JPH11503098A - イジェクト可能なコンパクトディスク容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 片手だけを用いてユーザーが容器（１０）を開け、ディスク（１１）をコンパクトディスク容器（１０）に挿入できるようにする、コンパクトディスク容器（１０）が開示されている。この容器（１０）は、格納位置と伸長位置との間で容器（１０）に沿ってスライドするトレイ（１８）を含む。ユーザーは、トレイ（１８）に取り付けられ、容器（１０）のカバー（２０）を通って突出するノブ（２２）をスライドさせることにより、トレイ（１８）のスライドを制御する。容器（１０）の壁に沿って容器（１０）が開けられると、トレイ（１８）は、容器（１０）から伸長位置へスライドし、よってコンパクトディスク（１１）の取り出しが可能となる。ディスクが走行する間、これを支持するよう、常時ディスク（１１）に係合するトレイ（１８）上の蝶番止めされたパネル（３２）が落下し、コンパクトディスクプレイヤーに挿入できるようディスク（１１）を解放する。

Description

【発明の詳細な説明】 イジェクト可能なコンパクトディスク容器 発明の分野 本発明はコンパクトディスク用容器に関し、より詳細には、ユーザーが片手だ けで容器を開け、ディスクをイジェクトできるコンパクトディスク用容器に関す る。 発明の背景 本発明者は、本発明者の米国特許第5,265,721号明細書にて、自動車および同 等物においてコンパクトディスクを使用する際に最近生じている問題について検 討し、この問題に対する解決案を説明し、請求したが、この解決案ではユーザー が片手だけで容器を開け、ディスクを取り出し、運転者の集中力を大きく失わせ ないようにできる容器が開示されている。 本発明者の米国特許第5,265,721号における発明は、上記問題を解決するもの であるが、ディスク支持トレイの前方への移動を停止するための手段は設けられ ていない。ディスクがディスクプレイヤーに挿入される前に容器から出る際に、 ディスクに対する支持体はほとんどない。従って片手だけでディスクを取り出す よう操作できる改良されたコンパクトディスクの容器が望まれている。 発明の概要 従って本発明の課題は、片手だけでコンパクトディスクを取り出すことができ る改良されたコンパクトディスク容器を提供することにある。 本発明の別の課題は、ディスクプレイヤー内に挿入できるよう、容器から充分 伸長した位置までディスクを支持するコンパクトディスク容器を提供することに ある。 本発明の更に別の課題は、格納位置と伸長位置との間で、トレイ部分をスライ ドさせる際のストッパーが設けられた、コンパクトディスクを支持するトレイ部 分を有する改良されたコンパクトディスク容器を提供することにある。 上記およびそれ以外の課題は、好ましくは、ユーザーが片手だけで容器を開け 、ディスクをコンパクトディスク容器内に挿入できるようにするコンパクトディ スク容器を提供することによって達成される。この容器は、格納位置と伸長位置 と の間で容器に沿ってスライドするトレイを含む。ユーザーは、トレイに取り付け られ、容器のカバーを通って突出したノブをスライドすることにより、トレイの スライドを制御する。 容器が容器の壁に沿って開けられる際に、トレイは容器からその伸長位置まで スライドされ、コンパクトディスクの取り出しを可能にする。ディスクの移動中 、常時ディスクを支持するようにディスクに係合する、トレイに蝶番止めされた パネルは下方に落下し、コンパクトディスクプレイヤーに挿入できるようにディ スクを解放する。トレイおよび容器の底部壁は、底部壁に対しトレイを完全格納 位置および格納伸長位置に停止するための協働する割り出し手段を有する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の要旨に係わるコンパクトディスク容器の斜視図である。 図２は、外側に伸長された状態のディスクを示す、図１の２−２線に沿った図 である。 図３は、作動状態にある別の工程を示す、図２に類似した図である。 図４は、図１〜３のコンパクトディスク容器の分解図である。 図５は、図１の５−５線に沿った図である。 図６は、図１の容器の一部の詳細横断面図である。 図７は、図１の容器の一部の詳細横断面図である。 好ましい実施例の説明 添付図面のうちの図１を参照すると、ここにはコンパクトディスク１１のため の改良されたイジェクト可能な容器１０が示されている。この容器１０は、ほぼ 剛性のボックス１４と、容器の解放自在なロッキング手段１６と、ボックス１４ と共にコンパクトディスクを支持するためのコンパクトディスクトレイ部分１８ （図４）と、紙ラベルブックレット支持部分２０と、トレイスライド手段２２（ 図１）とを含む。 米国特許第5,265,721号明細書（この発明の要旨を本明細書に引用する）に記 載されているように、スロット６０（図１）に沿ってスライド手段２２が移動す ると、ドア３２が開き、ディスク１１（図３）がドアから出て、図２に示された 最終解放位置へ出る。従って、米国特許第5,265,721号明細書の図２に示されて いるように、片手でディスク１１を解放し、ディスク１１をコンパクトディスク プレイヤーに迅速かつ容易に挿入できる。 次に図４を参照する。ボックス１４はベース部分２８と、組み合わせカバー兼 ブックレットホルダー部分２０と、上記正面壁３２と、側壁３４、３６と、背面 壁３８とを含む。正面壁３２はこの正面壁３２が開位置から閉位置へ枢動できる ように１つ以上のヒンジ４０によってベース部分２８に蝶番止めされている。 開位置では、正面壁３２は図１〜図４に示すように、ベース部分２８に垂直に 下方に延びる。正面壁３２は、好ましくは壁３６に隣接して位置する容器ロッキ ング手段１６により固定されるので、ユーザーは右手で容器１０を保持しながら 左の親指で正面壁３２を開けたり閉じたりできる。 従って、解放可能なロッキング手段１６は内部に同様な形状の弧状のタブ５１ （図１および図４）が嵌合されるようになっているノッチ５０を頂部カバー２０ に含む。解放可能なロッキング手段１６は、ドア３２が閉位置へ移動する際に、 ノッチ１００（図４）に嵌合可能な突起１６”（図３）を有する正面壁３２に一 体的なタブ１６’も含む。従って、タブ５１を下方に押すと、突起１６”がスロ ット１００から外れるように移動し、ドア３２の図１の位置へ開ける。 ボックス１４は、内部にコンパクトディスクトレイ部分１８（図４）を含む。 このトレイ部分は、正面壁３２から背面壁３８まで測定したベース部分２８の長 さの半分にほぼ等しい幅を有するような大きさとなっている。このトレイ部分１ ８は、切り欠き部分１０１、１０２を備えた主要本体部分１９を有する。この主 要本体部分１９は、同様な形状の周辺リムサポート４４を有する半円形の切り欠 き部分、すなわちキャビティ４２を含む。正面壁４８は開口部を閉じ、キャビテ ィ４２内まで延びている。コンパクトディスク１１の一部は、格納中にキャビテ ィ４２に係合し、リムサポート４４に載る。 本体部分１９から上方にノブ５８が延び、ヒンジ１０４（図４）にて蝶番止め された壁４８から前方に半円形フランジ１０３が延びている。フランジ１０３か ら上方に半円形ボス１０６が延びる。図５に示すように、従来のコンパクトディ スク、例えばディスク１１に設けられた従来の丸孔１０７にボス１０６が進入す るようになっている。従ってこのボス１０６の直径は、孔１０７の直径に一致す る。 図２に示すように、フランジ１０３の底部にフィン１３０が設けられ、このフ ィン１３０は、コンパクトディスク１１が格納位置から伸長位置まで移動する際 に、フランジ１０３にカム動作し、ボス１０６を下方に押圧し、コンパクトディ スク１１内の孔に係合させる。 図５に示すように、本体部分１９の各側面は、それぞれアンダーカット領域１ ０８、１０９のようにアンダーカットされている。これら領域１０８、１０９は 、側壁３４、３６が底部壁２８と交差する底部にて、それぞれ側壁３４、３６に 沿って設けられたショルダー１１０、１１２にそれぞれ載っている(図４のショ ルダー１１１を参照)。 図４および図６に示すように、本体部分１９の後方端部は外側に突出する耳部 １１２、１１３として終わっている。これら耳部１１２、１１３は、側壁３４、 ３６に沿って離間して配置された同じような溝１１４、１１５（図６参照）内に スナップ嵌合するようになっている(図６では壁３４内の溝１１４、１１５しか 示されておらず、壁３６内の溝１１４、１１５については図４を参照のこと)。 更に、図６に示すように、壁３４、３６の厚みは、溝１１４と１１５との間で変 わる。すなわち、各壁３４、３６の厚みは図６に示すように、溝１１４から外側 に少なくとも溝１１５まで薄くなっており、よって耳部１１２、１１３が（図２ に示した位置のトレイ部分１８に対するストッパーを形成する）前方溝１１５内 にロックされるまで、トレイ部分１８が図６の位置から取り出される際にくさび 作用するようになっている。 正面ドア３２（図１）は、細長い溝１１６（特に図７参照）も有する。点線で 示すように、ディスク１１’は溝１１６内に嵌合可能であり、後述するようにデ ィスク１１はイジェクトされ、溝１１６は、作動中にドア３２が容易に開くのを 助ける。溝１１６は、ドア３２の長さ方向にわたって均一にドア３２にかかる圧 力を分散し、ロッキングタブ５１がより容易に解放できるようにする。 頂部カバー２０（特に図４参照）は、ブックレット２６を受け、これを内部に 支持するようになっている１対のＬ字形の離間された細長いフランジ１１７、１ １８（図５も参照）を有する。これらフランジ１１７と１１８を相互に接続す るクロスバー１１９を設けてもよい。頂部カバー２０は、内部に細長いスロット ６０も含み、このスロットをトレイスライド手段２２が貫通する（図１参照）。 頂部カバー２０は、好ましくは透明材料、例えばプラスチックから形成されるの で、ブックレット２６を見ることができ、これを見ながら容易に挿入したり取り 出したりできる。当然ながら、私の先の米国特許第5,265,721号に記載のように 、適当なブックレット２６保持手段を使用してもよい。 ノブ５８は、好ましくはトレイ部分１８の右側後方領域に設けられ、ショルダ ー１０８、１０９に沿ってトレイ部分１８をスライドするように使用される。ノ ブ５８は当然、頂部カバー２０内のスロット６０を通って突出する。スロット６ ０は、ノブ５８を背面壁３８に最も近いスロット６０内の位置にすると、トレイ 部分１８が完全に後退した位置となり、ノブ５８を正面壁３２に最も近いスロッ ト６０内の位置にすると、トレイ部分１８が完全に伸長した位置となるような大 きさとなっている。 これまで説明したように、トレイ部分１８を完全に伸長した位置まで移動させ ると、耳部１１２、１１３は溝１１５内にスナップ嵌合し、トレイ部分１８に対 するストッパーとなるので、トレイ部分は、ボックス１８から完全に抜けること はない。スロット６０は、ほこりや異物粒子が容器１００内に進入しないような 大きさにもなっている。 容器１０は、私の米国特許第5,265,721号に記載のように、ノブ５８およびス タッキング溝６４上に摩擦部分を含んでいてもよい。 次に容器１０の作動について説明する。ユーザーは容器１０をつかみ、タブ１ ０を押して、これまで説明したように、ロッキング手段１６を解放し、蝶番止め された正面壁３２が図１の位置へ枢動できるようにする。この時ユーザーは、ノ ブ５８をスロット６０に沿って移動させ、耳部１１２、１１３が溝１１５に進入 し、タブ１０３が落下すなわち図２の位置まで枢動するまで、図６の位置からト レイ部分１８をスライドさせることができる（図３参照）。これによりボックス １０６はディスク１１から解放され、一部がまだトレイ位置１８内にあるディス クは容器１０から延び、私の米国特許第5,265,721号に開示されているようにコ ンパクトディスクプレイヤーに挿入できる。 これとは異なり、ドア３２が図７に示した閉位置にある状態で、ディスク１１ が溝１１６（図７）に進入し、ドア３２を押してこれを開けるまで完全に格納さ れた位置からスリット６０に沿ってスライドでき、よって重力により図３の位置 へ落下し、ディスク１１が図２の位置になるまでノブ４８のスライドを続ける。 従って、片手だけを使ってコンパクトディスクに触れることなく、コンパクト ディスク容器を開け、コンパクトディスクを取り出し、容器を閉じることができ る。 所望する場合には、ベース部分の下面に設けられた同じように離間した同様な 複数の突起２０１（図２および図３参照）を受けるようになっている複数の円形 の凹部２００、例えばコーナーごとに１つの凹部（図１および図７）を部分２０ の上面に設け、１つのディスク１１２を他のディスク１１の上に重ねることがで きるようにしてもよい。 以上で本発明の実施例について説明したが、当業者であれば開示は単なる例に すぎず、本発明の範囲内で他の種々の代替例、適応例および変更例が可能である ことが理解できるはずである。従って、単なる例として限定ではなく、トレイ部 分およびブックレット支持部分を異なる寸法にしてもよい。更にコンテナを他の タイプのディスク、例えばレーザーディスクと共に使用できるようにしてもよい 。従って、本発明は図面に示し、これまで説明した詳細な構造に限定されるもの でないと理解すべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内部にコンパクトディスクを収容するためのイジェクト可能なポータブル のハンドヘルド容器であって、 ベース部分、カバー部分、正面壁、背面壁、右側側壁および左側側壁を含む、 実質的に剛性なボックスと、 正面壁が開位置から閉位置へ形状を変えることができるよう、ベース部分とカ バー部分の選択された一方に正面壁を枢動させるよう、前記ベース部分またはカ バー部分の一方および正面壁と連動する蝶番止めされた手段と、 ベース部分とカバー部分との間にて平行に配置され、右側壁に対応する右側エ ッジと、左側壁に対応する左側エッジと、背面壁に対応する後方エッジとを有し 、更に前記コンパクトディスクの少なくとも一部を内部に収容するようになって いる前記コンパクトディスクに一致したキャビティを内部に有するトレイ部分と 、 前記ボックス内の格納位置から、前記ボックスから延びた伸長位置までトレイ 部分をスライドさせるためのスライド手段とを備え、トレイ部分が伸長位置にあ るとき、コンパクトディスクの一部が正面壁を越えて突出し、前記トレイ部分が この伸長位置から前記正面壁に向かって外側に延びる蝶番止めされたフランジを 有し、前記フランジがこのフランジから上方に延びるハブ部分を有し、該ハブ部 分が半円形であり、前記トレイ部分にコンパクトディスクが配置された時、コン パクトディスクの中心孔内に延びるようになっており、前記トレイ部分が伸長位 置にあるとき、前記蝶番止めされたフランジが前記トレイ部分に垂直な位置まで 下方に移動するようになっているイジェクト可能なポータブルハンドヘルド容器 。 ２．前記容器の底部壁に当接する前記フランジの下面に配置された細長いテー パ付きフィンを含む、請求項１記載の容器。 ３．前記トレイ部分が格納位置から伸長位置に移動する際、前記トレイ部分が 、前記右側および左側側壁に連動する離間したショルダーに載るようになってい る離間した側面を有する、請求項１記載の容器。 ４．前記背面壁に隣接する前記側壁の各々に第１の溝が設けられ、前記第１の 溝から離間した前記側壁の各々に第２の溝が設けられ、前記トレイ部分が完全に 格納された位置にある時、前記第１溝に嵌合され、前記トレイ部分が完全に伸長 した位置にある時、前記第２溝に嵌合される、トレイ部分から外側に延びる各側 面から突出する離間した耳部を有する、請求項１記載の容器。 ５．前記側壁が前記第１溝で薄く、前記第２溝で厚くなるように前記第１溝か ら前記第２溝へテーパが付いている、請求項４記載の容器。 ６．前記カバー部分が取り外し自在なブックレットを嵌合するように、前記ト レイ部分に向かって延びる一対の細長い離間したＬ字形のフランジを下面に有す る、請求項１記載の容器。 ７．前記正面壁が細長く、前記容器の内部まで開口し、前記トレイ部分内の前 記キャビティと前記底部壁との間の距離にほぼ関連した、前記底部壁上の距離に て前記正面壁の平面に平行に延びる細長い溝を有し、よってコンパクトディスク を格納位置から完全に伸長した位置まで取り出すと、このコンパクトディスクが 前記溝内に進入し、前記正面壁を押し、これを開けることができる、請求項１記 載の容器。 ８．前記正面壁と一体的であり、前記正面壁の内側に伸びるタブを含む、前記 カバーおよび前記正面壁と連動する解放可能なロッキング手段を含み、前記タブ 部分を内部に嵌合するよう前記タブに対応する形状とされた、前記正面壁と前記 カバー部分とが合流する切り欠き部分を前記カバー部分が有する、請求項１記載 の容器。 ９．前記解放可能なロッキング手段が、嵌合ロッキング部材を前記カバーに係 合させるようになっている、前記正面壁に設けられたロッキング部材を更に含む 、請求項８記載の容器。 １０．一方のディスクを他方のディスクの上部に重ね、ディスクのスライドを 防止するよう前記ベース部分の下面および前記カバー部分の上面に設けられた協 働する割り出し手段を含む、請求項１記載の容器。 １１．前記協働割り出し手段が前記下面に設けられた同様な複数の同じように 離間した突起を受けるようになっている、前記上面に設けられた複数の離間する 凹部を含む、請求項１０記載の容器。