【発明の詳細な説明】
ネットワーク装置
本発明はネットワーク装置に関し、特に種々のオフィスの装置に接続するため
のハブ、及び通信ポートを有するネットワーク装置に関する。
本発明は通信ネットワーク用の拡張モジュールに関し、特に通信ネットワーク
のネットワークハブに付加的な通信ポートを増設するための拡張モジュールに関
する。
米国特許第4858070号公報によると既知の相互接続機構は、複製の各親
基板上に多数の通信ポートを設けて構成されている。ポストヘッダは各親基板上
に置かれ、重ねて配置された親基板を互いに接続する。親基板は、親基板上に能
動回路のない別のものの複製である。この能動回路はカセットに埋込まれている
。
この特許によると、既知の相互接続機構は、単独で一個の親基板として働くカ
セット内の能動回路を必要とする。各親基板は一定の数の通信ポートを有する。
追加の通信ポートが必要とされると、能動回路を追加のカセット内に複製して、
他の親基板に追加の通信ポートが作らねばならない。既知の相互接続機構は、追
加の通信ポートを使用してアップグレードし、或いは拡張するときは常に追加の
能動回路の費用が必要となる。
ネットワーク装置の既知の形式は、ハブに対しグループ化された複数の通信ポ
ートを有するネットワークハブを有する。ハブに近い様々な作業場所に位置する
オフィスの装置は、通信ポートにプラグ接続される電気ケーブルによってハブに
連係(リンク)される。ハ
ブは、各通信ポートをネットワークに電気的に連係させるネットワーク回路を内
包する。ネットワークは離れた作業場所のオフィスの装置に到達するために、例
えば、互いに連係され、バックボーン配線として知られるものによって、追加の
ハブを用いることにより規模の大きさを拡大できる。各追加のハブによって、一
層多くのオフィスの装置をネットワークに接続する付加的な通信ポートが得られ
る。
小さなオフィスでは必要以上の多くの通信ポートが構成された高価なハブを利
用することができない。市場は、小規模のオフィスの限られた作業場所をともに
連係するための、通信ポートの数が限られた最も安価なネットワークハブを必要
としている。市場は更に、アップグレードして付加的な通信ポートを追加し、そ
れにより規模が大きくなり、通信ポートが更に必要となるオフィスにサービスす
ることができるハブを必要としている。アップグレードして付加的な通信ポート
を追加することができるハブは、規模の異なる他のオフィスにサービスするハブ
に有利に適用される。アップグレードできるハブを採用することにより、最初の
小規模で安価なネットワークは、追加のハブを必要とする事なく追加の通信ポー
トが拡張できることになる。
本発明によると、通信ネットワーク用ハブは、通信ネットワーク内で作動する
為の回路に接続された複数の通信ポートを含むベースハブ、及び追加の通信ポー
トを含む拡張モジュールに接続するための拡張ポート開口に向く相互接続板を有
し、ハブはベースハブ内に拡張ポート開口を設けることにより追加の通信ポート
を有する様ア
ップグレードすることができる。相互接続板は拡張モジュール内の、追加の通信
ポートとハブを相互接続する為の配線又はケーブルの必要性を効果的になくすと
いう特徴がある。
実施形態によると、通信ネットワーク内で作動する為の回路は、親基板上にあ
る。親基板上のカードエッジコネクタは、ベースハブ内の拡張ポート開口に面す
る。カードエッジコネクタ及び通信ネットワーク内で作動する為のネットワーク
管理回路を有する相互接続板は、拡張ポート開口に面し、拡張モジュールがベー
スハブの拡張ポート開口に取付けられたときに、追加の通信ポート及びカードエ
ッジコネクタに接続する為の相手方の相互接続板を含む拡張モジュールに接続さ
れる。
実施形態によると、相互接続板はハブから取外し可能であり、そして相互接続
板は、ネットワーク電子回路の一層高性能なマイクロプロセッサにアップグレー
ドするような追加の能力を付加することができる。
相互接続板は、アップグレードしたネットワーク管理回路を有する品質向上し
た相互接続板と交換する為に親基板に取外し可能に連結される。
本発明は、通信ネットワークに追加の通信ポートを増設する為の拡張モジュー
ルと、通信ネットワーク内で使用する為の能動回路を含むネットワークハブに追
加の通信ポートを電気的に相互接続させる相互接続機構とを共に連結するネット
ワーク装置に関する。
装置の利点は、電気ケーブルを必要とすることなく相互接続機構によりネット
ワークベースハブと連結される追加の通信ポートを有
する拡張モジュールにあり、それによってベースハブは通信ポートを増設してア
ップグレードができる。
実施形態によると、相互接続機構と予め整列し盲嵌合する為に、拡張モジュー
ルはベースハブのトラックに沿って摺動して相互錠止される。
別の実施形態によれば、相互接続機構は親基板に取付けられた相互接続板、ベ
ースハブから突出する相互接続板上の電気コネクタ、及び電気コネクタと嵌合す
る為に拡張モジュールから突出する相互接続板を有する。
他の実施形態によれば、相互接続板は親基板に取外し可能に連結され、アップ
グレードした相互接続板と交換される。
追加の実施形態によると、拡張モジュールは第2親基板と、この第2親基板に
取付けられた第2相互接続板、及び第2相互接続板上の第2電気コネクタを有し
、この第2コネクタは拡張モジュールを複製の拡張モジュールに連結する為に供
される。
本発明によると、限られた数の通信ポートを有するハブをアップグレードする
為に追加の通信ポートを有する拡張モジュールが設けられる。この拡張モジュー
ルは、通信ネットワーク用のベースハブと接続される。実施形態によると、拡張
モジュールは、追加の通信ポート、拡張モジュールがハブに取付けられた時にハ
ブ内の拡張ポート開口に面する拡張モジュール内の嵌合拡張ポート開口、及び拡
張モジュールがハブに取付けられたときにベースハブのカードエッジコネクタと
整列し、且つ嵌合する嵌合相互接続板を有する。
実施形態によると拡張モジュールは、拡張モジュールが複製の拡
張モジュールに取付けられるとき複製拡張モジュール内の嵌合拡張ポート開口に
面する拡張ポート開口に向く相互接続板、及び拡張ポート開口に向くカードエッ
ジコネクタ付きの相互接続板を有し、カードエッジコネクタは複製拡張モジュー
ルの相手方相互接続板と接続されるようになっている。
実施形態によると、通信ポート及び相手方相互接続板は拡張モジュールの親基
板に取付けられる。別の実施形態によると親基板はハブの親基板の複製である。
本発明の実施形態について、添付図を参照して例により説明する。それによる
と、
図1は、通信ネットワークに使用されるネットワークハブ及び拡張モジュール
を、部品を互いに分離して示す斜視図である。
図2は図1の拡張モジュールの底面側の斜視図である。
図3は、図1に示すハブを部品を互いに分離して示す斜視図である。
図4は、図2の拡張モジュール内にある相互接続機構の部分の側面図である。
図5は、図3に示す部分、及び図1に示すハブの内側にある他の部分を有する
相互接続機構の側面図である。
図6は、図1に示すハブの底面側の斜視図である。
図7は、部品を破断した、図3と同様な図である。
図8は、蓋の下側の斜視図である。
図9は、拡張モジュールがベースハブに重ねて取り付けられ、3方向の直交す
る軸に平行に移動することを阻止するために相互錠止
された、図1と同様の図である。
図1を参照すると、ネットワーク装置はベースハブ10の形のエンクロージャ
と、拡張モジュール20の形のエンクロージャを有する。
図7に示す如く、ベースハブ10は、親基板43に電気回路44を形成する、
回路板上の従来の導電路付きの回路板として製造される親基板43を含む。図3
及び図5を参照すると、ベースハブ10の親基板43に取付けられているのは、
図解して示す、能動回路62を有し通信ネットワーク内で作動するための電源を
有する電源装置、及び電子回路部品である。例えばネットワークは、イーサネッ
トシステム、或いは代わりにトークンリングシステムと適合する能動回路62を
必要とするかも知れない。いずれのシステムでも、能動回路62を有する回路部
品は、在来のものであり業界では既知である。
また、ベースハブ10の親基板43に取付けられているのは、業界では既知の
複数の電気コネクタであり、図3及び図6のようにベースハブ10の外側に向く
複数の通信ポート64を有し、様々な作業場所に位置する多様なオフィスの機器
から延びるケーブルに接続される。通信ネットワークにおける通信ポート64の
既知の用途に付いて説明する。例えば、ベースハブ10の近傍の種々の作業場所
にある多様なオフィスの機器は電気ケーブルを有し、この電気ケーブルはオフィ
スの部品をベースハブ10に連結させる為に対応する通信ポート64にプラグ接
続される。ベースハブ10は、各通信ポート64をネットワークに電気的に連結
させる既知の能動回路62
を有する。ベースハブ10の親基板43上の回路44は、能動回路62を通信ポ
ート64と連結する。ベースハブ10の親基板43上の能動回路62は、ネット
ワーク回路と多数の通信ポート64を共に連結して、対応する通信ポート64に
プラグ接続される電気ケーブルを有するオフィスの種々の装置用に通信ネットワ
ークを構成する。種々のオフィスの装置はネットワーク上で互いに通信するため
にネットワークに接続されることになる。
ベースハブ10は、最小の費用の通信ネットワーク、及び小規模のオフィスの
限られた作業場所を共に連結するために限られた数の通信ポート64を提供する
。ハブ10はアップグレードして、追加の通信ポート64を必要とする規模の大
きくなったオフィスにサービスすることができる。図4及び図5に示す如く、追
加の通信ポート64を増設するために相互接続機構16が設けられる。例えば相
互接続機構16はベースハブ10内にある。図1に示す如く、ベースハブ10に
は拡張ポート開口101が設けられる。開口に露出しているのは相互接続機構1
6の一部であり、相互接続板42の形の回路板と相互接続板42上の電気コネク
タ45を有する。図3を参照して相互接続板42は、回路板として製造され、こ
の回路板上には電気回路41を形成する従来の導電路がある。例えば、コネクタ
45は、図7のごとく相互接続板42の回路41と接続する電気コンタクトを有
する従来のカードエッジコネクタを有する。回路41は相互接続板42の端縁1
42に延びる。端縁142の回路41は、ベースハブ10の親基板43に取り付
けられた電気コネクタ145に取外し可能にプラグ接続される。
例えば、コネクタ145は、相互接続板42の端縁142で回路41に摩擦係
合する電気コンタクトを有する従来のカードエッジコネクタを有する。電気コン
タクトは、図7のごとく親基板43の電気回路44と接続する。このように、相
互接続板42及び電気コネクタ145は、嵌合を解除するように構成され、相互
接続板42の回路41とベースハブ10内の親基板43の回路44とを電気的に
相互接続する。
例えば、相互接続機構16の一部は拡張モジュール20内にある。図2を参照
すると、拡張モジュール20の底面側にはハブ接続キャビティ37が設けられ、
そこには嵌合する相互接続板121を有する相互接続機構16の他の部分が突出
する。嵌合する相互接続板121はキャビティ37に露出し、コネクタ45及び
相互接続板42との嵌合を解除する。相互接続板42及びコネクタ45は開口1
01に露出し嵌合相互接続板121との嵌合を解除する。図9のように拡張モジ
ュール20がベースハブ10の上に重ねられると、拡張モジュール20の底面側
は拡張ポート開口101を覆う。嵌合する相互接続板121の端縁123は取り
外し可能にコネクタ45に挿入される。
嵌合する相互接続板121は、図2のように、嵌合相互接続板121の電気回
路124を形成する従来の導電路を有する回路板として製造される。回路124
は嵌合する相互接続板121の端縁123に延びる。嵌合する相互接続板121
の端縁123の回路124はコネクタ45に挿入されることとなる。このように
、嵌合する相互接続板121は電気コネクタ45と嵌合して、嵌合する相互接続
板12の回路124と相互接続板42の回路42と電気的に相互接続する。
図4を参照すると、相互接続機構16は更に、第2親基板43の形の回路板と
、この第2親基板43に取付けられた追加の通信ポート64を有する。追加の通
信ポート64は、ベースハブ10の親基板43に関して述べた通信ポート64の
複製である。追加の通信ポート64は、複製の親基板43に関し、ベースハブ1
0の親基板43に関して取付けられた対応する通信ポート64と同じ位置に取り
付けられる。各親基板43は、各親基板上の同じ場所に対応する通信ポート64
を受容する。追加の通信ポートは拡張モジュール20の外側に向き、様々な作業
場所に有る様々なオフィスの装置から延びるケーブルに接続される。
電気コネクタ、例えば従来のポストヘッダー130は、第2親基板43の下側
に取付けられる。この従来のポストヘッダー130は、相手方の相互接続板12
1に取付けられたポスト受容レセプタクル122の形の電気コネクタと嵌合する
。
例えば、ポストヘッダー130は、第2親基板43を貫通して突出する導電ポ
スト131を有する。例えば、ポスト受容レセプタクル122は、ポストヘッダ
ー130から突出する導電ポスト131と摩擦接触する電気コンタクトを含む。
ポスト受容レセプタクル122の電気コンタクトは相手方相互接続板121の電
気回路124と接触する。
第2親基板43は回路板として製造され、親基板43の電気回路44へ追加さ
れる回路板上の従来の導電路を有する。第2親基板4
3の電気回路44への追加回路は、従来のポストヘッダー130の各ポスト13
1を有する追加の通信ポート64に連結される。両親基板43の回路44は互い
に複製である。親基板43の構成によっては使用されない回路44がある。例え
ば、電源及びベースハブ10の親基板43上のネットワーク電子部品の他の部品
を含む能動回路62を相互接続するための回路44は、能動回路62の選択され
た部品なしに構成された拡張モジュール20の親基板43に有るが使用されない
。更に、例えば追加の通信ポート64を有するポストヘッダー130を相互接続
する為の回路の部分は、能動回路62が有るベースハブ10の親基板43にある
が使用されない。ネットワーク電子装置の追加の部品は、ベースハブ10の親基
板43にはなく拡張モジュールの親基板43にあるかもしれない。このような追
加の部品は、ベースハブ10の親基板43上で使用されない親基板43の回路に
より相互接続されうる。
図4及び図5を参照して、第2親基板43と親基板43の嵌合解除について説
明する。能動回路62を有する親基板43はコネクタ145、及び相互接続板4
2、及びコネクタ45を有する。能動回路62のない親基板43には、ポストヘ
ッダー130及びレセプタクル122及び相手方相互接続板121が設けられる
。相手方相互接続板121が解除可能にコネクタ45と嵌合すると、第2親基板
の追加の通信ポート64は、能動回路62によって供されている通信ネットワー
クに追加される。
図3の蓋23は、ベースハブ10の拡張ポート開口101を取外し可能に覆う
よう構成される。蓋23は開口101から取外し可能
であり、図4に示す相互接続機構の部分と、図5に示す相互接続機構の残部とが
相互接続可能とされる。蓋23は、図1の拡張モジュール20の複製開口101
に置き換え可能である。拡張モジュール20の複製開口101は、蓋23を取外
し他の複製拡張モジュール20を重ねて追加の通信ポート64を増設することが
できる。例えば、図4を参照すると、複製コネクタ145は第2親基板43に取
付けられる。対応するコネクタ45を有する他の相互接続板42は第2親基板4
3のコネクタ145に取り外し可能に接続される。複製コネクタ45及び付属の
相互接続板42は、複製開口101に露出し、複製拡張モジュール20と接続さ
れる。このように相互接続機構16は追加の相互接続板42、及び追加のコネク
タ45が適用でき、拡張モジュール20を、例えば図1及び図2に示す拡張モジ
ュール20に対し、複製拡張モジュール20を重ねることにより追加の他の拡張
モジュール20に適用できる。
少なくともベースハブ10にある相互接続板42は、対応するコネクタ145
から取外し可能であり、アップグレードした回路、例えばアップグレードしたネ
ットワーク管理回路を有するアップグレードした相互接続板42により置き換え
られる。回路は業界では既知であるが、相互接続板42に搭載する為に再配置さ
れている。ネットワーク管理回路は、ここに添付した表に示した電気的な値を有
する回路部品を有する。表によると多数の異なるアップグレード型相互接続板4
2は、表によって編成した部品を選定することで構成を変えることができる。
図3に示す如く、ベースハブ10のエンクロージャは2部品であ
り、中空のベース12及び中空のカバー14を有し、共に組合わされて相互接続
機構を囲む。例えば、ベース12及びカバー14は、電気的接地及びRF(無線
周波数)及びEMI(電磁妨害雑音)のシールドの為に内側表面が導電性のプラ
スチック材料で成形される。プラスチック材料はそれ自体が導電性でも良く、或
は内面に金属の導電性コーティングでめっきして導電性を持たせても良い。同様
に拡張モジュール20のエンクロージャは2部品であり、成形された中空のベー
ス120及び成形された中空のカバー140を有し、それらは内面が導電性であ
り、共に組み立てられて図2及び図4に示す相互接続機構の部分を囲む。エアー
ベント67はベースハブ10及び拡張モジュール20を貫通する小孔により形成
される。
対応する開口101における追加のRF及びEMIシールドは、対応するベー
スハブ10及び拡張モジュール20の、対応する開口101の周辺に配置された
導電性の弾性ばねクリップ106、107によってなされる。クリップ106、
107は、例えばベリリウム銅(BeCu)で製造され、ベースハブ10と拡張
モジュール20の対応する内面の導電性コーティングと接触する。図8を参照す
ると、蓋23の下側には、蓋23が対応する開口101を覆う際、対応するクリ
ップ107に圧縮するように接触する突出したフランジ236が設けられる。蓋
は更にその下側に、蓋23が対応する開口101を覆う際、対応するクリップ1
06に圧縮するように接触する突出したフランジ237が設けられる。蓋23の
下側にある段差のついた外側端縁231は、対応する開口101のエッジに位置
する。ファスナ232は蓋23に取付けられ、対応する開口101
に隣接する対応するソケット233に取外し可能に固定される。蓋23は例えば
一体のプラスチック材料で成形され、下側を金属の導電性コーティング230で
塗装される。コーティング230で塗装されているフランジ236,及び237
によってクリップ106、107と電気的な接触がなされ、クリップ106、1
07及び対応する開口101を覆う蓋23へと延びて連続する電気的なシールド
が形成される。図2を参照するとキャビティ37は矩形シュラウド95によって
囲まれ、このシュラウド95は突出しており、相手方相互接続板122が対応す
るコネクタ45と嵌合するときに対応する相互接続板42のコネクタ45を受容
する。隆起した架橋プレート96は、シュラウド95の前方に突出する。追加の
導電めっき230はシュラウド95及び架橋プレート96上にある。拡張モジュ
ール20が対応する開口101を覆うとき、シュラウド95は圧縮するようにク
リップ107と係合し、架橋プレート96は対応する開口101を横切って架橋
すると共にいくつかのクリップ106と圧縮状態に接触する。従って、開口10
1が拡張モジュール20によって覆われると、RF及びEMIシールドが開口1
01を横切って架橋される。
図2及び図3に示す如く、ファスナ87は対応するベースハブ10及び拡張モ
ジュール20のベース12及び120を通過して開口77を貫通して突出する。
ファスナ87は対応する親基板43の開口99を通過して突出する。開口99は
対応する軸98に整列している。一体の円柱状支持部材97は軸98に沿って整
列しており、ベースハブ10及び拡張モジュール20のカバー14及び140か
ら夫々垂下する。支持部材97は対応するファスナ87を受容する為に中空であ
り、ファスナ87は支持部材97に固定されて、ベースハブ10及び拡張モジュ
ール20の夫々に部品を共に保持する。支持部材97は導電製の材料でめっきさ
れ、親基板43を通過する開口99の近傍で親基板43の回路44の接地部と接
触して接地接続がなされる。同様に、図2及び図3に示す如く、一体且つ中空の
突出した整列ポスト88は、ベースハブ10及び拡張モジュール20の夫々のベ
ース12及び120の内側に突出する。整列ポスト88は、各ベースハブ10及
び拡張モジュール20のカバー14及び140の各開口101の対向端内側に突
出する、一体で中空のコラム47と整列している。中空の整列コラム47により
ポスト88の上に嵌まる開口ソケットが提供される。中空の整列ポスト88はフ
ァスナ89を受容し、ファスナ89は整列ポスト88を通過してコラム47に固
定される。整列ポスト88及びコラム47は導電性材料でめっきされ、親基板4
3の整列開口430に隣接して親基板43の回路44の接地部分と接触して接地
接続がなされる。
図3及び図7を参照して整列ポスト88は対応する親基板43を通過する整列
開口430と整列する。開口430は親基板43上の対応するコネクタ145の
対向端に隣接して位置する。開口430を整列ポスト88上に係合させることに
より、親基板43は各ベースハブ10及び拡張モジュール20に組み立てられる
。拡張モジュール20に関し親基板43を通過する開口430と整列コラム47
が係合すると、ポスト131とポスト受容レセプタクル122が予め整列され、
レセプタクル122とポストが盲嵌合される。相互接
続板121は既にファスナによって、拡張モジュール20のベース12に取付け
られている。ファスナ89は開口430を通過して突出し、整列コラム47に固
定される。例えば、ファスナ89及び87は、自己ねじ切り型(セルフスレディ
ング)のねじである。図3に示す如く、開口430、整列ポスト88及び対応す
るファスナ89は、軸261に沿って延びる。
図3及び図7を参照して、コラム47と一体に溝形のカードガイド48が、ベ
ースハブ10及び拡張モジュール20の対応する開口101の近傍にある。カー
ドガイド48はコラム47に沿って、対応する開口から親基板43上のコネクタ
145の方へ長手方向に延びる。コネクタ145は対応する開口101に面する
。カードガイド48は開口101からコネクタ145へ延びる。
図1、図3及び図7を参照して、相互接続板42の盲嵌合接続について説明す
る。相互接続板42はその反対側の端縁を、図3のカードガイド48の開口端に
挿入して対応する開口101に挿入することができる。カードガイド48は親基
板43上のコネクタ145と整列している。カードガイド48は、見えているコ
ネクタ145のない相互接続板42を整列し、且つガイドするので相互接続板4
2はコネクタ145と盲嵌合する為に予め整列される。図3、及び図7は、カー
ドガイド48により予め整列され、溝状のカードガイド48に沿って部分的に挿
入されている相互接続板42を示す。図1は、ベースハブ10に完全に挿入され
、図5に更に示す如く、コネクタ145と嵌合している相互接続板42を示す。
ベースハブ10及び拡張モジュール20の追加の特徴について説
明する。図4、及び図5を参照して、例えばLEDの形の多数の視認されるステ
ータスインジケータ50が、親基板43及びベースハブ10の回路44、及び相
手方の相互接続板121及び回路124に取付けられ、通信ポート64の作動状
態及び他のハブの機能を表示する。業界において既知のようにLEDは、例えば
通信ポート64が受信しているか発信しているかを示す為に発光する。LEDは
ベースハブ10及び拡張モジュール20の夫々外部で視認できる。
図6に示す如くベースハブ10は電源用の外部接続部を有し、例えば交流の3
極の入力ポート622、及び直流の入力ポート621はベースハブ10の外部に
面し、ベースハブ10内の親基板43に電力を供給する。ベースハブ10は更に
、共にベースハブの外部に向くシリアルポート66、及びネットワークバックボ
ーン接続ポート63を有し、例えば、ベースハブ10を一層広い範囲のネットワ
ークに接続する為に選択されるリングイン/アウト接続部、或はその代わり図示
しないAUIポートを有する。親基板43上の回路44はポート621,622
,66、および63を既知の手法のファンを含む能動回路62に接続する。
図1、図2、及び図3を参照すると、ベースハブ10及び拡張モジュール20
の各々は、コネクタ45と相手方の相互接続板121と予め整列され、盲嵌合す
るように構成される。ベースハブ10、或は拡張モジュール20のいずれかの開
口101は、側面が傾斜し隆起した台形部31を通過して延びる。対応するコネ
クタ45と相手方の相互接続板121は開口101、及び台形部31の側面の一
つを通過して延びる嵌合軸に沿って嵌合する。隆起した段部33は
台形部31の3つの側面に周っている。段部33は前面35の背後にある。溝形
のトラック36は嵌合軸に平行に、且つ隆起した段部33の2つの側面に沿って
延びる。溝形のトラック36は開放した前端を有する。台形部31はトラック3
6の間にある。
図2を参照すると、一体の指137は拡張モジュール20の下側に沿って突出
する。指137は拡張モジュールのトラックを形成するように互いに延びる2連
の配置になっている。台形部受容キャビティ39は2連の指137の間の下側に
凹んでいる。台形部受容キャビティ39は、傾斜した側面及び拡張モジュール2
0の後部に向く開口した側面を有する。連なった指137により形成されたトラ
ックは、相手方の相互接続板121が対応するコネクタ45と嵌合するときの為
に嵌合軸と平行に延びる。コネクタ45はベースハブ10或は他の拡張モジュー
ル20のいずれかの開口101に位置する。両方の指137は拡張モジュール2
0の後部から後退し、予め整列する前に拡張モジュールをベースハブに載置する
ようになっている。
予め整列すること及び盲嵌合は、以下の手順でなされる。図1に示す如く拡張
モジュール20の下側は、ベースハブ10の対応する前面35に対して配置され
、或は、他の拡張モジュール20の対応する前面35に対して配置される。拡張
モジュールはY軸に平行に移動され、2連の指137により形成されたトラック
は対応するトラック36に挿入されて、且つそれに沿って摺動する。対応するト
ラック36にある2連の指137により形成されたトラックにより、拡張モジュ
ール20はX軸に平行に移動しない様、及び直交するZ
軸に移動しない様に規制される。トラック36にある拡張モジュール20により
、相手方の相互接続板121及び対応するコネクタ45が嵌合軸に沿って予め整
列される。拡張モジュール20が開口101を覆うように移動されると、相手方
の相互接続板121及び対応するコネクタ45は予め整列され、盲嵌合されるが
、これは見えなくともそれらが嵌合軸に沿って整列され、互いに嵌合されること
を意味する。
図2を参照すると、鈎型ラッチ38は拡張モジュール20と一体の帯状ヒンジ
で弾性的に回転可能である。各ラッチ38の先端は対応する指137と整列して
いる。図1を参照すると、ラッチ38の先端は、対応するトラック36のラッチ
受容キャビティ360に受容され、トラック36内にラッチ38がロックされる
。拡張モジュール20は次に、直交する3つの軸、X軸、Y軸、及びZ軸に平行
に移動しない様相互にロックされる。ラッチ38は手で引張って撓めて回転させ
キャビティ360から外す為のハンドルを有する。ラッチ38のハンドルを引き
続けると、拡張モジュール20が同じ方向に引張られ拡張モジュールがトラック
36に沿って摺動して外れる。
本発明の利点はネットワークハブに追加の通信ポートを増設する為の相互接続
機構にあり、ハブは通信ポート数を増やすことができる。
説明した他の実施形態、及び変形例は添付の請求の範囲の精神及び範囲に含ま
れるべく意図されている。
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(31)優先権主張番号 08/608,737
(32)優先日 1996年2月29日
(33)優先権主張国 米国(US)
(31)優先権主張番号 08/609,142
(32)優先日 1996年2月29日
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),CN,JP,KR,S
G
(72)発明者 マッキニー、ケイス ジェームス
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
17111 ハリスバーグ タマー ドライブ
4818
(72)発明者 ダウンス,リチャード チャールズ
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
17022−8617 エリザベスタウン リッジ
ロード 4956
(72)発明者 フリッツ、ネイザン ロス
アメリカ合衆国 ノースカロライナ州
27587−8055 ウェーク フォレスト、バ
ッド スミス ロード 9021