JPH11504068A

JPH11504068A - 表面を清浄化するための物品

Info

Publication number: JPH11504068A
Application number: JP9528600A
Authority: JP
Inventors: ロドニー、マーロン、ワイズ
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1996-02-09
Filing date: 1997-02-06
Publication date: 1999-04-06
Anticipated expiration: 2017-02-06
Also published as: WO1997029178A1; AR005738A1; JP3115329B2; EP0880582A1; BR9707399A; US5968204A

Abstract

(57)【要約】静電気の正電荷を発生する能力を有するシートは、種々の表面清浄化作業に使用される。ポリエステル布地、不織布およびアクリルラテックスと化学的に結合されたものは、表面の掃除、布、家具およびカーペットの清浄化に使用される。軽質溶剤、例えばイソプロパノールは、ガム状の汚れを弛緩させるためにシートと一緒に使用することができる。１つの態様の場合には、シートは、熱風布地乾燥機内で汚れおよび破片を衣料品から除去するために使用される。多種多様の布地および硬質表面を清浄化する方法は、前記シートを使用することにより行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】表面を清浄化するための物品発明の分野本発明は、家庭用品、例えばカーペット、家具類および布地の表面を乾式拭取りにより清浄化するための洗浄用布地に関する。また、この布地は、生活環境における周辺の物、例えば家具、床等を改善された除塵作業で清浄化するために使用することもできる。相互参照本出願は、１９９６年２月９日に出願された暫定的な米国特許出願Ｎｏ．６０／０１１４４７による優先権を米国法典第３５編第１１９（ｅ）条の下で主張するものである。技術背景家庭用品を清浄化する仕事は、多種多様の表面から汚れおよび残留物を除去するために設計された物品および組成物を使用することにより行なわれている。例えば、簡単な除塵布およびモップのような商品は、通常、粒状物質を硬質表面、例えば家具から除去するために使用されている。このような商品は、しばしば汚れ粒子の捕捉を向上させるために設計された吹付塗ワックス状または油状組成物によって補助されている。布地表面は、通常、種々の界面活性剤およびペースト状界面活性剤を使用することにより清浄化される。例えば、カーペットおよび家具用布地は、油状の汚れを布地から弛緩させるために設計された界面活性剤および／または溶剤を用いて洗浄されおよび／または清浄化されており、生じる残留物は、ときどき１つの物質中、例えばクレーまたは多孔質珪藻土中に吸収され、次いでこの物質は、廃棄される。衣料品および他の布地、例えば厚手のカーテン、テーブルクロス等は、しばしば浸漬作業または吹付塗作業で、種々の有機溶剤を含む浸漬法によって清浄化されおよび／または洗浄効果のある界面活性剤および水を含む常用の湿式法によって清浄化される。多くの場合、表面の清浄作業は、清浄化される物品の高度に汚れた離散した領域に「プリスポッティング（pre-spotting）」剤を少量塗布することを含んでいる。このような局在化された斑点の除去処理のための組成物は、意図された使用にとって有効ではあるけれども、一般に毎回使用するので高価であり、大規模な清浄作業にとっては不適切なものであろう。従って、消費者による使用のために簡単で効果的な清浄方法および清浄組成物について絶え間のない探求がなされている。更に、安価であると是認される清浄組成物についても絶え間のない探求がなされている。本発明は、家庭用品、例えばカーペット、椅子張り、布地等の表面を「乾式拭取り」により清浄化することができる洗浄用布地を提供する。本明細書中の乾式拭取りにより清浄化される物品は、このような表面を横切って通過させることができ、油、粒状残留物およびゴム状残留物は、拭取り布地上に移行される。本発明の実施により、除去されていない湿式洗浄剤の残留物の存在によって引き起こされる大量の予期された損傷および再び汚される可能性なしに、或る場合には意外なことに湿式洗浄剤による清浄化にほぼ等しい高レベルの清浄化が提供される。本明細書中の物品および方法は、別の態様で、常用の「除塵」作業で硬質の非布地表面上に使用されてもよい。本明細書中の物品は、さらに別の態様で、生き物、例えば飼い慣らされたペットおよび農場の動物の毛の清浄化のため、ならびに人の毛髪および皮膚の洗浄のために使用されてもよい。発明の概要本発明は、（ａ）親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させる際に強い静電気の正電荷を獲得する能力を示す基材、を含んでなると共に、（ｂ）該基材は、補助清浄化組成物、好ましくはエタノール、イソプロパノールおよびこれらの混合物からなる群から選択された成分である一価アルコール放出可能な状態で含有することを特徴とする、表面を清浄化するための物品、典型的には繊維状物品に関する。本明細書中の１つの好ましい物品は、基材がポリエステル繊維からなるものである。特に好ましい物品は、基材がSOMMERS STYLES 235および265 であるものである。１つの実施態様において、補助清浄化組成物は、メトキシプロパノール、エトキシプロパノール、プロポキシプロパノールおよびブトキシプロポキシプロパノールからなる群から選択された成分を有することができる。別の実施態様の場合には、補助清浄化組成物は、１，２−オクタンジオールを含んでなる。また、別の実施態様の場合には、補助清浄化組成物は、非イオン界面活性剤を含んでなることができる。補助清浄化生成物は、混合成分、例えばブトキシ−プロポキシプロパノールと１，２−オクタンジオールとの混合物およびブトキシ−プロポキシプロパノールと１，２−オクタンジオールとエトキシル化アルコールまたはアルキルフェノールとの混合物を含有することができる。希望するならば、本明細書中の物品は、熱風布地乾燥機内で使用するために設計されている。この物品は、このような環境下で水性清浄化／回復組成物を含んでなることができる。このような組成物は、典型的には水（約９９．９５重量％まで）および非イオン界面活性剤、殊にエトキシル化Ｃ₁₂〜Ｃ₁₈アルコール約０．０５重量％〜約２．５重量％を含んでなる。また、本発明は、汚れた布地を、本発明の基材、殊にシートの形のものと一緒にかまたは前記の実施態様の中のいずれかによる物品と一緒に常用の自動布地乾燥機のドラム中に入れ、この乾燥機を常用の使用条件下で、たとえばこの乾燥機のドラムを回転し、かつ熱風をドラム中に導入して運転することを特徴とする、常用の自動布地乾燥機内で布地を清浄化する方法に関する。本明細書中の全ての百分率、割合および量比は、別記しない限り、重量によるものである。引用された全ての刊行物は、関連した部分で参考のために本明細書中に記載したものである。図面の簡単な説明図１は、本発明による方法の乾燥機内の態様（in-dryer mode）で使用される収納袋中に置くための本発明による型（１）のシートを示す略図である。図２は、予め折り畳まれた状態にある蒸気抜きを備えたノッチ付収納袋上に自由に載置されているシート示す斜視図である。図３は、熱風布地乾燥機内で直ちに処理することができる袋内のシートを示す斜視図である。図４は、袋のノッチ付壁およびクロージャーフラップに対するこのノッチ付壁の配置を示す部分略図である。図５は、本発明による方法に直ちに使用することができるシートを有する、蒸気抜きを備えたノッチ付きでない袋を示す斜視図である。発明の詳しい記載基材本明細書中の基材は、親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させるかまたは擦る際に強い静電気の正電荷を獲得する能力を示す。このような支持材料は、J.P.Stevens Company 社の9000シリーズKRYON ^TMNon-Woven、殊にKRYON9003 として入手可能であった。現在、このような基材は、Sommers In c.，1410 Spruce Street，Stroudsburg，PA 18360から入手可能であり、殊にこの化学結合した不織布は、Styles 235および265 として入手可能である。SOMMER S Style 235 は、アクリルラテックスと化学結合された乾式堆積ポリエステル布地である。物品の重量（1yd²当たりのオンス）は、０．９±１０％である（０．００３g/cm²）。Style 235 は、０．００９±０．００１インチ（０．２３±０．０２mm）の厚さで入手可能である。SOMMERS Style 265 は、同様にアクリルラテックスと化学結合された乾式堆積ポリエステル布地である。この布地は、１．５±１０％（０．００５g/cm²）の物品重量（1yd²当たりのオンス）および０．０１３±０．００１インチ（０．３３±０．２mm）の厚さを有している。このようなシート形状の材料は、製造業者から入手したままで本明細書中で使用されてもよいかまたは多重層パッドに折り畳んでもよい。本明細書中で使用される商業的に入手可能なSOMMERS（または類似品KRYON）は別として、本明細書中で有用な基材は、種々の市販のラテックスまたはアクリルラテックス懸濁液を不織布、例えばリーメイ（Reemay）社から入手可能な不織布ポリエステル上に付着させることによって形成させることができる。基材を得るために如何なる方法でも使用され、本明細書中で使用するための基材を選択するため、１つの簡単な試験を行なうことができる。１つのかかる試験は、基材上で摩擦により誘発される電荷の蓄積を測定するためにファラデー箱の使用を含む。この試験（７４°Ｆ（２３℃）／相対湿度１２％）の場合には、基材の５インチ ×６インチ（１２．７×１５．２ｃｍ）の試験体を、木製ブロック（絶縁体）に固定させ、この試験体を用いてDACRON（商品名）、ナイロンおよびHERCULON（商品名）カーペット上を２０往復手で擦った。（作業者は、電荷漏れを阻止するためにゴム手袋を着用した。）この基材は、適切にファラデー箱中に置かれ、電荷が測定される。例示的な結果は、次の通りである。 * １００％ポリエステル、結合剤または仕上剤なし。本発明において有用な基材は、典型的には、上記試験でカーペット試験体の中の少なくとも１つ、好ましくは３つ全部について少なくとも約＋０．５ボルトの電荷を獲得する。好ましくは、基材は、少なくとも約１．０ボルトの電荷を獲得する。基材を、例えば熱、真空、吸水剤、例えばシリカゲル等を使用することにより乾燥させた場合には、獲得する電荷は、＋０．５ボルト〜＋１．０ボルトに増大することができる。基材を加熱されたブロックまたは担体に固定させた場合には、獲得される電荷は、＋３ボルトの高さになることができる。布地の柔軟化および帯電防止の利点について当業界で公知の乾燥剤添加シート（例えば、BOUN CE^TMシート）とは異なり、本明細書中の基材は、陽イオン布地柔軟剤を含有していない。それというのも、このような柔軟剤は、獲得された正電荷を減少させる傾向にあるからである。清浄化法２つの観察された機構の組合せは、この清浄化の発展において影響を及ぼすものと思われる。第１の機構は、清浄化される表面上での油およびゴムに対する本明細書中の基材の親油性にある。ポリエステルポリオレフィン（殊に、ポリプロピレン）およびナイロンから形成された合成不織布は、本明細書中で提案された前記清浄化機構の一部を達成するのに十分に親油性である。ポリエステルは、好ましいものである。第２の機構は、清浄化される表面を拭取る際に本明細書中の基材が強い静電気の正電荷を獲得しうることにある。清浄化される表面に対してこの強い正電荷は、汚れ粒子を基材に引き寄せる。全体的な問題として、理論によって限定されることを意図するものではないが、基材として使用される繊維は、良好な電気絶縁体であるべきであり、かつ電荷は、結合剤中または仕上剤中で基材の表面上での非連続的な処理によって捕捉されるものと考えられる。更に、特殊な包装方法および作業方法により本明細書中で使用される基材の静電効果が増大されうることは、注目すべきである。包装の間の乾燥および／または使用の間の加熱の双方により、有利に湿度および湿分は減少されうる。高い湿度および／または湿分が基材の表面上に形成された電荷を不利に消耗させうることが注目された。従って、清浄化される表面は、好ましくは非湿潤状態である。しかし、湿度および湿分が、例えば熱風布地乾燥機内で消散される場合の通常の条件下で、本明細書中の基材が有利に使用されうることは、評価されることである。基材が例えば自動布地乾燥機内での乾燥作業周期のほぼ終結時に十分に乾燥されて静電荷を再び捕捉しうるようになった場合には、この基材は、本明細書中に記載された方法で清浄化の補助手段としての機能の能力を回復する。更に、上記の湿度／湿分の限定を考慮したうえで、基材上に適切な軽質溶剤を使用すると、清浄化される表面上に存在するガム状物の軟化が助けられることがあって、それによってさらに清浄化効果が増大することが判った。一価アルコールおよび他の非水性溶剤のような物質は、この目的のために使用することができる。軽質溶剤の蒸発後、静電荷の形成により、弛緩された汚れは、基材に誘引される。本明細書中の清浄化法は、清浄化すべき表面にわたって基材を擦りつけることにより、簡単に、しかも効果的に実施される。１つの態様において、これは、簡単に手で擦ることによって達成することができる。このような手段は、布ないし皮張り家具椅子、生活環境における周辺の物、例えば家具、テーブルの表面、飾り物品等の表面を掃除する場合に使用するのに有用である。また、この方法は、例えば飼い慣らされた動物および家畜の毛および柔毛、ひいてはヒトの毛髪から破片を除去して清浄化するために使用することもできる。このヒトの毛髪への使用は、例えば病院の環境に居る場合とか、旅行の場合等において常用の水性シャンプーの使用が不便または困難であるような環境下で特に役立つ。別の態様において、本明細書中の基材は、器具、例えばモップ、箒、真空掃除機等に固定させることができ、かつ床カーペット等の表面にわたって擦ることができる。１つの変法の場合、基材は、加熱された器具（例えば、電気熱）に固定してガム状の汚れを軟化させかつ基材の湿分を減少させることができ、それによって静電荷が増大する。また、別の態様において、この物品は、常用の熱風布地乾燥機内で基材と一緒に混転される衣料品と緊密に摩擦接触させる。更に、別の実施態様の場合には、この物品は、例えば木材またはプラスチックから形成された非導体、即ち電気絶縁性具に固定される。また、別の実施態様において、本明細書中の物品は、基材を任意の硬質、軟質または半軟質の非導体材料を実質的に含むシートの形で具備することができる。例えば、ラテックスブロック、スポンジまたは類似品は、半軟質の非導体「コアー」部材としてその部材の外側表面を該シート状基材で包囲ないし被覆することができる。また、このコアーは、軟質材料、例えばポリエステルもしくはポリプロピレンまたは他の詰綿(batting)からなることができる。このコアー部材は、このような物品に対して付加的な嵩高さを与えて、使用者が掴み易いようにする。更に別の態様の場合には、シート状基材は、非導体コアーを着脱可能に包囲するポケットまたはポーチに形づくることができる。使用後に、汚れおよび破片を有する外側シートは、コアーから取り外され、かつ廃棄される。このコアーは、基材シートからなる新しいポケットまたはポーチ内での置き換えによって再使用されることができる。種々の他の態様の場合には、基材は、ミトン、手袋、パッド等に形づくって、使用の容易性を備えさせることができる。１つの実施態様において、ミトンは、使用者の手の上の湿分と接触することによる電荷の漏電を阻止する非導体材料、例えばポリエチレンフィルム、でライニングを施こすことができる。基材は、個々のシートとしての廃棄可能なペーパータオル等の形式でロール状に提供されてもよい。前記の記載は、単に説明のためのものであり、清浄化の機能の点で本明細書中の基材の使用方法を限定するものではない。如何なる方法または物品が使用されようとも、本発明の対象は、清浄化すべき表面との緊密な接触を基材にもたらすことであり、そしてこの接触に際して、摩擦または他の運動によって静電荷を基材の表面上に発生させることである。清浄化の目的のために本明細書中で使用される基材の寸法および形状は、一般に使用の便利さならびに勿論、清浄化される物品の寸法および汚れの程度に関連して規定される。毛髪、家具、飾り物品、テーブルの表面等を清浄化する際に使用するのに有利に寸法決めされた基材は、約１２インチ×１２インチ（３０．５ｃｍ×３０．５ｃｍ）である。自動布地乾燥機内で使用するための基材の寸法は、約１００ｉｎ²（６４５ｃｍ²）〜約５００ｉｎ²（３２２６ｃｍ²）の範囲であることができる。次の例は、本発明による種々の清浄化方法を詳述するものである。例Ｉ身体の汚れおよびリント粒子で汚れた衣料品をSOMMERS Style 235 の１５ｃｍ ×１５ｃｍのシートで擦る。この衣料品は、満足に清浄化される。例II SOMMERS Style 265 のシート１０インチ×１０インチ（２５．４ｃｍ×２５．４ｃｍ）を２回折り畳み、約２．８ｇの重量のパッドを得る。実質的に無水（即ち、水約２重量％未満）のイソプロパノール１．０グラムをパッド中に均一に吸収させる。このパッドを封止したフォイルポーチ中に包装する。使用の際に、このパッドをポーチから取り出し、衣料品、室内装飾品等の汚れた表面を擦り、油状の汚れおよび破片を除去する。１つの場合による態様の場合には、実質的に無水の香料を審美的目的のためにパッドに添加する。例III 飼い慣らされた動物の柔毛をSOMMERS Style 265 のシートで擦り、汚れを除去する。１つの選択的な態様において、シートを実質的に無水のエチルアルコールで軽く湿潤させる（約１グラム）。エチルアルコールは、汚れ粒子のシートへの静電気引力による干渉なしに柔毛からの油状汚れの放出を改善する。例IV SOMMERS Style 235 またはSOMMERS Style 265 布地のシート（５００ｃｍ²）を湿潤させた布地と一緒に常用の熱風布地乾燥機内に置く。この乾燥機を標準形式で操作する。布地およびシートに与えられる混転作用によって、これら布地およびシートとの密接な摩擦接触が生じる。乾燥機を実質的に全ての湿分が布地から除去されるまで運転し、その後に混転を付加的に１〜１０分間継続する。シートは、布地表面上に存在する汚れ粒子および油状粒子の除去に役立つ。１つの選択的な態様において、乾燥布地を常用の熱風布地乾燥機内に置き、かつこの布地をSOMMERS Style 235 またはSOMMERS Style 265 基材のシートと一緒に約１分間〜約１５分間混転させることによって、毛髪、リントおよび他の粒状破片を布地から除去する。例Ｖレコード、コンパクトディスク、陰極管（例えば、ＴＶスクリーンおよびコンピューターモニター）を含む電子機器は、これらの表面をSOMMERS Style 235 または265 基材のシートまたはパッドで擦ることによって清浄化することができる。１つの選択的な態様において、基材は、少量の揮発性溶剤、例えばエタノールまたはイソプロパノールを含有させて、電子部品の表面上に存在する油状物質の除去を助けることができる。布地の清浄化／回復前記例は、主に実質的に無水の環境中で本明細書中の基材の使用を詳述するものであるが、次の例は、さらに水を含有することができる完全に配合された清浄化組成物を用いて、ホームドライクリーニング作業での本発明に包含される組成物の使用および方法を詳述するものである。この方法の場合には、シート基材を清浄化組成物および好ましくは排出孔つき収納袋と組み合わせて使用される。使用の場合、清浄化組成物中の存在する湿分は、第１に布地を清浄化する際の補助に役立ち、しわを取りかつ一般に布地の「回復」機能を提供し、次いで洗濯乾燥機の熱によって袋から排出される。湿分が除去されると直ちに、本明細書中のシート基材は、帯電して、汚れ粒子を、引き寄せて除去することができる。以下の記載は、さらにこのような方法の使用に適しているドライクリーニング組成物、ならびに本明細書中で使用されうる排出孔つき清浄化袋に関連して詳述するものである。蒸気抜きを備えた収納袋を使用してのドライクリーニング法を、熱の存在で混転装置中で行なう。１つの好ましい態様の場合には、有孔ないし蒸気抜き具を備えた収納袋を、キャリヤー／清浄化組成物を有しかつ汚れた布地を収容する本明細書中の物品と一緒に自動熱風布地乾燥機のドラム中に置きかつ密閉する。ドラムを回転させると、袋に混転作用が与えられ、かつ混転と同時にこの袋の内容物が攪拌される。この攪拌により、布地は、清浄化組成物を含有するキャリヤーと接触する。この混転および加熱は、少なくとも１０分間、典型的には約２０分間〜約３０分間、実施される。この時間の間、水および他の蒸気は、袋から排出される。この方法は、使用者の必要により、例えば、布地の汚れの程度および型、汚れの性質、布地の性質、布地の負荷量、適用される熱量等のようなかかる因子に応じて長時間または短時間行なうことができる。本発明による乾燥機内の方法で清浄化機能を提供するために使用される化学組成物は、意図した使用にとって安全で効果的である成分を有する。本明細書中の乾燥機内の清浄化／回復方法は、水でのすすぎ工程を含まないので、前記組成物は、本明細中に開示された方法に使用する場合に望ましくない残留物を布地上に留めない成分を使用している。常用の洗濯用洗剤は、典型的には綿および綿／ポリエステル混紡に対して良好な清浄化を提供するように配合されているけれども、本明細書中の清浄化組成物は、布地、例えば羊毛、絹、レーヨン、レーヨンアセテート等を安全で効果的に清浄化させかつ回復させるように配合されていなければならない。更に、本明細書中の清浄化／回復組成物は、清浄化される布地からの染料の除去を最少にするために特別に選択されかつ配合されている。この点に関連して、浸漬乾燥清浄化法に典型的に使用される溶剤は、一定の型の布地から一定の型の染料の一部を除去することがあると認められる。しかし、このような除去は、浸漬法の場合には、許容できるものである。それというのも、染料は、布地の表面から比較的均一に除去されるからである。これとは異なり、布地表面上の特殊な部位で一定の型の清浄化成分の濃度が高いことにより、受け入れることができない局在化された染料の除去が生じうることが判った。本明細書中の好まし清浄化組成物は、この問題を最少にするかまたは回避するために配合されている。本発明による清浄化組成物に帰因する乾燥除去は、写真測定または光度測定を用いて刊行物に開示された清浄剤と比較することができるかまたは簡単ではあるが効果的な目視等級試験を用いて比較することができる。数値による評点単位は、必要に応じて、目視等級試験で補助するためおよびデータを統計的に処理するために指定することができる。従って、１つのこのような試験の場合には、着色された衣料品（典型的には、大抵の羊毛布地またはレーヨン布地よりも染料損失に対して敏感な傾向にある絹）を、吸収性のホワイトペーパーハンドタオルを用いて清浄剤をたたいて浸透させることによって処理する。手で圧力を加え、ホワイトタオル上に移行する染料の量を目視評価する。前記で考慮した点以外に、本明細書中で使用される清浄化／回復組成物は、好ましくは装置を取扱いづらくするかまたは使用困難にする程の接着性ではないように配合される。しかし、本発明を限定することを意図するものではないけれども、本明細書中に開示された好ましい組成物は、本発明による装置と一緒に使用した場合に効果的な満足さおよび審美的な心地よさの双方を有するスポットクリーニング（spot-cleaning）法を提供する。前記で考慮した点に関連して、以下、本明細書中の清浄化組成物中で使用される成分について詳述するが、これに限定されるものではない。（ａ）溶剤前記組成物は、場合によっては清浄化有機溶剤約２重量％〜約４重量％、典型的には約５重量％〜約２５重量％を有することができる。溶剤を使用する場合には、本発明による対象は、清浄化される布地１ｋｇ当たり溶剤少なくとも約０．４ｇ、好ましくは約０．５ｇ〜約２．５ｇを備えることができる。（ｂ）乳化剤前記組成物は、場合によっては十分な乳化剤を有することができ、成分（ａ）、（ｂ）および（ｄ）からなる安定な均質組成物を提供することができる。以下に開示された好ましい乳化剤に関連して、０．０５重量％、好ましくは０．０７重量％〜約０．２０重量％程の低い濃度で全く十分である。効果の少ない乳化剤を使用する場合には、約２重量％までの濃度を使用することができるが、しかし、若干の目立つ残留物を布地上に残存させうる。（ｃ）水前記組成物は、水約６０重量％を有していてもよく、また、水約８０重量％〜約９５重量％を有することができるか、または水約９９．７５重量％のような高濃度であることができる。乾燥機内での布地の処理については、本発明による対象は、清浄化されかつ回復される布地１ｋｇ当たり水少なくとも約６ｇを備えることができる。（ｄ）任意の成分本明細書中の組成物は、香料、常用の界面活性剤等を包含する種々の任意の成分を有することができる。使用の場合には、このような任意の成分は、清浄化される布地上での残留物に関連して、組成物に対し約０．１重量％〜約１０重量％を有している。ところで、１，２−オクタンジオール（「OD」）は、本明細書中の清浄化組成物の配合の際に特別な利点を与える。審美的視点から、ODは、比較的無害で臭いの少ない物質である。更に、ODは、目で見ることができる残留物を留めることなしに布地表面から揮発するものと思われる。このことは、殊にすすぎ工程なしに行なわれる本発明による型のドライクリーニング法の場合には、重要である。性能の視点から、ODは、油脂状の汚れに対する溶剤としておよび汚れ粒子および水溶性の汚れについての「偽界面活性剤」と呼称されうるものとしての双方の機能を有するものと思われる。如何なる物理的化学的理由であろうとも、ODは、家庭用清浄化組成物および方法の本発明の記載内容での清浄化および使用の容易性の双方に関連して卓越した湿潤剤であることが見出された。使用の場合には、ODは、本明細書中の清浄化組成物に対して少なくとも約０．０５重量％、典型的には約０．１重量％〜約１．５重量％を有している。本明細書中の好ましい溶剤は、ほぼ等量の異性体混合物として商業的量で入手可能なブトキシプロポキシプロパノール（BPP）である。異性体およびその混合物は、本明細書中で有用である。異性体の構造は、次の通りである。 BPP は、清浄にとって好ましいものであり、かつ比較的に高価な１，２−オクタンジオールの量を最少にさせるのに有効である。更に、BPP は、常用の界面活性剤の使用なしに本明細書中で効果的な清浄化組成物を形成させる。重要なことに、BPP の臭いは、常用の香料成分によって比較的簡単にマスクされうる程度および性質を有している。BPP は、水と完全には混和せず、ひいては本明細書中の清浄化組成物の処理に不利な影響を与えうるけれども、この潜在的な問題は、下記に開示されているようにPEMULEN 型のポリアクリレート乳化剤を用いて十分に克服された。本明細書中で使用されるBPP 溶剤は、好ましくは前記異性体の混合物である。１つの好ましい態様の場合には、清浄化組成物は、約１：２５０〜約２：１、好ましくは約１：２００〜約１：５、の範囲内のOD：BPP の重量比で１，２−オクタンジオールとBPP との混合物を有している。本明細書中で高度に好ましい乳化剤は、PEMULEN の商品名でThe B.F．Goodric h Company 社から商業的に入手可能であり、かつ米国特許第４７５８６４１号明細書および同第５００４５５７号明細書に記載されている（これらの明細書は、参考のために記載したものである）。PEMULEN ポリマー状乳化剤は、高分子量ポリアクリル酸ポリマーである。PEMULEN の構造は、油親和性（親油性）である小さな部分と大きい水親和性（親水性）部分を含む。この構造は、PEMULEN に一次水中油型乳化剤としての機能を与える。親油性部分は、油−水界面で吸収され、かつ親水性部分は、油滴の周囲に網状組織を形成させる水の中で膨潤して乳化の安定性を付与する。本明細書中のこのようなポリアクリレート乳化剤の使用にとって１つの重要な利点は、溶剤を含有するかまたはさもなければ水と溶解しないかまたは水と直ちに混和しない濃度の溶剤を含有する清浄化組成物を調製することができることである。もう１つの利点は、PEMULEN 型の乳化剤を極端に低い使用濃度（０．０５〜０２．％）で使用し、それによって布地上に残存する任意の残留物の濃度を最少にし、次いで物品を使用することにより、効果的な乳化を達成することができることである。比較に関連して、水中油型の乳濁液を安定化させるために典型的には、約３〜７％の常用の陰イオン界面活性剤または非イオン界面活性剤が必要とされ、このことは、残留物が布地上に残留するであろう見込みを増大させる。別の利点は、乳化（処理）を室温で有効に達成することができることにある。本明細書中の清浄化組成物は、１，２−オクタンジオール、BPP、Pemulen および水のみで全く十分に機能を発揮するけれども、この清浄化組成物は、場合によっては洗浄効果のある界面活性剤を含有していてもよく、さらに清浄性能を向上させる。洗浄効果のある多種多様の界面活性剤、例えばＣ₁₂〜Ｃ₁₆アルキルサルフェートおよびアルキルベンゼンスルホネート、Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆エトキシル化（EO ０．５〜１０平均）アルコール、Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄Ｎ−メチルグルカミド等は、本明細書中で使用することができるけれども、高度に油脂除去を提供する界面活性剤を使用することは、著しく好ましい。このような好ましい界面活性剤の中で使用されるものは、殊にマグネシウム塩の形のＣ₁₂〜Ｃ₁₆アルキルエトキシサルフェート（AES）およびＣ₁₂〜Ｃ₁₆ジメチルアミンオキシドである。殊に好ましい混合物は、約１０：１の重量比でMgAE₁S/C₁₂ジメチルアミンオキシドおよび２：１の重量比でMgAE₁S/C₁₂ジメチルアミノオキシドを有する。使用の場合には、このような界面活性剤は、典型的には本明細書中の清浄化組成物に対して約０．０５重量％〜約２．５重量％を有している。上記の開示された好ましい溶剤および乳化剤以外に、本明細書中の清浄化組成物は、種々の任意の成分、例えば香料、防腐剤、補助溶剤、増白剤、粘度制御のための塩、ｐＨ調節剤または緩衝剤、帯電防止剤、例えばNational Starch and Chemical Company社からのVERSAFLEX 157 またはVERSAFLEX 2004、軟化剤、着色剤、防虫剤、害虫駆除剤等を有することができる。また、酵素、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼおよびこれらの混合物は、組成物に対して約０．０００１％〜約１％の濃度で使用されてもよい。以下、本明細書中で使用される清浄化組成物にとって好ましい範囲について詳述するが、これに限定されるものではない。成分規定範囲（重量）％ＢＰＰ＊５−２５％１，２−オクタンジオール０．１−７％ＰＥＭＵＬＥＮ＊＊０．０５−０．２０％ネオドール(Neodol)23-6.5*** ０．１−２．５％香料０．０１−１．５％水残りｐＨは約６〜約８の範囲にある＊本明細書中で使用することができる他の溶剤または補助溶剤は、カルビトール（Carbitol）、メチルカルビトール（methyl Carbitol）、ブチルカルビトール（butyl Carbitol）、プロピルカルビトール（propyl Carbitol）およびヘキシルセロソルブ（hexyl Cellosolve）のような商品名で市販されている材料、ならびに殊にメトキシプロポキシプロパノール（MPP）、エトキシプロポキシプロパノール（EPP）、プロポキシプロポキシプロパノール（PPP）、およびそれぞれMP P、EPP およびPPP 等の全ての異性体および混合物、ならびにこれらの混合物を含めて種々のグリコールエーテルを含む。実際に、若干好ましくはないけれども、MPP、EPP およびPPP は、それぞれ先の清浄化組成物中でBPP 溶剤の代替えとなることができる。これらの溶剤の濃度および１，２−オクタンジオールとの割合は、好ましいBPP 溶剤と同一である。必要に応じて、家庭での使用のために安全性および臭いに関連して、種々の常用の塩素化炭化水素系ドライクリーニング溶剤および炭化水素系ドライクリーニング溶剤を使用してもよい。これらの中で使用されるのは、１，２−ジクロロエタン、トリクロロエチレン、イソパラフィンおよびこれらの混合物である。＊＊米国特許第４７５８６４１号明細書および同第５００４５５７号明細書に開示されているように、このようなポリアクリレートは、種々の程度に架橋されていてもよいホモポリマーおよび架橋されていないホモポリマーを含む。本明細書中で好ましいのは、約１０００００〜約１０００００００、好ましくは２０００００〜５００００００の範囲内の分子量を有するホモポリマーである。＊＊＊Ｃ₁₂〜Ｃ₁₃アルコール平均エトキシレート（EO）６．５、Shell 社の商品。上記に開示されたような布地からの除去は、次の通りである。染料の上記に開示されたような布地からの除去ないし「ブリード」を減少させる傾向を有するドライクリーニング組成物は、次の通りである。本明細書中で有用な別の乾燥機内の清浄化組成物および布地回復組成物は、次の通りである。例VI 本明細書中の乾燥機内布地清浄化／回復法に使用するための高い含水量（「スウィートウォーター（Sweet Water）」）で残留物の少ない清浄化／回復組成物は、次の通りである。この組成物は、布地を清浄化しかつ回復させるために上記に開示された方法で使用される。「スウィートウォーター（Sweet Water）」組成物２０〜３０グラム、好ましくは約２３グラムをSOMMERS STYLES 235または265（２８ｃｍ×３８ｃｍ）キャリヤーシート（このシートは、水が滴り落ちるほど濡れていないことが好ましい）中に吸収させ、この場合このシートは、キャリヤーシートの表面と清浄化されかつ回復される布地の表面との間の効果的な接触が達成されるのに十分な表面積を備えている寸法を有している。このシートは、熱風布地乾燥機中で布地を清浄化しかつ回復させるために以下に記載された方法で使用される。好ましくはＣ₈〜Ｃ₁₈エトキシル化（EO１〜１５）アルコールまたは相応するエトキシル化アルキルフェノールである、本明細書中の清浄化組成物中の場合による非イオン界面活性剤の他に、前記組成物は、清浄化の性能をさらに向上させるために酵素を含有することができる。リパーゼ酵素、アミラーゼ酵素およびプロテアーゼ酵素またはこれらの混合物を使用することができる。使用の場合には、このような酵素は、典型的には組成物に対して約０．００１重量％〜約５重量％、好ましくは約０．０１重量％〜約１重量％である。商業的に洗浄効果のある酵素、例えばLIPOLASE、ESPERASE、ALCALASE、SAVINASEおよびTE RMAMYL（全て、例えばNOVO社）およびMAXATASEおよびRAPIDASE（例えば、Intern ational Bio-Synthesis，Inc．）を使用することができる。本明細書中の組成物は、場合によっては常用の防腐剤、例えばKATHON（商品名）を０．０００１重量％〜１重量％の濃度で使用することにより貯蔵のために安定化させることができる。清浄化／回復させるべき衣料品または他の布地を、この例VIによるシート一緒に図面に示された蒸気抜きを備えた収納袋中に入れる。この袋を密閉して、常用の熱風布地乾燥機中で約５０℃より高い温度で３０〜６０分混転させる。この場合の温度は、典型的には５０〜８０℃であるが、乾燥機のあるものはの乾燥機の設計、乾燥機の排気の設計および同様のファクターによっては、２００℃のような高温またはそれより高い温度である。一般に、乾燥機は、「高温」にセットされる。図面に示されているように、この工程で使用される好ましい袋は、使用の際に袋から放出される蒸気が通過する１つまたは２つ以上の間隙を備えている蒸気抜きを有するクロージャーが装備されている。また、この袋は、蒸気抜きを備えた一連の孔または他の穿孔を装備していてよい。しかし、このようなガス抜きは、図面に示された蒸気抜きを備えたクロージャー程には効果的ではない。１つの実施態様において、蒸気抜きを備えた収納袋は、１つの開いた端部と、１つの閉鎖された端部と、内面および外面を有する可撓性の側壁とからなり、この場合この袋の開いた端部は、可撓性のフラップを備えさせるために開いた端部に沿って延在する１つの側壁の一部を有し、このフラップは、フラップに固定された第１の締付具を有し、このフラップは、対向する側壁の外面の一部に亘っての拡張のために折り畳み可能であり、このフラップは、フラップの内面上の第１の締付具を対向する側壁の外面上に存在する第２の締付具と噛合わせることによって袋の対向する壁の外面に固定可能であり、第１の締付具と第２の締付具は、こうして噛合わせた際にファスナーを形成して、袋の開いた端部に対して１つのクロージャーとなる。第１の締付具と第２の締付具は、噛合わせた際に、殊にクロージャーの側方端縁でクロージャーに沿って蒸気抜きを備えるように配置されている。本明細書中の袋は、最も好ましくは少なくとも約２０４℃〜２６０℃までの耐熱性を有するフィルムから形成されている。ナイロンは、袋を形成させるのに好ましいフィルム材料である。別の実施態様の場合には、袋の１つの壁の端縁は、蒸気抜きを簡易化しかつ最適化するために幅の実質的な部分に沿ってノッチを備えている。１つの選択的な態様において、フラップはクロージャーを備えさせるために折り畳むことができ、対向する側壁内にまくり上げることができ、かつそこでファスナーによって十分に締め付けることができる。この態様の場合には、蒸気は、殊にクロージャーの側方端縁でクロージャーに沿って排気される。また、別の態様の場合には、複数の側壁は、同一寸法を有しており、フラップは、備えられていない。側壁の内面の一部に沿って断続的に置かれたファスナー装置は、側壁のリップが互いに圧縮されてクロージャーを提供する場合には、噛み合わされている。１つまたは２つ以上の蒸気抜きを備えた間隙は、ファスナー装置が存在していないクロージャー領域中に形成されている。本明細書中のファスナー装置は、化学接着剤からなることができ、袋は、好ましくは多重使用のために設計されている。従って、再使用可能な機械的ファスナーが本明細書中での使用には好ましい。任意の再使用可能な機械的ファスナーまたはファスナー装置は、袋を閉じかつファスナーを噛み合わせた際に蒸気抜きを備えたクロージャーが提供されるような程度にファスナーの要素が配置されている場合には、使用することができる。限定を受けない例は、次のものを含んでなる。第１のファスナー装置と第２のファスナー装置が一緒になってフックアンドループ（hook and loop）（VELCO（商品名）型）ファスナーからなる場合の袋、米国特許第５０５８２４７号明細書、Thomas & Blaney 社、発行日１９９１年１０月２２日に記載されているようなフックファスナー、第１のファスナー装置と第２のファスナー装置が一緒になってフックアンドストリング（hook and strin g）型ファスナーからなる場合の袋、第１のファスナー装置と第２のファスナー装置が一緒になって接着剤ファスナーからなる場合の袋、第１のファスナー装置と第２のファスナー装置が一緒になってトグル型ファスナーからなる場合の袋、第１のファスナー装置と第２のファスナー装置が一緒になってスナップ型ファスナーを形成する場合の袋、ならびにフックアンドアイ（hook and eye）ファスナー、ZIP LOK（商品名）型ファスナー、ジッパー型ファスナー等、但し、この場合には、ファスナーは、蒸気抜きが達成される位置に位置しているものである。袋を閉じた際に蒸気抜きが維持され、かつ袋およびその内容物を布地乾燥機内で混転させる際にフラップが開かない程度にファスナーが十分に強靭である場合には、他のファスナーを使用してよい。ファスナー装置は、多重の蒸気抜きを備えた間隙がクロージャーに沿ってかまたは側方の端縁で形成されるように位置していてよいか、または間隙がクロージャーの１端に対して段を成しているように位置していてよい。また、別の実施態様の場合には、袋の両端には、蒸気抜きを備えたクロージャーが備えられている。図３は、ノッチ付袋の全体的な寸法が示されている。即ち、折曲げ線に対する長さ（７）２７と５／８インチ（７０．２ｃｍ）、袋の幅（８）２６インチ（６６ｃｍ）、折曲げ線（１１）の基線に対するフラップ２と３／８インチ（６ｃｍ）。以下に記載された試験において、この袋は、開いた寸法が「２６インチ×３０インチ」（６６．０４ｃｍ×７６．２０ｃｍ）であると称されている。図４には、ノッチ付袋の種々の要素の位置が付加的に詳細に記載されている。この実施態様の場合、全ての寸法は、袋の左手の側と右手の側の双方が同一である。本明細書中の寸法は、全体的な長さ（フラップを含めて）が約３０インチ（７６．２ｃｍ）でありかつ幅が約２６インチ（６６ｃｍ）である開いた袋についてのものである。袋の側方端部からフラップ（５）の内側に位置したファスナー装置（３）の最外端部への距離（９）は、約２インチ（５ｃｍ）である。この実施態様の場合には、壁（２ａ）の内側のファスナー装置（３）は、VELCRO（商品名）型ストリップのループ部分からなり、この場合このストリップの幅（１３）は、約０．７５インチ（１．９ｃｍ）であり、かつ全長は、約２２インチ（５５．９ｃｍ）である。ファスナー装置（６）は、同様に壁２（ｂ）の外側に位置しており、かつVELCRO（商品名）型ストリップのフック部分３／４インチ（１．９ｃｍ）を有している。袋を閉じかつファスナーを噛み合わせた場合には、フラップの端部でガス抜きを増減させるために、距離（９）は、増大させることもできるし、減少させることもできる。フラップの最上端部とノッチの基線との間の距離（１０）は、約２と７／８インチ（７．３ｃｍ）である。袋の側方端部とノッチの側方端部との間の距離（１４）は、約０．２５インチ（０．６４ｃｍ）である。フラップの最上端部と折曲げ線（１１）との間の距離（１５）は、約２と３／８インチ（６ｃｍ）である。フラップの最上端部とフラップに固定されたVE LCRO（商品名）型ストリップ（３）の前端部との距離（１６）は、約３／８インチ（０．９５ｃｍ）である。折曲げ線（１１）とノッチの最下端部との間の距離（１７）は、約１／２インチ（１．２７ｃｍ）である。また、この距離は、蒸気抜きを増減させるために変動してもよい。０．２５〜１．５インチ（０．６４〜３．８１ｃｍ）の範囲が典型的である。VELCRO（商品名）型ストリップ（６）の最上端部とノッチの下端部との間の距離（１８）は、約３／４インチ（１．９ｃｍ）である。VELCRO（商品名）型ストリップ（３）の最下端部と折曲げ線（１１）との間の距離（１９）は、約１と１／４インチ（３．１７ｃｍ）である。図５には、側壁（２ａ）および（２ｂ）を備えた前記の全体的な寸法を有するノッチ付きでない収納袋の寸法の付加的な詳細が記載されている。更に、VELCRO （商品名）型ストリップ（３）および（６）は、それぞれ幅が約３／４インチ（１．９ｃｍ）であり、かつ長さが約２２インチ（５５．９ｃｍ）である。それぞれのストリップは、完成袋の側方端部とフラップとがそれぞれ内向きに約２インチ（５ｃｍ）であるように位置している。側壁（２ｂ）の前端部と袋のフラップ部分上のファスナーストリップ（３）の基線端部との距離（１２）は、約２と１／２インチ（６．３５ｃｍ）である。ファスナーストリップ（６）の基線端部と側壁（２ｂ）の前端部との距離（２０）は、約２．２５インチ（５．７ｃｍ）である。ファスナーストリップ（６）の前端部と側壁の前端部との距離（２１）は、約１と３／８インチ（３．５ｃｍ）である。折曲げ線（１１）とファスナーストリップ（３）の基線端部との距離（２２）は、約２インチ（５ｃｍ）である。ファスナーストリップ（３）の前端部と側壁（２ａ）の延在部であるフラップの最上端部との距離（２３）は、約０．２５インチ（０．６４ｃｍ）である。距離（２４）は、約３と５／８インチ（９．２ｃｍ）である。前記のノッチ付袋の場合と同様に、ファスナーの位置決めおよび長さは、ガス抜きを増減させるために調節することができる。熱風洗濯乾燥機または同様の装置内で布地を収容するために本明細書中で使用される好ましい耐熱性の蒸気抜きを備えた袋を構成させる場合には、内部自己封止および過熱布地乾燥機によってときどき引き起こされる外側表面の変形に対して必要とされる耐熱性を与えるために好ましくは耐熱性フィルムが使用される。更に、この袋は、本明細書中の清浄化または回復組成物中に使用される化学薬品に対して耐性を有している。袋材料を適切に選択した場合には、袋の融解、袋中の融解した孔および袋の壁と壁の封止のような受け入れることができない結果は、回避される。また、１つの好ましい態様の場合には、ファスナーは、耐熱性材料から構成されている。図３および図５に示したように、１つの実施態様において、１〜３ミル（０．０２５〜０．０７６ｍｍ）の耐熱性ナイロン−６フィルムは、折り畳まれ、かつ収納袋中に封入されている。封止は、標準インパルス加熱装置を用いて行なうことができる。１つの選択的な態様の場合には、ナイロンシートは、簡単に半分に折り畳まれ、かつ両端縁に沿って封止される。また、別の態様の場合には、袋は、空気吹込成形の作業によって形成させることができる。袋を組立てる方法は、製造業者にとって入手可能な装置に依存して変えることができるが、このことは、本発明の実施にとって重要なことではない。収納袋の寸法は、意図される最終的使用に依存して変動することができる。例えば、１着または２着のブラウスを収納するのに十分な比較的小型の袋を提供することができる。また、男性の運動着を取扱うのに適した大型の袋を提供することもできる。典型的には、本明細書中の袋は、約１００００ｃｍ³〜約２５０００ｃｍ³の内部容積を有している。この寸法範囲内の袋は、米国で最も多用されている家庭用乾燥機におけるブロック乾燥機の通風口程度の大きさでなくとも布地の適切な負荷量（例えば、０．２〜５ｋｇ）に適応させるのに十分である。比較的に小型のヨーロッパおよび日本の乾燥機の場合には、若干小型の袋を使用することができる。本明細書中の袋は、好ましくは柔軟性であり、また、好ましくは、多重使用に耐えるのに十分な耐性を有している。この袋は、好ましくは使用の際に渦巻かせることができる程度に十分な剛性を有しており、それによって袋の内容物は、使用の間袋の中で自由に混転することができる。典型的には、このような袋は、厚さ０．０２５ｍｍ〜０．０７６ｍｍ（１〜３ミル）のポリマーシートから製造されている。袋の剛性がさらに望まれる場合には、若干厚手のシートを使用することができる。熱的に安定な「ナイロンだけ（nylon-only）」の袋とともに、本明細書中の収納袋は、共押出されたナイロンおよび／またはポリエステルまたは熱的にあまり適切でない内部コアー、例えばポリプロピレンを包囲するナイロンおよび／またはポリエステル外層および／または内層のシートを使用することにより製造されてもよい。１つの選択的な態様の場合には、耐熱性材料、例えばナイロンまたはポリエチレンテレフタレートからなる不織布の外側「シェル」および蒸気遮断層となる内部ポリマーシートを使用することにより構成されている。不織布の外側シェルは、袋を融解から保護し、かつ使用者に改善された立体感のある印象を与える。如何なる構成であろうとも、本発明による対象は、少なくとも４００〜５００°Ｆ（２０４℃〜２６０℃）までの温度で熱応力の条件下で袋の保全を保護することができる。過熱に関連しない環境下の場合には、この袋は、ポリエステル、ポリプロピレンまたは任意の有利なポリマー材料から形成させることができる。また、収納袋の寸法は、意図される最終的使用に依存して変動してもよい。例えば、１または２着の絹製ブラウスを収納するのに十分な袋を供給することができる。また、男子服を取扱うのに適切な袋を供給することができる。前記したように、典型的には、本明細書中の袋は、約１００００ｃｍ³〜約２５０００ｃｍ³ の内部容積を有している。この寸法範囲内の袋は、ブロック乾燥機の通風口程度の大きさでなくとも布地の適切な負荷量（例えば、０．５〜５ｋｇ）に適応させるのに十分である。１つの好ましい実施態様の場合、０．０２５ｍｍ〜０．０７５ｍｍのナイロンフィルムは、２６インチ（６６ｃｍ）×３０インチ（７６ｃｍ）の袋の中に封入される。封止は、好ましくは標準インパルス加熱装置を用いて行なわれる。１つの選択的な態様の場合には、ナイロンシートは、簡単に半分に折り畳まれ、かつ両端縁に沿って封止される。また、別の態様の場合には、袋は、空気吹込成形の作業によって形成させることができる。前記したように、蒸気抜きを備えたクロージャーを有する袋とともに、ポリマーシート素材から形成された袋の壁には、生じるガス抜きのための手段を備えさせるために、スリット、孔（好ましい）または類似物を装備させることができる。このことは、任意の好ましい器具を用いて袋の壁に孔を開けることによって簡単に、しかも効果的に達成させることができる。１つの典型的な態様の場合、５〜２０対の１／４インチ（０．６ｃｍ）〜１インチ（２．５４ｃｍ）の孔は、約２５０００ｃｍ３の全容積を有する実質的に矩形の袋の壁中に均一に開けられる。このことにより、本明細書中の方法の場合に適切なガス抜きが提供される。別の態様の場合には、一連の長手方向のスリットは、袋の壁中に切り込まれる。例VII 前記の例には、本明細書中の商業的に入手可能な基材の使用が詳述されている。本例は、本明細書中で使用するための基材シートの製造が詳述されている。この方法の場合には、アクリルラテックスの「結合」または「塗布」は、浸漬被覆よりもむしろ吹付被覆を用いて行なわれる。それというのも、ラテックスは、連続的な被覆層の場合よりもむしろ離散した非連続的な点の形でシート上に存在するのが好ましいからである。製造の１つの実施態様の場合には、商品名TEC のアクリルラテックス乳濁液＃８６９（TEC Incorporated，H.B．Fulle company）を手動ポンプ噴霧機を用いて上記した型の商業的に入手しうるReemayポリエステル不織布、典型的には、これに限定されるものではないが、０．８〜１．６（０．００２６g/cm²〜０．００５３g/cm²）の範囲内の重量（1yd²当たりのオンス）を有する布地の両面上に噴霧する。環境温度で一晩の乾燥後、元来の布地重量に対して約９．０重量％は、乾燥された残留アクリルラテックスとして存在することが測定される。この方法で調製された試料は、アクリルラテックスで処理されていない場合（コントロール）の＋０．０７ボルトとアクリルラテックスで処理された場合の＋０．６７ボルトとして試験されている。この方法で調製されたアクリルラテックスが負荷された試料は、１つの範囲として、典型的には、添加されたアクリルラテックス約４重量％〜約１２重量％を有している。この結果、上記の静電気試験において添加された正電荷約０．５ボルト〜約１．２ボルトが生じる。好ましくは非連続的な被覆としてアクリル結合剤を有する前記型のシートは、汚れた表面と接触状態に置かれ、このシートが汚れた表面を横切って通過し、それによって布地を含めて全形式の表面が清浄化されることにより、前記例のいずれかの方法に使用される。

Claims

【特許請求の範囲】１．表面を清浄化するための物品において、（ａ）親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させる際に強い静電気の正電荷を獲得する能力を示す基材、を含んでなると共に、該基材は（ｂ）補助清浄化組成物を放出可能な状態で含有するものであること特徴とする、表面を清浄化するための物品。２．基材が布地であり、好ましくはポリエステル繊維、よりいっそう好ましくは乾式堆積ポリエステルである、請求項１に記載の物品。３．基材がアクリルラテックスと結合された乾式堆積ポリエステルである、請求項２に記載の物品。４．補助清浄化組成物がエタノール、イソプロパノール、もしくはメトキシ −プロポキシプロパノール、エトキシ−プロポキシプロパノール、プロポキシ− プロポキシプロパノールおよびブトキシ−プロポキシプロパノール、または１，２−オクタンジオール、または前記物質の混合物からなる群から選択された成分である一価アルコールを含んでなる、請求項１に記載の物品。５．補助清浄化組成物が非イオン界面活性剤を含んでなる、請求項１に記載の物品。６．該表面を基材と接触させ、この場合この基材は、親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させる際に強い静電気の正電荷を獲得する能力を示すものであることを特徴とする、表面を清浄化する方法。７．基材を非導電性の器具またはコアー材料上に取付けるかあるいはこれで非導電性の器具またはコアー材料を包み込む、請求項６に記載の方法。８．基材をポリエステルおよびアクリルラテックスと結合されたポリエステルから選択し、かつ場合によっては非水性の補助清浄化組成物を放出可能であるように含有する、請求項６に記載の方法。９．補助清浄化組成物がエタノール、イソプロパノールもしくはメトキシ− プロポキシプロパノール、エトキシ−プロポキシプロパノール、プロポキシ−プロポキシプロパノールおよびブトキシ−プロポキシプロパノールまたは１，２− オクタンジオール、または前記物質の混合物からなる群から選択された成分である一価アルコールを含んでなる、請求項８に記載の方法。１０．補助清浄化組成物が非イオン界面活性剤を含んでなる、請求項８に記載の方法。１１．布地を常用の自動布地乾燥機内で清浄化する方法において、汚れた布地を、親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させる際に強い静電気の正電荷を獲得する能力を示す基材と一緒に布地乾燥機のドラム中に置き、かつ乾燥機ドラムの回転およびドラム中への熱風の導入を含む常用の使用条件下で乾燥機を操作することを特徴とする、布地を常用の自動布地乾燥機内で清浄化する方法。１２．基材がポリエステル、好ましくはアクリルラテックスとで結合されたポリエステルである、請求項１０に記載の方法。１３．基材が補助清浄化組成物を放出可能であるように含有する、請求項１０記載の方法。１４．清浄化組成物がメトキシ-プロポキシプロパノール、エトキシ-プロポキシプロパノール、プロポキシ−プロポキシプロパノールおよびブトキシ−プロポキシプロパノールまたは１，２−オクタンジオール、もしくは水または非イオン界面活性剤、または前記物質の混合物からなる群から選択された成分を含んでなる、請求項１１記載の方法。１５．基材がアクリルラテックスと結合されたポリエステルであり、かつ補助組成物が水および非イオン界面活性剤を含んでなる、請求項１３に記載の方法。１６．布地および基材が蒸気抜きを備えた袋の中に収容されている、請求項１１に記載の方法。１７．親油性の性質および清浄化される表面を横切って通過させる際に強い静電気の正電荷を必要とする能力を示す基材を非導電性のコアー部材に取付けるか、非導電性のコアー部材に被覆するか、またはさもなければ非導電性のコアー部材中に入れることを特徴とする製造物品。１８．加熱することができる、請求項１７に記載の物品。１９．コアー部材が詰綿およびスポンジからなる群から選択された成分を含んでなる、請求項１７記載の物品。２０．清浄化される表面を横切って通過させる際に少なくとも０．５ボルトの静電気の正電荷を獲得する能力を有する親油性基材を含んでなる物品（但し、この物品は、乾燥させた条件下にある）。