JPH1152169A - 光伝送装置 - Google Patents
光伝送装置Info
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- JPH1152169A JPH1152169A JP9211912A JP21191297A JPH1152169A JP H1152169 A JPH1152169 A JP H1152169A JP 9211912 A JP9211912 A JP 9211912A JP 21191297 A JP21191297 A JP 21191297A JP H1152169 A JPH1152169 A JP H1152169A
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- core
- diameter
- optical
- transmission device
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 端面が光軸に対して直交するような光ファイ
バ同士の接続において、光学的接続損失を減らす。 【解決手段】 互いに接続される光ファイバ1の両端面
1a同士を接続するフェルール2を熱することで、光フ
ァイバ1の両端面1aのコア径を加熱変形により大きく
し、光軸がずれたときでも光の入出射を容易にする。
バ同士の接続において、光学的接続損失を減らす。 【解決手段】 互いに接続される光ファイバ1の両端面
1a同士を接続するフェルール2を熱することで、光フ
ァイバ1の両端面1aのコア径を加熱変形により大きく
し、光軸がずれたときでも光の入出射を容易にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信システム
において一対の光ファイバ同士がコネクタにより接続さ
れてなる光伝送装置に関する。
において一対の光ファイバ同士がコネクタにより接続さ
れてなる光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】2本の
光ファイバ同士をコネクタを通じて光学的に接続する場
合、図3のようにコネクタC内で両光ファイバ10の光
軸が互いにずれると、接続損失が生じる。ここで、図3
中の符号11はコア、符号12はクラッド、符号13は
フェルールをそれぞれ示している。
光ファイバ同士をコネクタを通じて光学的に接続する場
合、図3のようにコネクタC内で両光ファイバ10の光
軸が互いにずれると、接続損失が生じる。ここで、図3
中の符号11はコア、符号12はクラッド、符号13は
フェルールをそれぞれ示している。
【0003】一般に市販されているステップインデクス
型(SI)型のプラスチック光ファイバは、外径が1m
m程度と大きいことに加え、外径に対して95%以上が
コアに相当するため、わずかな光軸のずれが発生した程
度では接続損失は少なく、実使用上問題となることは少
ない。
型(SI)型のプラスチック光ファイバは、外径が1m
m程度と大きいことに加え、外径に対して95%以上が
コアに相当するため、わずかな光軸のずれが発生した程
度では接続損失は少なく、実使用上問題となることは少
ない。
【0004】しかし、マルチメディア時代の通信媒体と
して注目されている屈折率分布型(グレーデッドインデ
クス型)のプラスチック光ファイバは、ファイバの外径
に対するコア径の比がSI型のプラスチック光ファイバ
より小さい。
して注目されている屈折率分布型(グレーデッドインデ
クス型)のプラスチック光ファイバは、ファイバの外径
に対するコア径の比がSI型のプラスチック光ファイバ
より小さい。
【0005】特願平05−507610号の出願及び特
開平08−304635号公報等において提案された屈
折率分布型プラスチック光ファイバでは、PMMAやフ
ッ素系の透明樹脂に、当該樹脂よりも屈折率が高い化合
物を濃度勾配ができるように溶解または拡散させること
によって屈折率分布型のプラスチック光ファイバを製造
する。
開平08−304635号公報等において提案された屈
折率分布型プラスチック光ファイバでは、PMMAやフ
ッ素系の透明樹脂に、当該樹脂よりも屈折率が高い化合
物を濃度勾配ができるように溶解または拡散させること
によって屈折率分布型のプラスチック光ファイバを製造
する。
【0006】例えば特願平05−507610号の出願
では、それ自体がクラッドとなる樹脂の円筒管にコアと
なるモノマー溶液を注入し、屈折率分布を形成する方法
である。コアの重合の過程で樹脂円筒管はモノマー溶液
に管内壁から溶解する。したがって、円筒管が溶けすぎ
てモノマー溶液か漏れ出さないだけの円筒管の厚さが必
要である。その結果、コア径も制限される。かかる方法
にて製造された屈折率分布型プラスチック光ファイバ
は、コア径が8割程度までのものとして提供される。
では、それ自体がクラッドとなる樹脂の円筒管にコアと
なるモノマー溶液を注入し、屈折率分布を形成する方法
である。コアの重合の過程で樹脂円筒管はモノマー溶液
に管内壁から溶解する。したがって、円筒管が溶けすぎ
てモノマー溶液か漏れ出さないだけの円筒管の厚さが必
要である。その結果、コア径も制限される。かかる方法
にて製造された屈折率分布型プラスチック光ファイバ
は、コア径が8割程度までのものとして提供される。
【0007】このように、屈折率分布型プラスチック光
ファイバでは、ファイバの外径に対するコア径の比が小
さいので、軸ずれによる接続損失が大きい。特に、屈折
率分布型プラスチック光ファイバの開口数NAはSI型
のプラスチック光ファイバの開口数NAより小さいた
め、軸ずれによる接続損失もSI型より大きくなりやす
い。
ファイバでは、ファイバの外径に対するコア径の比が小
さいので、軸ずれによる接続損失が大きい。特に、屈折
率分布型プラスチック光ファイバの開口数NAはSI型
のプラスチック光ファイバの開口数NAより小さいた
め、軸ずれによる接続損失もSI型より大きくなりやす
い。
【0008】このような軸ずれは、コネクタCやフェル
ール13の寸法精度を高くすることで解決することはで
きるが、寸法精度を高めるためには高価なコネクタ材料
や高度な成形技術が要求されるのでコスト的には不利と
なる。
ール13の寸法精度を高くすることで解決することはで
きるが、寸法精度を高めるためには高価なコネクタ材料
や高度な成形技術が要求されるのでコスト的には不利と
なる。
【0009】そこで、この発明の課題は、既存の寸法精
度のコネクタやフェルールを使用しつつも、軸ずれによ
る接続損失を低減し得る光伝送装置を提供することにあ
る。
度のコネクタやフェルールを使用しつつも、軸ずれによ
る接続損失を低減し得る光伝送装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、光ファイバと、前記光ファイ
バの端部が貫通されるフェルールとを備え、前記光ファ
イバの前記各端部に、前記光ファイバの端部が貫通され
た前記フェルールの先端部を加熱することによりコアの
径が各光ファイバの端部を除く部分のコアの径より大き
く設定されたコア拡大部が形成されたものである。
請求項1に記載の発明は、光ファイバと、前記光ファイ
バの端部が貫通されるフェルールとを備え、前記光ファ
イバの前記各端部に、前記光ファイバの端部が貫通され
た前記フェルールの先端部を加熱することによりコアの
径が各光ファイバの端部を除く部分のコアの径より大き
く設定されたコア拡大部が形成されたものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、一対の前記光フ
ァイバの前記フェルールに貫通された端面同士を対向さ
せて光学的に接続するコネクタをさらに備えたものであ
る。
ァイバの前記フェルールに貫通された端面同士を対向さ
せて光学的に接続するコネクタをさらに備えたものであ
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記光ファイバ
はプラスチック光ファイバである。
はプラスチック光ファイバである。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記光ファイバ
は屈折率分布型光ファイバである。
は屈折率分布型光ファイバである。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記光ファイバ
のクラッド外径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッ
ドの外周が前記フェルールの内径により規制されるもの
である。
のクラッド外径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッ
ドの外周が前記フェルールの内径により規制されるもの
である。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記光ファイバ
のクラッド外径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッ
ドの外周が前記フェルールの内径により規制されること
で、加熱変形前から変化無く設定されるものである。
のクラッド外径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッ
ドの外周が前記フェルールの内径により規制されること
で、加熱変形前から変化無く設定されるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2はこの発明の一の実
施形態の光伝送装置を示す図である。この実施形態の光
伝送装置は、図1または図2の如く、光通信システムに
おいて一対の光ファイバ1同士がコネクタC内で接続さ
れてなるものであって、特に、金属製のフェルール2内
においてプラスチック光ファイバ1の互いに対抗する両
端面1aのコア拡大部1bのコア4の径(コア径)を、
光ファイバ1の端部を除く部分のコア4の径より大きく
形成することで、軸ずれによる接続損失を低減するもの
である。
施形態の光伝送装置を示す図である。この実施形態の光
伝送装置は、図1または図2の如く、光通信システムに
おいて一対の光ファイバ1同士がコネクタC内で接続さ
れてなるものであって、特に、金属製のフェルール2内
においてプラスチック光ファイバ1の互いに対抗する両
端面1aのコア拡大部1bのコア4の径(コア径)を、
光ファイバ1の端部を除く部分のコア4の径より大きく
形成することで、軸ずれによる接続損失を低減するもの
である。
【0017】ここで使用される光ファイバ1は、コア4
の中心部から外周に向けて屈折率が徐々に低減するよう
にされた屈折率分布型(グレーデッドインデクス型)の
ものが使用されており、この光ファイバ1内の光が光軸
周りで収束を繰返しながら進行するようにされている。
コア4内の屈折率分布は、例えばマトリクス構造の非結
晶性含フッ素重合体からなる地材に、非重合性化合物と
してのドーパント(添加粒子)を分布させることで行っ
ている。
の中心部から外周に向けて屈折率が徐々に低減するよう
にされた屈折率分布型(グレーデッドインデクス型)の
ものが使用されており、この光ファイバ1内の光が光軸
周りで収束を繰返しながら進行するようにされている。
コア4内の屈折率分布は、例えばマトリクス構造の非結
晶性含フッ素重合体からなる地材に、非重合性化合物と
してのドーパント(添加粒子)を分布させることで行っ
ている。
【0018】なお、コア4の地材である非結晶性含フッ
素重合体としては、例えば含フッ素脂肪族エーテル環構
造または含フッ素ポリイミド環構造等を有するものが好
ましい。
素重合体としては、例えば含フッ素脂肪族エーテル環構
造または含フッ素ポリイミド環構造等を有するものが好
ましい。
【0019】また、コア4の地材に分布されるドーパン
トとしては、地材(非結晶性含フッ素重合体)との比較
において屈折率の差が0.001以上である少なくとも
1種類の物質であり、地材より高屈折率であっても低屈
折率であってもよい。具体的には、ドーパントとしては
ベンゼン環等の芳香族環、塩素、臭素またはヨウ素等の
ハロゲン原子、エーテル結合等の結合基を含む低分子化
合物、オリゴマーまたはポリマー等が好ましい。
トとしては、地材(非結晶性含フッ素重合体)との比較
において屈折率の差が0.001以上である少なくとも
1種類の物質であり、地材より高屈折率であっても低屈
折率であってもよい。具体的には、ドーパントとしては
ベンゼン環等の芳香族環、塩素、臭素またはヨウ素等の
ハロゲン原子、エーテル結合等の結合基を含む低分子化
合物、オリゴマーまたはポリマー等が好ましい。
【0020】この光ファイバ1の端面1aでは、図1の
ようにクラッド3の外径(クラッド外径)を一定に維持
したままコア径だけを大きくしたり、あるいは、図2の
ようにコア径及びクラッド外径の両方の外径を大きくし
てもよい。
ようにクラッド3の外径(クラッド外径)を一定に維持
したままコア径だけを大きくしたり、あるいは、図2の
ようにコア径及びクラッド外径の両方の外径を大きくし
てもよい。
【0021】コア径を大きくする方法としては、光ファ
イバ1の端面1aの近傍を加熱することで行う。光ファ
イバ1の端面1aの近傍を加熱すると、コア4内のドー
パントは加熱によりクラッド3中に拡散しようとするた
め、コア4がクラッド3を浸食し、その結果コア径を大
きくすることができる。また、光ファイバ1は力学的な
強度を保つべく延伸されているので、光ファイバ1の端
面1aの近傍を加熱すると光ファイバは長さ方向におい
て収縮し、外径は太くなる。その結果、図1または図2
のように端面1aの外径が部分的に大きい光ファイバを
得ることができる。
イバ1の端面1aの近傍を加熱することで行う。光ファ
イバ1の端面1aの近傍を加熱すると、コア4内のドー
パントは加熱によりクラッド3中に拡散しようとするた
め、コア4がクラッド3を浸食し、その結果コア径を大
きくすることができる。また、光ファイバ1は力学的な
強度を保つべく延伸されているので、光ファイバ1の端
面1aの近傍を加熱すると光ファイバは長さ方向におい
て収縮し、外径は太くなる。その結果、図1または図2
のように端面1aの外径が部分的に大きい光ファイバを
得ることができる。
【0022】ここで、図1は、コア4の加熱変形時にク
ラッドの外周をフェルール2により規制することで、光
ファイバ1のクラッド外径を加熱変形前から変化無く設
定した例(実施例1,2参照)を示したものである。
ラッドの外周をフェルール2により規制することで、光
ファイバ1のクラッド外径を加熱変形前から変化無く設
定した例(実施例1,2参照)を示したものである。
【0023】また、図2は、光ファイバ1のクラッド外
径を、コア4の加熱変形時に当該コア4の径とともに大
きく設定した例(実施例3)を示したものである。
径を、コア4の加熱変形時に当該コア4の径とともに大
きく設定した例(実施例3)を示したものである。
【0024】なお、このときの光ファイバ1の端部の加
熱は、バーナー等で直接加熱しても良いし、一旦加熱し
た気体を局部的に吹付けることで加熱を行っても良い。
また、このときの加熱温度は、ドーパントが拡散しやす
い温度になるまで加熱するのが良く、このため、クラッ
ド3に用いられている素材(一般的には重合体)のガラ
ス転移温度以上まで上昇させると良い。
熱は、バーナー等で直接加熱しても良いし、一旦加熱し
た気体を局部的に吹付けることで加熱を行っても良い。
また、このときの加熱温度は、ドーパントが拡散しやす
い温度になるまで加熱するのが良く、このため、クラッ
ド3に用いられている素材(一般的には重合体)のガラ
ス転移温度以上まで上昇させると良い。
【0025】このように形成することで、軸ずれ寸法に
対する端面1aのコア面積のずれ率は、端面1aのコア
径を光ファイバ端部を除く部分のコア4の径と同一に設
定した場合に比べて割合として小さいものとなり、した
がって光学的な接続損失量を低減できる。
対する端面1aのコア面積のずれ率は、端面1aのコア
径を光ファイバ端部を除く部分のコア4の径と同一に設
定した場合に比べて割合として小さいものとなり、した
がって光学的な接続損失量を低減できる。
【0026】ここで、表1は、一対の光ファイバ1同士
について、これらの光軸が一致するように配置し、その
後光軸を少しだけずらせた場合において、光軸のずれ量
に対する結合損失の関係を測定したものである(実施例
1〜3)。
について、これらの光軸が一致するように配置し、その
後光軸を少しだけずらせた場合において、光軸のずれ量
に対する結合損失の関係を測定したものである(実施例
1〜3)。
【0027】
【表1】
【0028】(実施例1)クラッド3としてポリメタク
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
750μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には500μmであった。
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
750μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には500μmであった。
【0029】この光ファイバ1を一般的な直径750μ
mファイバ用の金属製のフェルール2に挿入し、フェル
ール2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面
1aから約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAの
ガラス転移温度以上である120℃前後に加熱した。加
熱開始から60分後にコア拡大部1bの径を測定したと
ころ、690μmにまで大きく変化していた。クラッド
外径の変化はなく、750μmのままであった。
mファイバ用の金属製のフェルール2に挿入し、フェル
ール2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面
1aから約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAの
ガラス転移温度以上である120℃前後に加熱した。加
熱開始から60分後にコア拡大部1bの径を測定したと
ころ、690μmにまで大きく変化していた。クラッド
外径の変化はなく、750μmのままであった。
【0030】このような状態で軸ずれ量を0.05m
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、この一方の光ファイバ1に光を入射し、このと
きの入射光量に対する出射光量を測定(光量比測定方
法)して接続損失を測定すると、0.517dB、0.
671dB、0.828dB及び0.991dBといっ
た値が得られた。また、任意に選択した市販の中継アダ
プタ(F07型中継アダプタ)に実際に挿入して同様の
光量比測定方法により接続損失を測定すると、0.76
dBであった。
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、この一方の光ファイバ1に光を入射し、このと
きの入射光量に対する出射光量を測定(光量比測定方
法)して接続損失を測定すると、0.517dB、0.
671dB、0.828dB及び0.991dBといっ
た値が得られた。また、任意に選択した市販の中継アダ
プタ(F07型中継アダプタ)に実際に挿入して同様の
光量比測定方法により接続損失を測定すると、0.76
dBであった。
【0031】また、光ファイバ1の端面1aの加熱前の
状態、すなわち、クラッド外径が750μm、コア径が
500μmの常温における屈折率分布型光ファイバ1を
使用した場合にについて、これを実施例1に対する加工
前の比較例1として、実施例1と同様の光量比測定方法
により接続損失を測定した。この比較例1では、実施例
1と同様に軸ずれ量を0.05mm、0.10mm、
0.15mm及び0.20mmと変化させたとき、0.
546dB、0.732dB、0.915dB及び1.
120dBといった値が得られた。また、上記と同様の
市販の中継アダプタ(F07型中継アダプタ)に実際に
挿入して同様の光量比測定方法により接続損失を測定す
ると、0.88dBであった。
状態、すなわち、クラッド外径が750μm、コア径が
500μmの常温における屈折率分布型光ファイバ1を
使用した場合にについて、これを実施例1に対する加工
前の比較例1として、実施例1と同様の光量比測定方法
により接続損失を測定した。この比較例1では、実施例
1と同様に軸ずれ量を0.05mm、0.10mm、
0.15mm及び0.20mmと変化させたとき、0.
546dB、0.732dB、0.915dB及び1.
120dBといった値が得られた。また、上記と同様の
市販の中継アダプタ(F07型中継アダプタ)に実際に
挿入して同様の光量比測定方法により接続損失を測定す
ると、0.88dBであった。
【0032】上述のような実施例1と比較例1とを比べ
てみると、全ての条件において実施例1の方が1割近く
接続損失が低く現れていることが判る。
てみると、全ての条件において実施例1の方が1割近く
接続損失が低く現れていることが判る。
【0033】(実施例2)クラッド3としてポリメタク
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
500μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には300μmであった。
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
500μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には300μmであった。
【0034】この光ファイバ1を直径500μmファイ
バ用の金属製のフェルール2に挿入し、このフェルール
2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面1a
から約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAのガラ
ス転移温度以上である120℃前後に加熱した。加熱開
始から60分後にコア拡大部1bの径を測定したとこ
ろ、440μmにまで大きく変化していた。クラッド外
径の変化はなく、500μmのままであった。
バ用の金属製のフェルール2に挿入し、このフェルール
2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面1a
から約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAのガラ
ス転移温度以上である120℃前後に加熱した。加熱開
始から60分後にコア拡大部1bの径を測定したとこ
ろ、440μmにまで大きく変化していた。クラッド外
径の変化はなく、500μmのままであった。
【0035】このような状態で軸ずれ量を0.05m
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、上述の光量比測定方法で接続損失を測定する
と、0.561dB、0.751dB、0.955dB
及び1.178dBといった値が得られた。また、任意
に選択した市販の中継アダプタ(F07型中継アダプ
タ)に実際に挿入して同様の光量比測定方法により接続
損失を測定すると、0.83dBであった。
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、上述の光量比測定方法で接続損失を測定する
と、0.561dB、0.751dB、0.955dB
及び1.178dBといった値が得られた。また、任意
に選択した市販の中継アダプタ(F07型中継アダプ
タ)に実際に挿入して同様の光量比測定方法により接続
損失を測定すると、0.83dBであった。
【0036】また、光ファイバ1の端面1aの加熱前の
状態、すなわち、クラッド外径が750μm、コア径が
500μmの常温における屈折率分布型光ファイバ1を
使用した場合にについて、これを実施例2に対する加工
前の比較例2として、実施例2と同様の光量比測定方法
により接続損失を測定した。この比較例2では、実施例
2と同様に軸ずれ量を0.05mm、0.10mm、
0.15mm及び0.20mmと変化させたとき、0.
642dB、0.899dB、1.203dB及び1.
498dBといった値が得られた。また、上記と同様の
市販の中継アダプタ(F07型中継アダプタ)に実際に
挿入して同様の光量比測定方法により接続損失を測定す
ると、1.07dBであった。
状態、すなわち、クラッド外径が750μm、コア径が
500μmの常温における屈折率分布型光ファイバ1を
使用した場合にについて、これを実施例2に対する加工
前の比較例2として、実施例2と同様の光量比測定方法
により接続損失を測定した。この比較例2では、実施例
2と同様に軸ずれ量を0.05mm、0.10mm、
0.15mm及び0.20mmと変化させたとき、0.
642dB、0.899dB、1.203dB及び1.
498dBといった値が得られた。また、上記と同様の
市販の中継アダプタ(F07型中継アダプタ)に実際に
挿入して同様の光量比測定方法により接続損失を測定す
ると、1.07dBであった。
【0037】上述のような実施例2と比較例2とを比べ
てみると、全ての条件において実施例2の方が接続損失
が低く現れていることが判る。
てみると、全ての条件において実施例2の方が接続損失
が低く現れていることが判る。
【0038】(実施例3)クラッド3としてポリメタク
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
750μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には500μmであった。
リル酸メチル(PMMA)を用い、またクラッド外径が
750μmの屈折率分布型光ファイバ1を使用した。コ
ア拡大部1bの径は、加熱前には500μmであった。
【0039】この光ファイバ1を直径1000μmファ
イバ用の金属製のフェルール2に挿入し、このフェルー
ル2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面1
aから約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAのガ
ラス転移温度以上である125℃前後に加熱した。加熱
開始から60分後にコア径を測定したところ、740μ
mにまで大きく変化していた。また、クラッド外径につ
いてもフェルール2に対応した1000μm径に変化し
ていた。
イバ用の金属製のフェルール2に挿入し、このフェルー
ル2が被さった部分、すなわち、光ファイバ1の端面1
aから約1cmの範囲をスポットヒータでPMMAのガ
ラス転移温度以上である125℃前後に加熱した。加熱
開始から60分後にコア径を測定したところ、740μ
mにまで大きく変化していた。また、クラッド外径につ
いてもフェルール2に対応した1000μm径に変化し
ていた。
【0040】このような状態で軸ずれ量を0.05m
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、上述の光量比測定方法で接続損失を測定する
と、0.514dB、0.659dB、0.824dB
及び0.985dBといった値が得られた。また、任意
に選択した市販の中継アダプタ(F07型中継アダプ
タ)に実際に挿入して同様の光量比測定方法により接続
損失を測定すると、0.74dBであった。
m、0.10mm、0.15mm及び0.20mmと変
化させ、上述の光量比測定方法で接続損失を測定する
と、0.514dB、0.659dB、0.824dB
及び0.985dBといった値が得られた。また、任意
に選択した市販の中継アダプタ(F07型中継アダプ
タ)に実際に挿入して同様の光量比測定方法により接続
損失を測定すると、0.74dBであった。
【0041】また、クラッド外径が750μmでコア径
が500μmの光ファイバ1を直径1000μmファイ
バ用の金属製のフェルール2に挿入し、フェルール2が
被さった部分(端面1aから約1cmの範囲)をスポッ
トヒータでクラッド3の溶融温度未満の80℃に加熱し
た。加熱60分後、コア径を測定したところ500μ
m、ファイバ径は750μmのままであった。その結
果、加熱前のクラッド外径及びコア径が維持されたまま
となった。これを実施例3に対する比較例3として、実
施例3と同様の光量比測定方法により接続損失を測定し
た。この比較例3では、実施例3と同様に軸ずれ量を
0.05mm、0.10mm、0.15mm及び0.2
0mmと変化させたとき、0.541dB、0.735
dB、0.921dB及び1.180dBといった値が
得られた。また、上記と同様の市販の中継アダプタ(F
07型中継アダプタ)に実際に挿入して同様の光量比測
定方法により接続損失を測定すると、0.91dBであ
った。
が500μmの光ファイバ1を直径1000μmファイ
バ用の金属製のフェルール2に挿入し、フェルール2が
被さった部分(端面1aから約1cmの範囲)をスポッ
トヒータでクラッド3の溶融温度未満の80℃に加熱し
た。加熱60分後、コア径を測定したところ500μ
m、ファイバ径は750μmのままであった。その結
果、加熱前のクラッド外径及びコア径が維持されたまま
となった。これを実施例3に対する比較例3として、実
施例3と同様の光量比測定方法により接続損失を測定し
た。この比較例3では、実施例3と同様に軸ずれ量を
0.05mm、0.10mm、0.15mm及び0.2
0mmと変化させたとき、0.541dB、0.735
dB、0.921dB及び1.180dBといった値が
得られた。また、上記と同様の市販の中継アダプタ(F
07型中継アダプタ)に実際に挿入して同様の光量比測
定方法により接続損失を測定すると、0.91dBであ
った。
【0042】上述のような実施例3と比較例3とを比べ
てみると、全ての条件において実施例3の方が接続損失
が低く現れていることが判る。
てみると、全ての条件において実施例3の方が接続損失
が低く現れていることが判る。
【0043】以上のように、屈折率分布型光ファイバ1
の端面1aを部分的に加熱することにより、コア径が拡
大し、その結果、軸ずれによる接続損失を飛躍的に抑制
することができる。
の端面1aを部分的に加熱することにより、コア径が拡
大し、その結果、軸ずれによる接続損失を飛躍的に抑制
することができる。
【0044】また、コネクタC及びフェルール2等の寸
法精度を向上することなく接続損失を低減できるため、
コストの大幅な上昇を避けることができる。
法精度を向上することなく接続損失を低減できるため、
コストの大幅な上昇を避けることができる。
【0045】なお、上記実施形態では、主として屈折率
分布型(グレーデッドインデクス型)の光ファイバに適
用していたが、SI型の光ファイバに適用してもよいこ
とは言うまでもない。ただし、コア径が小さいことで軸
ずれによる光接続損失が高い屈折率分布型光ファイバの
方が、より効果が有効に奏される。
分布型(グレーデッドインデクス型)の光ファイバに適
用していたが、SI型の光ファイバに適用してもよいこ
とは言うまでもない。ただし、コア径が小さいことで軸
ずれによる光接続損失が高い屈折率分布型光ファイバの
方が、より効果が有効に奏される。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、光ファイバの端部を
フェルールに貫通した後に当該フェルールの先端部を加
熱するだけで、光ファイバの各端面の加熱変形を行って
コア拡大部を非常に容易に形成できる。
フェルールに貫通した後に当該フェルールの先端部を加
熱するだけで、光ファイバの各端面の加熱変形を行って
コア拡大部を非常に容易に形成できる。
【0047】そして、一対の光ファイバの互いに対抗す
る両端面のそれぞれにコア拡大部を設け、コア拡大部の
径を光ファイバ端部を除く部分のコア径より大きく形成
しているので、軸ずれ寸法に対する端面のコア面積のず
れ率は、コア拡大部を設けない場合に比べて割合として
小さいものとなり、したがって光学的な接続損失量を低
減できる。
る両端面のそれぞれにコア拡大部を設け、コア拡大部の
径を光ファイバ端部を除く部分のコア径より大きく形成
しているので、軸ずれ寸法に対する端面のコア面積のず
れ率は、コア拡大部を設けない場合に比べて割合として
小さいものとなり、したがって光学的な接続損失量を低
減できる。
【0048】また、コネクタ及びフェルールとして寸法
精度を向上することなく接続損失を低減できるため、コ
ストの大幅な上昇を避けることができる。
精度を向上することなく接続損失を低減できるため、コ
ストの大幅な上昇を避けることができる。
【0049】ここで、特にプラスチック光ファイバの分
野において多様されつつある屈折率分布型光ファイバの
コア径が小さいことから、上述したような発明の効果
は、プラスチック製の屈折率分布型光ファイバに特に有
効である。
野において多様されつつある屈折率分布型光ファイバの
コア径が小さいことから、上述したような発明の効果
は、プラスチック製の屈折率分布型光ファイバに特に有
効である。
【図1】この発明の一の実施形態に係る光伝送装置の一
態様における光ファイバの接続状態を示す断面図であ
る。
態様における光ファイバの接続状態を示す断面図であ
る。
【図2】この発明の一の実施形態に係る光伝送装置の他
の態様における光ファイバの接続状態を示す断面図であ
る。
の態様における光ファイバの接続状態を示す断面図であ
る。
【図3】従来の光伝送装置における光ファイバの接続状
態を示す図である。
態を示す図である。
1 光ファイバ 1a 端面 1b コア拡大部 2 フェルール 3 クラッド 4 コア
Claims (6)
- 【請求項1】 光ファイバと、 前記光ファイバの端部が貫通されるフェルールとを備
え、 前記光ファイバの前記各端部に、前記光ファイバの端部
が貫通された前記フェルールの先端部を加熱することに
よりコアの径が各光ファイバの端部を除く部分のコアの
径より大きく設定されたコア拡大部が形成されたことを
特徴とする光伝送装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光伝送装置であって、
一対の前記光ファイバの前記フェルールに貫通された端
面同士を対向させて光学的に接続するコネクタをさらに
備えたことを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の光伝送装置であって、
前記光ファイバはプラスチック光ファイバであることを
特徴とする光伝送装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載の光伝送
装置であって、前記光ファイバは屈折率分布型光ファイ
バであることを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の光伝送装置であって、前記光ファイバのクラッド外
径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッドの外周が前
記フェルールの内径により規制されることを特徴とする
光伝送装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の光伝送装置であって、前記光ファイバのクラッド外
径は、前記コアの加熱変形時に前記クラッドの外周が前
記フェルールの内径により規制されることで、加熱変形
前から変化無く設定されることを特徴とする光伝送装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9211912A JPH1152169A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9211912A JPH1152169A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152169A true JPH1152169A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16613723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9211912A Pending JPH1152169A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 光伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1152169A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001228353A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバの接続構造及び光ファイバ通信システム |
JP2002277208A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Aisin Seiki Co Ltd | 距離測定装置 |
CN106054324A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 西安炬光科技股份有限公司 | 一种激光光纤连接器及其插芯结构 |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP9211912A patent/JPH1152169A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001228353A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバの接続構造及び光ファイバ通信システム |
JP2002277208A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Aisin Seiki Co Ltd | 距離測定装置 |
CN106054324A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 西安炬光科技股份有限公司 | 一种激光光纤连接器及其插芯结构 |
CN106054324B (zh) * | 2016-07-29 | 2019-04-09 | 西安炬光科技股份有限公司 | 一种激光光纤连接器及其插芯结构 |
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