JPH11513039A - 活性化アミノ酸の製造法 - Google Patents

活性化アミノ酸の製造法

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JPH11513039A JP10504129A JP50412998A JPH11513039A JP H11513039 A JPH11513039 A JP H11513039A JP 10504129 A JP10504129 A JP 10504129A JP 50412998 A JP50412998 A JP 50412998A JP H11513039 A JPH11513039 A JP H11513039A
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Abstract

(57)【要約】 アミノ酸のN−アシル化活性化誘導体又はその塩の製造法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 活性化アミノ酸の製造法 発明の分野 本発明は、アミノ酸のN−アシル化活性化誘導体又はその塩の製造法に関する 。発明の背景 最近、HIVプロテアーゼ阻害化合物がin vitro及びin vivo でのHIVプロテアーゼの阻害に有用であり且つHIV(ヒト免疫不全ウイルス )感染の阻害にも有用であることが確認された。 最近になって、式I: (式中、R1は低級アルキルであり、R2及びR3はフェニルである) の化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤として特に有用であり、in vitr o及びin vivoでのHIVプロテアーゼの阻害に有用であり且つHIV感 染の阻害にも 有用であることも確認された。 特に式IIの化合物は、HIV−1プロテアーゼ阻害剤として特に有効であるこ とが判明した。 式IIの化合物の製造に特に有用な化合物は、式IIIの化合物である。 化合物II及びIIIの製造法、及び化合物IIのHIVプロテアーゼ阻害剤として の使用が、1994年7月7日に公開されたPCT特許出願WO94/1443 6号(本明細書に参照として組み込むものとする)に開示されている。開示され た化合物IIIの製造法を図式1に示す。この方法は、 エステルを得るための、4−ジメチルアミノピリジンなどのような触媒の存在 下での中間体及びの尿素結合形成カップリング反応を含む。バリンのカルボ キシ保護基のエステル加水分解(例えば、水酸化リチウム加水分解)により、化 合物IIIが得られる。この方法は、カルボキシの保護ステップ及びその後のバリ ン残基の脱保護ステップを含むという不利点を有する。保護ステップ及び脱保護 ステップを回避する方法が好ましい。従って、IIIの改良型製造法が依然として 必要とされている。 図式1 最近になって、最初にカルボン酸をエステルとして保護することなく、アミン とカルボン酸を反応させてIIIを製造し得る方法が見出された(図式2)。 これまでは、のようなN−アシル化活性化アミノ酸誘導体を製造する方法では 、典型的には、有意な量のジペプチド(5a)及びアシル化ジペプチド(5b) のような副生成物が形成された(図式3)。従って、これらの不要な副生成物の 形成を最小限にする、N−アシル化活性化アミノ酸誘導体の改良型製造法が依然 として求められている。 図式2 図式3 発明の開示 本発明は、N−アシル化活性化アミノ酸誘導体又はその塩(化合物IV;図式4 参照)を製造する方法に関する。特に本発明は、L−バリンのN−アシル化活性 化誘導体(R1はイソプロピルである)又はその塩を製造する方法に関する。 本発明の方法は、アミノ酸と、(を規準として)約1.05〜約2.0モ ル当量の活性化ギ酸フェニル誘導体〔Xは離脱基、例えば、Cl若しくはBr 、−ORa(ここで、Raは低級アルキルである)、又は−O−NRbc(ここで、Rbは、低級アルキル若しくは−C(O)−低級アルキルであり 、Rcは、低級アルキル若しくは−C(O)−低級アルキルである)などである 〕とを、水、又はテトラヒドロフラン(THF)と水の混合物(好ましくは、1 :1混合物)若しくはイソプロパノールと水の混合物(好ましくは、1:2混合 物)中、約−19〜約25℃(好ましくは、約−19〜約−9℃)の温度、及び 約9.2〜約10.5(好ましくは、約9.5〜約10.5、最も好ましくは、 約9.8〜約10.2)のpHで、塩基(を規準として約1.5〜約4.0モ ル当量、好ましくは、を規準として約2.0〜約2.5モル当量)の存在下に 反応させるステップを含む。塩基は、pHを、好ましくは約9.8〜約10.2 、最も好ましくは約10.0に維持するのに十分な量で存在する。本発明の好ま しい実施態様においては、分散剤(を規準として約0.1〜約220重量%、 好ましくは、を規準として約5〜約35重量%、最も好ましくは、を規準と して約30重量%)も存在する。 図式4 本発明の方法に有用な代表的な塩基には、水酸化リチウム(LiOH)、水酸 化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、重炭酸カリウム(KH CO3)、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、水酸化バリウム(Ba(OH )2)、酸化マグネシウム(MgO)、炭酸リチウム(Li2CO3)、重炭酸ナ トリウム(NaHCO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、重炭酸リチウム( LiHCO3)、炭酸カリウム(K2CO3)などが含まれる。可能な場合には、 水和塩基も有用である。 好ましい塩基は、水酸化リチウム又は炭酸リチウムであ る。 最も好ましい塩基は水酸化リチウムである。 本発明の方法に有用な代表的な分散剤には、炭酸リチウム(Li2CO3)、ア ルミナ(Al23)、ケイソウ土、砂などが含まれる。 本発明の方法には、例えば、アルミナと炭酸リチウムのような分散剤の組み合 わせも有用である。 好ましい分散剤はアルミナ又は炭酸リチウムである。 最も好ましい分散剤はアルミナである。 反応混合物を凝固させることなく所望の反応温度を得るために、反応混合物に 不活性凝固防止剤(non-freezingagent)/凝固点降下剤を加えてもよい。その ような凝固防止剤/凝固点降下剤としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩 化カリウムなどが挙げられる。好ましい凝固防止剤/凝固点降下剤は塩化リチウ ムである。 Rは、水素、低級アルキル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルコキシアル コキシ、チオアルコキシ及びジアルキルアミノからなる群から選択される。好ま しい置換基Rは水素である。 R1は、水素、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒ ドロキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びア リールアルキルからなる群から選択される。置換基R1は、好ましくは低級アル キルであり、最も好ましくはイソプロピルである。 本発明の方法において、生成物は、(例えば、酸形態の結晶化による)カルボ ン酸として、又はカルボキシレート塩として単離し得る。 本明細書に用いられている用語「塩」とは、カルボン酸のアルカリ若しくはア ルカリ土類金属塩又はアンモニウム若しくは第4級アンモニウムの塩を指す。ア ルカリ若しくはアルカリ土類金属の例には、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr 、Be、Mg、Ca、Sr、Ba及びRaが含まれる。 本明細書に用いられている用語「アンモニウム若しくは第4級アンモニウムの カチオン」とは、4個の置換基と正の電荷を有する窒素を指す。アンモニウム及 び第4級アンモニウムのカチオンの例には、アンモニウム、テトラメチルアンモ ニウム、テトラエチルアンモニウム及びテトラブチルアンモニウムや、S.M. Bergeら,“Pharmaceutical Salts,”J.Phar m. Sci .66:1−19(1977)(本明細書に参照として組み込むものとす る)に記載の他の例が含まれる。 本明細書に用いられている用語「アルケニル」とは、2〜10個の炭素原子と 、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合をさらに含む直鎖若しくは分枝鎖の炭化 水素を指す。アルケニレンの例には、CH2=CH−、CH3CH=CH−、−C (CH3)=CH2、CH3CH=CHCH2−などが含まれる。 本明細書に用いられている用語「アルケニルオキシ」とは、R5O−(ここで 、R5はアルケニル基である)を指す。 本明細書に用いられている用語「アルコキシ」及び「チオアルコキシ」とは、 それぞれ、R6O−及びR6S−(ここで、R6は低級アルキル基である)を指す 。 本明細書に用いられている用語「アルコキシアルコキシ」とは、R7O−R8O −(ここで、R7は本明細書に定義の低級アルキルであり、R8はアルキレニル基 である)を指す。アルコキシアルコキシ基の代表的な例には、メトキシメトキシ 、エトキシメトキシ、t−ブトキシメトキシなどが含まれる。 本明細書に用いられている用語「アルコキシアルキル」とは、低級アルキル基 にアルコキシ基がついた基を指す。 本明細書に用いられている用語「アルコキシカルボニル」とは、R9C(O) −(ここで、R9はアルコキシ基である)を指す。 本明細書に用いられている用語「アルキレニル」とは、1〜10個の炭素原子 を有する直鎖若しくは分枝鎖の飽和炭化水素から水素原子2個が失われて生じた 二価の基、例えば、メチレン、1,2−エチレン、1,1−エチレン、1,3− プロピレン、2,2−ジメチルプロピレンなどを指す。 本明細書に用いられている用語「アリール」とは、フェニル、ナフチル、テト ラヒドロナフチル、インダニル、インデニルなどを包含する(但し、それらには 限定されない)、1個若しくは2個の芳香環を含み6〜12個の炭素原子からな る単環式若しくは2環式炭素環式環系を指す。アリール基は、置換されていない くてもよいし、低級アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、アルコキシカ ルボニル、チオアルコキシ、ジアルキルアミノ、ニトロ、カルボキシアルデヒド 及びシアノから独立に選択された1個、 2個若しくは3個の置換基で置換されていてもよい。 本明細書に用いられている用語「アリールアルキル」とは、低級アルキル基に 先に定義のアリール基がついた基、例えばベンジルなどを指す。 本明細書に用いられている用語「シクロアルキル」とは、シクロプロピル、シ クロペンチル、シクロヘキシルなどを包含する(但し、それらには限定されない )、3〜8個の炭素原子を有する脂肪族環系を指す。 本明細書に用いられている用語「シクロアルキルアルキル」とは、シクロヘキ シルメチルを包含する(但し、それには限定されない)、低級アルキル基につい たシクロアルキル基を指す。 本明細書に用いられている用語「ジアルキルアミノ」とは、−NR1011(こ こで、R10及びR11は独立に低級アルキル基から選択される)を指す。 本明細書に用いられている用語「ハロ」又は「ハロゲン」とは、−Cl、−B r、−I又は−Fを指す。 本明細書に用いられている用語「ハロアルキル」とは、1個以上の水素原子が ハロゲンで置換されている低級アルキル基、例えば、クロロメチル、クロロエチ ル、トリフル オロメチルなどを指す。 本明細書に用いられている用語「ヒドロキシアルキル」とは、低級アルキル基 にヒドロキシ基がついた基を指す。 本明細書に用いられている用語「低級アルキル」又は「アルキル」とは、メチ ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチ ル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2,2−ジメチルブチル、 2−メチルペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシルなどを包含する (但し、それらには限定されない)、1〜10個の炭素原子を含む直鎖若しくは 分枝鎖のアルキル基を指す。 本明細書に用いられている用語「分散剤」とは、反応混合物中で試薬のクラン ピング/凝集を阻止するために反応混合物に加えられる不活性物質を指す。その ような物質は、反応混合物に不溶であっても可溶であってもよい。反応混合物に 不溶である分散剤が好ましい。 以下の実施例により、本発明の方法をさらに説明する。 実施例1 N−フェノキシカルボニル−L−バリン 頭上攪拌機、冷却器、pHプローブ及び熱電対を備えた 3000ml容のジャケット付フラスコに、蒸留水(500ml)、塩化リチウ ム(50g,1.18mol)、L−バリン(80.0g,0.67mol)及 び中性アルミナ(10.0g,150メッシュ,Aldrich)を加えた。不 均一混合物を攪拌し、−10℃に冷却した。−10℃で、10%水性水酸化リチ ウムを加えてpHを6.8から9.5に調整した。フェニルクロロホルメート( 90.0ml,112.0g.0.72mo1)を加え、水酸化リチウム(蒸留 水450ml中60.0g)を連続添加して、反応の間のpHを約9.0〜約9 .5に維持するように調節した。 反応混合物を約−10℃で4時間攪拌した。生成物を濾過し、蒸留水(500 ml)で洗浄した。水性濾液をメチルt−ブチルエーテル(500ml)で抽出 して、残留フェノールを除去した。次いで、25%硫酸を加えてpHを約1.8 〜2.0に調整した後、水性相を0〜5℃でトルエン(800ml)中に抽出し た。水性相をトルエン(400ml)で逆抽出し、トルエン相を合わせ、真空濃 縮(<45℃)して、透明油状物を得た。 油状物に、トルエン(320ml)及びヘプタン(24 0ml)を加えた。油状物を<40℃で溶解した後、加熱源を除去し、溶液を一 晩攪拌した。16時間後、得られた白色スラリーを濾過し、固体を50:50のト ルエン/ヘプタン(120ml)で洗浄した。生成物を、恒量が得られるまで4 5〜50℃で約8時間乾燥し、白色固体として目的生成物を得た。融点=84. 5〜85.5℃。IR1690cm-1(C=O),1718cm-1(C=O)。 実施例2 N−フェノキシカルボニル−L−バリンの代替製造法 頭上攪拌機、冷却器、pHプローブ及び熱電対を備えた1000ml容のジャ ケット付フラスコに、蒸留水(157ml)、塩化リチウム(15.5g,0. 37mol)、L−バリン(25.0g,0.21mol)及び中性アルミナ( 7.8g,150メッシュ,Aldrich)を加えた。不均一混合物を攪拌し 、−13℃に冷却した。−13℃で、10%水性水酸化リチウムを加えてpHを 6.8から10.0に調整した。予備冷却(−20℃)しておいたフェニルクロ ロホルメート(28.2ml,35.2g,0.22mol)を加え、水酸化リ チウム(蒸留水150ml中20.0g)を連続添加して、反応の間のpHを約 9.8〜約10.2に維持するように調節した。 反応混合物を約−13℃で2時間、次いで、約−10℃で2時間攪拌した。生 成物を濾過し、蒸留水(160ml)で洗浄した。水性濾液をメチルt−ブチル エーテル(160ml)で抽出して、残留フェノールを除去した。次いで、25 %硫酸を加えてpHを約1.8〜2.0に調整した後、0〜5℃で水性相をトル エン(250ml)中に抽出した。水性相をトルエン(125ml)で逆抽出し 、トルエン相を合わせ、真空濃縮(<45℃)して、透明な油状物を得た。 油状物に、トルエン(100ml)及びヘプタン(75ml)を加えた。油状 物を<40℃で溶解した後、加熱源を除去し、溶液を一晩攪撹拌した。16時間 後、得られた白色スラリーを濾過し、固体を50:50のトルエン/ヘプタン( 40ml)で洗浄した。生成物を恒量が得られるまで45〜50℃で約8時間乾 燥して、白色固体として目的生成物を得た。 実施例3 N−フェノキシカルボニル−L−バリンの代替製造法 頭上攪拌機、冷却器、pHプローブ及び熱電対を備えた 1000ml容のジャケット付フラスコに、蒸留水(200ml)、炭酸リチウ ム(37.8g,0.51mol)及びL−バリン(20.0g,0.17mo l)を加えた。不均一混合物を攪拌し、0〜2℃に冷却した。0℃、pH9.7 9で、フェニルクロロホルメート(42.7ml,53.2g,0.34mol )を加え、水酸化リチウム(蒸留水223ml中27.9g)を連続添加して反 応の間のpHを約9.5〜約10.5に維持するように調節した。 反応混合物を約0℃で4時間攪拌した。反応混合物にメチルt−ブチルエーテ ル(80ml)を加え、15分間攪拌した。残留塩を濾去し、水(40ml)及 びメチルt−ブチルエーテル(40ml)で洗浄した。濾液を室温に温め、相を 分離し、水性相をメチルt−ブチルエーテル(80ml)で洗浄した。 水性相を0〜5℃に冷却し、トルエン(200ml)を加え、二相混合物を攪 拌し、温度を0〜5℃に維持しながら、稀硫酸(蒸留水48ml中硫酸12.0 ml)を添加してpHを1.8〜2.0に酸性化した。pH1.67で、反応混 合物を室温に温め、相を分離した。水性相をトルエ ン(100ml)で2回洗浄し、合わせたトルエン相を<50℃で真空濃縮した 。 得られた残留物をトルエン(80ml)及びヘプタン(60ml)に溶かし、 40℃に温めて溶解した。溶液に目的生成物の結晶を用いて種晶添加し、得られ た曇り混合物を一晩攪拌した。得られた濃厚な白色スラリーを濾過し、固体を5 0:50のトルエン/ヘプタン(24ml)で洗浄した。固体を45〜50℃で 一晩乾燥して、白色固体として目的生成物(34.02g)を得た。 実施例4 N−フェノキシカルボニル−L−バリンの代替製造法 頭上攪拌機、冷却器、pHプローブ及び熱電対を備えた反応器中に、塩化リチ ウム(15.6kg,368mol)、L−バリン(26.0kg,222mo l)、中性アルミナ(8.1kg,150メッシュ,Aldrich)及び蒸留 水(156kg)を加えた。不均一混合物を攪拌し、−14℃±5℃に冷却した 。10%水性水酸化リチウムを加えてpHを10.1に調整した。温度を−9℃ 以下に維持しながら、予備冷却(−20℃)しておいたフェニルクロロホルメー ト(36.6kg,234mo l)を加え、10%水性水酸化リチウムを連続添加して、反応の間のpHを9. 5〜10.5の範囲、目標10.0に維持するように調節した。 反応混合物を約−14℃で2時間攪拌した。セライトを通して反応混合物を濾 過し、フィルターケークを蒸留水(42kg)で洗浄した。水性濾液をメチルt −ブチルエーテル(65kg)で抽出して、残留フェノールを除去した。次いで 、水性相を0〜5℃に冷却し、トルエン(200kg)と混合した。攪拌二相溶 液に25%(w/w)硫酸を加えてpHを1.8〜2.0に調整した。トルエン 相を40℃以下で約120Lに濃縮し、濾過(トルエンリンス液30kg)し、 次いで、40℃以下で約120Lに再濃縮した。 得られた溶液に、ヘプタン(44.2kg)を加え、得られた溶液を15分間 40℃±10℃に加熱した。加熱源を除去し、溶液に種晶添加し、一晩攪拌した 。反応器の壁上に結晶化した生成物を、トルエン(80kg)に再懸濁し、50 ℃以下で約130Lに再濃縮し、次いで、ヘプタン(45.2kg)を加えた。 次いで、得られた溶液を15分以上40℃±10℃に加熱し、次いで、20℃/ 時間 以下で18℃±5℃に冷却した。12時間以上経ってから、得られた白色スラリ ーを14℃±5℃に冷却し、3時間以上攪拌した。白色スラリーを濾過し、固体 を1:1のトルエン/ヘプタン(41kg)で洗浄した。固体生成物を50℃以 下で乾燥して、白色粉末として目的生成物(47.8kg)を得た。 実施例5 N−((N−メチル−N−((2−イソプロピル−4−チアゾリル)メチル)ア ミノ)カルボニル)−L−バリン THF(20ml)中のLiOH−水和物(1.06g,25.2mmol) の懸濁液に、0〜5℃で、N−メチル−N−((2−イソプロピル−4−チアゾ リル)メチル)アミン(3.78g,22.2mmol)、次いで、THFリン ス液(5ml)を加えた。この溶液に、THF(20ml)中のN−フェノキシ カルボニル−L−バリン(5.0g,21.1mmol)の溶液を加えた。TH Fリンス液(5ml)、次いで水(0.5ml)を加え、反応混合物を攪拌しな がら20℃に温めた。6時間後、反応混合物を10℃に冷却し、水(55ml) を加えてクエンチした。減圧下にTHFを除去し、MTBE(50ml)を加え 、 二相溶液に4N HClを加えてpHを9.0に調整した。相を分離し、追加の MTBE(50ml)で水性相を洗浄した。水性相をトルエン(130ml)と 共に攪拌し、4N HClを加えてpHを3に調整し、相を分離した。生成物含 有水性相をトルエン(50ml)と共に攪拌し、4N HClを加えてpHを3 .0に調整した。水性相を分離し、再度トルエン(50ml)で抽出した。合わ せた有機抽出物を真空濃縮した。得られた残留物をトルエンに再溶解し、濾過し て、トルエン(合計約50ml)でリンスした。合わせた濾液を真空濃縮して、 油状物を得た。トルエン(25ml)及びヘプタン(25ml)を加え、50℃ に温めた。透明溶液を曇り溶液となるまで冷却し、次いで、N−((N−メチル −N−((2−イソプロピル−4−チアゾリル)メチル)アミノ)カルボニル) −L−バリンを用いて種晶添加した。得られたスラリーを12時間以上攪拌し、 生成物を濾過して回収し、ヘプタン(5ml)で洗浄した。得られた固体を真空 オーブン中50℃で乾燥し、白色粉末として目的生成物を得た。 上記実施例は単に本発明を例示するに過ぎず、本発明を 開示された実施態様に限定するものではない。当業者には自明である修正及び変 更は、添付請求の範囲に定義されている本発明の範囲及び特質の範囲内に包含さ れるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パターソン,ジヨウジフ・ビー,ジユニア アメリカ合衆国、イリノイ・60061、バー ノン・ヒルズ、コナチー・コート・1079 (72)発明者 ラングリツジ,デントン・シー アメリカ合衆国、イリノイ・60030、ワイ ルドウツド、ゲイジズ・レイク・ロード・ 17894 (72)発明者 テイエン,チー−ヘー・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、シダー・グレン・ドライブ・ 1733

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式: (式中、Rは、水素、低級アルキル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルコキ シアルコキシ、チオアルコキシ及びジアルキルアミノからなる群から選択され、 R1は、水素、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、シク ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルからなる 群から選択される) の化合物又はその塩を製造する方法であって、式: (式中、Rは上記定義の通りであり、Xは離脱基である) の化合物と、式: (式中、R1は上記定義の通りである) の化合物とを、塩基の存在下に約9.2〜約10.5のpHで反応させるステッ プを含む方法。 2. Rが水素であり、R1が低級アルキルであり且つXがClである、請求項 1に記載の方法。 3. 塩基が、LiOH、NaOH、KOH、KHCO3、MgO、Li2CO3 、NaHCO3、NaHCO3、LiHCO3及びK2CO3からなる群から選択さ れる、請求項1に記載の方法。 4. pHが約9.5〜約10.5である、請求項1に記載の方法。 5. 式: (式中、Rは、水素、低級アルキル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルコキ シアルコキシ、チオアルコキシ及びジアルキルアミノからなる群から選択され、 R1は、水素、低級アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、シク ロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及び アリールアルキルからなる群から選択される) の化合物又はその塩を製造する方法であって、式: (式中、Rは上記定義の通りであり、Xは離脱基である) の化合物と、式: (式中、R1は上記定義の通りである) の化合物とを、塩基及び分散剤の存在下に約9.2〜約10.5のpHで反応さ せるステップを含む方法。 6. Rが水素であり、R1が低級アルキルであり且つXがClである、請求項 5に記載の方法。 7. 塩基が、LiOH、NaOH、KOH、NKHCO3、MgO、Li2CO3 、NaHCO3、Na2CO3、LiHCO3及びK2CO3からなる群から選択さ れる、請求項5に記載の方法。 8. 分散剤が、アルミナ、Li2CO3、ケイソウ土及び砂又はその組み合わせ からなる群から選択される、請求 項5に記載の方法。 9. pHが約9.5〜約10.5である、請求項5に記載の方法。 10. 式: (式中、Rは、水素、低級アルキル、アルケニルオキシ、アルコキシ、アルコキ シアルコキシ、チオアルコキシ及びジアルキルアミノからなる群から選択される ) の化合物又はその塩を製造する方法であって、式: (式中、Rは上記定義の通りであり、Xは離脱基である) の化合物と、式: (式中、R1はイソプロピルである) の化合物とを、塩基及び分散剤の存在下に約9.2〜約1 0.5のpHで反応させるステップを含む方法。 11. Rが水素であり且つXがClである、請求項10に記載の方法。 12. 塩基が、LiOH、NaOH、KOH、KHCO3、MgO、Li2CO3 、NaHCO3、Na2CO3、LiHCO3及びK2CO3からなる群から選択さ れる、請求項10に記載の方法。 13. 分散剤が、アルミナ、Li2CO3、ケイソウ土及び砂又はその組み合わ せからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。 14. pHが約9.5〜約10.5である、請求項10に記載の方法。 15. 式: の化合物又はその塩を製造する方法であって、式: (式中、XはClである) の化合物と、式: (式中、R1はイソプロピルである) の化合物とを、LiOH及びアルミナの存在下に約9.5〜約10.5のpHで 反応させるステップを含む方法。
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