【発明の詳細な説明】
癌の成長を阻害するためのグリセオフルビンの使用
発明の分野
本発明は、特にヒトおよび温血動物における癌および腫瘍の治療に有効な医薬
組成物である。その組成物は、グリセオフルビンを含む。それは、他の化学療法
剤と併用することもできる。
発明の背景
白血病も含む癌は、動物およびヒトの主要なる死因である。白血病の正確な原
因は、不明であるが、喫煙や発癌性物質へさらされるような特定の活動と、特定
種類の白血病および腫瘍の発生との関連が多くの研究者によって指摘されている
。
多くのタイプの化学療法剤が、癌、腫瘍および白血病に対して有効であること
が示されているが、全てのタイプの癌および腫瘍細胞がこれらの療法剤に反応す
るわけではない。残念ながら、これらの療法剤の多くは、正常細胞も破壊してし
まう。これら化学療法剤の作用の正確なメカニズムは、必ずしも知られていない
。
癌および白血病の治療の分野における進歩にもかかわらず、現在までの主要な
治療法は、放射線治療および化学療法および骨髄移植である。化学療法的アプロ
ーチは、特に攻撃性の癌に効くといわれている。そのような殺細胞剤または細胞
増殖抑制剤は、大きな成長要因を伴う癌、すなわち細胞が急速に分裂しているも
のに最も良く効く。現在までホルモン、特にエストロゲン、プロゲステロンおよ
びテストステロンと、種々の微生物によって生産されるある種の抗生物質と、ア
ルキル化剤と、代謝拮抗物質は、腫瘍遺伝子学者にとって有効な多くの治療法を
与えている。理想的には、白血病、癌および腫瘍細胞に特異性を示す一方、正常
細胞には影響を及ぼさない細胞毒性療法剤が、きわめて望ましい。残念ながら、
そのようなものは発見されておらず、かわりに、特に急速に分裂している細胞(
病変細胞および正常細胞の両方)を標的とする療法剤が使用されている。
明らかに、癌または白血病細胞にある独特な特異性を示し、それらを標的とす
る物質の開発は、大きな飛躍といえるだろう。代わりに、白血病または癌細胞に
は細胞毒性を示す一方、正常細胞には緩やかな効果を及ぼす物質が望ましい。そ
れゆえ、白血病の治療に効果的で、正常血液細胞には穏やかな影響を及ぼすかま
たは影響を及ぼさない、医薬組成物を提供すること本発明の目的である。
より詳しくは、薬剤学的担体およびここで定義されるグリセオフルビンを含む
組成物を、癌、白血病および腫瘍の治療法とともに提供することが本発明の目的
である。
腫瘍を破壊するのに有効な他の化学療法剤と併用されるグリセオフルビンの使
用は、新規の治療法である。グリセオフルビンは、ポテンシエーター(potentiat
or)の存在下、ウイルス感染の治療に用いることができる。
発明の概要
白血病に冒された哺乳類、特に温血動物およびヒトの治療のための医薬組成物
であって、この組成物は、薬剤学的担体、および有効量のグリセオフルビンを含
む。グリセオフルビンは、下記の構造式を有する。
これら組成物は、有効量を経口、直腸経由、局所的または非経口的、または静
注により投与することよって、ヒトまたは動物における白血病、腫瘍および癌細
胞の成長を阻害するのに用いることができる。これらの組成物は、健康な細胞に
重大な影響を与えない。
ポテンシエーターも化学療法剤と同様に、グリセオフルビンと併用して用いる
ことができる。
発明の詳細な説明
A. 定義
ここに用いられるように、「〜を含む(comprising)」という用語は、種々の
成分が、本発明の医薬組成物中に共同して用いられることを意味する。従って、
「本質的に〜からなる(consisting essentially of)」および「〜からなる(c
onsisting of)」という用語は、comprisingという用語に包含される。
ここに用いられるように、「薬剤学的に許容可能な」成分とは、ヒトおよび/
または動物への使用に適したもので、(毒性、刺激、およびアレルギー性反応な
どの)過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣り合ったものである。
ここに用いられるように、「安全で有効な量」という用語は、望みの治療効果
を十分に得られる化合物の量であり、本発明法の使用に際し、(毒性、刺激、お
よびアレルギー性反応などの)過度な副作用がなく、適度な効果/危険比率に釣
り合ったものである。特定の「安全で有効な量」とは、明らかに、処置に用いら
れる個々の条件、患者の身体状態、処置を受ける哺乳類の種類、処置の期間、併
用療法(もしあれば)の性質、および、化合物またはその誘導体に用いた特定の
配合および構造のような要因とともに変化する。
ここに用いられるように、「薬剤学的付加塩」とは、抗白血病性化合物と有機
または無機酸との塩である。これら好適な酸付加塩は、塩化物、臭化物、硫酸塩
、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ
酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩、等である。
ここに用いられるように、「薬剤学的担体」とは、動物またはヒトに抗白血病
薬を運ぶ薬剤学的に許容可能な溶剤、懸濁剤または賦形剤をさす。この担体は、
液体または固体であってもよく、計画した投与方法を考慮して選択される。
ここに用いられるように、「癌」または「白血病」は、正常で健康な血液細胞
または、哺乳類にみられる血液細胞を生産する骨髄を攻撃する全てのタイプの癌
または新生物または悪性疾病をさす。
ここに用いられるように、「ウイルス」は、HIV、インフルエンザ、ライノ
ウイルス、ヘルペス等を含む、温血動物に疾病を起こすウイルスを含む。
ここに用いられるように、「グリセオフルビン」は、7-クロロ-2',4,6-トリメ
トキシ-6-メチルスピロ[ベンゾフラン-2-(3H),1'-[2]シクロヘキセン]-3,4'-ジ
オンを意味する。それは、ペニシリウム グリセオフルバム(penicillium gris
eofulvum)によって生産される抗生物質である。
ここに用いられるように、「ポテンシエーター」とは、グリセオフルビンと併
用される、トリプロリジンおよびそのシス異性体のような物質である。ポテンシ
エーターは、免疫システムを抑制する、または医薬品の有効性を増進することが
できる。
ここに用いられるように、「化学療法剤」は、DNA相互作用剤(DNA-intera
ctive Agent)、代謝拮抗物質、チューブリン相互作用剤(Tubulin-Interactive
Agent)、ホルモン剤および他(例えばアスパラギナーゼまたはヒドロキシウレ
ア)を含む。
B. グリセオフルビン
グリセオフルビンは、下記の構造を有する。
これは、Hockenhullの米国特許第3,069,328号(1962)およびDoreyらの米国特
許第3,069,328号(1962)に記載された方法により調製される。
C. 化学療法剤
化学療法剤は、一般に、DNA相互作用剤、代謝拮抗物質、チューブリン相互
作用剤、ホルモン剤および他(例えばアスパラギナーゼまたはヒドロキシウレア
)として分類される。化学療法剤の各グループは、活性または化合物のタイプに
よりさらに分割される。グリセオフルビンと併用される化学療法剤は、これらの
グループの全てのメンバーを含む。化学療法剤およびそれらの投与方法に関する
詳細な議論については、参考文献として本明細書で援用するDorrらによる「癌の
化
学療法ハンドブック」第2版、15〜34頁、Appleton & Lange(コネチカット
、1994)を参照のこと。
DNA相互作用剤は、アルキル化剤、例えばシスプラチン(Cisplatin)、シ
クロホスファミド(Cyclophosphamide)、アルトレタミン(Altretamine);ブ
レオマイシンのようなDNA鎖切断剤(DNA srand-breakage gents);挿入型ト
ポイソメラーゼII阻害剤(intercalating topoisomerase II inhibitor)、例え
ばダクチノマイシン、およびドキソルビシン;非挿入型トポイソメラーゼII阻害
剤(nonintercalating topoisomerase II inhibitor)、例えばエトポシド(Eto
poside)およびテニポシド(Teniposide);DNA小溝結合剤(マイナーグルー
ブバインダー)(DNA minor groove binder)のプルカマイジン(Plcamydin)を
含む。
アルキル化剤は、細胞のDNA、RNAおよびタンパク質分子と、および小さ
いアミノ酸、グルタチオンおよび類似の化学物質と共有結合性化学付加物を形成
する。通常、これらアルキル化剤は、細胞成分中の求核原子、例えば、核酸、タ
ンパク質、アミノ酸、またはグルタチオン中のアミノ、カルボキシル、ホスフェ
ート、スルフヒドリル基と反応する。癌療法におけるこれらアルキル化剤のメカ
ニズムおよび役割は、十分には理解されていない。典型的アルキル化剤は、
ナイトロジェンマスタード、例えば、クロラムブシル(Chlorambucil)、シク
ロホスファミド、イソファミド(Isofamide)、メクロレタミン(Mechlorethami
ne)、メルファラン(Melphalan)、ウラシルマスタードと、
アジリジン、例えばチオテパ(Thiotepa)と、
メタンスルホネートエステル、例えばブスルファン(Busulfan)と、
ニトロソウレア、例えばカルムスチン(Carmustine)、ロムスチン(Lomustin
e)、ストレプトゾシン(Streptozocin)と、
プラチナ錯体、例えばシスプラチン、カルボプラチン(Carboplatin)と、
バイオ還元アルキル化剤(bioreductive alkylator)、例えば、マイトマイシ
ン、およびプロカルバジン(Procarbazine)、ダカルバジン(Dacarbazine)、
およびアルトレタミンと
を含む。
DNA鎖切断剤は、ブレオマイシンを含む。
DNAトポイソメラーゼII阻害剤は、下記の、
挿入型、例えば、アムサクリン(Amsacrine)、ダクチノマイシン、ダウノル
ビシン(Daunorubicin)、ドキソルビシン、イダルビシン(Idarubicin)および
ミトキサントロン(Mitoxantrone)と、
非挿入型、例えば、エトポシドおよびテニポシドと
を含む。
DNA小溝結合剤(マイナーグルーブバインダー)は、プリカマイシン(Plic
amycin)である。
代謝拮抗物質は、1つまたは別の2つの主要なメカニズムによって核酸の生産
を妨げる。ある種の薬物は、DNA合成の直接の前駆物質であるデオキシリボヌ
クレオシド三リン酸の生産を阻害して、DNAの複製を阻害する。ある種の化合
物は、プリンまたはピリミジンに十分に類似し、同化ヌクレオチド回路(anabol
icnucleotide pathways)中のそれらの代替物となることができる。これらアナ
ログ(類似物、analog)は、次いで通常のそれらの対応物(counterpart)のか
わりにDNAおよびRNA中に置換されることができる。ここでの有用な代謝拮
抗物質は、下記の、
葉酸のアンタゴニスト(拮抗物質)、例えば、メトトレキサートおよびトリメ
トレキサートと、
ピリミジンのアンタゴニスト、例えば、フルオロウラシル、フルオロデオキシ
ウリジン(Fluorodeoxyuridine)、CB3717、アザシチジン(Azacitidine
)、シタラビン(Cytarabine)およびフロクスリジン(Floxuridine)とを含み
、
プリンのアンタゴニストは、メルカプトプリン、6-チオグアニン、フルダラビ
ン(Fludarabine)、ペントスタチン(Pentostatin)を含み、
糖変性アナログは、シクトラビン(Cyctrabine)、フルダラビンを含み、
リボヌクレオチド還元酵素阻害剤は、ヒドロキシウレアを含む。
チューブリン相互作用剤は、チューブリン、すなわち重合して細胞の微小管を
形成するタンパク質上の特定部位に結合することにより作用する。微小管は、重
要な細胞構造ユニットである。相互作用剤がタンパク質上に結合する時、細胞は
微小管を形成することができない。チューブリン相互作用剤は、共にアルカロイ
ドであるビンクリスチン(Vincristine)とビンブラスチン(Vinblastine)およ
びパクリタクセル(Paclitaxel)を含む。
ホルモン剤も癌および腫瘍の治療に有効である。それらはホルモン感受性腫瘍
に用いられ、通常、天然源に由来する。これらは、次の
エストロゲン、共役エストロゲン(conjugated estrogen)およびエチニルエ
ストラジオールおよびジエチルスチルベステロール、クロルトリアニセン(Chlo
rtrianisen)およびイデネストロール(Idenestrol)と、
プロゲスチン(progestin)、例えば、ヒドロキシプロゲステロンカプロエー
ト、メドロキシプロゲステロン(Medroxyprogesterone)、およびメゲストロー
ル(Megestrol)と、
アンドロゲン、例えば、テストステロン、テストステロンプロピオネート;フ
ルオキシメステロン、メチルテストステロンと
を含む。
副腎皮質ステロイドは、天然の副腎コルチゾールまたはヒドロコルチゾンから
由来する。それらは、有糸分裂を阻害し、DNA合成を停止させる能力とともに
、それらの抗炎症作用のために用いられる。これらの化合物は、プレドニゾン、
デキサメタゾン、メチルプレドニゾロンおよびプレドニゾロンを含む。
Leutinizingホルモン放出ホルモン剤またはゴナドトロピン放出ホルモンアン
タゴニストは、前立腺癌の治療に主に用いられる。これらは、ロイプロリドアセ
テート(leuprolide acetate)およびゴセレリンアセテート(goserelin acetat
e)を含む。それらは、精巣におけるステロイドの生合成を妨げる。
抗ホルモン剤は、次の、
抗エストロゲン剤、例えば、タモシフェン(Tamosifen)と、
抗アンドロゲン剤、例えば、フルタミド(Flutamide)と、
抗副腎剤、例えば、ミトタン(Mitotane)およびアミノグルテチミド(Aminog
lutethimide)と
を含む。
ヒドロキシウレアは、リボヌクレオチド還元酵素の阻害を通して主に作用する
ようである。
アスパラギナーゼは、アスパラギンを非機能性(nonfunctional)アスパラギ
ン酸へ変換し、このようにして腫瘍内のタンパク質合成を妨げる酵素である。
D. ポテンシエーター
「ポテンシエーター」は、医薬組成物の効力を改善または増加させる、または
免疫抑制剤として作用するいかなる物質でもよい。そのようなポテンシエーター
の1つは、化学療法剤およびグリセオフルビンと併用されるトリプロリジンおよ
びそのシス異性体である。トリプロリジンは、米国特許第5,114,951号(1992)
に記述されている。別のポテンシエーターは、プロコダゾール(procodazole)
、1H-ベンゾイミダゾール-2-プロパン酸、[β-(2-ベンゾイミダゾール)プロピオ
ン酸、2-(2-カルボキシエチル)ベンゾイミダゾール、プロパゾール]である。プ
ロコダゾールは、ウイルスおよび細菌感染に対する非特定活性免疫保護剤(non-
specificactive immunoprotective agent)である。それは、癌、腫瘍、白血病
およびウイルス感染の治療にグリセオフルビン単独で有効であり、または化学療
法剤と併用される。
プロピオン酸およびその塩およびエステルは、ここで請求される医薬組成物と
組み合わせて用いられる。
抗酸化ビタミン、例えば、ビタミンA、CおよびEおよびベータカロチンは、
これらの組成物に加えることができる。
E. 用量
本発明の方法では、いかなる適切なる用量でも与えることができる。化合物お
よび担体のタイプおよび量は、温血動物またはヒトの種、体重、および治療する
癌または腫瘍またはウイルス感染のタイプによって広く変化する。一般的に、体
重1キログラム(kg)あたり約1ミリグラム(mg)〜体重1kgあたり約8
000mgの間の用量がグリセオフルビンまたは化学療法剤のどちらにも適切で
ある。好ましくは、体重1kgあたり15mgから約5000mgが用いられる
。一般的に、ヒトにおける用量は、マウスのような小温血動物用よりも少ない。
用量ユニットには、単独の化合物またはそれと他の化合物または他の癌阻止化合
物
との混合物を含むことができる。用量ユニットは、希釈剤(賦形剤)、増量剤、
担体、リポソーム等も含むことができる。そのユニットは、丸剤、錠剤、カプセ
ル等の固体またはゲル状、または、経口、直腸経由、局所的、静注、または非経
口的、または骨髄中にまたは付近に注射するのに適した液状でもよい。範囲およ
びグリセオフルビンの化学療法剤に対する比率は、治療する癌または腫瘍および
特定の化学療法剤のタイプによる。
F. 剤形
化学療法剤、グリセオフルビンおよび必要に応じてポテンシエーターは、通常
、薬剤学的に許容可能な担体と混合される。担体は、固体または液体であり、タ
イプは、用いられる投薬法のタイプに基づいて一般的に選ばれる。活性剤は、錠
剤またはカプセルの剤形、リポソーム、凝塊形成した粉末(agglomerated powder
)または液剤として共に投薬することができる。適切な固体担体の例は、ラクト
ース、ショ糖、ゼラチンおよびカンテンを含む。カプセルまたは錠剤は、容易に
処方され、飲み込みまたは咀嚼を容易にすることができ、他の固体剤形は、顆粒
およびバルク散剤を含む。錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、賦形剤、崩壊剤、着
色料、着香料、流動化剤(flow-inducing agent)および溶解剤を含むことができ
る。適切な液体剤形の例は、水、薬剤学的に許容可能な脂肪およびオイル、アル
コールまたは他の有機溶媒(エステルを含む)中に溶解または懸濁した溶液また
は懸濁液、エマルジョン、シロップまたはエリキシル、懸濁液、非沸とう顆粒か
ら再構成された溶液および/または懸濁液、および沸とう顆粒から再構成された
沸とう製剤を含む。そのような液体剤形は、例えば、適当な溶剤、保存剤、乳化
剤、懸濁化剤、希釈液、甘味料、増粘剤、および溶解剤を含むことができる。経
口剤形は、必要に応じて、着香料および着色料を含むことができる。非経口およ
び静注剤形は、ミネラルおよび他の物質も含み、選ばれた注射またはデリバリー
システムのタイプに適合させることができる。
薬剤学的に許容可能な担体および賦形剤の特定な例で、本発明の経口剤形を処
方するのに用いることのできるものが、Robertにより、1975年9月2日に公
開された米国特許第3,903,297号に開示されている。本発明での剤形を有用なも
の
とする技術および配合は、以下に示す参考文献に記述されている:7Modern Pha rmaceutics,
第9章および10章(Banker & Rhodes,Editors,1979);Liebermanら
によるPharmaceutical Dosage Forms: Tablets(1981);およびAnselによるIntro duction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Edition
(1976)。
G. 治療方法
治療方法は、治療される特定の癌または腫瘍のタイプの処置において有効な、
いかなる適切な方法でもよい。処置は、経口、直腸経由、局所的、非経口的また
は静注による投与、または腫瘍または癌の内部への注射によることができる。有
効量の適用方法は、扱われる白血病、癌、腫瘍またはウイルスによっても変化す
る。グリセオフルビンの静脈内、皮下、または筋肉内注射による非経口処置は、
適当な担体、付加的癌阻止化合物、または適用を促進する化合物または希釈剤と
ともに処方され、温血動物に化合物を投与する好適な方法であると考えられてい
る。
化学療法剤およびポテンシエーターの使用に加え、グリセオフルビンは、殺真
菌薬、除草剤または他の抗ウイルス薬と併用することができる。好適な除草剤お
よび殺真菌薬は、カルベンダジム(carbendazim)、フルオコナゾール(fluocon
azole)、ベノミル(benomyl)、グリホセート(glyphosate)およびプロピコダ
ゾール(propicodazole)を含む。
実施例1
試験管内モデルでの急性HIVにおいて、グリセオフルビンは、10μg/m
lで治療係数5.3を有し、ウイルスの複製を98%阻害した。AZT、既知の
HIV薬も1μg/mlで治療係数12,500を有し、ウイルスの複製を98
%阻害した。治療係数とは、中毒量の有効量に対する比である。
実施例2
白血病(P388)用の生体内マウス実験において、グリセオフルビンは、非
投与対照群と比較して、投与量4000mg/kgで156%、投与量5000
mg/kgで188%、投与量6000mg/kgで218%、生存時間の増加
を示した。
実施例3
黒色腫(B16)用の生体内マウス実験において、グリセオフルビンは、非投
与対照群と比較して、投与量4000mg/kgで165%、投与量5000m
g/kgで179%、投与量6000mg/kgで201%、生存時間の増加を
示した。シトキサン(Cytoxan)は、300mg/kgで、増加した192%の
生存率を示した。
実施例4
ライノウイルス、タイプA-1、株化細胞WI-38の試験管内スクリーニングに
おいて、グリセオフルビンは、100μg/mlで有効であった。陽性対照は、
Abbot社のA-36683、(S,S)-1,2-ビス(5-メトキシ2-ベンズイミダゾリル)-1,2-エ
タンジオールであった。A-36683は、治療係数1000〜3200を有し、グリ
セオフルビンは、治療係数1〜2を有する。(Schleicherらによる、「応用微生
物学(Applied Microbiology)」、23、No.1、113〜116頁(1972)を参照)
実施例5
患者から摘出された固形(solid)腫瘍は、2から5mmの砕片に切り刻まれ
、そして直ちにMcCoy's培養液5Aプラス10%熱不活性化新生子牛血清(heati
nactivated newborn calf serum)プラス1%ペニシリン/ストレプトマイシン
中に配置した。4時間以内に、これら固形腫瘍は、はさみで機械的に分離し、1
00番のステンレス鋼メッシュ、25ゲージ針を通して押し込み、次いで、上記
で述べたMcCoy's培養液で洗浄する。腹水、胸水、心嚢貯留液および骨髄は、標
準的技術により得られる。液または髄は、悪性(malignant)液または髄1ml
あたり保存剤を含まない10単位のヘパリンを含有する滅菌容器に配置される。
150xgで10分間遠心分離の後、細胞を収集し、McCoy's培養液プラス10
%熱不活性化子牛血清で洗浄する。細胞懸濁液の生存度は、トリパンブルーを用
いた血
球計数器で決定される。
クローン化される細胞は、15%熱不活性化ウマ血清、ペニシリン(100単
位/ml)、ストレプトマイシン(2mg/ml)、グルタミン(2mM)、イ
ンスリン(3単位/ml)、アスパラギン(0.6mg/ml)およびHEPE
S緩衝液(2mM)で補充された濃縮CMRL1066中の0.3%カンテン中
に懸濁される。連続暴露試験(continuous exposure test)のため各化合物は、
上記の混合物に添加される。細胞は、35mmのペトリ皿に線維芽細胞の成長を
防ぐためカンテンの下層(underlayer)上のカンテンの上層(top layer)に配
置される。3つのプレートが各データポイント用に準備される。プレートは、3
7℃の恒温器に入れられ、各プレートのコロニー数を数えるために14日目に除
去される。化合物で処理された3つのプレート中に形成されたコロニー数(50
細胞として定義)を3つの対照プレート中で形成されたコロニー数と比較し、そ
して化合物濃度における生存コロニーのパーセントを評価することができる。3
つの陽性対照プレートは、生存率を決定するのに用いられる。200μg/ml
でオルトソデイウムバナデート(orthosodium vanadate)が陽性対照として用い
られる。未処置対照群と比較して、<30%のコロニーが陽性対照に存在するな
らば、試験は評価される。
0.5および5.0μg/mlの濃度での単回用量実験において、グリセオフ
ルビンは、本試験において腫瘍に対して有効ではなかった(0/1)。50.0
μg/mlの濃度での連続暴露実験において、グリセオフルビンは、結腸、肺、
非小細胞(non-small cell)および卵巣癌に対して有効であった。全体で6中5
が≦50%の生存率を有した。Detailed Description of the Invention Use of Griseofulvin for Inhibiting the Growth of Cancer Field of the Invention The present invention is a pharmaceutical composition which is particularly useful for treating cancer and tumors in humans and warm-blooded animals. The composition comprises griseofulvin. It can also be used in combination with other chemotherapeutic agents. BACKGROUND OF THE INVENTION Cancer, including leukemia, is a major cause of death in animals and humans. Although the exact cause of leukemia is unknown, many researchers have linked certain activities, such as exposure to smoking and carcinogens, to the development of certain types of leukemias and tumors. Although many types of chemotherapeutic agents have been shown to be effective against cancer, tumors and leukemias, not all types of cancer and tumor cells respond to these therapeutic agents. Unfortunately, many of these therapeutic agents also destroy normal cells. The exact mechanism of action of these chemotherapeutic agents is not always known. Despite advances in the field of cancer and leukemia treatment, the main treatments to date are radiation and chemotherapy and bone marrow transplantation. The chemotherapeutic approach is said to be particularly effective for aggressive cancers. Such cell killers or cytostatics work best on cancers with large growth factors, i.e., where cells are dividing rapidly. To date, hormones, especially estrogen, progesterone and testosterone, certain antibiotics produced by various microorganisms, alkylating agents, and antimetabolites have provided many effective treatments for oncologists . Ideally, cytotoxic therapeutics that show specificity for leukemia, cancer and tumor cells while not affecting normal cells would be highly desirable. Unfortunately, such has not been discovered, and instead, therapeutic agents targeting particularly rapidly dividing cells (both diseased and normal) have been used. Clearly, the development of substances that display and target the unique specificities of cancer or leukemia cells would be a major leap. Instead, a substance that is cytotoxic to leukemia or cancer cells, but has a modest effect on normal cells is desirable. It is therefore an object of the present invention to provide a pharmaceutical composition that is effective in treating leukemia and has a mild or no effect on normal blood cells. More particularly, it is an object of the present invention to provide a pharmaceutical carrier and a composition comprising griseofulvin as defined herein, together with a method for treating cancer, leukemia and tumor. The use of griseofulvin in combination with other chemotherapeutic agents effective in destroying tumors is a novel treatment. Griseofulvin can be used to treat viral infections in the presence of a potentiator. SUMMARY OF THE INVENTION A pharmaceutical composition for the treatment of a mammal afflicted with leukemia, especially a warm-blooded animal and a human, comprising a pharmaceutical carrier, and an effective amount of griseofulvin. Griseofulvin has the following structural formula: These compositions can be used to inhibit leukemia, tumor and cancer cell growth in humans or animals by administering an effective amount orally, rectally, topically or parenterally, or intravenously. . These compositions do not significantly affect healthy cells. Potentiators can also be used in combination with griseofulvin, as with chemotherapeutic agents. DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Definitions As used herein, the term "comprising" means that the various ingredients are used together in the pharmaceutical compositions of the present invention. Thus, the terms "consisting essentially of" and "consisting of" are encompassed by the term comprising. As used herein, a "pharmaceutically acceptable" ingredient is one that is suitable for human and / or animal use and that causes excessive side effects (such as toxicity, irritation, and allergic reactions). And balanced with a modest effect / risk ratio. As used herein, the term "safe and effective amount" refers to the amount of a compound that satisfactorily achieves the desired therapeutic effect and which, when used in accordance with the methods of the present invention, includes (toxicity, irritation, ) Without excessive side effects and with a reasonable effect / risk ratio. The particular "safe and effective amount" is obviously the individual condition used for the treatment, the physical condition of the patient, the type of mammal being treated, the duration of the treatment, the nature of the combination therapy (if any), and , Will vary with factors such as the particular formulation and structure used in the compound or derivative thereof. As used herein, “pharmaceutical addition salts” are salts of an anti-leukemic compound with an organic or inorganic acid. These suitable acid addition salts are chloride, bromide, sulfate, nitrate, phosphate, sulfonate, formate, tartrate, maleate, malate, citrate, benzoate, salicylate. , Ascorbate, and the like. As used herein, "pharmaceutical carrier" refers to a pharmaceutically acceptable solvent, suspension or excipient that carries the anti-leukemic agent to an animal or human. The carrier can be a liquid or solid and is selected with regard to the intended mode of administration. As used herein, "cancer" or "leukemia" refers to any type of cancer or neoplasm or malignancy that attacks normal, healthy blood cells or the bone marrow that produces blood cells found in mammals. . As used herein, “virus” includes viruses that cause disease in warm-blooded animals, including HIV, influenza, rhinovirus, herpes and the like. As used herein, "griseofulvin" is 7-chloro-2 ' , 4,6-trimethoxy-6-methylspiro [benzofuran-2- (3H), 1 ' -[2] cyclohexene] -3,4 ' -It means Zeon. It is an antibiotic produced by penicillium gris eofulvum. As used herein, a "potentiator" is a substance, such as triprolidine and its cis isomer, used in combination with griseofulvin. Potentiators can suppress the immune system or increase the effectiveness of a medicament. As used herein, “chemotherapeutic agent” refers to a DNA-interactive agent, an antimetabolite, a tubulin-interactive agent, a hormonal agent and others (eg, asparaginase or Hydroxyurea). B. Griseofulvin Griseofulvin has the following structure. It is prepared by the methods described in Hockenhull U.S. Pat. No. 3,069,328 (1962) and Dorey et al. U.S. Pat. No. 3,069,328 (1962). C. Chemotherapeutic agents Chemotherapeutic agents are generally classified as DNA-interacting agents, antimetabolites, tubulin-interacting agents, hormonal agents, and others (eg, asparaginase or hydroxyurea). Each group of chemotherapeutic agents is further divided by activity or compound type. Chemotherapeutic agents used in combination with griseofulvin include all members of these groups. For a detailed discussion of chemotherapeutic agents and their methods of administration, see Dorr et al., Cancer Handbook of Chemotherapy, 2nd Edition, pp. 15-34, Appleton & Lange (Connecticut, 1994), incorporated herein by reference. )checking. DNA interacting agents include alkylating agents such as Cisplatin, Cyclophosphamide, Altretamine; DNA srand-breakage gents such as bleomycin; Insertion topoisomerase II inhibition Intercalating topoisomerase II inhibitor, such as dactinomycin, and doxorubicin; nonintercalating topoisomerase II inhibitor, such as etoposide and teniposide; DNA minor groove binder (minor groove binder) ) (DNA minor groove binder) containing Pulcamydin. Alkylating agents form covalent chemical adducts with cellular DNA, RNA and protein molecules, and with small amino acids, glutathione and similar chemicals. Typically, these alkylating agents react with nucleophilic atoms in cellular components, such as nucleic acids, proteins, amino acids, or amino, carboxyl, phosphate, sulfhydryl groups in glutathione. The mechanisms and roles of these alkylating agents in cancer therapy are not well understood. Typical alkylating agents are nitrogen mustards, such as Chlorambucil, cyclophosphamide, Isofamide, Mechlorethamine, Melphalan, uracil mustard, and aziridine such as Thiotepa ), Methanesulfonate esters, such as Busulfan, and nitrosoureas, such as Carmustine, Lomustin e, Streptozocin, and platinum complexes, such as Cisplatin, Carboplatin, and bioreduction. Includes bioreductive alkylators, such as mitomycin, and Procarbazine, Dacarbazine, and Artretamine. DNA strand breakers include bleomycin. DNA topoisomerase II inhibitors include the following insertion types, such as amsacrine, dactinomycin, daunorubicin, doxorubicin, idarubicin, and mitoxantrone, and non-insertion types, for example, Etoposide and teniposide. The DNA minor groove binder (minor groove binder) is Plicamycin. Antimetabolites prevent nucleic acid production by one or two other major mechanisms. Certain drugs inhibit the production of deoxyribonucleoside triphosphate, a direct precursor to DNA synthesis, thereby inhibiting DNA replication. Certain compounds are sufficiently similar to purines or pyrimidines to be able to substitute for them in anabolic nucleotide pathways. These analogs can then be substituted into DNA and RNA instead of their usual counterparts. Useful antimetabolites herein include the following: folate antagonists (antagonists), such as methotrexate and trimetrexate; and pyrimidine antagonists, such as fluorouracil, fluorodeoxyuridine, CB3717, azacitidine (Azacitidine). ), Cytarabine (Cytarabine) and floxuridine, and purine antagonists include mercaptopurine, 6-thioguanine, fludarabine (Fludarabine), pentostatin (Pentostatin), and glycomodified analogs include And ribonucleotide reductase inhibitors include hydroxyurea. Tubulin interacting agents act by binding to specific sites on tubulin, a protein that polymerizes to form microtubules in cells. Microtubules are important cellular structural units. When the interacting agent binds on the protein, the cells are unable to form microtubules. Tubulin interacting agents include both alkaloids, Vincristine and Vinblastine, and Paclitaxel. Hormonal agents are also effective in treating cancer and tumors. They are used for hormone-sensitive tumors and are usually derived from natural sources. These include the following estrogens, conjugated estrogen and ethinylestradiol and diethylstilbestrol, chlortrianisen and idenestrol, and progestins, such as hydroxyprogesterone caproate , Medroxyprogesterone, and megestrol, and androgens, such as testosterone, testosterone propionate; fluoxymesterone, methyltestosterone. Corticosteroids are derived from natural adrenal cortisol or hydrocortisone. They are used for their anti-inflammatory effects, as well as their ability to inhibit mitosis and stop DNA synthesis. These compounds include prednisone, dexamethasone, methylprednisolone and prednisolone. Leutinizing hormone releasing hormone agents or gonadotropin releasing hormone antagonists are mainly used for the treatment of prostate cancer. These include leuprolide acetate and goserelin acetate. They interfere with steroid biosynthesis in the testis. Antihormonal agents include the following antiestrogenic agents, for example, Tamosifen, antiandrogenic agents, for example, Flutamide, and antiadrenal agents, for example, Mitotane and aminoglutethimide. ). Hydroxyurea appears to act primarily through inhibition of ribonucleotide reductase. Asparaginase is an enzyme that converts asparagine to nonfunctional aspartic acid and thus blocks protein synthesis in tumors. D. Potentiator A "potentiator" can be any substance that improves or increases the efficacy of a pharmaceutical composition or acts as an immunosuppressant. One such potentiator is triprolidine and its cis isomer in combination with a chemotherapeutic agent and griseofulvin. Triprolidine is described in U.S. Patent No. 5,114,951 (1992). Another potentiator is procodazole, 1H-benzimidazole-2-propanoic acid, [β- (2-benzimidazole) propionic acid, 2- (2-carboxyethyl) benzimidazole, propazole]. Procodazole is a non-specific active immunoprotective agent against viral and bacterial infections. It is effective alone or in combination with chemotherapeutic agents in the treatment of cancer, tumors, leukemias and viral infections. Propionic acid and its salts and esters are used in combination with the pharmaceutical compositions claimed herein. Antioxidant vitamins such as vitamins A, C and E and beta-carotene can be added to these compositions. E. FIG. Dose The method of the present invention can provide any suitable dose. The type and amount of the compound and carrier will vary widely depending on the species of warm-blooded animal or human, the body weight, and the type of cancer or tumor or viral infection being treated. Generally, doses between about 1 milligram (kg) per kilogram (kg) of body weight and about 8000 mg per kg of body weight are suitable for either griseofulvin or a chemotherapeutic agent. Preferably, 15 mg to about 5000 mg per kg body weight is used. Generally, the dose in humans will be lower than for small warm-blooded animals such as mice. Dosage units can contain a single compound or a mixture thereof with other compounds or other cancer inhibiting compounds. Dosage units can also include diluents (excipients), fillers, carriers, liposomes and the like. The unit can be a solid or gel, such as a pill, tablet, capsule, or liquid suitable for injection orally, rectally, topically, intravenously, or parenterally, or into or near the bone marrow. Good. The range and ratio of griseofulvin to chemotherapeutic agent will depend on the cancer or tumor being treated and the type of particular chemotherapeutic agent. F. Dosage Form The chemotherapeutic agent, griseofulvin and, optionally, a potentiator are usually mixed with a pharmaceutically acceptable carrier. The carrier can be a solid or liquid, and the type will generally be selected based on the type of dosage regimen used. The active agents can be co-dosed in tablet or capsule dosage form, liposomes, agglomerated powders or solutions. Examples of suitable solid carriers include lactose, sucrose, gelatin and agar. Capsules or tablets are easily formulated and can be easily swallowed or chewed; other solid dosage forms include granules and bulk powders. Tablets may contain suitable binders, lubricants, excipients, disintegrants, coloring agents, flavoring agents, flow-inducing agents and solubilizers. Examples of suitable liquid dosage forms are solutions or suspensions, emulsions, syrups or solutions dissolved or suspended in water, pharmaceutically acceptable fats and oils, alcohols or other organic solvents (including esters). Includes elixirs, suspensions, solutions and / or suspensions reconstituted from non-boiling granules, and boiled formulations reconstituted from boiling granules. Such liquid dosage forms can contain, for example, suitable solvents, preservatives, emulsifiers, suspending agents, diluents, sweeteners, thickeners, and solubilizers. Oral dosage forms can optionally include flavoring and coloring. Parenteral and intravenous dosage forms also include minerals and other materials and can be adapted to the type of injection or delivery system chosen. Specific examples of pharmaceutically acceptable carriers and excipients that can be used to formulate the oral dosage forms of the present invention are described in the United States published by Robert on September 2, 1975. It is disclosed in Japanese Patent No. 3,903,297. Techniques and formulations that make dosage forms useful in the present invention are described in the following references: 7 Modern Pharmaceutics, Chapters 9 and 10 (Banker & Rhodes, Editors, 1979); Lieberman et al. in due Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets (1981) ; and due to Ansel Intro duction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Edition (1976). G. FIG. Method of Treatment The method of treatment may be any suitable method that is effective in treating the particular cancer or tumor type being treated. Treatment may be by oral, rectal, topical, parenteral or intravenous administration, or by injection into the tumor or cancer. How the effective amount is applied will also vary depending on the leukemia, cancer, tumor or virus being treated. Parenteral treatment by intravenous, subcutaneous, or intramuscular injection of griseofulvin is formulated with a suitable carrier, additional cancer-blocking compound, or compound or diluent that facilitates application, suitable for administering the compound to a warm-blooded animal. Is considered to be the way. In addition to the use of chemotherapeutic agents and potentiators, griseofulvin can be used in combination with fungicides, herbicides or other antivirals. Suitable herbicides and fungicides include carbendazim, fluoconazole, benomyl, glyphosate and propicodazole. Example 1 In acute HIV in an in vitro model, griseofulvin had a therapeutic index of 5.3 at 10 μg / ml and inhibited virus replication by 98%. AZT, a known HIV drug, also had a therapeutic index of 12,500 at 1 μg / ml and inhibited virus replication by 98%. The therapeutic index is the ratio of the toxic dose to the effective dose. Example 2 In vivo mouse experiments for leukemia (P388), griseofulvin was 156% at a dose of 4000 mg / kg, 188% at a dose of 5000 mg / kg, and 6000 mg / g 218% in kg showed an increase in survival time. Example 3 In vivo mouse experiments for melanoma (B16), griseofulvin was 165% at a dose of 4000 mg / kg, 179% at a dose of 5000 mg / kg, and 6000 mg, compared to a non-administered control group. / Kg showed an increase in survival time of 201%. Cytoxan at 300 mg / kg showed increased 192% survival. Example 4 In vitro screening of rhinovirus, type A-1, cell line WI-38, griseofulvin was effective at 100 μg / ml. The positive control was Abbot's A-36683, (S, S) -1,2-bis (5-methoxy-2-benzimidazolyl) -1,2-ethanediol. A-36683 has a therapeutic index of 1000-3200, and griseofulvin has a therapeutic index of 1-2. (See “Applied Microbiology” by Schleicher et al., 23 , No. 1, pp. 113-116 (1972)). Example 5 The pieces were chopped and immediately placed in McCoy's medium 5A plus 10% heat-inactivated newborn calf serum plus 1% penicillin / streptomycin. Within 4 hours, the solid tumors are mechanically separated with scissors, pushed through a # 100 stainless steel mesh, 25 gauge needle, and then washed with the McCoy's medium described above. Ascites, pleural effusion, pericardial effusion and bone marrow are obtained by standard techniques. The fluid or marrow is placed in a sterile container containing 10 units of heparin per ml of malignant fluid or marrow without preservatives. After centrifugation at 150 xg for 10 minutes, cells are harvested and washed with McCoy's medium plus 10% heat-inactivated calf serum. The viability of the cell suspension is determined with a hemocytometer using trypan blue. Cells to be cloned were 15% heat-inactivated horse serum, penicillin (100 units / ml), streptomycin (2 mg / ml), glutamine (2 mM), insulin (3 units / ml), asparagine (0.6 mg / ml). ml) and 0.3% agar in concentrated CMRL1066 supplemented with HEPE S buffer (2 mM). Each compound is added to the above mixture for a continuous exposure test. Cells are placed in a 35 mm Petri dish in the top layer of agar on the underlayer of agar to prevent fibroblast growth. Three plates are prepared for each data point. Plates are placed in a 37 ° C. incubator and removed on day 14 to count the number of colonies on each plate. The number of colonies formed in the three plates treated with the compound (defined as 50 cells) is compared to the number of colonies formed in the three control plates and the percentage of surviving colonies at the compound concentration is assessed. it can. Three positive control plates are used to determine viability. Orthosodium vanadate at 200 μg / ml is used as a positive control. The test is evaluated if <30% of the colonies are present in the positive control compared to the untreated control group. In single dose experiments at concentrations of 0.5 and 5.0 μg / ml, griseofulvin was not effective against tumors in this study (0/1). In a continuous exposure experiment at a concentration of 50.0 μg / ml, griseofulvin was effective against colon, lung, non-small cell and ovarian cancer. Overall, 5 out of 6 had ≤50% viability.
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/505 A61K 31/505
31/675 31/675
31/70 611 31/70 611
613 613
617 617
618 618
33/24 33/24
38/46 C07D 307/94
C07D 307/94 A61K 37/54
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,
CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H
U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ
,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,
MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM
,TR,TT,UA,UG,UZ,VN──────────────────────────────────────────────────の Continued on the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code FI A61K 31/505 A61K 31/505 31/675 31/675 31/70 611 31/70 611 613 613 617 617 618 618 618 33/24 33 / 24 38/46 C07D 307/94 C07D 307/94 A61K 37/54 (81) Designated country EP (AT, BE, CH, DE, DK, ES, FI, FR, GB, GR, IE, IT, LU , MC, NL, PT, SE), OA (BF, BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, ML, MR, NE, SN, TD, TG), AP (KE, LS, MW, SD) , SZ, UG), UA (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), AL, AM, AT, AU, AZ, BB, BG, BR, BY, C , CH, CN, CU, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, GB, GE, HU, IL, IS, JP, KE, KG, KP, KR, KZ, LK, LR, LS, LT, LU, LV, MD, MG, MK, MN, MW, MX, NO, NZ, PL, PT, RO, RU, SD, SE, SG, SI, SK, TJ, TM, TR, TT, UA, UG , UZ, VN