JPH11503219A - バーナ用ガス整流器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 低レベルの音量で良好な光を提供するため、円錐体（１０）を金属網（１１）内のバーナノズルに挿入する。円錐体の先端はガス流に向けられ、網からのガス流を均一にする。即ち、ガス流速度はノズルの上端及び下端のどちらでも同となる。この均一のガス流で、ノズル周辺の炎が均一になり、低レベルの音量で良好な光が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 バーナ用ガス整流器 技術分野 本発明は、ガス容器に連結されたランプのバーナ用ガス整流器に関する。バー ナは、上向きにほぼ直立状態のバーナ管を設け、この管の上端周囲に白熱マント ルを設ける。 背景技術 従来のバーナは、ランプが燃える際に、大きなしゅーという音を発しランプ利 用者をわずらわせる。この音は、バーナノズルの上流の高圧によって起こるガス の乱流によるものである。ランプに減圧バルブを設けると、層流が生ずるぐらい までノズルの先の圧力は減少し、ランプはほとんど音を出さない。しかし、減圧 バルブはかなりかさばり高価であるため、あまり利用されない。 音量を下げるため二重ノズルを使用する方法もある。この場合、ガス流は、流 出ノズルに達する前に、先に弱い方の絞り弁を通過する。流出ノズルのサイズを 適切に調整すると、ノズルによって適切なレベルのガス流出速度にまで減ずるこ とができる。しかし、減圧されても圧力はガス容器の圧力に比例し、かつ速度は 圧力によって変化するため、速度は一定値に安定することはない。 例えば、白熱マントルに囲まれたマンドレルバーナ内の圧力は、 ガス流の速度及び方向によって、バーナの上端では最高圧、下端では最低圧とな る。この結果、上方開口部の流出速度は下方開口部のそれより高くなる。例えば 、周囲の温度低下によりガス圧が減少した場合、あるいはガスの残存量が少なく なった場合、ガス流の速度が燃焼レベルにまで低下すると、特に、バーナが高熱 の時、下方開口部で炎は容易に消えてしまう。この欠点は二重ノズルを使用して も解消できない。 非減圧圧力を利用するガス駆動のマンドルバーナを設ける従来のバーナによく みられる他の問題点は、光が一定でなくちらつくことである。 発明の概要 本発明は、良好な光及び低レベルの音量のランプ用バーナを提供することを目 的とする。この目的は、金属網内のバーナノズルに挿入される円錐形の本体を使 用することにより達成される。円錐の先端がガス流に向けられ、排出されたガス の流れを均一する。即ち、ノズルの上端及び下端で流出されるガス流の速度はど ちらも同じである。この均一のガス流により、ノズルの周囲の炎を均一にし、低 い音量で良好な光を提供する。 図面の説明 第１図は本発明のガス整流器を有するランプの側面を示す。 第２図は本発明のガスバーナ管及び整流器の側面を示す。 実施例の説明 第１図は、ガス容器１及び、調整閉止弁２、空気／ガス混合器３、バーナ管４ 、ランプガラス５、白熱マントル６、蓋７、圧電点火器８を設けるランプを示す 。 第２図は、先端が、空気／ガス混合器からのガス流に対向する円錐形部分１０ を有するガス整流器を備えるバーナノズル９を含むバーナ管４の詳細図である。 円錐形部分は、バーナ管４の上方部と頭部１２の下方部とに係合して取り付けら れた円筒形網１１によって囲まれている。頭部１２は、円錐形部分１０に着脱自 在に取り付けられている。ガスは網のまわりを均一に分流され、流出量は網の全 長にわたって半径方向で同一となる。網に沿って炎の速度が均一になることに加 え、従来のバーナノズルに比べ音量が下がっている。円錐形部分、網、および頭 部と同様バーナノズル部分も適当な金属でつくることができる。しかし、セラミ ック材のような、他の材料も使用可能である。網の代わりに、多くの孔を有する シート材又はセラミック薄膜も使用できる。 バーナの点火を便利にするため、電気コンダクタ１３が圧電点火器８に接続さ れ、その露出端部１４が白熱マントル６内で直接点火用に配設されており、パイ ロット炎の使用は不必要となる。 本願は上記記載及び図面に示されたのは１実施例のみであるが、本願はこの実 施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲によってのみ限定されるもの と考える。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （当初の請求項１〜４を補正請求項１〜４（第１頁）に差し替え、１９９６年６ 月１２日に国際事務局により受理された。） １． ガス容器（１）と、この容器に取り付けられるとともに明るい炎を発する バーナを含むランプを備える移動可能なランプ装置であって、バーナノズル（９ ）に円錐形部分（１０）を配設し、円錐形部分の先端をガス流に対向させるとと もに、バーナ管（４）の上方部と円錐形部分（１０）の頭部（１２）との間に取 り付けられた円筒形網（１１）または類似の装置で囲み、前記先端を丸くするこ とを特徴とする。 ２． 円錐形部分（１０）及び頭部は分離、連結自在であることを特徴とする、 請求項１記載のランプ装置。 ３． 整流器は金属でできていることを特徴とする、請求項１記載のランプ装置 。 ４． 整流器はセラミック材料からできていることを特徴とする、請求項１記載 のランプ装置