスを自動的に連続して切り替えて、
    繰り返し検査を実行する手段を有することを特徴とする
    パーソナルコンピュータのブート不良検出システム。
  2. 【請求項2】前記各ブートデバイスに記憶されているO
    Sは、いずれもそのデバイスからブート可能な仕様とな
    っており、かつそのOS上で動作するテストプログラム
    は、前記バックアップメモリのブートデバイス情報を書
    き換える機能を有することを特徴とする請求項1記載の
    パーソナルコンピュータのブート不良検出システム。
  3. 【請求項3】前記バックアップメモリに記憶されている
    ブートデバイス情報を読み出し、読み出したデバイス情
    報を次にブートしたいデバイスからブートさせることが
    できるように変更し、変更した情報をバックアップメモ
    リに書き戻すことを特徴とする請求項2記載のパーソナ
    ルコンピュータのブート不良検出システム。
  4. 【請求項4】ブートが止まってしまう不良を検出できる
    ように、ブートされたデバイスの情報とブート回数をフ
    ロッピィディスク媒体に記録しておくことを特徴とする
    請求項3記載のパーソナルコンピュータのブート不良検
    出システム。
  5. 【請求項5】前記ブート回数が指定回数に達していない
    場合は、次にブートすべきデバイスに切り替えてパーソ
    ナルコンピュータを再起動し、前記ブート回数が指定回
    数行われた場合は、ブート切替を終了することを特徴と
    する請求項4記載のパーソナルコンピュータのブート不
    良検出システム。
  6. 【請求項6】前記ブートデバイスは、少なくともフロッ
    ピィディスクドライブ,ハードディスクドライブ,CD
    −ROMドライブ,PCカードであることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載のパーソナルコンピュー
    タのブート不良検出システム。
JP9212770A 1997-08-07 1997-08-07 パーソナルコンピュータのブート不良検出システム Expired - Lifetime JP3001470B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7434042B2 (en) 2003-04-24 2008-10-07 Fujitsu Limited Apparatus, method and recording medium for starting up data processing system
WO2012117556A1 (ja) * 2011-03-03 2012-09-07 富士通株式会社 情報処理装置及び情報処理装置制御方法
JP2014186501A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Nec Corp 情報処理装置及びその起動制御方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム

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