JPH11512311A - マスカラ製品などの塗布ブラシ付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 マスカラ塗布用のブラシ付き容器（１）は、容器（１）の本体（２）と結合するスリーブ（５）を主に含む。スリーブ（５）は、スリーブ（５）と共に狭部（１０）を決定する突出部（１１）と、この狭部の両側に、ブラシのロッド（７）が通るためのチャンバ（１２）と、狭部（１０）の横方向の寸法よりも長さが長いブラシの毛（８）の自由端（８ａ）が内部に突出するもう一つのチャンバ（１３）とを含む。この容器によって、たとえばマスカラを睫毛に塗布するためのブラシの使用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 マスカラ製品などの塗布ブラシ付き容器 この発明は主に、たとえばマスカラを睫毛に塗るように、特に、多少とも粘性 の液体製品を任意の面に塗布することができるブラシ付き容器に関する。 ブラシのかき取り手段をマスカラの容器または瓶の隘路に設けることは既に提 案された。このかき取り手段は、容器にブラシを入れることも、容器から出すと きにブラシを絞ることもできる。 かき取りを行うことができる狭部は、一般に、容器の隘路内を自在に回転する ように取り付けられるスリーブの壁を変形して構成された。 しかしながら容器の隘路内でかき取りスリーブが回転すると、スリーブを介し てブラシを出し入れするときと同様に様々な問題が起きることがあった。 本発明は特にこれらの欠点を解消し、容器に含まれるマスカラなどの製品の一 定量を制御しつつブラシの毛の先端に常に含ませながらブラシを容器から取り出 せるという意味で、ブラシの絞りを制御できる改良かき取り手段を提案すること を目的とする。 このため本発明は、たとえばマスカラを塗布するためのブラシ付き容器を目的 とし、容器の隘路に結合するとともにスリーブから構成されるかき取り手段を含 み、ブラシを容器に挿入可能にし且つ容器から出すときにブラシを絞ることがで きる少なくとも一つの狭部をスリーブの壁が形成する容器において、該狭部は、 スリーブの内部で横方向に延び、それによって、ブラシのロッドが通るためのチ ャンバまたは同等物と、狭部の横方向の寸法よりも長さが長いブラシの毛の自由 端が内部に突出する向かい合ったもう一つのチャンバとを、狭部の両側でスリー ブとともに決定することを特徴とする。 本発明の他の特徴によれば、チャンバのいずれかと連絡し、ブラシのロッドの 突起を内部に収容する凹面を該狭部の両側に備え、この突起の横断面の形は該凹 面の形に対応する。 他の実施例によれば、ブラシのロッドが通るためのチャンバまたは同等物と、 このチャンバに相対して、ブラシの毛の自由端が中に突出する他の二個のチャン バとを、相互の間でスリーブと共に決定する二個の狭部を備える。 ここでさらに明らかにされているのは、ブラシのロッドを挿入するガイドつめ または同等物を、スリーブ内で少なくとも一つの狭部の上に備えることである。 スリーブの上部は好適には、ブラシのロッドの支持体に対応する形の円錐形を 有し、この支持体は容器のキャップを形成する。 本発明の別の特徴によれば、該狭部は、スリーブの内部に突出する少なくとも 二個の突出部から構成され、該狭部を決定する向かい合った部分は、ほぼ平行な 平面または、より複雑な形たとえば多角形の面である。 ブラシのロッドが通るためのチャンバは、ブラシのロッドがその軸の周囲に回 転しないように、該ロッドの横断面の形にほぼ対応する横断面の形を有する。 本発明の他の長所ならびに特徴は、実例としてのみ挙げられた添付図に関する 以下の詳細な説明において、より明らかになろう。 図１は、本発明による容器の軸方向の断面図であり、容器を塞いでいるキャッ プが容器に含まれる製品の中に浸したブラシを支持している。 図２は、図１と同様の図であるが、容器からブラシを取り出すときにブラシが 絞られているところを示す。 図３は、図２のラインＩＩＩ−ＩＩＩによる横断面図である。 図４もまた、図３と同様の横断面図であるが、別の実施例による狭部を示して いる。 図５は、容器と共に使用可能なブラシの横断面図であり、その隘路は、図４の 狭部と同様の狭部を備えている。 図６は、ブラシを絞るために二個の狭部を持つスリーブの他の実施例を、横断 面で示している。 図７は、図１と同様の図であるが、スリーブ内に挿入するときにブラシのロッ ドをガイドするつめを備えたスリーブを示している。 図８は、図６に示したものと似た、二個の隘路を備えたスリーブを示す上面図 であるが、その狭部は複雑な形の突出部から形成されている。 図９は、狭部が柔軟な唇状部を備えた別の実施例によるスリーブの軸方向の断 面図である。 特に図１，２，７に示されている容器１の実施例では、本体２がマスカラなど の製品のための容器を形成し、隘路を形成するその上部は、キャップ３によって 塞ぐことができる。 容器２の隘路は、あらゆる適切な手段によって本体２の上部に取り付けられた フランジまたは同等物４からなり、フランジの上にスリーブ５を固定し、それに よってロッド７から構成されるブラシ６を挿入することができる。ロッド７は、 図示された例では一方向に従って延びる繊維群または毛束８に続いている。 一方向に延びる毛８の反対側でブラシ６のロッド７は、キャップ３の一部をな す支持体９に結合する。 本発明によれば、図３からよく分かるように、スリーブ５は、スリーブ５の内 部で横方向に伸びる狭部１０を含む。この狭部１０は、図示された例では、スリ ーブ５によって決定される開口部のほぼ中央に位置し、スリーブ５の内部に向か って突出する向かい合った二個の突出部１１からなる。かくして、狭部１０の両 側でスリーブ５の内壁と共に二個のチャンバ１２，１３が決定される。ブラシの ロッド７は、容器１の本体２の中にブラシを挿入するために、あるいは容器から ブラシを取り出してブラシを絞るために、チャンバ１２，１３のいずれかを通過 することができる。図３では、ブラシのロッド７が通過しているのはたとえばチ ャンバ１２であるが、勿論もう一つのチャンバ１３も同じ機能を完全に果たすこ とができる。 図２と同様に図３において、本発明の重要な特徴によれば、ブラシの毛８の長 さは、突出部１１によって形成される狭部１０の横方向の寸法よりもやや長く、 それによって、ブラシのロッド７が二個のチャンバの一方１２に収容されると、 毛は、その自由端８ａによってもう一つのチャンバ１３の中に突出する。このよ うにして、図２に示されるように、スリーブ５からブラシ８を取り出しながらブ ラシを絞る場合、狭部１０からはみ出した毛８の端８ａは、容器１の本体２に含 まれるマスカラ等の製品１４の一定量を含み続ける。かくして、毛８の端８ａに 含ませたいマスカラ１４の量および濃さに応じて、毛８の長さまたは狭部１０の 横方向の寸法あるいはその両方を選択し且つ任意の値に設定することにより、有 効に睫毛の化粧を行うことができる。 図１〜３に示されている実施例では、狭部１０を決定する突出部１１の向かい 合った部分が、ほぼ平らで平行な面１１ａ（図１，２，７）から構成されている 。 図７では、容器１にブラシ６を入れるときにブラシ６のロッド７をガイドしや すくするように突出部１１の上部に向かっていわば延長しているつめまたは同等 物１５を示した。さらに図７では、キャップ３に結合するブラシ６の支持体９内 に備えられた切り込みまたは同等物１６を示し、この切り込みは、容器１にブラ シを入れた後で該支持体の溝を構成する。 ここではさらに、ブラシのロッド７の支持体９が、図１および７に示されてい るように一定の円錐形１７を有し、この円錐形は、スリーブ５の上部に備えられ た同形の円錐形１８に対応する。従ってブラシの支持体９およびスリーブ５の円 錐形が、つめ１５の存在と相まって、ブラシを容器１へ入れやすくしている。 図４に示された実施例では、狭部１０を決定する向かい合った突出部１１が図 ３で示された突出部１１の形と異なっているが、これは、狭部の両側にある突出 部１１が、片側でチャンバ１２に、もう片側でチャンバ１３に連絡するくり抜き または凹部１９を有するためである。従ってこのような凹部により、ブラシのロ ッド７の突起３０を収容することができ、図４および５に示されているように、 この突起３０は、横断面で、凹部１９の形に全く対応する形を有する。換言すれ ば、ここではブラシの毛８が、ブラシに沿って製品を含まないようにする特定の ロッド構造によって支持される。さらに、このような構造によって、スリーブ５ 内でブラシが回転しないようにし、スリーブ５をガイドしながら毛束８を狭部１ ０と水平に位置づける。ここでもまた毛束８の長さは、狭部１０の横方向の寸法 よりも長いことが分かる。 図６の実施例では、突出部１１が二個の狭部１０ａ、１０ｂを決定している。 これらの二個の狭部１０ａ、１０ｂは、ブラシのロッド（ここでは図示せず）が 通るためのチャンバ２０を相互の間でスリーブ５と共に決定している。このチャ ンバ２０に相対して二個の狭部１０ａ、１０ｂの反対側に、他の二個のチャンバ ２１，２２が形成され、チャンバ２０内にいったんブラシを入れると、ブラシの 毛８の自由端がチャンバ２１，２２の中に突出することができる。 従って、この実施例で用いられるブラシは、向かい合った二個の毛束または毛 の層を含み、その自由端がチャンバ２１，２２内にそれぞれ突出することがわか る。しかしながら図１〜３に示したような毛束が一つのブラシを用いることも全 く可能であって、毛束の自由端はチャンバ２１あるいはチャンバ２２に突出する 。すなわち毛８の自由端８ａがチャンバ２１内にあるかチャンバ２２内にあるか は、この場合、ブラシの角方向の位置が１８０°異なることに対応する。 図１〜３または図４の実施例と同様に、突出部１１の二組の向かい合った部分 は、ほぼ平行な平面である。 図８から明らかになるように、突出部１１の二組の向かい合った面２３も同様 に、本発明の範囲内で多角形等のより複雑な形の面にすることができ、これは特 にブラシの出し入れの際のガイドを容易にするとともに、ブラシの毛の品質およ び寿命を保護し、またブラシの自由端に一定量のマスカラを制御しつつ含ませる 容量を保持するためである。 図９の実施例では、スリーブ５の内部にある狭部１０は、自由端が協働する柔 軟な唇状部２４からごく単純に構成され、これは、かき取り操作が差動式になる という長所を有する。しかしながら留意しなければならないのは、この場合、容 器からのブラシの取り出しが、該容器へブラシを入れるときよりもやりにくくな ることである。 図１〜３に示された実施例において、ブラシ６のロッド７を一様に入れること ができるチャンバ１２，１３は、横断面が円形で示されている。しかし本発明の 範囲内で、これらのチャンバを円形以外の形にすることも全く可能であって、た とえば楕円形あるいは多角形にすることもできる。ブラシのロッドは横断面で対 応する形を有し、その結果、ロッドはその軸の周囲を回転せず、毛束８は、図４ の実施例におけるように狭部１０内で垂直かつ確実にガイドされる。 ブラシ６を支持するキャップ３は、容器１の本体２に留めることができる。こ のためスリーブ５を支持するフランジ４は、キャップ３の組立または分解時にこ のキャップの内壁２６と弾性的に協働可能で、場合によっては変形するつめ、舌 片または同等物２５を含む。 従って本発明により、容器の隘路に組み込み、ブラシを絞った後でこのブラシ の毛の端に適切な量のマスカラを含ませることができる、絞りスリーブ付きのマ スカラ容器を実現した。 実施例は例としてのみ挙げられて記載かつ図示されているのであって、もちろ ん本発明は、これらに限定されるものではない。 従って、容器のスリーブ内で狭部を決定する突出部の形および数ならびに、ブ ラシの毛の自由端が内部を通過するチャンバの形は、ブラシの毛の自由端に含ま せる製品またはマスカラの量を変えることができるように、任意の形および寸法 をとることができる。 以上から本発明は、以下の請求の範囲内において、記載された手段のあらゆる 技術的な同等物ならびにそれらの組み合わせを含むものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．たとえばマスカラを塗布するためのブラシ付き容器であって、容器の隘路に 結合するとともにスリーブ（５）から構成されるかき取り手段を含み、ブラシ（ ６）を容器（１）内に挿入可能にし且つ容器（１）から出すときにブラシを絞る ことができる少なくとも一つの狭部をスリーブ（５）の壁が形成する容器におい て、前記狭部（１０，１０ａ，１０ｂ）は、スリーブ（５）の内部で横方向に延 び、それによって、ブラシのロッド（７）が通るためのチャンバまたは同等物（ １２，２０）と、狭部（１０，１０ａ，１０ｂ）の横方向の寸法よりも長さが長 いブラシ（６）の毛（８）の自由端（８ａ）が内部に突出する向かい合ったもう 一つのチャンバ（１３，２１，２２）とを、狭部の両側でスリーブ（５）ととも に決定することを特徴とする容器。 ２．チャンバ（１２，１３）のいずれかと連絡し、ブラシのロッド（７）の突起 （３０）を内部に収容する凹面（１９）を前記狭部（１０）の両側に備え、この 突起の横断面の形は、前記凹面（１９）の形に対応することを特徴とする請求項 １に記載の容器。 ３．ブラシのロッド（７）が通るためのチャンバまたは同等物（２０）と、この チャンバに相対して、ブラシの毛（８）の自由端（８ａ）が中に突出する他の二 個のチャンバ（２１，２２）とを、相互の間でスリーブ（５）と共に決定する二 個の狭部（１０ａ，１０ｂ）を特徴とする請求項１に記載の容器。 ４．容器内にブラシのロッド（７）を挿入するガイドつめ（１５）を、スリーブ （５）内で少なくとも一つの狭部（１０）の上に備えることを特徴とする請求項 １〜３のいずれか一項に記載の容器。 ５．スリーブ（５）の上部は、ブラシのロッド（７）の支持体（９）に対応する 形の円錐形（１８）を有し、この支持体は容器（１）のキャップ（３）を形成す ることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の容器。 ６．前記狭部（１０，１０ａ，１０ｂ）は、スリーブ（５）の内部に突出する少 なくとも二個の突出部（１１）から構成され、前記狭部を決定する向かい合った 部分は、ほぼ平行な平面（１１ａ）または、より複雑な形たとえば多角形の面（ ２３）であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載の容器。 ７．ブラシのロッド（７）が通るための前記チャンバ（１２，１３，２０）は、 このロッド（７）がその軸の周囲に回転しないように、横断面の形が前記ロッド の横断面の形に対応することを特徴とする請求項１に記載の容器。