JPH11504785A - 無線パケットホッピング回路網内でデータパケットの経路を決定する方法並びにそのような方法を実施する無線回路網及びノード - Google Patents

無線パケットホッピング回路網内でデータパケットの経路を決定する方法並びにそのような方法を実施する無線回路網及びノード

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(57)【要約】 本発明は、例えばインテリジェント照明制御システムのような無線パケットホッピング回路網内でデータパケットの経路を決定するランダム複数経路テーブル式経路決め方法に関するものである。この方法は、複数の個別ノードの各々を少なくとの一つの他のノードに対して中継器ノードとして働くようプログラムする過程を含み、これら中継器ノードは中央ノードと前記個別ノードのうちの少なくとも選択されたものの各々との間に複数のプログラム通信経路を形成すると共にデータパケットを、これらプログラムされた通信経路に沿ってランダムにホップさせる。これら中継器ノードは、好ましくは、回路網初期化過程の間に得られるノードの接続度情報に基づいてプログラムされる。上記中継器ノードは、好ましくは、コンパクトな部分的経路決めテーブルを、これら中継器ノードの各々のメモリ部分に記憶することによりプログラムされる。この経路決め方法は、前記複数の通信経路を予めプログラムするために経路決めテーブルが使用されるという点で部分的に確定的又はテーブル的であり、データパケットが予めプログラムされた単一の経路に沿ってホップされるというより上記の予めプログラムされた複数経路に沿ってランダムにホップされるという点で部分的にランダム的である。

Description

【発明の詳細な説明】 無線パケットホッピング回路網内でデータパケットの経路を決定する方法並びに そのような方法を実施する無線回路網及びノード 技術分野 本発明は、広くは無線パケットホッピング回路網に係り、更に詳細にはそのよ うな回路網内でデータパケットのルートを決定する方法並びにそのような方法を 実施する無線回路網及びノードに関する。 背景技術 無線リンク(RFリンクのような)を介して相互間及び中央ノートと通信する 複数のノードからなる回路網は、一般に、無線(電波)回路網と呼ばれている。 このような無線回路網では、各ノードはデジタル信号処理装置(例えば、マイク ロプロセッサ)及び所定の伝送範囲を持つ無線(RF)送受信器を含んでいる。 データは典型的には「パケットホッピング」として知られる技術により個別のノ ードと中央ノードとの間で通信(伝送)されるが、この場合、個々のデータのパ ケットは中央ノードから宛先ノードへ、及び発信元ノードから中央ノードへと、 回路網経路決め手順に従ってノードからノードへとホップされることにより伝送 される。 「パケット」は、大きさが典型的には約5〜1000バイトの範囲のデータの 論理単位である。一般に、これらのパケットホッピングによるデータ通信は中央 ノードの制御下になされ、該中央ノードは通常データ通信制御ソフトウエアが在 住する電子計算機である。パケットホッピングによるデータ伝送法は、RF送受 信器の価格の低下及びUD FCCパート15要件のような政府機関要件に準拠 することを可能にする。データの各パケットは発信元となる又は宛先となるノー ドのアドレスを含んでいる。各ノードのアドレスは当該回路網が元々設置される ときに決められる。 このような無線パケットホッピング回路網は、建物の1以上の機能又はシステ ム、例えば当該建物の照明、HVAC及び/又は安全保障システム等を制御する のに特に適している。何故なら、このような回路網は当該回路網の情報を伝送す るために既存の構造に追加されるべき新たな信号線を必要としないような安価な 屋内幾何学構成を提供するするからである。更に、上記のような回路網は当該建 物中に設置された呼び出しシステム及び個人通信システムのような付加的なシス テムの助けにもなる。 上記のような建物制御回路網の中央ノードは、典型的には、システム制御そる とウエアが在住するプログラマブル中央制御器又はビルコンピュータである。個 々のノードは、典型的には、制御される建物システムの所定のパラメータの状態 /値を監視し、このようなパラメータを望むように調整するために当該ビルコン ピュータにより発生された命令に応答して制御信号を発生すべく当該建物全体に わたって分散される。当該ビルコンピュータは、システム制御ソフトウェアに従 って、上記のようなパラメータの状態/値を適切に監視すべく当該回路網中の各 ノードへ/からデータを送信/受信することができ、且つ、上記のようなパラメ ータを所望に応じて調整すべく命令を発することができることが重要である。 例示的な建物制御回路網は、当該回路網内の建物の各部屋及び/又は敷地、即 ち当該ビルコンピュータの制御/管理下にある回路網内のノードを構成するRF 送受信器に接続された照明モジュールを備える建物の各部屋及び/又は敷地の照 明レベル、使用状態、時間の関数としてのエネルギ消費及び/又はその他の照明 パラメータを監視する自動又はインテリジェント照明制御システムである。 上記のようなインテリジェント照明制御システムにおいては、上記照明モジュ ールの各々は対応するランプの照明レベルを直接制御することができるように個 別にプログラム可能(例えば、建物使用者により)なものとする。この点に関し て言うと、上記照明モジュールの各々は1以上のセンサ(例えば、使用状態セン サ、日光(周囲光)センサ及び調光/照明レベルセンサ)含む。これらセンサは 搭載されたデジタル信号処理装置(例えば、マイクロプロセッサ)にセンサ帰還 データを供給し、該処理装置は上記センサ帰還データを解析し、プログラムされ た局部照明条件が必要に応じて達成されるように対応する監視下のランプの照明 レベルを調整するための制御信号を発生するようにプログラムされている。 このセンサ帰還データは、ビルコンピュータによりそうするよう要求された場 合、又は局部照明条件が変化した場合にも、当該回路網内の各ノードにより該ビ ルコンピュータに送信される。当該ビルコンピュータは、該コンピュータにロー ドされた照明システム制御ソフトウェアに従って上記のようなセンサ帰還データ を解析すると共に所望に応じて個別のノードに対して制御データ(命令)を送信 することにより、当該建物の監視下の部屋/敷地の照明レベルを照明システム制 御ソフトウェアに従って調整し、例えば、当該照明システムのエネルギ効率を最 適化し、これにより個々の照明モジュールによりなされたプログラムされた照明 レベルを強制変更する。このように、個々にプログラム可能であり且つ独立して 操作可能であるのに加えて、分散されたモジュールはビルコンピュータの制御下 で機能的に単一の建物全体の回路網に統合される。 建物制御回路網の設置は、物理的配置と当該回路網の各ノードへの給電とを必 要とする。当該回路網中の各ノードのアドレスは、各ノードの当該回路網内の物 理的位置と一緒に、設置時に各ノードにプログラムされるか、又は、事前にプロ グラムされている場合は中央ノード(ビルコンピュータ)のメモリに記録される 。このような回路網におけるデータ通信は、一般に、共通の通信チャンネルを介 し、回路網経路決め手順に従ってビルコンピュータと個別のノードとの間又はそ の逆の間でなされる。データは、パケットの形で、ビルコンピュータから当該ビ ルコンピュータの直接伝送範囲外(即ち、当該ビルコンピュータに直接リンク又 は「接続」されていない範囲)の宛先ノードへ、ノードからノードへと当該パケッ トが宛先ノードに到達するまで各パケットをホッピングさせながら又は中継しな がら伝送される。パケットを当該回路網内の1以上の他のノードにホップさせ又 は中継する各ノードは、通常、「中継器」と呼ばれている。宛先ノードは、通常 、ビルコンピュータからのデータパケットの受信を1以上の中継器を介して当該 ビルコンピュータに対し確認データパケットを同様のやり方で返送することによ り確認する。 通常、無線回路網で使用される回路網経路決めアルゴリズムには2つの主たる 分類、即ちランダム経路決め手順及び確定的(テーブル式)経路決め手順である 。ランダム経路決め手順では、パケットは、特定の組みの中継器をデータ伝送の 実 施のために使用することなしに、当該回路網内のノードを介して送り手ノードか ら宛先ノードへランダムにホップされる。更に詳細には、該ランダム経路決め手 順によれば、送り手ノードはパケットを当該送り手ノードの伝送範囲内の全ノー ドへ送信し、当該パケットを受信した各ノードはその伝送範囲内の全ノードへ該 ノードを再び送信又は中継し、以下同様のことが当該パケットが宛先ノードに到 達するまで行われる。典型的には、各パケットは通常「ホップカウンタ」と呼ば れるバイトを含み、該バイトは中継器により零に到達するまで減算計数される。 当該バイトが零に到達すると、当該パケットは最早中継されない。上記ホップカ ウンタは送り手(送信する)ノードにより、当該パケットが宛先ノードに到達す る確立が当該回路網が過剰に長い期間にわたり占有することなく最大となるよう に設定される。 共通の回路網チャンネル上でのパケットの同時伝送を最小化するために、チャ ンネルアクセス手順が使用される。最も一般的なチャンネルアクセス手順はキャ リアセンス多重アクセス(CSMA)手順である。この手順によれば、各ノード はパケットを送信するに先立ちランダムな遅延時間の間待ち、次いでチャンネル が利用可能(「クリア」)か又は利用不可能(「ビジー」)であるかを決定すべ く該チャンネルを検知する。チャンネルがクリアであると検知された場合は、該 ノードは前記パケットを送信し、チャンネルがビジーであると検知された場合は 、当該パケットの送信を試みるに先立ち、当該チャンネルは再度チャンネ状態を 検知する前に他のランダムな期間だけ待つ。 しかしながら、回路網内の全てのノードが互いに「聴取範囲」内にあるという ことはないから、互いの聴取範囲外の2つのノードが当該チャンネルはクリアで あると検知して時間的に重なる各パケットを同一の受信ノードに送信してしまう ことがしばしば発生し、この結果両データパケットが崩れ、これが受信ノードに は雑音として現れる。この現象は、通常、「不可避的衝突又は解決不能な衝突」 と呼ばれる。前記ランダム経路決め手順では、回路網内の全てのではなくても殆 どのノードが送信された各及び全パケットを扱うことになる確立がかなり高く、 これにより当該回路網内のデータ通行密度が大幅に増加し、従って成る時間にお いて「回路網上」に存在し得る異なるパケットの数(即ち、当該回路網のデータ 伝送処理能力)を大幅に制限してしまう。このことは、当該回路網の通信効率を 制限すると同時に、発生する解決不能な衝突の数を増加させる。 これらのデータパケットの解決不能な衝突は、パケットを宛先に到達する前に 失われせてしまう可能性がある。これに関して言うと、建物制御回路網において は、ビルコンピュータに返信される確認パケットは典型的には当該ビルコンピュ ータに結合された2、3個のノードに集中してしまい、この結果、これらパケッ トに関わる解決不能な衝突が高い確率になり且つ数が増加する。結果として、確 認パケットの障害が普通となり、これにより、送出された元のパケットが宛先ノ ードにより実際に受信されたか否かを決定せんがためにビルコンピュータはパケ ットを再送信せざるを得なくなる。 前記確定的又はテーブル式経路決め手順によれば、ビルコンピュータは、回路 網初期化ルーチンの実行の間に収集するノードの接続度情報に基づいて、経路決 めテーブルを形成する。この場合、これらの経路決めテーブルは、データのパケ ットを中継器の特定の組み合わせ又は「鎖」を介して(即ち、経路決めテーブル 中に規定された所定の経路又は単一の経路に沿って)送り手ノードから宛先ノー ドへと経路決めするために使用される。これにより、多数の異なるパケットが同 時に「回路網上」に存在することが可能になり、結果として、前記ランダム経路 決め手順で可能なものよりも高い回路網データ伝送処理能力が得られる。しかし ながら、無線回路網固有のRF上の制約から、この確定的経路決め手順は当該回 路網の通信効率を厳しく制限してしまい、その結果、(ランダム経路決め手順に よる)複数のランダムな経路の場合とは反対に、経路が単一の所定の経路に沿う ことにより、或るパケットが宛先に到達する確率が比較的低くなる。 この点に関して言うと、屋内無線回路網におけるノード間通信の信頼性は、フ ェージング又はマルチパス(RF信号と、壁、床、天井、家具等の表面からの反 射による自身との干渉)等の現象により悪影響を受け、これにより以前に確立さ れたノード対ノード結合が中断され又は失われる。更に、このように以前に確立 されたノード対ノード結合は、建物居住者の或る行動のような当該建物の屋内環 境の動的変化により遮断され又は失われる可能性がある。例えば、扉を開閉する 、家具を移動させる、又は廊下を歩く等の単純な行動でさえ、ノード対ノード通 信 結合を崩す可能性がある。このように、回路網中の如何なるノード対ノード結合 の状態も、大抵は予測不可能且つ制御不可能な多数の変数に依存して、時間と共 に密なものから、まばら、存在しない、へと変化し得る。 このような元来のリンクの信頼性の問題により、単一の経路を経て伝送される データパケットは宛先に到達するまえに簡単に失われてしまう可能性があり、従 って、そのようなデータパケットは再送信する必要があるので、これにより当該 回路網の通信効率が劣化する。伝送が不成功となるに要するものは、一連の中継 器での単一リンクが、当該ビルコンピュータから宛先ノードへの命令データパケ ットの送信伝送上で破壊されるか、又は宛先ノードから当該ビルコンピュータへ の確認データパケットの受信伝送上で破壊されるかの何れかが全てである。問題 が生じたリンクのリンク品質が満足に解決されない場合は、当該パケットは再経 路決めされるか及び/又は回路網が再編成されねばならず、これにより当該回路 網の性能は更に劣化し、コスト及び複雑さが増す。 再編成能力を含む確定的経路決めアルゴリズムは、標準的な確定的経路決めア ルゴリズムより確かに改善されている。このような確定的経路決めアルゴリズム は本発明の譲受人に譲渡された1995年11月16日出願の米国特許出願第0 8/558447号に開示されており、本明細書では該開示を参考文献として引 用する。しかしながら、このような経路決めアルゴリズムも依然として、故障し たリンク又は経路の脚部を識別し、且つこれを迂回する経路をプログラムするこ とができるようなオペレータ又は何等かのプログラムされた処理ルーチン(典型 的にはビルコンピュータにより実行される)の助けを必要とする。しかしながら 、このような再経路決めは非常に時間が掛かり、発生する当該障害が一時的なも のである場合は全く保証することができない。更に、新たな経路は以前の経路よ りも良くない可能性もある。又、このようなアルゴリズムは、経路決め用の情報 のかなりの部分がデータパケットに含まれていることを要し、これによりこれら パケットの大きさが増大し、結果として当該回路網のデータ伝送処理能力及び通 信効率が低下する。 上述したようなリンクの信頼性の問題を扱う既知の種々の方法がある。リンク の信頼性を改善する一つの方法は、高出力のRF送受信器を使用することであり 、 又リンクの信頼性を改善する他の一つの方法はノイズを制限する拡散スペクトル 送受信器を用いることである。しかしながら、これらの対策の何れも、通常、多 くの応用例ではコストが掛かりすぎる。勿論、配線により接続された回路網は理 想的な解決策であるが、このような回路網を既存の構造物に設置する費用は、多 くの用途では採用困難な程高い。 上述したような諸事情に基づき、当該技術分野には上述したような現在の技術 の欠点、不十分さ及び問題点等を克服するような無線パケットホッピング回路網 におけるパケットの経路決め方法に対する要求が存在すると考えられる。本発明 は、当該技術分野における該要求を満たすものである。 発明の開示 本発明は、例えばインテリジェント照明制御システムのような無線パケットホ ッピング回路網内でデータパケットの経路決めを行うランダム複数経路テーブル 式経路決め方法を含むもので、該方法は中央ノード(「回路網制御ノード」とも 呼ぶ)と前記個別ノードのうちの少なくとも選択されたものの各々との間に複数 の通信経路をプログラムし、前記データパケットを上記プログラムされた通信経 路に沿ってランダムにホップさせるような過程を含む。好ましくは、上記複数経 路は、複数の前記個別ノードの各々が少なくとも1つの他の個別ノードに対する 中継器ノードとして働くようプログラムすることによりプログラムされ、これら 中継器ノードが前記通信経路を形成するようにする。上記中継器ノードは、好ま しくは、回路網初期化過程の間に得られるノードの接続度情報に基づいてプログ ラムされる。 前記中継器ノードは、好ましくは、コンパクトな部分的経路決めテーブルを、 これら中継器ノードの各々のメモリ部分に記憶することによりプログラムされる 。この経路決め方法は、経路決めテーブルが前記複数通信経路を予めプログラム するために使用されるという点で部分的に確定的か又は表的であり、前記データ パケットが予めプログラムされた単一の経路に沿ってホップされるというより上 記の予めプログラムされた複数経路に沿ってランダムにホップされるという点で 部分的にランダムである。 前記個別ノードの各々は、好ましくは、例えばEEPROM又は他の不揮発性 メモリ装置のような当該ノードの各メモリに記憶された第1のアドレステーブル と第2のアドレステーブルとを含む。前記プログラムする過程は、好ましくは、 前記個別ノードの各々の第1のアドレステーブルに少なくとも当該ノードの自身 のアドレスを記憶し、複数の前記個別ノードを少なくとも1つの他のノードに対 して中継器として働くよう選択し、前記個別ノードの各々の第2のアドレステー ブルに当該ノードが中継器ノードとして働くよう選択された各ノードのアドレス を記憶することにより実施される。 前記のデータパケットをランダムにホップさせる過程は、好ましくは、データ パケットを受信する各ノードが当該データパケットのアドレスバイトに含まれる アドレスを当該ノードの第1のアドレステーブルに記憶されたアドレスと比較し 、もし一致が検出されたら、当該データパケットに応答し、更に当該データパケ ットのアドレスバイトに含まれるアドレスを当該ノードの第2のアドレステーブ ルに記憶されたアドレスと比較し、もし一致が検出されたら、当該データパケッ トを中継することにより実施される。全てのデータ通信は、好ましくは、共通の RFチャンネルを介して例えばCSMA手順のような予め規定されたチャンネル アクセス手順に従って実施される。 前記個別ノードの各々は、好ましくは、当該ノードが中継する各パケットのパ ケットIDを例えば2バイトの循環式(FIFO)パケットIDバッファのよう なパケットIDメモリに記憶し、当該ノードが受信する各パケットのパケットI Dを当該ノードのパケットIDメモリに記憶されたパケットIDと比較し、もし 一致が検出されたら、当該データパケットを捨てるようにプログラムされる。こ のようにして、「バックラッシュ」(即ち、データパケットの宛先の方向とは逆 の方向へのホップ)が防止される。 本発明の好ましい実施例においては、前記中継器ノードのうちの少なくとも一 つ(最も好ましくは、各々)が、当該回路網中の全ての他のノードよりは少ない が、少なくとも一つの他のノードに対して中継器ノードとして働くようプログラ ムされる。更に、中継器ノードの合計数は当該回路網中の個別ノードの合計数よ りも少なくすることができる。 本発明の一実施例においては、前記多数の個別ノードが、機能的又は論理的に 相関関係を持つノードの2以上の別個の組又は群に組織化され、各群がユニーク な群アドレスを持つようにする。この実施例では、前記プログラムする過程は、 各ノードの第1のアドレステーブルに当該ノードが属する全ての群の群アドレス を記憶し、当該回路網中の前記ノードの或る組を各群に対する群中継器として働 くよう選択し、各群中継器ノードの第2アドレステーブルに当該ノードが群中継 器として働くよう選択されている全ての群の群アドレスを記憶するような各過程 を含む。 本発明の他の実施例では、前記回路網全体にグローバルアドレスが付与され、 前記プログラムする過程が、上記グローバルアドレスを前記個別ノードの各々の 第1アドレステーブルに記憶し、前記個別ノードの選択された組を、当該回路網 全体に対するグローバル中継器として働くよう、これらグローバル中継器の各々 の第2アドレステーブルに上記グローバルアドレスを記憶することによりプログ ラムするような各副過程を更に含む。 又、本発明は上述した本発明の経路決め方法を実施するようプログラムされた 無線回路網及び無線ノードも含む。 本発明の上述した及び種々の他の利点及び作用効果は、添付図面を参照してな される以下の説明から理解されるであろう。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明によるパケット経路決め方法を用いることができる無線パケ ットホッピング型インテリジェント照明制御システムのブロック図。 第2図のA、B及びCは、パケットが元のノードから宛先ノードへ及び元のノ ードへ戻るように成功裏に伝送される確率を、3つの異なる経路例に関して各々 示す図で、1つは従来の経路決め方法による例を示し、他の2つは本発明の経路 決め方法の例を示す。 発明を実施するための最良の形態 先ず概略を述べると、本発明による経路決め方法によれば、データパケットは 、 回路網初期化ルーチンの間に得られるノードの接続度情報に基づいて予め選択及 びプログラムされた複数の経路に沿ってランダムにホップされ、これにより成功 する伝送の確率を最大化する。この点に関して言うと、本発明の経路決め方法は 、従来の純粋にランダムな経路決め方法の場合になされるように中継器としての 当該回路網中の全ノードを用いる全ての可能な経路を介してパケットをランダム にホップさせるというよりも、中継器として働くように予めプログラムされた特 定のノードの組を用いてノード間の複数の経路をプログラムするために経路決め テーブルが使用されるという点で、部分的に確定的又はテーブル式である。又、 本発明の経路決め方法は、パケットが、従来の純粋に確定的経路決め方法の場合 になされるように、予めプログラムされた単一の各経路に沿ってホップされると いうよりも、上記の予めプログラムされた複数の経路に沿ってランダムにホップ されるという点で、部分的にランダム的である。従って、以下に更に詳細に述べ られるように、従来の純粋にランダムな経路決め方法の利益及び利点(即ち、通 信の成功の高確率性)及び従来の純粋に確定的経路決め方法の利益及び利点(即 ち、当該回路網の高データ伝送処理能力)の両方が、本発明の該ランダム複数経 路テーブル式経路決め方法では実現され、それでいて同時に、これら従来の経路 決め方法の不利益及び欠点が除去される。 本発明のランダム複数経路テーブル式経路決め方法は、従来の純粋に確定的経 路決め方法でなされていたように全経路決め情報を含むパケットを伝送するとい うよりも、コンパクトな部分的経路決めテーブルを当該回路網内のノードのうち の少なくとも予め選択されたもののメモリ部分内にプログラム及び記憶すること により基本的に実施される。本発明の経路決め方法はデータパケット中に全経路 決め情報を含ませる必要性を除去し、これにより各パケットの大きさを大幅に減 少させ、従って当該回路網のデータ伝送処理能力及び通信効率を大幅に上昇させ ると同時に当該回路網のハードウェアの要件(例えば、所要ボーレート及びパケ ットバッファの大きさ)を大幅に低減させることができることに注意されたい。 この点について言うと、予め選択されたノードの各々のメモリ部分に記憶され る部分的経路決めテーブルは、当該ノードが中継するようにプログラムされた各 ノードのアドレスを含む「中継」アドレステーブルを含む。パケットのアドレス バイトに含まれるアドレスが、特定のノードの中継アドレステーブル内に記憶さ れた何れかのアドレスに一致した場合は、当該ノードは該パケットを中継する。 このように、予め選択されたノードの各々は、中継器ノード(又は、単に「中継 器」)として働く。 更に、当該回路網中のノード(如何なる非中継器ノードも含む)の各々はユニ ークなアドレスを有し、該アドレスは当該ノードのメモリ部分に記憶される。パ ケットのアドレスバイトに含まれるアドレスが特定のノードのアドレスと一致し た場合は、該ノードは当該パケットの命令バイト中に含まれる命令を実行する。 本発明の好ましい実施例では、当該回路網中のノード(如何なる非中継器ノード も含む)の各々は「応答」アドレステーブルを含み、該テーブルは、自己のアド レスに加えて、当該ノードが属する何れかの群のアドレス及び/又は「グローバ ル」アドレスと呼ばれる当該回路網中の各ノードの共通アドレスを構成するアド レス(従って、当該回路網中の全ノードは「グローバル群」のものであると考え られる)を含む。 従って、当該回路網中の或る群のパケット(又は全ノード)とパケット通信を 行いたい場合は、当該群全体中の(又は当該回路網全体の)各ノードを個別にア ドレス指定するというよりも、パケットのアドレスバイトに上記群全体のアドレ ス(又はグローバルアドレス)を含めるだけでよく、これによりアドレス指定さ れた群の(又は回路網全体の)各ノードは当該パケットを処理し、当該パケット の命令バイトに含まれる命令を実行する。 上記構成は、当該回路網を機能的に又は論理的に相互に関係のあるノードの複 数の明確な群に組織化又は編成したい場合に特に有用である。例えば、ビルのイ ンテリジェント照明制御システムの場合、廊下の交互の奇数番目及び偶数番目の 照明を別の群に組織化し、例えばエネルギ節約及び安全保障の目的で通常の業務 時間後に第1群の照明を「オフ」となるよう命令し、第2群の照明を「オン」と なるよう命令することができるようにしたい場合がある。論理的に相関関係のあ るノード群の他の例は、ビル(又はビルのウイング)内の全ユーティリティルー ム、ビルの特定のウイング内の全(又は選択され)部屋、及びビル(又はビルの ウイング)内の全休憩室等を含む。グローバルアドレス指定は、地域官庁又は電 力会社により命令された警戒管制時のビル内の全照明を減光する、又は緊急事態 の場合にビル内の全照明を強制的に最高照度にする等の目的に使用することがで きる。このような群アドレス指定及びグローバルアドレス指定は、当該ビルコン ピュータにより送出された命令の、郡内又は回路網内の各ノードを個々にアドレ ス指定するに要する時間のほんの一部の時間内での実行を可能にする。 又、当該回路網中のノードは、好ましくは、通信「クラスタ」又は「セル」に 組織化され、各セル内では全てのノードが少なくとも互いに「聴取範囲」内にあ り(即ち、他のノードの何れかが或る時点でデータパケットを送信しているか否 かを感知することができ)、これにより当該セル内でのデータパケットの解決不 可能な衝突という事態を最小化する。中央セルと或る個別のセルとの間の複数の 経路をプログラムする場合、これら複数の経路の各脚に対して中継器として選択 された各ノードは、好ましくは、共通のセル内に位置され、従って、それらノー ドが互いに「聴取」することができ、これにより上記中央ノードと上記或る個別 のノードとの間で通信されるデータパケットの解決不可能な衝突という事態を最 小化する。 更に、中継器ノードの各々に記憶された中継アドレステーブルは、当該ノード が中継器として働くよう選択された何れかの群(「グローバル群」を含む)のア ドレスを付加的に含んでもよい。この点に関して言うと、当該回路網中の特定の 組の(好ましくは、少なくとも2つの、しかし全部よりは少ない)ノードだけが 当該群用の中継器として働くようにプログラムされ、これにより、さもなくば発 生しかねないデータパケットの解決不可能な衝突の数を最小化する。 中継器ノード中に記憶された部分的経路決めテーブルは「中継」及び「応答」 アドレステーブルの両方を含むものと考えることができる。事実、本発明の好ま しい実施例では、当該回路網中の全てのノード(何れの非中継器ノードをも含む )には、「中継」及び「応答」アドレステーブルからなる部分的経路決めテーブ ルが設けられる。勿論、当該回路網中の如何なる他のノードに対しても中継器と して働くよう選択されていない全てのノードは、それらの「中継」アドレステー ブルへは入り込まないであろう。好ましくは、上記の部分的経路決めテーブルは 、ボード上のEEPROM(電子的に消去可能なプログラム可能型読出専用メ モリ)のような不揮発性メモリ装置に記憶され、これにより上記テーブルが偽電 力停止の間に重大な経路決め情報が無くなる危険性なしに維持されるようにする 。 本発明のランダム複数経路テーブル式経路決め方法(及び該方法を実施する回 路網)を、第1図に示す描画的な無線パケットホッピング回路網10を参照して 以下に詳細に説明するが、第1図は本発明を単純かつ容易に説明するよう描かれ ている。回路網10は、複数の個別ノード12と、ビルコンピュータ(「中央ノ ード」)14とからなっている。各ノード12は、RF送受信器16と、壁ユニ ット18と、メモリ(例えば、EEPROM及び/又はRAM)及び1以上のカ ウンタを含むデジタル信号処理回路(例えば、マイクロプロセッサ)20とを含 んでいる。壁ユニット18は、当業者に既知の如何なる便利な形式なものでもよ く、例えば、結合されたバラスト又は照明器具22(例えば、調光可能な蛍光ラ ンプ)の照明レベルを制御するバラスト制御モジュールである。壁ユニット18 は、好ましくは、1以上の図示せぬセンサ(例えば、1以上の居住者状態、日光 及び/又は調光/照明レベルセンサ)を含み、これらセンサはデジタル信号処理 回路20に対して帰還情報を供給し、該回路は上記センサ帰還情報をRF送受信 器16によりビルコンピュータ14へデータのパケットとして伝送すべく処理す る。 ビルコンピュータ14は、各ノード12から受信されるセンサ帰還情報に基づ き、且つ、該コンピュータに在住する照明制御ソフトウェアに従って、制御デー タを発生し、該制御データはデータのパケットとして各ノード12へ送信される 。この制御データは、次いで、各ノード12のデジタル信号処理回路20により 処理されて各壁ユニット18に供給される。これに対して、各壁ユニット18は 、必要に応じて、対応するバラスト22の照明レベルを調整するための制御信号 を生成する。 今考えられている回路網では、個々の壁ユニット18は、対応するランプ22 の照明レベルを制御すべく(例えば、ビル居住者により)個別にプログラム可能 となっている。この回路網では、ビルコンピュータ14は当該ビルコンピュータ 14にロードされた照明システム制御ソフトウェアに従って、壁ユニット18の プログラムされた設定を回路網10を介して書き替える。勿論、当業者は、本発 明の経路決め方法が使用される回路網の編成、立体構成及び/又は型式が本発明 を限定するものではないことは容易に判るであろう。 第1図を続けて参照して、本質的に当該回路網10における全データ通行はビ ルコンピュータ14と各ノード12との間、又はその逆の間に向けられる。ビル コンピュータ14により各ノード12へ送信されるデータパケットは、通常、「 命令」データパケットと呼ばれ、各ノード12によりビルコンピュータ14に送 信されるデータパケットは、通常、「確認」データパケットと呼ばれる。そのよ うであるので、送り手ノード及び受信ノードの両方のアドレスを各データパケッ トに含めるのとは反対に、命令データパケットが送信されるノードのアドレスを 命令及び確認の両データパケットに含めることのみが必要である。何故なら、送 り手ノードのアドレスは与えられているからである(即ち、これは常にビルコン ピュータ14であるからである)。言い換えると、各ノード12は、確認データ パケットの送り元の如何に拘わらず、全ての確認データパケットはビルコンピュ ータ14に返送するようプログラムされる。このようにして、送信されるデータ パケットの長さは短くすることができ、これにより当該回路網10のデータ伝送 処理能力及び通信効率は上昇する。群及びグローバルアドレス指定は付加的アド レスで以てなされる。先に述べたように、又以下に詳細に説明するように、各ノ ードにアドレステーブルを維持することにより、最大限の回路網効率が得られる ようデータパケットの長さを更に減少させることができる。 本発明の例示的な実施例では、各命令データパケットはアドレスバイトADD R、パケットIDバイト、命令指示バイトCMD、命令データバイトCMD D ATA、及びチェックサムバイトCHKSUMを含んでいる。上記パケットID バイトは、ノード12及びビルコンピュータ14に当該データパケットのアイデ ンティティを決定することを可能にするようなパケット識別コードを含んでいる 。上記チェックサムバイトは当該データパケット中の2進値「1」(又は「0」 )の合計数を示し、これにより受信ノードに当該データパケットの有効性を「チ ェック」することを可能にする。この点に関して言うと、無効なデータパケット は捨てられる。勿論、パケットの上記特定のデータ構造は本発明を限定するもの ではなく、説明のみの目的で記載されたものである。通常、バイト単位の通信に よ れば、RS232標準のような既存の通信システムと互換性のある既存の直列通 信規格の使用が可能となり、これにより当該回路網通信手順及びハードウェア要 件が簡素化される。 当該回路網10中の多くのノード12がビルコンピュータ14の実効伝送範囲 外にあるか、又はその逆であることが容易に分かるであろう。この点に関して言 うと、或るノード12は、ビルコンピュータ14から有効な又は崩れていないデ ータを受信することが不可能な場合に、ビルコンピュータ14の実効伝送範囲の 外側にある(及びその逆)とみなされる。このように、ビルコンピュータ14と データパケットを送信したい宛先ノードとの間の各ノードは、上記ビルコンピュ ータ14と上記宛先ノードとの間の通信経路に沿って上記データパケットをリレ ー又はホップさせるようにプログラムされねばならない。前述したように、デー タパケットをリレー又は中継するようにプログラムされたノードは、通常、中継 器ノード(又は、単に「中継器」)と呼ばれる。 従来のランダムパケット経路決め手順によれば、全ノードが他の全ノードに対 して中継器とし働くようプログラムされ、これによりビルコンピュータ14と或 る宛先ノードとの間に多数のランダム通信経路が設けられた。従来の確定的パケ ット経路決め手順では、ビルコンピュータ14と或る宛先ノードとの間に単一の 通信経路を形成する唯一の特定の組のノードだけが、データパケットを上記宛先 ノードにリレーするための中継器として働くようプログラムされ、これによりビ ルコンピュータ14と上記宛先ノードとの間に単一の所定の通信経路が設けられ た。 本発明によれば、ビルコンピュータ14と宛先ノードとの間の特定の組のノー ドであって、これらビルコンピュータ14と宛先ノードとの間に複数の経路を形 成し、且つ、当該宛先ノードに対して有効な中継器として働くことができるよう な特定の組のノードが、当該宛先ノードに対する中継器として働くようプログラ ムされ、これによりビルコンピュータ14と前記宛先ノードとの間に複数の(2 以上の)所定の通信経路を設ける。好ましくは、ビルコンピュータ14の実効伝 送範囲の外側にある(もっと広くは、ビルコンピュータ14に直接接続されてい ない)各ノード12に対して、ビルコンピュータ14と当該ノードとの間に複数 の経路を形成するような特定の組のノードが、当該ノード用の中継器として働く ようプログラムされ、これによりビルコンピュータ14と該コンピュータの実効 伝送範囲外の(又はビルコンピュータ14に直接結合されていない)各ノードと の間に複数の、所定の通信経路を設ける。 動作中においては、データパケットは、ビルコンピュータ14と、当該ビルコ ンピュータ14に直接結合されていない各ノード12との間で、上記ビルコンピ ュータ14と当該ノードとの間の予めプログラムされた複数経路に沿ってランダ ムに伝送されることにより通信される。この点について言うと、当該回路網10 中の全データ通信に関し、伝送されるデータパケットの不可避的な衝突の確率を 最小化するために、チャンネルアクセス手順が使用される。好ましくは、キャリ アセンス多重アクセス(CSMA)手順が使用され、該手順においては各中継器 はランダムな遅延時間だけ待ち、次いで、データパケットの送信を試みる前に、 当該チャンネルを感知して該チャンネルが利用可能(「クリア」)か又は利用不 可能(「ビジー」)であるかを決定する。当該中継器がチャンネルがクリアであ ることを感知した場合は、該中継器は上記データパケットを送信する。当該中継 器がチャンネルがビジーであることを感知した場合は、該中継器は上記データパ ケットを送信しようとして当該チャンネルを再び感知する前にもう一度ランダム な遅延時間だけ待つ。送信のための空きチャンネルを待っている如何なるノード も、パケットを受信することはできない。上記ランダムな遅延時間は、典型的に は、送信機及び受信機の初期化時間を含みパケット伝送時間の0〜3倍の間であ る。長い遅延を許容すると、パケットの伝搬が遅くなるが、送信機のパワーアッ プと隣接するノードが実際に送信を「聴取」する時間との間の遅れによりデータ パケットの不可避な衝突の確率は最小化する。勿論、使用される上記特別なチャ ンネルアクセス制御は本発明を限定するものではない。 ビルコンピュータ14は、当該ビルコンピュータの実効伝送範囲外にある各ノ ード12に対して中継器として働くべきノードを、該ビルコンピュータが回路網 初期化過程の間に得るノードの接続度情報に基づいて、選択し及びプログラムす る。使用される当該特定の回路網初期化ルーチンは本発明を限定するものではな い。好ましくは、本発明者の名前で1995年12月27日に出願され、本発明 の出願人に譲渡された米国特許出願第08/579650号に開示されている自 動回路網初期化方法が使用され、この開示内容は本出願において参考文献として 引用する。この自動回路網初期化方法を使用することにより、当該ビルコンピュ ータ14は、接続されているとみなされる各対のノードの間のリンクの品質に関 する統計的情報、双方向ノードリンクの確認及び回路網10内の各ノード12の 当該回路網10内の全ての他のノード12に対する全接続度を含む当該回路網1 0に関する完全なノード接続度情報を収集することができる。 本発明によれば、ビルコンピュータ14は、当該ビルコンピュータ14と該ビ ルコンピュータ14に直接結合されていない各ノードとの間のどの特定の組のノ ードを当該回路網の初期化過程中に得られたノード接続度情報に基づいて当該ノ ードに対する中継器として選択するかを決定する。更に詳述すると、或るノード に対して中継器として働くよう選択されたノードは、好ましくは、ビルコンピュ ータ14と当該ノードとの間にデータパケットの伝送にとって最も効率的な経路 であるような複数の通信経路を形成し、且つ、ビルコンピュータ14と当該ノー ドとの間のデータ伝送の成功の確率を最大にするようなノードである。この点に ついて言うと、付加的な初期化の実行及び/又は加算計数的初期化を、追加の経 路を形成し、且つ、どの経路が最も効率的であるかを正確に決定すべく実行する ことができる。更に、前述したように、中央ノードと或る個別のノードとの間の 複数経路をプログラムする場合、当該複数経路の各脚に対する中継器として選択 された各ノードは、好ましくは、共通セルに位置するようにし、かくして、これ らノードは互いに「聴取」することができ、これにより上記中央ノードと上記或 る個別のノードとの間で通信されたデータパケットの解決不能な衝突のような事 態を最小化する。 多数のプログラムされた経路を設けることにより、成功する通信の確率は上昇 するが、或る程度で、成功する通信の確率の漸増的増加より、当該回路網10の データ伝送処理能力の低下の方が勝るようになる、即ち、「見返りが無くなる」 点に到達する。或る場合には(当該回路網の特定の立体構成及び/又は編成に依 存して)、プログラムされた経路の数が多すぎて、成功する通信の確率が差し引 きで減少する結果となるか、又は当該回路網10のデータ伝送処理能力が所望の しきいレベルよりも低下する。全てのノードが当該回路網中の他の全てのノード に対する中継器として働くようプログラムされたような極端な場合は、回路網経 路決め手順は、従来の完全なランダム(即ち、完全な非確定的)経路決め手順と なる。このように、成功する通信の確率と回路網10のデータ伝送処理能力(即 ち、回路網10上に同時にのせることができる異なるパケットの数)との間には 取り引きがある。 このように、本発明の部分的に確定的で部分的にランダムな経路決め方法、並 びにその利点及び効果を実現するには、中継器として働くようプログラムされた ノードの各々は、当該回路網中の少なくとも1個の、しかし全てではない他のノ ードに対する中継器として働くようプログラムされる。本発明のランダム複数経 路テーブル式経路決め方法によれば、全ノードを当該回路網中の少なくとも1個 の他のノードに対する中継器として働くようプログラムすることが可能であるが 、全ノードを当該回路網中の他の全てのノードに対する中継器として働くようプ ログラムすることはできない。通常、或るノードに対して最も効率的な中継器と して働くことができるノードのみが、当該ノードのための中継器として働くよう プログラムされる。更に、1個以上の他のノードに対して中継器として働くよう プログラムされたノードの合計数Mは、当該回路網中のノードの合計数Nよりも 少ない(即ち、M<N)。 前述したように、特定のノードは、当該ノードが中継器として働くための各ノ ードのアドレスを当該ノードの「中継」アドレステーブル中に単に記憶すること により中継器として働くようプログラムされる。中継器として働くべき全ノード をこのようにしてプログラムすることにより、ビルコンピュータと当該ビルコン ピュータに直接結合されていない各ノードとの間の所定の複数経路がプログラム される。勿論、前述したように、上記のように選択された特定の各経路は、ビル コンピュータと当該ビルコンピュータにより直接到達することができない各ノー ドとの間でデータパケットを行ったり来たりホップさせるに最も効率的な経路を 提供するようなものであることが好ましい。 動作時には、ビルコンピュータ14に直接結合されていない宛先ノードに送ら れるべき命令データパケットは、当該ビルコンピュータ14により送信される。 この場合、当該ビルコンピュータ14の伝送範囲内にある全ノードが上記パケッ トを受信し、該パケットのADDRバイトに含まれるアドレス(これは前記宛先 ノードのアドレスである)を、もしあるなら、それらの「中継」アドレステーブ ルに記憶された各アドレスと比較する。勿論、上記のアドレス指定された宛先ノ ードに対して中継器として働くようプログラムされている各ノードは、一致を検 出するであろう。このような各中継器は、次いで、ランダムな遅延期間だけ待っ た後、CSMA手順に従って当該回路網10の共通RFチャンネルがクリアの場 合に、当該パケットをその伝送範囲内の全ノードに向けて送信する。特に言及し ない限り、このような中継器の各々は当該パケットを「中継」する。前記宛先ノ ードが当該パケットを受信すると、ビルコンピュータ14から上記アドレス指定 された宛先ノードへの前記命令データパケットの送信は成功裏に完了する。この 点に関して言うと、上記パケットを受信する各ノードは、当該パケットのADD Rバイトに含まれるアドレスを、その「応答」テーブル内に記憶されたアドレス と比較する。勿論、前記宛先ノードのみが一致を検出する。 しかしながら、もしビルコンピュータ14と宛先ノードとの間の前記のプログ ラムされた複数経路に1以上の付加的な「脚」(又は「リンク」)がある場合は (即ち、前記のアドレス指定された宛先ノードが当該経路の最初の脚に対する中 継器の伝送範囲の外にある場合は)、前記ビルコンピュータ14と宛先ノードと の間の前記のプログラムされた複数経路の付加的な各脚に対する中継器が、上記 宛先ノードが当該パケットを受信するまで、上述したのと同様のやり方で当該パ ケットを「中継」し、これによりビルコンピュータ14から前記アドレス指定さ れた宛先ノードへの命令パケットの送信は成功裏に完了する。 幾つかの場合には、前記宛先ノードは1以上の付加的な脚がある場合でさえも 前記のプログラムされた複数経路の最初の脚に対する(各)中継器の伝送範囲内 にあるかも知れず、その場合には前記宛先ノードは、上記付加的な脚に対する( 各)中継器が当該パケットを中継する前に、該パケットを受信し、これにより上 記付加的な(各)脚に対する中間の中継器を効果的にバイパス又は飛び越え、こ れにより送信を成功裏に完了するに要する時間が減少することに注意されたい。 時には「ホップ−スコッチング」と呼ばれるこの現象は、CSMA手順により扱 われ、該手順は前記のプログラムされた複数経路を介するパケットの経路決めの 十分なランダムさを保証し、何れの方向においてもデータパケットの解決不能な 衝突という事態を最小にする。 宛先ノードがパケットを受信すると、該ノードは当該パケットのCMDバイト に含まれる前記命令を実行し、もしそうするように命令されたなら(又は、そう しないように命令されるか若しくはプログラムされない限り)、同一のプログラ ムされた複数経路に沿ってビルコンピュータ14に返送するための確認パケット を形成する。この確認パケットの前記ビルコンピュータ14へ戻る経路決めは、 逆の順序であることを除いて、ビルコンピュータ14から宛先ノードへの命令パ ケットの経路決めに関して上述したのと同一である。先に説明した理由により、 返送される確認パケットのADDRバイトに含まれるアドレスは上記命令パケッ トのADDRバイトに含まれるアドレス(即ち、宛先ノードのアドレス)と同一 であるのが有利であるが、該確認パケットのパケットIDは上記命令パケットの ものとは異なることに注意されたい。上記命令パケット及び確認パケットがたど る実際の経路は前記のプログラムされた複数経路のうちのランダムなものである ことは理解されるであろう。 時には「バックラッシュ」と呼ばれる、プログラムされた経路に沿い反対方向 に(命令データパケットの場合は、ビルコンピュータに戻る方向に)パケットが ホップするのを防止するために、パケットを既に中継した各ノードは該パケット のIDをメモリ中に記録し、これにより、もし該パケットが当該ノードにより再 び受信された場合は、該パケットは該ノードによっては再送信(再中継)されな いようにする。これに関して言うと、本発明の好ましい実施例においては、2つ の以前に送信されたパケットのパケットIDの継続的な記憶を可能にすべく2バ イトの循環式(FIFO)パケットIDバッファが設けられ、これにより上記2 つの以前に送信されたパケットの何れもが「再中継」されることがないようにす る。勿論、使用されるバッファの寸法及び型式は本発明を限定するものではない 。 ビルコンピュータ14に直接結合されていない宛先ノード群に送られるべき命 令データパケットは、この宛先ノード群へ同様のやり方で経路決めされる。更に 詳細には、ビルコンピュータ14の伝送範囲内にある全てのノードが上記パケッ トを受信し、当該パケットのADDRバイトに含まれる群アドレス(このアドレ スは宛先ノード群のアドレスである)を、もしあるなら、それらの「中継」アド レステーブル内に記憶されたアドレスと比較する。勿論、上記のアドレス指定さ れたノード群のために中継器として働くようプログラムされている各ノードは一 致を検出するであろう。このような「群」中継器は、次いで、ランダムな遅延期 間だけ待った後、CSMA手順に従って当該回路網10の共通RFチャンネルが クリアの場合に、当該パケットをその伝送範囲内の全ノードに向けて送信する。 特に言及しない限り、上記のような各「群」中継器は当該パケットを「中継」す る。もし、上記のアドレス指定されたノード群内の各ノードが上記パケットを受 信すると、ビルコンピュータ14から上記のアドレスされた宛先群への命令パケ ットの送信は成功裏に完了する。この点に関して言うと、上記パケットを受信す る各ノードは、当該パケットのADDRバイトに含まれるアドレスを、その「応 答」テーブル内に記憶された(各)アドレスと比較する。勿論、前記アドレス指 定された宛先群内のノードのみが一致を検出するであろう。 しかしながら、もしビルコンピュータ14と宛先ノード群との間の前記のプロ グラムされた複数経路に1以上の付加的な「脚」がある場合は(即ち、前記のア ドレス指定された宛先ノードが当該経路の最初の脚に対する中継器の伝送範囲の 外にある場合は)、前記ビルコンピュータ14と宛先ノード群との間の前記のプ ログラムされた複数経路の付加的な各脚に対する「群」中継器は、上記宛先群の 各ノードが当該パケットを受信するまで、上述したのと同様のやり方で当該パケ ットを「中継」し、これによりビルコンピュータ14から前記アドレス指定され た宛先ノード群への命令パケットの送信は成功裏に完了する。 上記宛先ノード群内の各ノードは、次いで、もしそのように命令されているな ら(又は、そのようにしないと命令若しくはプログラムされていない限り)、確 認パケットを形成し、前記と同一のプログラムされた複数経路に沿ってビルコン ピュータ14に戻るよう送信する。ビルコンピュータ14に戻る確認パケットの 経路決めは、ビルコンピュータ14から前記宛先ノード群への命令パケットの経 路決めに関して述べたのと、逆の順序であることを除いて、同様である。群中継 器として働くような前記アドレス指定された群に属する群中継器ノードは、パケ ットの中継及びパケットへの応答の両方を行う必要があることに注意されたい。 この点に関して言うと、もし或る群中継器が、該中継器が属する群に向けられた パケットに応答して確認パケットを返送するよう命令又はプログラムされている 場合は、当該群中継器は先ず当該パケットを中継し、次いで(適切な遅延の後) 上記確認パケットを形成し、返送するのが好ましい。尚、この手順は本発明を限 定するものではない。 当該回路網10内の全ノード12に送られるべき命令データパケットは以下の ように経路決めされる。即ち、ビルコンピュータ14の伝送範囲内にある全ノー ドは当該パケットを受信し、当該パケットのADDRバイトに含まれるグローバ ルアドレスを、もしあるなら、それらの「中継」アドレステーブル内に記憶され た(各)アドレスと比較する。勿論、全回路網10に対して「グローバル」中継 器として働くようプログラムされている各ノードは一致を検出する。このような 各「グローバル」中継器は、次いで、ランダムな遅延期間だけ待った後、CSM A手順に従って当該回路網10の共通RFチャンネルがクリアの場合に、当該パ ケットを、その伝送範囲内の全ノードに向けて送信する。特に言及しない限り、 上記のような各「グローバル」中継器は上記パケットを「中継」する。「グロー バル」中継器の最初の組により送信されたパケットを受信する各「グローバル」 中継器も、当該パケットを中継する。当該回路網10中の全ノード12が一旦パ ケットを受信すれば、当該通信は成功裏に完了する。この点について言うと、上 記パケットを受信する各ノードは、当該パケットのADDRバイトに含まれるア ドレスを、その「応答」テーブル内に記憶された(各)アドレスと比較する。勿 論、この場合、当該回路網10中の全ノード12は一致を検出する。 グローバルにアドレス指定された命令パケットの受信の後、当該回路網10内 の各ノードは、次いで、もしそのように命令されているなら(又は、そのように しないと命令若しくはプログラムされていない限り)、確認パケットを形成し、 前記と同じプログラムされた複数経路に沿ってビルコンピュータ14に戻るよう 送信する。上記確認パケットのビルコンピュータ14へ戻す経路決めは、逆の順 序であることを除いて、ビルコンピュータ14から当該回路網10内の全ノード 12へ向けての命令パケットの経路決めに関して上述したのと同様である。 上記グローバル中継器ノードは、パケットの中継及びパケットへの応答の両方 を行う必要があることに注意されたい。この点に関して言うと、もし或るグロー バル中継器が、グローバルにアドレス指定されたパケットに応答して確認パケッ トを返送するよう命令又はプログラムされている場合は、当該グローバル中継器 は先ず当該パケットを中継し、次いで(適切な遅延の後)上記確認パケットを形 成し、返送するのが好ましい。尚、この手順は本発明を限定するものではない。 更に、データパケットの不可避的な衝突を最小化し、且つ、当該回路網10の前 記確認パケットによる支配(及び、それに付随する回路網データ伝送処理能力の 低下)を防止するために、アドレス指定された群(グローバル群を含む)内のノ ード12のうちの選択されたものだけが、群(又はグローバル)アドレスを含む 命令パケットに応答して確認パケットを返送するようプログラムされるのが好ま しい。 従来の純粋に確定的単一経路式経路決め方法に対し、本発明のランダム複数経 路テーブル式経路決め方法を用いた無線パケットホッピング回路網でのデータパ ケットの成功通信の確率の上昇を説明するため、第2図を参照する。 即ち、第2図のA、B及びCは、パケットがノードAからノードDへ送信され 、及びノードDからノードAへ戻る(即ち、A→D→A)ような3つの異なる場 合を図示し、Aは従来の純粋に確定的経路決め方法を用いて単一の経路A→B→ C→Dに沿う場合である。この場合、ノードAとDとの間のノードB及びCは中 継器として働く。又、ノードAとDとの間の通信経路における最初のリンクは「 リンク1」と呼び、ノードAとDとの間の通信経路における2番目のリンクは「 リンク2」と呼び、ノードAとDとの間の通信経路における3番目のリンクは「 リンク3」と呼ぶ。 説明を簡単且つ容易にするため、何れの2つの結合されたノードの間の通信の 成功の確率は0.90(90%)であると仮定する。勿論、前述したように、何 れの2つの結合されたノードの間の通信の成功の実際の確率は、種々の制御不可 能な変数により(例えば、屋内環境の動的変化、フェージング、マルチパス等に より)時間の関数として変化する。しかしながら、各リンクに固定した成功の確 率を割当てることにより、当該解析を、該解析の有効性に大きな影響を与えるこ となく単純化することができる。 第2図のAは、従来の純粋に確定的経路決め方法を用いて単一の経路A→B→ C→Dに沿って、パケットがノードAからノードDへ送信され、及びノードDか らノードAへ戻る(即ち、A→D→A)場合を図示し、ここで、ノードAとDと の間のノードB及びCは中継器として働く。通信A→D→Aが成功するように、 当該パケットはノードをA→B→C→D→C→B→Aのようにホップしなければ ならず、結果として、当該通信A→D→Aが成功する確率は(0.9)6=0.5 3(53%)となる。 第2図のBは、本発明のランダム複数経路テーブル式経路決め方法に従い、通 信経路A→B→C→D又はA→E→C→Dの何れかに沿って、パケットがノード AからノードDへ送信され、及びノードDからノードAへ戻る(即ち、A→D→ A)場合を図示し、ここで、ノードB及びC並びにノードEは両方ともノードD に対する中継器として働く。これにより、リンク1及びリンク2に関する成功の 確率は0.90から0.99へ上昇し、この結果、当該通信A→D→Aが成功する 確率は1−(1−0.9)2)4*0.92=0.78(78%)となる。このよう に、第2図のAの例に対して、通信A→D→Aの成功の確率の47%の上昇が実 現される。何故なら、リンク1を完成させるにはノード対ノード接続A→B又は ノード対ノード接続A→Eのみが成功すればよく、これにより該リンクの成功率 は99%に上昇し、更に、リンク2を完成させるにはノード対ノード接続B→C 又はノード対ノード接続E→Cのみが成功すればよく、これにより該リンクの成 功率は99%に上昇するからである。 第2図のCは、本発明のランダム複数経路テーブル式経路決め方法に従い、通 信経路A→B→C→D、A→E→C→D、A→B→F→D又はA→E→F→Dの 何れかに沿って、パケットがノードAからノードDへ送信され、及びノードDか らノードAへ戻る(即ち、A→D→A)場合を図示し、ここで、ノードB、C、 E及びFはノードDに対する中継器として働く。これにより、リンク1に関する 成功の確率は0.90から0.99へ上昇し、リンク2に関する成功の確率は0. 9999へ上昇し、リンク3に関する成功の確率は0.99へ上昇し、この結果 、当該通信A→D→Aが成功する確率は0.96(96%)となる。このように 、 第2図のAの例に対して、通信A→D→Aの成功の確率の81%の上昇が実現さ れる。何故なら、リンク1を完成させるにはノード対ノード接続A→B又はノー ド対ノード接続A→Eのみが成功すればよく、これにより該リンクの成功率は9 9%に上昇し、更に、リンク2を完成させるにはノード対ノード接続B→C、E →C、E→F又はB→Fのうちの一つのみが成功すればよく、これにより該リン クの成功率は99.99%に上昇し、更に、リンク3を完成させるにはノード対 ノード接続C→D又はノード対ノード接続F→Dの何れかのみが成功すればよい からである。簡素化及び明瞭化のために、これらの例では「ホップ−スコッチン グ」の可能性は考慮されておらず、この可能性は当該通信A→D→Aが成功する 確率を更に改善する結果となる。 上記及び前記記載に基づき、本発明によるランダム複数経路テーブル式経路決 め方法は、現在知られている確定的及びランダム経路決め方法に較べて、これら に限定されるものではないが下記に番号を付したような多くの利点及び効果を提 供することができる。 即ち、本発明によるランダム複数経路テーブル式経路決め方法によれば: (1) 十分な数及び品質の複数の経路がプログラムされていさえすれば、回路網 内の一時的な障害により応答しない各ノードに対し、積極的な経路再編成又は再 編成アルゴリズムは必要とされない; (2) 複数の送信により、予めプログラムされた全ての可能性のある経路が、再 編成を要せずに、試されることが保証される; (3) 再編成は、他のノードを中継器として働くようプログラムする程度に簡単 であり、以前にプログラムされた経路を除去する必要がなく、これにより、新た な経路が失敗しても以前の経路に戻すよう再編成する必要がない; (4) 再編成は、付加的な及び/又は加算計数的な自動初期化ルーチンを実行す るか、及び/又は最初の(又は以前の)初期化ルーチンで得られた接続度の情報 に基づいて1以上の付加的なノードを中継器として働くよう手動でプログラムす ることにより、なすことができる; (5) 各ノードは中継する必要がある(各)ノードの(各)アドレスを記憶する のみでよいから、前記部分的経路決めテーブル(又は、単に「経路決めテーブ ル」)がコンパクトである。 (6) 上記経路決めテーブルは各ノードに記憶されるから、パケットは該経路決 め情報を含む必要がなく、これにより短いパケットの伝送が可能となり、従って 回路網効率が改善されると共に当該回路網のハードウェア要件が緩和される(例 えば、パケットバッファの大きさ及びボーレート等); (7) 各ノードは一時に一つのパケットを扱うのみでよいから、複数のパケット バッファは必要とされない(即ち、単一のパケットバッファのみが必要とされる ); (8) 本発明のランダム複数経路テーブル式経路決め方法によれば、従来の純粋 にランダムな経路決め方法の利点及び効果(即ち、通信の成功の高確率)及び従 来の純粋に確定的な経路決め方法の利点及び効果(即ち、回路網の高データ伝送 処理能力)の両方が実現され、それと同時に、これら従来の経路決め方法の欠点 及び問題点を除去することができる。 本発明の種々の好ましい実施例を上述したが、当業者が想到するであろう、こ こに教示した本発明の基本思想の種々の変形及び変更は、添付請求の範囲に規定 された本発明の範囲内であることを明確に理解されたい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.中央ノードと複数の個別ノードとを有する無線回路網内でデータパケットの 経路を決める経路を決定する方法において、 前記中央ノードと前記個別ノードのうちの少なくとも選択されたものの各々 との間の複数の経路をプログラムし、 前記中央ノードと前記個別ノードのうちの前記選択されたものとの間でデー タパケットを前記プログラムされた複数の経路を介してランダムにホップさせる 、 過程を有することを特徴とする経路を決定する方法。 2.請求項1に記載の方法において、前記複数の経路をプログラムする過程が、 前記複数の個別ノードを、各々、これら個別ノードの少なくとも他の一つに対す る中継器ノードとして働くようにプログラムし、前記中継器ノードが前記中央ノ ードと前記個別ノードのうちの少なくとも選択されたものとの間に少なくとも2 つのプログラムされた通信経路を形成することを特徴とする経路を決定する方法 。 3.請求項2に記載の方法において、前記ノードをプログラムする過程が回路網 初期化過程中に得られるノード接続度情報に基づいて実行されることを特徴とす る経路を決定する方法。 4.請求項2又は3に記載の方法において、 前記個別ノードの各々がアドレステーブルを有し、 前記ノードをプログラムする過程が、前記中継器ノードの各々における前記 アドレステーブル内に経路決めテーブルを記憶することにより実行される、 ことを特徴とする経路を決定する方法。 5.請求項2、3又は4に記載の方法において、 前記個別ノードの各々が少なくとも自己のアドレスを含む第1のアドレステ ーブルと、第2のアドレステーブルとを有し、 前記ノードをプログラムする過程が、前記中継器ノードの各々の前記第2の アドレステーブル内に、当該ノードが中継器ノードとして働くようプログラム される各ノードのアドレスを記憶する副過程を有する、 ことを特徴とする経路を決定する方法。 6.請求項5に記載の方法において、前記ランダムにホップさせる過程が、 前記ノードのうちのデータパケットを受信する各々が、当該データパケット のアドレスバイトに含まれるアドレスを、当該ノードの前記第1のアドレステー ブルに記憶された前記アドレスと比較し、前記第1のアドレステーブルに記憶さ れた前記アドレスと前記アドレスバイトに含まれる前記アドレスとの間に一致が 検出されたら、当該データパケットに応答し、 前記ノードのうちのデータパケットを受信する各々が、当該データパケット の前記アドレスバイトに含まれる前記アドレスを、当該ノードの前記第2のアド レステーブルに記憶された前記アドレスと比較し、前記第2のアドレステーブル に記憶された前記アドレスと前記アドレスバイトに含まれる前記アドレスとの間 に一致が検出されたら、当該データパケットを中継する、 ような副過程を含むことを特徴とする経路を決定する方法。 7.請求項6に記載の方法において、前記回路網は共通RFチャンネルを有し、 前記回路網中の全データ通信が前記共通RFチャンネルを介してなされることを 特徴とする経路決め方法。 8.請求項6又は7に記載の方法において、前記ノードの各々がパケットIDメ モリを有し、前記データパケットの各々が当該データパケットを識別するパケッ ト識別コードを含むパケットIDバイトを有し、前記プログラムされた通信経路 に沿ってデータパケットをランダムにホップさせる前記過程が、 前記ノードのうちのデータパケットを中継する各々が、当該データパケット の前記パケット識別コードを当該ノードの前記パケットIDメモリに記憶し、 前記ノードのうちのデータパケットを受信する各々が、当該データパケット の前記パケット識別コードが当該ノードの前記パケットIDメモリ内に既に記憶 されているか判定し、もし記憶されているなら、当該データパケットを捨てる、 ような副過程を有していることを特徴とする経路を決定する方法。 9.請求項5、6、7又は8に記載の方法において、前記複数の個別ノードが、 各々がユニークな群アドレスを有する少なくとも2つの別個のノード群に組織化 され、前記プログラムする過程が、 前記個別ノードの各々の前記第1のアドレステーブル内に、当該ノードが属 する何れかの群の前記群アドレスを記憶し、 前記個別ノードのうちの選択された組のノードの各々を、前記群の各々に対 して群中継器ノードとして働くように、前記群中継器ノードの各々の前記第2の アドレステーブルに当該ノードが群中継器ノードとして働くよう選択された何れ かの群の前記群アドレスを記憶することによりプログラムする、 ような副過程を有していることを特徴とする経路を決定する方法。 10.請求項5、6、7、8又は9に記載の方法において、前記回路網全体がグ ローバルアドレスを有し、前記プログラムする過程が、 前記グローバルアドレスを前記個別ノードの各々における前記第1のテーブ ルに記憶し、 前記個別ノードのうちの選択された組を、前記回路網全体に対するグローバ ル中継器として働くように、前記グローバルアドレスを前記グローバル中継器の 各々の前記第2のアドレステーブルに前記グローバルアドレスを記憶することに よりプログラムする、 ような副過程を有していることを特徴とする経路を決定する方法。 11.請求項1ないし10の何れか一項に記載の方法において、前記個別ノード のうちの前記選択されたものが、前記中央ノードに直接結合されていないことを 特徴とする経路を決定する方法。 12.無線回路網において、 無線送受信器と、デジタル信号処理回路と、メモリとを含む中央ノードと、 各々が無線送受信器と、デジタル信号処理回路と、メモリとを含む多数の個 別ノードと、 を有し、複数の前記個別ノードの各々は前記個別ノードのうちの少なくとも 他の一つに対して中継器ノードとして働くようプログラムされ、前記中継器ノー ドは前記中央ノードと前記個別ノードのうちの少なくとも選択されたものの各々 との間に少なくとも2つのプログラムされた通信経路を形成することを特 徴とする無線回路網。 13.請求項12に記載の無線回路網において、前記中央ノードは回路網初期化 ルーチンを実行して前記プログラムされた通信経路をプログラムするためのノー ド接続性情報を得るようにプログラムされていることを特徴とする無線回路網。 14.請求項12又は13に記載の無線回路網において、前記中継器ノードの各 々が当該ノードのメモリに記憶された経路決めテーブルを更に有していることを 特徴とする無線回路網。 15.請求項12、13又は14に記載の無線回路網において、前記個別ノード の各々が、少なくとも自己のアドレスを含む第1のアドレステーブルと、当該ノ ードが中継器ノードとして働くようプログラムされた各ノードのアドレスを含む 第2のアドレステーブルとを更に有することを特徴とする無線回路網。 16.請求項12、13、14又は15に記載の無線回路網において、当該回路 網が前記プログラムされた通信経路に沿ってデータパケットをランダムにホップ するようプログラムされていることを特徴とする無線回路網。 17.請求項15に記載の無線回路網において、 前記個別ノードの各々が、受信したデータパケットのアドレスバイトに含ま れるアドレスを、当該ノードの前記第1のアドレステーブルに記憶されたアドレ スと比較し、もし両者の一致が検出されたら、当該データパケットに応答するよ うプログラムされ、 前記個別ノードの各々が、受信したデータパケットのアドレスバイトに含ま れるアドレスを、当該ノードの前記第2のアドレステーブルに記憶されたアドレ スと比較し、もし両者の一致が検出されたら、当該データパケットを中継するよ うプログラムされている、 ことを特徴とする無線回路網。 18.請求項12、13、14、15、16又は17に記載の無線回路網におい て、 前記個別ノードの各々がパケットIDメモリを有し、各データパケットが当 該データパケットを識別するパケット識別コードを含むパケットIDバイトを 有し、 前記中継器ノードの各々が、中継する各パケットの前記パケット識別コード を、当該ノードの前記パケットIDメモリに記憶し、 前記中継器ノードの各々が、受信した各データパケットの前記パケット識別 コードを、当該ノードの前記パケットIDメモリに記憶された前記パケット識別 コードと比較し、もし両者に一致が見られたら、当該データパケットを捨てるよ うにプログラムされている、 ことを特徴とする無線回路網。 19.請求項12、13、14、15、16、17又は18に記載の無線回路網 において、前記プログラムされた通信経路のうちの少なくとも選択されたものの 各脚に対する前記中継器ノードの全てが、前記ノードのうちの互いに実効的に聴 取範囲内にある複数個からなる共通セル内に位置することを特徴とする無線回路 網。 20.請求項12、13、14、15、16、17、18又は19に記載の無線 回路網において、中継器ノードの合計数が当該回路網中の個別ノードの合計数よ りも少ないことを特徴とする無線回路網。 21.請求項12、13、14、15、16、17、18、19又は20に記載 の無線回路網において、当該回路網が建物システム制御回路網であり、前記中央 ノードがビルコンピュータであることを特徴とする無線回路網。 22.請求項15に記載の無線回路網において、 前記多数の個別ノードが、各々がユニークな群アドレスを持つ少なくとも2 つの別個のノード群に組織化され、 前記個別ノードの各々の前記第1のアドレステーブルは、当該ノードが属す る何れかの群の前記群アドレスを更に含み、 前記個別ノードのうちの選択された組のノードは、前記群の各々に対して群 中継器ノードとして働くようプログラムされ、 前記個別ノードの各々の前記第2のアドレステーブルは、当該ノードが群中 継器として働くようプログラムされた何れかの群の前記群アドレスを更に含んで いる、 ことを特徴とする無線回路網。 23.請求項15又は22に記載の無線回路網において、 前記回路網全体がグローバルアドレスを有し、 前記グローバルアドレスは、前記個別ノードの各々の前記第1のアドレステ ーブルに記憶され、 前記個別ノードのうちの選択された組のノードは、前記回路網全体のための グローバル中継器として働くようプログラムされ、 前記グローバルアドレスを前記グローバル中継器の各々の前記第2のアドレ ステーブルに記憶する、 ことを特徴とする無線回路網。 24.請求項12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、 22又は23に記載の無線回路網において、当該回路網がインテリジェント照明 システム制御回路網であることを特徴とする無線回路網。 25.複数の他のノードを含む無線回路網に用いるノードにおいて、 データを当該回路網の他のノードに送信し、且つ、当該回路網の他のノード からのデータを受信する無線送受信器と、 当該ノードの自己アドレスと、当該ノードが中継器として働く他の全てのノ ードの中継アドレスとを記憶するメモリと、 を有し、当該ノードが前記他のノードのうちの少なくとも2つに対し中継器と して働くようにプログラム可能なことを特徴とするノード。 26.請求項25に記載のノードにおいて、前記無線送受信器により受信された データパケットに応答して、当該データパケットのアドレスバイトに含まれる宛 先アドレスを前記メモリに記憶された前記アドレスと比較し、もし前記自己アド レスと前記宛先アドレスとの間に一致が検出されたら、当該データパケットを処 理し、前記中継アドレスの何れかと前記宛先アドレスとの間に一致が検出された ら、前記無線送受信器に当該データパケットを中継するよう命令するようなデジ タル信号処理回路を更に有していることを特徴とするノード。 27.請求項26に記載のノードにおいて、前記デジタル信号処理回路が、更に 、前記データパケットに応答して、当該データパケットのパケットIDバイトに 含まれるパケットIDを抽出し、該抽出されたパケットIDを前記メモリに記憶 することを特徴とするノード。 28.請求項27に記載のノードにおいて、前記デジタル信号処理回路は、更に 、前記データパケットに応答して、当該データパケットの前記抽出されたパケッ トIDを、前記メモリに記憶された他の何れのパケットIDとも比較し、もし一 致が検出されたら、当該データパケットを捨てることを特徴とするノード。 29.請求項25、26、27又は28に記載のノードにおいて、前記メモリが 前記自己アドレスを記憶する第1のアドレステーブルと、前記中継アドレスを記 憶する第2のアドレステーブルとを含むことを特徴とするノード。 30.請求項27に記載のノードにおいて、前記メモリが所定数のパケットID バイトの記憶容量を持つ循環式FIFOバッファを有していることを特徴とする ノード。 31.請求項30に記載のノードにおいて、前記データパケットが中継される場 合にのみ、前記パケットIDが前記メモリに記憶されることを特徴とするノード 。
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