JPH11515145A - 故障パスの回復を最適にする通信システムおよび方法 - Google Patents

故障パスの回復を最適にする通信システムおよび方法

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JPH11515145A JP9511492A JP51149297A JPH11515145A JP H11515145 A JPH11515145 A JP H11515145A JP 9511492 A JP9511492 A JP 9511492A JP 51149297 A JP51149297 A JP 51149297A JP H11515145 A JPH11515145 A JP H11515145A
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デイヴィッド アレン,ジョン
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エムシーアイ コミュニケーションズ コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 リンク(202、203)によって相互接続された切換えノード(201)を有する通信ネットワーク(200)内の部分的な不通を回復するため、3段階の分散回復プロトコル(420―434)を作動して、スペア・リンクを使い、ネットワークの正常の接続能力を回復する。プロトコルが、多重の同時の故障があった場合、別々の回復過程の間でのスペア資源に対する競合を検出して解消する。最初の順方向信号段階(424、426)では、控え目のあふれ方式が使われる。順方向信号に付加されたデータ要素が、そのパスが回復のために必要とされる尤度を伝える。逆信号段階(428、430)が、競合データを付加した逆信号を使って、スペア資源に対して競合している回復過程に警告する。最後のパス実現段階(432、434)は、逆信号を検討し、付加された競合データを使って、ネットワーク全体の回復度が最高になるような回復パスを通告によって選択する。

Description

【発明の詳細な説明】 故障パスの回復を最適にする通信システムおよび方法技術分野 この発明は、部分的な不通状態が発生した場合の電気通信ネットワークにおけ るトラヒックの流れを回復すること、更に具体的に言えば、ネットワーク全体の 容量を最善に利用する形で、代替ネットワーク・パスにトラヒックを中継し直す システムと方法に関する。背景技術 通信ネットワークは、時間領域の電気信号によって表わされるのが普通である が、情報をネットワーク内の任意の点からネットワーク内の別の選ばれた点へダ イナミックに中継する手段になる。電話の呼を中継する為に使われるような典型 的な通信ネットワークは、2つ又は更に多くのノードおよびこれらのノードを接 続するリンクで構成される。各々のリンクが2つの特定のノードの間で情報を伝 えるのに役立つ。典型的には、各々のノードが、1つのリンクからの入りデータ ・ストリームを多数の出のリンクのうちの1つに切換える何等かの手段を持って いる。こうして各々のノードは、関連するリンクを介して接続された他の種々の ノードへのデータの中継を果す。所定のノードは、ネットワークの一人の加入者 からデータが発信され、ネットワークに送り出されて運ばれ、着信先に到着した 時にネットワークから出て行く時のように、データがネットワークに入ったり出 たりする手段にもなることがある。 ネットワーク内のノードおよびリンクの配置は、ネットワークがサービスをす る点の間のデータの流れの所要の容量によって、大幅に変り得る。ネットワーク の形状は、一層多量のデータを扱う為、又は一層広い地域をカバーするために、 ネットワークが延長され又は構成し直される時にも変ることがある。ノードは、 容量の必要の為、多数の並列リンクによって接続される場合が多い。更に、普通 はデータ・トラヒックを伝えないが、ネットワークの部分的な故障があった場合 に代替ルートとして使うことができるようにする意図で、ノードの間に冗長スペ ア・リンクが追加されるのが普通である。ネットワークの隣接する2つの同じノ ードを結ぶ1つ又は更に多くのリンクが、包括的にスパンと呼ばれる。 一般的に、通信ネットワークは、次第に一層多量のデータを伝えることが求め られている。こういうデータは、電話、ビデオ又は種々のフォーマットのコンピ ュータ・データの任意の組合せを表わすことがある。 ネットワークの1つのデータ・パスでも、その情報トラヒックは、尨大な量の 重要な情報の流れを表わす。このような情報チャンネルが突然故障すると、ネッ トワークのオーナーにとって重大な収入減になると共に、ネットワークのユーザ にとっては、取引並びにその他の便宜が失われることになる。 従って、ネットワークの1つのパスが故障した時、普通はスペアである他のパ スを使って、この故障を迂回し、できるだけ早く、正常なトラヒックを回復する ことを保証する方式が工夫されている。自動回復方式には、集中形と分散形の2 つの普通の方式がある。 集中方式は、全ての切換えノードがアクセスする中央データベースを頼りにし ている。この方式の変形では、この中央データベースが、ネットワーク全体の形 状又は特定の故障があった場合の予じめ計画された措置のいずれか、又は両方に 関する情報を持っている。こういう方式は、a)ネットワークを拡大するか構成 し直した時に、絶えずデータベースを更新するする必要があること、並びにb) 切換えノードを中央データベース又はネットワークのコントロール・センターに 結ぶ通信リンクによる遅延、又はその故障の恐れがあるのが難点である。 分散方式は、ネットワークを構成する切換えノード内に自蔵式動作論理を使う ことが特長である。一般的に、分散回復方式は集中データベースを使わず、その かわりに隣接するノードに対する接続を通じて局部的な情報に作用するノードの 論理を頼りにしている。こういう方式の意図は、最適の回復ルートを計算で割出 す為のデータ処理マトリクスとしてネットワーク自体を使うことである。周知の 分散回復方式がウエインDグローバの米国特許第4,956,835号に記載さ れており、普通「自己回復形ネットワーク」(TM)又はSHNと呼ばれる。この 方式は、ネットワークを介して通知される回復に特有のデータ構造と、各々のネ ットワークのノード内にある動作論理と、回復を達成する為のネットワークの事 象の限定された順序とで構成されたプロトコルを設定する。 この発明は、SHNプロトコルを強化するものである。従って、この発明並び にその利点を説明する前に、SHNプロトコルを簡単にここで説明するのが適切 である。 SHN方式は、周知の種々の手段により、ネットワークが特定のリンクの故障 を検出することができると仮定している。更に、故障したリンクに隣接する両方 のノードは、特定の故障リンクの識別子および状態がわかっていると仮定する。 SHNの用語で言うと、故障したリンクの両方の端にある2つのノードは、この リンクの管理ノードと呼ばれる。 この発明のこのような通信ネットワークの構造および中継機能に固有なことと して、所定のノードに接続された任意の一つの論理リンク又は物理的なリンクの 選択が、ネットワーク内の隣接するノードを一意的に同定する。この為、特定の 故障リンクがわかっている一方の管理ノードは、自ずと、それに対応する隣接し た管理ノードの識別子が分かっている。 故障が起こった時、2つの管理ノードはSHN回復プロトコル内で、異なる2 つの役割を受持つ。一方のノードが後で説明する特別のネットワーク信号の開始 者になり、センダと呼ばれるものになる。他方のノードはチューザの役割を引受 ける。どのノードがどの役割を果たすかは、故障が起こった時点で、割当てられ た独得のノードID番号の比較のようなある簡単な判断基準に基づいて決定され 、即ち、番号の高い方が常にセンダになる。 その後、活きている代替パスの探索が次のように進められる。 センダが、それが接続されている全てのスパン内にあるスペア・リンクに沿っ てデータ信号を送出す。この特別のデータ信号が、回復シグネーチャと呼ばれる が、それが、回復に関連していることを示す情報を含むと共に、センダおよびチ ューザを同定するデータ・フィールドを持っている。この種の信号を受信した他 のノードが、それらが接続されている他のスペア・リンクに沿ってこの信号を更 に伝搬させる。この為、センダからの元のシグネーチャが、あふれと呼ばれる方 式により、ネットワーク全体に亘って放送される。 ついには、リンクの故障した時点でこの信号を受信したチューザ・ノードに1 つ又は更に多くのこういうシグネーチャが到着する。センダとチューザ・ノード の間でシグネーチャを伝えた各々の中間のノードは、SHNプロトコルの用語で は、タンデム・ノードの役割を受け持つという。 チューザ・ノードが、幾つかの異なるルートを経由して到着し得る入りのシグ ネーチャを集めて検討し、ある論理方式を適用して、自分とセンダの間のトラヒ ックを再び接続する為の適当なパスを選択する。適当な回復パスを選択すると、 チューザは、選択されたパスに沿って逆シグネーチャを送り、自分の選択を伝え ると共に、選択されたパスを実現するのに必要なネットワーク・ノード内の切換 えをトリガーする。中間のタンデム・ノードは、戻りシグネーチャを認識し、最 終的にセンダをチューザに結合して回復を完了するパスを確保するような形で、 戻りシグネーチャを切換えると共に、伝搬させる。この方式が、故障した別々の リンク毎に独立に用いられる。こういう故障リンクは、スペア・リンクの利用の 可否に応じて、ネットワーク内の完全に別々のルートを介して回復される場合が 多い。1つより多くの論理スパンで故障が起こった場合、SHNプロトコルが別 々に開始され、各々のスパン内で故障リンクを回復させる。 センダ、チューザおよびタンデム内で適用される論理、並びにシグネーチャの 中に含まれるデータおよびネットワーク事象の時間順序が、基本的なSHNプロ トコルを構成する。SHNプロトコルのこのような全ての面で、代替の又は混成 の方式が、回復過程のある特性、すなわち速度、保守能力、効率又はスペア・ネ ットワーク容量の最善の利用を最適にする為に、この分野の多くの人によって多 数の変形が提案されている理由である。発明の開示 この発明の具体的な目標は、多数の回復過程が1つのネットワーク内の多重故 障を回復しようとする時のスペア・リンクの競合の扱いを改善することである。 この発明を実施した通信ネットワークは、多重スパン故障があった場合に、回復 パスの選択が、完全なネットワークの回復を妨げるかもしれないような局部的に 最適のパスを探す代わりに、ネットワークのスペア容量をうまく利用するという 利点を提供する。チューザではなくセンダによってパスが選択されること、仮の 利用を表わすポートのラベルのつけ方、出のインテリジェント・ポートの選択を 伴う控え目なあふれ論理、および別々の回復過程の間での競合を通知するプロト コロルの拡張を含めて、多数の特性がこの発明をここに引用した従来技術と区別 している。 この発明がスペア・リンクの競合を解消する為にこういう面を調整するやり方 並びにその他の特長および利点は、以下図面について詳しく説明する所を読めば 、最もよく理解されよう。図面の簡単な説明 図1はこの発明を用いることができる実施例を構成する典型的な通信ネットワ ークの図である。 図2A―2Fは、故障ランクの種々の状態と対応する回復パスを持つ一例のネ ットワークの図である。 図3は、一つの物理的なスパンの切断が多重の論理的に多様なリンクの故障を 招くことがあるような実際に普通に起こるネットワークの形式を示す図である。 図4は、引用した従来技術とこの発明で言う工程とを比較した回復方式の工程 のリストである。 図5は、引用した従来技術で言うものと、この発明で言うものとの夫々の特定 の内容を持つ回復信号を示す図である。 図6乃至8は、この発明による回復過程の順方向あふれ段階の間、センダ、タ ンデムおよびチョーザ・ノードが行使する論理を記述したフローチャートである 。 図9乃至11は、この発明による回復過程の逆方向信号段階の間にチューザ、 タンデムおよびセンダ・ノードが実行する論理を記述するフローチャートである 。 図12は、この発明に従って最終的なパスの決定を下し、拒否メッセージを扱 う時に、センダが実行する論理的な工程を示すフローチャートである。 図13および14は、この発明が独得で役に立つ論理的な特長を提供するよう な普通のネットワークの典型的な形状を示す図である。発明を実施するための最良の形態 以下の説明では、信号はシグネーチャ又はメッセージとも呼ばれることがある 。当業者にはこういう言葉の間に微妙な違いがあるが、その違いは、実施にあた っての具体的な問題であって、この発明の範囲および精神には影響しない。この 発明を説明するにあたって、信号、シグネーチャおよびメッセージという用語は 、 単にデータを伝えるものとして、全て広義に理解される。伝えるべきデータ要素 はこの発明に従って正確に特定されているが、伝達並びに処理するメカニズム、 例えばトランスポート・プロトコル中の未使用フィールドに埋め込まれる待ち行 列メッセージ対シグネーチャは、関係がないと考えられる。 この発明に関連して、ポートは、それが不作動にされるか、又はアクティブに ネットワーク・トラヒックを伝える時には、いつでも利用できなくなる。回復処 理の間、スペア・ポートは、選ばれた回復パスの一部分になって、アクティブな トラヒックを伝え始める時、利用できなくなることがある。 次に図面について説明する。図1について具体的に説明すると、この発明を使 うことのできるネットワーク型通信システム100が示されている。システム1 00はノード101と、ノード101の間でデータを伝えるリンク102で構成 される。図1の例では、通信システム100が電話のデータを中継し、中央局1 06を介してネットワークにインターフェース接続される種々の加入者を有効に 相互接続する。この中継は、ネットワーク内で、各々のノード101が数ある内 の一つの切換え機能を実施する能力、すなわち、一つのリンクに沿って入って来 るデータを受理し、異なるリンクに沿ってデータを送出す能力によって達成され る。通常の場合、各々のノード内の切換えは、当業者に普通に理解されるように 、何らかのネットワーク全体の中継論理によって指示される。実施にあたって、 ノード101として役に立つことのできる市場で入手し得る典型的な交換機の一 例は、アルカテル・ネットワーク・システムズ社によって製造されるモデル16 33−SXディジタル・クロスコネクト交換機である。他の同等な又は類似した 交換装置をこの発明を用いるネットワークに用いても、この発明の範囲を逸脱し ない。 2つのノードを接続する1つ又は更に多くのリンクが、スパン103を構成す ると言われる。スパンは、多数のリンクで構成されることがあり、実際に使われ る時、あるスパン内の多くのリンクは、通常の状況ではトラヒックを伝えないが 、ネットワーク内の他のリンクが故障した場合にトラヒックを伝えるように呼び 出すことのできるスペア・リンクとして選定されることがあることに注意された い。このスペア・リンク容量は、ネットワークのノード内の切換え能力と組合わ さっ て、ネットワークの故障した素子を迂回することにより、部分的な故障から回復 する為に、ネットワークが中継のし直しをすることができるようにする。この中 継のし直しを達成する為の切換えの決定を下す時に用いられる特定の論理および プロトコルがこの発明の領域である。 次に図2Aについて説明すると、特定の通信ネットワーク200又はその関連 部分が、ノード201、通常トラヒックを伝えるリンク202およびスペア・リ ンク203で構成されることが示されている。通常トラヒックを伝え、このネッ トワークに論理的に重畳することのできるその他のリンクは、図面を見やすくす る為に省略されている。 図2Bは、ノードAおよびノードBの間で通常トラヒックを伝えるリンクの故 障が起こった後の、図2Aに示すのと同じネットワークを示す。この図は、ノー ドAからノードBへの接続を回復する、ノードA―G―H―I―Bに沿ったスペ ア・リンクが選択されることをも示している。 図2Cは、図2Bと同様なノードAおよびノードBの間の故障リンクを示して いるが、A―E―F―Bの交替的な回復パスを示している。図2Bおよび図2C に示す2つの交替的な回復パスがある場合、従来の回復方式では、パスの長さが 短い為、後に述べたA―E―F―Bのパスの方が好まれている。 図2Dは、ノードCおよびDの間のリンクで故障が起こった後の図2Aのネッ トワークを示している。図2Dは、ノードCおよびDの間のリンクの故障に対し て適用し得る考えられるいくつかの回復パスのうちの1つを示している。 図2Eは、AとBを結ぶリンクおよびCとDを結ぶリンクの両方の複合故障が 起こった時の図2Aのネットワークを示している。図2Eは、故障したA―Bの リンクに対する好ましい回復パスをも示している。リンクA―Bを回復する為に このパスを実現すると、リンクC―Dを回復させる構成が阻止されることに注意 されたい。 同様に、図2Fは、リンクA―BおよびリンクC―Dの両方の故障を示してい るが、両方の故障リンクの回復を達成するような回復パスの選択を示している点 で、図2Eとは異なる。明細書の前文に述べた理由により、多重故障があった場 合に、この後に述べた回復パスを選択することは、重要なネットワーク・トラヒ ックの部分的な回復ではなく、完全な回復が達成されるので、好ましい結果にな る。故障が起こった時点で、回復が図2Eに示したようにではなく、図2Fに示 すように進行するように保証する為には、回復アルゴリズムが、最初により制限 された回復の場合に作用しなければならないか、又はネットワーク全体の回復の 程度を最適にする位に大規模に、このような制約を他の形で包含しなければなら ない。 図3は、図2に示すのと論理的に同等のネットワークを示しているが、ネット ワークの実際の構成では、論理的に多様なリンクが同じ物理的なスパンを共有す る場合が多いことを示す為に書き直してある。図3で、ノード301が、1本の リンクと直接的に結合している。例えば光ファイバー又は電気ケーブルとして存 在するリンクの場合、このリンクを同じパスをたどる他のリンクに沿って物理的 に通すことが、実際的であって経済的である。図3では、ノードCおよびノード Dを結ぶリンクは、同じ物理的な導管を共有することにより、A―BおよびB― Fのような他のリンクを利用する。ノードA、B、およびFで、リンクは、何ら 交換装置の処理を受けることなく、物理的なノードの場所に単に出入りする。こ の方式がパススルー302であり、光ファイバー・ケーブルの場合、「グラスス ルー」とも呼ばれる。1つの物理的なスパンに切断303が生ずると、2つの論 理的に別々のリンクがほとんど同時に故障し、各々が別々の1対の管理ノードに よって回復動作を開始する。 図4Aは、ここで引用したグローバの米国特許第4,956,835号に述べ られているSHN方式によって行われる回復措置の順序をまとめたフローチャー トである。基本的なプロトコルの詳しい説明については、この米国特許を参照さ れたい。 図4Bは、この発明による措置およびノード論理活動の順序をまとめたフロー チャートである。図4Aおよび4Bを比較すれば、従来技術に対するこの発明の 違いがはっきりする。 次に図4Aについて、従来技術の動作をまとめて次のように述べる事が出来る 。ネットワークが工程402で警報状態を認識した時、回復過程及びプロトコロ ルが開始される。故障を検出し、1つ又は更に多くのリンクの故障を示す警報を 発 生する方法は、既に公知であり、この発明の基本として前提にする。 工程404で、任意の故障リンクに隣接した管理ノードが、例えばノードのI Dの比較に基づく調停方式を使って、センダ及びチューザの役割を引き受ける。 その後、センダ・ノードが工程406に記入したように、スパンあたり1つのス ペア・ポートに沿って、特殊な回復信号を発信する。 工程408は、上に引用したグローバー特許に従って、センダから回復信号を 受信したタンデム・ノードの動作を簡単に述べている。回復信号がそのノードに 入ったスパン以外のスパンでは、論理は、各々のスパン内で、既に使われる為に 選定されていないスペア・リンクを探索する。センダは、1つのスパン内のいく つかの故障リンクを同時に回復させようとすることがあることに注意されたい。 SHLプロトコルでは、このセンダは、各々の故障リンクに対応する独得の識別 子をを回復信号の中に埋め込むことにより、多重回復パスを探すことが出来る。 この識別子は、インデックスと呼ばれるが、回復信号500の一構成要素504 として図5Aに示されている。 図4Aに戻って説明すると、工程410は、ここで引用した従来技術によるチ ューザ・ノードの動作の概要を記載している。基本的には、チューザは、種々の スペア・リンクを介して到着する多数の回復信号を観察し、最も短いパスを優先 して活きた回復パスについての決定を下す。工程412で、チューザによって下 された選択が、逆シグネーチャ又は逆メッセージと呼ばれる特別な構成の信号を 伝搬させることにより、ネットワーク内に通知され実施される。こういう逆信号 は、中間のタンデム・ノードを通って工程414で最終的にセンダに到着し、こ の時点で、回復パスが設定され、センダは故障リンクからのトラヒックを新たに 設定された回復パスに方向転換して、チューザに到着することができる。 次に図4Bについて説明すると、この発明に従って故障リンクの回復を達成す る為のネットワーク内の活動の段階が、図4Aと同様な工程で示されている。こ の2つの図を比較することによって強調される主な違いは、この発明はセンダ及 びチューザの間で信号を送る3つの段階が使われるのに対し、引用された従来技 術は、2つの段階、パスを見つける為の順方向のあふれと選ばれたパスを実現す る為の逆信号を使うことである。この発明の回復過程は、センダからチューザへ のパスを見つける為の控え目な順方向のあふれ、共通のスペア・リンクに対する 見込み回復パスの間での競合を検出する逆信号、及び選択されたパスを最終的に 実現する為のセンダから発信される接続信号という3つの段階を用いる。後の段 階で、センダは実際に回復パスの最終的な選択を実施する。これは従来技術では 、通常チューザによって行われるタスクである。しかし、センダ及びチューザと いう用語は、当業者が参照しやすい確認点として、この発明でもそのまま使われ ている。 図4Bの工程420及び422は、故障の検出と役割の調停の機能を示してお り、これは前に図4Aについて説明した従来のフローチャートの工程402及び 404に相当する。従来技術との重要な違いは、第1に、この発明の「センダ順 方向」工程424に現れる。ここでセンダ・ノードが、順方向あふれ信号を送出 す前に、重要な処理を行う。具体的に言うと、センダは故障リンクの総数を見積 り、各々のスパン内を見て、それを介して順方向あふれ信号が発信されるスペア ・リンクを確認すると共に計数する。故障リンクの数並びにセンダから発信され る信号の数を表わすこういうデータが、順方向あふれ信号を送り出す前に集めら れる。この発明では、こういうカウントが各々の出のメッセージ内に埋め込まれ るからである。工程424における別の活動は、出の順方向信号を伝える為に選 ばれるポートの「ラベルのつけ方」である。「センダ順方向」処理では、選択され るポートは、回復過程の持続時間の間、「送信」ポートとノード内でラベルされる 。この過程内の後の工程は、このラベルをこの発明の競合回避方式の一部分とし て考慮に入れる。 工程424でセンダから順方向信号が送り出された後、他のノードがこの順方 向信号を受け取り、前に述べたSHMプロトコルと同様に、中間のタンデム・ノ ードの役割を引き受けることがある。「タンデム順方向」工程426は、この発明 に従って順方向回復信号を処理する時のタンデム・ノードの動作を示している。 センダ・ノードの論理の場合と同じく、この工程では、ここで引用した従来技術 に対する実質的な強化が明らかである。即ち、各々のポートに対する競合数値を 管理し、過剰な順方向あふれ又はスペア・リンクに対する「欲張り」を削減する 随意選択がある。この両方の機能は、入りの信号に含まれている故障数およびあ ふれデータ数フィールドに基づいている。 SHN方式の場合と同じく、センダからの順方向信号がネットワークを横断し 、最終的にチューザに到着し、その時、「チューザ順方向/逆方向処理」工程42 8で扱われる。最初にチューザが、決定を下す助けとしてテーブルに順方向信号 を蓄積する。次に、チューザが蓄積データを使って、センダから送り出された各 々の独得なインデックスに対し、1個の逆メッセージを送り返す。この発明によ る処理の途中で、チューザは逆信号に挿入すべき利用確率数値を導き出し、逆信 号を通す為の最善のポートを選択し、選択された出のポートを「選択」ポートと 名づける。このラベルのつけ方は、前に述べた工程424で行われた送信ポート のラベルのつけ方と同様である。 チューザからの逆信号が、途中に介在するタンデム・ノードがあれば、それを 介してセンダまで逆に伝搬してくる時、「タンデム逆方向」工程430に入る。タ ンデム・ノード処理の際、出のポートの選択が行われる。これはこの発明で言う ノード論理の共通のテーマである。 タンデム・ノードが、回復過程の持続時間の間、適当な情報を蓄積して、考え られるいくつかの回復過程が同じスペア・リンクを張り合う時を検出することが 出来るようにする。まだ束縛されていないパスに対するこの種の潜在的な競合が 検出された時、この発明の考えに従って動作するタンデムは、2つの動作を行う ことができる。タンデムは、逆信号を通す前に、逆信号に対して競合の詳細を付 加し、別個の回復過程のセンダに対して所謂「更新メッセージ」を発信して、タ ンデム内の新しい競合状態をセンダに知らせる。この発明が提案する別々の競合 過程の間でのこの過程間通信が、ここに引用した従来技術の多くの問題、特に多 重論理スパンの同時の故障を取り扱う問題を解決する。 チューザから発信され、タンデムを通った逆信号が、工程432で、センダに よって集められる。同様に、更新信号も集められて記憶される。その時、センダ は、受信した逆信号のリストを検討し、その中の競合情報に基づいて、回復パス について適切な通告による選択を下す。最後に、センダが、ネットワーク内に選 ばれたパスを実現する為の接続信号を発生することにより、回復過程の第3段階 を開始する。工程434は、選択されたパスを確保する為、これらの接続信号を タンデムおよびチューザが受信したことを示す。 次に図5について説明すると、いくかつかの回復信号の構成が示されている。 具体的に言うと、図5Aは、ここで引用した従来技術に言われる順方向あふれ回 復信号の本質的な構成要素を示しており、ここでは比較の為に示した。図5Bは 、この発明による追加の構成要素を持つ順方向あふれ回復信号を示す。 図5Aでは、従来の信号500の構成要素の役割が次のようにまとめられてい る。センダ/チューザ要素501が、管理ノードの対、即ち順方向に進む回復信 号の出所および初期の受取り手を確認する。インデックス要素504は、各々の 出のシグネーチャを区別する為にセンダ・ノードによって割当てられる任意の数 である。センダは、1つのスパンで多数の故障リンクに煩わされることがあり、 その為多数の回復パスを必要とすることがある。インデックス要素504を使う ことにより、チューザは受信信号の中から、いくつかの別々の回復パスを確認す ることができる。ホップ・カウント要素502を使って、順方向信号がセンダ・ ノードを出てからどれだけ多くのリンクを通過したかの累積カウントを保つ。従 来は、このホップ・カウントが、長い回復パスよりも短い回復パスを選ぶのに役 に立つと言われて来た。実際には、ホップ・カウントは、センダ・ノードによっ てあるホップ限界値に初期設定され、メッセージを扱う各々のタンデムによって 減数される。タンデム・ノードはホップ・カウントが0に達した信号の伝搬を阻 止する。このやり方は、回復のあふれの範囲を大きなネットワーク内の比較的局 部的なレベルに制限するのに役立ち、ある異常な伝搬現象を減衰させる。前のノ ードID503は、ここで引用した従来技術で示されているように、センダ迄追 跡して戻ることが出来るようにする。引用された従来技術で示されているように 、一方向故障を扱う時、逆信号に戻り警報505が使われる。 次に図5Bについて説明すると、この発明の回復信号510が、従来からあっ た要素のグループ512に、追加の要素511、514、516を含んで構成さ れることが示されている。メッセージ種類要素511は、現在の方式で使われて いるメッセージの種類の役割およびフォーマットを区別する。この発明の好まし い実施例では、故障#フィールド514およびあふれ#516が、センダによっ て設定される整数データ・フィールドである。信号のこういう追加された要素は 、 信号が通過する見込みパスが実際に回復の目的に必要とされる尤度を示す。この 発明の好ましい1実施例では、故障#フィールド514に100を乗じ、その後 あふれ#フィールド516で除すことにより、利用確率がこれらの2つのパラメ ータから計算される。この比として得られるのが、百分率で表わされる利用確率 指数である。例えば、センダが3つの故障リンクを検出し、その全てのスパンの 中で、順方向あふれ信号を発信するのに使える正確に3つのスペアを突き止める ことが出来ると仮定する。センダは独得なインデックスと共に3つの信号を送出 し、各々の信号は故障#が3に等しい値を持ち、あふれ#の値が3に等しい。こ の為、他の任意のノードは、上に述べた計算を使って、1つの順方向信号を伝え るパスに対し、100の値の利用確率を得ることが出来る。これは、3つの故障 リンクがあって、3つのあふれ信号だけが送出された場合、回復の為に見つけら れたパスのいずれかが、センダによって必要とされる確率が100%であること を意味する。同様に、センダに3つの故障リンクがあって、順方向信号を送る6 つのスペア・リンクを見つけることが出来た場合、各々のあふれ信号内の包括デ ータ・フィールド514および516は、見つかった各々のパスに対し、50% の利用確率を表わす。 この発明を実施する時、故障#およびあふれ#フィールドは他の計算でも別々 に使われ、その為、単独のフィールドではなく、信号内に2つの別々のフィール ドして埋め込まれる。 この発明による逆信号の内容が、図5Cに示されている。順方向信号と同じく 、逆方向信号520は、メッセージ種類フィールド521、SHNプロトコルに 共通の要素の部分集合522、並びにこの発明によるこの他の役に立つ要素を含 んでいる。具体的に言うと、利用確率523がチューザによって計算され、回復 パスの危険性を特長づける為に、各々の逆信号に含められる。フィールド523 に適用される論理は後で更に詳しく説明する。競合数値524は、共通のスペア 資源を争うスパン切断の数を表す整数を含む。逆信号に付加することが出来る別 の種類の要素は、競合記述子の対526である。こういういくつかの要素が存在 していてよく、その数は競合数値524の値に対応すべきである。各々の競合記 述子526は、別々の回復過程の間の競合を最小限に押さえるのに役立つセンダ / チューザの対527および利用確率数値528を有する。例えば、ネットワーク 内に2つの故障が発生し、2つの別々の回復過程が独立に開始されたと仮定する 。順方向あふれ段階の間、各々のタンデム・ノードは、各々のポートを通過した 順方向あふれ信号のリストを保持する。この発明で用いられる逆信号段階の間、 タンデムは、ポートに関連したデータを使って、異なるセンダ/チューザの対が 、回復の為に所定のポートを頼りにしていることを検出することができる。1つ のセンダ/チューザの対に対する逆メッセージが、こういう競合が検出されたタ ンデムを通過する時、逆信号に1つ又は更に多くの競合記述子526を付加する 。異なるセンダ/チューザの識別子並びに他の対が競合しているスペア・リンク を必要とする確率が、各々の競合記述子526の中に符号化されている。これは 、センダに、競合する回復過程の識別子並びに考えられる重要性を警告するのに 役立つ。 随意選択により、逆信号には更に共通ノード/ポート記述子529を付加する ことができる。このフィールドは、同じ過程からの幾つかの信号が順方向あふれ の際に収束するノードのIDおよびポートを選定する。このフィールドの役割は 、以下の説明と共に図面の図13を簡単に参照すれば、最もわかりやすい。図1 3が、一層複雑なネットワークに共通な地形的な状況を表わす簡単なネットワー ク1300を示している。この例では、全てのスパンが夫々1個のリンクだけで 構成されている。ネットワーク1300はスパンの切断故障1301が起こった ことが示されている。ネットワーク1300に示すノードは、スパン切断に応答 して開始される回復過程におけるそれらの役割に応じてラベルされている。セン ダ・ノードSが1つはポートS1に沿って、他方はポートS2に沿って、2つの 順方向あふれ信号を送り出す。この発明では、これらの信号はいずれも、1つの リンクだけを回復する必要があることを示す故障#値を持っている。 タンデム・ノードTBがポート2からの順方向信号を受取り、前に述べたよう にこの信号を記録し、その後、ポート3(並びに場合によってはポート1)に沿 ってその信号を伝搬させる。大体同じ時刻に、ポートS1から送り出された順方 向信号がタンデム・ポートTA―1に到着し、隣接するタンデム・ポートTB― 2に転送される。 その時、第2の信号を受信すると、タンデムTBは、a)これがスパン切断1 301が原因で起こった故障リンクを表すもう1つの順方向信号であること、b )故障スパンにおける故障リンクの数が1であること、並びにc)1つの順方向 信号は、既にスパン切断に関連して伝搬していることを認識する。この発明に従 って作用するタンデムTBの論理は、この場合、別の順方向信号を伝搬させても 、或いは更に一般的に言えば、故障リンクの量より多い量の信号をスパンに沿っ て伝搬させても、何の役にも立たないと結論する。タンデムTBは、2番目の順 方向シグネーチャを伝搬させる代わりに、この発明による回復過程の逆信号段階 の間、後で使う為に、2番目の順方向信号を保持バッファに記憶する。 ここで図5Cおよび5Dに戻って逆信号520について言うと、更新信号53 0は、逆信号の間、関連する目的に役立つ。全ての逆信号がネットワークの中を 同時に進むのではないから、所定の逆メッセージが、競合が存在するタンデムを 既に通過した後に、競合が検出されることが起こり得る。この発明のプロトコロ ルでは、必要に応じてタンデムから更新信号530を発信して、多数のセンダに 競合数値の変化の現状を知らせることができる。 更新信号530の役割は、図面の図14について説明するのが更に良い。図1 4は、2つの回復過程がどのように共通の回復パスに出合うかを例示する為に、 簡単なネットワークを示している。この図では、図面をわかりやすくする為に、 故障リンクおよびネットワークの他の特長を含めて、重要でないネットワークの 部分は除いてあることに注意されたい。次に図14のネットワークについて説明 すると、SAおよびCAで表わした1つの回復過程に対するセンダおよびチュー ザは、タンデム・ノードT1―T4を通る活きたパスを持っている。第2の1組 のセンダおよびチューザ・ノードは即ち、SBおよびCBによって表わされるる ように、同時に別の回復過程が働いている。管理対SBおよびCBは、タンデム ・ノードT2―T4を通るパスを持っている。この発明の逆信号段階では、チュ ーダCAがポートT4―2に対して逆信号を送る。タンデムT4が、ポートT4 ―3を適切な戻りポートとして確認し、従って逆信号をこのポートを介して送り 、このポートがSA―CAの回復の試みに使われているものとしてラベルを付け る。タンデムのT3、T2およびT1でも、同じような動作が行われて、同 じ逆信号をセンダSAへ伝搬させる。これまでの所、どのタンデムでも競合が検 出されていない。 チューザCBが、センダSB向けの逆信号を送り始めたと仮定する。タンデム T4で、動作論理がポート3を、この逆信号を送り出す為の正しいポートと確認 するが、利用し得る唯一のポートが、既にSA−CA過程で仮に使う為に、ラベ ルが付けられている為、競合を検出する。この発明では、タンデムT4の論理は 、この時、逆信号に競合情報を付加して、競合する過程の識別子、並びに好まし い実施例では、他方の過程が競合しているポートを必要とする尤度をセンダSB に知らせる。逆信号が更にタンデムT3およびT2に通され、そこでも同じよう な論理が用いられる。この点で、共通の資源に対する競合がセンダSBには通知 されているが、センダSAは競合を知らないという問題が生ずる。この為、この 発明では、今の例ではタンデムT2によって、補助更新信号530が発信され、 逆信号がセンダSBに送られるのと同時に、センダSAに送られる。タンデムT 2の論理では、通過する逆信号中の競合情報を認識すると共に、競合する過程の センダへのパスがポートT2―2およびT2―3に分かれることを認識すること により、この更新信号を発信することを知っている。 更新信号530が、メッセージ種類フィールド531の特定の値によってそれ として確認され、更に逆信号520中にあるものと同等である要素532を有す る。 この発明では、図5Eに示すように構成された接続信号540が、回復の最終 的な接続段階の間にセンダによって発生される。接続信号は、それがタンデム・ ノードに沿って伝搬し、ネットワークを横断する時に回復パスを最終的に決める という点で、ここで引用した従来技術で言う逆信号と同様に作用する。 この発明に関係する最後の信号の形式は、図5Fの拒否信号550である。こ の信号は、センダが、ネットワークの別の故障又は解消されない競合の為に、も はや利用することが出来ない回復パスを実現しようと試みる時に使われる。タン デムが、それに従うことの出来ない接続信号を受信した時、このタンデムはセン ダに拒否メッセージを送り返す。その時、センダは別の接続メッセージを送り出 すことにより、代わりの回復パスを設定しようとすることが出来る。 次に図6について説明すると、フローチャートは、この発明で言う回復過程の 始めに、センダが順方向あふれメッセージを発信する為の論理的な工程を示して いる。このフローチャートは、図4Bのブロック422にまとめた機能に基づい て展開されている。 工程602が、SHNプロトコルと同様に、センダの役割を果たす上でネット ワークのノードで実施される過程の始めを表わす。最初に工程604で、故障リ ンクの総数が計数される。工程606で整数カウンタが0に初期設定され、それ を使って、不通に応答してセンダ・ノードから送られるあふれメッセージの総数 を記録する。工程608で、このノードに付属する一つのスパンが、スパン毎に 適用される次に述べる工程の中心として選ばれる。 工程608で確認されたスパンに対し、工程610が、スパン内にあるスペア ・ポートのリストを作る。工程612が、スパンに割当てられたメッセージの総 数を監視するカウンタを初期設定する。工程612と共に、工程614が、任意 の1つのスパンに沿った出の信号の数をセンダにわかっている故障リンクの数に 制限する。こうして、各スパンに沿って、必要な数の回復パスしか探さない。こ れより無差別にあふれを行う従来の方式は、わずか数個の故障の為に全部のスペ アを使う傾向がある。多重故障のシナリオでは、従来技術は競争状態を許して、 ネットワーク全体の回復を妨げる。 工程616、618および620が、送ろうとする各々の順方向信号に対する 出のポートを選択する時に、優先度を適用する。まだ使われていなくて、ラベル の付けられていないポートが、他の全てに優先する。工程616がこの場合を取 り扱う。工程618は、たとえそれが他の処理の途中で「選択」ポートとラベル が付けられていても、まだ使われていないポートの選択が出来るようにする。最 後に、工程620は、そのポートが仮使用のラベルが付けられていても、動作状 態に切換えられていないスペア・ポートがあれば、それを使うことができるよう にする。 こういういずれかの定めに合致するスペア・ポートを見つけることができれば 、工程622は、インデックス・カウンタをインクレメントし、工程624で出 の信号を仮にこのポートに割当てる。全ての出の信号が決定される工程630ま で、 信号は実際にはポートから送出されない。更に工程624では、回復パスの一部 分としてのその仮使用を記録する為、選択されたポートが「送信」ポートとして ラベルが付けられる。他の過程がこのラベルを読みとって、競合を避ける為に、 ポートを選択する時にそれを考慮に入れることができる。 工程626が、工程634と共にループを形成して、このノードに接続された 全てのスパンに対するスパン毎の処理を繰り返す。全てのスパンが処理されたこ とを工程626が検出すると、実行が工程628に進み、そこで故障#およびあ ふれ#フィールドが全ての出の信号に付加される。あふれ#の値は、工程622 で各々の出の信号に対してインクレメントされるインデックス・カウンタから取 り出されることに注意されたい。 最後に、出のシグネーチャが工程630で送出され、その後は、センダ・ノー ドの最初の送出し処理が工程632で終わる。 センダがあふれ信号を発信した後に起こるネットワークの次の事象は、他のノ ードがあふれ信号を受信し、回復過程のタンデムとして作用することである。こ の発明に従って、このタンデム・ノードに適用される論理が図7のフローチャー トに示されている。工程702では、スペア・リンクを介してノードに入った順 方向回復信号が認識された時、タンデム・ノードの繰返しの処理が開始される。 入りの回復信号の認識は、この分野の当業者に周知であるか、或いは前に引用し た従来技術に適切に記載されているいくつかの可能な任意の手段によって行われ る。各々の順方向信号がポートを介してタンデム・ノードに入る時、そのポート に関連する順方向競合数値が更新され、タンデム内に記憶される。この発明の好 ましい1実施例では、この順方向競合数値は次のように更新される。故障#に1 00を乗じ、その後あふれ#で除すことにより、入りの信号から利用確率数値が 取り出される。図5Bのこういう要素を参照されたい。これによって、センダが 順方向信号によって表されるパスを必要とする確率を示す整数の値が得られる。 100の値は確実であることを表わす。この利用確率を、そのポートに対する累 積競合数値に単純に代数的に加算する。回復過程の持続時間に亘り、競合数値は 、入り及び出の両方を含めて、ポートを通過する全ての順方向あふれ信号の利用 確率の数値の和である。この発明の基本を変えることなく、「話中ポート」の測定 値を累積するこの他の方式も実施することができる。 説明を続けて工程706に来ると、入りの回復信号がノードに入る時に通った スパンを除く、このノードに接続された全てのスパンのリストが作られる。スパ ン毎に関係するこの後の工程では、このリストを使う。工程708は、この後の 工程の各々の繰返しの中心とする為に、このリストから1つのスパンを選択する ことである。 SHN方式との大きな違いが、工程710および712に示されている。ここ で所定のセンダーチューザの対に対する順方向あふれ信号の数を制限する決定が 下される。各々のスパンに対し、タンデム・ノードは、そのスパンに沿ってどれ だけの数の順方向信号が送られて来たかの記録を保持している。更に、この記録 は、各々のセンダ/チューザの対に対して送られた信号の数と符合する。工程7 10は、センダ/チューザの対および入りの信号に含まれている故障#を使って 、それを、同じセンダ/チューザの対に対してスパンから既に送られた信号の数 と比較する。工程712は、スパンに沿って送り出された信号の数が、既に故障 リンクの数に等しい場合、それ以上の転送を削減するように、扱いに区別をつけ る。この特長は、この発明に独得であるが、順方向あふれ段階の間の「欲張り」 な挙動を制限することにより、競合を最小限に押さえようとするものである。 工程712の判断で、過剰の順方向あふれ信号が、タンデムに到着している場 合、工程714を実行する。過剰な順方向信号は捨てず、その代わりに保持バッ ファに入れておいて、回復処理の後の段階の間にある役割を果たさせる。 順方向信号が選択されたスパンに沿って送出されると工程712が判断すると 、工程716乃至720が働き出して、スパン内にあって、その信号を送出す為 のポートを選択する。工程716は、この後の処理に関連して、このスパン内に あるスペア・ポートのリストを作る。工程718は、このリスト内に、利用する ことが可能であって、いすれかの回復過程によって仮使用のラベルが付けられて いないポートがあるかどうかを判断する。このようなポートがあれば、工程72 2乃至726に進んでこうして確認されたポートを使う。 スパン内にある全てのスペア・ポートが既に何らかの回復信号を伝えている場 合、工程720を実施する。この発明の重要な特長として、工程720は、順方 向競合数値が最低である出のポートを選択することにより、競合を最小限に押さ えようとする。一旦出のポートが選択されると、工程722は、前に述べた算術 を使って、このポートに関連する順方向競合数値を更新する。その後、工程72 4が出の信号をこの確認されたポートに割当てる。この割当ては、入りの信号の 一部分から出の信号を構成し、送り出す前に、出の信号にある数値を持たせるこ とを含む。各々の出の信号に対して実施される最後の工程726は、各々のセン ダ/チューザの対に対してこのスパンに沿って送出される信号の数のカウントを 更新することである。この動作により、工程710の判断を下すのに使われる数 値が定まる。 次に図面の図8について説明すると、チューザ・ノードが、センダから発信さ れた順方向あふれ信号を受信する時、回復が進行する。SHN方式で指示されて いるように、ノードに入る順方向信号は、この信号の中にあるチューザIDが信 号を受信するノードのIDに等しいかどうかを決定する為に、試験が行われる。 等しければ、このノードがこの信号を扱う上で、チューザの役割を引き受ける。 この発明では、同様な資格判定が適用され、各々の順方向信号に対して図8の論 理的な工程が繰り返され、現在のノードがチューザと呼ばれる。工程802乃至 816は、逆信号パスを選択する為に後でチューザによって使われるテーブルに 順方向信号を蓄積する。このテーブルは、受信した各々の独自のセンダ/チュー ザ/インデックスの組合せを記録し、この各々の組合せに対し、受信した信号の リスト及び信号の数のカウントを保持する。更に、リストに入れた各々の信号に 対し、その信号が到着した時のスパン及びポートも記録する。テーブル内にある データの利用は、後で図9の「チューザ逆方向」処理を説明する時に述べる。 工程802は、現在のノードをチューザと確認する順方向信号を受信した時に 開始される。工程804が、図7の「タンデム順方向」処理の工程704につい て前に述べたように、ポートに関連する順方向競合データを更新する。 工程806でセンダ・チューザ及びインデックスが入りの信号から抽出され、 それらが連結されて候補となる回復パスに対する一意的な指定子を形成する。工 程808で、テーブルを走査して、センダ/チューザ/インデックスの組合せ( S/C/I)が既にテーブルに入っているかどうかを調べる。工程810が、新 し い組合せが起こった時、テーブルの新しい部分を作り出して初期設定する。新し い並びに前に観察されているS/C/Iの両方に対し、工程812でパス・カウ ントをインクレメントし、その後工程814で、入りの信号に関する選択された データをS/C/Iに関係する信号リストに追加する。工程816が、1個の受 信した順方向信号に関係する処理の終りをマークする。 この発明では、回復過程の次の段階は、競合を検出することを主な目的として 、チューザからセンダへ逆メッセージを送ることである。これはSHN方式と対 照的である。SHN方式では、逆メッセージ段階が、選ばれたパスを最終的に実 現する。逆メッセージ段階は、チューザが予想される全ての順方向信号を受信す るか、又は、少なくともその適切な数を受信したという判断が下された時、図9 の工程902から開始される。この判断は、例えば、一定の時限又は信号内容に 関係する何らかのアルゴリズム又は到着間隔に基づいて下すことが出来る。チュ ーザが順方向信号の受信を終ったという判断をどう下すかは、この発明の概念に とって決まった特質ではない。 図9に示されている「チューザ逆方向」処理は、図8に概略を示した「チュー ザ順方向」処理の間に蓄積した情報のテーブルに基づいて行われる。 工程904が、チューザ・テーブルから1つのS/C/Iの組合せを選択して 、この後の工程が選択されたS/C/Iに関連して適用されるようにする。工程 906がテーブルをアクセスして、順方向あふれ段階の間、選択されたS/C/ Iに対して受信された最低のホップ・カウント信号を検索する。工程908で、 低いホップ・カウントの順方向信号を受信した時のスパンおよびポートを呼び出 して、工程910および914で、受信した時の元のスパンおよびポートが、対 応する逆信号を送出す時に優先するようにする。工程910が、それより前の順 方向信号を受信したスパンを共有するスペア・ポートのリストを作る。工程91 4乃至920は、このリストから、元のポート、使われていないポート並びにに ラベルが付けられたポートの優先度を実施して、対応する逆信号を送り出す為の 最善のポートを選択しようとする。工程914―920の判断基準に合致するポ ートが見つかったら、工程928―932が出の信号をこのポートに割当てる。 具体的に言うと、工程928で、適当な出の逆信号を構成する。工程930で、 こ の逆信号によって表わそうとする見込み回復パスに対す利用確率数値を計算する 。この利用確率は、図5Cの要素504に示すように、出の信号の一部分にされ る。 最後に、出力の為に選択されたポートが、工程932で「選択」ポートとラベ ルが付けられる。 テーブル内の全てのS/C/Iをループ状に進むことは、ブロック922およ び912によって行われ、それが、テーブル内の全てのS/C/Iに対して逆信 号の配置を試みるまで、処理を工程906に戻す。図9の「チューザ逆方向」処 理によって発生される逆信号が、最終的に工程924で送り出され、工程926 で処理が終わる。 図10Aについて説明すると、この発明の回復プロトコルの逆信号段階の間、 各々の入りの逆信号に対してタンデム・ノード内で実施される過程が示されてい る。タンデム逆方向処理は、逆信号がノードをセンダと指示していないことを条 件として、工程1002で所定のノード内で開始され、この条件が満たされない 場合、後で図11について述べるセンダ逆方向処理が適切である。工程1004 および1006は、「選択」ポートのラベルが付けられたチューザのポートにリン クを介して接続されるタンデム・ポートにラベルを付けることに役立つ。これを 実施することが、当業者に知られている「グレア(目をつける)問題」を最小限 に押さえようとするこの発明の特長である。点と点を結ぶ通信リンクに用いる時 、「グレア」とは、両方の末端がリンクを空きと確認し、リンクの両方の端から同 時に通信を開始しようとする状態を言う。場合によっては、これによってリンク 内に望ましくないデッドロックが生ずる。工程1006でポートに付けられたラ ベルは、後のタンデム処理で、チューザがそのポートを必要とすることは確実で ある為に、他の目的の為にこのポートを使うことを防止する。 工程1008は、逆信号を順方向あふれ段階の間に前にタンデムを通過した順 方向信号の記録と相関させる。これは、前に引用した従来技術に記載されている 前駆ポートを見つけることに相当する。その意図は、センダからの対応する順方 向信号が前に通過したのと同じスパンに沿って、逆メッセージを適当なセンダに どうやって伝搬させるかを知ることである。しかし、この発明は、1つの逆信号 がいくつかの対応する前駆信号を持つことが出来るという点で、従来技術と異な る。前の説明で、図7のブロック714は、タンデム内で収束する順方向あふれ パスの扱いを述べ、ある信号は伝搬させずに、引っ込めることを述べた。そこで 、ここで相補的な論理機能を導入して、逆段階の間、同じタンデムでパスの発散 を扱う。順方向あふれの際、ある信号を保持バッファに「吸収」して、過剰なあ ふれを避けることが出来たが、対応する逆信号を「再生」する。これは図13に 示したネットワークの例を参照すると一番わかりやすい。切断1301に応答し てセンダSから送出された2つの順方向信号の内、ポートS―2から送り出され た信号は、最終的にチューザに届く。ポートS―1から出た第2の信号は、他方 の信号が既に通過した後に、タンデムTBに到着する。この時、タンデムのTB は、S―1信号を脇によけておくが、この信号は、競合または故障によって後で 必要が生じた場合、ノードTB及びSを結ぶ代わりの手段を表しているので、全 部捨てることをしない。逆信号段階の間、タンデムTBがチューザCから1つの 逆信号を受信し、保持バッファの内容を使って、2つの出の逆信号、TB―1に 沿った1つとTB―2に沿ったもう1つを再生する。TB―3に沿って入った逆 信号に埋め込まれている利用確率を再生された信号の数、今の場合は数字の2で 除して、この過程が発散パスのうちのいずれかの1つを必要とする尤度を正確に 反映する。 図10Aに戻って説明すると、ブロック1010は、入りの信号から利用確率 で除算することにより、汎用の出の信号を構成する。この仮の出の信号が、入り の逆信号が現在のノードに入る時のポート番号およびノードIDを表わす共通ノ ード記述子(図5Cの要素529参照)を付加することによって、更に変更され る。この付加した情報により、各々の発散パスに沿った信号が、パスの収束地点 を示す。 工程1012で、工程1008で確認された各々の前駆信号に対し、CREA TE_SIGNALS(信号創出)機能を実施する。工程1010で構成された 仮の出の信号もこの機能に入力して、最終的に決められた出の信号を形成する。 工程1012で全ての前駆信号が扱われると、CREATE_SIGNALS機 能によって創出された全ての出の信号が、工程1014で送出され、逆信号のタ ンデム処理の過程が完了する。 工程1012で実行されるCREATE_SIGNALS機能は、図10Bの フローチャートによって定義されている。 ブロック1042は、順方向前駆信号及び仮の出の信号が通過した機能の入り 口点を表す。工程1044で、前駆信号が順方向あふれの際に最初にノードに入 ったスパンを、対応する逆信号を送り返す時の正しいスパンとして採用する。正 しい「逆追跡」スパンが確認されると、工程1012がスパン内にあるスペア・ ポートの作業リストを取り出す。予め決まった形の競合を避ける為、このリスト は、「選択」ポートのラベルがついたあらゆるポート、または「選択」ポートに隣 接するリンクを除外する。 条件つきの工程1050乃至1056は、戻りスパンのポートを選択する時に 、優先度を実施する。最も好ましいポートは、前に順方向信号が入って来たポー トである。ラベルの付いていないスペア・ポート、“RevTandem”用の ラベルがつけられたポート、および他の過程の為の「送信」ポートとラベルがつ けられたポートが、この順に次に優先される。このいずれかの判断基準に合致す るポートが見つからない場合、図5Fに示すように構成された拒否信号が、工程 1058によってチューザに送り返され、代わりの逆信号を試みることが出来る ようにする。 工程1050乃至1056の内の1つによって受理し得るポートが確認された 場合、工程1060で、仮の出の逆信号のコピーをそのポートに割当てる。 工程1062乃至1066は次に述べるように保持バッファを管理する。工程 1062は、前駆信号が保持バッファに入っているかどうかを確認する。言い換 えれば、工程1062は、所定の前駆信号が、引っ込めた順方向信号であるか、 或いは順方向あふれの間に実際にチューザに転送された信号であるかを判断する 。工程1064は、前駆信号のインデックスに合うようにインデックス・フィー ルドを変えることにより、仮信号をカスタマイズして、適当な逆信号を形成する 。工程1066は、後の処理で扱う必要がないように、前駆信号を保持バッファ から取り除く。 工程1068で、出のポートが逆信中に特定されたセンダ/チューザの対に対 する“RevTandem”ポートとして使われることがラベルによって示され る。この発明の重要な特長として、工程1068乃至1072はタンデム論理内 で、競合を検出して、互いに競争する回復過程がお互いを承知していることを保 証するように、一緒に作用する。工程1070は、選択されたポートが既に、他 の回復過程によって“RevTandem”ポートとして選定されているかどう かを判断する。選定されていれば、このポートを保留しようとする他の各々の過 程に対し、工程1072で、競合記述子(図5Cのデータ要素526)が出の信 号に付加される。この付加された競合情報が、回復パスを最終的に選択する時に 、センダによって後で使われる。 工程1080の役割は、更新信号530について図14に関連して前に説明し た論理を実施することである。工程1080は、この更新信号530をいつ発信 するかを決定する。工程1080の役割を更に説明すると、次のようになる。逆 方向信号の間に別々の過程によってポートの競合が検出されることは、順方向あ ふれ段階の間、別のセンダ・ノードからの順方向信号を伝えたあるパスがある点 で収束することを意味する。順方向あふれの間にパスが収束した最初のタンデム ・ノードは、逆信号の間、別のセンダが送信された信号を受信することが出来る 最後の共通のノードになる。この発明の逆信号の間、この最後の共通のノードが 、種々のセンダにタンデムによって検出された競合を通知する上で、重要な役割 を果たす。工程1080は、現在のタンデム・ノードが、多数のセンダに対する 逆方向パスの発散点であるかどうかを判断する。好ましい1実施例では、この判 断は、出の信号中の各々の競合記述子を調べて、順方向あふれの間に発生されて いると思われる対応する順方向信号前駆信号を見つけようとすることによって、 下される。この前駆信号探索は、前に述べた図10Aの工程1008と同様であ る。戻りスパンとして現在選択されているのとは異なるスパン内に、競合するセ ンダ/チューザの対に対応する前駆信号が見つかれば、現在のタンデムが発散点 であると想定される。言い換えれば、現在のタンデムは、異なるセンダに競合を 承知していることを通知する為に、逆信号を伝搬させる間の最後の機会である。 現在のタンデムが発散点であると工程1080でわかると、工程1082が、 工程1060および1068で構成された出の逆信号と同じ競合情報を持つ更新 信号を構成する。 前に述べたように、この処理は、逆信号段階全体に亘って、変化する競合情報 を多数のセンダに通告した状態を保つ。最後に、この機能が工程1090で終り 、処理はこの機能を開始した点に戻る。 この発明では、センダが回復パスの最終的な選択を行う事を目的として、逆信 号および更新信号を集める。これは回復資源をどのように利用するかについて、 チューザ・ノードが決定を下す基本的なSHN方式とは対照的である。従来技術 に比べたこの発明の利点は、2番目の信号段階によって競合を検出することがで き、その為、センダは処理の最後の接続段階で回復パスを最善に利用する為の適 切な情報を持っていることである。 図11は、逆信号及び更新信号がネットワークを逆に追跡してセンダに到着す る時のデータのリストを蓄積するセンダ・ノードの機能を示す。工程1102が 、センダIDフィールドが現在のノードと等しい信号を受信した時、この過程を 開始する。工程1104が入りの信号のチューザ/インデックスを信号リストに 既に入っているものと比較する。工程1104で、センダが常に現在のノードで あり、工程1102によって既に資格が判断されていることに注意されたい。チ ューザ/インデックスの組合せがリストに現われない場合、工程1106で、競 合情報のような関係のある全ての信号内容を含めて、新しい信号をリストに追加 する。工程1104でリスト内にチューザ/インデックスが見つかると、工程1 108が、入りの信号中に見つかった競合データで、現在のリストの項目中にあ る競合データを上書きする。工程1110は、1個の信号に対するセンダ逆方向 処理の終りを表わす。 図12について説明すると、図12Aは、この発明による回復のプロトコルの 3段目の最後の段階を開始する論理的な工程のフローチャートである。こういう 論理的な工程により、センダは、特定の故障リンクを回復する為に割当てられた 回復パスを最終的に選択し、接続信号を送信することによって、ネットワーク内 に選択されたパスを実現する。 図10で概略を述べたセンダ逆方向処理の間に予想された数又は適切な数の逆 信号が受信された後、センダ・ノード内で工程1202が開始される。ブロック 902と同様に、この発明では、工程1202で、逆信号の完了を達成する為に 任意の数の方法を実施することが出来る。 工程1204で、センダ逆方向処理の間に蓄積された逆方向信号のリストが変 更される。具体的に言うと、信号リストの各々の項目の前に、PATH_AVA ILと呼ばれるフラグ、すなわち2進変数を付加して、このパスが使う為に利用 できるかどうかを示す。各々の項目に対し、このフラグは最初はTRUEにセッ トされ、この項目によって表わされるパスが、故障リンクを回復するための割当 てに利用できることを示す。 更に工程1204で、この発明の1実施例では、記述子のリストの中での最大 の利用確率を決定ることにより、各々の項目に対する競合記述子が要約される。 工程1206で、変更信号リストが、このリストに対してソートを実行するこ とによって、パス・リストに変換される。これは、主に各々の信号内の競合数値 のソーティングを行う。競合数値が最低でる項目は、回復の目的にとって好まし いので、リストの一番上に置くべきである。2番目に、このソーティングは、工 程1202で取り出した各々の項目に対する最大利用確率の要約に基づいて行わ れる。 競合数値が同じであれば、他の過程によって利用される確率が小さい項目が、 パス・リスト内で高い所に現われるようにすべきである。最後に、このリストを ホップ・カウントに基づいてソーティングして、競合の因子が同じであれば、実 施した時のパスの長さが短いものが優先されるようにする。 順番をつけた回復パス・リストを作った後、工程1208が、各々の故障リン クに対するサブルーチンを呼び出して、故障リンクを回復パスに割当てる。これ は多少とも、故障リンクと回復パスとの1対1の写像に相当し、パス・リストの 一番上から開始して、次第に下に進む。しかし、これから説明するように、共通 ポート記述子および拒否信号に対しては、特別な扱いが必要である。 図12Bについて説明すると、図12Aのブロック1208および1212に 示すSELECT_PATHサブルーチンを構成する工程を説明するフローチャ ートが示されている。SELECT_PATH論理の目的は、所定の故障リンク に工程1206のパス・リストに記載されている候補となる回復パスを割当てる ことである。サブルーチンは、工程1240から開始され、回復パスを見つける のに必要な特定の故障リンクに関連して処理が続けられる。工程1242は、ル ーチンの各々の起動に対して、パス・リストの一番上から開始されることを特定 している。この点で、リストの一番上にある項目が選択される。工程1250は 、パスの項目がまだ割当て可能であるかどうかを判断する為に、前に導入したP ATH_AVAILフラグを検査する。割当て可能でなければ、工程1246お よび1244が、工程1250で割当て可能なパスが見つかるか、またはパス・ リストを使い切るまで、パス・リストの全部の項目を歩進するループを実行する 。工程1246で、パス・リストの終りに達すると、所定の故障リンクに対して 、パス・リストの項目を使うことは出来なくなり、工程1260は、この発明の 範囲外である何等かの誤り処理過程に対する誤りメッセージを出すというような 何等かの役に立つ通告をする。 工程1250で、所定の故障リンクを回復する為に割当てるのに利用し得るパ ス・リストの項目が決定されると、工程1252で、パス・リストの項目に対す るPATH_AVAILフラグをFALSEにセットして、このパスを実現する 為の出の接続信号を構成することにより、この割当てが確保される。 工程1254および1256は、関連する共通ノード/ポート記述子を伝える パス・リスト内の項目に対して必要である。こういう記述子はタンデム逆方向処 理の間に付加されており、項目の付加部分として残っていて、この項目は実質的 に、逆信号の変形版である。 工程1254は、パスが付加された共通ノード/ポート記述子を持っているか どうかを判断する。持っていなければ、サプルーチンは工程1262に戻る。工 程1256は、共通ポート記述子を持つ項目に対して実行される。工程1256 は、パス・リストの内容を探索し、同じ共通ノード/ポート記述子を持つ他の全 てのパスをセンダが使う為に利用できないようにする。こういう他のパスは、P ATH_AVAILフラグをFALSEにセットすることによって利用出来なく される。 次に図12Aに戻って説明すると、工程1210を実行して、工程1208の SELECT_PATHの1回又は更に多くの繰り返しによって作り出された全 ての出の接続信号を送出す。場合によっては、ネットワークの他の故障または競 合が解消されないために、出の接続信号はもはや実施することが出来なくなるこ とがある。接続信号に合致することが出来ない他のノードは、拒否信号をセンダ に送り返す。工程1212は、拒否信号に応答したセンダ・ノードのこの後の動 作をを要約している。基本的には、センダは、SELECT_PATHルーチン をパス・リストに適用して、リスト内の次に好ましいパスを見つける。更に、共 通ノード/ポート処理により、拒否信号があると、前に工程1256によって不 作動にされているかもしれない他の共通ポート・パスを再び働かせなければなら なくなる。勿論、拒否された故障パスは、利用出来ないままである。 最後に、工程1214が、センダ接続処理の終り並びにこの発明による回復過 程の一例の終りを表示する。 この発明を好ましい実施例について具体的に図面に示して説明したが、当業者 であれば、請求の範囲に定められたこの発明の精神並びに範囲を逸脱することな く、この実施例に形式、細部および使い方に変更を加えることができることが理 解されよう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.何れも作業リンクおよびスペア・リンクを持つ複数個のスパンによって相互 接続された複数個のノードを持つ電気通信ネットワークで、少なくとも1つの故 障リンクによって乱れたトラヒックを回復する方法において、 a)前記1つの故障リンクをはさみ込む1対のノードの一方をセンダ・ノード 、前記1対のノードのうちの他方をチューザ・ノードと選定し、前記ノードは前 記複数個のスパンのタンデム・ノードを介して前記センダ・ノードおよびチューザ ・ノードを相互接続しており、 b)前記相互接続されたタンデム・ノードに沿って前記センダ・ノードから前 記チューザ・ノードに回復信号を送信し、各々の回復信号は、前記センダ・ノー ドおよびチューザ・ノードを識別するデータ、インデックス・データ、および前 記各々の回復信号が通過するパスが乱れたトラヒックを回復する為に使われる尤 度を表わす確率データを含んでおり、 c)前記各々の回復データが、夫々1つのタンデム・ノードを通過する時に、 前記各々の回復信号に競合データを付加し、 d)予定の期間の間、前記回復信号を受信した後、前記チューザ・ノードが、 前記受信した回復信号が通過した回復パスを逆追跡するように逆方向回復信号を 送信し、前記逆方向回復信号は、夫々前記チューザ・ノードが受信した対応する 回復信号が持つデータから取り出された特定の競合及び利用確率データを含んで おり、 e)予想された数の前記逆方向回復信号を受信した時、前記センダ・ノードは 各々の受信した逆方向回復信号に付加された夫々の競合及び利用確率データを検 討して、乱れたトラヒックを回復する為の最適の回復パスを選択する 工程を含む少なくとも1つの故障リンクによって乱れたトラヒックを回復する 方法。 2.前記各々のタンデム・ノードを通過する各々の逆方向回復信号に、各々のタ ンデム・ノードに関する競合データを付加し、前記各々のタンデム・ノードは更 新メッセージを発生して、前記1つの故障リンクをはさみ込んでいない他のセン ダ及びチューザの対の内の任意の他のセンダ・ノードに該更新メッセージを送る 工程をさらに含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 3.前記センダ・ノードが i)前記センダ・ノードが前記チューザ・ノードに対して回復信号を送信する 前に、前記電気通信ネットワーク内の故障リンクの数を見積り、 ii)回復信号を送信することが出来るスパン、並びに該確認されたスパン内の ポートおよびスペア・リンクを確認し、 iii)前記スパン内のスペア・リンクに沿って送信される回復信号の数を前記 見積もった故障リンクの数に制限し、 iv)各々の回復信号を送信する為に、前記スパン内のポート及びスペア・リン クを選択し、 v)前記センダ・ノードに接続された各々のスパンに対し、前記工程(ii)乃 至(iv)を繰り返す 工程を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 4.前記工程(b)が更に 前記各々の回復信号に故障フィールドおよびあふれフィールドを追加し、該故 障およびあふれフィールドが一緒になって、前記各々の回復信号が通過した見込 みパスが乱れたトラヒックを回復する為に実際に必要とされる尤度の表示となる ようにすることにより、前記各々の回復信号に前記確率データを与える 工程を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 5.前記各々のタンテム・ノードに接続されたスパンのポートで回復信号を受信 した時、前記各々のタンデム・ノードは、 前記ポートが乱れたトラヒックの回復の為に使われる確率を示す為に前記ポー トに関連する競合数値を更新し、 センダおよびチューザ・ノードの前記対に対し、前記各々のタンデム・ノード に接続された各々のスパンに沿って送り出される回復信号の記録を保持し、 最低の競合数値を持つポートを、前記各々のタンデム・ノードより下流側にあ るノードに前記受信した回復信号を転送する為の出力ポートとして選択する工程 を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱 れたトラヒックを回復する方法。 6.前記各々のタンデム・ノードは、更に、前記各々のタンデム・ノートに接続 された前記特定のスパンに沿って送り出された回復信号の数が既に見積もった故 障リンクの数に等しい場合、特定のスパンに対する回復信号のそれ以上の転送を 削減し、 削減された復元信号を保持貯蔵装置に貯蔵し、 センダおよびチューザ・ノードの各々の対に対し、各々のスパンに沿って送出 された回復信号の数のカウントを更新する 工程を更に含む請求の範囲第5項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 7.各々の回復信号がチューザIDを含み、前記ネットワークの各々のノードが ノードIDを含み、更に、 記期各々の回復信号のチューザIDが前記各々の回復信号を受信したノードの ノードIDと同じであれば、前記チューザ・ノードに前記各々の回復信号が到着 したものと判断する 工程を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを解消する方法。 8.前記各々の回復信号を受信した時、前記チューザ・ノードは更に 該チューザ・ノードが前記各々の回復信号を受信したスパンにあるポートを更 新し、 前記各々の受信された回復信号が持つセンダ、チューザおよびインデックス・ データを抽出し、 前記各々の受信された回復信号に対するセンダ、チューザおよびインデックス ・データをテーブル貯蔵装置に記録し、 前記各々の受信された回復信号のセンダ、チューザおよびインデックス・デー タを候補となる回復パスに対する一意的な識別子に変換する 工程を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ て乱れたトラヒックを回復する方法。 9.前記チューザ・ノードは更に 候補となる回復パスが既に前記テーブル貯蔵装置にあるかどうかを判断し、 前記チューザ・ノードが候補となる回復パスから回復信号を受信した回数のカ ウントを保持し、 最低のホップ・カウントを持つ回復信号を前記テーブル貯蔵装置から検索し、 前記検索された回復信号の回復パスに対する利用確率数値を計算し、 前記利用確率数値を持つ前記回復パスを選ばれた回復パスと選定する 請求の範囲第8項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたトラ ヒックを回復する方法。 10.前記チューザ・ノードから、前記検索された回復信号を受信したスパンの 利用し得る最善のポートから前記利用確率数値を含む逆方向回復信号を前記選ば れた回復パスへ送信する 工程を更に含む請求の範囲第9項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 11.各々のタンデム・ノードは、各々の逆方向回復信号を受信した時、更に、 前記逆方向回復信号の回復パスを、前記各々のタンデム・ノードを通過した対応 する回復信号と相関させ、 前記逆方向回復信号を、前記対応する回復信号が前記各々のタンデム・ノード に到達する時のスパンに送信する 工程を更に含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 12.各々のタンデム・ノードが、各々の逆方向回復信号を受信した時、更に、 前記逆方向回復信号の回復パスを、前記各々のタンデム・ノードを通過した対応 する回復信号と相関させ、 前記逆方向回復信号を、前記対応する回復信号が前記各々のタンデム・ノード に到着する時のスパンに送信し、 前記保持貯蔵装置に貯蔵されている各々の削減された回復信号に対する前記逆 方向回復信号のコピーを発生し、各々の該コピーに対して利用確率の百分率を割 当て、 前記削減された回復信号に関連する回復パスに沿って、前記逆方向回復信号の 任意のコピーを送信する 工程を更に含む請求の範囲第6項に記載した少なくとも1つの故障リンクによ って乱れたトラヒックを回復する方法。 13.前記工程(e)が更に 前記最適の回復パスに沿っていないタンデム・ノードに対して更新信号を送信 して、これらタンデム・ノードに関連するスパンおよびポートの利用の可否を更 新して、競合の問題を防止する 工程を含む請求の範囲第10項に記載した少なくとも1つの故障リンクによっ て乱れたトラヒックを回復する方法。 14.前記センダ・ノードが全ての逆方向回復信号および更新信号を集めて、最 低の利用確率、最低のホップ・カウント又は実現された時の最も短い回復パスの 長さに基づいて、最適の回復パスを選択する 工程を含む請求の範囲第1項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって 乱れたトラヒックを回復する方法。 15.何れも、少なくとも1つのリンクが故障している、動作リンクおよびスペ ア・リンクを持つ複数個のスパンによって相互接続された複数個のノードを持つ 電気通信ネットワークで通信を回復する方法において、 (a)前記1つの故障リンクをはさみ込む1対のノードのうちの一方をセンダ・ ノード、前記1対のノードのうちの他方をチューザ・ノードと選定し、ノードは 前記センダ・ノードおよびチューザ・ノードを前記複数個のスパンのタンデム・ ノードを介して相互接続し、 (b)前記センダ・ノードは i)故障リンクの数を見積り、 ii)あふれ回復信号に対しスパンならびに該スパン内のスペア・ポートを確認 し、 iii)前記スパン内のスペア・リンクに沿って送信される回復信号の数を見積 も った故障リンクの数に制限し、 iv)送るべき各々の回復信号に対する出力ポートを選択し、 v)前記センダ・ノードに接続された各々のスパンに対して工程iiないしivを 繰り返し、 vi)前記各々のスパンの各々の出力ポートを介して少なくとも1つの回復信号 を前記チューザ・ノードに送信し、各々の回復信号は、前記センダ・ノードおよ びチューザ・ノードを識別するデータ、ならびに前記1つの回復信号が通過した パスが、前記1つの故障リンクが伝える通信を回復する為に使われる尤度を表す 確率データを含んでおり、 (c)各々のタンデム・ノードは、それに接続されたスパンのポートに回復信号 を受信した時、 前記ポートが乱れたトラヒックの回復の為に使われる確率を示す為に、前記ポ ートに関連する競合数値を更新し、 前記1対のセンダ・ノードおよびチュチーザ・ノードに対し、前記各々のタン デム・ノードに接続された各々のスパンに沿って送出される回復信号の記録を保 持し、 最低の競合数値を持つポートを、前記各々のタンデム・ノードより下流側のノ ードに前記受信した回復信号を転送するための出力ポートとして選択し、 (d)前記チューザ・ノードは、予定の期間の間回復信号を受信した後、 受信した回復信号の中から、対応する回復パスを持つ1つを選び、 前記選ばれた回復パスに対する利用確率数値を計算し、 利用確率数値を含む逆方向回復信号を前記選ばれた回復パスに送信し、前記逆 方向回復信号は、前記選ばれた回復信号が持つデータから取り出された特定の競 合データおよび利用確率データを含んでおり、 (e)前記センダ・ノードは、予想された数の前記逆方向回復信号を受信した時 、各々の受信された逆方向回復信号に付加された夫々の競合データおよび利用確 率データを検討して、前記故障リンクが伝える通信を回復するための最適の回復 パスを選択する工程を含む通信を回復する方法。 16.前記センダ・ノードから送り出された各々の回復信号の確率データは、故 障データフィールドおよびあふれデータ・フィールドを含み、該故障データ・フ ィールドおよびあふれデータ・フィールドを合わせると、各々の回復信号が通過 した見込みパスが、前記故障リンクが伝える通信を回復するために実際に必要と される尤度を示すための比が得られる請求の範囲第15項に記載した通信を回復 する方法。 17.工程(c)は、 当該タンデム・ノードに接続された特定のスパンに沿って送り出された回復信 号の数が、既に見積もられた故障リンクの数に等しい場合、前記タンデム・ノー ドが特定のスパンに対して回復信号のそれ以上の転送を削減し、 削減された回復信号を保持貯蔵装置に貯蔵する 工程を更に含む請求の範囲第15項に記載した通信を回復する方法。 18.各々のタンデム・ノードに関係する競合データを、該各々のタンデム・ノ ードを通過する各々の逆方向回復信号に付加し、前記各々のタンデム・ノードで は、前記1つの故障リンクをはさみ込んでいない他のセンダおよびチューザの対 の任意の他のセンダ・ノードに対する更新メッセージを発生して送る 工程を更に含む請求の範囲第15項に記載した通信を回復する方法。 19.前記各々の回復信号は、チューザIDを含み、前記ネットワークの各々の ノードは、ノードIDを含み、 前記各々の回復信号のチューザIDが前記各々の回復信号を受信したノードの ノードIDと同じである場合、前記チューザ・ノードには、前記各々の回復ノー ド信号が到着していると判断する 工程を更に含む請求の範囲第15項に記載した方法。 20.何れも動作リンクおよびスペア・リンクを持つ複数個のスパンによって相 互接続された複数個のノードを持つ電気通信ネットワークで、少なくとも1つの 故障リンクによってトラヒックが乱れた場合、前記1つの故障リンクをはさみ込 む1対のノードのうちの一方をセンダ・ノードと選定すると共に、前記1対のノ ードのうちの他方をチューザ・ノードと選定し、前記複数個のスパンを介して前 記センダ・ノードおよびチューザ・ノードを相互接続するノードが、タンデム・ ノードと選定されるようにして、少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステムにおいて、 各々の回復信号が、前記センダおよびチューザ・ノードを識別するデータ、イ ンデックス・データ、および各々の回復信号が通過したパスが乱れたトラヒック を回復する為に使われる尤度を表わす確率データを含んでいるようなあふれ回復 信号を前記相互接続されたタンデム・ノードに沿って前記チューザ・ノードにあ ふれさせるための前記センダ・ノードによるプロセッサ・スイッチ手段と、 各々の前記タンデム・ノードにあって、前記各々の回復データが前記各々のタ ンデム・ノードに沿って通過する時、前記各々の回復信号に競合データを付加す るプロッサ・スイッチ手段と、 前記チューザ・ノードにあって、前記回復信号を受信し、予定の期間の間前記 回復信号を受信した後、前記受信した回復信号が通過した回復パスを逆追跡する ように逆方向回復信号を送信し、該逆方向回復信号が、いずれも前記チューザ・ ノードが受信した対応する回復信号が持つデータから取り出した特定の競合デー タ及び利用確率データを含んでいるようなプロセッサ・スイッチ手段とを有し、 予想された数の前記逆方向回復信号を受信した時、前来センダ・ノードにある プロセッサ・スイッチ手段は、受信した各々の逆方向回復信号に付加されたそれ ぞれの競合データおよび利用確率データを検討して、乱れたトラヒックを回復す る為の最適の回復パスを選択する 少なくとも1つの故障リンクによって乱れたトラヒックを回復するシステム。 21.前記各々のタンデム・ノードのプロセッサ・スイッチ手段は、前記各々の タンデム・ノードを通過する各々の逆方向付加信号に、各々のタンデム・ノード に関係する競合データを付加すると共に、前記1つの故障リンクをはさみ込んで いない他のセンダおよびチューザの対の任意の他のセンダ・ノードに対する更新 メッセージを発生して送る請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障 リンクによって乱れたトラヒックを回復するシステム。 22.前記センダ・ノードのプロセッサ・スイッチ手段が、 i)前記チューザ・ノードに回復信号を送信する前に、前記電気通信ネットワ ークにある故障リンクの数を見積り、 ii)回復信号を送信することのできるスパン並びに該スパン内にあるポートお よびスペア・リンクを確認し、 iii)前記スパン内のスペア・リンクに沿って送信される回復信号の数を見積 もった故障リンクの数に制限し、 iv)各々の回復信号を送信する為に、前記スパン内のポートおよびスペア・リ ンクを選択し、 v)前記センダ・ノードに接続された各々のスパンに対して工程(ii)乃至(iv) を繰り返す 請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステム。 23.前記確率データが、故障フィールドおよびあふれフィールドとして前記各 々の回復信号に与えられ、該故障およびあふれフィールドが一緒になって、前記 各々の回復信号が通過した見込みパスが乱れたトラヒックを回復するために実際 に必要とされる尤度を表示する請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの 故障リンクによって乱れたトラヒックを回復するシステム。 24.各々のタンデム・ノードが複数個のポートを持つ少なくとも1つのスパン に接続され、前記1つのスパンのポートで回復信号を受信した時、前記各々のタ ンデム・ノードのプロセッサ・スイッチ手段が、 乱れたトラヒックの回復に前記ポートが使われる確率を示すために、前記ポー トに関連する競合数値を更新し、 前記1対のセンダおよびチューザ・ノードに対し、前記各々のタンデム・ノー ドに接続された各々のスパンに沿って送り出される回復信号の記録を保持し、 最低の競合数値を持つポートを、その下流側にあるノードに前記受信した回復 信号を転送するための出力ポートとして選択する 請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステム。 25.各々のタンデム・ノードのプロセッサ・スイッチ手段は、更に保持貯蔵装 置を有し、各々のタンデム・ノードのプロセッサ・スイッチ手段は、前記各々の タンデム・ノードに接続された特定のスパンに沿って送出される回復信号の数が 既に見積もった故障リンクの数に等しい場合、特定のスパンに対する回復信号が それ以上の転送を削減し、削減された回復信号は前記保持貯蔵に貯蔵し、センダ およびチューザ・ノードの各々の対に対し各々のスパンに沿って送り出される回 復信号の数のカウントを更新する 請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステム。 26.前記最適の回復パスに沿った前記各々のタンデム・ノードのプロセッサ手 段は、他のタンデム・ノードに更新信号を送信して、各々のタンデム・ノードに 関連するスパンおよびポートの利用の可否を更新して、競合の問題を防止する 請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステム。 27.前記センダ・ノードのプロセッサ・スイッチ手段は、全ての逆方向回復信 号および前記各々のタンデム・ノードからの更新信号を集めて、最低の利用確率 、最低のホップ・カウトンまたは実現した時の最も短い回復パスの長さに基づい て、前記最適のパスを選択する 請求の範囲第20項に記載した少なくとも1つの故障リンクによって乱れたト ラヒックを回復するシステム。
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